JP3205290B2 - 護岸法覆工 - Google Patents
護岸法覆工Info
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- JP3205290B2 JP3205290B2 JP31125397A JP31125397A JP3205290B2 JP 3205290 B2 JP3205290 B2 JP 3205290B2 JP 31125397 A JP31125397 A JP 31125397A JP 31125397 A JP31125397 A JP 31125397A JP 3205290 B2 JP3205290 B2 JP 3205290B2
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- Japan
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- pile
- metal fitting
- crosspiece
- slope
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川等の法面を
覆うように構築し、中に石塊を詰めて法面を洗掘から保
護する格子状の木製枠体に関する。
覆うように構築し、中に石塊を詰めて法面を洗掘から保
護する格子状の木製枠体に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄線を編んだ篭(通称、ふとん篭)に石
塊を詰め、これを法面に隙間なく並べる護岸工法が従来
からある。この工法によれば、設置後時間が経つと石塊
の隙間にヨシや柳が育ち、石塊の隙間は魚や虫の棲家に
もなり、コンクリートで固めた護岸と異なり、自然をあ
る程度残すことができる。
塊を詰め、これを法面に隙間なく並べる護岸工法が従来
からある。この工法によれば、設置後時間が経つと石塊
の隙間にヨシや柳が育ち、石塊の隙間は魚や虫の棲家に
もなり、コンクリートで固めた護岸と異なり、自然をあ
る程度残すことができる。
【0003】しかし、このふとん篭は組立後現場に搬入
するのが普通であるが、重くて、嵩ばるため、輸送コス
トが高く付き、また、設置も容易でない。また、石を投
入するとき、変形し易い欠点がある。また、生い茂った
植物で覆われるにしても、籠(鉄線)は部分的には見え
るので、自然の景観を保全する上で好ましくない。
するのが普通であるが、重くて、嵩ばるため、輸送コス
トが高く付き、また、設置も容易でない。また、石を投
入するとき、変形し易い欠点がある。また、生い茂った
植物で覆われるにしても、籠(鉄線)は部分的には見え
るので、自然の景観を保全する上で好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、木材を使
ってより自然に近く、また、施工の容易な護岸法覆工を
提供することを課題とする。
ってより自然に近く、また、施工の容易な護岸法覆工を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の護岸法覆工
は、石塊を詰めた格子状の木製枠体であって、横木と杭
およびこれらを結合する金具からなる。金具はコの字形
断面のチャンネル部と、その両縁から徐々に拡大するよ
うに延設された2枚の平板部からなる。この平板部の外
面に横木をそれぞれあてがうようにして、格子の交点に
おいて四方から集る横木を4枚の金具を使って相互に連
結する。これら4枚の金具のチャンネル部で囲まれた穴
状の空間に挿入するようにして杭を法面に打ち込み、こ
の杭に金具のチャンネル部を固定する。
は、石塊を詰めた格子状の木製枠体であって、横木と杭
およびこれらを結合する金具からなる。金具はコの字形
断面のチャンネル部と、その両縁から徐々に拡大するよ
うに延設された2枚の平板部からなる。この平板部の外
面に横木をそれぞれあてがうようにして、格子の交点に
おいて四方から集る横木を4枚の金具を使って相互に連
結する。これら4枚の金具のチャンネル部で囲まれた穴
状の空間に挿入するようにして杭を法面に打ち込み、こ
の杭に金具のチャンネル部を固定する。
【0006】杭をまず立て、これに横木を取り付けるよ
うにすると、杭を正確に(位置、方向とも)打込む必要
があるが、実際問題として凸凹のある法面では杭を正確
に打込むことは難しい。この発明では、横木の端部同士
を結合する金具が寄り集って杭の入る空間を形成するよ
うにしたので、金具をガイドにして杭を打ち込むことが
できる。
うにすると、杭を正確に(位置、方向とも)打込む必要
があるが、実際問題として凸凹のある法面では杭を正確
に打込むことは難しい。この発明では、横木の端部同士
を結合する金具が寄り集って杭の入る空間を形成するよ
うにしたので、金具をガイドにして杭を打ち込むことが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の護岸法覆工は、図1、
図2に示すように、たくさんの箱形のセル5を形成する
格子状の枠体Aであり、河川の法面を覆うように構築さ
れる。格子一つのの大きさは2m×1.5m、深さは30〜50cm
程度である。
図2に示すように、たくさんの箱形のセル5を形成する
格子状の枠体Aであり、河川の法面を覆うように構築さ
れる。格子一つのの大きさは2m×1.5m、深さは30〜50cm
程度である。
【0008】枠体Aは、上下2本の横木1と、セルの角
々にある杭2、およびこれらを結合する金具3からな
る。横木1および杭2は、約10cm角に加工した間伐材を
防腐処理を施して用いる。金具3は、図3に示すよう
に、鉄板をプレス加工したもので、コの字形断面のチャ
ンネル部3aと、その両縁から徐々に拡大するように延
設された2枚の平板部3bからなる。金具3は防錆のた
め亜鉛メッキを施す。
々にある杭2、およびこれらを結合する金具3からな
る。横木1および杭2は、約10cm角に加工した間伐材を
防腐処理を施して用いる。金具3は、図3に示すよう
に、鉄板をプレス加工したもので、コの字形断面のチャ
ンネル部3aと、その両縁から徐々に拡大するように延
設された2枚の平板部3bからなる。金具3は防錆のた
め亜鉛メッキを施す。
【0009】格子の交差部では、図4に示すように、四
方から集る横木を4枚の金具を用いて結合する。すなわ
ち、横木1の間々に金具3をそれぞれ挿入し、平板部3
bの外面を横木1の側面にあてがい、ねじ6で固定す
る。こうして横木1を金具3で結合すると、4枚の金具
のチャンネル部3aが穴状の空間7を形成する。この空
間7に杭2を挿入し、法面に打ち込む。打ち込んだ杭2
に金具のチャンネル部3aをねじ6で固定する。でき上
がった交差部の平面を図5に示す。枠体Aの外側および
角部では、図6に示すように、上述の金具をほぼ半分に
したような形状の異形金具9を用いる。
方から集る横木を4枚の金具を用いて結合する。すなわ
