JP3201375B2 - 基板表面粗化方法および基板表面粗化装置ならびに印刷配線板の製造方法および印刷配線板の製造装置 - Google Patents

基板表面粗化方法および基板表面粗化装置ならびに印刷配線板の製造方法および印刷配線板の製造装置

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JP3201375B2
JP3201375B2 JP04387499A JP4387499A JP3201375B2 JP 3201375 B2 JP3201375 B2 JP 3201375B2 JP 04387499 A JP04387499 A JP 04387499A JP 4387499 A JP4387499 A JP 4387499A JP 3201375 B2 JP3201375 B2 JP 3201375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にビルドアップ
印刷配線板の製造に用いられる技術に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のビルドアップ印刷配線板の製造
は、図10に示す様に、以下の手順で行われる。
【0003】(1)絶縁樹脂基板上に導体回路を形成し
たコア層を作成する(図10(a))。
【0004】(2)コア層に感光性絶縁樹脂を印刷する
(図10(b))。
【0005】(3)感光性絶縁樹脂にマスクパターンを
露光・現像することで感光性絶縁樹脂にホトビアを形成
した基板を作成する(図10(c))。
【0006】(4)この基板の感光性絶縁樹脂の表面を
粗化し、後の金属めっきの密着性を良くし、次に絶縁樹
脂表面に無電解めっきし、その無電解めっき層に電解め
っきし銅層を形成する(図10(d))。
【0007】(5)その銅層上にホトレジストを印刷し
回路パターンを露光・現像し、銅層をエッチングし部品
端子パターンや配線パターンを形成する(図10
(e))。
【0008】この(4)で、銅層の部品端子パターンと
感光性絶縁樹脂の密着性を改善することがビルドアップ
印刷配線板を製造する重要な要素の一つとなっている。
【0009】このために(4)における感光性絶縁樹脂
の表面の粗化処理を行なう方法として、従来、特開平5
−37129号記載の「プリント配線板の製造方法」
で、エキシマレーザで絶縁樹脂の表面とめっき金属との
密着性を良くする方法、また、特開平7−116870
号記載の「基材表面の処理方法」で、紫外線レーザで絶
縁樹脂の表面を粗化しめっき金属の密着性を良くする方
法が知られている。
【0010】しかし、この従来方法では、高価なエキシ
マレーザ、紫外線レーザを用いるため、印刷配線板の製
造コストが高くなる欠点がある。
【0011】そのため、ランニングコストがより安価な
炭酸ガスレーザで基板表面を粗化する方法が考えられ、
この技術としては特開平10−139900号記載の
「樹脂表面の加工方法」が提案されている。この方法で
は、炭酸ガスレーザ光をカライドスコープ(管状干渉光
学系)に通し、ミラー面による多重反射を利用して、点
状の集合干渉パターンを発生させ、この模様により樹脂
表面を加工するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炭酸ガスレー
ザを用いる場合には、その波長が長いため、カライドス
コープの点列の周期のきめが荒くなる。特に50ミクロ
ン程度の寸法の回路パターンを形成する印刷配線板にお
いては、カライドスコープによる点列の周期での食刻模
様は、きめが荒すぎ使えないという問題があった。
【0013】この理由は、炭酸ガスレーザ光のカライド
スコープによる干渉模様のピッチは、炭酸ガスレーザ光
の波長が10.6μmと大きいため、カライドスコープ
に通常の光学系で可能な最大広がり角度60の光束を入
射させた場合でも、光束のカライドスコープの軸から成
す角度の平均は20度程度以上にはならない。この場合
は、波長の1.5倍の15ミクロン程度のピッチの干渉
パターンを生じるが、光束の方向のカライドスコープの
軸と成す平均角度がより少ない通常の場合は更に大きい
ピッチの干渉パターンしか生じ得ない。このため、炭酸
ガスレーザ光の波長の10.6μm以下のピッチの干渉
模様はカライドスコープでは得られなかったからであ
る。
【0014】本発明の主な目的はランニングコストがよ
り安価な炭酸ガスレーザを用いても、その波長が長くて
も、その波長(10μm)よりも細かい周期の干渉パタ
ーンを生じさせる光学系統を提供し、この光学系統を用
いる事で、50μm程度の寸法の回路パターンに対応す
るきめの細かい粗化模様を得、それにより印刷配線板の
絶縁樹脂の表面を粗化する事で部品端子と絶縁樹脂層の
密着性を改善した印刷配線板を提供することにある。
【0015】
【課題を解決する手段】本発明は、上記課題を解決すべ
く、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明の要
旨は、レーザー装置の光束を用いて基板の表面を粗化す
る基板表面粗化方法であって、前記レーザー装置からの
光束を3本以上に分光し、分光された前記各光束を鏡に
