JP3202197B2 - 飲料用ボトルの口飲みタイプキャップ - Google Patents

飲料用ボトルの口飲みタイプキャップ

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JP3202197B2
JP3202197B2 JP26345898A JP26345898A JP3202197B2 JP 3202197 B2 JP3202197 B2 JP 3202197B2 JP 26345898 A JP26345898 A JP 26345898A JP 26345898 A JP26345898 A JP 26345898A JP 3202197 B2 JP3202197 B2 JP 3202197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、飲料用ボトルのキャッ
プに関し、より詳しくは、ガラス、合成樹脂等の飲料用
ボトルに取り付けられ、吐出口を開閉自在とした飲料用
ボトルの口飲みタイプキャップに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、飲料用ボトルのキャップとしては種
々のものがあるがボトルより直接口飲みするタイプのも
のとして、実願平6ー12299号(実登300986
3号)が開示されている。このキャップ50は図6に示
すように、容器本体頭部のふたの注ぎ口に、上下動が可
能で上下動をストッパー51により一定範囲に制限さ
れ、上昇位置で注ぎ口52を開放、下降位置で閉鎖する
ようにされた栓53を備え、該栓の上端に注ぎ口外で側
方へ張り出すフランジ54を形成し、つまみ得るキャッ
プ55を該栓にこれを覆って設け、該キャップの内壁面
に、該キャップの強制押し下げで前記栓上端のフランジ
下側周縁にスナップ留め的に掛合し、該キャップの強制
引き上げで該下側周縁より外れる突起56を形成したも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実願平6−122
99号はキャップの着脱によって蓋に嵌合した栓53を
も同時に開閉することができ、非常に使い勝手のよいも
のであるが、キャップ内面に形成した突起56と栓に形
成したフランジ54の下側周縁とのスナップ留め的掛合
の嵌合強さ加減が栓の開閉に影響する。すなわち、強け
ればキャップが外れず、弱ければ栓を持ち上げることが
できないという懸念があり、シビアな加工精度を必要と
した。また、この種のキャップの付いたボトルにおいて
は、該キャップに直接口を付けて飲むものであり、該栓
の上端に張り出し形成したフランジ54は口当たりにお
いて強く異物感を生じるものであった。
【0004】また、容器内の飲料が漏出しないように、
密栓とする必要があり、前記飲料容器においても栓53
に形成した開口部とふたに突設したマンドレル57上部
とは液密に嵌合する必要があるが、その嵌合強さも前記
のスナップ留め的掛合と共に栓の開閉に影響するため
に、液密に必要な嵌合を得るためには精度の高い製造が
必要であった。
【0005】この種の飲料用キャップは、生産工場より
多数を同梱して搬送されるのが通例であり、この時、キ
ャップのカバーキャップ部が他のキャップの開口部、す
なわち、ボトルとの嵌合用雌ねじ部分に入り込んで互い
に連接し抜けなくなる恐れがあった。
【0006】さらに、ボトルに飲料が充填されてからボ
トル口端を密封するためのシールが付着され、その後に
キャップが嵌合されるが、そのシール貼付作業は大量生
産においては機械化が図られ比較的容易に行われるが、
少量生産工場においては、シール用溶着装置の設置費用
が高額になり、また、シール溶着加工を安定的に実施す
る技術も難しく、装置の導入による機械化は進んでいな
いのが現状である。
【0007】
【課題を解決するために手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る飲料用ボトルのキャップ1は、飲料用
ボトルに取り付けられるキャップ本体2と、該キャップ
本体に嵌合され、上方位置において吐出口を開栓し、下
方位置において吐出口を閉栓する上下動可能な飲み口栓
10と、該飲み口栓10に外嵌可能で、前記キャップ本
体2に取り付け可能なカバーキャップ20とからなる飲
