JP3204110B2 - ハイドロプレーニング検出装置 - Google Patents

ハイドロプレーニング検出装置

Info

Publication number
JP3204110B2
JP3204110B2 JP22566496A JP22566496A JP3204110B2 JP 3204110 B2 JP3204110 B2 JP 3204110B2 JP 22566496 A JP22566496 A JP 22566496A JP 22566496 A JP22566496 A JP 22566496A JP 3204110 B2 JP3204110 B2 JP 3204110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip ratio
wheel
speed
vehicle
wheel slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22566496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1068740A (ja
Inventor
克彦 横島
正紀 谷
喜亮 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP22566496A priority Critical patent/JP3204110B2/ja
Publication of JPH1068740A publication Critical patent/JPH1068740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3204110B2 publication Critical patent/JP3204110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のハイドロプ
レーニング状態を検出する、ハイドロプレーニング検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のハイドロプレーニング
現象(雨天時など水が浮いた路面を車両が高速走行する
場合に、水圧によりタイヤが浮き上がる現象)を検出し
てドライバに警報を発するようにした装置(以下、ハイ
ドロプレーニング検出装置という)が種々提案されてい
る。
【0003】このようなハイドロプレーニング検出装置
としては、例えば特開平7−110335号公報,特開
平7−98325号公報,特開平6−148219号公
報,特開平6−118097号公報,特開平6−115
15号公報,特開平5−107257号公報,特開平5
−319040号公報及び特開平1−114760号公
報等に開示されたものがある。
【0004】このような従来のハイドロプレーニング検
出装置について説明すると、これらの装置は、いずれも
車輪のスリップ量を検出して、車輪のスリップ量の大き
さからハイドロプレーニング状態を判定するものであ
る。具体的には、例えば車輪速センサにより各車輪の回
転速度を検出し、この各車輪の回転速度から車両の速度
(基準車体速度)を計算する。そして、この基準車体速
度に対応した各車輪の理論回転速度と実際の回転速度か
ら各車輪のスリップ量を計算して、このスリップ量に基
づいて車両のハイドロプレーニング状態を検出するので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、いずれも車輪のスリップ量からハ
イドロプレーニング状態であるか否かを判定するように
なっているため、例えば発進時にホイールスピンが生じ
たときや減速時にタイヤがロックした場合でも、ハイド
ロプレーニングと判定してしまうという課題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、車両のハイドロプレーニング状態を正確に検
出できるようにした、ハイドロプレーニング検出装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のハイドロプレーニング検出装置は、車両の各
車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪
速度検出手段により検出された車輪速度に基づいて基準
車体速度を算出する基準車体速度算出手段と、該基準車
体速度算出手段により算出された基準車体速度に基づい
て基準車輪速度を算出する基準車輪速度算出手段と、該
車輪速度検出手段により検出された前車輪速度及び後車
輪速度と該基準車輪速度算出手段により算出された基準
車輪速度とに基づいて前輪スリップ比及び後輪スリップ
比を算出する前輪スリップ比算出手段及び後輪スリップ
比算出手段と、該前輪スリップ比算出手段及び該後輪ス
リップ比算出手段により算出された前輪スリップ比及び
後輪スリップ比に基づいて前後輪スリップ比差を算出す
る前後輪スリップ比差算出手段と、該車両の前後加速度
を検出する前後加速度検出手段と、該前後輪スリップ比
差算出手段により算出された前後輪スリップ比差と該前
後加速度検出手段により検出された前後加速度とが予め
設定された所定領域内にあるときに、該車両がハイドロ
プレーニング状態であると判定する判定手段とをそなえ
ていることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の本発明のハイドロプ
レーニング検出装置は、上記請求項1記載の構成に加え
て、該基準車体速度が所定速度以上であって、且つ該前
後輪スリップ比差算出手段により算出された前後輪スリ
ップ比差と該前後加速度検出手段により検出された前後