より前記基板上の一点に集光して円形に投影し、前記各
光束を干渉させて前記基板の表面に光束の波長以下のピ
ッチの点配列模様を食刻し、前記基板を移動させ、前記
基板の複数箇所に点配列模様を食刻することを特徴とす
る基板表面粗化方法に存する。請求項2に記載の発明の
要旨は、レーザー装置の光束を用いて基板の表面を粗化
する基板表面粗化装置であって、前記レーザー装置から
の光束を3本以上に分光する分光手段と、分光された前
記各光束を前記基板上の一点に集光して円形に投影し、
前記各光束を干渉させて点模様に前記基板の表面を食刻
可能にする鏡と、前記基板を移動させ、前記基板の複数
箇所に点配列模様を食刻可能にする送り機構とを備えた
ことを特徴とする基板表面粗化装置に存する。請求項3
に記載の発明の要旨は、前記分光手段は、前記レーザー
装置からの光束を2本に分光可能な位置に設けられ、さ
らに、これら2本の光束のうちの1本の光束を2本に分
光可能な位置に設けられ、全部で3本の光束に分光する
ことを特徴とする請求項2記載の基板表面粗化装置に存
する。請求項4に記載の発明の要旨は、前記分光手段
は、前記レーザー装置からの光束を2本に分光可能な位
置に設けられ、さらに、これら2本の光束をそれぞれ2
本に分光可能な位置に設けられ、全部で4本の光束に分
光することを特徴とする請求項2記載の基板表面粗化装
置に存する。請求項5に記載の発明の要旨は、前記パル
スレーザ装置は炭酸ガスパルスレーザであることを特徴
とする請求項2乃至4のいずれかに記載の基板表面粗化
装置に存する。請求項6に記載の発明の要旨は、前記分
光手段は、格子鏡であることを特徴とする請求項2乃至
5のいずれかに記載の基板表面粗化装置に存する。請求
項7に記載の発明の要旨は、前記送り機構は、前記基板
を設置する回転テ ーブルと、該回転テーブルに、前記基
板を回転の半径方向に移動させる一軸送り機構を用いた
ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の基
板表面粗化装置に存する。請求項8に記載の発明の要旨
は、絶縁基板状に導体回路を形成したコア層を作成した
基板に、レーザー装置を用いて食刻することにより印刷
配線板を製造する印刷配線板の製造方法であって、前記
レーザー装置からの光束を3本以上に分光し、分光され
た前記各光束を鏡により前記基板上の一点に集光して円
形に投影し、前記基板の表面で前記各光束を干渉させて
光束の波長以下のピッチの点配列模様を前記基板の表面
に食刻し、前記基板を移動させ、前記基板の複数箇所に
点配列模様を食刻し、前記基板表面に導体膜を無電解め
っきし、該無電解めっき層に電解めっきで導体層を形成
し、該導体層上にフォトレジストを印刷しフォトレジス
トに回路パターンを露光・現像しエッチングレジスト膜
を形成し、該エッチングレジスト膜で保護された導体を
残すエッチングを行い回路パターンを形成することを特
徴とする印刷配線板の製造方法に存する。請求項9に記
載の発明の要旨は、前記コア層に感光性の基板を印刷し
露光現像して該基板にホトビアを形成することを特徴と
する、請求項8に記載の印刷配線板の製造方法に存す
る。請求項10に記載の発明の要旨は、前記コア層に前
記基板を印刷し、この基板にパルスレーザ光束により穴
をあけることを特徴とする請求項8に記載の印刷配線板
の製造方法に存する。請求項11に記載の発明の要旨
は、絶縁基板状に導体回路を形成したコア層を作成した
基板に、レーザー装置を用いて食刻することにより印刷
配線板を製造する印刷配線板の製造装置であって、前記
レーザー装置からの光束を3本以上に分光する分光手段
と、分光された前記各光束を前記基板上の一点に集光し
て円形に投影し、前記各光束を干渉させて前記基板の表
面に光束の波長以下のピッチの点配列模様を食刻するこ
とを可能にする鏡と、前記基板を移動させ、前記基板の
複数箇所に点配列模様を食刻可能にする送り機構と、前
記基板表面に導体膜を無電解めっきするメッキ手段と、
該無電解めっき層に電解めっきで導体層を形成し、該導
体層上にフォトレジストを印刷しフォトレジストに回路
パターンを露光・現 像しエッチングレジスト膜を形成す
るレジスト膜形成手段と、前記エッチングレジスト膜で
保護された導体を残すエッチングを行い回路パターンを
形成するエッチング手段とを備えたことを特徴とする印
刷配線板の製造装置に存する。請求項12に記載の発明
の要旨は、前記分光手段は、前記レーザー装置からの光
束を2本に分光可能な位置に設けられ、さらに、これら
2本の光束のうちの1本の光束を2本に分光可能な位置
に設けられ、全部で3本の光束に分光することを特徴と
する請求項11記載の印刷配線板の製造装置に存する
請求項13に記載の発明の要旨は、前記分光手段は、前
記レーザー装置からの光束を2本に分光可能な位置に設
けられ、さらに、これら2本の光束をそれぞれ2本に分
光可能な位置に設けられ、全部で4本の光束に分光する
ことを特徴とする請求項11記載の印刷配線板の製造装
置に存する。請求項14に記載の発明の要旨は、前記レ
ーザ装置は炭酸ガスパルスレーザであることを特徴とす
る請求項11乃至13のいずれかに記載の印刷配線板の
製造装置に存する。請求項15に記載の発明の要旨は、
前記分光手段は、格子鏡であることを特徴とする請求項
