JP3202546U - 工具係止具 - Google Patents

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【課題】工事現場において腰ベルトに工具を着脱自在に収納するためのベルト用工具係止具であり、作業者による様々な体勢変化があっても、工具が脱落しない工具係止具を提供する。【解決手段】ベルトBに着脱自在に装着される扁平筒状又は一部が開口された扁平筒状の係止部2と、該係止部2に固着された平板状の係止本体3より構成されている。該係止本体3には、該係止本体3の上部近傍に立設された門型状の抜け防止部5と、該係止本体3の下部近傍に回動自在に装着された工具係止部より構成されている。前記抜け防止部5の支柱間に位置する前記係止本体3には、磁石7が固着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、工事現場において腰ベルトに工具を着脱自在に収納するためのベルト用工具係止具であって、より詳しくは、作業者による様々な体勢変化があっても、工具が脱落しない工具係止具に関するものである。
従来、腰バンドやベルトに係止する工具係止具には様々なものがある、例えば、ハンマー携帯具の出し入れ部にストッパーを付けてハンマーが外れて落下せず、且つ簡単に出し入れすることが出来、且つ携帯されたハンマーが大きく揺れないハンマー携帯具が開示されている(特許文献1参照。)。
また、手で工具の立ち下がり部位(柄部、握り部など)を握ると、その握りのままホルダーから外すことができるT字型部位を有する物品のホルダーが開示されている(特許文献2参照。)。
特開2009−248299号公報 特開2013−215876号公報
特許文献1に記載のハンマー携帯具は、ハンマーを携帯具に入れるときは、ハンマー柄部を握りハンマーヘッドをハンマーヘッド押え部の端部を持ち上げて差し込み、ハンマー柄部を斜めか水平にした状態にして下げて溝底部にハンマーヘッドを載せ、ハンマー柄部を離し吊るして携帯するものであるが、装着に手間取るという問題があった。また、その状態でハンマーは突き上げ作用に対して外タテ部とL型回転ストッパーが作動するので外れ防止機構が働くが、作業者の体勢移動によりハンマーが携帯具内で揺動するため装着感が悪いという問題があった。
特許文献2に記載の物品のホルダーは、ベルト装着手段に取り付けられて外側に突出するようにヘッド保持部の下方に位置された、T字型部位を有する物品の物品の立ち下がり柄を外側に出入り自在とする立ち下がり部位出入り開口、物品の立ち下がり部位の右側への振れを規制する右側振れ規制部、物品の立ち下がり部位の左側への振れを規制する左側振れ規制部とからなる立ち下がり部位振れ規制部とを備えてなる構成である。しかしながら、物品の振れ規制を強化した構造となっているため、物品の出し入れが窮屈であるという問題があった。
本考案は、これらの問題を解決するためになされたもので、本考案の工具係止具は、ベルトに着脱自在に装着される扁平筒状又は一部が開口された扁平筒状の係止部と、該係止部に固着された平板状の係止本体より構成されている。該係止本体には、該係止本体の上部近傍に立設された門型状の抜け防止部と、該係止本体の下部近傍に回動自在に装着された工具係止部より構成されている。また、前記抜け防止部の支柱間に位置する前記係止本体には、磁石が固着されている。
前記工具係止部は、工具係止板と抜け防止板及びこれらを接続する連結軸より形成され、前記本体部に穿設された挿入孔に前記連結軸を挿入することにより回動自在に軸着されている。また、前記工具係止板の円周縁には、略L字状の一対の工具係止片が固着され、前記工具係止板の中央部には、磁石が固着されている。
本考案の工具係止具は、上記のように構成されているので、ハンマー、ラチェット、十字レンチ及びバール等、ヘッド部位と柄から構成される工具類を本体部に磁着して係止することができる。また、工具係止板の円周縁には、略L字状の一対の工具係止片が固着されているので、前記工具類を磁着すれば、作業者に体勢変化があっても、前記工具類は常に垂直方向に吊下されるので、作業者は工具類を容易に着脱することができる。
