JP3204376B2 - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

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JP3204376B2
JP3204376B2 JP19014997A JP19014997A JP3204376B2 JP 3204376 B2 JP3204376 B2 JP 3204376B2 JP 19014997 A JP19014997 A JP 19014997A JP 19014997 A JP19014997 A JP 19014997A JP 3204376 B2 JP3204376 B2 JP 3204376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置及びその製造方法に関し、特に、複数のトランジスタ
を構成要素として含むESD保護回路を備えた半導体集
積回路装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置においては、高密度
化が進むにつれ、ESD保護素子と出カ駆動素子を共有
し使用する構成としている。近年さらなる高密度化に伴
い、高濃度N型拡散層〈以下、N+拡散層とも称する)
の抵抗値の増大による動作速度の低下を回避するため、
N+拡散層をチタンシリサイド化する技術が用いられて
いる。
【0003】ところで、N+拡散層をチタンシリサイド
化した場合、N+拡散層の面積抵抗は数100Ω/□と
変わらないが、チタンシリサイド膜の面積抵抗が数Ω/
□と低いために、N+拡散層上の抵抗値は数100Ω/
□から数Ω/□へと低下する。したがって、動作速度は
向上するが、N+拡散層の抵抗値が著しく低下し、ES
Dパルスがゲ−ト電極に集中することにより、ESD耐
量が低下するという間題が発生している。
【0004】そこで、Nチャネル(以下、Nchとも称
する)保護トランジスタのドレイン部に高抵抗を挿入す
る事によリESD耐量を向上させた半導体集積回路装置
が提案され実用化されている。一例を挙げれば、例え
ば、米国特許5,019,888号の半導体集積回路装
置では、外部端子とNch保護トランジスタのドレイン
との間に、低濃度N型拡散層(以下、N−拡散層と称す
る)、TiNまたはゲート電極を挿入することにより、
高抵抗を形成している。
【0005】図5は従来の第1の例であるN−拡散層を
用いて高抵抗を形成している半導体集積回路装置を示す
平面図、図6は図5のA−A線に沿う断面図である。N
ch保護トランジスタは、シリコン基板5上に形成され
たゲ−ト電極1及びN+拡散層21a、23で構成さ
れ、前記ゲ−ト電極1及びソ−ス側の前記N+拡散層2
3はコンタクト63を介してアルミ配線112に接続さ
れ、該アルミ配線112は接地100されている。
【0006】このNch保護トランジスタのドレイン側
のN+拡散層21aは、N−拡散層3を介してN+拡散
層21bに接続され、該N+拡散層21bはコンタクト
62を介してアルミ配線111に接続されており、該ア
ルミ配線111は外部端子4に接続されている。
【0007】このNch保護トランジスタのドレイン側
のN+拡散層21aと、前記外部端子4がアルミ配線1
11及びコンタクト62を介し接続されるN+拡散層2
1bとの間は、フィ−ルド絶縁膜9で分離されている。
そして、N+拡散層21a、21b、23それぞれの上
には、チタンシリサイド膜8が形成されており、一方、
ゲート電極1の両側にはサイドウォール7が形成されて
いる。
【0008】N−拡散層3の面積抵抗は、例えば約10
00Ω/□と大きいことから、外部端子4にESDパル
スが印加された場合、高抵抗のN−拡散層3を介してN
ch保護トランジスタにESDパルスが印加されるた
め、ESD耐量が向上することとなる。しかしながら、
外部端子4とNch保護トランジスタ間にN−拡散層3
を挿入することで抵抗を形成しているために、N−拡散
層3の最小幅及び拡散成分の濃度が製造プロセスで決ま
ってしまい、抵抗値の選択範囲は狭い。
【0009】更に、保護素子と出力駆動素子を共有する
場合には、N−拡散層3の面積抵抗が1000Ω/□と
大きいために、トランジスタの単位面積当たリの電流供
給能力が低下するので、出カ駆動能カを確保するために
