JP3202434U - 水切り用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】掻き残しが殆ど無く、水滴などを均一に掻き取ることができ、取手を握る手の負担も小さい水切り具を提供する。【解決手段】水切り具10は、細長い基体11と弓型の取手12とを備え、基体11の下面には水切り面に押し当てられるゴム材のブレード13が長手方向に沿って設けられており、一方、基体11の上側には取手12が設けられており、取手12の両側端は基体11の両側部に固定されており、取手12の弓型による弾性によって基体11の長手方向に外向きの張力が加えられることを特徴とし、好ましくは基体11の長手方向に沿って板バネ14が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は水切り効果に優れた水切り具に関し、具体的には、水切り面上の掻き残しが殆ど無く、水滴などを均一に掻き取ることができ、取手を握る手の負担も小さい水切り具に関する。
窓ガラスに付着した水滴などを拭き取る用具が従来から知れている。例えば、実用新案登録第3059629号公報(特許文献1)には、板材を二つ折りにした状態の支持体と、該支持体の間に装入されている吸収体と、該支持体の端縁に設けられたヘラとを有する水切りヘラが記載されている。しかし、この水切り用具のヘラの部分は、板状の支持体の端縁に固定されているので、彎曲しているガラス面に対してはヘラの接触面積が限られるために拭き残しが多くなる。また、水切り用具をガラス面に押し当てたときに、支持体を握っている手にガラス面の抵抗が直に伝わるので負担が大きいなどの問題がある。
特開平9−262193号公報(特許文献2)には、本体ケースの長手方向に沿って配置された軟質のクッション体と、該クッション体と被清掃面(ガラス面など)との間に介在される払拭布と、該払拭布を繰り出す手段とを備えたガラス拭き具が記載されている。このガラス拭き具は軟質のクッション体が用いられているが、該ガラス拭き具をガラス面に押し当てたときに、クッション体が部分的に縮むものの押圧力は十分に均一化されないので拭き残しがある。
特開平11−346962号公報(特許文献3)には、把持部と該把持部先端にほぼT字状に形成されたブレード支持部と、該支持部のブレードとを備え、ブレードは把持部と ほぼ平行に突出する第一ブレード片と、把持部に対して所定の角度で突出する第二のブレード片とを備えたガラス拭きが記載されている。
また、特開2002−209800号公報(特許文献4)には、ガラス面に押し当てられるワイパ−を備え、該ワイパ−は細長い第1ワイパ−と、この第1ワイパ−と略平行な細長い第2ワイパ−を備え、第2ワイパ−の先端には、第2ワイパ−の長手方向に略直交する複数の舌片を備えたガラス拭き具が記載されている。
特許文献2〜4の水切り用具は何れも、ブレードが装着されている細長い基体の中央部に突設した棒状の取手を把持して使用するので、該用具をガラス面に押し当てたときに、押圧力が基体全体に分散されず均一化されないので、掻き残しを十分に防止することができない。また、取手を握る手の向きが基体に直交する状態になるので、手にかかる負担が大きいのなどの問題がある。
実用新案登録第3059629号公報 特開平9−262193号公報 特開平11−346962号公報 特開2002−209800号公報
本考案は、従来の水切り用具における上記問題を解消したものであり、水切り面上の掻き残しが殆ど無く、水滴などを均一に掻き取ることができ、取手を握る手の負担も小さい水切り具を提供する。
本考案の水切り具は以下の構成を有する。
〔1〕細長い基体と、弓型の取手とを備え、該基体の下面には水切り面に押し当てられるゴム材のブレードが長手方向に沿って設けられており、一方、該基体の上側には上記取手が設けられており、該取手の両側端は該基体の両側部に固定されており、該取手の弓型による弾性によって上記基体の長手方向に外向きの張力が加えられることを特徴とする水切り具。
〔2〕基体の長手方向に沿って板バネが設けられており、該板バネの弾性を受けるようにブレードが装着されており、該板バネの弾性によってブレードの水切り面に対する押圧が均一化される上記[1]に記載する水切り具
〔3〕ブレードが基体の長手方向に沿って二列に設けられている上記[1]または上記[2]の何れかに記載する水切り具。
〔4〕取手の両端が基体の両側端に着脱自在に固定されている上記[1]〜上記[3]の何れかに記載する水切り具。
〔5〕取手の弓型中央部に把持部が設けられている上記[1]〜上記[4]の何れかに記載する水切り具。
本考案の水切り具は、取手が弓型であり、取手の両端が基体の両側部に固定されているので、取手を握って水切り具をガラス面など(水切り面)に押し当てたときに、弓型の弾性によって基体の長手方向に外向きの張力が加えられ、基体に装着されているブレードが長手方向に引っ張られた状態になり、ブレードが水切り面に均一に押し当てられる。この状態で水切り具をガラス面などに押し当てながら動かすとブレードが水切り面に密着して移動するので水切り面上の水滴を残らず均一に掻き取ることができる。
本考案の水切り具は、好ましくは、基体の長手方向に沿って板バネが設けられており、板バネの弾性を受けるようにブレードが装着されているので、該板バネの弾性によってブレードの水切り面に対する押圧が一層均一化され、水切り面が彎曲している場合でも、水切り面に対するブレードの密着性が良く、優れた水切り効果を得ることができる。
ブレードが基体の長手方向に沿って複数列(例えば二列)に設けられている態様では、一列目のブレードで掻き残った水滴があっても、二列目のブレードがこれを掻き取るので、水滴の掻き残しが無く、粘着性の汚れも確実に掻き取ることができる。
取手の両端が基体の両側端に着脱自在に固定されている態様では、使用状況に応じて取手を容易に交換できるので、作業環境に応じて水切り作業を容易に行うことができ、また取手が破損しても容易に交換することができる。また、取手の弓型中央部に把持部を有するものは、取手を持ち易くし、作業性を高めることができる。
本考案に係る水切り具の概略斜視図。 本考案に係る水切り具の概略側面図。 ブレードと板バネの接合構造を示す説明図 取手の中央に把持部を設けた態様を示す概略斜視図。 ブレードが二列の態様を示す部分斜視図。
〔実施例〕
本考案に係る水切り具の一例を図1および図2に示す。図示するように、水切り具10は、細長い基体11と、弓型の取手12とを備えている。該基体11は細長い箱型でもよく筒形でもよい。該基体11の下面には水切り面に押し当てられるブレード13が設けられている。該ブレード13はゴム材によって形成されており、基体11の長手方向に沿って設けられている。なお、ブレード13のゴム材は弾性材であればよい。
弓型の取手12は基体11の上側に設けられており、該取手12の両側端は基体11の両側部(基体11の両端部または両端部の近傍)に固定されている。取手12の形状は弓型であるので、図2に示すように、弓型の弾性によって基体11の両側部には長手方向に沿って外向きの張力が加えられ、基体11に装着されているブレード13が長手方向に引っ張られた状態に形成されている。このため、取手12を握ってブレード13を水切り面に押し当てたときに、押圧力がブレード13の長手方向に均一に分散され、ブレード13が水切り面に均一に密着する。この状態でブレード13が水切り面を移動するので、水切り面上の水滴が残らず均一に掻き取られる。粘着性の水滴などの場合、水滴の抵抗があっても、取手の弓型の弾性によるブレードの張力と移動の動きが相まって水滴の抵抗に抗して該水滴を残らず均一に掻き取ることができる。
図示する例では、基体11の長手方向に沿って板バネ14が設けられており、該板バネ14の弾性を受けるようにブレード13が装着されている。具体的には、例えば、図3に示すように、板バネ14の下面には開口部よりも溝底が広いアリ型溝20が設けられており、ブレード13の上面には上記アリ型溝20と同形の断面を有する突条21が設けられており、ブレード13の突条21が板バネ14のアリ型溝20に嵌着することよって、ブレード13が板バネ14に一体に取り付けられている。
図3に示すように、ブレード13が板バネの弾性を受けるように装着されていることによって、板バネ14の弾性によってブレード13の水切り面に対する押圧がさらに均一化される。このため該板バネ14の弾性、および取手12の弓型の弾性によるブレード13の張力によってブレード13は水切り面に対してより一層密着し、ブレード13の移動によって水切り面上の水滴が確実に掻き散られる。
本考案の水切り具10は、好ましくは、取手12の両端が基体11の両側端に着脱自在に固定されている。具体的には、例えば、図2に示すように、取手12の両端12A、12Bはボルト16A、16Bによって着脱自在に基体11の両側部に固定されている。
本考案に係る水切り具10について、取手12の弓型中央に把持部15を設けた態様を図4に示す。把持部15の以外の構成は図1〜図3に示す構成と同じである。ゴム製またはプラスチック製の把持部15を設けることによって、取手12を持ち易くし、作業性を高めることができる。
本考案に係る水切り具10は、ブレード13を複数列に設けることができる。ブレード13が二列に設けられている構成を図5に示す。ブレード13の配列以外の構成は図1〜図4に示す構成と同じである。図示するように、ブレード13は長手方法に沿ってブレード13Aとブレード13Bとが二列に設けられている。この構成では、一列目のブレード13Aで掻き残った水滴があっても、二列目のブレード13Bがこれを掻き取るので、水滴を確実に掻く取ることができ、水滴の掻き残しが無い。また、粘着性の汚れも確実に掻き取ることができる。
10−水切り具、11−基体、12−取手、12A、12B−取手両端、13、13A、13B−ブレード、14−板バネ、15−把持部、16A、16B−ボルト、20−アリ型溝、21−突条。

Claims (5)

  1. 細長い基体と、弓型の取手とを備え、該基体の下面には水切り面に押し当てられるゴム材のブレードが長手方向に沿って設けられており、一方、該基体の上側には上記取手が設けられており、該取手の両側端は該基体の両側部に固定されており、該取手の弓型による弾性によって上記基体の長手方向に外向きの張力が加えられることを特徴とする水切り具。
  2. 基体の長手方向に沿って板バネが設けられており、該板バネの弾性を受けるようにブレードが装着されており、該板バネの弾性によってブレードの水切り面に対する押圧が均一化される請求項1に記載する水切り具
  3. ブレードが基体の長手方向に沿って複数列に設けられている請求項1または請求項2の何れかに記載する水切り具。
  4. 取手の両端が基体の両側端に着脱自在に固定されている請求項1〜請求項3の何れかに記載する水切り具。
  5. 取手の弓型中央部に把持部が設けられている請求項1〜請求項4の何れかに記載する水切り具。

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