ち、横木1の間々に金具3をそれぞれ挿入し、平板部3
bの外面を横木1の側面にあてがい、ねじ6で固定す
る。こうして横木1を金具3で結合すると、4枚の金具
のチャンネル部3aが穴状の空間7を形成する。この空
間7に杭2を挿入し、法面に打ち込む。打ち込んだ杭2
に金具のチャンネル部3aをねじ6で固定する。でき上
がった交差部の平面を図5に示す。枠体Aの外側および
角部では、図6に示すように、上述の金具をほぼ半分に
したような形状の異形金具9を用いる。
【0010】それぞれのセル5の中には、小さくとも10
cmくらいの石塊を隙間なく詰める。石塊は、玉石や割栗
石など現地で入手しやすいものを用いる。石塊が流失し
ないよう、必要に応じてその上に金網を被せてもよい。
法面の土が流失しないように、枠体Aの下にはマット1
1を敷く。上下の横木1の間には、石塊が通過しない程
度(10cm)の間隔をあける。図面では、横木は2段にな
っているが、3段またはそれ以上にして枠体Aをもっと
深くすることができる。
cmくらいの石塊を隙間なく詰める。石塊は、玉石や割栗
石など現地で入手しやすいものを用いる。石塊が流失し
ないよう、必要に応じてその上に金網を被せてもよい。
法面の土が流失しないように、枠体Aの下にはマット1
1を敷く。上下の横木1の間には、石塊が通過しない程
度(10cm)の間隔をあける。図面では、横木は2段にな
っているが、3段またはそれ以上にして枠体Aをもっと
深くすることができる。
【0011】
【発明の効果】この発明の護岸構築用枠は、横木および
杭ともに木製であり、自然とよく調和し、景観を損ねな
い。木製の枠体は軽いので、水を被ったとき浮き上がる
おそれがあるが、このものでは杭を打ち込んで枠体を法
面に固定したので、安全である。
杭ともに木製であり、自然とよく調和し、景観を損ねな
い。木製の枠体は軽いので、水を被ったとき浮き上がる
おそれがあるが、このものでは杭を打ち込んで枠体を法
面に固定したので、安全である。
【0012】また、横木を現場に搬入し、金具を使って
組み立てるようにしたので、輸送コストが安く、各部材
は軽量であるので作業も簡単である。さらに、横木の端
部同士を結合する金具が寄り集って杭の入る空間を形成
するようにしたので、金具をガイドにして杭を打ち込む
ことができ、施工がきわめて容易である。
組み立てるようにしたので、輸送コストが安く、各部材
は軽量であるので作業も簡単である。さらに、横木の端
部同士を結合する金具が寄り集って杭の入る空間を形成
するようにしたので、金具をガイドにして杭を打ち込む
ことができ、施工がきわめて容易である。
【図1】 護岸構築用枠の断面図である。
【図2】 護岸構築用枠の平面図である。
【図3】 金具の斜視図である。
【図4】 交差結合部の構造を示す斜視図である。
【図5】 同じく交差結合部の平面図である。
【図6】 枠体の周囲結合部の平面図である。
1 横木 2 杭 3 金具 3a チャンネル部 3b 平板部 7 空間 10 石塊
Claims (1)
- 【請求項1】 石塊を詰めた格子状の木製枠体であっ
て、横木と杭およびこれらを結合する金具からなり、該
金具はコの字形断面のチャンネル部と、その両縁から徐
々に拡大する格好で延設された2枚の平板部からなり、
該平板部の外面に横木の側面をあてがうようにして、四
方から集る横木の各端を4枚の金具を使って相互に連結
し、これら4枚の金具のチャンネル部で囲まれた穴状の
空間に挿入する格好で杭を法面に打ち込み、この杭に該
金具のチャンネル部を固定した護岸法覆工。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31125397A JP3205290B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 護岸法覆工 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31125397A JP3205290B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 護岸法覆工 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11131442A JPH11131442A (ja) | 1999-05-18 |
JP3205290B2 true JP3205290B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18014934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31125397A Expired - Fee Related JP3205290B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 護岸法覆工 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205290B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100891738B1 (ko) * | 2007-09-04 | 2009-04-03 | 조수원 | 어도 시설 기능을 겸한 방틀형 식생 및 호안 블록 |
KR101160882B1 (ko) * | 2008-12-08 | 2012-06-28 | 이화 | 환경친화형 호안블록을 이용한 법면 시공방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4723892B2 (ja) * | 2005-04-05 | 2011-07-13 | 株式会社新妻組 | 越水防止装置および越水防止工法 |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP31125397A patent/JP3205290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100891738B1 (ko) * | 2007-09-04 | 2009-04-03 | 조수원 | 어도 시설 기능을 겸한 방틀형 식생 및 호안 블록 |
KR101160882B1 (ko) * | 2008-12-08 | 2012-06-28 | 이화 | 환경친화형 호안블록을 이용한 법면 시공방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11131442A (ja) | 1999-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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