は、ESD保護回路の面積を増加する必要がある。
【0010】図7は従来の第2の例であるTiNを用い
て高抵抗を形成している半導体集積回路装置を示す平面
図、図8は図7のB−B線に沿う断面図である。Nch
保護トランジスタは、シリコン基板5上に形成されたゲ
−ト電極1及びN+拡散層21、23で構成され ゲ−
ト電極1及びソ−ス側のN+拡散層23はコンタクト6
3を介してアルミ配線112に接続され、アルミ配線1
12は接地100されている。
【0011】Nch保護トランジスタのドレイン側のN
+拡散層21は、TiN10を介してコンタクト62に
接続され、コンタクト62はアルミ配線111に接続さ
れ、アルミ配線111は外部端子4に接続されている。
この半導体集積回路装置では、選択的にTiNを追加し
て形成しなくてはならないために、製造ラインにおける
工程数が増加する。
【0012】図9は従来の第3の例であるゲート電極を
用いて高抵抗を形成している半導体集積回路装置を示す
平面図、図10は図9のC−C線に沿う断面図である。
Nch保護トランジスタは、シリコン基板5上に形成さ
れたゲ−ト電極1及びN+拡散層21、23で構成さ
れ、ゲート電極1及びソース側のN+拡散層23はコン
タクト63を介してアルミ配線112に接続され、アル
ミ配線112は接地100されている。
【0013】Nch保護トランジスタのドレイン側のN
+拡散層21は、コンタクト62を介してアルミ配線1
11に接続され、アルミ配線111は外部端子4に接続
されている。一方、Nch保護トランジスタのゲート電
極1と、外部端子4とN+拡散層21を接続するコンタ
クト62との間にゲ−ト電極11が配置されている。こ
のゲ−ト電極11の下には、抵抗素子としてN+拡散層
21が埋め込んであリ、ゲ−ト電極11の下のN+拡散
層21の抵抗値を高くしている。
【0014】このゲ−ト電極11を用いた場合では、N
+拡散層21を埋め込んで抵抗を形成しており、しか
も、このN+拡散層21を形成する工程は他の工程と共
有しているため、予めその製造プロセスで最適な値に抵
抗値が定められており、抵抗値の選択範囲は狭い。
【0015】図11は、例えば、特開平5−3173号
公報に開示されている従来の第4の例である半導体集積
回路装置を示す平面図、図12は図11のD−D線に沿
う断面図である。この半導体集積回路装置では、チタン
シリサイド化されていないN+拡散層をNch保護トラ
ンジスタと外部端子との間に挿入することにより高抵抗
を形成している。
【0016】Nch保護トランジスタは、シリコン基板
5上に形成されたゲ−ト電極1及びN+拡散層21、2
3で構成され、ゲート電極1及びソ−ス側のN+拡散層
23はコンタクト63を介してアルミ配線112に接続
され、アルミ配線112は接地100されている。ま
た、Nch保護トランジスタのドレイン側のN+拡散層
21はコンタクト62を介してアルミ配線111に接続
され、アルミ配線111は外部端子4に接続されてい
る。
【0017】前記N+拡散層21上に、チタンシリサイ
ド膜8に覆われている領域21cと覆われていない領域
21dを形成することにより、Nch保護トランジスタ
のゲート電極1と、外部端子4とN+拡散層21を接続
するコンタクト62との間に、チタンシリサイド化され
ていないN+拡散層21単体の抵抗を挿入する。この半
導体集積回路装置では、外部端子4とNch保護トラン
ジスタとの間に、N+拡散層21がチタンシリサイド膜
8に覆われている領域21cとチタンシリサイド膜8に
覆われていない領域21dを選択的に形成しなければな
らないために、製造ラインにおける工程数が増加する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】第1の間題点は、N−
拡散層を用いて高抵抗を形成した場合、抵抗値が大きく
なリすぎ、トランジスタの単位面積当たリの電流供給能
カが低下する点である。例えば、従来の第1の例では、
N−拡散層3の面積抵抗は1000Ω/□であるから、
N−拡散層3の長さを40μm、幅を0.4μmとする
と抵抗値は10Ωとなリ、トランジスタのON抵抗を6
6Ωとすると、同一の電流を流す場合には15%抵抗値
が増加し、N−拡散層3の長さを抵抗増加分に相当する
分増やさなければならない。
【0019】第2の問題点は、外部端子4とESD保護
