JP4024034B2 - 商品陳列台および商品陳列棚 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にスーパー、百貨店、専門店、コンビニエンスストアー等の店内で商品を陳列するのに用いられ、一つ又は複数個を並べて多面的な商品の陳列が可能な商品陳列台およびこれを設置台の傾斜面に設置する商品陳列棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパー、百貨店、専門店等の店内で商品を陳列する方法は、最も単純なものとして、(1) 水平の陳列台に仕切りを設け、その仕切りごとに商品を並べたり、箱等に商品を並べ、この箱等ごと水平の陳列台に載せたものがある。また、(2) 傾斜している陳列台に仕切りや雛壇を設け、その仕切りや雛壇ごとに商品を並べたり、箱等に商品を並べこの箱等ごと直接傾斜の陳列台に載せたものがある。また、(3) 水平あるいは傾斜を選択でき、しかも傾斜角も選択できる角度選択型陳列台に仕切りを設けて、その仕切りごとに商品を並べたり、箱等に商品を並べこの箱等ごと角度選択陳列台に載せたものもある。更に、(4) 上記の(2) 、(3) の傾斜している陳列台の代わりに、仕切り板や雛壇を予め設けてある商品陳列棚を台に載せ、この仕切り板や雛壇に直接商品を並べるものもある。
【0003】
これらスーパー等の店内での商品陳列方法は、それにより商品の売れ行きが左右されることが多いから、上記した方法以外にも工夫を凝らし、様々な方法が取られる。しかし、その基本とするところは、水平の陳列台、傾斜している陳列台、角度選択型陳列台等の各種の陳列台に、仕切り板や箱等により商品を仕切り陳列するか、仕切り板や雛壇を設けてある商品陳列棚を設置台に載せ、それら仕切り板や雛壇により商品を仕切り陳列する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1) 〜(3) の商品陳列方法は、ばらもの商品をボリューム感を持たせて陳列させるには充分ではない。また、目玉商品を一纏めとし、顧客の注意をひく陳列効果も期待できない。また、上記(4) の商品陳列棚は、予め雛壇を作製する必要があり、作製費や保管場所等の点で問題があった。更に、従来の商品陳列方法では頻繁な模様替えをするにしても、替わりばえのしない形態を採らざるを得なかった。
【0005】
従って、本発明の目的は、商品の多様化、頻繁な模様替えに対応可能で、簡易な構造であり、且つひとつ又は複数個の使用で多面的な商品の陳列が可能な商品陳列台および商品陳列棚を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、矩形状で横長の3枚の平板を上下方向に並べた状態で、対向する左右長手方向の2箇所の縁部を互いに蝶番状に連結し、後方板と前方板が、前記中間板に対して、それぞれ0〜180度で回動自在であり、且つ当該角度内の任意の位置で固定させ、これをひとつ又は複数個を並べて傾斜面を有する設置台で使用すれば多面的で演出効果に優れた商品の陳列が可能であることなどを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、略矩形状の後方板と、該後方板の前方縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の中間板と、該中間板の前方縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の前方板とからなり、前記後方板と前記前方板が、前記中間板に対して、それぞれ回動自在であり、且つ当該回動範囲内の任意の位置で固定され、更に前記後方板の後端部に蝶番状に回動自在に支持される後方係合片を有し、前記前方板の前端部に蝶番状に回動自在に支持される前方係合片を有した商品陳列台を提供するものである。また、本発明は、前記後方板、前記中間板及び前記前方板の表面のそれぞれに横溝を複数条設けたものである前記商品陳列台を提供するものである。また、本発明は、平板を屈曲させて形成される略L字断面形状のL字板と、該L字板のL字の長手部分の部材の先端縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の前方板とからなり、前記前方板が、前記L字板に対して、回動自在であり、且つ当該回動範囲内の任意の位置で固定され、更に前記L字板のL字の短手部分の部材の後端部に蝶番状に回動自在に支持される後方係合片を形成し、前記前方板の前端部に蝶番状に回動自在に支持される前方係合片を形成した商品陳列台を提供するものである。また、本発明は、前記L字板を山型状に見た場合の該L字板の表面と、前記前方板の表面のそれぞれに横溝を複数条設けたものである前記商品陳列台を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、前記商品陳列台の複数個を、表面に複数状の横溝を有する設置台の傾斜面の前後方向に並べて設置される商品陳列棚を提供するものである。また、本発明は、表面に横溝が形成された前方設置台と、表面に横溝が形成された後方設置台の裏面同士を対向させることにより前方傾斜面と後方傾斜面を八の字形に形成した一対の設置台に、前記商品陳列台を設置するものであって、該商品陳列台は、前記前方設置台と前記後方設置台の頂上で形成される開口部を跨ぐように設置されることを特徴とする商品陳列棚。
