JPH0752054Y2 - キャップ付きツイストオフプラスチックチューブ - Google Patents

キャップ付きツイストオフプラスチックチューブ

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JPH0752054Y2
JPH0752054Y2 JP8159090U JP8159090U JPH0752054Y2 JP H0752054 Y2 JPH0752054 Y2 JP H0752054Y2 JP 8159090 U JP8159090 U JP 8159090U JP 8159090 U JP8159090 U JP 8159090U JP H0752054 Y2 JPH0752054 Y2 JP H0752054Y2
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twist
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、チューブ内の製品が店頭で不正に使用される
のを防止するためのバージンシール機構が設けられてい
るプラスチックチューブに関し、特に、開封後の密封性
が良好なキャップが付けられているツイストオフプラス
チックチューブに関する。
(従来の技術) プラスチックチューブに対して、チューブ内の製品が店
頭で不正に使用されるのを防止するために、チューブの
口頸部を封鎖する密封シールのようなバージンシール機
構、すなわち、単なるキャップの取り外し操作では開封
できず、もし開封された場合には、その事実が消費者に
一目瞭然となるようにした不正開封防止機構、を設ける
ということは従来から一般的に行われている。
一方、不正開封防止機構を備えた容器として、例えば、
周囲にねじ部を有する口頸部の上端から、更に上方へ立
ち上がる膨出部分を注出路の閉鎖部として形成し、この
膨出部分の一部に環状の薄肉部を形成した容器本体に対
して、天板と、天板周縁から垂下して容器本体の口頸部
に螺合する筒部を有し、天板の上面側に、容器本体の膨
出部分を挿入し得る凹部を形成したキャップが設けられ
ていて、容器本体の膨出部分にキャップ天板上面の凹部
を嵌合させた状態でキャップを回動することにより、膨
出部分を薄肉部から破断して注出路の閉鎖部を開封する
ようにしたツイストオフプラスチック容器というものが
従来公知となっている。(実公昭59-12543号公報など参
照) また、同じく不正開封防止機構を備えた容器として、周
囲にねじ部を有する口頸部の上端よりも下方の内壁から
注出路の閉鎖部を形成し、該閉鎖部の一部に薄肉部を形
成すると共に、薄肉部を破断するための力の伝達部(リ
ング状のつまみ部)を、容器本体とキャップを完全に螺
合した状態で、キャップの天板下面よりも下方に位置す
るようにしたものが従来公知となっている。(実開昭60
-120936号公報など参照) (考案が解決しようとする課題) ところで、上記のような従来公知のツイストオフプラス
チック容器に見られる不正開封防止機構については、薄
肉部によって破断する膨出部分が容器の口頸部上端から
形成されているため、口頸部上端に破断片が残ることと
なり、開封後、容器の口頸部にキャップを装着して再密
封するときに、口頸部上端に残った破断片によって密閉
性が悪くなるという問題がある。
また、開封前にはキャップ天板下面と膨出部分上端とが
突き当たる位置までしかキャップを締めることができな
い反面、開封後にはキャップ天板下面と口頸部上端とが
突き当たる位置までキャップを締める(この位置まで締
めないと内容物が漏れる)ため、開封前と開封後で容器
本体に対するキャップの螺合の程度がかなり異なること
になる。
その結果、開封後の螺合程度を普通の容器並みにする
と、開封前の螺合が浅すぎて輸送中等にキャップが容器
本体から外れてしまう恐れがある一方、開封前の螺合て
程度を普通の容器並みにすると、開封後の螺合が深くな
りすぎて、再密封のためのキャップの回転が面倒にな
る。
さらに、開封前と開封後とで、キャップによって覆われ
る口頸部の割合が異なり、キャップの下端と容器本体の
肩部との間隔が異なることとなるため、容器のイメージ
が開封前と開封後で異なったものとなって、外観性を重
視する化粧品の容器等に使用するには好ましくないもの
となる。