加速度とが予め設定された所定領域内にあるときに、該
判定手段により該車両がハイドロプレーニング状態であ
ると判定されることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の本発明のハイドロプ
レーニング検出装置は、上記請求項1又は2記載の構成
に加えて、該所定領域が、該前後加速度の絶対値が所定
値以上であって、且つ該前後輪スリップ比差の絶対値が
該前後加速度に応じて設定される閾値以上となるような
領域に設定されていることを特徴としている。また、請
求項4記載の本発明のハイドロプレーニング検出装置
は、車両の各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手
段と、該車輪速度検出手段により検出された車輪速度に
基づいて基準車体速度を算出する基準車体速度算出手段
と、該基準車体速度算出手段により算出された基準車体
速度に基づいて基準車輪速度を算出する基準車輪速度算
出手段と、該車輪速度検出手段のうち少なくとも右前車
輪速度検出手段及び左前車輪速度検出手段により検出さ
れた車輪速度と該基準車輪速度算出手段により算出され
た基準車輪速度とに基づいて右前輪スリップ比及び左前
輪スリップ比を算出する右前輪スリップ比算出手段及び
左前輪スリップ比算出手段と、該右前輪スリップ比算出
手段及び左前輪スリップ比算出手段により算出された右
前輪スリップ比及び左前輪スリップ比に基づいて左右輪
スリップ比差を算出する左右輪スリップ比差算出手段
と、該車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段
と、該左右輪スリップ比差算出手段により算出された左
右輪スリップ比差と該前後加速度検出手段により検出さ
れた前後加速度とが、予め設定された所定領域内にある
ときに、該車両がハイドロプレーニング状態であると判
定する判定手段とをそなえていることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項5記載のハイドロプレーニン
グ検出装置は、上記請求項4記載の構成に加えて、該基
準車体速度が所定速度以上であって、且つ該左右輪スリ
ップ比差算出手段により算出された左右輪スリップ比差
と該前後加速度検出手段により検出された前後加速度と
が予め設定された所定領域内にあるときに、該判定手段
により該車両がハイドロプレーニング状態であると判定
されることを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載のハイドロプレーニン
グ検出装置は、上記請求項4又は5記載の構成に加え
て、該所定領域が、該前後加速度の絶対値が所定値以上
であって、且つ該左右輪スリップ比差の絶対値が該前後
加速度に応じて設定される閾値以上となるような領域に
設定されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明のハイ
ドロプレーニング検出装置について説明する。まず、本
発明の第1実施形態としてのハイドロプレーニング検出
装置について説明すると、図1はその要部構成を模式的
に示す機能ブロック図であって、図中1A〜1Dはそれ
ぞれ図示しない車両の前後左右の各車輪3A〜3Dの車
輪速(回転数)を検出する車輪速センサ(車輪速度検出
手段)、9は車両の前後加速度を検出する前後加速度セ
ンサ(前後加速度検出手段)である。
【0013】また、100は制御手段(コントローラ)
であって、本装置は、主にこのコントローラ100と車
輪速センサ1A〜1Dと前後加速度センサ9とから構成
されている。コントローラ100には、基準車体速度算
出手段2、基準車輪速度算出手段5、前輪スリップ比算
出手段6、後輪スリップ比算出手段7、前後輪スリップ
比差算出手段8、判定手段10が設けられており、この
コントローラ100により車両がハイドロプレーニング
であると判定されると、警報手段11が作動するように
なっている。
【0014】以下、コントローラ100を構成する各手
段2,5,6,7,8,10についてそれぞれ説明する
と、基準車体速度算出手段2は車両の基準車体速度V′
を算出する手段であって、上記の各車輪速センサ1A〜
1Dからの検出情報及び操舵角センサ4からの操舵情報
に基づいて、車両の基準車体速度V′を算出するように
なっている。ここで、基準車体速度とは、車両の重心点
における速度に相当するものであって、車両のトレッ
ド,ホイールベース等の各諸元や各車輪の回転速度及び
操舵角に基づいて算出されるものである。
【0015】なお、この基準車体速度算出手段2では、
車両が加速中の場合には、車輪速センサ1A〜1Dから
の検出情報のうち回転速度が一番遅い車輪の速度情報を
採用して、この速度情報に基づいて基準車体速度V′を
算出するようになっている。これは、車両が加速中であ
れば、車輪がスリップして実際の車両の速度よりも早く
回転することが考えられるからであり、一番遅い車輪の
速度情報が実際の車両速度に近いと考えられるからであ
る。
【0016】また、車両が減速中の場合には、車輪速セ
ンサ1A〜1Dからの検出情報のうち、回転速度が2番
目に速い車輪の速度情報に基づいて基準車体速度V′を
算出するようになっている。ここで、回転速度が2番目
に速い車輪速情報を採用するのは、主に以下の理由によ
る。すなわち、通常の車両減速時には、車輪にロック傾
向のスリップが生じて車輪速が車体速よりも小さめにな
ることが考えられる。このような場合には、一番速い車
輪速情報から車体速を推定するのが適当であるが、一番
速い車輪速情報には、雑音信号等による誤った車輪速検
