JP3228412U

JP3228412U - コンテナ

Info

Publication number: JP3228412U
Application number: JP2020002856U
Authority: JP
Inventors: 昭央小田切; 一史守高
Original assignee: Taiko KK
Current assignee: Taiko KK
Priority date: 2020-07-10
Filing date: 2020-07-10
Publication date: 2020-10-22
Anticipated expiration: 2030-07-10

Abstract

【課題】店舗内での商品の運搬及び店舗内の商品陳列棚の最下段に配置される商品の陳列の用に供し得るコンテナを提供する。【解決手段】コンテナ１０は、商品Ｐが配置される容器１２と、容器内に配置され容器内の商品を囲う筒状の透明な囲い１４とを備える。容器は矩形の底板及び底板に連なり底板に相対する矩形の開口２０を規定する側板１８を有する。囲いは矩形の横断面形状を有しまた容器の内部から開口を経て容器の外部へ伸びる長さ寸法を有する。【選択図】図１

Description

本考案は、店舗内での商品の運搬及び商品の陳列の用に供されるコンテナに関する。

店舗内での商品の運搬のために箱形容器からなるコンテナが用いられている。コンテナで運ばれた複数の商品は、店舗内に設置された商品陳列棚に移し替えられる。

ところで、奥行きがありまた低い位置にある商品陳列棚の最下段に配置される商品についてはコンテナからの商品の移し替えに時間及び労力を要することから、その低減を図るため、商品をコンテナに入れたままの状態で陳列することが行われている。従来においては、箱型容器の高さを比較的大きいものとしまたその側板の一部をくり抜き、これにより商品陳列棚の最下段に配置される商品の大量陳列と内部の商品の可視化とを可能にしたコンテナが提案されている。

特許第３２３０５４６号

本考案は、前記従来の事情に鑑み、店舗内での商品の運搬及び店舗内の商品陳列棚の最下段に配置される商品の陳列の用に供し得る新たなコンテナを提供する。

本考案に係るコンテナは、商品が配置される容器であって矩形の底板及び前記底板に連なり該底板に相対する矩形の開口を規定する側板を有する容器と、前記容器内に配置され前記容器内の商品を囲う筒状の透明な囲いであって矩形の横断面形状を有しまた前記容器の内部から前記開口を経て前記容器の外部へ伸びる長さ寸法を有する囲いとを備える。

本考案によれば、前記コンテナの容器の内部に配置される囲いが前記容器の内部からその開口を経て前記容器の外部へ伸びる長さ寸法を有する。このことから、前記コンテナ内に前記容器の容量を超える量の商品を収容することができ、また、これにより店舗内での比較的大量の商品の運搬と、店舗内に設置された商品陳列棚の最下段への商品の大量陳列とを行うことができる。さらに、前記囲いが透明であることから、前記商品陳列棚の最下段に配置された前記コンテナ内の商品を前記囲いの周囲から該囲いを通して見ることができる。

前記囲いは、好ましくは、その周方向へ直角に折れ曲がって伸びる２つの透明板からなる。両透明板は前記容器内にその側板に沿って配置可能である。これによれば、各透明板を前記容器内にその側板に沿って配置するとき、前記容器の側板が規定する隅角部（入隅部）に各透明板がその折れ曲がり箇所において保持される。これにより、両透明板を角筒状の形態に容易に組み立てることができ、また、組み立て後の形態を維持することができる。

各透明板は、例えば、Ｌ字形に折れ曲がり前記囲いの横断面形状である前記矩形の互いに隣接する２つの辺に沿って伸びるものとし、あるいは、コ字形に折れ曲がり前記囲いの横断面形状である前記矩形の一辺と該一辺に隣接する２つの辺のそれぞれの一部とに沿って伸びるものとすることができる。前記コ字形の透明板については、前記矩形の一辺に隣接する２つの辺の一部が同じ長さ寸法を有するもの、あるいは、異なる長さ寸法を有するものとすることができる。

また、前記容器の側板は段をなして前記底板から前記開口に向けて末広がりに伸び、前記段は前記２つの透明板の載置面を規定し、前記段上に載置された前記２つの透明板は前記側板に設けられた複数の突起により前記開口に対して垂直に保持されるものとすることができる。

複数個の商品が収容されたコンテナの斜視図である。図１に示すコンテナの縦断面図である。コンテナを構成する容器の斜視図である。複数個の商品が配置された容器の斜視図である。図４に示す容器の縦断面図である。図４に示す容器内の複数個の商品上に複数個の同種の商品が積み重ねられた状態にあるコンテナの斜視図である。容器内への配置途上にある、囲いを構成する２つのＬ字形の樹脂板の斜視図である。他の例の２つの樹脂板からなる囲いを有するコンテナの斜視図である。さらに他の例２つの樹脂板からなる囲いを有するコンテナの斜視図である。

