JP3202815U - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩高い被包装体の収容を可能にした包装袋を提供することを主要な目的とする。【解決手段】本考案は、上面の径と底面の径が略等しい収容空間16を有する、プラスチックフィルムで形成された包装袋1に係る。包装袋1は、収容空間16の上面を形成する上面部9と、収容空間16の側部を形成する側壁部17と、収容空間16の底面を形成する底面部10とを備える。上面部9は、下方向に谷部9aができるように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。底面部10は、上方向に谷部10aが出来るように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。少なくとも両側部及び下辺の3辺がヒートシールで止められてなる。【選択図】図1

Description

本考案は一般に包装袋に関するものであり、より特定的には、嵩高な被包装体を封入できるように改良された包装袋に関する。
従来から使用されている包装袋1の基本的構成は、図4(A)、(B)に示すように、前後2面の壁面フィルム1a、1bを備え、これらの4辺すなわち両側部と上辺と下辺をシールしてなる。斜めハッチングした部分がシール部2である。包装袋1は、壁面フィルム1a、1bの下辺の間に、底面フィルム3を内側に向けて折り返し、底面フィルム折り返し部4まで挿入してなるガゼット5を有する。底面フィルム3を広げると、図4(B)に示すように自立する。
包装袋1の上部には、再封止手段であるチャック6(チャックを合わせて端から軽くおさえて閉める機能を有する)が設けられている。一方の側のフィルム1aと他方の側のフィルム1bとに囲まれて形成された収容部に、内容物7が密封される。図4(C)に示すように、切り欠き部8より開封し、チャック6を開け、サプリメントなどの内容物7を取り出す。
しかしながら、サプリメントなどの小粒の被包装体を収容する従来の包装袋では、図4(C)に示すように、底部分では水平方向に広がるが、上方部分では、先細りになっているため、立方体、直方体など、例えば名刺入れ箱のような嵩高い被包装体11を収容できないという問題点があった。
この考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、嵩高い被包装体の収容を可能にした包装袋を提供することを目的とする。
本考案に係る包装袋は、上面の径と底面の径が略等しい収容空間を有する、プラスチックフィルムで形成された包装袋であって、上記収容空間の上面を形成する上面部と、上記収容空間の側部を形成する側壁部と、上記収容空間の底面を形成する底面部とを備える。上記上面部は、下方向に谷部ができるように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。上記底面部は、上方向に谷部が出来るように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。少なくとも両側部及び下辺の3辺がヒートシールで止められてなる。
本考案に係る包装袋によれば、上面の径と底面の径が略等しい収容空間ができる。
上記プラスチックフィルムは、熱可塑性樹脂フィルム/シール層又は熱可塑性樹脂フィルム/バリア層/シール層の積層フィルムで形成されるのが好ましい。
上記積層フィルムは、特に、OPPフィルム(OPP=Oriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン))とCPPフィルム(Cast Polypropylene (無軸延伸ポリプロピレン))との積層フィルムであるのが好ましい。
本考案に係る包装袋によれば、上面の径と底面の径が略等しい収容空間を有するので、嵩高い被包装体の収容が可能となる。
(A)は、本考案の実施例1に係る包装袋の正面図であり、(B)は、図1(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、(C)は、上面フィルムと底面フィルムを水平方向に広げたときの斜視図であり、(D)は、図1(C)におけるD−D線に沿う断面図である。 (A)は、包装袋を作る積層フィルムの断面図であり、(B)は、本考案に係る包装袋の製造方法の第1工程であり、(C)は、図2(B)におけるC−C線に沿う断面図であり、(D)は、本考案に係る包装袋の製造方法の第2工程であり、(E)は、図2(D)におけるE−E線に沿う断面図である。 (A)は、収容空間に被包装体を収容する前の包装袋の断面図であり、(B)は、被包装体の収納開始時を説明する図であり、(C)は、収容空間への被包装体の収納を終えたときの断面図であり、(D)は、一方の側に押し付けられていた上面部を水平方向に広げていった時の断面図であり、(E)は、上辺をシールして被包装体を密封した時の断面図であり、(F)は、その斜視図である。 (A)は、従来から使用されているガゼット付き包装用袋の正面図であり、(B)は、底面フィルムを広げた時の概念図であり、(C)は、図4(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