出信号が瞬間的に入力されるおそれも考えられるので、
これを回避するために、2番目に速い車輪速が車体速に
より近いものと考え、回転速度が2番目に速い車輪の速
度情報を採用している。
【0017】また、車両が略一定速度で走行中の場合に
は、後輪3C,3Dの車輪速度情報に基づいて、基準車
体速度V′を算出するようになっている。これは、前輪
3A,3Bの方が、空気抵抗や路面上にある物体(例え
ば、小さな石や砂利等)による抵抗を受けやすいためで
あり、後輪3C,3Dの方が外乱の少ない安定した回転
状態を保つことができるからである。なお、このような
略一定速度で走行中の場合は、例えば後輪3C,3Dの
車輪速の平均値を基準車体速の算出に用いるようになっ
ている。
【0018】そして、この基準車体速度算出手段2で基
準車体速度V′が算出されると、基準車輪速度算出手段
5において、上述の基準車体速度V′に基づいて各車輪
3A〜3Dの理論速度が基準車輪速度ωA ′〜ωD ′と
して算出されるようになっている。ここで、基準車輪速
度とは、車両が基準車体速度V′で走行しているとき
に、各車輪にスリップが生じていないことを前提にした
各車輪の回転速度であり、基準車体速度V′に車両のト
レッド,ホイールベース等の各諸元や操舵角等を加味し
て算出されるものである。
【0019】このようにして各車輪3A〜3Dの基準車
輪速度ωA ′〜ωD ′が算出されると、前輪スリップ比
算出手段6及び後輪スリップ比算出手段7では、これら
の基準車輪速度ωA ′〜ωD ′に基づいて、前輪側のス
リップ比(スリップ率)Sf及び後輪側のスリップ比S
rを算出するようになっている。このうち、前輪スリッ
プ比算出手段6では、前輪3A,3Bの車輪速センサ1
A,1Bにより検出された左右の前輪車輪速度ωA ,ω
B と、基準車輪速度算出手段5で算出された前輪3A,
3Bの基準車輪速度ωA ′,ωB ′とに基づいて、前輪
3A,3Bの各スリップ比(スリップ率)SA ,SB
算出して、これらのスリップ比SA ,SB の平均値を前
輪側のスリップ比Sfとして算出するようになってい
る。
【0020】ここで、前輪3A,3Bの各スリップ比S
A ,SB は、車両の駆動時(加速時や通常の走行時)に
は、下式(1),(2)により算出される。 SA =(ωA −ωA ′)/ωA ・・・・・・(1) SB =(ωB −ωB ′)/ωB ・・・・・・(2) また、車両の減速時には、前輪3A,3Bの各スリップ
比SA ,SB は、下式(3),(4)により算出され
る。
【0021】 SA =(ωA −ωA ′)/ωA ′・・・・・・(3) SB =(ωB −ωB ′)/ωB ′・・・・・・(4) そして、これらのスリップ比SA ,SB に基づき、下式
(5)により前輪側のスリップ比Sfが算出される。 Sf=(SA +SB )/2 ・・・・・・(5) 一方、後輪スリップ比算出手段7では、上述の前輪スリ
ップ比算出手段6と同様に、前輪3C,3Dの車輪速セ
ンサ1C,1Dにより検出された左右の後輪車輪速度ω
c ,ωD と、基準車輪速度算出手段5で算出された後輪
3C,3Dの基準車輪速度ωc ′,ωD ′とに基づい
て、後輪3C,3Dの各スリップ比Sc ,SD を算出
し、これらのスリップ比SC ,SD の平均値を後輪側の
スリップ比Srとして算出するようになっている。
【0022】ここで、後輪3C,3Dの各スリップ比S
c ,SD は車両の駆動時(加速時や通常の走行時)に
は、下式(6),(7)により算出される。 SC =(ωC −ωC ′)/ωC ・・・・・・(6) SD =(ωD −ωD ′)/ωD ・・・・・・(7) また、車両の減速時には、前輪3A,3Bの各スリップ
比SA ,SB は、下式(8),(9)により算出され
る。
【0023】 SC =(ωC −ωC ′)/ωC ′・・・・・・(8) SD =(ωD −ωD ′)/ωD ′・・・・・・(9) そして、これらのスリップ比SA ,SB に基づき、下式
(10)により後輪側のスリップ比Srが算出される。 Sr=(SC +SD )/2 ・・・・・(10) このようにして、前輪スリップ比Sf及び後輪スリップ
比Srが算出されると、前後輪スリップ比差算出手段8
では、これらのスリップ比Sf,Srに基づいて前後輪
スリップ比差Sf−Srを算出する。そして、判定手段
10では、この前後輪スリップ比差Sf−Srと、前後
加速度センサ9で検出された車両の前後加速度Gとに基
づいて、車両がハイドロプレーニング状態である否かを
判定するようになっている。
【0024】すなわち、判定手段10には、図1に示す
ような判定マップが記憶されており、基準車体速度V′
が所定速度以上であることを前提条件に、前後加速度G
と前後輪スリップ比差Sf−Srとの関係が上記の判定
マップに予め設定された領域(図中、斜線で示す)内に
あると、車両がハイドロプレーニング状態であると判定
するようになっている。
【0025】ここで、ハイドロプレーニングの判定領域
について説明すると、図1に示すように、このハイドロ
プレーニング判定マップには、前後加速度の絶対値|G
|が所定値以下であって、前後輪スリップ比差の絶対値
|Sf−Sr|が前後加速度Gに比例して設定された閾
値以上となる範囲がハイドロプレーニング領域として設
定されている。
【0026】すなわち、車両が所定速度以上で走行中
に、あまり大きな前後加速度Gが発生していない(前後
加速度|G|が所定値以下)にも関わらず、前後輪スリ
ップ比差|Sf−Sr|が閾値以上になるとハイドロプ
レーニング状態と判定するようになっているのである。
なお、ハイドロプレーニングを判定する要素として、前
後輪スリップ比差Sf−Srと車両の前後加速度Gとを
