JP3206414U - 商品陳列用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】全体に扁平状を呈する商品を陳列するための商品陳列用具であって商品の傾斜陳列が可能でありまた前出しのための作業が容易である商品陳列用具を提供する。【解決手段】商品陳列用具10は、段差をおいて同方向へ伸びる2つの平坦面26、28を有する載置部22と、載置部を両平坦面が傾斜するように支持する基台部24とを備える本体16を含む。載置部の各平坦面上には複数の商品が各平坦面の伸長方向dへ互いに重なり合うように載置される。【選択図】図1
Description
本考案は、全体に扁平状を呈する商品、例えばおにぎりをコンビニエンスストアのような店舗に陳列するために用いられる商品陳列用具に関する。
従来、コンビニエンスストアのような店舗に設置されるおにぎり陳列用棚が提案されている(後記特許文献1)。この陳列用棚は全体に板状を呈し、複数のおにぎりがこれらの側面を接して又は側面間に間隔をおいて横一列に並べて配置される複数列の溝を備える。各列の溝は、該溝に配置されるおにぎりをその正面が購買客から見てその手前側からその奥側に向けて傾斜するように陳列すること、すなわち傾斜陳列を可能とする横断面形状を有する。
ところで、前記従来の陳列用棚にあっては、おにぎりの補充のために行ういわゆる前出しにおいて、奥側の溝に残っているおにぎりを手前側の溝に移すのにおにぎりを一つ一つ持ち上げて行うという比較的煩雑な作業を伴うという問題がある。
本考案の目的は、おにぎりのような全体に扁平状を呈する商品を陳列するための商品陳列用具であって商品の傾斜陳列が可能でありまた前出しのための作業が容易である商品陳列用具を提供することにある。
本考案に係る商品陳列用具は、段差をおいて同方向へ伸びる2つの平坦面を有する載置部であって各平坦面上に複数の商品をこれらの商品が各平坦面の伸長方向へ互いに重なり合うように載置可能である載置部と、該載置部を両平坦面が傾斜するように支持する基台部とを備える本体を含む。
本考案によれば、全体に扁平状を呈する複数の商品について、コンビニエンスストアのような店舗内に陳列することができる。複数の商品は、本体の載置部に設けられ段差をおいて同方向へ伸びる2つの平坦面上に、これらの伸長方向へ向けて互いに重なり合うように載置することができる。各平坦面上に載置された複数の商品は、前記載置部を支持する基台部を介して、購買客から見てその手前側から奥側に向けて下方へ傾斜するように陳列すること(傾斜陳列)が可能である。傾斜陳列をされた手前側の複数の商品と奥側の複数の商品との間には両平坦面の段差が存することから、奥側の商品の正面すなわち通常最も重要な商品情報が表示される面の一部又は全部が手前側の商品に隠れずに購買客に見えるものとすることができる。また、各平坦面は、前記商品の奥側から手前側への滑動を可能とし、これにより商品の補充のための商品の前出しを比較的容易に行うことができる。さらに、2つの平坦面に段差を設けることにより、購買客に対して、両平坦面上に陳列される商品の量に多さを感じさせるボリューム感や、賑やかさ等を与えることができる。
前記商品陳列用具は、好ましくは、前記本体に折り畳み可能に取り付けられた脚であって前記本体を前記載置部の両平坦面が水平をなすように支持する脚を含む。これによれば、商品を店舗内の比較的高い位置に陳列する場合、商品を水平方向へ陳列すること(水平陳列)により、購買客の視線の方向と商品の陳列方向とのなす角度を比較的小さいものとすることができ、これにより、商品に付された商品情報の視認をより容易なものとすることができる。
前記商品陳列用具は、前記本体の載置部に解除可能に取り付けられ両平坦面上をこれらの伸長方向へ伸びる少なくとも1つの仕切板を含むものとすることができる。これによれば、前記本体の両平坦面が規定する商品陳列スペースを、商品の大きさにより適合させ、両平坦面の伸長方向に直交する横方向への前記商品の移動を制限し、商品配列をより整然としたものとすることができる。
前記本体の載置部は両平坦面の段差を規定しかつ両平坦面を相互に接続する接続面を有し、前記接続面が各平坦面に対して直交しているものとすることができる。また、前記本体の基台部が前記載置部の両平坦面に対してそれぞれ15度の角度をなす底面を有するものとすることができる。
前記本体の載置部は、2つの前記商品陳列用具を互いに隣接するように配置するとき、互いに当接可能である側面を有するものとすることができる。これによれば、複数の商品陳列用具をこれらの本体の載置部の側面が互いに当接するように並べて配置することができ、これにより、前記商品が載置される両平坦面が規定する商品陳列スペースをより広いものとし、また、商品を両商品陳列用具に跨った状態で配置することが可能である。
図1及び図2を参照すると、本考案の一実施形態に係る商品陳列用具が全体に符号10で示されている。
商品陳列用具10は、全体に扁平状を呈する、したがって互いに相対する正面及び背面を有する商品12(図6)、例えば包装されたおにぎりをコンビニエンスストアのような店舗において陳列するために用いられる。おにぎりの正面には、通常、銘柄のような商品情報が記載されたラベルが付されている。商品陳列用具10は、前記店舗内の商品陳列台14(図6)上や冷ケース(図示せず)内に設置される。商品陳列用具10は、前記おにぎりの他、例えば月餅、煎餅等の菓子のような商品の陳列に適する。
