JP3202818B2 - 取付け枠の設置構造 - Google Patents

取付け枠の設置構造

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JP3202818B2
JP3202818B2 JP01064793A JP1064793A JP3202818B2 JP 3202818 B2 JP3202818 B2 JP 3202818B2 JP 01064793 A JP01064793 A JP 01064793A JP 1064793 A JP1064793 A JP 1064793A JP 3202818 B2 JP3202818 B2 JP 3202818B2
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隆生 原田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンセント等の配線器
具が取付けられる取付け枠の設置構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、壁板1に設けられた開口部2への
取付け枠3の設置構造として例えば、図9に示されるよ
うなものが提供されている。このものは、図8に示され
るように取付け枠3よりはさみ金具30が突設されてお
り、このはさみ金具30を開口部2内に収納配置しては
さみ金具30の先部に設けられた当接片30aを開口部
2の裏面側開口縁に当接し、この状態でボックスねじ1
0を締め込んで取付け枠3と当接片30aとで壁板1を
挟持することで開口部2に取付けられるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、壁板1が位置することとなる取付け
枠3とはさみ金具30の当接片30aとの間の巾寸法は
予め所定巾に決められた状態となっており、取付けでき
る壁板1の厚み寸法が限定されてしまうものであり、壁
板1の厚み寸法が大き過ぎたり、小さ過ぎたりする場合
には取付けを行なうことができず、種々の壁板1の厚み
寸法に対応することができないという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、壁板の種々の厚み寸法に対応して取付けを行
なうことができる取付け枠の設置構造を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、壁板1に設けられた開口部2に取付け
枠3を配設し、取付け枠3の端縁部を開口部2の表面側
開口縁に当接し、取付け枠3より突設された支持部材4
を開口部2内に収納配置し、先部に当接片5を備えた可
動金具6を支持部材4の長手方向に沿ってスライド移動
自在に支持部材4に設け、支持部材4長手方向に沿っ
所定間隔毎に位置決め孔7を穿設し、いずれかの位置
決め孔7に挿入係止される係止突起8を可動金具6より
突設し、係止突起8をいずれかの位置決め孔7に挿入係
止して支持部材4と可動金具6とを調整用ねじ9にて相
互に連結し、可動金具6の当接片5を開口部2の裏面側
開口縁に当接したものである。
【0006】また、壁板1に設けられた開口部2に取付
け枠3を配設し、取付け枠3の端縁部を開口部2の表面
側開口縁に当接し、取付け枠3より突設されると共に曲
げ強度を確保するための突条16が設けられた支持部材
4を開口部2内に収納配置し、先部に当接片5を備えた
可動金具6を支持部材4に設け、支持部材4の長手方向
に沿って上記可動金具6の取付け位置を可変可能とし、
可動金具6の当接片5を開口部2の裏面側開口縁に当接
したものである。
【0007】
【作用】しかして、支持部材4に対する可動金具6の取
付け位置を長手方向に沿って調整することで取付け枠3
と当接片5との間の巾寸法を任意の巾寸法に調整するこ
とができ、開口部2が設けられた種々の壁板の厚み寸法
に対応して取付けすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。図7に示されるように壁板1の一部を矩形状
に切り欠くことによって壁板1には開口部2が設けられ
ており、この開口部2に取付け枠3が取付けられるよう
になっている。
【0009】取付け枠3は開口部2が設けられた壁板1
の表面側開口縁に沿って配置できるようにロ字状に形成
されており、上部と下部には支持部材4が取付けられる
