JP3095713U - マッサージ器具 - Google Patents

マッサージ器具

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博之 江波戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何処へでも持ち運べ、電力なども不要で、被
治療者自らが筋肉揉みほぐしなどの治療を施すことが可
能な器具を提供する。 【解決手段】 左右両端部の握り部2・2と、この握り
部2に対して回転自在となる押圧部4とより成る。いず
れか一方端にツボ押し部3を突設してもよい。外周面を
多面形としてもよい。押圧部4となる部分を湾曲させて
もよい。 【作用】 構成が簡易で電力などの不要で、何処でも簡
単に、使用者自らが自身の筋肉を揉みほぐすことができ
る。ツボ押し部3を使用して、ツボ押し治療も可能であ
る。湾曲した押圧部4によって、筋肉全体のより効果的
な治療ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は人体のマッサージに使用するマッサージ器具に関するものであり、 特に被治療者自らが、下腿部、大腿部などの筋肉を揉みほぐことや、疲労した足 裏などのツボ刺激も可能なマッサージ器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マッサージという概念は多岐に渡り、指圧という指で人体のツボを押して、う っ血した血流を促進する治療から、酷使した筋肉の揉みほぐしを主眼とするスポ ーツマッサージなど、様々なマッサージが行われている。このようなマッサージ は指圧師やトレーナーなどの専門家が被治療者に対し行うのが通例で、当然のこ とながら被治療者は指圧師やトレーナーのいないところでは治療を受けられない 。また被治療者自らが自身の手によって患部を揉みほぐそうとしても、自分の手 が廻らない部分もあり、また熟練した治療者の技術にはなかなか及ばず、充分な 治療を施せない。このために、トレーナーなどがいなくとも、このマッサージ療 法を受けることが出来るように、近年は機械式のマッサージ機が開発されている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記したマッサージ機の多くは、治療者の指圧などの技術に近い動きを機械に よって実現したものが多く、それらはモーターなどの動力によって駆動するもの が多く、大型で簡単に持ち運ぶことができないものであった。また駆動源を駆動 させるために電力なども必要で、電源がない屋外では使用することは不可能であ る。
【0004】 多くのスポーツ選手の場合、トレーニングや競技の合間、またはその前後に筋 肉を揉みほぐし、早急に硬直した筋肉を回復させる必要がある。しかしながらト レーニングや競技の間は競技場を離れることがほぼ不可能で、またトレーナーを 呼び寄せることも出来ず、マッサージ治療を受けることは出来ない。当然ながら 、競技場に電源を必要とする大型のマッサージ機を持ち込むことなど不可能で、 選手の多くは治療を断念して筋肉の疲労を回復させていないのが実情である。
【0005】 このような場合に、競技者自らが使用して自身の筋肉を揉みほぐすことが出来 れば、極めて望ましい。そのためにマッサージをより効果的とする器具であって 、それも持ち運びに簡便な小型の器具であれば好適である。しかしながら現状で は、小型で持ち運びが容易で、動力も不要なマッサージ器具も数多く開発されて はいるが、それらは指圧を目的とした器具が主で、スポーツ選手などの筋肉の硬 直を揉みほぐすための使用には適さない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は以上のような課題を解決するためになされたもので、小型で動力源 も不要で持ち運びが容易で、被治療者自らが使用して自身の筋肉などの揉みほぐ し治療を施すことができるマッサージ器具を提供することを目的とするものであ る。
【0007】
【考案の実施の形態】