【0009】
本発明の商品陳列台によれば、商品の多様化、頻繁な模様替えに対応可能で、簡易な構造であり、且つひとつ又は複数個の使用で多面的な商品の陳列が可能となる。また、本発明の商品陳列棚によれば、複数の商品陳列台と設置台の傾斜面の利用だけで、ひな壇状、波状、鋸歯状など種々の形態の陳列棚を形成できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態における商品陳列台を図1〜図4に基づいて詳述する。 図1は本発明の第1の実施の形態である商品陳列台を示す斜視図、図2および図3は図1の商品陳列台の前方板および後方板の動きを示す斜視図、図4は図3の商品陳列台3台をピラミット状に組み付けた図をそれぞれ示す。
【0011】
本例の商品陳列台1は、表面に横溝21を3条設けた横長矩形状の後方板2と、後方板2の前方縁22で蝶番状に回動自在に支持される表面に横溝31を6条設けた後方板2より幅広の矩形状の中間板3と、中間板3の前方縁32で蝶番状に回動自在に支持される後方板2と同形状の表面に横溝41を3条設けた前方板4とからなり、後方板2と前方板4が、中間板3に対して、それぞれ0〜180度で回動自在であり、且つ当該角度内の任意の位置で固定されるものである。図1は後方板2と前方板4が、中間板3に対して、それぞれ0度、すなわち、後方板2、中間板3、前方板4で形成される全体形状が平板状の商品陳列台1を形成する。なお、本発明においては、前記回動範囲は、0〜180度に限定されず、それ以上に回動するものであってもよい。
【0012】
後方板2は、3条の横溝21が形成された天板24と、左右の側板25と、中間板3の後方縁33と蝶番状の結合(以下、ヒンジ構造と言う)を形成する前方縁22とから構成される。前方縁22の大部分は図1中に表れていない。また、後方板2の後端部23の両側部分には蝶番状に回動自在に支持される後方係合片7a、7bを有する。後方係合片7a、7bは、該後方係合片7a、7bを有する商品陳列台1と同様の形態を有する他の商品陳列台の後方板、中間板または前方板のいずれかの横溝、または設置台の横溝に嵌め込むものであり、その大きさは特に制限されない。また、その個数は2個に限定されず、1個あるいは3個でもよい。後方板2に形成される3条の横溝21は、該横溝21を有する商品陳列台と同様の形態を有する他の商品陳列台の後方係合片7a、7bや前方係合片7c、7dが嵌め込まれるものであり、その幅寸法および溝深さは後方係合片7a、7bや前方係合片7c、7dの幅寸法や厚さ寸法により適宜決定される。また、横溝の個数も特に制限されない。本例の商品陳列台においては、後方板に形成される横溝21は天板24を上下に貫通して形成されている。
【0013】
中間板3は、6条の横溝31が形成された天板34と、左右の側板35と、後方板2の前方縁22とヒンジ構造を採る後方縁33と、前方板4の後方縁43とヒンジ構造を採る前方縁36とから構成される。但し、後方縁33と前方縁36は図1では大部分が表れていない。中間板に形成される6条の横溝31は、前記後方板2の横溝21と同一形状であり、横溝31を有する商品陳列台1と同様の形態を有する他の商品陳列台の後方係合片7a、7bや前方係合片7c、7dが嵌め込まれるものである。本例の商品陳列台においては、中間板に形成される横溝31は天板34を上下に貫通して形成されている。
【0014】
前方板4は、3条の横溝41が形成された天板44と、左右の側板45と、中間板3の前方縁36とヒンジ構造を形成する後方縁43とから構成される。後方縁43の大部分は図1では表れていない。また、前方板2の前端部46の両側部分には蝶番状に回動自在に支持される前方係合片7c、7dを有する。前方係合片7c、7dは、前記後方係合片7a、7bと同一形状、同一機能であるため、その説明を省略する。前方板に形成される横溝41は、後方板に形成される横溝21と同一形状、同一機能であるため、その説明を省略する。
【0015】
後方板2の前方縁22と中間板3の後方縁33とで形成されるヒンジ構造5は、後方板2が中間板3に対して、0〜180度で回動自在であり、且つ当該角度内の任意の位置で固定されるものであれば、特に制限されず、公知のヒンジ構造が適用できる。本例では商品陳列台1の裏面構造を示す図13のように、後方板2の前方縁22に2個の円形断面の突起状部、前方板4の後方縁43に2個の円形断面の突起状部、中間板3の前方縁32および後方縁22には、前記2個の円形断面の突起状部に嵌合する3個の円形断面の突起状部を形成し、この嵌合の強さにより、ヒンジを形成している。このヒンジ強度は、手操作で回動は行えるものの、容易にはズレない程度の強いものである。また、このヒンジ構造5は、ヒンジ強度が弱いものでも、公知のロック機能を付与したものであればよい。また、0〜180度での回動は必ずしも全ての位置で固定可能である必要はなく、例えば10度刻みの固定であってもよい。また、前方板4の後方縁43と中間板3の前方縁36とで形成されるヒンジ構造6は、前記ヒンジ構造5と同一形状、同一機能であるため、その説明を省略する。