そこで、上記の各問題点に対応するために、ツイストオ
フプラスチック容器の閉鎖部(膨出部分)を、上記の2
番目に示した従来公知の容器の不正開封防止機構のよう
に、口頸部の上端よりも下方の内壁から形成すると共
に、薄肉部破断力の伝達部となる膨出部分を、容器本体
とキャップを略完全に螺合した状態で、その上端がキャ
ップの天板下面よりも下方に位置するように形成するこ
とも一応考えられる。
しかしながら、そのようにツイストオフプラスチック容
器の閉鎖部の膨出部分を容器口頸部の中に略埋没させる
ように位置させた場合、キャップの天板上面に形成され
るツイストオフ操作様の凹部は、口頸部内に凹部を挿入
可能なように、キャップの天板上面から上方に突出した
ものとならざるを得ず、その結果、外観性を重視する化
粧品の容器等に使用するには、キャップの外観形状が好
ましくないものとなる。
また、容器の底部が不安定な形状を有するチューブ容器
では、装着するキャップを内筒部と外筒部からなる比較
的大きなものとして、キャップを装着した状態のチュー
ブ容器全体をキャップを底にして倒置しておく場合が多
くあるが、ツイストオフ操作用の凹部がキャップの天板
上面から突出するようなものでは、キャップを装着した
状態で容器全体をキャップを底にして安定した状態で倒
置しておくことができないため、そのようなツイストオ
フによる開封構造をチューブ容器に対して適用すること
が実際上不可能になる。
本考案は、上記のような従来のツイストオフプラスチッ
ク容器の不正開封防止機構の持つ不都合を解消してチュ
ーブ容器に適用することを目的としており、より具体的
には、ツイストオフによる不正開封防止機構を、開封後
の再密封性が低下することなく、開封前と開封後とでチ
ューブ本体に対するキャップの螺合程度が殆ど変わらな
いものにすることができると共に、それに伴ってキャッ
プ天板上面から突出するツイストオフ操作のための凹部
を、外観上目立たないものとし、さらに、キャップの天
板から凹部が突出しているにもかかわらず、装着された
キャップを底にしてチューブ全体を安定して倒置するこ
とができるキャップ付きツイストオフプラスチックチュ
ーブを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するため
に、内側に注出路を形成し外周面にねじ部を備えた円筒
状の口頸部に、注出路を閉鎖する閉鎖部が一体的に形成
され、該閉鎖部に、横断面非円形の膨出部分と、少なく
とも膨出部分の一部分を囲む薄肉部とが形成されている
チューブ本体に対して、筒部と天板を有し、該筒部の内
周面に、口頸部のねじ部と螺合するねじ部が形成され、
該天板の上面側に、閉鎖部の膨出部分と嵌合する横断面
形状が非円形の凹部が形成されているキャップが設けら
れていて、チューブ本体閉鎖部の膨出部分にキャップ天
板上面の凹部を嵌合させた状態でキャップを回動するこ
とにより、閉鎖部を薄肉部から破断するようにしたキャ
ップ付きツイストオフプラスチックチューブにおいて、 チュープ本体の閉鎖部が、口頸部の上端よりも下方の内
壁から中心方向に延びる横壁部分と、該横壁部分から上
方に立ち上がる膨出部分を有するもので、且つ、該膨出
部分の上端を、チューブ本体とキャップを略完全に螺合
した状態で、キャップの天板下面よりも下方に位置する
ようにしたものであり、 キャップが、内筒部と外筒部を有し、該内筒部の内周面
に、口頸部のねじ部と螺合するねじ部が形成され、該内
筒部の天板下面に、チューブ本体とキャップを略完全に
螺合した状態で、口頸部の内壁と接触する外径の円筒状
インナーリブと、口頸部上端面と接触する直径のコンタ
クトリングが、それぞれ垂下形成されていて、円筒状イ
ンナーリブの長さが、閉鎖部の横壁部分と口頸部上端と
の間の距離よりも短く、円筒状インナーリブの厚さが、
閉鎖部の膨出部分と口頸部内壁との間の間隙よりも薄く
形成されているものであると共に、 該キャップの外筒部上端が内筒部上端よりも上方に位置
しており、内筒部の上端周縁から外方斜め上方に延びる
天板の連結部を介して、内筒部と外筒部が一体的に連結
されていて、内筒部の天板上面に、閉鎖部の膨出部分と
嵌合する凹部が、該天板上面から上方に突出し、且つ、
その上端が外筒部の上端よりも上方に突出しないように
形成されていることを特徴とするものである。
(作用) 上記のような構成により、容器の口頸部上端に薄肉部の