料ボトルキャップ1であって、前記カバーキャップを飲
み口栓に外嵌する際に該カバーキャップの天板下面の中
心に垂下形成した係合筒20eが前記飲み口栓の吐出口
に密栓状に嵌合しつつ該飲み口栓を閉栓位置に移動せし
めるように構成されたことに特徴を有する飲料用ボトル
の口飲みタイプキャップとした。
【0008】上記構成になる飲料用ボトルの口飲みタイ
プキャップは、前記カバーキャップ4をキャップ本体2
に取り付ける際に、先ず、該カバーキャップ20の天板
裏面に垂下された係合筒20eが飲み口栓10の吐出口
に挿通し液密の栓となり、さらにカバーキャップ20の
下降にしたがって飲み口栓10も下降しつつキャップ本
体に形成した栓体7がインナーリング11に内嵌し、さ
らにカバーキャップを押し下げると、この栓体7が前記
の係合筒20eによる液密に加えて2つ目の密栓とな
り、次いで、カバーキャップ20はキャップ本体2と完
全に嵌合する。
【0009】さらに、請求項2に記載のキャップにおい
ては、カバーキャップ20の天板下面中心に垂下形成し
た係合筒20eについて、その先端に軸線方向に複数本
のスリットを刻設すると共に、キャップ本体中心部に設
けた栓体7の先端に柱状体7pを突設して、飲み口栓1
0の下降段階および閉栓時に該柱状体7pが係合筒20
eの内径内に挿通する構造とした。
【0010】中空である係合筒20eは先端外周に凸条
を周設しているが、先端が分割されているために内側に
撓みやすくなる。したがって、キャップ本体および飲み
口栓にカバーキャップを被覆し押し下げるとき、キャッ
プ本体に対して上昇位置にある飲み口栓10の吐出口内
に該係合筒20eの先端は容易に挿通する。その後、該
カバーキャップの下降にしたがって前記の柱状体7pが
該係合筒20eの内径に挿通することになり、その径を
拡大し、または径の縮小を阻止し、吐出口との係合を密
にする。また、前記のカバーキャップを強制的に持ち上
げるとき、その上昇によって係合筒20eと該柱状体7
pとの嵌合が離脱する位置までは該係合筒と吐出口11
aとの嵌合は緊密であり、該飲み口栓10を強制的に引
き上げることになる。
【0011】請求項3においては、飲料用ボトルに取り
付けられるキャップ本体2の胴部下端の直径を若干大き
く、かつ、長く形成することによって、TEキャップに
おけるTEリングが残存したボトルについての付け換え
用キャップとして使用できるものとにした。
【0012】請求項4においては、飲料用ボトルに取り
付けられるキャップ本体2の胴部下端を、通常のTEバ
ンドの開栓による残存リングに接触しない寸法にまで短
く形成して、該リングの存否に拘わらず装着できる付け
換え用キャップとした。
【0013】すなわち、口飲みタイプではない通常のボ
トルキャップであってピルファプルーフ(Pilfer
Proof)性またはタンパーエビデンス(Tamp
er Evidence、以後TEキャップと称す
る。)性を有するキャップを螺合した飲料用ボトルにお
いて、該キャップを開栓した後に該キャップの最下部に
形成されたリング(R)が残存する。このようなボトル
に本発明キャップを装着して、口のみタイプボトルとし
て使用する場合、前記キャップ本体の胴部下端に形成し
た拡径部によってTEキャップの残存TEリングは被覆
され、または、該残存リングの存否に拘わらず装着が可
能になる。
【0014】請求項5に関しては、ボトルの口部外径と
ほぼ同寸法とされた天板の下方に該口部に液密に嵌合す
る直径の円筒胴部を垂下し、また、天板上方にも摘持片
を形成した中栓30を開発したものである。該中栓を飲
料用ボトルのキャップ内径内に予め挿着しておくことに
よって、該キャップをボトルに装着するだけで、中栓が
同時にボトルに嵌合され、シール効果を得ることにな
る。これにより、ボトル口端にアルミニウムコーティン
グフイルムなどによるシール加工を必要としなくなっ
た。
【0015】請求項6に記載のものは、アルミキャップ
を嵌合取着したボトルにおいて、口飲みタイプキャップ
のボトルへの嵌合部が該キャップに外嵌し、該キャップ
取り去り後には該ボトル口頸部の雄ねじに螺合する構成
とし、ボトルと付替用キャップの一体梱包を容易にし
た。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図1ないし図5を参照して説明する。図1におい
