JP3204789B2 - 小屋裏換気構造 - Google Patents

小屋裏換気構造

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JP3204789B2
JP3204789B2 JP08139593A JP8139593A JP3204789B2 JP 3204789 B2 JP3204789 B2 JP 3204789B2 JP 08139593 A JP08139593 A JP 08139593A JP 8139593 A JP8139593 A JP 8139593A JP 3204789 B2 JP3204789 B2 JP 3204789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寒冷地仕様住宅の小屋
裏の換気を行う小屋裏換気構造に関し、特に霜解水を一
箇所に吸収させて小屋裏内での拡散を防止することがで
きる小屋裏換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、寒冷地仕様住宅における従来の
小屋裏換気構造を示す断面図である。
【0003】住宅周囲を形成する外壁パネル110の上
部に天井部120が取り付けられ、天井部120の上に
断熱材としてのグラスウール122が敷き込まれてい
る。そして、外壁パネル110の上端に立設されたパラ
ペットパネル112の背面に、屋根中央部に向かって下
降傾斜する屋根パネル120が取り付けられて、小屋裏
100が画成されている。
【0004】この小屋裏100内には湿気を含んだ空気
が溜まるため、その換気を行う必要がある。
【0005】従来、小屋裏100の換気は、外壁パネル
110に孔114を穿設して、孔114に換気グリル1
16を取り付け、換気グリル116を介して小屋裏10
0内の空気と住宅外部の空気とを交換することによって
行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の小屋裏換気構造では、次のような問題があった。
【0007】寒冷地の冬季には、夜間になると、気温が
著しく下がり、極冷の外気が換気グリル116を通って
小屋裏100に入り込む。このため、外気が入り込む開
口116aの近傍の空気が急冷され、この空気内の水分
が凝固されて、換気グリル116近傍の外壁パネル11
0面に霜200が発生する。そして、日中になり、気温
が上がると、外壁パネル110面に付着した霜200が
解けて、水になる。この霜解水は外壁パネル110面を
伝わってグラスウール122に至り、グラスウール12
2によって吸収される。この結果、霜解水を含んだ重い
グラスウール122によって、天井部120が圧迫され
たり、霜解水によって天井部120が腐食されたりする
おそれがあった。
【0008】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、霜解水を一箇所に吸収し、小
屋裏の建材等に廻らないようにして小屋裏の腐食等を防
止した小屋裏換気構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、住宅周囲の外壁と外壁上部に取り付けら
れた屋根パネルと屋根パネルの下側に取り付けられた天
井部とで画成される小屋裏の換気を行う小屋裏換気構造
において、前記外壁に、一方の開口が住宅外部を臨み小
屋裏側の開口が上方に立ち上がった換気管を取り付け、
前記小屋裏側の開口の近傍に、換気可能な間隙を残して
吸水性かつ防水性を有するシートを対向配設したことを
特徴としている。
【0010】
【作用】前記構成の請求項1の発明においては、寒地に
おける極冷の外気は一方の開口から換気管に入り込み、
小屋裏側の開口から小屋裏内に入る。このとき、この小
屋裏側の開口が上方に立ち上がり、かつこの開口の近傍
にシートが対向配設されているので、開口から出た外気
はシートに集中的に当たる。したがって、極冷の外気に
よって凝固形成された霜のほとんどがシートの表面に付
着する。そして、このシートに付着した霜は、日中の温
度で解け、霜解水になるが、シートが吸水性と防水性を
有しているので、霜解水はシートに吸収され、シート内
に留められる。
【0011】このように、本発明は、霜がシートに集中
的に着くようにし、その霜解水を吸水性かつ防水性を有
するシート内に留めるようにしたので、霜解水が小屋裏
の建材等に付着して、小屋裏の建材等が腐食されたりす
ることはない。
【0012】また、小屋裏側の開口とシートとの間の間
隙を介して、外部の空気と小屋裏の空気との交換が行わ
れ、小屋裏の換気が確実に行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る小屋裏換
気構造を示す概略断面図である。
【0015】本実施例は、寒冷地仕様住宅の無落雪屋根
の下側に組まれた小屋裏1に換気管50を吊り下げ、換
気管50の小屋裏側開口にシート60を対向配設した構
造になっている。
【0016】小屋裏1は、住宅の外壁を形成する外壁パ
ネル10と、外壁パネル10に廻り縁12を介して取り
付けられグラスウール22が敷き込まれた天井部20
と、天井部20の上側に組付けられた無落雪屋根30と
で画成されている。
【0017】無落雪屋根30において、符号31はパラ
ペットパネルであり、外壁パネル10の上端に複数並べ
て立設されている。これら複数のパラペットパネル31
の頭は結合材32で繋がれ、結合材32の上からパラペ
ットカバー33が被せられている。
【0018】さらに、パラペットパネル31の背面に
は、方形状の芯材35と合板36とで形成された屋根パ
ネル34が屋根中央部に向かって下降傾斜するように取
り付けられ、無落雪屋根30が形成されている。
【0019】そして、この無落雪屋根30の谷部には、
雪解水を地下に排水するための横樋40と縦樋42とが