用いるのは、主に以下の理由による。
【0027】まず、前後輪スリップ比差Sf−Srを採
用している理由について、図2を用いて説明すると、図
2は、水深5〜10mmのウェットアスファルト路面を
車速90km/hで走行した場合の車体速度(基準車体
速度)の変化と前後輪(ここでは代表して、左側の車
輪)3A,3Cの車輪速度の変化とを実測して示す図で
ある。この図2に示すように、ハイドロプレーニングが
発生した直後では、まず前輪3Aの車輪速が後輪3Cの
車輪速よりも上昇し、その後、アクセルオフにすると後
輪3Cの車輪速度よりも低下することがわかる。また、
後輪3Cの車輪速度は車体速度と略一致している。
【0028】すなわち、ハイドロプレーニング時の初期
には、前輪3Aはグリップ力を失っているので実際の車
速(基準車体速)よりも速く回転してスリップ比が大き
くなるのである。一方、ハイドロプレーニング時にアク
セルをオフにすると、前輪3Aは後輪3Cよりも遅く回
転する。これは、前輪3Aの方が後輪3Cよりも、エン
ジンブレーキ,路面抵抗,空気抵抗等による影響が大き
いためである。
【0029】また、前輪3Aが水をかき分けることによ
り、後輪3Cは水膜の薄い部分を通過することになるの
で、後輪3Cは略車体速に追従することになる。このよ
うな理由により、ハイドロプレーニング時には、前後輪
のスリップ比差|Sf−Sr|が大きくなるのである。
なお、定速走行時や加速時等の駆動時にハイドロプレー
ニングが生じると、この前後輪のスリップ比差|Sf−
Sr|は車両の駆動方式を問わず顕著となる。
【0030】したがって、ハイドロプレーニング現象の
検出に前後輪のスリップ比差|Sf−Sr|を用いるこ
とで、ハイドロプレーニングを容易且つ確実に判定する
ことができるのである。次に、ハイドロプレーニングを
判定する要素として車両の前後加速度Gを用いる理由に
ついて説明すると、車両が走行中にハイドロプレーニン
グ状態に移行する時には、車両の前後加速度Gはあまり
大きく変化せずに前後輪のスリップ比差|Sf−Sr|
が大きくなるという特有の傾向がある。これに対し、例
えば乾いたアスファルト路面で車両がスピン傾向にある
ときは、図1のマップに実線で示すように、車両に生じ
る前後加速度Gに比例して前後輪のスリップ比差の大き
さが変化する。このような場合は、前後加速度Gと前後
輪のスリップ比差Sf−Srとの関係は、ハイドロプレ
ーニング時とは大きく異なる。また、前後輪のスリップ
比差Sf−Sr自体も余り大きな値とはならない。
【0031】また、例えば圧雪路等において走行中に車
輪が空転し始めた場合は、図1のマップに破線で示すよ
うに、前後加速度Gがある程度以上大きくなると、前後
輪のスリップ比差|Sf−Sr|も急激に大きくなる。
一方、上述したように、ハイドロプレーニング時には、
車両の前後加速度Gの絶対値は所定値以上は大きくなら
ないので、前後加速度Gと前後輪スリップ比差Sf−S
rとの値からハイドロプレーニングを検出することがで
きるのである。
【0032】そして、判定手段10で車両がハイドロプ
レーニングであると判定されると、警報手段11が作動
して、ドライバに警報を発するようになっている。な
お、この警報装置は、例えば運転席近傍に設けられた警
告灯や警報音発生装置等が考えられる。本発明の第1実
施形態としてのハイドロプレーニング検出装置は、上述
のように構成されているので、以下のようにして車両の
ハイドロプレーニングが検出される。
【0033】まず、コントローラ100に各車輪速セン
サ1A〜1Dからの検出情報及び操舵角センサ4からの
操舵情報が取り込まれると、基準車体速度算出手段2に
より車両の基準車体速度V′が算出される。そして、基
準車体速度算出手段2で基準車体速度V′が算出される
と、基準車輪速度算出手段5により、基準車体速度V′
に基づいて上述の各車輪3A〜3Dの基準車輪速度
ωA ′〜ωD ′が算出される。
【0034】次に、前輪スリップ比算出手段6及び後輪
スリップ比算出手段7において、これらの基準車輪速度
ωA ′〜ωD ′に基づいて、前輪側のスリップ比Sf及
び後輪側のスリップ比Srがそれぞれ算出される。この
ようにして前輪スリップ比Sf及び後輪スリップ比Sr
が算出されると、前後輪スリップ比差算出手段8におい
て、これらのスリップ比Sf,Srに基づいて前後輪ス
リップ比差Sf−Srが算出される。
【0035】そして、判定手段10において、基準車体
速度V′が所定速度以上であることを前提条件に、前後
輪スリップ比差Sf−Srと前後加速度センサ9で検出
された車両の前後加速度Gとの関係が、図1に示す判定
マップのハイドロプレーニング領域内にあると、ハイド
ロプレーニング状態であると判定されるのである。ま
た、このようにして、車両のハイドロプレーニング状態
が判定されると、警報手段11が作動して、車両がハイ
ドロプレーニングであることをドライバに報知するので
ある。
【0036】本装置では、上述のようにして車両のハイ
ドロプレーニングを検出することで確実にハイドロプレ
ーニングを検出することができるようになるという利点
がある。すなわち、従来の技術では、車輪のスリップ量
に基づいてハイドロプレーニングを検出しているため、
車両がスピン傾向にあるときや、発進時や低速からの加
速時にホイールスピンを生じたときなども、ハイドロプ
レーニングと誤判定してしまうことが考えられたが、本
装置では、車両の前後輪のスリップ比差Sf−Srと車
両の前後加速度Gとの関係からハイドロプレーニングを
判定するので、上述のような車両のスピン傾向,発進時
や低速からの加速時のホイールスピン及び圧雪路等での
スリップ等と、ハイドロプレーニング現象とを明確に判