回路との間に高抵抗を形成するために、半導体集積回路
装置の製造ラインの工程数が増加する点である。例え
ば、従来の第2の例では、選択的にTiNを追加して形
成しなくてはならないため、工程数が増加してしまう。
また、従来の第4の例では、チタンシリサイド膜8に覆
われている領域21cとチタンシリサイド膜8に覆われ
ていない領域21dを遺択的に形成しなくてはならない
ために、製造ラインの工程数が必然的に増加してしま
う。
【0020】第3の間題点は、外部端子4とESD保護
回路との間に挿入する高抵抗の抵抗値を調整することが
できないという点である。例えば、従来の第1の例で
は、N−拡散層3を外部端子4とESD保護回路との間
に挿入して抵抗を形成する際に、N−拡散層3の最小
幅、拡散成分の濃度が製造プロセスで決まっているた
め、抵抗値の選択範囲が狭くなってしまう。
【0021】例えば、N−拡散層3の幅を0.8μm、
長さを40μmとすると、抵抗値は20Ωとなり、20
0Ωの抵抗を得ようとする場合、N−拡散層の幅を8μ
mにまで広げる必要があリ、ESD保護回路の面積が増
大することとなる。したがって、抵抗値の選択範囲は狭
い範囲に限られてしまう。
【0022】また、従来の第3の例では、ゲ−ト電極1
1を外部端子4とESD保護回路との間に挿入するとと
もに、ゲ−ト電極11の下にN+拡散層21を埋め込む
ことにより抵抗を形成しているが、ゲ−ト電極11の下
のN+拡散層21は他のN+拡散層23と工程を共有す
るために、抵抗値の選択範囲は狭い範囲に限られてしま
う。例えば、ゲ−ト電極11の幅を0.4μm、長さを
40μm、面積抵抗を30Ω/□とすると、抵抗値は3
Ωになり、200Ωの抵抗を得ようとする場合、ゲート
電極11の幅は27μmも必要になり、ESD保護回路
の面積が非常に増大してしまうために実用上問題があ
り、抵抗値の選択範囲は狭い範囲に限られてしまう。
【0023】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、外部端子とESD保護回路との間に挿入する
高抵抗の抵抗値を調整することができ、また、抵抗値が
大きくなリすぎることも無く、トランジスタの単位面積
当たリの電流供給能カが低下する虞もなく、また、製造
ラインの工程数が増加する虞もなく、さらに、高集積
化、小型化を図ることが可能な半導体集積回路装置及び
その製造方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な半導体集積回路装置及びその製造
方法を採用した。すなわち、請求項1記載の半導体集積
回路装置は、トランジスタを構成要素として含むESD
保護回路を備え、前記トランジスタのドレイン部が外部
端子に接続されている半導体集積回路装置において、
記ドレイン部となる拡散層上に、前記トランジスタのゲ
ート電極と同時に形成された複数のダミーゲート電極が
互いに近接して設けられ、これらの近接するダミーゲー
ト電極間の一部の領域を除いて、前記拡散層上にチタン
シリサイドが形成されたことを特徴とする。
【0025】請求項2記載の半導体集積回路装置は、
記ダミーゲート電極各々の幅を一部広げることにより、
これらのダミーゲート電極間の一部の間隔を狭くした
とを特徴とする。
【0026】
【0027】
【0028】請求項3記載の半導体集積回路装置の製造
方法は、トランジスタを構成要素として含むESD保護
回路を備え、前記トランジスタのドレイン部が外部端子
に接続されている半導体集積回路装置の製造方法におい
て、前記ドレイン部となる領域上に、前記トランジスタ
のゲート電極と同時に、複数のダミーゲート電極を互い
に近接するように形成し、これら近接するダミーゲート
電極間の一部の領域を除いて、前記ドレイン部となる拡
散層上にチタンシリサイドを形成することを特徴とす
る。
【0029】
【0030】本発明の半導体集積回路装置では、ESD
回路保護のために、トランジスタと外部端子との間に挿
入される抵抗は、このゲ−ト電極間の拡散層を抵抗とし
て用いる。拡散層上のチタンシリサイドはドレイン部と
なる拡散層とチタンとの熱処理により形成されるが、ゲ
ート電極の両側にはシリコン酸化膜からなるサイドウォ
ールが形成されているために、ゲ−ト電極間の間隔を縮
めると拡散層の面積が狭くなってしまい、チタンと拡散