11乃至14のいずれかに記載の印刷配線板の製造装置
に存する。請求項16に記載の発明の要旨は、前記送り
機構は、前記基板を設置する回転テーブルと、該回転テ
ーブルに、前記基板を回転の半径方向に移動させる一軸
送り機構を用いたことを特徴とする請求項11乃至15
のいずれかに記載の印刷配線板の製造装置に存する。
【0016】本発明の特徴は、部品端子と絶縁樹脂との
密着性を改善する基板表面粗化装置であり、その装置を
用いて基板表面を粗化することにより印刷配線板を製造
することを特徴とする。
【0017】図1に、本発明による光学系統の側面を示
すように、コア層に感光性絶縁樹脂を印刷し露光現像し
てホトビアを形成するという構成に対し、本発明に従っ
て、波長10.6μmの炭酸ガス・パルスレーザー光を
光学系により3つあるいは4つの光束に分割し、それぞ
れの光束を異なる3あるいは4方向から1つの領域に収
束させ、それらの光の干渉模様を形成することで部品端
子の形成位置の下地の絶縁樹脂の表面をレーザ光の波長
以下の微小ピッチの模様に食刻する。
【0018】次に、こうして食刻した絶縁樹脂表面に無
電解めっきし、その無電解めっき層に電解めっきし銅層
を形成する。その銅層をエッチングし回路パターンと部
品端子パターンを形成する。こうして絶縁樹脂に干渉模
様を食刻した上に銅めっきしエッチングして部品端子を
形成する。
【0019】この光学系の投影方法は、従来の設計では
レーザ光の干渉性を整えるため偏光方向を半波長板を用
いて回転させていたが、本発明は半波長板を用いずにレ
ーザ光の偏光方向を整えたことを特徴とする。
【0020】また、炭酸ガスレーザの光束を2つに分割
するために従来はハーフミラーを用い、その材質の透過
によるレーザエネルギーの損失があったが、本発明は、
格子鏡を用いて光を2つに分けることでエネルギー損失
を無くしたことを特徴とする。
【0021】また、本発明は、レーザ光を基板に垂直方
向から60度近くの角度を成す3方向あるいは4方向か
ら基板面上に投影するレーザ光束を円筒鏡で反射させレ
ーザ光束を楕円形にすることで光束の基板面上への投影
を円形にそろえるという役目を果たす。
【0022】従って、絶縁樹脂に干渉模様を食刻した上
に銅めっきしエッチングして形成した部品端子は絶縁樹
脂との密着性が改善されるという効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係る印刷配線板の製造方法について図1を用い
て説明する。図1には、印刷配線板の製造方法に係る光
学系の側面図が示されている。
【0025】(1)絶縁樹脂基板上に導体回路を形成し
たコア層を作成する。
【0026】(2)コア層に感光性絶縁樹脂を印刷し露
光現像して感光性絶縁樹脂にフォトビアを形成した基板
を作成する。
【0027】(3)パルス幅が10n秒から100μ秒
以内の炭酸ガスパルスレーザ(波長10.6μm)の一
パルスのエネルギーが400mJのレーザ光でビーム直
径が16mmのレーザ光束で図1の紙面に平行な方向に
偏光した光束を焦点距離500mmのZnSe製凸レン
ズあるいは反射鏡(図示略)で500mm先で収束させ
る。
【0028】次に、その先の光路100mm以内の位置
に、図の紙面に平行に細長い鏡(図示略)を2mmピッ
チで配列した第1格子鏡(分光手段)を設置し反射光束
と透過光束に分割する。その透過光束を第1格子鏡面と
平行な鏡103で反射し、その光束(第1の透過光束)
の光路を第1の光路と呼ぶ。更に反射光束を、鏡102
で反射した後に、更に、紙面に垂直方向に細長い鏡群
(図示略)の第2格子鏡(分光手段)で、紙面上の光路
の反射光束と透過光束に分け、両光束を鏡107あるい
は鏡108で反射し、基板面の垂直線に対して60度の
角度を成す光路により基板面の同一位置(集光点)で交
わる様にする。また、第1の透過光束は鏡104で反射
させ、紙面に垂直で第1の光路を含む平面(第2の平
面)内に向け、それを更に、第2の平面に平行方向の第
3格子鏡(分光手段)で第2の平面内に反射する。この
第3格子鏡で透過光束と反射光束に分けた両光束を鏡1
09あるいは鏡110で反射し、集光点で互いに120
度の角度で交わらせる。また、この凸レンズから集光点
までの光路はそれぞれ406mmにすることで集光点で
光束の直径を3mmにする。
【0029】この集光点に基板の面を紙面に垂直にし、
その面の法線ベクトルの方向をほぼ第1の光路に平行に
向け配置する。図2(a)に基板の面の正面に対する光
学系統を示す。また、鏡107、鏡108、鏡109、
鏡110は、基板面から100mmの光路長の位置に置
き、その鏡面の垂直線に45度を成す光を入射する、曲
率半径が約1600mmの凹面の円筒鏡10とし、その
円筒の軸を基板面に平行に向ける。これら円筒鏡(鏡1
07、鏡108、鏡109、鏡110)により、基板面
でのレーザ光束を楕円形にし、基板面の垂直線に対して
60度を成すレーザ光束の基板面への投影を円形にす
る。
【0030】すると、鏡107と鏡108の2つの光束
の干渉により、鏡107と鏡108の間の距離Lの位置
に次式で表わされる電界強度の干渉を生じる。
【0031】E=E1*Cos(60度)*Sin(2
*π*L/P)
【0032】P=λ/(Sin(60度))