て、1は本発明に係る飲料用ボトルのキャップであり、
この飲料用ボトルのキャップ1は、飲料用ボトルBに取
り付けられるキャップ本体2と該キャップ本体2に対し
て上下に摺動可能に嵌合される飲み口栓10と、該飲み
口栓10に外嵌可能で、前記キャップ本体2に取り付け
可能なカバーキャップ20とからなる。
【0017】前記、キャップ本体2は図1ないし図4
示すごとく、多段円筒形状を有し、ボトルの口部に嵌合
可能とした嵌合部3と、該嵌合部3から延設された第一
段部4と、該第一段部4の先端から延設された第二段部
5と、該第二段部5の内径面から突出した数本のブリッ
ジ6、6‥に支持された栓体7とからなる。
【0018】前記、嵌合部3の内径には雌ねじ3aが形
成されており、この雌ねじ3aとボトルの口頸部に形成
された雄ねじとが螺合することによって、該キャップ本
体2はボトルに取り付けられる。
【0019】また、図1に示すように、前記嵌合部3の
内側上端には第一段部を形成するために生じた縁部3b
の下面にボトル口部の上面に当接するコンタクトリング
3dが周設されている。これは、ボトル口端と該キャッ
プとのシールを確実にするためのものである。
【0020】また、前記第一段部4の表面には、後述す
るカバーキャップ20との確実な係合を図るための凹凸
状の溝4rが周設されている。
【0021】前記の第二段部5の先端端縁は、面取りが
施されると共に、該第二段部5の外径より若干大きな拡
径部5aを段付き状に形成して、後述の飲み口栓10と
の係合における抜け止め用ストッパーとしている。
【0022】この第二段部5の基部内径から数本のブリ
ッジ6,6‥によって保持された栓体7は、胴部が円柱
または円筒状であって先端がほぼ半球状に形成された中
実体である。
【0023】この栓体7の外径には、後記の飲み口栓1
0に形成したインナーリング11が挿脱して閉栓または
開栓状態となる。そして、この栓体7と第二段部5の内
径によって形成される間隙は各ブリッジ6,6‥間と共
に飲料の通路となる。
【0024】次に、飲み口栓10は、先端が割球状でそ
の端部10aから適宜のアールを介して若干小径の筒状
部10bに至る形状になり、その割球状上端の中心には
前記の栓体7が液密に挿通可能な通孔を開設したインナ
ーリング11を一体に垂下形成すると共に、その上部に
若干の段差11bを介してやや小径の飲料吐出口11a
が開口されている。この段差11bには、後述のカバー
キャップ20に垂下する係合筒20eの外周面に形成し
た凸条20rが係合することになる。
【0025】また、該飲み口栓10における前記筒状部
10bの内径は、前記第二段部5が内嵌するものであっ
て、その内径の一部には、該第二段部5上方の拡径部5
aに当接して摺動移動が阻止されるよう凸条10cを周
設している。また、該筒状部10bとインナーリング1
1との間にミドルリング12が形成されており、その外
径面が前記第二段部5の内径面に摺動可能に嵌合され
る。
【0026】カバーキャップ20は、ほぼ円筒状の胴部
20aの一方に天板20bを有する形状で、その天板2
0bの周縁には若干の張り出し部20cを形成して該カ
バーキャップ取り外し時の滑り止めとしている。また、
その胴部20aの内径は前記飲み口栓10の最大径部で
ある割球状の端部10aに接触摺動する程度に形成され
ると共に、その下端には凹凸状の溝20dが周設されて
おり、前記のキャップ本体2の第一段部4に形成した溝
4rと係合する。さらに、天板20bの内面に垂下した
係合筒20eには、その外周に係合用凸条20rを周設
しており、カバーキャップを該キャップ本体2に装着し
た際にこの係合用凸条20rが、前記の飲料吐出口11
aに設けた段差11bと係合する。なお、この係合筒2
0eの外側に周設されたコンタクトリング20fは、カ
バーキャップをキャップ本体に嵌合するとき、飲み口栓
の上端に当接してその下降を強制すること、および、キ
ャップを締め切った状態においての液密を保持すること
になる。
【0027】本発明に係る口飲みタイプキャップ1に係
る実施形態の一つは以上の構成になる。このキャップ本
体2の第二段部5に飲み口栓10を外嵌し、さらに、カ
バーキャップ20を該飲み口栓10に外嵌すると、該カ