層の熱処理がうまくできなくなるために、ゲ−ト電極間
の拡散層はチタンシリサイド化され難くなり、高抵抗化
する。
【0031】したがって、前記ドレイン部となる拡散層
上に、前記トランジスタのゲート電極と同時に形成され
る複数のダミーゲート電極を互いに近接するように設
け、これらの近接するダミーゲート電極間の一部の領域
を除いて、前記拡散層上にチタンシリサイドを形成した
ことにより、この拡散層の幅やチタンシリサイドが形成
されない前記一部の領域の大きさを調整することによ
り、外部端子とESD保護回路との間に挿入する高抵抗
の抵抗値を調整することが可能になる。更に、使用する
ゲ−ト電極の数及びダミーゲート電極間の距離を変える
ことによリ、抵抗値の調整が容易になる。
【0032】また、トランジスタのゲート電極と同時に
形成される複数のダミーゲート電極を互いに近接して設
けることにより、抵抗素子を形成するために必要な面積
が小さくなり、これにより、高集積化、小型化を図るこ
とが可能になる。また、チタンシリサイドの抵抗値は、
拡散層やゲ−ト電極の抵抗値に対して小さいため、トラ
ンジスタの単位面積当たリの電流供給能カの低下が抑制
される。
【0033】本発明の半導体集積回路装置の製造方法で
は、ドレイン部となる領域上に、トランジスタのゲート
電極と同時に、複数のダミーゲート電極を互いに近接す
るように形成し、これら近接するダミーゲート電極間の
一部の領域を除いて、前記ドレイン部となる拡散層上に
チタンシリサイドを形成することにより、ダミーゲート
電極間の一部の領域がチタンシリサイド化されない高抵
抗となる。これにより、ダミーゲート電極間に高抵抗の
拡散層を有する半導体集積回路装置を製造することが可
能になる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体集積回路装
置及びその製造方法の一実施形態について図面に基づき
説明する。図1は本発明の一実施形態の半導体集積回路
装置を示す平面図、図2は図1のE−E線に沿う断面
図、図3は図1のF−F線に沿う断面図、図4は図1の
G−G線に沿う断面図である。
【0035】ゲ−ト電極1及びソ−ス側のN+拡散層2
2は、コンタクト61を介してアルミ配線110に接続
され、また、ゲ−ト電極14及びソ−ス側のN+拡散層
23は、コンタクト63を介してアルミ配線112に接
続され、これらアルミ配線110、112は接地100
されている。
【0036】ドレイン側のN+拡散層21は、第1のゲ
−ト電極11〜第3のゲート電極13間の間隔を縮める
ことによリ形成される抵抗を介してN+拡散層21上の
コンタクト62に接続され、コンタクト62はアルミ配
線111に接続され、アルミ配線111は外部端子4に
接続されることにより、ドレイン部となるN+拡散層2
1は外部端子4と抵抗を介して接続され、ゲート及びソ
−スが接地されたNch保護トランジスタが構成されて
いる。
【0037】この時、ドレインのN+拡散層21の下に
は、N−拡散層3が配置され、N+拡散層21と接続さ
れている。また、第1のゲ−ト電極11〜第3のゲート
電極13は、コンタクト64を介してアルミ配線111
と接続されている。前記抵抗は、第1のゲ−ト電極11
と第2のゲ−ト電極12によりコンタクト62を囲む様
にN+拡散層21上に配置され、第1のゲ−ト電極11
と第2のゲ−ト電極12に挟まれた領域の−部(図1
中、破線で囲まれた領域C、D)の間隔を狭くして、N
+拡散層21によリコンタクト62とゲ−ト電極1、1
4間を接続することで、ゲ−ト電極11、12間を縮め
るとN+拡散層21上にチタンシリサイド膜8が形成さ
れないことを利用している。
【0038】ゲ−ト電極間の間隔を狭くする箇所を複数
個にしても抵抗を形成することができる。ゲ−ト電極間
の間隔を狭くする箇所の個数を増やすことで、抵抗の数
を増やし抵抗値を調整することが可能である。また、抵
抗を形成するためのゲ−ト電極は第3のゲート電極13
に加え、第4のゲ−ト電極以降、任意の個数のゲ−ト電
極を追加することによリ抵抗値の調整が可能である。
【0039】更に、抵抗を形成するためのゲ−ト電極1
1〜13はN+拡数層21とアルミ配線111を接続す
るコンタクト64を囲んでおリ、ゲ−ト電極11、12
間及びゲ−ト電極12、13間の間隔がチタンシリサイ