【0033】ここで、第1格子鏡の反射光束の強度をE
1とし、λはレーザ光の波長10.6μmであり、Si
n(60度)=√3/2である。そのため、P=6.1
3μmになる。
【0034】鏡109と鏡110の2つの光束の干渉に
より、鏡109と鏡110の間の距離Mの位置に次式で
表わされる電界強度の干渉を生じる。
【0035】E=E2*Sin(2*π*M/P)
【0036】ここで、第1格子鏡の透過光束の強度をE
2とする。
【0037】透過光束の強度E2と反射光束の強度E1
とを、E2=E1Cos(60度)=(E1)/2とす
ると、両干渉縞同士の干渉のバランスが取れ、次式で表
わされる電界強度の干渉縞が現れる。
【0038】E=2*E2*Sin(2*π*X/(P
*√2))*Cos(2*π*Y/(P*√2))
【0039】X=(M+L)/√2
【0040】Y=(M−L)/√2
【0041】すなわち、図2(b)に示す様に、鏡10
7、110と鏡109、108の間の距離Xと、鏡10
7、109と鏡110、108の間の距離Yの座標に平
行な格子模様が現われる。この格子模様のピッチは、電
界値が0になる周期が(√2)*P/2=8.7μmに
なる。そしてこの周期のピッチの点配列模様があらわれ
る。このピッチは、鏡107、108、109、110
からの各光束が基板面の垂直線から60度の角度を成す
場合であり、この角度が45度以上の場合に点配列のピ
ッチが光束の波長以上になる。
【0042】この様にレーザ光束の波長以下の微小ピッ
チの点を生じさせることができ、この点格子を3mmの
領域内に生じさせたパルスレーザ光のエネルギーで感光
性絶縁樹脂の表面に窪みを食刻し基板上の感光性絶縁樹
脂表面を粗化する。1パルス当たり400mJのエネル
ギーの炭酸ガスレーザを感光性絶縁樹脂上の3mmの直
径の領域に投影し干渉模様を生じさせ、1パルスで4μ
mの深さの凹形状を形成する。
【0043】基板は基板面に平行方向の2軸方向に送る
送りテーブルに設置し、炭酸ガスパルスレーザを150
パルス/秒の周期で出射し、送りテーブルを450mm
/秒の速度でX方向に往復運動させ、X方向の走査毎
に、Y方向に3mm送ることにより、送りテーブル上の
基板全面をレーザの干渉模様により粗化処理する。こう
して、300mm*300mmの面積を約70秒で粗化
する。この粗化処理は、基板上に形成する部品端子の形
成部分等、特定の位置をXYテーブルでレーザ照射位置
に位置合わせして粗化する様にして、基板毎に処理する
面積を限定することで更にスループットを上げることも
できる。
【0044】(4)こうして表面を干渉模様で粗化した
感光性絶縁樹脂表面に無電解めっきし、その無電解めっ
き層に電解めっきし銅層を形成する。
【0045】(5)その銅層上にフォトレジストを印刷
し回路パターンを露光・現像し、銅層をエッチングし回
路パターンを形成する。
【0046】以上の製造方法の(2)で感光性絶縁樹脂
を用いてホトビアを形成したが、このビアの形成を感光
性を有さない絶縁樹脂を形成した後に、炭酸ガスレーザ
の照射により穴あけして形成しても良い。感光性を有さ
ない絶縁樹脂に対しても以上の処理と同様にして絶縁樹
脂の表面を炭酸ガスレーザの干渉模様で食刻できる。
【0047】従来技術に係るカライドスコープでは、十
羽一からげのようなものであったため、点配列模様は荒
かったが、第1の実施の形態によれば、点模様のピッチ
を自由に変えることができるので、きめの細かい点配列
模様を形成することができる。
【0048】また、絶縁樹脂上にパルスレーザで干渉模
様を食刻し粗化し、その上に銅めっきを形成したため、
アンカー効果で銅めっきの絶縁樹脂への密着性が改善さ
れる。
【0049】特に、本実施の形態の光学系統を用いたた
めに、炭酸ガスレーザの波長以下の周期の干渉模様を生
じさせる事が出来る効果がある。
【0050】また、炭酸ガスレーザーを用いているの
で、装置を低廉化することができる。
【0051】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
光学系統を図3と図4に示す。また、図5に第2の実施
の形態の干渉模様を示す。
【0052】第2の実施の形態では、鏡202及び鏡2
03、鏡204の出射光は基板面上の集光点に収束し、
それぞれの光束は基板面に垂直方向から70の角度を成
し、また、光路の基板面への投影が集光点を中心に互い
に120度の角度をなす様に配置する。また、鏡202
からの光束の電界は基板面に垂直な面内に偏光された直
線偏光にする。鏡203及び鏡204の両光路を含む面
を共通面と呼ぶと、共通面は基板面から36度の角度を
成し、その光束の電界の振動方向はその共通面に垂直方
向の直線偏光にする。これにより、鏡203及び鏡20
4の出射光の基板面への投影の電界成分は図のY方向を
向く。また、共通面内で両光束の成す角は109度であ
り、一方、鏡202からの光束の光路(第2の光路)が
共通面と成す角度は124度である。
【0053】第2の実施の形態の光学系は、炭酸ガスパ
ルスレーザを電界を図3の紙面に垂直な方向に偏光した
光束を焦点距離500mmのZnSe製凸レンズあるい
は反射鏡(図示略)で500mm先で収束させる。