バーキャップ20の係合筒20eが飲み口栓10の吐出
口11aに挿通し、さらに嵌合を深くするとコンタクト
リング20fが飲み口栓10の上面を押圧して飲み口栓
を押し下げ、キャップ本体2の第二段部5に設けた凹凸
状の溝4に該カバーキャップの胴部内径に設けた溝2
0dが係合する。本キャップ1はこの状態で、その嵌合
部3が飲料用ボトルの口部に螺合される。
【0028】このキャップにおいては、カバーキャップ
20を強制的に引き上げることによって吐出口が開放さ
れる。すなわち、カバーキャップ20を引き上げるとキ
ャップ本体2の第一段部4に設けた凹凸状の溝4とカ
バーキャップの胴部内径に設けた溝20dとの係合が強
制的に解かれると共に、カバーキャップ20に形成した
係合筒20eと飲料吐出口11aに形成された段差部1
1bとの係合によって該飲み口栓10が引き上げられ
る。
【0029】飲み口栓10は、その筒状部10bの内径
に周設した凸条10cが、第二段部の拡径部5aに当接
して摺動移動が阻止される。したがってその後はカバー
キャップが、該飲み口栓から離脱する。この状態で飲料
吐出口11aは開放され、ボトル内の飲料はブリッジ
6、6間および栓体7の外周を経て飲み口栓の吐出口よ
り出ることになる。
【0030】図2(a)、(b)、(c)に示すキャッ
は、本発明キャップ1におけるカバーキャップ20
と飲み口栓10との係合構造に特有な機構を採用した実
施例の一例である。したがって、以下においては主とし
てこのキャップに特有な機構についのみ説明する。
【0031】本実施例に係るキャップ31は、キャップ
本体2と該キャップ本体2に対して上下に摺動可能に嵌
合される飲み口栓10と、該飲み口栓10に外嵌可能
で、前記キャップ本体2に取り付け可能なカバーキャッ
プ20とからなるものであり、その相違点は栓体7の先
端に柱状体7pを一体に突設したこと、および、カバー
キャップ20に垂下した係合筒20eにはその軸方向に
数本のスリット20sを刻設したことにある。
【0032】このキャップ31において、係合筒20e
の外径に突設する係止用凸状20rは十分に高く、ま
た、飲み口栓10の吐出口に形成した段差11bも十分
に大きくすることができる。何故ならば、該スリット2
0sによって分割された係合筒20eが飲み口栓の吐出
口に嵌合挿通する段階ではその内径内に未だ該柱状体7
pが挿通していない(図2(a))ためにスリットによ
り分割された係合筒先端が内径側に歪曲自在であり、し
たがって該吐出口に容易に挿通(図2(b))する。そ
の後、飲み口栓10が下降するにしたがって柱状体7p
が係合筒20eの内径内に挿通し、その直径を拡げた状
態を保持し、カバーキャップはキャップ本体2と嵌合す
る(図2(c))。
【0033】逆に、開栓に際しては、カバーキャップ2
0が持ち上げられても、暫時、係合筒20eの内径に柱
状体7pが挿通しているため、その先端係合部は内側に
歪曲することなく飲み口栓10の段部11bに係合して
おり、該飲み口栓10を強制的に引き上げることにな
る。そして、係合筒20eから柱状体7pが抜け去り、
かつ、該飲み口栓10を所定位置まで引き上げた後、そ
の径は縮小されて係合を解くことになり、カバーキャッ
プが取り去られる。
【0034】以上の構成になる本発明キャップは、係合
筒20eにより飲み口栓10を確実に引き上げることが
できるので、栓体7とインナーリング11との嵌合、お
よび、ミドルリング12と第二段部5との嵌合を十分に
液密にすることが可能になり、液漏れのないキャップと
なる。
【0035】図3に示したものは、飲料用ボトルに取り
付けられるキャップ本体2の胴部下端の直径を前記のT
Eリングの外径より大きく(図中、中心線より左側)し
たものである。通常のTEリング(R)の付いたキャッ
プを開栓した際にボトルに残存する該リングRには切断
面があり、これに直接口を付けて飲むには危険を伴うた
めに、この残存するリングを覆い被せるようにしたもの
で、主として付け換え用のキャップとして使用されるも
のである。
【0036】図3の中心線より右側に示したものは、飲
料用ボトルに取り付けられるキャップ本体2の胴部下端
を前記の残存するTEリング(R)に接触しない程度に
その長さを短く制限したものである。したがって、ボト