ド膜が形成されない間隔であれば、ドレインとなるN+
拡数層21上に任意の位置・方向にゲ−ト電極及びコン
タクトを配置しても同様の効果が得られる。また、2ケ
のNch保護トランジスタで構成されているが、1ケも
しくは複数のトランジスタで構成しても同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0040】次に、図2を用いて抵抗を形成するための
ゲート電極について説明する。シリコン基板5上には、
Nch保護トランジスタのゲ−ト電極1とゲ−ト電極1
4間のドレイン側となるN+拡散層21には、抵抗を形
成するためのゲ−ト電極11が配置され、Nch保護ト
ランジスタのソース側及びドレイン側の拡散層21〜2
3上にはチタンシリサイド膜8が形成されることによ
り、チタンシリサイド化されている。
【0041】それぞれのゲ−ト電極1、11、14の両
側にはサイドウォ−ル7が形成されており、Nch保護
トランジスタの端にはフィ−ルド絶縁膜9が配置されて
いる。一方、ゲート電極1はコンタクト61を介してア
ルミ配線110に接続され、ゲート電極14はコンタク
ト63を介してアルミ配線112に接続され、ゲ−ト電
極11は外部端子4に接続されるアルミ配線111にコ
ンタクト64を介して接続されている。
【0042】さらに、Nch保護トランジスタのドレイ
ン側であるN+拡散層21の電位を安定させるために、
Nch保護トランジスタのドレイン側全体にN−拡散層
3が配置され、N+拡散層21と接続することによりN
ch保護トランジスタのドレイン側にある全てのN+拡
散層21間を電気的に接続している。
【0043】例えば、N−拡散層3の面積抵抗は約22
00Ω/□と大きく、ゲ−ト電極11〜13間を縮める
ことによリ形成される抵抗の抵抗値には影響を与えな
い。また、抵抗を形成するためのゲート電極11〜13
は狭い間隔で配置されているので、ゲート電極11〜1
3間がチタンシリサイド化されていなければ、特に電位
が与えられていなくても同様の効果が得られる。
【0044】次に、図3を用いて抵抗の挿入方法につい
て説明する。シリコン基板5上のNch保護トランジス
タのゲート電極1及びソ−ス側のN+拡散層22を、接
地100されるアルミ配線110にコンタクト61を介
して接続する。また、ゲート電極14及びソ−ス側のN
+拡散層23を、接地100されるアルミ配線112に
コンタクト63を介して接続する。そして、ゲート電極
1、14の両側にサイドウォール7を形成し、Nch保
護トランジスタの端にフィ−ルド絶縁膜9を配置する。
【0045】Nch保護トランジスタのドレイン側のN
+拡散層21をN−拡散層3と接続し、前記ゲ−ト電極
11、12間の間隔を狭くすることによリ、チタンシリ
サイド膜8に覆われている領域と、チタンシリサイド膜
8に覆われていない領域C、Dを形成する。Nch保護
トランジスタのドレインは、このチタンシリサイド膜8
に覆われていない領域C、Dを介してコンタクト62に
接続し、アルミ配線111を介して外部端子4に接続す
る。
【0046】従って、Nch保護トランジスタと外部端
子4との間は、チタンシリサイド膜8に覆われていない
領域C、Dを介して接続されるために、チタンシリサイ
ド膜8がある場合の数Ωである低抵抗ではなく、N+拡
散層21の約100Ω/□の面積抵抗を有する高抵抗値
の抵抗が外部端子4とNch保護トランジスタとの間に
挿入されることになる。
【0047】次に、図4を用いて抵抗の形成方法につい
て説明する。シリコン基板5上のNch保護トランジス
タのドレイン側のN+拡散層21にゲート電極11、1
2を配置し、ゲート電極11、12をコンタクト64を
介してアルミ配線111に接続する。この際、ゲ−ト電
極11、12の両側にサイドウォ−ル7をそれぞれ形成
する。チタンシリサイド膜8はチタンとN+拡散層21
の熱処理により形成されるが、ゲート電極11、12間
の間隔が狭いと、ゲ−ト電極11、12間のN+拡散層
21上はサイドウォ−ル7で覆われてしまい、チタンと
N+拡散層21の熱処理ができないために、N+拡散層
21上にチタンシリサイド膜8が形成されない。
【0048】N+拡散層21の面積抵抗は約100Ω/
□と大きいことを利用し、この抵抗をNch保護トラン
ジスタと外部端子4間に挿入する。この時、N+拡散層
21はN−拡散層3とそれぞれ接続している。一例を挙