破断による破断片が残ることはなく、口頸部の上端を覆
うキャップの天板下面にインナーリブとコンタクトリン
グが形成されていることもあって、開封後、キャップに
より再密封するときに、良好な密封性が保証される。
また、開封前、開封後にかかわらず、チューブ本体とキ
ャップを略完全に螺合した状態とすることができるた
め、開封前と開封後の容器本体に対するキャップの螺合
の程度を同じとすることができ、開封前の螺合が浅くな
りすぎたり、開封後の螺合が深くなりすぎたりするよう
なことがなく、容器のイメージが開封前と開封後で変わ
ることはない。
また、キャップが径の大きい外筒部を有するものである
ため、キャップを回動させる(捩じる)ことにより薄肉
部を破断する開封操作の際に、径の大きい外筒部を握っ
てキャップを操作することとなり、弱い力で大きな破断
トルクを得ることができて、少ない力で容易に開封操作
を行うことができる。
さらに、チューブ本体の閉鎖部の膨出部分が口頸部の中
に位置していることにより、該膨出部分と螺合するツイ
ストオフ操作用の凹部は、キャップの天板上面から上方
に突出することとなるが、その上端が外筒部の上端より
も上方に突出していないため、その突出は目立たず、ま
た、装着したキャップを底にしてチューブを倒置した場
合、凹部がキャップの天板上面から上方に突出している
にもかかわらず、外筒部の上端によって、チューブを安
定した状態で倒置しておくことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明
する。
第1図および第2図は、本考案のキャップ付きツイスト
オフプラスチックチューブの一実施例を示す横断面端面
および平面図で、第1図はキャップを示し、第2図はプ
ラスチックチューブ本体を示している。
第2図(a),(b)に示すように、プラスチックチュ
ーブ本体1には、断面円形の口頸部2が一体的に形成さ
れており、この円筒状の口頸部2には、内側に注出路12
が形成され、外側にねじ部3が形成されていて、この口
頸部2の上下方向略中間位置には、注出路12を閉鎖する
閉鎖部4が口頸部の内壁13と一体的に形成されている。
この閉鎖部4は、口頸部の内壁13から中心に向かって水
平に延びる横壁部分41と、横壁部分41から上方に立ち上
がっている膨出部分42を有し、横壁部分41と膨出部分42
の間に、少なくとも膨出部分42の一部を囲むように、薄
肉部43が形成されているものである。
なお、薄肉部43は、口頸部2と閉鎖部4とを同時に射出
成形する際に形成されるのが好ましいが、後加工法で形
成してもよい。
また、膨出部分42の形状について、本実施例では、図示
したように、横断面正方形で上方に膨出した形状となっ
ているが、横断面が非円形状であれば、特にその形状が
制限されるものではない。
また、横壁部分41は、内壁13から中心に向かって延びて
いればよく、傾斜していてもよいもので、口頸部2にキ
ャップ5を螺合させた際に、後で述べるキャップ5のイ
ンナーリブ9が接触しない位置にあればよいものであ
る。
上記のようなチューブ本体1に対して、これに装着され
るキャップは、第1図(a),(b)に示すように、キ
ャップ5の全体の天板7の周縁から垂下する円筒形の外
筒部14と、天板7の外筒部14の内側から垂下する内筒部
15とが、天板7の連結部72を介して、一体的に連結され
ているもので、内筒部15の内側に、チューブ本体1の口
頸部2のねじ部3に対応するねじ部6が形成されてい
る。
キャップ5の外筒部14は、その上端が内筒部15の上端よ
りも高い位置にあって、外筒部14の上端と円筒部15の上
端を連結する天板7の連結部72は、内筒部15の天板73
底とする擂鉢状の傾斜面となっている。
ところで、このキャップ5の内筒部15の天板73(天板7
の内筒部15より内側の部分)の下面には、中心に向かっ
て同心的に、環状のコンタクトリング8とインナーリブ
9が下方に突出して形成されている。
コンタクトリング8は、開封後のキャップ装着時に口頸
部2の上端面と線接触(環状に線接触)して密着し、密
封性を確保するためのものであり、一方、インナーリブ
9も、開封後のキャップ装着時に口頸部2の内壁13と接
触して密着し、密封性を確保するためのものである。
インナーリブ9の外周形状は、第3図(a)に示すよう
に、直線状の傾斜面としてもよいし、第3図(b)に示
すように、先端にいくに従って漸次径が小さくなる傾斜
面としてもよいが、前者の場合は口頸部の内壁13と線接
触となり、後者の場合は口頸部内壁13と面接触となるの
で、密封性向上の点からは後者の方がより効果的であ
る。
なお、コンタクトリング8とインナーリブ9の一方のみ
でも一応の密封性を得ることはできるが、両者を協働さ
せることにより密封性が完全となって、開封後の密封性
を十分に維持することができ、しかも繰り返しの使用に
よっても密封性が低下することがなく、密封性の寿命が
向上することとなる。
一方、キャップの内筒部15の天板73の上面には、その中
心に、突出した壁によって形成された凹部71が設けられ
ており、この凹部71の横断面形状は、本実施例では、チ
ューブ本体2の膨出部分42の横断面形状に応じて、正方
形となっている。
この凹部71の横断面形状の大きさについては、口頸部2
の閉鎖部4に設けられる横断面非円形状(本実施例では
正方形)の膨出部分42の大きさよりも僅かに大きい
(例、0.2mm)相似形であるのが好ましいが、必ずしも
そのようにする必要はなく、凹部71と膨出部分42の形状
および大きさが、膨出部分42を凹部71に挿入可能で、し
かも凹部71を回転するとその回転に伴って膨出部分42
回転するようなものであれば、相似形でなくとも良い。
この凹部71の高さについては、天板7の肩(最上部分)
すなわち外筒部14の上端位置と等しいか或いはそれより
低くなっているもので、それによって、凹部71が内筒部
15の天板73から上方に突出しているにもかかわらず、そ
の突出が外観上目立たないものになると共に、キャップ
5を装着したプラスチックチューブ全体を倒置しておく
場合に、座わりがよいものとなって、安定した状態で倒
置するのに好都合なものとなる。
上記のような構造を有するチューブ本体1とキャップ5
とからなるキャップ付きツイストオフプラスチックチュ
ーブにおける開封と再密封の操作については以下の通り
である。
開封前は、第4図に示すように、口頸部2のねじ部3と
キャップ5のねじ部6が螺合された状態で、プラスチッ
クチューブ本体1の口頸部2にキャップ5が装着されて
おり、口頸部2の内壁13により形成される注出路12は閉
鎖部4によって閉鎖された状態にある。
これを開封するに際して、まず、キャップ5を取り外し
て天地を逆にした後、第5図に示すように、キャップ5
の天板7に突設された凹部71を口頸部2に差し込んで、
非円形状の凹部71を非円形状の膨出部分42に嵌合させて
から、キャップ5を捩る(ツイストする)ことにより、
口頸部2の薄肉部43を破断して膨出部分43を横壁部分41
から除去することができ、これによって口頸部2の注出
路12は開封される。
そして、開封後は、第6図に示すように、キャップ5を
口頸部2に嵌めて時計の針の回転方向に回転し続ける
と、口頸部2のねじ部3とキャップ5のねじ部6とが螺
合しつつ、口頸部2の内壁13にインナーリブ9が嵌入し
始め、装着完了直前にコンタクトリング8が口頸部2の
上端面に圧接触し、キャップ5の回転が停止する。
これにより、口頸部2の注出路12が完全に再密封され、
繰り返し使用する時は、このキャップ5の取外しおよび
装着の操作を行うだけでよい。
以上に説明したような本実施例のキャップ付きツイスト
オフプラスチックチューブによれば、プラスチックチュ
ーブ本体1とキャップ5の開封前の螺着状態は、第4図
に示すように、キャップ5を時計の針の回転方向に回す
ことにより、口頸部2のねじ部3と内筒部14のねじ部6
が螺合してキャップ5が降下し、インナーリブ9が口頸
部の内壁13と密接し、コンタクトリング8が口頸部2の
上端面に圧設した状態で、キャップ5の降下が止まるも
のとなっている。
そして、その状態では、口頸部2の中に閉鎖部4の膨出
部分42が存在しているが、図示したように、口径部の内
壁13から内方に延びる横壁部分41と口頸部2の上端との
間の距離がキャップのインナーリブ9の長さよりも長
く、しかも口頸部の内壁13と膨出部分42との間の間隙が
インナリブ9の肉厚よりも広いので、インナーリブ9
は、膨出部分42に邪魔されることなく、内壁13に十分に
密接している。
また、本実施例では、膨出部分42の上方部分は口頸部2
の上端よりも僅かに上方へ突出しているが、突出してい
る部分の長さがキャップの天板7の中央部内面とコンタ
クトリング8の先端との間の距離以下なので、コンタク
ト8は、膨出部分42に邪魔されることなく、口頸部2の
上端面に密接している。
一方、プラスチックチューブ本体1とキャップ5の開封
後の螺着状態については、第6図に示すように、インナ
ーリブ9と内壁13との密接状態、コンタクトリング8と
口頸部2上端面との密接状態、ねじ部3とねじ部6との
螺合状態、およびキャップの外筒部14下端とプラスチッ
クチューブ本体1の肩部との距離など、全ての点で図4
で示された開封前の螺着状態と実質的に同一のものとな
っている。
そのようなことから、本実施例のキャップ付きツイスト
オフプラスチックチューブによれば、開封前と開封後と
で容器外観が異なって見えることもなく、また、ねじ部
3とねじ部6を略完全に螺合させるために必要なキャッ
プ5の回転度合も、開封前と後とで変わらないし、開封
後の密封性も充分確保できるものであことが判る。
なお、膨出部分42の高さについては、本実施例のよう
に、膨出部分42の口頸部2上端よりも突出している部分
の長さを、キャップの天板7の中央部内面とコンタクト
リング8の先端との間の垂直距離以下にするか、または
膨出部分42を口頸部2の上端から突出しないようにする
のが好ましい。
しかしながら、開封前と開封後とで、ねじ部3とねじ部
6を略完全に螺合させるためのキャップ5の回転度合や
容器外観が余り変わらない程度であれば、膨出部分42
口頸部2上端よりも上方へ突出している部分の長さの方
が本実施例よりも若干長くなっても差し支えない。
なぜならば、開封後には、膨出部分42は最早除去されて
いるため、キャップ5を締める際に、膨出部分42が天板
7の下面に当たってキャップ5の降下を阻止するような
事態を引き起こさないからである。
さらに、本実施例のキャップ付きツイストオフプラスチ
ックチューブによれば、キャップ5が径の大きい外筒部
14を有するにもであるため、薄肉部43の破断による開封
操作の際に、径の大きい外筒部14を握ってキャップ5を
捩じることとなり、弱い力で大きな破断トルクを得るこ
とができて、少ない力で容易に開封操作を行うことがで
きる。
その上、本実施例では、内筒部15の天板73から上方に突
出している凹部71の高さが、天板7の肩(最上部分)す
なわち外筒部14の上端位置と等しいか或いはそれより低
くなっているため、凹部71の突出が外観上目立たないも
のになると共に、キャップ5を装着したプラスチックチ
ューブ全体を倒置しておく場合に、凹部71がキャップの
天板上面から上方に突出しているにもかかわらず、座り
がよいものとなって、安定した状態で倒置しておくこと
ができる。
なお、プラスチックチューブ胴部に射出成形法により一
体的に口頸部を付けた後、印刷・塗装し、ブラインド状
スニップカットしてから、キャッピングすることにより
製造されるキャップ付きプラスチックチューブにおい
て、本実施例のような構成を採ることにより、口頸部の
シール工程を省くことができ、また、チューブとキャッ
プの2点構成で足り、従来のように密封性を向上させる
ためのパッキンが不用となるので、部品点数の簡略化を
図ることができる。
(考案の効果) 以上に説明したような本考案のキャップ付きツイストオ
フプラスチックチューブによれば、ツイストオフにする
不正開封防止機構が、力を要することなく開封操作を簡
単且つ容易に行うことができ、また、開封後の再密封性
を高めることができ、さらに、開封前と開封後とでチュ
ーブ本体に対するキャップの螺合程度が殆ど変わらない
ものとして、開封前にキャップが外れたり、開封後にキ
ャップを締めるのが面倒になったりすることを防止で
き、開封の前後で容器外観のイメージが変わらない状態
でプラスチックチューブに設けられると共に、それに伴
ってキャップ天板上面から突出するツイストオフ操作の
ための凹部を、外観上目立たないものとすることがで
き、また、凹部がキャップ天板上面から突出しているに
もかかわらず、キャップを装着したプラスチックチュー
ブ全体を安定した状態で倒置しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例に係るプラスチックチューブの
概略を示すもので、 第1図(a)はキャップ全体の縦断面端面図で、第1図
(b)はキャップの平面図であり、 第2図(a)は口頸部を備えたプラスチックチューブ本
体の要部の縦断面端面図で、第2図(b)はプラスチッ
クチューブ本体の平面図であり、 第3図はキャップのインナーリブのそれぞれの外周形状
を示す説明断面図であり、 第4図、第5図および第6図は、キャップとプラスチッ
クチューブ本体の各状態を示す要部の縦断面端面図であ
って、第4図は開封前の状態を示し、第5図は開封状態
を示し、第6図は開封後キャップを装着した状態をそれ
ぞれ示すものである。 1……プラスチックチューブ本体、2……口頸部、3…
…口頸部のねじ部、4……閉鎖部、41……横壁部分、42
……非円形状の膨出部分、43……薄肉部、5……キャッ
プ、6……キャップのねじ部、7……天板、71……非円
形状の凹部、72……天板の連結部、73……内筒部の天
板、8……コンタクトリング、9……インナーリブ、12
……注出路、13……内壁、14……外筒部、15……内筒
部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に注出路を形成し外周面にねじ部を備
    えた円筒状の口頸部に、注出路を閉鎖する閉鎖部が一体
    的に形成され、該閉鎖部に、横断面非円形の膨出部分
    と、少なくとも膨出部分の一部分を囲む薄肉部とが形成
    されているチューブ本体に対して、筒部と天板を有し、
    該筒部の内周面に、口頸部のねじ部と螺合するねじ部が
    形成され、該天板の上面側に、閉鎖部の膨出部分と嵌合
    する横断面形状が非円形の凹部が形成されているキャッ
    プが設けられていて、チュープ本体閉鎖部の膨出部分に
    キャップ天板上面の凹部を嵌合させた状態でキャップを
    回動することにより、閉鎖部を薄肉部から破断するよう
    にしたキャップ付きツイストオフプラスチックチューブ
    において、 チュープ本体の閉鎖部が、口頸部の上端よりも下方の内
    壁から中心方向に延びる横壁部分と、該横壁部分から上
    方に立ち上がる膨出部分を有するもので、且つ、該膨出
    部分の上端を、チューブ本体とキャップを略完全に螺合
    した状態で、キャップの天板下面よりも下方に位置する
    ようにしたものであり、 キャップが、内筒部と外筒部を有し、該内筒部の内周面
    に、口頸部のねじ部と螺合するねじ部が形成され、該内
    筒部の天板下面に、チューブ本体とキャップを略完全に
    螺合した状態で、口頸部の内壁と接触する外径の円筒状
    インナーリブと、口頸部上端面と接触する直径のコンタ
    クトリングが、それぞれ垂下形成されていて、円筒状イ
    ンナーリブの長さが、閉鎖部の横壁部分と口頸部上端と
    の間の距離よりも短く、円筒状インナーリブの厚さが、
    閉鎖部の膨出部分と口頸部内壁との間の間隙よりも薄く
    形成されているものであると共に、 該キャップの外筒部上端が内筒部上端よりも上方に位置
    しており、内筒部の上端周縁から外方斜め上方に延びる
    天板の連結部を介して、内筒部と外筒部が一体的に連結
    されていて、内筒部の天板上面に、閉鎖部の膨出部分と
    嵌合する凹部が、該天板上面から上方に突出し、且つ、
    その上端が外筒部の上端よりも上方に突出しないように
    形成されていることを特徴とするキャップ付きツイスト
    オフプラスチックチューブ。
  2. 【請求項2】閉鎖部の膨出部分の上端の高さが口頸部上
    端の高さ以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    キャップ付きツイストオフプラスチックチューブ。
  3. 【請求項3】閉鎖部の膨出部分の上端が口頸部上端より
    も少し上方に突出していることを特徴とする請求項1に
    記載のキャップ付きツイストオフプラスチックチュー
    ブ。
  4. 【請求項4】閉鎖部の膨出部分の口頸部上端よりも上方
    に突出している部分の長さが、インナーリブで囲まれた
    内筒部の天板の下面とコンタクトリング先端との間の垂
    直距離以下であることを特徴とする請求項3に記載のキ
    ャップ付きツイストオフプラスチックチューブ。
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