別することができるようになり、車両のハイドロプレー
ニングを確実に検出することができるようになるのであ
る。
【0037】また、本装置によれば、ハイドロプレーニ
ングを検出するための特殊なセンサ等を何ら必要としな
いので、コストや重量の増加がほとんどないという利点
も有している。なお、基準車体速度算出手段5による基
準車体速度の算出方法や各車輪のスリップ比の計算方法
は、上述のようなものに限定されるものではなく、例え
ば、特開昭61−291261号公報、特開昭62−1
39749号公報及び特開平2−68256号公報等に
開示された手法によって基準車体速度を算出するように
してもよい。
【0038】次に、本発明の第2実施形態としてのハイ
ドロプレーニング検出装置について説明すると、図3は
その全体構成を模式的に示す機能ブロック図である。な
お、この第2実施形態では、上述した第1実施形態に対
して異なる部分について主に説明し、第1実施形態と同
様に構成された部分については同一の符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0039】本実施形態のハイドロプレーニング検出装
置は、車両の左右輪のうち何れか一方の側がハイドロプ
レーニング状態となった場合でも、これを検出できるよ
うにしたものである。このため、図3に示すように、コ
ントローラ101には、基準車体速度算出手段2、基準
車輪速度算出手段5、左前輪スリップ比算出手段20、
右前輪スリップ比算出手段21、左右輪スリップ比差算
出手段22、判定手段23が設けられており、このコン
トローラ101により車両がハイドロプレーニングであ
ると判定されると、警報手段11が作動するようになっ
ている。
【0040】以下、コントローラ101に設けられた左
前輪スリップ比算出手段20、右前輪スリップ比算出手
段21、左右輪スリップ比差算出手段22について順に
説明すると、左前輪スリップ比算出手段20は、基準車
輪速度算出手段5で算出された左前輪3Aの基準車輪速
度ωA ′と車輪速センサ1Aにより検出された車輪速度
ωA とに基づいて、左前輪3Aのスリップ比(スリップ
率)SA を算出するものである。
【0041】ここで、左前輪3Aのスリップ比SA は、
車両の駆動時(加速時や通常の走行時)には、上述の第
1実施形態で説明した式(1)により算出され、車両の
減速時には、式(3)により算出されるようになってい
る。また、右前輪スリップ比算出手段21は、上述の左
前輪スリップ比算出手段20と同様に、基準車輪速度算
出手段5により算出された右前輪3Bの基準車輪速度ω
B ′と車輪速センサ1Aにより検出された車輪速度ωB
とに基づいて、右前輪3Bのスリップ比SB を算出する
ものであって、車両の駆動時には、上述の(2)により
算出され、車両の減速時には、式(4)により算出され
るようになっている。
【0042】また、左右輪スリップ比差算出手段22
は、上述のようにして算出された左前輪3Aのスリップ
比SA 及び右前輪3Bのスリップ比SB に基づいて、左
右輪スリップ比差SA −SB を算出するようになってい
る。そして、判定手段23では、この左右輪スリップ比
差SA −SB と、前後加速度センサ9で検出された車両
の前後加速度Gとに基づいて、車両がハイドロプレーニ
ング状態である否かを判定するようになっているのであ
る。
【0043】すなわち、判定手段23には、図3に示す
ような判定マップが記憶されており、基準車体速度V′
が所定速度以上であることを前提条件に、前後加速度G
と左右輪スリップ比差SA −SB との関係が上記の判定
マップに予め設定された領域(図中、斜線で示す)内に
あると、車両がハイドロプレーニング状態であると判定
するようになっている。
【0044】ここで、ハイドロプレーニングの判定領域
について説明すると、図3に示すように、このハイドロ
プレーニング判定マップには、前後加速度の絶対値|G
|が所定値以下であって、前後輪スリップ比差の絶対値
|SA −SB |が前後加速度Gに比例して設定された閾
値以上となる範囲がハイドロプレーニング領域(図中、
斜線で示す)として設定されている。
【0045】すなわち、車両が所定速度以上で走行中
に、あまり大きな前後加速度Gが発生していないにも関
わらず、左右輪スリップ比差|Sf−Sr|が閾値以上
になると、車両の左右片側の車輪がハイドロプレーニン
グ状態であると判定するようになっているのである。な
お、本実施形態のように、車両の左右片側一方の車輪が
ハイドロプレーニングであるか否かを判定する場合に、
後輪3C,3Dではなく前輪3A,3Bのスリップ比差
を採用しているのは、後輪3C,3Dでは、左右片側一
方の車輪がハイドロプレーニング状態となっても、スリ
ップ比に差がほとんど生じないためである。
【0046】また、このように、後輪3C,3Dにスリ
ップ比に差がほとんど生じないのは、第1実施形態でも
述べたように、前輪3A,3Bが水をかき分けることで
後輪3C,3Dは水膜の薄い部分を通過することにな
り、後輪3C,3Dは略車体速に追従するからである。
そして、判定手段10で車両がハイドロプレーニングで
あると判定されると、警報手段11を作動させて、ドラ
イバに警報を発するようになっている。なお、この警報
装置は、例えば運転席近傍に設けられた警告灯や警報音
発生装置等が考えられる。
【0047】本発明の第2実施形態としてのハイドロプ
レーニング検出装置は、上述のように構成されているの
で、まず、コントローラ101に各車輪速センサ1A〜
1Dからの検出情報及び操舵角センサ4からの操舵情報
が取り込まれると、基準車体速度算出手段2において車
両の基準車体速度V′が算出される。そして、基準車体