げると、サイドウォール7の幅を約0.1μmとした場
合、サイドウォール7の2ケ分の0・2μmの距離まで
ゲ−ト電極11、12間を縮めると、N+拡散層21上
はチタンシリサイド化されない。
【0049】また、抵抗値はゲ−ト電極11、12間の
間隔を変えてチタンシリサイド化される領域を変化させ
ることにより、任意の抵抗値に調整することができる。
更に、図1中の領域C、Dに示される様なゲート電極1
1、12間の間隔の大きさを調整する事によリ、抵抗値
の調整をすることが可能である。
【0050】例えば、ゲ−ト電極1、12間の距離を
0.2μm、長さを2μmとし、N+拡散層21の面積
抵抗を100Ω/□とすると、抵抗値は1000Ωとな
り、また、長さを1μmとすると抵抗値は500Ωとな
る。従って、外部端子4からESDパルスが印加された
場合には、ESDパルスはゲート電極11とゲート電極
12の間を縮めることでチタンシリサイド膜8の無いN
+拡散層21の高抵抗を介して保護トランジスタのドレ
インにESDパルスが印加されることとなる。
【0051】この高抵抗の抵抗値は、ゲ−ト電極11、
12間の間隔、ゲ−ト電極11、12間の間隔を狭くす
る部分の長さ、ゲート電極11、12及びコンタクト6
4の数により容易に抵抗値の調整が可能である。また、
抵抗を形成するためのゲート電極11〜13はドレイン
となるN+拡散層21上であれば、任意の位置・方向に
配置可能である。
【0052】また、Nch保護トランジスタが出力用の
Nch駆動トランジスタである場合、インバ−タタイプ
の出力用の駆動トランジスタは、Pch駆動トランジス
タのドレインとNch駆勧トランジスタのドレインを接
続して出カ側とし、一方、Pch駆動トランジスタのゲ
ート電極とNch駆動トランジスタのゲ−ト電極を接続
して入カ側とし、Pch駆動トランジスタのソ−スを電
源に接続し、Nch駆動トランジスタのソ−スを接地に
接続することで構成され、内部信号を前記入カ側から前
記出カ側に伝達する。
【0053】Nch保護トランジスタとNch駆動トラ
ンジスタの違いは、ゲート電極を接地しているか内部信
号に接続されているかの違いのみであり、Nch保護ト
ランジスタのゲ−ト電極が内部信号に接続されることで
Nch保護トランジスタを駆動トランジスタとして動作
させ、前記駆動トランジスタのドレインと外部端子との
間に抵抗の挿入が可能である。更にNch保護トランジ
スタではなく、Pch保護トランジスタであっても同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0054】本実施形態によれば、Nch保護トランジ
スタと外部端子との間に挿入する抵抗値を小さくするこ
とができ、しかも抵抗値の調整が容易であるから、ES
D保護回路の縮小を図ることができる。また、ゲ−ト電
極により高抵抗を形成することができるため、半導体集
積回路装置の製造工程数を増やさないで済むという効果
もある。
【0055】ESD耐量はNch保護トランジスタと外
部端子との間に挿入する抵抗値を大きくすると向上する
が、抵抗値が大きいとトランジスタの単位面積当たりの
電流供給能カが低下するので、ESD保護回路を縮小す
るためには、抵抗値は必要なESD耐量を確保しつつ、
電流供給能カを確保することのできる値が必要となる
が、本発明では抵抗値が小さく、しかも抵抗値の調整が
容易であるから、ESD保護回路の縮小が可能になった
ものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の半導体集積
回路装置によれば、ドレイン部となる拡散層上に、トラ
ンジスタのゲート電極と同時に形成される複数のダミー
ゲート電極を互いに近接するように設け、これらの近接
するダミーゲート電極間の一部の領域を除いて、前記拡
散層上にチタンシリサイドを形成したので、この拡散層
の幅やチタンシリサイドが形成されない前記一部の領域
の大きさを調整することにより、外部端子とESD保護
回路との間に挿入する高抵抗の抵抗値を調整することが
できる。更に、使用するゲ−ト電極の数及びダミーゲー
ト電極間の間隔を変えることによリ、抵抗値の調整を容
易に行なうことができる。
【0057】また、トランジスタのゲート電極と同時に
形成される複数のダミーゲート電極を互いに近接するよ