取り付けられている。
【0020】このような無落雪屋根30下側の小屋裏1
に取り付けられた換気管50は、小屋裏1内の空気を換
気するためのものであり、外壁パネル10に固定されて
いる。
【0021】換気管50は、両端開口の直状管51と直
状管51に連結された両端開口のエルボー管55とでな
り、直状管51が外壁パネル10に嵌め込まれた状態で
支持されている。
【0022】具体的には、小屋裏1に面する外壁パネル
10の上部に直状管51の外径と略等しい孔14が穿設
され、孔14に小屋裏1側から直状管51の一方の端部
が嵌め込まれ、直状管51と孔14との接合部に小屋裏
1側から吸水性かつ防水性を有するシール材70が気密
に取り付けられている。そして、屋根パネル34の芯材
35等に帯状の吊り下げ体72が取り付けられ、この吊
り下げ体72によって、直状管51が略水平になるよう
に支持されている。一方、エルボー管55は、その外径
が直状管51の内径と略等しく設定されており、立ち上
がり部57の開口58を上に向けた状態で、その水平部
56の端部が直状管51の開口52に嵌め込まれてい
る。
【0023】シート60は、例えばスポンジ等の多孔質
素材でなる吸水部62とビニール等の防水性素材でなる
防水部64とを有しており、換気管50の開口58の上
方に換気可能な間隙2を残して対向配設されている。具
体的には、シート60は、防水部64を屋根パネル34
の合板36に当接させ吸水部62を換気管50の開口5
8側に向けた状態で、屋根パネル合板36に貼り付けら
れている。
【0024】なお、図示しないが、換気管50とシート
60は、小屋裏1の周囲に前述のようにして複数組取り
付けられている。
【0025】次に、本実施例の作用について説明する。
【0026】まず、小屋裏1の換気は作用について説明
する。
【0027】小屋裏1内の空気は、図2の破線矢印Aで
示すように、間隙2から開口58を介して換気管50内
に入り込み、開口52から外部に流出する。一方、外部
の空気は、破線矢印Bで示すように、開口52から換気
管50内に入り込み、開口58を介して間隙2から小屋
裏内に流入する。すなわち、小屋裏1の一方の外壁パネ
ル10に取り付けられた換気管50を介して外気が小屋
裏1内に流れ込む。そして、この外気に押し出されるよ
うにして、小屋裏1内の湿った空気が他方の外壁パネル
10に取り付けられた換気管50から排出されて、小屋
裏1の換気が行われる。
【0028】つづいて、小屋裏1の腐食等の防止作用に
ついて説明する。
【0029】寒冷地の冬季においては、夜間になると気
温が著しく下がり、極冷の外気が、図2の実線矢印Cで
示すように、開口52から換気管50内に入り込む。こ
の極冷の外気は、エルボー管55内を上がり、開口58
からシート60に集中的に吹き当たって間隙2から小屋
裏1内に拡散するように流れ込む。
【0030】間隙2の廻りの空気がシート60に集中的
に吹き当てられた極冷の外気によって急冷され、空気内
の水分が凝固し、霜200となってシート60の吸水部
62表面に付着することになる。すなわち、霜200
は、極冷の外気が集中するシート60の表面にだけ付着
する。
【0031】そして、日中になり、気温が上がると、シ
ート60の吸水部62に付着した霜200が解け、霜解
水となって屋根パネル34の合板36に伝わったり、グ
ラスウール22上に落下するおそれがある。しかし、シ
ート60の吸水部62がスポンジ等の多孔質素材で形成
されているので、霜解水はすべて吸水部62に吸収され
る。したがって、霜解水が落下しグラスウール22に付
着して、霜解水を含んだ重いグラスウール22によっ
て、天井部20が圧迫されたり、霜解水によって天井部
20が腐食されたりすることはない。
【0032】また、吸水部62に吸収された霜解水は毛
細管現象によって屋根パネル34の合板36方向に上昇
するが、吸水部62と合板36との間にビニール等の防
水性素材で形成された防水部64が介在しているので、
霜解水の上昇は防水部64で阻止される。したがって、
霜解水が合板36に付着して、合板36が腐食されると
いうことは生じない。
【0033】このように、本実施例は霜解水をシート6
0内に留めてしまうので、小屋裏1が霜解水によって腐
食されたりすることはない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、霜がシートに集中的に着くようにし、その霜解水を
吸水性かつ防水性を有するシート内に留めるようにした
ので、霜解水による小屋裏の腐食等を防止することがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る小屋裏換気構造を示す
概略断面図である。
【図2】本実施例の作用を説明するための断面図であ
る。
【図3】従来の小屋裏換気構造を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 小屋裏 2 間隙 10 外壁パネル 20 天井部 30 無落雪屋根 34 屋根パネル 50 換気管 51 直状管 55 エルボー管 52,58 開口 60 シート 62 吸水部 64 防水部 200 霜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅周囲の外壁と外壁上部に取り付けら
    れた屋根パネルと屋根パネルの下側に取り付けられた天
    井部とで画成される小屋裏の換気を行う小屋裏換気構造
    において、 前記外壁に、一方の開口が住宅外部を臨み小屋裏側の開
    口が上方に立ち上がった換気管を取り付け、 前記小屋裏側の開口の近傍に、換気可能な間隙を残して
    吸水性かつ防水性を有するシートを対向配設したことを
    特徴とする小屋裏換気構造。
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