ルに該残存リングの有無に拘わらず取着できる付換用キ
ャップとしたものである。
【0037】付換用キャップとしの今一つの実施例は、
図4に示すように、該キャップのボトルとの嵌合部3の
内径に形成する雌ねじ3aをその奥端より1.5ないし
2.5山とそのねじ部長さをボトルとの螺合に必要な最
小限に止め、残余はボトルに嵌合装着されるアルミニウ
ムキャップ32の外径とほぼ同一の内径3cとしたもの
である。このアルミニウムキャップ32の外径はボトル
口頸部雄ねじの外径よりおよそ1.5mm大きく形成さ
れているので、対象とするボトルに応じて該内径3cが
決定される。
【0038】以上の構成になるキャップは、付替用キャ
ップとしてボトル口部に装着されたアルミニウムキャッ
プ32に前記の嵌合部内径3cを外嵌することにより取
着される。さらに、この付替用キャップはキャップ1と
共にプラスチックフイルムを被せ、これを熱収縮させて
ボトルと一体化されるものである。
【0039】この付替用キャップの使用方法は、熱収縮
フイルムを取り除き、付替用キャップ及びアルミニウム
キャップ32を取り外し、次いで、取換用キャップをボ
トル口部に螺合し、前記のようにカバーキャップの引き
抜き開栓することによる。
【0040】次に、図5に示す中栓30は、本発明に係
るボトル用キャップ1の嵌合部3内に挿入して(図1に
仮想線で表示した)、キャップの生産工場から出荷さ
れ、ボトルに飲料水を充填した後、飲料水メーカーにお
いて該キャップを該ボトルに取着することによりボトル
のパッキングとなるものである。その詳細を説明する
と、ボトルBの口部外径より若干大きな直径の天板30
aの下面にボトル口内径に液密に嵌合する円筒胴部30
bを形成し、また、該天板30aの上面に断面十字状の
摘持片30cを突設した形状になるものである。この中
栓は該キャップの嵌合部3内にその摘持片30c側から
挿通して装着される。なお、前記摘持片30cの形状は
断面十字状に限ることのないことは勿論である。また、
天板30aの周縁に薄肉部30dを形成したのは、この
薄肉部30dはキャップ嵌合部の最奥においてその内周
またはねじ溝に係合し容易に脱落しないためのものであ
る。
【0041】通常、ボトルの口端にアルミニウムコーテ
ィングフイルムなどを貼り付けてシールとするが、この
ような中栓30の装着されたキャップ1においては、ボ
トルに本キャップを装着するだけで中栓がボトル口に嵌
合され、液密を確保することになり、従来の如き、シー
ル作業が不要となる。
【0042】前記のボトルにおいて、飲料を飲むに際し
ては、先ず、本キャップを取り外し、ボトル口部に嵌合
している中栓をその摘持片30cを摘んで取り外す。こ
の場合、中栓がキャップ側に付着することが生じるが、
このような場合には該円筒胴部30bを摘んで該キャッ
プより取り出すことになる。また、中栓30がボトル側
に付着しておれば、摘持片30cを掴んで取り外す。而
して後に、再び本キャップをボトルに装着し、さらにカ
バーキャップを取り除き、口飲することになる。
【0043】
【発明の効果】本発明飲料用ボトルのキャップは、吐出
口の開閉をカバーキャップ20に垂下した液密を有する
係合筒20eによって行うために摩擦抵抗が大きく、し
たがって確実な作動が得られる。
【0044】その係合筒の先端をスリットにより分割
し、その内径内に柱状体7pが挿脱可能にしたために、
係合筒と吐出口との係合力はそれが挿通されているか否
かによって大きく異なり、飲み口栓の上下動、したがっ
て、吐出口の開閉をより確実にした。
【0045】吐出口には係合筒20eおよび栓体7とい
う2体の栓が嵌合する構造としたので、吐出口の液密保
持がより良好となつた。
【0046】中栓に摘持片およびストッパーを突設した
ので、その取り外し時に未だボトル側に嵌合し、あるい
は、キャップ内に残存しているとに拘わらず、容易に取
り去ることが可能になったこと、および、輸送過程でキ
ャップ他のキャップに挿通嵌合することがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るキャップの実施例の1を
ボトルに装着した状態を示す一部断面の正面図である。
【図2】今一つの実施例に関し、キャップをボトルに装
着する状況を示したもので、(a)は係合筒が吐出口に