うに設けることができるので、抵抗素子を形成するため
に必要な面積を小さくすることができ、したがって、高
集積化、小型化を図ることができる。また、チタンシリ
サイドの抵抗値は、拡散層やゲ−ト電極の抵抗値に対し
て小さいので、トランジスタの単位面積当たリの電流供
給能カの低下を抑制することができる。
【0058】本発明の半導体集積回路装置の製造方法に
よれば、ドレイン部となる領域上に、トランジスタのゲ
ート電極と同時に、複数のダミーゲート電極を互いに近
接するように形成し、これら近接するダミーゲート電極
間の一部の領域を除いて、前記ドレイン部となる拡散層
上にチタンシリサイドを形成するので、ダミーゲート電
極間の一部の領域の拡散層をチタンシリサイド化されな
い高抵抗の抵抗とすることができる。したがって、高抵
抗の拡散層を有する半導体集積回路装置を製造すること
ができる。また、製造工程を新たに設ける必要が無いの
で、製造ラインの工程数が増加する虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の半導体集積回路装置を
示す平面図である。
【図2】 図1のE−E線に沿う断面図である。
【図3】 図1のF−F線に沿う断面図である。
【図4】 図1のG−G線に沿う断面図である。
【図5】 従来の第1の例の半導体集積回路装置を示す
平面図である。
【図6】 図5のA−A線に沿う断面図である。
【図7】 従来の第2の例の半導体集積回路装置を示す
平面図である。
【図8】 図7のB−B線に沿う断面図である。
【図9】 従来の第3の例の半導体集積回路装置を示す
平面図である。
【図10】 図9のC−C線に沿う断面図である。
【図11】 従来の第4の例の半導体集積回路装置を示
す平面図である。
【図12】 図11のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1、11〜14 ゲート電極 21〜23 N+拡散層 21a、21b N+拡散層 21c チタンシリサイド膜に覆われている領域 21d チタンシリサイド膜に覆われていない領域 3 Nー拡散層 4 外部端子 5 シリコン基板 61〜64 コンタクト 7 サイドウォ−ル 8 チタンシリサイド膜 9 フィ−ルド酸化膜 10 TiN 100 接地 110〜112 アルミ配線 C、D チタンシリサイド膜に覆われていない領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 21/8234 - 21/8238 H01L 27/04 H01L 27/06 H01L 27/08 - 27/092

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタを構成要素として含むES
    D保護回路を備え、前記トランジスタのドレイン部が外
    部端子に接続されている半導体集積回路装置において、 前記ドレイン部となる拡散層上に、前記トランジスタの
    ゲート電極と同時に形成された複数のダミーゲート電極
    が互いに近接して設けられ、これらの近接するダミーゲ
    ート電極間の一部の領域を除いて、前記拡散層上にチタ
    ンシリサイドが形成されていることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記ダミーゲート電極各々の幅を一部広
    げることにより、これらのダミーゲート電極間の一部の
    間隔を狭くしたことを特徴とする請求項1記載の半導体
    集積回路装置。
  3. 【請求項3】 トランジスタを構成要素として含むES
    D保護回路を備え、前記トランジスタのドレイン部が外
    部端子に接続されている半導体集積回路装置の製造方法
    において、 前記ドレイン部となる領域上に、前記トランジスタのゲ
    ート電極と同時に、複数のダミーゲート電極を互いに近
    接するように形成し、これら近接するダミーゲート電極
    間の一部の領域を除いて、前記ドレイン部となる拡散層
    上にチタンシリサイドを形成することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
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