【0054】次に、その先の光路100mm以内の位置
に、図3の紙面に垂直に細長い鏡20を2mmピッチで
配列した第1格子鏡により、紙面に平行な反射光束と透
過光束に分割する。
【0055】その透過光束を第1格子鏡(分光手段)に
50mm以内の距離にある第2格子鏡(分光手段)によ
り紙面に平行な反射光束と透過光束とに分ける。その反
射光束と透過光束は紙面に垂直に偏光している。これら
の光束を鏡203あるいは鏡204で図3の紙面に平行
な方向に反射させ両光束を97度の角度で交わらせ、交
点を集光点とする。結局、紙面は共通面でもある。ま
た、第1格子鏡の反射光束は、鏡201で反射させ第2
の光路に垂直に交わる方向に向ける。光束が第2の光路
と交わる位置に鏡202を設置し、光束を反射し第2の
光路に向ける。また、この凸レンズから集光点までの光
路はそれぞれ406mmにすることで集光点で光束の直
径を3mmにする。
【0056】また、鏡202、鏡203、鏡204は、
基板面から100mmの光路長の位置に置き、その鏡面
の垂直線に45度を成す光を入射する、曲率半径が約1
100mmの凹面の円筒鏡とし、その円筒の軸を基板面
に平行に向ける。これら円筒鏡(鏡202、鏡203、
鏡204)により、基板面でのレーザ光束を楕円形に
し、基板面の垂直線に対して70度を成すレーザ光束の
基板面への投影を円形にする。
【0057】すると、鏡203と鏡204の2つの光束
の干渉により、次式で表わされる電界強度の干渉を生じ
る。
【0058】Em=2*E3*Cos(54°)*Si
n(2*π*Y/R)*Cos(2*π*X/Q)
【0059】P=λ/Sin(70°)
【0060】R=P/Cos(60°)
【0061】Q=P/Sin(60°)
【0062】鏡202の光は、以下の式の電界を生じ
る。
【0063】Es=E2*Cos(70°)*Sin
(2*π*Y/P)
【0064】鏡202からの光束の電界強度E2と、鏡
203からの光の強度(=鏡204からの光の強度)=
E3とは、以下の関係式の強度比に調整する。
【0065】 E2=E3*Cos(54°)/Cos(70°)
【0066】全光束の干渉による電界強度Eは、以下の
式で表わされる。
【0067】E=E0*Sin(2π*Y/R)*Co
s(π*((Y/R)+(X/Q)))*Cos(π*
((Y/R)−(X/Q)))
【0068】E0=4*E2*Cos(70°)
【0069】ここで、λはレーザ光の波長10.6μm
であり、Sin(70°)=0.94である。そのた
め、P=11.2μmになる。
【0070】この電界強度の絶対値の最大位置の配列を
図5に示す。値が0のX座標軸に平行な縞がY方向の間
隔を11.2μmに出来る。X方向から右上がり30度
の方向に同じ間隔で電界強度値Eが0の縞が出来、X方
向から左上がり30度の方向に同じ間隔で電界強度値が
0の縞ができる。この縞の間の集光点同士の最短ピッチ
はこれらの干渉縞の長手方向に出来、そのピッチは2P
/3=7.5μmでありレーザ光の波長10.6μmよ
りも短い。このピッチは、鏡202、203、204か
らの各光束が基板面に垂直な線から70度の角度を成す
場合であり、この角度が42度以上の場合に点配列のピ
ッチが光束の波長以上になる。
【0071】第1の実施の形態では4つ必要であった光
学系統を1つ減らし3つの光学系統からの3つのレーザ
光束を絞り込む様にしたため、光学系統がより簡単にす
ることができる。
【0072】(第3の実施の形態) (1)基板上に絶縁樹脂を印刷し露光現像する。
【0073】(2)パルス幅が10n秒から100μ秒
以内のYAGパルスレーザ(波長1.06μm)のレー
ザ光でビーム直径が約1.6mmのレーザ光源で図の紙
面に垂直な方向あるいは平行な方向に偏光した光束を焦
点距離500mmの凸レンズあるいは反射鏡で500m
m先で収束させる。以上の部分を第1の実施の形態の光
学系統と置き換え、また、格子鏡をハーフミラーに置き
換えた光学系を用い、レーザ光束を4つに分解し4方か
ら集光させる。
【0074】すると、4つの光束の干渉によりレーザー
光の波長より短い0.9μmのピッチの点配列が直径1
mm弱の領域に形成された干渉模様が基板上に投影さ
れ、その干渉模様のパルスレーザ光のエネルギーで絶縁
樹脂の表面を微細に食刻し粗化する。
【0075】基板は基板面に平行方向の2軸方向に送る
送りテーブルに設置し、送りテーブルで基板位置を移動
させレーザ光束の干渉模様の生じる位置を部品端子位置
の下地の絶縁樹脂位置に合わせ、第1の実施の形態ある
いは第2の実施の形態の光学系により干渉模様を食刻し
た粗化処理を施す。
【0076】(3)こうして表面を干渉模様で粗化した
絶縁樹脂表面に無電解銅めっきし、その無電解銅めっき
層に電解銅めっきし銅層を形成する。
【0077】(4)その銅層上にフォトレジストを印刷
し回路パターンを露光・現像し、銅層をエッチングし回
路パターンを形成する。
【0078】第1、第2の実施の形態で炭酸ガスレーザ
を用いた表面粗化装置は、第3の実施の形態の様に、Y
AGレーザを用いた表面粗化装置にも適用できる。本発
明の光学系統をYAGレーザによる表面粗化装置に用い
ると、YAGレーザの光の波長が炭酸ガスレーザの波長
の10分の1である事に比例して、10分の1の細かい