速度算出手段2で基準車体速度V′が算出されると、基
準車輪速度算出手段5では、基準車体速度V′に基づい
て上述の前輪3A,3Bの基準車輪速度ωA ′,ωB
が算出される。
【0048】次に、左前輪スリップ比算出手段20にお
いて、前輪の基準車輪速度ωA ′,ωB ′に基づいて、
右前輪側のスリップ比SA 及び左前輪側のスリップ比S
B がそれぞれ算出される。このようにして、右前輪側の
スリップ比SA 及び左前輪側のスリップ比SB が算出さ
れると、左右輪スリップ比差算出手段22において、こ
れらのスリップ比SA ,SB に基づいて、左右輪スリッ
プ比差SA −SB が算出される。
【0049】そして、判定手段23において、基準車体
速度V′が所定速度以上であることを前提条件に、左右
輪スリップ比差SA −SB と前後加速度センサ9で検出
された車両の前後加速度Gとの関係が、図3に示す判定
マップのハイドロプレーニング領域内にあると、ハイド
ロプレーニング状態であると判定されるのである。ま
た、このようにして、車両のハイドロプレーニング状態
が判定されると、警報手段11が作動して、車両がハイ
ドロプレーニングであることをドライバに報知するので
ある。
【0050】本装置では、上述のようにして車両のハイ
ドロプレーニングを検出するので、車両の左右で路面状
態が異なるような状況において、左右片側だけがハイド
ロプレーニング状態となったときでも、これを確実且つ
速やかに検出することができるという利点がある。ま
た、従来の技術では、車輪のスリップ量に基づいてハイ
ドロプレーニングを検出しているため、車両がスピン傾
向にあるときや、発進時や低速からの加速時にホイール
スピンを生じたときなども、ハイドロプレーニングと誤
判定してしまうことが考えられたが、本装置では、車両
の左右輪のスリップ比差SA −SB と車両の前後加速度
Gとの関係からハイドロプレーニングを判定するので、
車両のハイドロプレーニングを確実に検出することがで
きるようになるのである。
【0051】また、本装置によれば、ハイドロプレーニ
ングを検出するための特殊なセンサ等を何ら必要としな
いので、コストや重量の増加がほとんどないという利点
も有している。なお、基準車体速度算出手段5による基
準車体速度の算出方法や各車輪のスリップ比の計算方法
は、上述のようなものに限定されるものではなく、例え
ば、特開昭61−291261号公報、特開昭62−1
39749号公報及び特開平2−68256号公報等に
開示された手法によって基準車体速度を算出するように
してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3記載
の本発明のハイドロプレーニング検出装置によれば、前
後輪スリップ比差算出手段により算出された前後輪スリ
ップ比差と前後加速度検出手段により検出された前後加
速度とを用いて、これらの前後輪スリップ比差と前後加
速度とが予め設定された所定領域内にあるとハイドロプ
レーニングであると判定するという簡素な構成により、
車両のハイドロプレーニング現象を確実に検出すること
ができるようになるという利点がある。また、本発明に
よれば、ハイドロプレーニングを検出するための特殊な
センサ等を何ら必要としないので、コストや重量がほと
んど増加しないという利点も有している。また、基準車
体速度が所定速度以上であることを条件に車両がハイド
ロプレーニング状態であるか否かを判定するので、車両
発進時のホイールスピン等をハイドロプレーニングとし
て誤判定するようなことが防止されるのである。また、
前後加速度の絶対値が所定値以上であって、且つ前後輪
スリップ比差の絶対値が前後加速度に応じて設定される
閾値以上となるような領域を、ハイドロプレーニングを
判定するための所定領域として設定することで、車両の
スピン傾向や圧雪路等でのホイールスピン等とハイドロ
プレーニングとを明確に区別することができ、ハイドロ
プレーニングの検出精度を高めることができるのであ
る。
【0053】また、請求項4〜6記載の本発明のハイド
ロプレーニング検出装置によれば、左右輪スリップ比差
算出手段により算出された左右輪スリップ比差と前後加
速度検出手段により検出された前後加速度とを用いて、
これらの左右輪スリップ比差と前後加速度とが予め設定
された所定領域内にあるとハイドロプレーニングである
と判定するという簡素な構成により、車両の左右で路面
状態が異なるような状況において、左右輪のうち片側だ
けがハイドロプレーニング状態となったときでも、これ
を確実且つ速やかに検出することができるという利点が
ある。また、本発明によれば、ハイドロプレーニングを
検出するための特殊なセンサ等を何ら必要としないの
で、コストや重量がほとんど増加しないという利点も有
している。また、基準車体速度が所定速度以上であるこ
とを条件に車両がハイドロプレーニング状態であるか否
かを判定するので、車両発進時のホイールスピン等をハ
イドロプレーニングとして誤判定するようなことが防止
されるのである。また、前後加速度の絶対値が所定値以
上であって、且つ左右輪スリップ比差の絶対値が前後加
速度に応じて設定される閾値以上となるような領域を、
ハイドロプレーニングを判定するための所定領域として
設定することで、車両のスピン傾向や圧雪路等でのホイ
ールスピン等とハイドロプレーニングとを明確に区別す
ることができ、ハイドロプレーニングの検出精度を高め
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのハイドロプレー
ニング検出装置における要部構成を模式的に示す機能ブ
ロック図である。
【図2】ハイドロプレーニング時の車両の車体速度と前