商品陳列用具10は本体16を含み、好ましくはさらに脚18を含み、さらに好ましくは少なくとも1つの仕切板20を含む。本体16は載置部22と、載置部22下にあってこれに連なる基台部24とを備える。
本体16の載置部22は、段差をおいて同方向へ伸びる2つの平坦面26、28を有する。各平坦面26、28上に、複数の商品12をこれらの商品が各平坦面26、28の伸長方向dへ互いに重なり合うように載置することができる(図6参照)。互いに重なり合う2つの商品12はこれらの正面及び背面において互いに接する。図示の例において、各平坦面26、28は矩形の平面形状を有する。各平坦面26、28は、一例として、伸長方向dへ4つのおにぎりを1列に並べることができる伸長方向長さと、伸長方向dに直交する横方向へ3列に並べることができる横方向長さとを有する。
図示の載置部22は、両平坦面26、28の前記段差を規定しかつ両平坦面26、28を相互に接続する接続面30を有する。図示の載置部22は、クランク形に折れ曲がって伸びる板体により形成されており、接続面30は板面からなる。接続面30は、各平坦面26、28に対して直交している。但し、各平坦面26、28と接続面30との交差角度を90度以外の他の角度に設定してもよい。接続面30の高さ寸法は、おにぎりを商品12とする図示の例において、約40mmである。両平坦面26、28の前記段差を規定するものとして、接続面30に代えて、例えば、互いに間隔をおいて配置され両平坦面26、28の一方から他方へ伸びる複数の棒状体(図示せず)とすることができる。
本体16は、好ましくは、載置部22に連なりかつ両平坦面26、28の上方へ立ち上がる2つの板状部32、34を有する。両板状部32、34は、それぞれ、載置部22の両平坦面26、28の伸長方向dにおける先端に位置する。両板状部32、34の両平坦面26、28に対するそれぞれの立ち上がり角度すなわち交差角度は任意に定めることができるが、好ましくは90度である。したがって、図示の例において、両板状部32、34は接続面30と平行に前記横方向へ伸びている。両板状部32、34は、それぞれ、商品12が両平坦面26、28上からこれらの伸長方向dに向けて落下することを防止する。
図示の基台部24は全体に袴状を呈する(図2参照)。基台部24は載置部22の両平坦面26、28に対してそれぞれ角度α(図1)をなす底面36を有する。したがって、基台部24の底面36が水平面上に置かれるとき、載置部22の両平坦面26、28がそれぞれ水平面に対して角度αをなして傾斜する。角度αは例えば15度に設定することができる。商品陳列用具10は、これが商品陳列台14(図6)上や前記冷ケース内に設置されるとき、通常、載置部22の一方の平坦面26と他方の平坦面28とが購買客Pに対してその手前側及び奥側にそれぞれ位置するようにされる。
これによれば、図6に示すように、例えば同種類の複数の商品12を、購買客Pの手前側から奥側に向けて下方に傾斜する載置部22の両平坦面26、28上に、それぞれ、これらの伸長方向dに列をなして伸びるように陳列すること(傾斜陳列)ができる。この傾斜陳列は、特に、商品12が比較的低位に配置され、このため商品12に対する購買客Pの視線S1が比較的下方に向けられる場合に適する。商品12が載置される載置部22の両平坦面26、28相互間には前記段差があるため、購買客Pは、その手前側の一方の平坦面26上の商品12の正面及び奥側の他方の平坦面28上の商品の正面の一部を見易く、このため、商品12の正面に付された商品情報の識別を容易に行うことができる。なお、載置部22が板状部32、34を有しない商品陳列用具10による前記傾斜陳列を行うときは、例えば載置部22の平坦面28上に位置する最奥部の商品12が壁38(図6参照)に当たるようにする。これにより、複数の商品12が平坦面28上から脱落することを防止することが可能である。
また、各平坦面26、28は、該平坦面上における商品12の滑動を可能とする。このため、各平坦面26、28における前記奥側から手前側への商品12の滑動により、商品12の前出し及び新たな商品12の補充のためのスペースの確保を比較的容易に行うことができる。
図2に示すように、脚18は、本体16に折り畳み可能に取り付けられている。図示の例にあっては、脚18は全体にコ字形を呈する金属製の棒体からなる。脚18は直角に折り曲げられた両先端部18aを有し、両先端部18aにおいて、前記横方向へ伸びる軸線の周りに揺動可能であるように載置部22に取り付けられている。脚18は、袴状の基台部24が規定する空間内にあって載置部22に接する折り畳みの状態(図2に示す状態)から、前記軸線の周りに揺動させることにより起立した状態(図6参照)とすることができる。図示の例では、載置部22に、脚18の揺動範囲を規定しその起立状態を維持するための脚18に対する一対のストッパ40が設けられている。起立状態におかれた脚18は、本体16を、載置部22の両平坦面26、28がそれぞれ水平をなしかつ下位及び上位にそれぞれ位置するように支持する(図6参照)。これによれば、例えば同種類の複数の商品を載置部22の互いに平行な両平坦面26、28上に、それぞれ、これらの伸長方向dに列をなして伸びるように陳列すること(水平陳列)ができる。
