JP3593702B2 - 壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、インターホン、電話機、アラームユニット、その他の電気・情報・セキュリティ機器類等の各種の壁掛け器具を壁面に取付けるのに使用される壁掛け器具の壁面取付け用ゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】
住居内にセキュリティ用の情報機器を設置するような場合には、例えば電話機を単独で壁面に取付けるだけではなく、この電話機の横に電気錠の操作ユニットやTVモニターユニット等を並列状態に連接させて設置する場合がある。
このような取付け施工に際しては、これら電話機や各ユニット間に隙間が生じたり、或いはそれらの取付け状態が傾かないように配慮する必要がある。
そこで、従来では、例えば図12に示すように、これら電話機や各ユニットの取付けに利用される取付金具3e〜3gを壁面2に取付ける場合には、各取付金具3e〜3gの相互間寸法Lc、Ldをスケールで測定して位置決めするようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の手段では、スケールを用いて取付金具3e〜3gの取付け位置を決定していたために、その位置決めを行うための測定作業が面倒である他、スケールを用いた位置決めでは誤差が生じ易く、電話機や各種ユニットを正確に位置決めできず、これらの相互間に隙間が発生するような難点が生じていた。
また、上記のような電話機や各種ユニット等の取付けに際しては、電話配線又は電気配線用の開口部5(壁穴)が壁面2に形成されているが、この開口部5からは臭気のある風や埃などが吹き出される場合が多く、これが使用者(ユーザー)にとって不快となるような難点も生じていた。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みて提案されたもので、複数の壁掛け器具を壁面に連接状態で取付ける際にスケールを用いて取付金具の取付け位置を決定するような面倒な手間を無くし、壁掛け器具を容易に且つ外観体裁の良好な状態に取付けることができるようにすることを、その目的としている。
【0005】
【課題が解決するための手段】
本発明は、取付金具等の取付けに際してスケールを用いるのではなく、予め一定寸法に形成されたゲージを用いて取付金具等の相互間の寸法設定を行わせることにより、上記従来の課題を解決するという全く新規な発想の下に発明されたものである。すなわち、複数の壁掛け器具を並列状態に取付けるための複数の取付金具の相互間に跨がった状態に配置されて使用されるゲージであって、このゲージには、相互に隣り合う二つの取付金具の相互間寸法を所定の一定寸法に設定すべく、取付金具の左右両端部の前面側に突設された係止部に係止可能な一組のスリットが設けられ、ゲージの一端部側には、その一端部側を他端部側から分断除去するための切込部が設けられ、この切込部の位置からゲージの一端部側を分断除去させたときには、ゲージの他端部側を取付金具に取付けた状態で壁掛け器具の直付ベースをゲージの分断された端部に当接させることにより、その直付ベースと取付金具との相互間の寸法設定が行えるように構成されていることを特徴とする壁掛け器具の壁面取付け用ゲージを提案するものである。
【0009】
【作用】
上記構成を特徴とする本発明に係る壁掛け器具の壁面取付け用ゲージにおいては、壁掛け器具を取付けるための複数の取付金具に対してこのゲージを位置決めさせて取付ければ、相互に隣り合う二つの取付金具の相互間寸法が所定の一定寸法に設定され、固定されることとなる。従って、かかるゲージを使用すれば、取付金具の相互間寸法をスケールで測定しなくても一定の寸法に正確に設定することができる。その結果、かかる取付金具を介して壁面に取付けられる壁掛け器具の相互間に不体裁な隙間を生じさせるようなことが解消できる。また、ゲージは、複数の取付金具の相互間に跨がった状態に設けられるために、仮に取付金具の相互間に配線用の壁穴(開口部)が存在していても、この壁穴の隙間をゲージによって閉塞することができ、壁穴から臭のある風が吹き出すことをも防止することが可能となる。
【0011】