表面粗化を行なうことができる。
【0079】(第4の実施の形態)第4の実施の形態の
光学系統を図6から図8に示す。また、図9に第4の実
施の形態の干渉模様を示す。
【0080】第1の実施の形態と同様に、炭酸ガスパル
スレーザ光でビーム直径が16mmのレーザ光束で電界
が図6の紙面に平行な方向に直線偏光した光束を焦点距
離500mmのZnSe製凸レンズあるいは反射鏡(図
示略)で500mm先で収束させる。
【0081】次に、その先の光路100mm以内の位置
に、図6の紙面に垂直に細長い鏡(図示略)を2mmピ
ッチで配列した第1格子鏡(分光手段)を設置し反射光
束と透過光束に分割する。両光束をそれぞれ鏡402と
鏡403で紙面内の方向に反射させ基板面への垂直線に
51度の角度を成させ、基板面の共通領域と交わる光路
に向ける。その両光束をそれぞれ第1の光学系と第2の
光学系で以下の様に処理する。第1の光学系と第2の光
学系は同じ対称形にする。
【0082】第1の光学系を図7で説明する。図7は図
6の光学系の光軸を含む平面で図1の紙面に垂直な平面
から見た第1の光学系統を示すものである。図7では、
鏡402で反射された光束の直線偏光の電界の方向は紙
面に垂直な方向になる。その光束を図7の紙面に垂直に
細長い鏡を1mmピッチで配列した第2格子鏡(分光手
段)を設置し図7の紙面方向に向けた反射光と透過光に
分け、透過光も鏡404で図7の紙面方向に向ける。そ
れぞれの光束を鏡406あるいは鏡407で図7の紙面
内方向に反射させ、両光束を基板面上の集光点で交わり
互いに76度の角度で交差する光路に乗せる。
【0083】第2の光学系も同様に、第2格子鏡で光束
を分け、鏡405で透過光の向きを変え、それぞれの光
束を鏡408あるいは鏡409で反射させ76度の角度
で交差させ基板面上の集光点に投影する。
【0084】こうすることで、4本の光束が基板面上の
集光点で交わり、それぞれの光束は基板面の垂直線に対
して60度の角度を成し、基板面に四方から収束する。
また、この凸レンズから集光点までの光路はそれぞれ4
06mmにすることで集光点で光束の直径を3mmにす
る。
【0085】また、鏡406、鏡407、鏡408、鏡
409は、基板面から100mmの光路長の位置に置
き、その鏡面の垂直線に40度を成す光を入射する凹面
の円筒鏡で円筒の曲率半径を約1500mmとし、その
円筒の軸を基板面に平行に向ける。これらの円筒鏡(鏡
406、鏡407、鏡408、鏡409)により、基板
面でのレーザ光束を楕円形にし、基板面の垂直線に対し
て60度を成すレーザ光束の基板面への投影を円形にす
る。
【0086】すると、鏡406と鏡407の2つの光束
の干渉により、鏡406と鏡407の間の距離Lの位置
に次式で表わされる電界強度の干渉を生じる。
【0087】E=E0*Sin(π*X/P)*Sin
(π*Y/P)
【0088】E=E0*Sin(2*π*L/P)
【0089】2P=λ/Sin(38度)
【0090】ここでλはレーザ光の波長10.6μmで
あり、1/Sin(37.8度)=2*√(2/3)で
あり、P=8.7μmになる。
【0091】この干渉模様を図9に示す。図9で、X座
標に平行な格子とY座標に平行な格子で電界値が0にな
る周期がP=8.7μmになる。そしてこの格子の間に
この周期のピッチの点模様が出来る。点模様のピッチ
は、鏡406、407、408、409からの各光束が
基板面の垂直線から60度の角度を成す場合であり、こ
の角度が45度以上の場合に点配列のピッチが光束の波
長以上になる。
【0092】この様にレーザ光束の波長以下の微小ピッ
チの点を生じさせることができ、この点格子を3mmの
領域内に生じさせたパルスレーザ光のエネルギーで絶縁
樹脂の表面に窪みを食刻し基板上の絶縁樹脂表面を粗化
する。1パルス当たり400mJのエネルギーの炭酸ガ
スレーザを絶縁樹脂上の3mmの直径の領域に投影し干
渉模様を生じさせ、1パルスで4μmの深さの凹形状を
形成する。
【0093】基板は図8に示す様に、基板面の垂直線に
平行な回転軸を有する回転テーブル上に、送りテーブル
を回転の直径方向に送る様に構成したテーブルに設置
し、炭酸ガスパルスレーザを150パルス/秒の周期で
出射し、回転テーブルの回転中心から約220mmの位
置にレーザ光を集光させ、回転テーブルを毎分20回転
させる。この場合は、レーザ光の照射位置での回転テー
ブルのY方向への移動速度が450mm/秒の速度にな
る。また、回転テーブルの1回転毎に、回転テーブルの
直径方向に送りテーブルを3mm送る。こうして、送り
テーブル上に設置した基板の全面にレーザの点配列模様
を投影して粗化処理する。300mm*300mmの基
板2枚の表面を約5分で粗化する。
【0094】こうして表面を干渉模様で粗化した絶縁樹
脂表面に無電解めっきし、その無電解めっき層に電解め
っきし銅層を形成する。
【0095】その銅層上にフォトレジストを印刷し回路
パターンを露光・現像し、銅層をエッチングし回路パタ
ーンを形成する。
【0096】第1から第3の実施の形態の光学ヘッドで
集光した干渉模様を、回転テーブル上の基板に投影し、
回転テーブルで基板を移動させる事で、基板の全面に一
様に粗化処理を行なう事が出来る効果がある。