輪及び後輪の車輪速度との変化を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態としてのハイドロプレー
ニング検出装置における要部構成を模式的に示す機能ブ
ロック図である。
【符号の説明】
1A〜1D 車輪速センサ(車輪速度検出手段) 2 基準車体速度算出手段 3 車輪 4 操舵角センサ 5 基準車輪速度算出手段 6 前輪スリップ比算出手段 7 後輪スリップ比算出手段 8 前後輪スリップ比差算出手段 9 前後加速度センサ(前後加速度検出手段) 10,23 判定手段 11 警報手段 20 左前輪スリップ比算出手段 21 右前輪スリップ比算出手段 22 左右輪スリップ比差算出手段 100,101 制御手段(コントローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−110335(JP,A) 特開 平6−313749(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/00 B60T 8/66 B60T 8/58 G01M 17/007 G01P 3/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の各車輪の車輪速度を検出する車輪
    速度検出手段と、 該車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づい
    て基準車体速度を算出する基準車体速度算出手段と、 該基準車体速度算出手段により算出された基準車体速度
    に基づいて基準車輪速度を算出する基準車輪速度算出手
    段と、 該車輪速度検出手段により検出された前車輪速度及び後
    車輪速度と該基準車輪速度算出手段により算出された基
    準車輪速度とに基づいて前輪スリップ比及び後輪スリッ
    プ比を算出する前輪スリップ比算出手段及び後輪スリッ
    プ比算出手段と、 該前輪スリップ比算出手段及び該後輪スリップ比算出手
    段により算出された前輪スリップ比及び後輪スリップ比
    に基づいて前後輪スリップ比差を算出する前後輪スリッ
    プ比差算出手段と、 該車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、 該前後輪スリップ比差算出手段により算出された前後輪
    スリップ比差と該前後加速度検出手段により検出された
    前後加速度とが予め設定された所定領域内にあるとき
    に、該車両がハイドロプレーニング状態であると判定す
    る判定手段とをそなえていることを特徴とする、ハイド
    ロプレーニング検出装置。
  2. 【請求項2】 該基準車体速度が所定速度以上であっ
    て、且つ該前後輪スリップ比差算出手段により算出され
    た前後輪スリップ比差と該前後加速度検出手段により検
    出された前後加速度とが予め設定された所定領域内にあ
    るときに、該判定手段により該車両がハイドロプレーニ
    ング状態であると判定されることを特徴とする、請求項
    1記載のハイドロプレーニング検出装置。
  3. 【請求項3】 該所定領域が、該前後加速度の絶対値が
    所定値以上であって、且つ該前後輪スリップ比差の絶対
    値が該前後加速度に応じて設定される閾値以上となるよ
    うな領域に設定されていることを特徴とする、請求項1
    又は2記載のハイドロプレーニング検出装置。
  4. 【請求項4】 車両の各車輪の車輪速度を検出する車輪
    速度検出手段と、 該車輪速度検出手段により検出された車輪速度に基づい
    て基準車体速度を算出する基準車体速度算出手段と、 該基準車体速度算出手段により算出された基準車体速度
    に基づいて基準車輪速度を算出する基準車輪速度算出手
    段と、 該車輪速度検出手段のうち少なくとも右前車輪速度検出
    手段及び左前車輪速度検出手段により検出された車輪速
    度と該基準車輪速度算出手段により算出された基準車輪
    速度とに基づいて右前輪スリップ比及び左前輪スリップ
    比を算出する右前輪スリップ比算出手段及び左前輪スリ
    ップ比算出手段と、 該右前輪スリップ比算出手段及び左前輪スリップ比算出
    手段により算出された右前輪スリップ比及び左前輪スリ
    ップ比に基づいて左右輪スリップ比差を算出する左右輪
    スリップ比差算出手段と、 該車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、 該左右輪スリップ比差算出手段により算出された左右輪
    スリップ比差と該前後加速度検出手段により検出された
    前後加速度とが、予め設定された所定領域内にあるとき
    に、該車両がハイドロプレーニング状態であると判定す
    る判定手段とをそなえていることを特徴とする、ハイド
    ロプレーニング検出装置。
  5. 【請求項5】 該基準車体速度が所定速度以上であっ
    て、且つ該左右輪スリップ比差算出手段により算出され
    た左右輪スリップ比差と該前後加速度検出手段により検
    出された前後加速度とが予め設定された所定領域内にあ
    るときに、該判定手段により該車両がハイドロプレーニ
    ング状態であると判定されることを特徴とする、請求項
    4記載のハイドロプレーニング検出装置。
  6. 【請求項6】 該所定領域が、該前後加速度の絶対値が
    所定値以上であって、且つ該左右輪スリップ比差の絶対
    値が該前後加速度に応じて設定される閾値以上となるよ
    うな領域に設定されていることを特徴とする、請求項4