この考案にかかるマッサージ器具は、左右両端部の握り部と、その間にある回 転可能な押圧部から成っている。握り部とは使用者が両手で握り持つ部分であっ て、使用者が握った場合に回転することのない部分であるが、押圧部は使用者が 握り部を握り持った場合に、握り部に対し自在に回転する必要がある。押圧部が 回転可能とするためには、全長を貫通する軸部を採用し、握り部をその両端に固 着し、筒状とした押圧部を両握り部の間に挿嵌することで回転可能とすることが 可能である。或いは、棒状の押圧部の両端部に、筒状の握り部を回転可能に挿嵌 することで、握り部に対し押圧部を回転可能にすることもできる。いずれにして も握り部は使用者が握ったとき回転せずに、押圧部が握り部に対して相対的に回 転自在であればよいのである。
【0008】 本考案のマッサージ器具は、その材料として様々なものを選択できるが、軸部 として金属製や硬質プラスチック製の棒状のものが考えられる。その軸部の左右 両端部に、例えば塩化ビニールなどの合成樹脂製によって形成した握り部を取付 ける。握り部は軸部に対して回転する必要はない。左右両握り部の間には、やは り塩化ビニールなど合成樹脂製や木製の筒状の押圧部を挿嵌して、軸部に対して 自在に回転可能とする。押圧部自体を軸とする構造であれば、押圧部を金属製と し、その左右両端部に合成樹脂製などの筒状の握り部を回転可能に挿嵌すればよ い。
【0009】 押圧部は、その断面の外周形状が多角形となるよう多面形とすることが可能で ある。多面形とは押圧部の外周が長手方向に連続する複数の面によって成ってい るもので、例えて言えば、鉛筆の外周形状様を思い浮かべればよい。この外周の 面の数は、四や六などの偶数よりも、三や五などの奇数の方が好ましい。押圧部 をこのように多面形とした場合、握り部も同じく同数の面から成る多面形とする ことがある。
【0010】 器具全体の形状は直線であってもよいが、少なくとも押圧部は円弧形状に湾曲 させてもよい。この場合軸部を採用して、押圧部を挿嵌する部分だけ湾曲させて おき、この湾曲した軸部の外周に複数個の短尺の筒状押圧部を挿嵌して、軸部に 対してそれぞれが回転可能とすることが考えられる。
【0011】 握り部の少なくとも一方には、先端に突出するツボ押し部を設けることが可能 である。また、押圧部の外周面に、複数個の突部を形成することもできる。
【0012】 以上のようなマッサージ器具の使用方法は、両手で左右両握り部を握り、押圧 部を下腿部や大腿部などの揉み解したい筋肉に押し当てる。この状態で器具を筋 肉に沿って移動させれば、押圧部が回転して筋肉の方向に沿って揉みしだいてい く。両手を往復移動させ、この動きを数回繰り返して硬直した筋肉を揉みほぐす ことができる。この考案にかかるマッサージ器具の押圧部は線接触であって、こ れを移動することによって筋肉表面との面接触となり、筋肉全体を揉みほぐすの に効果的である。押圧部や握り部の外周形状が多角形であると、握り易く、また 押圧部の回転がより良好になる。押圧部が円弧状に湾曲していれば、太股などの 曲面に沿ってより効果的にマッサージできる。
【0013】 ツボ押しマッサージを施したい場合には、器具のツボ押し部を施術箇所に点接 触させ、反対側から器具を押してツボ押しする。
【0014】 多面形の押圧部を有するマッサージ器具であれば、床などにおいてこれを踏み しめ、土踏まずなどの青竹踏み治療器具として使用できる。このとき、多角形が 奇数の多角形であれば、面と面とのコーナー部分が頂部となって上に向き、この 頂部が足裏に当るようにすれば、押圧効果が増す。
【0015】
【実施例】
以下、図に示す実施例に基づき、この考案を詳細に説明する。図1において1 は金属製や硬質プラスチック製の棒状の軸部であり、この左右両端部に合成樹脂 製の握り部2・2が固着されている。握り部2の一方には、先端に突き出るツボ 押し部3が設けられている。実際は、ツボ押し部3として、軸部1の一部を握り 部2から突き出してある。握り部2・2の間には、軸部1の周囲に円筒状の押圧 部4が挿嵌されている。押圧部4は軸部1と固着されておらず、自在に回転可能 である。このようにして、図1の実施例ではほぼ円柱形状を成している。
【0016】 図2及び図3には、この考案に係るマッサージ器具の使用状態を示してある。 図2において、使用者は、自らの両手で握り部2・2を掴み、フクラハギに押し 当てている。この状態でフクラハギに沿って器具を上下させると、押圧部4が回 転しながら筋肉を押圧し、硬直した筋肉などを揉みほぐす治療を施すことが可能 となる。図3において使用者は、器具のツボ押し部3を足裏などのツボに押し当 て、反対側から器具を押すことによってツボ押し治療を施すこととなる。このよ うな筋肉揉みほぐしやツボ押し治療は、被治療者自らが自身に施すだけでなく、 被治療者を腹ばいに寝かせるなどして下腿部や大腿部を揉みほぐしてやったり、 ツボ押し部を背中や足裏に押し当てるなどして、別の人が施してやることができ るのは言うまでもない。
【0017】 図4に示すのは、握り部2・2と押圧部4の外周面を、断面五角形の多面形に 形成したものである。このように多角形にしておけば、握り易く、また回転し易 くなり、マッサージ作業もよりやり易いものとなる。図5に示すのは、このよう な外周面が多面形のものを青竹踏みに使用した使用法である。断面五角形である と、床に置いたとき、隣合う面のコーナーが上向きに突き出るため、これを踏む ことにより、青竹踏み効果がより促進される。
【0018】 図6に示すのは、押圧部4の外周面に多数個の突部6を突出させたものである 。このような押圧部4によって筋肉を押圧することにより、揉みほぐしとともに 、筋肉への指圧効果を付加することができる。図7に示すのは、押圧部4を挿嵌 する軸部1の一部分を、円弧形に湾曲させたものである。その湾曲した軸部1に は、複数個の短尺の円筒形押圧部4を挿嵌して回転可能としてある。このような 筋肉に当てる部分を湾曲させたものを使用すれば、太股やフクラハギなどの円弧 外周面に沿った動きを実現でき、より筋肉全体の効果的な治療が施せる。
【0019】
【考案の効果】
この考案は以上のような構成を有し、以下の効果を得ることができる。 握り部と押圧部という簡易な構成であるため、持ち運びに便利で、また電源な どの動力源も不要で、競技場などに持ち込んで手軽に使用することも可能である 。 被治療者自らが使用者となって、自らに施術可能であり、トレーナーなどの他 者の援助が不要で、いつでも自分の意志だけで自由に治療することが可能となる 。 押圧部を押し当てて器具を移動させることによって筋肉を揉みほぐすことがで き、これまで少なかった硬直した筋肉に対する簡易な治療器具として有効である 。 押圧部の外周面を多面形とすることにより、押圧部が回転し易くなり、また握 り部外周面も多面形とすることにより、握り易くもなる。 押圧部の外周面を、奇数面を有する多角形とすることにより、床に置く場合に 面と面とのコーナーが頂部となって上向きに突き出るため、これを踏みつけるこ とによって青竹踏み効果が向上する。 押圧部となる部分を円弧形状に湾曲させることにより、筋肉全体に沿ったより 効果的な治療を施せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるマッサージ器具を示す斜視図
である。
【図2】マッサージ器具を用いた筋肉揉みほぐし治療を
示す斜視図である。
【図3】マッサージ器具を用いたツボ押し治療を示す斜
視図である。
【図4】外周面を多面形としたマッサージ器具の一実施
例の斜視図である。
【図5】器具を用いて青竹踏み治療を行っている状態の
断面図である。
【図6】押圧部に多数個の突部を形成した実施例の斜視
図である。
【図7】押圧部を円弧形状に湾曲させた実施例の斜視図
である。
【符号の説明】
1 軸部 2 握り部 3 ツボ押し部 4 押圧部 5 突部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両端部に握り部を有し、左右の握り
    部の間には握り部に対して自在に回転可能な押圧部を備
    えてなるマッサージ器具。
  2. 【請求項2】 押圧部は、その断面の外周形状が多角形
    となるよう多面形を成していることを特徴とする請求項
    1記載のマッサージ器具。
  3. 【請求項3】 押圧部は、その断面の外周形状が奇数辺
    を有する多角形であることを特徴とする請求項2記載の
    マッサージ器具。
  4. 【請求項4】 軸部全長のうち、少なくとも押圧部の軸
    となる部分は円弧形に湾曲しており、その軸部の外側に
    複数個の筒状の押圧部を挿嵌してなる請求項1記載のマ
    ッサージ器具。
  5. 【請求項5】 軸部の少なくとも一方の先端には、ツボ
    押し部が突出していることを特徴とする請求項1,2,
    3又は4記載のマッサージ器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844215B1 (ko) * 2007-01-16 2008-07-04 조준현 전신 근육 마사지기

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