嵩高い被包装体の収容を可能にした包装袋を得るという目的を、上面の径と底面の径が略等しい収容空間を持たせることによって実現した。以下、本考案の実施例を、図を用いて説明する。なお、各図中において、同一又は相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図1(A)、(B)、(C)及び(D)を参照して、本考案の実施例1に係る包装袋1は、上面の径と底面の径が略等しい収容空間16を有する、プラスチックフィルムで形成された包装袋である。包装袋1は、収容空間16の上面を形成する上面部9と、収容空間16の側部を形成する側壁部17と、収容空間16の底面を形成する底面部10とを備える。上面部9は、下方向に谷部9aができるように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。底面部10は、上方向に谷部10aが出来るように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる。少なくとも両側部及び下辺の3辺がヒートシールで止められている。斜めのハッチングで示した部分がヒートシール部2である。
上面部9、側壁部17及び底面部10は、一枚フィルムで連なっている。
本実施例に係る包装袋によれば、図1(C)、(D)に示すように、被包装体11である、例えば角型の嵩高い立体物が封入されると、折り畳まれていた上面部9及び底面部10が双方とも水平方向に広げられて、上面の径と底面の径が略等しい収容空間16が形成されるので、被包装体11として、嵩高い立体物の収容が可能となる。
次に、本考案に係る包装袋の製造方法の一具体例について説明する。図2(A)に示すように、表層12とシール層13が積層された1枚の積層フィルム14を準備する。表層12の厚みは12〜25μmである。シール層13の厚みは40〜70μmである。積層フィルム14は、例えばヒートシール性のOPPフィルム(OPP=Oriented Polypropylene(二軸延伸ポリプロピレン))とCPPフィルム(Cast Polypropylene (無軸延伸ポリプロピレン))との積層体である。
図2(B)、(C)に示すように、シール層13が内側になるように、1枚の積層フィルム14を以下のように折っていく。
すなわち、底面部10になる部分を、上方向に谷部が出来るように折り畳んで、側壁部17、18になる部分の下部の間に挿入する。一方、一方の壁面フィルム1aを他方の壁面フィルム1bの上で山折り部15ができるように手繰り寄せ、山折部15を底面部10から遠ざかる方向Pに折り畳み、一方の壁面フィルム1aの上に押し付ける。この状態で、図2(D)に示すように、側部及び下辺をヒートシールする。これによって、図2(E)に示す、収容空間16の上面を形成する上面部9と、収容空間16の側部を形成する側壁部17と、収容空間16の底面を形成する底面部10とを備えた、一枚フィルムで形成された包装袋1が得られる。
次に、収容空間16に被包装体11を収容する動作について説明する。
図3(A)を参照して、一方の壁面フィルム1aの上端と他方の壁面フィルム1bの上端とで形成された開口部18を広げて、図3(B)に示すように、被包装体11を挿入する。この時、上面部9は、他方の壁面フィルム1bから遠ざかるように、一方の側へ押し付けられる。被包装体11の挿入が深くなるにつれて、両側壁部17,17の間隔は広げられ、かつ底面部10は水平方向に広がっていく。図3(C)を参照して、被包装体11が収容空間16に完全に納められると、一方の側に押し付けられていた上面部9を水平方向(矢印で示す方向)に広げていく。
図3(D)を参照して、上面部9の水平方向への広がりが終了すると、収容空間16は、上面部9が蓋になって閉じられる。図3(E)を参照して、一方の壁面フィルム1aの上端と他方の壁面フィルム1bの上端とをヒートシールして閉じると、上辺にシール部2ができて被包装体11は密封される。図3(F)は、4辺がシールされた包装体の斜視図である。切り欠き部8を形成すると、開封できるようになる。
なお、上記実施例では、上面部9、側壁部17、底面部10を一枚フィルムで形成する場合を例示したが、この考案はこれに限られるものでない。
本考案に係る包装袋によれば、上面の径と底面の径が略等しい収容空間を有するので、種々の形状を持つ嵩高の被包装体を収容することができる。上記実施例では、被包装体の例として、角型を例示したが、円筒型でもよい。カルタ、トランプなどの娯楽品、コンセントなどの電気製品、お土産品、弁当箱、計算器などの種々の形状を有する嵩高な物品を密封できる。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本考案に係る包装袋は、上面の径と底面の径が略等しい収容空間を有するので、種々の形状を有する嵩高の被包装体の密封に利用できる。
1 包装袋
1a 一方の壁面フィルム
1b 他方の壁面フィルム
2 シール部
3 底面フィルム
4 底面フィルム折り返し部
5 ガゼット
6 チャック
7 内容物
8 切り欠き部
9 上面部
9a 谷部
10 底面部
10a 谷部
11 被包装体
12 表層
13 シール層
14 積層フィルム
15 山折り部
16 収容空間
17 側壁部
18 開口部

Claims (2)

  1. 上面の径と底面の径が略等しい収容空間を有する、プラスチックフィルムで形成された包装袋であって、
    下方向に谷部ができるように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる、前記収容空間の上面を形成する上面部と、
    前記収容空間の側部を形成する側壁部と、
    上方向に谷部が出来るように折り畳まれ、かつ水平方向に広がる、前記収容空間の底面を形成する底面部とを備え、
    少なくとも両側部及び下辺の3辺がヒートシールで止められてなる包装袋。
  2. 前記プラスチックフィルムは、熱可塑性樹脂フィルム/シール層又は熱可塑性樹脂フィルム/バリア層/シール層の積層フィルムを含む請求項1に記載の包装袋。
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