【0097】なお、本実施の形態においては、本発明は
それに限定されず、本発明を適用する上で好適な10μ
mの幅のコアを有するポリイミド光導波路を有する光モ
ジュールのポリイミドの表面に銅をめっきするために、
ポリイミド膜上にYAGレーザの波長以下の周期の干渉
模様を形成しレーザでポリイミド膜を食刻する事に適用
する事ができる。また、LSIの表面に形成したポリイ
ミド等の樹脂膜上に金属めっきするために紫外線レーザ
により波長以下の周期の干渉模様を形成しそれにより樹
脂膜を食刻する事に適用することができる。
【0098】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、集光するスポットの寸法
あるいは形状を、光学系統中に四角形あるいは六角形等
のアパーチャを挿入し、スポット位置にその形状を投影
する様に光学系統を変える事も可能で、そのために上記
構成部材を本発明を実施する上で好適な数、位置、形状
等にすることができる。
【0099】また、レーザ光束を基板面に集光させる位
置においてレーザ光束が成す角を変える、レーザ光束の
方向可変機構を設ける事で干渉模様の周期を可変にした
基板表面粗化装置も可能である。
【0100】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0101】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、銅回路と絶縁樹脂との密着性が改善することができ
る。その理由は、絶縁樹脂上にパルスレーザで干渉模様
を食刻し粗化し、その上に銅めっきを形成したため、ア
ンカー効果で銅めっきの絶縁樹脂への密着性が改善され
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基板表面粗化
装置の概念図である。
【図2】図1に示す印刷配線板の正面に対する光学系統
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る基板表面粗化
装置の概念図である。
【図4】図3に示す印刷配線板の正面に対する光学系統
図である。
【図5】図3に示す印刷配線板の干渉模様を示す図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る基板表面粗化
装置の概念図である。
【図7】図6に示す第1の光学系の詳細図である。
【図8】図6に示す印刷配線板の構造を示す概念図であ
る。
【図9】図6に示す印刷配線板の干渉模様を示す図であ
る。
【図10】従来技術に示すビルドアップ印刷配線板の製
造工程を示す図である。
【符号の説明】
102,103,104,107,108,109,1
10 鏡 201,202,203,204 鏡 402,403,404,406,407,408 鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/38 H05K 3/38 A 3/46 3/46 B (72)発明者 手塚 雅之 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 荒木 俊明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−158798(JP,A) 特開 平10−139900(JP,A) 特開 平5−37129(JP,A) 特開 平7−116870(JP,A)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー装置の光束を用いて基板の表面
    を粗化する基板表面粗化方法であって、前記レーザー装
    置からの光束を3本以上に分光し、分光された前記各光
    束を鏡により前記基板上の一点に集光して円形に投影
    し、前記各光束を干渉させて前記基板の表面に光束の波
    長以下のピッチの点配列模様を食刻し、前記基板を移動
    させ、前記基板の複数箇所に点配列模様を食刻すること
    を特徴とする基板表面粗化方法。
  2. 【請求項2】 レーザー装置の光束を用いて基板の表面
    を粗化する基板表面粗化装置であって、前記レーザー装
    置からの光束を3本以上に分光する分光手段と、分光さ
    れた前記各光束を前記基板上の一点に集光して円形に投
    影し、前記各光束を干渉させて点模様に前記基板の表面
    を食刻可能にする鏡と、前記基板を移動させ、前記基板
    の複数箇所に点配列模様を食刻可能にする送り機構とを
    備えたことを特徴とする基板表面粗化装置。
  3. 【請求項3】 前記分光手段は、前記レーザー装置から
    の光束を2本に分光可能な位置に設けられ、さらに、こ
    れら2本の光束のうちの1本の光束を2本に分光可能な
    位置に設けられ、全部で3本の光束に分光することを特
    徴とする請求項2記載の基板表面粗化装置。
  4. 【請求項4】 前記分光手段は、前記レーザー装置から
    の光束を2本に分光可能な位置に設けられ、さらに、こ
    れら2本の光束をそれぞれ2本に分光可能な位置に設け
    られ、全部で4本の光束に分光することを特徴とする請