突入する初期の状態を、(b)は挿通した状態を、
(c)は係合筒の内径に挿通突起が嵌合した状態を示す
一部断面の正面図である。
【図3】ピルファプルーフキャップの残存リングを被覆
するタイプのキャップと該残存リング部まで垂下しない
タイプのキャップを中心線より左右対称に示した全断面
の正面図である。
【図4】アルミニウムキャップを装着したボトルにおい
て、本発明キャップを該アルミキャップに外嵌した状態
を示す断面になる正面図(中央より左側)と、該アルミ
ニウムキャップを取り外した後、本発明キャップをボト
ルに装着した状態を断面で示した正面図である。
【図5】中栓を示したもので、(a)は平面図、(b)
は一部断面で示した正面図である。
【図6】従来タイプの口飲み用キャップを断面にて示し
た正面図である。
【符号の説明】
1 キャップ 2 キャップ本体 3 嵌合部 4 第一段部 5 第二段部 6 ブリッジ 7 栓体 7p 柱状体 10 飲み口栓 10c 凸条 11 インナーリング 11a 吐出口 11b 段差 20 カバーキャップ 20e 係合筒 30 中栓

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料用ボトルに取り付けられるキャップ本
    体(2)と、該キャップ本体に嵌合され、上方位置にお
    いて吐出口を開栓し、下方位置において吐出口を閉栓す
    る上下動可能な飲み口栓(10)と、該飲み口栓(1
    0)に外嵌可能で、前記キャップ本体(2)に取り付け
    可能なカバーキャップ(20)とからなる飲料用ボトル
    のキャップ(1)であって、前記カバーキャップを飲み
    口栓に外嵌すると該カバーキャップの天板下面中心に垂
    下形成した係合筒(20e)が前記飲み口栓の吐出口
    (11a)に挿通し、該係合筒に形成した係合用凸条
    (20r)が吐出口(11a)に設けた段差(11b)
    と係合すると共にコンタクトリング(20f)が飲み口
    栓の上面に当接して該飲み口栓を閉栓位置にまで下降せ
    しめ、逆に、カバーキャップを引き上げることにより飲
    み口栓を開栓位置にまで引き上げ開栓し、さらに引き上
    げるとカバーキャップが飲み口栓から離脱することに特
    徴を有する飲料用ボトルの口飲みタイプキャップ。
  2. 【請求項2】カバーキャップ(20)の天板下面中心に
    垂下形成した係合筒(20e)の先端に軸方向に向かっ
    て複数本のスリットを刻設すると共に、キャップ本体中
    心部に設けた栓体(7)の先端に柱状体(7p)を突設
    して、飲み口栓(10)の下降段階および閉栓時に該柱
    状体(7p)が係合筒(20e)の内径内に挿通するこ
    とに特徴を有する請求項1記載の飲料用ボトルの口飲み
    タイプキャップ。
  3. 【請求項3】飲料用ボトルに取り付けられるキャップ本
    体(2)は、その胴部下端が該ボトルに残存するTEバ
    ンドの残存リングRを被覆するに十分な径と長さに形成
    されたことに特徴を有する請求項1記載の飲料用ボトル
    の口飲みタイプキャップ。
  4. 【請求項4】飲料用ボトルに取り付けられるキャップ本
    体(2)は、その胴部下端が、ボトルに残存するTEバ
    ンドの残存リングの上部までに止められたことに特徴を
    有する請求項1記載の飲料用ボトルのキャップ。
  5. 【請求項5】飲料用ボトルキャップに予め挿入取着され
    る中栓(30)は、ボトルの口部外径とほぼ同寸法の円
    形天板(30a)の下方にボトル口部に液密に嵌合する
    円筒胴部(30b)を、天板の上方に摘持片(30c)
    を形成した形状であることを特徴とする飲料用ボトルキ
    ャップの中栓。
  6. 【請求項6】アルミキャップを嵌合取着したボトルにお
    いて、該キャップにその嵌合部(3)が外嵌し、該キャ
    ップ取り去り後には該ボトル口頸部の雄ねじに螺合する
    ことに特徴を有する請求項1、または請求項2、または
    請求項3記載の飲料用ボトルの口飲みタイプキャップ。
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