連結板3aが一体に設けられている。連結板3aの中央
部にはボックスねじ10が挿入される通孔11が設けら
れており、通孔11の両側にはL字状の係止孔12が設
けられている。通孔11の上部には取付け枠3を覆うよ
うに取付け枠3の外面側に設置される化粧カバー13を
固定するための固定ネジ(図示せず)が挿入されるねじ
孔14が設けられている。
【0010】取付け枠3と直交するように取付け枠3よ
り突設される支持部材4は、一端に設けられた一対の係
止爪15を上記係止孔12にそれぞれ係止することで連
結板3aに連結されている。この支持部材4は図3、図
4に示されるように縦片4aと横片4bとで略L字状に
形成されており、係止片15は縦片4aの先端より側方
に向けて突設されている。横片4b及び縦片4aには長
手方向に沿って突条16が設けられており、この突条1
6によって横片4b及び縦片4aの曲げ強度を向上させ
るようにしている。また、横片4bには横片4bの長手
方向に沿って所定間隔毎に位置決め孔7が穿設されてお
り、位置決め孔7と隣合うように横片には調整用ねじ9
が挿入されるスリット17が設けられている。各位置決
め孔7の側部には図3(b)に示されるように後述する
可動金具6の連結位置を示すための位置表示イが設けら
れている。縦片4aと横片4bとの境目には切り起こし
片18が設けられており、切り起こし片18にはボック
スねじ10が螺入されるねじ孔18aが設けられてい
る。支持部材4には調整用ねじ9によって可動金具6が
連結されるようになっている。
【0011】可動金具6は図5、図6に示されるように
連結板6aの先部を湾曲させて断面し字状に形成されて
おり、曲成された先部に当接片5が形成されている。当
接片5の先部には切り起こしによって複数の突起体19
が突設されている。連結板6aの長手方向に沿う両縁に
は位置決め片20が設けられている。また、連結板6a
には位置決め片20の突出方向に合わせて係止突起8が
突設されており、係止突起8と隣合うように調整用ねじ
9が螺入されるねじ孔21が設けられている。この可動
金具6は連結板6aに設けられた係止突起8を支持部材
4に設けられた位置決め孔7に係合し、支持部材4の横
片4bに設けられたスリット17を介して連結板6aに
調整用ねじ9を螺入することで相互に連結固定されてお
り、係止突起8を係止する位置決め孔7の位置を任意に
設定することで支持部材4に対する可動金具6の連結位
置を支持部材4の長手方向に沿って自在に調整すること
ができるようになっている。
【0012】しかして、取付け枠3は支持部材4に連結
された可動金具6の先部の当接片5を開口部2が設けら
れた壁板1の裏面側開口縁に当接し、この状態でボック
スねじ10を締め込むことによって図1に示されるよう
に開口部2に取付けられるものである。ここで、ボック
スねじ10の締め込みによって当接片5に設けられた突
起体19が壁板1の裏面側開口縁に食い込むことで取付
け枠3と当接片5とによる壁板1の挟持が確実に行なわ
れるものである。22はコンセント等の配線器具であ
り、13は化粧カバーである。
【0013】そして、取付け場所に応じて開口部2が設
けられた壁板1の板厚が異なる場合には係止突起8を係
止する位置決め孔7の位置を適宜設定することで当接片
5と取付け枠3との間の巾寸法を変化させることがで
き、壁板1の板厚が異なる場合にも種々対応して取付け
を行なうことができるものである。ここで、位置表示イ
が18を示している位置決め孔7の位置に係止突起8を
係止するようにして支持部材4と可動金具6とを連結す
ることで18mmの壁板1の板厚に対応するように当接
片5と取付け枠3との間の巾寸法が設定されるものであ
り、また、位置表示イが38を示している位置決め孔7
の位置に係止突起8を係止するようにして支持部材4と
可動金具6とを連結することで38mmの壁板1の板厚
に対応するように当接片5と取付け枠3との間の巾寸法
が設定されるものであり、係止突起8が係止される位置
決め孔7の位置を適宜設定することで18mm〜38m
mの壁板1の厚み寸法に自在に対応して取付け枠3を取
付けすることができるものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように、壁板に設けられ
た開口部に取付け枠を配設し、取付け枠の端縁部を開口
部の表面側開口縁に当接し、取付け枠より突設された支
持部材を開口部内に収納配置し、先部に当接片を備えた
可動金具を支持部材の長手方向に沿ってスライド移動自
在に支持部材に設け、支持部材長手方向に沿って所定
間隔毎に位置決め孔を穿設し、いずれかの位置決め孔に
挿入係止される係止突起を可動金具より突設し、係止突
起をいずれかの位置決め孔に挿入係止して支持部材と可
動金具とを調整用ねじにて相互に連結し、可動金具の当
接片を開口部の裏面側開口縁に当接してあるので、支持
部材に対する可動金具の取付け位置を長手方向に沿って
調整することで取付け枠と当接片との間の巾寸法を任意
の巾寸法に調整することができるものであり、開口部が
設けられた壁板の種々の厚み寸法に対応して開口部に取
付け枠を設置することができるものである。また、壁板
に設けられた開口部に取付け枠を配設し、取付け枠の端
縁部を開口部の表面側開口縁に当接し、取付け枠より突
設されると共に曲げ強度を確保するための突条が設けら
れた支持部材を開口部内に収納配置し、先部に当接片を
備えた可動金具を支持部材に設け、支持部材の長手方向
に沿って上記可動金具の取付け位置を可変可能とし、可
動金具の当接片を開口部の裏面側開口縁に当接してある
ので、支持部材の曲げ強度を向上することができると共
に、支持部材に対する可動金具の取付け位置を長手方向
に沿って調整することで取付け枠と当接片との間の巾寸
法を任意の巾寸法に調整することができるものであり、
開口部が設けられた壁板の種々の厚み寸法に対応して開
口部に取付け枠を設置することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した断面図で
ある。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】支持部材を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は左側側面図、(c)は右側側面図、(d)は平
面図である。
【図4】図3(c)におけるA−F線断面図である。
【図5】可動金具を示すものであり、(a)は正面図、
(b)は背面図、(c)は平面図である。
【図6】図5(c)におけるA−D線断面図である。
【図7】開口部を示す正面図である。
【図8】従来例の分解斜視図である。
【図9】同上の断面図である。
【符号の説明】
1 壁板 2 開口部 3 取付け枠 4 支持部材 5 当接片 6 可動金具 7 位置決め孔 8 係止突起 9 調整用ねじ16 突条

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁板に設けられた開口部に取付け枠を配
    設し、取付け枠の端縁部を開口部の表面側開口縁に当接
    し、取付け枠より突設された支持部材を開口部内に収納
    配置し、先部に当接片を備えた可動金具を支持部材の長
    手方向に沿ってスライド移動自在に支持部材に設け、支
    持部材長手方向に沿って所定間隔毎に位置決め孔を穿
    設し、いずれかの位置決め孔に挿入係止される係止突起
    を可動金具より突設し、係止突起をいずれかの位置決め
    孔に挿入係止して支持部材と可動金具とを調整用ねじに
    て相互に連結し、可動金具の当接片を開口部の裏面側開
    口縁に当接して成ることを特徴とする取付け枠の設置構
    造。
  2. 【請求項2】 壁板に設けられた開口部に取付け枠を配
    設し、取付け枠の端縁部を開口部の表面側開口縁に当接
    し、取付け枠より突設されると共に曲げ強度を確保する
    ための突条が設けられた支持部材を開口部内に収納配置
    し、先部に当接片を備えた可動金具を支持部材に設け、
    支持部材の長手方向に沿って上記可動金具の取付け位置
    を可変可能とし、可動金具の当接片を開口部の裏面側開
    口縁に当接して成ることを特徴とする取付け枠の設置構
    造。
JP01064793A 1993-01-26 1993-01-26 取付け枠の設置構造 Expired - Lifetime JP3202818B2 (ja)

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JPH06225427A JPH06225427A (ja) 1994-08-12
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