    求項2記載の基板表面粗化装置。
  5. 【請求項5】 前記パルスレーザ装置は炭酸ガスパルス
    レーザであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれ
    かに記載の基板表面粗化装置。
  6. 【請求項6】 前記分光手段は、格子鏡であることを特
    徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の基板表面粗
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記送り機構は、前記基板を設置する回
    転テーブルと、該回転テーブルに、前記基板を回転の半
    径方向に移動させる一軸送り機構を用いたことを特徴と
    する請求項2乃至6のいずれかに記載の基板表面粗化装
    置。
  8. 【請求項8】 絶縁基板状に導体回路を形成したコア層
    を作成した基板に、 レーザー装置を用いて食刻すること
    により印刷配線板を製造する印刷配線板の製造方法であ
    って、前記レーザー装置からの光束を3本以上に分光
    し、分光された前記各光束を鏡により前記基板上の一点
    に集光して円形に投影し、前記基板の表面で前記各光束
    を干渉させて光束の波長以下のピッチの点配列模様を前
    記基板の表面に食刻し、前記基板を移動させ、前記基板
    の複数箇所に点配列模様を食刻し、前記基板表面に導体
    膜を無電解めっきし、該無電解めっき層に電解めっきで
    導体層を形成し、該導体層上にフォトレジストを印刷し
    フォトレジストに回路パターンを露光・現像しエッチン
    グレジスト膜を形成し、該エッチングレジスト膜で保護
    された導体を残すエッチングを行い回路パターンを形成
    することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記コア層に感光性の基板を印刷し露光
    現像して該基板にホトビアを形成することを特徴とす
    る、請求項8に記載の印刷配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コア層に前記基板を印刷し、この
    基板にパルスレーザ光束により穴をあけることを特徴と
    する請求項8に記載の印刷配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁基板状に導体回路を形成したコア
    層を作成した基板に、レーザー装置を用いて食刻するこ
    とにより印刷配線板を製造する印刷配線板の製造装置で
    あって、前記レーザー装置からの光束を3本以上に分光
    する分光手段と、分光された前記各光束を前記基板上の
    一点に集光して円形に投影し、前記各光束を干渉させて
    前記基板の表面に光束の波長以下のピッチの点配列模様
    を食刻することを可能にする鏡と、前記基板を移動さ
    せ、前記基板の複数箇所に点配列模様を食刻可能にする
    送り機構と、前記基板表面に導体膜を無電解めっきする
    メッキ手段と、該無電解めっき層に電解めっきで導体層
    を形成し、該導体層上にフォトレジストを印刷しフォト
    レジストに回路パターンを露光・現像しエッチングレジ
    スト膜を形成するレジスト膜形成手段と、前記エッチン
    グレジスト膜で保護された導体を残すエッチングを行い
    回路パターンを形成するエッチング手段とを備えたこと
    を特徴とする印刷配線板の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記分光手段は、前記レーザー装置か
    らの光束を2本に分光可能な位置に設けられ、さらに、
    これら2本の光束のうちの1本の光束を2本 に分光可能
    な位置に設けられ、全部で3本の光束に分光することを
    特徴とする請求項11記載の印刷配線板の製造装置
  13. 【請求項13】 前記分光手段は、前記レーザー装置か
    らの光束を2本に分光可能な位置に設けられ、さらに、
    これら2本の光束をそれぞれ2本に分光可能な位置に設
    けられ、全部で4本の光束に分光することを特徴とする
    請求項11記載の印刷配線板の製造装置。
  14. 【請求項14】 前記レーザ装置は炭酸ガスパルスレー
    ザであることを特徴とする請求項11乃至13のいずれ
    かに記載の印刷配線板の製造装置。
  15. 【請求項15】 前記分光手段は、格子鏡であることを
    特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の印刷
    配線板の製造装置。
  16. 【請求項16】 前記送り機構は、前記基板を設置する
    回転テーブルと、該回転テーブルに、前記基板を回転の
    半径方向に移動させる一軸送り機構を用いたことを特徴
    とする請求項11乃至15のいずれかに記載の印刷配線
    板の製造装置。
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