前記水平陳列は、特に、商品12が比較的上位に配置され、このため商品12に対する購買客Pの視線S2(図6)が比較的緩やかな斜め下方に向けられる場合に適する。また、段差をおいた上下2つの平坦面26、28を水平に支持するときは、購買客Pに対して、両平坦面26,28上に陳列される商品12の量に多さを感じさせるボリューム感や、賑やかさ等を与えることができる。
仕切板20は、本体16の載置部22に解除可能に取り付けられ両平坦面26、28上をこれらの伸長方向dへ伸びる。図示の例においては、5つの仕切板20が取り付け可能とされている。図1、図3及び図4には、それぞれ、2つの仕切板20、3つの仕切板20及び5つの仕切板20が取り付けられる例が示されている。図1に示す例にあっては、2つの仕切板20が載置部22の前記横方向における両端近傍にそれぞれ配置されている。図3に示す例にあっては、載置部22の両端近傍に加えて、載置部22の前記横方向における中間にさらに1つの仕切板20が配置されている。また、図4に示す例にあっては、載置部22の両端近傍に加えて、載置部22を前記横方向に3等分する位置にさらに2つの仕切板20が配置されている。仕切板20の取り付けにより、載置部22の両平坦面26、28が規定する商品陳列スペースを、商品12の大きさにより適合させ、両平坦面26、28の前記横方向への商品12の移動を制限し、商品配列をより整然としたものとすることができる。
図示の仕切板20は全体にクランク形を呈し、載置部22の平坦面26、接続面30及び平坦面28に沿って伸びている。図示の例にあっては、載置部22への各仕切板20の取り付けのために、仕切板20の両端部をそれぞれ受け入れ可能である2つの受入溝40、42と、平坦面28及び接続面30に跨ってL形に伸びる、仕切板20の中間部を受け入れ可能である受入溝44とが、それぞれ、両板状部32、34と載置部22とに設けられている。
図5に示すように、本体16の載置部22は、2つの商品陳列用具10を互いに隣接するように配置するとき、互いに当接可能である側面46を有するものとすることができる。これによれば、複数の商品陳列用具10をこれらの本体16の載置部22の側面46が互いに当接するように並べて配置することができ、これにより、商品12が載置される両平坦面26,28が規定する商品陳列スペースをより広いものとし、また、商品12を両商品陳列用具10に跨った状態で配置することができる。
10 商品陳列用具
12 商品
16 本体
18 脚
20 仕切板
22 載置部
24 基台部
26、28 平坦面
30 接続面
32、34 板状部
36 底面
40、42、44 受入溝
46 側面
12 商品
16 本体
18 脚
20 仕切板
22 載置部
24 基台部
26、28 平坦面
30 接続面
32、34 板状部
36 底面
40、42、44 受入溝
46 側面
Claims (6)
- 全体に扁平状を呈する商品を陳列するために用いられる商品陳列用具であって、
本体を含み、
前記本体は、段差をおいて同方向へ伸びる2つの平坦面を有する載置部であって各平坦面上に複数の商品をこれらの商品が各平坦面の伸長方向へ互いに重なり合うように載置可能である載置部と、該載置部を両平坦面が傾斜するように支持する基台部とを備える、商品陳列用具。 - さらに、前記本体に折り畳み可能に取り付けられた脚であって前記本体を前記載置部の両平坦面が水平をなすように支持する脚を含む、請求項1の記載の商品陳列用具。
- さらに、前記本体の載置部に解除可能に取り付けられ両平坦面上をこれらの伸長方向へ伸びる少なくとも1つの仕切板を含む、請求項1又は2に記載の商品陳列用具。
- 前記本体の載置部は、両平坦面の段差を規定しかつ両平坦面を相互に接続する接続面を有し、前記接続面は各平坦面に対して直交している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の商品陳列用具。
- 前記本体の載置部は、2つの前記商品陳列用具を互いに隣接するように配置するとき、互いに当接可能である側面を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の商品陳列用具。
- 前記本体の基台部は前記載置部の両平坦面に対してそれぞれ15度の角度をなす底面を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の商品陳列用具。
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JP2016003180U JP3206414U (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | 商品陳列用具 |
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