【0016】
後方板2の後端部23と後方係合片7a、7bのヒンジ構造としては、公知の構造を採ることができる。後方係合片7a、7bは、後方板2に対して、上下少なくとも0〜90度での回動が可能であり、且つ当該角度内の任意の位置で固定される。従って、このヒンジ強度は、手操作で回動は行えるものの、容易にはズレない程度の強いものである。また、前方板4の前端部46と前方係合片7c、7dのヒンジ構造は前記後方板2の後端部23と後方係合片7a、7bのヒンジと同じものである。このような商品陳列台1は、例えば、中間板3に対して、後方板2のなす角度α、および中間板3に対して、前方板4のなす角度βが同じの約10度程度の場合、側面視で高さの低い台形状となり(図2)、α、βが同じで90度の場合、側面視で四角形状となる(図3)。また、図3の実施の形態に係る商品陳列台3台をピラミッド状に組み立てる場合、上に乗る商品陳列台1の後方係合片7a、7bは、下の後方側にある商品陳列台1の中間板3の横溝31に係合し、一方、上に乗る商品陳列台1の前方係合片7c、7dは、下の前方側にある商品陳列台1の中間板3の横溝31に係合する(図4)。このような商品陳列台1の複数個を、表面に複数状の横溝を有する設置台の傾斜面の前後方向に並べて設置した場合、種々の棚形態を有する商品陳列棚とすることができる。
【0017】
本発明の第2の実施の形態における商品陳列台を図5に基づいて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態である商品陳列台を示す斜視図である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態例と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。本例の商品陳列台1Aは、平板を屈曲させて形成される略L字断面形状のL字板2Aと、該L字板2AのL字の長手部分203の部材201の先端縁36Aで蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の前方板4とからなり、前方板4が、L字板2Aに対して回動自在であり、且つ当該回動範囲内の任意の位置で固定される。図5では、前方板4は、L字板2Aに対して約10度程度下方に回動して固定されている。L字板2Aにおいて、L字の長手部分203の部材201は、L字の短手部分204の部材202より幅広であり、部材202は前方部材4と同一形状である。すなわち、第1の実施の形態例における商品陳列台1は主部材が3つの板状部材で構成されるのに対して、本例では、後方板と中間板を固定したL字板と、前方板の2つの部材で構成される。従って、後方係合片7a、7bは、L字板2AのL字の短手部分202の部材204の後端部23Aに蝶番状に回動自在に支持される。第2の実施の形態例においては、第1の実施の形態例に比べて、採り得る変形の形態が制限されるものの、ほぼ同様の作用効果を奏することができる。また、第2の実施の形態例の変形例として、L字板を山型状に見た場合の該L字板の表面に形成された横溝を省略したL字板23Bと、前記前方板の表面に形成された横溝を省略した前方板4Bとから構成される商品陳列台1Bとすることもできる(図6参照)。
【0018】
次に、本発明の実施の形態にかかる商品陳列棚について、図7〜図12を参照して説明する。図7は第1の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図、図8は第2の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図、図9は第3の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図、図10は第4の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図、図11は第5の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図、図12は第6の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図をそれぞれ示す。図7において、第1の実施の形態例である商品陳列棚20aは、表面に横溝101が形成された矩形状の設置台10と、右側陳列形態を構成する3台の商品陳列台1と、左側の陳列形態を構成する3台の商品陳列台1から構成される。右側の陳列形態における商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して180度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して90度回動された位置にある。そして、前方係合片7c、7dが設置台10の傾斜面に形成された横溝101aに係合し、後方板2の前方縁22が設置台10の傾斜面11aに当接している。これを設置台10の傾斜面に前後方向に並べて設置すると、ひな壇状の陳列棚を造ることができる。一方、左側の陳列形態における商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して90度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して180度回動された位置にある。そして、後方係合片7a、7bが設置台10の傾斜面に形成された横溝101に係合し、前方板4の後方縁43が設置台10の傾斜面に当接している。これを設置台10の傾斜面に前後方向に並べて設置すると、波状の陳列棚を造ることができる。設置台10の横溝101は、商品陳列台1の後方板2、中間板3および前方板4の各横溝と同一形状のものでよい。
【0019】
図8において、第2の実施の形態例である商品陳列棚20bは、表面に横溝101が形成された矩形状の設置台10と、2台の商品陳列台1と、2台の支え台9から構成される。支え台9は、商品陳列台1の下方で且つ設置台10の傾斜面の下方端に置かれ、商品の陳列棚の機能の一部と、陳列商品の転落を防止するものである。すなわち、支え台9は設置台10に設置後、傾斜面に対して直交する鉛直部91と、鉛直部91の上端部と連接し、設置台10に設置後、水平面を形成する表面が波状で且つ横溝93を有する係止部92とからなる。本例における商品陳列台1は、上方の商品陳列台1と下方の商品陳列台1から構成される。上方の商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して0度、すなわち、後方板2と中間板3が同一平面を形成し、前方板4が中間板3に対して105度程度、回動された位置にある。そして、後方係合片7a、7bが設置台の傾斜面に形成された横溝101aに係合し、前方係合片7c、7dが設置台10の傾斜面に形成された横溝101bに係合している。一方、下方の商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して105度程度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して0度、すなわち、前方板4と中間板3が同一平面を形成している。そして、後方係合片7a、7bが設置台10の傾斜面に形成された横溝101cに係合し、前方係合片7c、7dが支え台9の係止部92の横溝93に係合している。この場合、第2の実施の形態例における商品陳列棚20bは山状の陳列棚を造ることができる。
【0020】
図9において、第3の実施の形態例である商品陳列棚20cは、表面に横溝101が形成され、下端に転落防止板11を有した矩形状の前方設置台10aと、前方設置台10aと同一形状の後方設置台10bの裏面同士を対向させることにより前方傾斜面11aと後方傾斜面11bを八の字形に形成した一対の設置台に商品陳列台1を設置するものであって、該商品陳列台1は、前方設置台10aと後方設置台10bの頂上で形成される開口部50を跨ぐように設置される。すなわち、頂上に載置される商品陳列台1は、後方板2および前方板4が中間板3に対して、約75〜80度で回動、固定され、その後方係合片7a、7bが後方傾斜面の横溝101dに、前方係合片7c、7dが前方傾斜面の横溝101eにそれぞれ嵌合するように設置される。前方設置台10aには、頂上の商品陳列台を除いて、上方商品陳列台と下方商品陳列台の2台の商品陳列台と、2台の支え台9が設置される。これら2台の商品陳列台と2台の支え台9は、第2の実施の形態例における商品陳列棚20bで使用されるものと同一の設置形態であるのでその説明を省略する。図9中、商品陳列棚20cの後方設置台10bには図面作成を簡略化するため、商品陳列台の記載が省略されている。すなわち、後方設置台10bの傾斜面11bに対しても、複数の商品陳列台1を種々の形態で設置してもよい。また、図9中、前方設置台10a、後方設置台10bを支える基台も省略されている。また、前方設置台10a、および後方設置台10bが幅広のものであれば、頂上の商品陳列台1はこれと同じ寸法の幅広のものを使用するか、あるいは複数の商品陳列台を横に並べるかして、頂上の開口部50を塞げばよい。従来、前方傾斜面と後方傾斜面を有する八の字状の設置台の頂上開口部が無駄な空間であったところ、本例の商品陳列棚20cを使用すれば、この開口部50が商品陳列棚になり、商品陳列空間が増えると共に、斬新な商品陳列棚を演出でき、顧客の目を引くことができる。
【0021】
第4の実施の形態例における商品陳列棚20dを図10を参照して説明する。図10において、図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ主に説明する。すなわち、図10において、図9と異なる点は、前方設置台10aに設置される商品陳列台1の設置形態、および後方設置台10bに設置される商品陳列台1の設置形態である。すなわち、前方設置台10aにおける3台の商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して180度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して約100度回動された位置にある。そして、後方板の前方縁22が傾斜面11aに当接し、前方係合片7c、7dが設置台10aの傾斜面に形成された横溝101に係合している。これにより、中間板3が水平面を形成することになる。本例の前方設置台10aにおいては、ひな壇状の陳列棚を造ることができる。一方、後方設置台10bにおける商品陳列台1の設置形態は、図8の商品陳列台の設置形態において、支え台9を省略し、下側の商品陳列台1の前方係合片7c、7dを設置台10bの横溝101に係合させたものである。なお、符号102は基台である。このような商品陳列棚20dにおいては、スイカ、メロン、リンゴなどの丸物商品Aをボリュウーム感を持たせるなどして興味をそそる陳列とすることができる。なお、八の字状の設置台に係る後方設置台10bにおいては、通路側(顧客側)から見て前方、後方を言うものとする。以下同様である。
【0022】
第5の実施の形態例における商品陳列棚20eを図11を参照して説明する。図11において、図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ主に説明する。すなわち、図11において、図9と異なる点は、頂上の商品陳列台1の形態、前方設置台10aに設置される商品陳列台1の設置形態、および後方設置台10bに設置される商品陳列台1の設置形態である。すなわち、頂上の商品陳列台1において、後方板2および前方板4は中間板3に対して、約30度回動した位置で固定されている。そして、後方板2の後方係合片7a、7bが後方設置台10bの表面に形成された横溝101に係合され、前方板4の前方係合片7c、7dが前方設置台10aの表面に形成された横溝101に係合されている。また、前方設置台10aにおける3台のうち、上方の2台は、後方板2が中間板3に対して180度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して約80度回動された位置にある。そして、後方板の前方縁22が傾斜面11aに当接し、前方係合片7c、7dがその下側にある商品陳列台1の中間板3の横溝31に係合されている。下方の1台は、後方板2が中間板3に対して180度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して約110度回動された位置にある。そして、後方板の前方縁22が傾斜面11aに当接し、前方係合片7c、7dが設置台10aの傾斜面に形成された横溝101に係合している。これにより、3台の商品陳列台はいずれも中間板3が水平面を形成することになる。本例の前方設置台10aにおいては、ひな壇状の陳列棚を造ることができる。一方、後方設置台10bにおける商品陳列台1の設置形態は、図8の商品陳列台の設置形態と同様である。このような商品陳列棚20eにおいて、前方設置台10aでは、箱物商品Bの陳列に適し、後方設置台10bでは、ダイコン、ゴボウなどの長物商品Cを興味を持たせる陳列とすることができる。
【0023】
第6の実施の形態例における商品陳列棚20fを図12を参照して説明する。図12において、図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ主に説明する。すなわち、図12において、図9と異なる点は、頂上の商品陳列台1の形態、前方設置台10aに設置される商品陳列台1の設置形態、および後方設置台10bに設置される商品陳列台1の設置形態である。すなわち、頂上の商品陳列台1において、後方板2は中間板3に対して、約90度回動した位置で固定され、前方板4は中間板3に対して、0度の位置で固定されている。そして、後方係合片7a、7bは後方設置台10bの傾斜面に形成された横溝101に係合され、前方係合片7c、7dは前方設置台10aの傾斜面に形成された横溝101に係合されている。また、前方設置台10aにおいて、2台の商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して約110度回動された位置にあり、前方板4が中間板3に対して0度の位置にある。そして、後方係合片7a、7bおよび前方係合片7c、7dは共に、前方設置台10aの傾斜面11aに形成される横溝101に係合されている。これにより、前方設置台10aにおける商品陳列台1の前方板4と中間板3は傾斜面を形成するため、ダイコン、ゴボウなどの長物商品Cの陳列に適する。後方設置台10bにおいて、2台の商品陳列台1は、後方板2が中間板3に対して0度の位置にあり、前方板4が中間板3に対して約110度回動された位置にある。そして、後方係合片7a、7bおよび前方係合片7c、7dは共に、後方設置台10bの傾斜面11bに形成される横溝101に係合されている。これにより、後方設置台10bにおける商品陳列台1の後方板2と中間板3で形成される面は水平面を形成するため、箱物商品Bの陳列に適する。
【0024】
本実施の形態例の商品陳列台1において、後方板2、中間板3、および前方板4は前記実施の形態例のものに限定されず、例えば、表面に複数条の横溝のないものが使用できる。この場合、図4に示すようなピラミッド状の形態や図11の前方設置台10aにおける設置形態を採ることができないものの、図7〜図10に示す設置形態、図11の後方設置台10bにおける設置形態、図12に示す設置形態のいずれも適用できる。本発明における商品陳列台1において、後方板2、中間板3および前方板4の各横溝21、31、41には、板状の商品仕切り板を設けてもよい。
【0025】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0026】
【発明の効果】
以上詳述したように、発明の商品陳列台によれば、商品の多様化、頻繁な模様替えに対応可能で、簡易な構造であり、且つひとつ又は複数個の使用で多面的な商品の陳列が可能となる。また、該商品陳列台と設置台の傾斜面とを組み合わせれば、ひな壇状、波状、鋸歯状など種々の陳列形態を採ることができる。また、従来、前方傾斜面と後方傾斜面を有する八の字状の設置台において、その頂上開口部が無駄な空間であったところ、本発明の商品陳列棚を使用すれば、この開口部が商品陳列棚になり、商品陳列空間が増えると共に、斬新な商品陳列棚を演出でき、顧客の目を奪うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である商品陳列台を示す斜視図である。
【図2】図1の商品陳列台の前方板および後方板の動きを示す斜視図である。
【図3】図1の商品陳列台の前方板および後方板の他の動きを示す斜視図である。
【図4】図3の商品陳列台をピラミット状に組み付けた図である。
【図5】第2の実施の形態である商品陳列台を示す斜視図である。
【図6】図5の変形例を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図8】第2の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図9】第3の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図10】第4の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図11】第5の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図12】第6の実施の形態例を示す商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図13】図1の商品陳列台の背面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 商品陳列台
2 後方板
2A L字板
3 中間板
4 前方板
5、6蝶番状(ヒンジ)結合
7a、7b 後方係合片
7c、7d 前方係合片
9 支え台
10 設置台
11a、11b 転落防止板
11a 傾斜面
21、31、41、93、101 横溝
91 鉛直部
92 係止部
102 基台
A 丸物商品
B 箱物商品
C 長物商品
Claims (6)
- 略矩形状の後方板と、該後方板の前方縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の中間板と、該中間板の前方縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の前方板とからなり、前記後方板と前記前方板が、前記中間板に対して、それぞれ回動自在であり、且つ当該回動範囲内の任意の位置で固定され、更に前記後方板の後端部に蝶番状に回動自在に支持される後方係合片を有し、前記前方板の前端部に蝶番状に回動自在に支持される前方係合片を有したことを特徴とする商品陳列台。
- 前記後方板、前記中間板及び前記前方板の表面のそれぞれに横溝を複数条設けたものであることを特徴とする請求項1記載の商品陳列台。
- 平板を屈曲させて形成される略L字断面形状のL字板と、該L字板のL字の長手部分の部材の先端縁で蝶番状に回動自在に支持される略矩形状の前方板とからなり、前記前方板が、前記L字板に対して、回動自在であり、且つ当該回動範囲内の任意の位置で固定され、更に前記L字板のL字の短手部分の部材の後端部に蝶番状に回動自在に支持される後方係合片を形成し、前記前方板の前端部に蝶番状に回動自在に支持される前方係合片を形成したことを特徴とする商品陳列台。
- 前記L字板を山型状に見た場合の該L字板の表面と、前記前方板の表面のそれぞれに横溝を複数条設けたものであることを特徴とする請求項3記載の商品陳列台。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の商品陳列台の複数個を、表面に複数状の横溝を有する設置台の傾斜面の前後方向に並べて設置されることを特徴とする商品陳列棚。
- 表面に横溝が形成された前方設置台と、表面に横溝が形成された後方設置台の裏面同士を対向させることにより前方傾斜面と後方傾斜面を八の字形に形成した一対の設置台に、請求項1〜4のいずれか1項記載の商品陳列台を設置するものであって、該商品陳列台は、前記前方設置台と前記後方設置台の頂上で形成される開口部を跨ぐように設置されることを特徴とする商品陳列棚。
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