    又は5記載のハイドロプレーニング検出装置。
JP22566496A 1996-08-27 1996-08-27 ハイドロプレーニング検出装置 Expired - Fee Related JP3204110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22566496A JP3204110B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ハイドロプレーニング検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22566496A JP3204110B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ハイドロプレーニング検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1068740A JPH1068740A (ja) 1998-03-10
JP3204110B2 true JP3204110B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=16832852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22566496A Expired - Fee Related JP3204110B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ハイドロプレーニング検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3204110B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4606555B2 (ja) * 2000-09-13 2011-01-05 株式会社ブリヂストン ハイドロプレーニングの検出方法及びハイドロプレーニング検出装置及び車輌制御装置
JP2003237558A (ja) * 2002-02-12 2003-08-27 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
JP4980261B2 (ja) * 2008-02-08 2012-07-18 富士重工業株式会社 路面摩擦係数設定装置
JP4934185B2 (ja) * 2009-10-30 2012-05-16 本田技研工業株式会社 車両のスキッド検知装置
CN115151438A (zh) * 2019-12-11 2022-10-04 Gkn汽车有限公司 用于调节机动车辆的从动轴的方法和机动车辆
EP4019318A4 (en) * 2020-04-14 2023-02-22 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha VEHICLE CONTROL DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1068740A (ja) 1998-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2642336B2 (ja) 車両用駆動スリップ制御方法
JPH1178442A (ja) タイヤの摩耗状態検知装置および方法
US7512491B2 (en) Navigation device for a vehicle
JP3284086B2 (ja) ヨーレートセンサおよび横方向加速度センサの異常検出装置
JPH07112659A (ja) 路面摩擦係数推定装置
KR20090047249A (ko) 노면 상태 검출을 통한 차량 안전제어방법
JP3204110B2 (ja) ハイドロプレーニング検出装置
JP2004051091A (ja) 二輪車両の安定化方法及び装置
JP3544149B2 (ja) タイヤ識別装置および方法
JP2002079928A (ja) レーン・チェンジを検出する方法及び装置
KR102575441B1 (ko) 차량의 회생제동 제어 방법
JP3132018B2 (ja) 電動車両
JP3428620B2 (ja) 路面摩擦係数判定装置
KR101211099B1 (ko) 차량의 이종타이어 감지 방법
JPH08295223A (ja) 車両の車体減速度及び車体速度推定装置、及びこれらを用いたアンチスキッドブレーキ装置
JP2000344087A (ja) 車輪速異常検出装置
BRPI0507115B1 (pt) método para determinar a velocidade de um veículo e veículo
JP3582570B2 (ja) 路面状態判別装置
JPH08268014A (ja) タイヤ空気圧低下警報装置
JPH0663766B2 (ja) 路面勾配検出装置
JP3651549B2 (ja) 路面摩擦係数判定装置
KR100681960B1 (ko) 차량의 코너링을 감지하기 위한 방법 및 장치
JP3551038B2 (ja) 4輪駆動車のトルク配分装置
JP2009014586A (ja) タイヤ内圧低下検出方法及び装置、並びにタイヤ内圧低下検出プログラム
JPH10217933A (ja) 車輌のトラクション警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010529

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees