JP3202982U - マッサージ器 - Google Patents
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Description
このようなマッサージ器は、湾曲したアームの一端にグリップを取り付け、別の一端に指圧部を設けている。グリップを握ってアームを肩に掛けるようにし、例えば肩甲骨の周辺などのマッサージを必要とする部位に指圧部を当てた状態でグリップを引っ張れば、指圧部が背中に押し当てられ、使用者は自ら自分の背中に指圧マッサージを施すことができるわけである。
このような特許文献1に記載されている類のマッサージ器は古来より実用化され、人の手を借りずに手が届かない背中を指圧マッサージすることができる重宝な器具として、広く普及している。
このような構造にすることによって、使用者は、グリップを握ってゴム球で自分の肩を叩く肩叩きも行うこともできる。
その一つにローリングマッサージがある。
この手法は、身体の部位にローラなどを当てて転がすマッサージの手法である。指圧マッサージが径穴(つぼ)を刺激する手法であるのに対して、ローリングマッサージは筋肉を柔らかくして血行の促進を図ったり、リンパの流れを整えたり、皮膚に刺激を与えて代謝を促したりする。
このマッサージ器は、グリップを有するベースに四つのローラを回転自在に取り付けたもので、使用者はグリップを握ってマッサージを欲する身体の部位にローラを押し付け、そのままベースを往復動作させる。これによって皮膚の上をローラが転がり、筋肉の緊張や凝りをほぐし、皮膚に適度な刺激が与えることができる。
ベースにハンドルを取り付けてローラが届く範囲を拡大した状態の特許文献2に記載のマッサージ器に類似するものは、特許文献3にも記載されている。このマッサージ器は、アームの先端部にローラを回転自在に設けたものである。
用いる化粧剤や薬剤によっては、筋肉の緊張緩和や皮膚の代謝改善などの効能をより一層高めることが可能になる。
特許文献1に記載されているような指圧マッサージ用のマッサージ器によれば、その使用者は人の手を借りることなく自分の背中に自ら指圧マッサージを施すことができる。
特許文献2記載されているマッサージ器は、ベースにアームを取り付けてローラの届く範囲を拡大することで、人の手を借りることなく自分の背中をローリングマッサージすることを謳っている(特許文献2の[0010]及び図7参照)。この点については、特許文献3に記載されているマッサージ器も同様のことができるのではないかと推察される。
ところが特許文献1、2、3のいずれに記載されたマッサージ器にあっても、指圧マッサージとローリングマッサージとの両方を一台の機器によって行うことはできない。これらのマッサージ器は、指圧マッサージ用(特許文献1)とローリングマッサージ用(特許文献2、3)とに明確に役割分担され、これらの二種類のマッサージに兼用して使用できるようには考慮されていないからである。
これが第1の課題である。
特許文献2、3に記載されているマッサージ器を使って使用者自らが自分の背中をローリングマッサージしようとする場合には、マッサージ器を握っている方の腕を上げてローラを背中に押し当て、この状態からさらに腕を後ろに回してローラを背中に押し付けるようにして転がさなければならない。
ところがこのような姿勢は人間にとって不自然であり、人間の骨格上、力が入りにくい姿勢であるといわざるを得ない。このため到底効果的にマッサージを行うことはできないはずである。
また体の硬い高齢者や四十肩五十肩を患っている者は、このような姿勢をとること自体が困難である。このためこのような者たちにとっては、特許文献2、3に記載されているマッサージ器を使って自ら自分の背中をローリングマッサージすることは、事実上不可能であるといえよう。
したがって理屈の上ではともかく、実際上は特許文献2、3に記載されているマッサージ器を使って使用者が自ら自分の背中にローリングマッサージを施すことは困難であり、非現実的な行為であるといえよう。
これが第2の課題である。
説明は次の項目にしたがって行う。
1.概要
2.構成
(1)全体構成
(2)第1の仮想直線と第2の仮想直線
(3)背中に対する第1の仮想直線のなす角度
(4)第1の仮想直線と第2の仮想直線とのなす角度
(5)グリップの位置
(6)第1の仮想直線と第2の仮想直線との意義
(7)各部の理想的な配置条件
3.作用効果
4.変形例
図1に示すように、本実施の形態のマッサージ器1は先端部にローラ11を回転自在に有しており、ローラ11を使用して指圧マッサージ及びローリングマッサージのいずれをも身体に施すことができる。
特長的な点は、これらの二種類の手法のマッサージを、人の手を借りることなく使用者が自ら自分の背中B(図4(a)〜(d)、図5(a)〜(d)参照)に対して施すことができることにある。
もちろん背中Bばかりでなく、身体のあらゆる部位に指圧マッサージ及びローリングマッサージを施すこともでき、その他にも肩叩き用の器具としても用いることができる。
またクリーム状やオイル状になった各種の化粧剤や薬剤などをローラ11の表面に付着させて転がすことで、背中Bなどの手が届かない部位にもそれらの化粧剤や薬剤などを塗布することができる。
(1)全体構成
図1〜図3に示すように、本実施の形態のマッサージ器1は、湾曲したアーム31の一端側にグリップ51を備え、先端側となる別の一端側にローラ11を取り付けている。
ローラ11は、アーム31の屈曲方向と直交し、かつ、グリップ51の部分におけるアーム31の軸方向と直行する軸周りに回転自在である。つまりグリップ51を握ってアーム31の屈曲した部分を肩Sに掛けるようにしてローラ11を背中Bに当てた姿勢で(図4(a)〜(d)、図5(a)〜(d)参照)、背中Bと平行な水平軸の周りに回転自在となっている。したがってローラ11は、背中Bに沿って上下にローリングする。
アーム31は二つの部材の組み合わせによって形成されている。
一つはアーム基体33で、これがアーム31の基本的な構造体となる。アーム基体33は屈曲部32を有している。
もう一つはアーム基体33の先端部に取り付けられたローラ支持部34である。ローラ支持部34はローラ11を回転自在に支持するもので、一端側の連結部35がアーム基体33に固定され、別の一端側に二股に分かれた支持体36を有している。支持体36にはローラ11が回転自在に取り付けられている。
適度な弾性というのは、グリップ51を握ってローラ11を身体の部位、例えば背中Bに押し付けた際、操作感よく適度な指圧効果を生じさせる程度の弾性である。弾性変形の度合いが大きすぎると指圧効果が薄れるし、反対に弾性変形の度合いが少なすぎると操作感が損なわれる。適度な弾性の程度は、指圧効果と操作感とを共に満足させ得るという観点から決定される。
アーム31において弾性を有するのは、アーム基体33の部分のみでも、ローラ支持部34の部分のみでも、アーム基体33とローラ支持部34との両方でもよい。
またアーム基体33とローラ支持部34とは各種の金属や樹脂などを材料として形成され、この場合、中空の部材によって形成されていても、中実の部材によって形成されていても、いずれでもよい。
例えばアーム基体33の少なくともローラ支持部34との連結部分が中空のパイプ状部材によって形成されている場合、ローラ支持部34は、その連結部35をアーム基体33の中空部分にねじ止めしたり、圧入固定したりすることができる。
またアーム基体33とローラ支持部34とが共に樹脂材料である場合、溶着によって両者を固着することができる。
あるいはアーム基体33とローラ支持部34とが共に金属材料である場合、溶接によって両者を固着することができる。
人が把持するのに適した構造のもので、表面に滑り止め(図示せず)を形成している。滑り止めには、突状のものや溝状のものなど、各種の構造を採用することができる。
ローラ基体12は、中央部分が両端部分よりもやや膨らんだ太鼓形状を有している。このようなローラ基体12は単一構造物であってもよく、例えば円筒状の外周部材の両端を一対のキャップで覆った複合構造物であってもよい。
図示しない装着孔は、ローラ支持部34の支持体36にローラ11を取り付けるための構造物で、例えば装着孔に貫通させた軸14を支持体36に固定することによって、ローラ支持部34にローラ11を回転自在に取り付けることができる。あるいは二股に分岐する支持体36が備える一対の片のそれぞれに軸(図示せず)を突出させておき、これらの軸をローラ基体12の装着孔に嵌合させることで、ローラ支持部34にローラ11を回転自在に取り付けるようにしてもよい。これらの軸14(軸)は、ローラ11の回転軸となる。
指圧体13はローラ基体12に巻き付けられて固定されるシート形状のもので、表面、つまりローラ11の外周面となる部分に凹凸部15を有している。凹凸部は、複数個の突条15aと溝15bとの繰り返し形状を有するもので、これらの突条15aと溝15bとは、ローラ基体12の軸方向に沿って形成されている。
このようなローラ11は、指圧体13が固定された状態でもローラ基体12の基本形状を踏襲し、両端部分よりも中央部分がやや膨らんだ太鼓形状を有している。
例えばローラ基体12には、樹脂、ゴム、金属のいずれを用いてもよい。
これに対して指圧体13は、マッサージに際して、間接的のみならず直接的に皮膚に接触することもあるものなので、人間に不快な刺激を与えない材料によって形成することが望ましい。例えばゴムや繊維などのように、ある程度の弾力性を帯びた材料の使用が好適である。もちろん、皮膚に接触した際に不快感を与えないような材質であるか、そのような処理が施されているのであれば、樹脂や金属を指圧体13として用いることも可能である。
したがって寸法や重量などの仕様は、指圧子として用いるのに適した値に設定される。
この観点から、ローラ11の幅及び直径は、一例として20mm〜40mm程度であることが望ましい。
ローラ11の重量に関しては、指圧マッサージのみならず、ローリングマッサージや肩叩きに際しての使用感も考慮すると、ある程度大きい方がよい。つまりローラ11はある程度重い方がよいわけである。
例えばローラ11の幅及び直径を上記寸法範囲で設定した場合、ローラ基体12の材料をゴムにしたり、内部に金属を充填したりすることで、適度な重量のローラ11を得ることができる。
もっともローラ11の重量に関しては、絶対的な重さのみならず、重量感も大切である。重量感を持たせるには、ローラ11と他の部分との重さのバランスを考慮しなければならない。
本実施の形態のマッサージ器1では、アーム31の屈曲部32が屈曲する角度、そしてグリップ51とローラ11との配置関係が重要である。
これらの事象を説明するために、本実施の形態では第1の仮想直線L1と第2の仮想直線L2という概念を創設する。これらの第1の仮想直線L1及び第2の仮想直線L2は概念的なものであり、構造物として存在するものではない。
図3に示すように、第1の仮想直線L1は、ローラ11の回転軸である軸14からアーム31が延びる方向に沿った仮想的な線である。また第2の仮想直線L2は、グリップ51の位置でのアーム31の中心軸を含む仮想的な直線である。
図4(a)〜(d)は、背中Bをマッサージする際における、背中Bに対する第1の仮想直線L1の接触角度に応じたローラ11に作用する力Vの方向を示している。いずれもグリップ51をA方向に押し出すことを想定している。
したがって指圧マッサージをする際、意に反してローラ11が転がってしまうようなことがなく、不都合なくローラ11を指圧子として用いることができる理想的な角度であるといえる。
したがって指圧マッサージをする際、意に反してローラ11が転がってしまいやすく、ローラ11を指圧子として用いるのには適さない角度であるといえる。
したがって指圧マッサージをする際、ローラ11が転がってしまいやすく、ローラ11を指圧子として用いるのには適さない角度であるといえる。
したがって指圧マッサージをする際、ローラ11が転がってしまいやすく、ローラ11を指圧子として用いるのには適さない角度であるといえる。
図5(a)〜(d)は、第1の仮想直線L1を背中Bと平行にしてマッサージをする際の使用態様の一例を示している。いずれもグリップ51を胸から離すA方向に押し出すことを想定しており、そうすることで背中Bに押し当てたローラ11が肩甲骨に食い込み、良好な指圧作用を奏する。
この場合、下方に向けて身体から離れる方向にグリップ51が傾斜するので、人間の骨格上、A方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になり、良好な操作感が得られる。
この場合、グリップ51が垂直状態になるので、人間の骨格上、A方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が不自然な状態になり、操作感が悪い。
特に上腕に大きな負担がかかるため、どうしても腕を上方に傾けがちになりやすく、そうするとグリップ51が上がってローラ11が上方に転がり、背中Bから外れがちになってしまう。
この場合、グリップ51が水平状態になるので、人間の骨格上、A方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が不自然な状態になり、操作感が悪い。
特に手首に大きな負担がかかるため、どうしても手首を下方に傾けがちになりやすく、そうするとグリップ51が下がってローラ11が上方に転がり、背中Bから外れがちになってしまう。
第1の仮想直線L1に対する第2の仮想直線L2のなす角度が0度よりも僅かでも大きければ(一点鎖線で示す)、グリップ51は下方に向けて身体から離れる方向に傾斜するので、人間の骨格上、A方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になり、良好な操作感が得られる。
また第1の仮想直線L1に対する第2の仮想直線L2のなす角度が90度よりも僅かでも小さければ(二点鎖線で示す)、グリップ51は下方に向けて身体から離れる方向に傾斜するので、人間の骨格上、A方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になり、良好な操作感が得られる。
もっともグリップ51をA方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が最も自然な状態になるのは、グリップ51の角度が45度前後の場合である。したがって理想的には、グリップ51の角度は45度プラスマイナス22.5度程度あることが望ましい。
図5(a)(d)は、良好な操作感が得られる状態を例示している。下方に向けて身体から離れる方向にグリップ51が傾斜するので、このグリップ51をA方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になるからである。
しかしながら、グリップ51をA方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になるという条件を満たすためには、グリップ51の高さが重要である。高すぎたり低すぎたりすると、この条件を満足しなくなってしまうからである。
ではどのような状態であれば、グリップ51をA方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になるのでろうか。
試行錯誤したところ、図3に示すように、ローラ11の軸14の位置で第1の仮想直線L1と直交する線L3上にグリップ51を配置すれば、グリップ51をA方向に押し出す際の手首と肘と腕の角度が自然な状態になることがわかった。
ローラ支持部34が本実施の形態のマッサージ器1のように直線的でない場合、第1の仮想直線L1をどのように解釈すべきなのか。
グリップ51の位置でアーム31が屈曲しているような場合、第2の仮想直線L2をどのように解釈すべきなのか。
ここではこれらの問題について説明する。
前述したとおり、第1の仮想直線L1は、ローラ11の回転軸である軸14からアーム31が延びる方向に沿った仮想的な線である。
図6及び図7に例示すように、ローラ支持部34が湾曲している場合を想定する。
図6はローラ支持部34がアーム31の湾曲方向と同一方向に湾曲している一例を示し、図7はローラ支持部34がアーム31の湾曲方向に対して反った方向に湾曲している一例を示している。
このような場合、ローラ11の軸14からアーム31が延びる方向とは、いかなる方向を意味するのであろうか。
何故ならば、第1の仮想直線L1において重要なことは、この第1の仮想直線L1が背中Bに対して平行であれば、ローラ11が転がりにくいからである(図4(a)参照)。
つまり第1の仮想直線L1という概念は、一面において、ローラ11を転がりにくくするという目的を達成するために、背中Bとの角度を規定する意味で導入している。とすると、ローラ支持部34が湾曲している場合には、ローラ11の軸14の間際からアーム31が延びる方向に沿った直線をこそ、第1の仮想直線L1として把握すべきことになるのである。
前述したとおり、第2の仮想直線L2は、グリップ51の位置でのアーム31の中心軸を含む仮想的な直線である。
図6及び図7に例示するように、グリップ51の位置でアーム31が屈曲している場合を想定する。
図6はアーム31の湾曲方向の内側にグリップ51が屈曲している一例を示し、図7はアーム31の湾曲方向に対して反った方向にグリップ51が屈曲している一例を示している。これに加えて図7に示す一例では、グリップ51がボール形状に形成されている。図6及び図7とも、アーム31の屈曲形状を示すために、グリップ51の部分を断面にしている。
このような場合、グリップ51の位置でのアーム31の中心軸とは、いかなる軸を意味するのであろうか。
アーム31は、こうしてグリップ51を握った手において、親指と人差し指との間からほぼ垂直に立ち上がる。したがってグリップ51の位置でのアーム31の中心軸という概念は、グリップ51を握った手において、親指と人差し指との間からほぼ垂直に立ち上がる軸を意味する(図6及び図7参照)。
図6及び図7に示す一例では、グリップ51の位置でアーム31が直線形状に形成されているので、グリップ51の位置でのアーム31の中心軸はアーム31に沿った軸となり、具象的で観念しやすい。
これに対してグリップ51の位置でアーム31が屈曲しているときには、どこがグリップ51の位置でのアーム31の中心軸なのかを判別しにくい。
そこでこの場合には、グリップ51を握った手において、親指と人差し指との間からほぼ垂直に立ち上がる軸を想定し、これをグリップ51の位置でのアーム31の中心軸として認識すればよい。
以上の事象より、使用者が自ら自分の背中Bを指圧マッサージする場合のマッサージ器1に求められる各部の条件は、次のとおりであることが判明した(図3参照)。
(条件1)
第1の仮想直線L1に対して第2の仮想直線L2がなす角度を0度よりも大きく90度よりも小さい角度にする。
理想的には、45度プラスマイナス22.5度程度が望ましい。
アーム31は弾性変形するところ、このような数値範囲は、使用限界までアーム31が変形した状態で満足する必要がある。
(条件2)
第1の仮想直線L1を含む面と平行な面上でローラ11の外周面をアーム31よりも屈曲部32の内側方向に位置付ける。
(条件3)
ローラ11の軸14の位置で第1の仮想直線L1と直交する線L3上にグリップ51を配置する。
本実施の形態のマッサージ器1は、使用者が自ら自分の背中に指圧マッサージを施す機器としても、ローリングマッサージを施す機器としても機能する。
自分の背中を指圧マッサージする場合、片手でグリップ51を握り、背中Bにローラ11を押し当てる(図4(a)、図5(a)参照)。このとき第1の仮想直線L1が背中Bと平行になるようにする。ローラ11が背中Bを転がらなければ、第1の仮想直線L1は背中Bと平行である。
そこでこの状態のまま、グリップ51をA方向に押し出す。すると背中Bにローラ11が押し付けられ、ローラ11は指圧子として機能する。つまり使用者は自ら自分の背中に指圧マッサージを施すことができるわけである。
自分の背中をローリングマッサージする場合には、指圧マッサージのときと同じ姿勢のままグリップ51を上下動させればよい。これによってローラ11が背中Bを転がり、使用者は自ら自分の背中にローリングマッサージを施すことができる。
これに対して、身体の他の部位に対して指圧マッサージやローリングマッサージを施すこともできるし、他人に対してそのような二種類のマッサージを施すことも可能である。
またグリップ51を掴んでローラ11で肩Sを叩けば、肩叩きを行うこともできる。反対にローラ11を掴んでグリップ51で肩Sを叩いての肩叩きも可能である。
さらにはクリーム状やオイル状になった各種の化粧剤や薬剤をローラ11に塗り、この状態でローリングマーサージを行えば、それらの化粧剤や薬剤を皮膚に塗布することができる。この際、ローラ11の外周面に形成された凹凸部15の溝15bに化粧剤や薬剤が保持されるので、化粧剤や薬剤の皮膚への塗布がより効率的に行われる。
したがって身体にローラ11を押し付けた際、弾性変形したアーム31は復元しようとするので、より小さな力で指圧部位に対する指圧子としてのローラ11の押し付け力を増大させることができ、指圧効果と操作感とをより一層高めることができる。
実施に際しては、各種の変形や変更が可能である。
例えばアーム31は、湾曲形状ではなく、直線状に屈曲する形状であってもよい。
またアーム31は、アーム基体33とローラ支持部34とが別体で形成されずに一体で形成されていてもよい。
グリップ51には肩叩き用のボールが固定されていてもよい。
その他、あらゆる変形や変更が許容される。
14 ・・・軸(回転軸)
15 ・・・凹凸部
15a・・・突条
15b・・・溝
31 ・・・アーム
32 ・・・屈曲部
51 ・・・グリップ
L1 ・・・第1の仮想直線
L2 ・・・第2の仮想直線
L3 ・・・第1の仮想直線と直交する線
S ・・・肩
Claims (6)
- 人の肩に跨る形状に屈曲する屈曲部を有するアームと、
前記アームの一端側に設けられたグリップと、
前記アームの別の一端側に位置させて前記屈曲部の屈曲方向と直交する軸周りに回転自在に設けられたローラと、
を備え、
前記ローラの回転軸から前記アームが延びる方向に沿った第1の仮想直線に対して、前記グリップの位置での前記アームの中心軸を含む第2の仮想直線がなす角度を0度よりも大きく90度よりも小さい角度にし、
前記第1の仮想直線を含む面と平行な面上で前記ローラの外周面を前記アームよりも前記屈曲部の内側方向に位置付ける、
ことを特徴とするマッサージ器。 - 前記アームは、少なくとも前記屈曲部の位置に弾性を有し、
前記アームが使用限界までたわんだ状態で、前記第1の仮想直線と前記第2の仮想直線とがなす角度を0度よりも大きく90度よりも小さい角度にする、
ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ器。 - 前記第1の仮想直線と前記第2の仮想直線とがなす角度は、45度プラスマイナス22.5度の範囲である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ器。 - 前記ローラの軸の位置で前記第1の仮想直線と直交する線上に前記グリップを配置する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のマッサージ器。 - 前記ローラは、表面に凹凸部を有している、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載のマッサージ器。 - 前記凹凸部は、前記ローラの軸方向に沿う突条及び溝によって形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のマッサージ器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015006455U JP3202982U (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | マッサージ器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015006455U JP3202982U (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | マッサージ器 |
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Family Applications (1)
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JP2015006455U Active JP3202982U (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | マッサージ器 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019155034A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 有限会社ホープK | 一人で軟膏が背中に塗布できる補助具 |
-
2015
- 2015-12-21 JP JP2015006455U patent/JP3202982U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019155034A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 有限会社ホープK | 一人で軟膏が背中に塗布できる補助具 |
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