本考案の第一実施形態を示す工具係止具の斜視図である。 本考案の第一実施形態を示す工具係止具の正面図である。 本考案の第一実施形態を示す工具係止具の側面図である。 本考案の他の実施形態を示す工具係止具の側面図である。 本考案の第一実施形態を示す工具係止具に、工具を着脱する手順の一例を示す説明図である。 本考案の第二実施形態を示す工具係止具に、工具を着脱する手順を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。本考案の第二実施形態を示す工具係止具の使用説明を示す平面図である。 本考案の第一実施形態を示す工具係止具の使用状態を示す説明図であり、(a)は工具係止具が垂直状態、(b)は工具係止具が傾斜状態である。
以下、本考案の工具係止具について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本考案の第一実施形態を示す工具係止具の斜視図であり、図2はその正面図、図3はその側面図、図4は他の実施形態を示す側面図である。図1から図4において、工具係止具1は、ベルトBに着脱自在に装着される扁平筒状又は下部が開口された扁平筒状の係止部2、2aと、該係止部2,2aを固着した平板状の係止本体3より構成されている。
前記係止部2、2aは、ベルトBを挿入又は係止できる幅と厚さを有するベルト通し穴21が形成されており、その形状は扁平筒状(図1、図3参照)又は下部が開口2bされた扁平筒状(図4参照)である。前記扁平筒状の係止部2は事前にベルトに挿入された状態で腰部に装着するが、下部が開口2bされた扁平筒状の係止部2aは、ベルトBを腰部に装着した後に、前記ベルトBの上部縁側から挿入することが可能である。なお、本実施形態では係止部2,2aの幅は、係止本体3の幅と略同一としているが、係止本体3の幅と相違してもよく、2個以上に分割してもよい。
係止本体3は、四辺形状の平板であり前記係止部2,2aに固着されている。前記係止本体3の表面下部には工具係止部4が、前記係止本体3に対して回動自在に軸着されている。前記工具係止部4は、円板状の工具係止板41と抜け防止板42及びこれらを接続する接続軸43より構成されており、前記前記係止本体3及び前記係止部2、2aに穿孔された挿入穴31に前記接続軸43を挿入して軸着されている。これにより、作業者による体勢移動があっても、前記工具係止部4は係止した工具の重力により、前記工具が垂直位置となるように回動するので、作業者は前記工具係止具1、1aから前記工具を容易に着脱することが出来る。
前記工具係止板41の中央部には磁石6が埋設されており、後述するハンマー10(金槌を含む)、ラチェット及びバール30の頭部31や柄12,32など、金属製の工具を着脱自在に磁着することができる。また、前記工具係止板41の円周縁部には、一対の略L字形の工具係止片44が固着されており、前記同様に工具を着脱自在に係止することが出来る。
前記係止本体3の表面上部近傍には、門型状の抜け防止部5が立設されている。該抜け防止部5の横桟52と、前記略L字形の工具係止片44の先端間は、前記ハンマー10等の頭部31が通過可能な間隙Cが設けられている。この抜け防止部5は、作業者の体勢移動により前記係止本体3が傾斜したとき、前記ハンマー10等が前記係止本体3から抜け落ちるのを防止する機能を有しており、前記ハンマー10等の頭部31が前記抜け落ち防止部5に当接して、係止本体3からの脱落を防止する。
図5において、ハンマー10を工具係止具1に脱着する手順を説明する。前記ハンマー10を前記工具係止具1に係止する場合は、前記ハンマー10の柄12を手で把持し、工具係止板41に立設された一対の略L字形の工具係止片44の先端と、門型状の抜け防止部5の横桟52間の間隙Cを、図5のアからイに示す方向に前記ハンマー10の金槌部11を移動させると、前記金槌部11は、磁石6に引き寄せられて磁着する。また、前記金槌部11は前記工具係止片44に係止された状態で保持されるので、前記ハンマー10の脱落や位置ずれが防止される。一方、前記ハンマー10を前記工具係止具1から取り外す場合は、前記ハンマー10の柄12を手で把持し、図5のイからアに示す方向に前記ハンマー10の金槌部11を移動させると、前記金槌部11は磁石6から引き離されて、工具係止板41に立設された一対の略L字形の工具係止片44先端部と、門型状の抜け防止部5の横桟52間の間隙Cから引き出すことができる。
図6は本考案の第二実施形態を示す工具係止具1bの使用説明図であり、(a)は平面図であり(b)は側面図である。図6(a)、(b)において、門型状の抜け防止部5aは係止本体3の表面から立設された一対の支柱51の先端部分に横桟52が形成されている。該横桟52には開閉アーム53が取り付けされており、該開閉アーム53の基端は、一方の脚の先端部に回動可能にピン54で固定されており、常時閉となるようにバネ(図示しない)で付勢されている。開閉アーム53の先端は、他方の先端部分に着脱自在に係着されている。なお、前記開閉アーム53を該横桟52の両側に取り付けて、両開きとすることも可能である。
次に、バール30を工具係止具1bに脱着する手順を説明する。バール30は図5で示した手順でも着脱が可能であるが、図6(a)、(b)を参照して別手順を説明する。前記バール30を前記工具係止具1bに係止する場合は、アに示すように、前記バール30の柄32を手で把持し、前記開閉アーム53に前記バール30の柄32を押し付けると、前記開閉アーム53が係止本体3側に押されて開状態となって前記開閉アーム53を通過してイに示すように、前記バール30の柄32が磁石6、7に引き寄せられて磁着する。また、前記バール30の頭部31は抜け防止部5に係止された状態で保持されるので、前記バール30の脱落や位置ずれが防止される。一方、前記バール30を前記工具係止具1bから取り外す場合は、前記バール30の頭部31を手で把持し、図6(b)に示すイからウの方向に前記バール30を引き出すと、前記バール30は磁石6、7から引き離されて、係止本体3から引き出すことができる。
図7は、本考案の第一実施形態を示す工具係止具の揺動を示す説明図であり、(a)は工具係止具が垂直状態、(b)は工具係止具1が傾斜状態である。図7(a)では作業者の姿勢が略垂直状態にあるため、前記工具係止具1及び係止された工具は垂直状態にある。
一方、図7(b)では作業者が前傾姿勢状態にあるため、前記工具係止具は前傾状態となっているが、工具係止部4は係止された工具の自重により回転して垂直状態を維持している。これにより作業者は、常に工具の着脱を容易に行なうことが可能となる。
本考案の工具係止具は、工具を受け部及び抜け防止部による係止に加えて、磁石で磁着している。また、工具係止部は回動自在に係止しているので、作業者に体勢移動があっても、工具は常に垂直状態で係止されるので、ベルト係止用工具係止具として広く転用が可能である。
1,1a、1b 工具係止具
2、2a 係止部
2b 開口
21 ベルト通し穴
3 係止本体
31 挿入穴
4 工具係止部
41 工具係止板
42 抜け防止板
43 接続軸
44 工具係止片
5,5a 抜け防止部
51 支柱
52 横桟
53 開閉アーム
54 ピン
55 ピン
6、7 磁石
10 ハンマー
11 金槌部
12 柄
30 バール
31 頭部
32 柄
B ベルト
C 間隙

Claims (4)

  1. ベルトに着脱自在に装着される扁平筒状又は一部が開口された扁平筒状の係止部と、該係止部に固着された平板状の係止本体より構成されており、
    該係止本体には、該係止本体の上部近傍に立設された門型状の抜け防止部と、
    該係止本体の下部近傍に回動自在に装着された工具係止部より構成されていることを特徴とする工具係止具。
  2. 前記抜け防止部の支柱間に位置する前記係止本体には、磁石が固着されていることを特徴とする請求項1に記載の工具係止具。
  3. 前記工具係止部は、工具係止板と抜け防止板及びこれらを連結する連結軸より形成されて、前記係止本体に穿設された挿入穴に前記連結軸を挿入することにより回動自在に軸着されており、
    さらに、前記工具係止板の円周縁には、略L字状の一対の工具係止片が固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の工具係止具。
  4. 前記工具係止板には、磁石が固着されていることを特徴とする請求項3に記載の工具係止具。
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