また、ゲージの一端部を切込部から分断除去させる構造になっているので、ゲージの他端側を取付金具に取付けた状態で、ゲージの分断された端部側に壁掛け器具の直付ベースを当接させて配置させれば、これら取付金具と壁掛け器具の直付ベースとの両者間の取付け位置の寸法設定を行わせることができる。即ち、ゲージの一端部を切込部から分断除去させれば、取付金具と壁掛け器具の直付ベースとの寸法設定に利用できる一方、ゲージの一端部を分断除去させない状態では、請求項1の場合と同様に二つの取付金具の相互間の寸法設定に利用でき、2通りの使用が行えることとなる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は壁掛け器具の壁面取付け用ゲージの基本構造を示す参考例を示している。壁面取付け用ゲージ1を用いて壁掛け器具を取付ける状態の一例を示す斜視図、図2は壁面取付け用ゲージ1の正面図、図3は図2のX−X線断面図である。図1において、壁掛け器具の一例としては電話機Aaと電気錠ユニットAbが適用されているが、これら電話機Aaと電気錠ユニットAbの両者は、ネジ4を介して壁面2に固定される取付金具3a、3bを利用して壁面2に取付けられるように構成されたものである。具体的には、各取付金具3a、3bの左右両端部の前面側には、手前前方側に突出した形状の係止部30・・が例えば計四箇所ずつ形成されている。一方、電話機Aaと電気錠ユニットAbの両者の背面側にはそれら係止部30・・に係脱自在な係止用の凹部(不図示)が形成されている。かかる係止構造により、電話機Aaと電気錠ユニットAbは、各取付金具3a、3bに対して着脱自在に掛止可能である。
【0014】
壁面取付け用ゲージ1は、上記のような取付金具3a、3bを壁面2に取付ける際に使用されるもので、その具体的な構成は、図2及び図3に示すように、薄板部材から形成されたゲージ本体13の左右両端部にスリット10、10を形成したものである。但し、これらの一組の各スリット10、10は、その内側に取付金具3a、3bの係止部30・・を挿通させてかかる係止部30・・をガタツキの少ない状態に係止可能とするサイズに形成されている。また、かかるスリット10、10のピッチPは、後述するように二つの取付金具3a、3bを壁面2に取付ける際に設定すべき取付金具3a、3bの相互間寸法と同一となるように設定されている。
【0015】
また、この壁面取付け用ゲージ1は、二つのスリット10、10のうち一方(例えば図2の左側)のスリット10の上方及び下方の近傍位置に、切込部11、11が形成されている。この切込部11、11は、ゲージ1の細幅の一端部1b側を幅広の他端部1a側から分断除去させて、図4に示すようなゲージ1Aに変更させるためのものである。
尚、切込部11、11から他方のスリット10までの寸法Paも、後述する所定の寸法に設定されている。
更に、この壁面取付け用ゲージ1は、図3に示すように、ゲージ1の背面側の中央位置に他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部12が設けられている。
【0016】
次に、上記構成の壁面取付け用ゲージ1の使用法、作用について説明する。
先ず、図1に示すように、二つの取付金具3a、3bを壁面2へネジ4・・を利用して取付ける際には、図5に示すように、ゲージ1の各スリット10、10の位置を取付金具3a、3bの各係止部30、30・・に挿通させる。
これにより、取付金具3a、3bに対してゲージ1を位置決めさせた状態に連結することができ、ゲージ1を介して互いに連結される二つの取付金具3a、3bの相互間寸法Lは固定化される。
【0017】
而して、かかる寸法Lは、ゲージ1のスリット10、10のピッチPによって定まるが、このピッチPは二つの取付金具3a、3bが本来設定されるべき相互間の寸法Lを考慮して予め設定されたものであるから、結局、取付金具3a、3bの相互間寸法Lは電話機Aaと電気錠ユニットAbを隙間の無い体裁の良い状態に連接するのに最適な寸法となる。
従って、スケールを用いて二つの取付金具3a、3bの取付け位置を決定するような面倒な手間を要することなく、取付金具3a、3bを適切な間隔で壁面2に取付けることができる。
その結果、これら取付金具3a、3bの各々に電話機Aaと電気錠ユニットAbを掛止させたときには、それら両者間に不当な隙間等を生じさせず、両者が密接した体裁のよい状態となる。
更に、図5に示す状態から明らかなように、取付金具3a、3bを壁面2に取付ける際には、配線用の開口部5(壁穴)がゲージ1によって塞がれることとなる。従って、かかる開口部5から臭いのある風が大量に吹き出すことも抑制でき、作業環境を良好にすることも可能となる。
【0018】
ついで、本発明の実施例を、図2〜図6を参照して説明する。
上記した図1や図5では、二つの取付金具3a、3bを用いて電話機Aaと電気錠ユニットAbを取付ける場合を説明したが、電話機の種類によっては、取付金具3aを用いることなく、電話機を壁面2に対して直接取付けるタイプのものもある。即ち、図6に示す電話機Bは、直付ベースBaとこの直付ベースBaの手前前面側に接合される前面パネルBbとを組み合わせて構成され、このうち一方の直付ベースBaは、ネジ4、4を利用して壁面2に直付けするように構成されている。
従って、図6に示すように、直付ベース式の電話機Bと取付金具3bを利用して取付けを行う電気錠ユニットAbとを連接する場合には、図2で示した本発明のゲージ1を切込部11、11から分断して一端部1b側を除去し、図4に示す状態のゲージ1Aを作成する構造にしている。
【0019】
かかるゲージ1Aは、図6に示すように、そのスリット10を取付金具3bの係止部30に係止させることにより、やはりこの取付金具3bに対して連結させるとができる。
一方、電話機Bの直付ベースBaは、図7に示すように、取付金具3bに連結させたゲージ1Aの端部14に当接させることによりその位置決めを図ればよい。
ゲージ1Aのスリット10からその端部14までの寸法Paは、やはり電話機Bと電気錠ユニットAbを隙間なく適切に取付けるのに最適な直付ベースBaと取付金具3bとの相互間寸法に設定できるように予め決定されている。
従って、やはりスケールを用いて取付金具3bや直付ベースBaの取付け位置を決定する必要はなく、これらの位置決めが容易に且つ正確に行え、電話機B及び電気錠ユニットAbを体裁のよい状態に並設することができる。
【0020】
図8も参考例を示しており、1Bはゲージであり、一端側に取付金具3bの係止部30に係止させるためのスリット10を設けており、丁度図4で示したゲージ1Aと同様な構成のものである。壁掛け器具の種類等は、現場施工を行う以前から予め判別しているのが実情であるから、図6で示したように、一方の壁掛け器具Bが直付ベースタイプで、他方の壁掛け器具Abが取付金具3bを用いるタイプであることが予め判っているときには、当初から上記のようなゲージ1Bを用いればよい。
【0021】
図9は、壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ1C、1Cの参考例を示す斜視図、図10はかかるゲージ1Cの平面図である。これらのゲージ1C、1Cは、取付金具3c、3dの背面側へ両者に跨がった状態に取付けられて使用されるもので、各ゲージ1Cの左右両端部の前面側には、取付金具3c、3dの上部及び下部に各々二箇所ずつ開設された孔部31、31に嵌入して係合する係合用突起15、15が二つずつ突設されている。尚、かかるゲージ1Cの左右の係合用突起15、15どうしの中心間のピッチPbは、取付金具3c、3dを壁面に取付ける際の両者間の中心間寸法Lbと一致する寸法に予め設定されている。
【0022】
上記構成のゲージ1C、1Cは、左右の各係合用突起15、15を取付金具3c、3dの孔部31、31の各々に嵌入させて係合させることにより、図11に示すように取付金具3c、3dを両ゲージ1C、1Cを介して連結させることができる。
而して、かかる状態では、取付金具3c、3dの各中心の相互間寸法Lbは、ゲージ1C、1Cの係合用突起15、15の中心間ピッチPbと一致するために、やはりスケールを用いることなく、取付金具3c、3d間の寸法Lbを正確な所望の寸法に設定することができる。
また、上記連結構造では、取付金具3c、3dの上下方向(高さ方向)についてもゲージ1C、1Cによって位置決め固定することができ、二つの取付金具3c、3dを例えば同一高さに設定維持させることも容易に行える。
従って、ゲージ1C、1Cを用いて取付金具3c、3dを連結させたままの状態でこれらの取付金具3c、3dを壁面へネジ止めすれば、取付金具3c、3dの左右横方向の寸法設定は勿論のこと、上下方向の段差の発生をも無くした状態にすることができる。その結果、かかる取付金具3c、3dを利用して壁面に取付けられる二つの壁掛け器具の連接取付け状態を一層体裁の良い状態にすることが可能となる。
【0023】
〔その他の実施例〕
上述の実施例では、壁掛け器具の具体例として電話機や電気錠ユニットを挙げて説明したが、本発明が対象とする壁掛け器具の種類は決してこれに限定されない。これら以外の様々な電気機器、通信・情報機器、セキュリティ機器等を対象とすることができる。
また、本発明は取付金具の具体的な形状等も限定されない他、請求項1に記載のゲージを取付金具に位置決めさせた状態に取付けるための手段も、上記したスリット10や係合用突起15に限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係る壁掛け器具の壁面取付け用ゲージによれば、複数の壁掛け器具を並列状態に連接させて壁面に取付ける際に、従来のようにスケールを用いて取付金具の取付け位置を位置決めするような面倒な手間が無くなり、ただ単に取付金具どうしをゲージで連結させ、或いは取付金具に取付けたゲージの一端部に壁掛け器具の直付ベースを当接させるようにするだけで、取付金具や壁掛け器具の直付ベースの相互間寸法を所望の寸法に正確に設定することができ、壁掛け器具を容易に且つ外観体裁の良好な状態に取付けることができるという格別な効果が得られる。また、取付金具の相互間に配線用の壁穴が存在していても、この壁穴の隙間をゲージによって閉塞することも可能となり、壁穴から臭のある風が吹き出すのを防止して、作業環境を良好にできるという効果も得られる。
【0025】
また、ゲージの一端部を切込部から分断除去させる構造になっているので、取付金具と壁掛け器具の直付ベースとの寸法設定に利用できる一方、ゲージの一端部を分断除去させない状態では、二つの取付金具の相互間の寸法設定に利用できて、2通りの使用が行えるため、一層便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ及びその壁面取付け対象となる壁掛け器具等の参考例を示す斜視図。
【図2】本発明に係る壁掛け器具の壁面取付け用ゲージの一例を示す正面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】図2に示す壁掛け器具の壁面取付け用ゲージの一端部側を分断させた状態の一例を示す正面図。
【図5】図1に示す各部品を壁面に取付ける状態を示す斜視図。
【図6】図4で示した壁掛け器具の壁面取付け用ゲージを用いて壁掛け器具を壁面に取付ける場合の一例を示す斜視図。
【図7】図6で示した各部品を壁面に取付ける状態を示す平面断面図。
【図8】壁掛け器具の壁面取付け用ゲージの別の参考例を示す正面図。
【図9】壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ、及び取付金具の参考例を示す斜視図。
【図10】図9で示した壁掛け器具の壁面取付け用ゲージの平面図。
【図11】図9で示した壁掛け器具の壁面取付け用ゲージで取付金具を連結させた状態を示す正面図。
【図12】取付金具を壁面に取付ける場合の従来例を示す正面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ
2 壁面
3a〜3d 取付金具
4 ネジ
5 開口部(壁面の)
10 スリット
11 切込部
13 ゲージ本体
15 係合用突起
30 係止部(取付金具)
31 孔部(取付金具)
Aa,Ab,B 壁掛け器具
Ba 直付ベース
Claims (1)
- 複数の壁掛け器具を並列状態に取付けるための複数の取付金具の相互間に跨がった状態に配置されて使用されるゲージであって、このゲージには、相互に隣り合う二つの取付金具の相互間寸法を所定の一定寸法に設定すべく、取付金具の左右両端部の前面側に突設された係止部に係止可能な一組のスリットが設けられており、上記ゲージの一端部側には、その一端部側を他端部側から分断除去するための切込部が設けられ、この切込部の位置からゲージの一端部側を分断除去させたときには、ゲージの他端部側を取付金具に取付けた状態で壁掛け器具の直付ベースをゲージの分断された端部に当接させることにより、その直付ベースと取付金具との相互間の寸法設定が行えるように構成されていることを特徴とする壁掛け器具の壁面取付け用ゲージ。
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| JPH06241389A JPH06241389A (ja) | 1994-08-30 |
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