図１及び図２を参照すると、本考案に係るコンテナの一例が全体に符号１０で示されている。コンテナ１０は容器１２と、容器１２内に配置された筒状の透明な囲い１４とを備える。容器１２内には、店舗（図示せず）内の売り場での販売に供される複数個の商品Ｐが配置され、容器１２内の複数個の商品Ｐがこれらを囲う囲い１４により取り囲まれている。

商品Ｐは、通常、箱詰めにされた状態で店舗内の売り場に隣接するバックルーム（図示せず）に搬入される。商品Ｐは前記バックルームでの荷解きの後、その複数個がコンテナ１０を構成する容器１２及び囲い１４の内部に移され、これによりコンテナ１０に収容される。複数個の商品Ｐが収容されたコンテナ１０は前記バックルームから前記売り場へと運搬され、前記売り場に設置された例えば冷蔵ケース内の商品陳列棚（図示せず）の最下段に配置され、商品Ｐの陳列の用に供される。

図３に示すように、容器１２は例えばプラスチック成形品からなり、矩形の底板１６と、底板１６に連なる側板１８、より詳細には底板１６の縁辺から立ち上がる筒状の側板１８とを有する。側板１８は底板１６に相対する矩形の開口２０を規定する。容器１２の底板１６及び側板１８は、複数個の商品Ｐの受入れ空間を規定する（図４、図５参照）。

図示の容器１２の側板１８は段２２をなして底板１６から開口２０に向けて末広がりに伸びている。段２２は矩形の四辺に沿って伸びる細長い平坦面からなり、容器１２は底板１６から段２２まですり鉢状に伸びる下部１２ａと、段２２から開口２０まですり鉢状に伸びる上部１２ｂとを有する。これによれば、不使用時の一の容器１２の下部１２ａを他の容器１２の上部１２ｂ内にその開口２０を通して差し入れ、一の容器１２をその底板１６において他の容器１２の段２２上に載置することができる。これにより、不使用の複数の容器１２を重ね置きしておくことができる。図示の例では、下部１２ａ及び上部１２ｂがほぼ同一の高さ寸法を有するように設定されている。

容器１２の側板１８は、図示の例に代えて、段２２をなすことなく連続して、底板１６から開口２０に向けて末広がりに伸びるものとすることができる。あるいは、また、側板１８は矩形の横断面形状を有する角筒からなるものとすることができる。なお、図３において、符号２４は側板１８に設けられた取手用の４つの穴を示し、また、符号２６は、容器１２の底板１６及び側板１８に設けられた通気及び重量軽減のための多数の穴を示す。

再び図１及び図２を参照すると、筒状の囲い１４は矩形の横断面形状を有し、容器１２内にその側板１８に沿って配置することができる。図示の例において、囲い１４は容器１２内の段２２上に載置され、これにより容器１２内に配置され容器１２の上部１２ｂに僅かな間隔をおいて相対している。また、図示の例においては、段２２上に載置された囲い１４、より具体的には囲い１４を構成する後記２つの透明板２８、３０が、側板１８に設けられた複数の突起２７（図２、図３）により開口２０に対して垂直に保持されている。図示の各突起２７は段２２から開口２０に向けて線状に伸び、その厚さ寸法が段２２から開口２０に向けて漸増している。

図示の容器１２においては、容器１２内に複数個の商品Ｐを配置すべく該商品を底板１６上に並べたとき、容器１２の上部１２ｂと商品Ｐとの間に隙間３１（図５参照）が生じる。このため、隙間３１に囲い１４を差し込むことができ、これにより容器１２内への側板１８に沿っての囲い１４の配置を容易に行うことができる。

容器１２内に配置され透明な囲い１４に取り囲まれた複数個の商品Ｐは、囲い１４を通して視認し、確認することができる。囲い１４は、図示の例に代えて、容器１２の底板１６上に載置されるものとすることができる。

また、囲い１４は、容器１２の内部から開口２０を経て容器１２の外部へ伸びる長さ寸法を有する。このことから、例えば容器１２内に配置された複数個の商品Ｐの上に該商品と同種の商品Ｐを容器１２内に重ね置きをすることができ、また、コンテナ１０内に収容される商品Ｐの種類、形状等に応じて、容器１２内からの商品Ｐの崩れ落ち、こぼれ落ち、転がり落ち等を防止することができる（図６参照）。これによれば、コンテナ１０内に容器１２の容量を超える量の商品Ｐを収容することができ、また、店舗内での比較的大量の商品Ｐの運搬と、商品Ｐの大量陳列とを行うことができる。

囲い１４は、容器１２内にその側板１８に沿って配置可能である、囲い１４の周方向へ直角に折れ曲がって伸びる２つの透明板２８、３０からなるものとすることができる。両透明板２８、３０は、それぞれがＬ字形に折れ曲がったもの（図１、図２、図６、図７）、あるいは、コ字形に折れ曲がったもの（図８及び図９）とすることができる。

前記Ｌ字形の両透明板２８、３０は同一の形状を有し、それぞれが囲い１４の横断面形状である前記矩形の互いに隣接する２つの辺に沿って伸びている。また、前記コ字形の各透明板２８、３０は囲い１４の横断面形状である前記矩形の一辺と該一辺に隣接する２つの辺のそれぞれの一部とに沿って伸びている。図８に示す前記コ字形の両透明板２８、３０はそれぞれ前記矩形の一辺に隣接する２つの辺の一部が同じ長さ寸法を有し、同一の形状を有する。また、図９に示す前記コ字形の両透明板２８、３０はそれぞれ前記矩形の一辺に隣接する２つの辺の一部が異なる長さ寸法を有し、同一の形状を有する。

前記Ｌ字形の両透明板２８、３０については、両透明板２８、３０を容器１２内にその側板１８に沿って配置するとき（図７）、容器１２の側板１８が規定する、互いに相対する２対の隅角部（入隅部）３２、３４のうちの一方である一対の隅角部３２に両透明板２８、３０がこれらの折れ曲がり箇所２８ａ、３０ａにおいてそれぞれ保持される（図１）。このとき、透明板２８の両先端２８ｂ、２８ｃのうちの一方の先端２８ｂと透明板３０の両先端３０ｂ、３０ｃのうちの一方の先端３０ｂとが、それぞれ、透明板３０と透明板２８とに、これらの他方の先端３０ｃの近傍及び他方の先端２８ｃの近傍において、当接する。その結果、前記Ｌ字形の両透明板２８、３０が角筒状の形態に組み立てられ、また、組み立て後の角筒状の形態が維持される。図示の例においては、両透明板２８、３０の当接位置の変動を制限するための板状の制限部３６が、両透明板２８、３０の他方の先端２８ｃ、３０ｃの近傍のそれぞれに設けられている。

また、前記コ字形の両透明板２８、３０については、両透明板２８、３０を容器１２内にその側板１８に沿って配置するとき、容器１２の側板１８が規定する互いに隣接する２対の隅角部（入隅部）３２、３４に、それぞれ、一方の透明板２８と他方の透明板３０とがこれらの２つの折れ曲がり箇所２８ａ、２８ｄ及び２つの折れ曲がり箇所３０ａ、３０ｄにおいて、それぞれ保持される（図８、図９）。このとき、一方の透明板２８の両先端２８ｅ、２８ｆと他方の透明板３０の両先端３０ｅ、３０ｆとが互いに当接する。その結果、前記コ字形の両透明板２８、３０が角筒状の形態に組み立てられ、また、組み立て後の角筒状の形態が維持される。図示の例においても、両透明板２８、３０の当接位置の変動を制限するための板状の制限部３６が、両透明板２８、３０の他方の先端２８ｆ、３０ｆの近傍のそれぞれに設けられている。

なお、囲い１４は、これを２つの透明板２８、３０からなるものとする図示の例に代えて、１つの角筒（図示せず）からなるものとすることができる。

１０コンテナ
１２容器
１４囲い
１６容器の底板
１８容器の側板
２０容器の開口
２２段
２７突起
２８、３０透明板

Claims

商品が配置される容器であって矩形の底板及び前記底板に連なり該底板に相対する矩形の開口を規定する側板を有する容器と、
前記容器内に配置され前記容器内の商品を囲う筒状の透明な囲いであって矩形の横断面形状を有しまた前記容器の内部から前記開口を経て前記容器の外部へ伸びる長さ寸法を有する囲いとを備える、コンテナ。
前記囲いはその周方向へ直角に折れ曲がって伸びる２つの透明板からなり、両透明板は前記容器内にその側板に沿って配置可能である、請求項1に記載のコンテナ。
各透明板はＬ字形に折れ曲がり、前記囲いの横断面形状である前記矩形の互いに隣接する２つの辺に沿って伸びている、請求項２に記載のコンテナ。
各透明板はコ字形に折れ曲がり、前記囲いの横断面形状である前記矩形の一辺と該一辺に隣接する２つの辺のそれぞれの一部とに沿って伸びている、請求項２に記載のコンテナ。
前記矩形の一辺に隣接する２つの辺の一部は同じ長さ寸法又は異なる長さ寸法を有する、請求項４に記載のコンテナ。
前記容器の側板は段をなして前記底板から前記開口に向けて末広がりに伸び、前記段は前記２つの透明板の載置面を規定し、前記段上に載置された前記２つの透明板は前記側板に設けられた複数の突起により前記開口に対して垂直に保持される、請求項２〜５のいずれか１項に記載のコンテナ。