JPH079181A - レーザ加工光学装置 - Google Patents

レーザ加工光学装置

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JPH079181A
JPH079181A JP5153277A JP15327793A JPH079181A JP H079181 A JPH079181 A JP H079181A JP 5153277 A JP5153277 A JP 5153277A JP 15327793 A JP15327793 A JP 15327793A JP H079181 A JPH079181 A JP H079181A
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JP
Japan
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mask
laser
polarization
light
laser beam
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Pending
Application number
JP5153277A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemi Sato
秀己 佐藤
Takao Terabayashi
隆夫 寺林
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Kyoko Amamiya
恭子 雨宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH079181A publication Critical patent/JPH079181A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マスク転写方式のレーザ加工装置において、レ
ーザ光の偏光を利用することによりマスクからの反射光
を再びマスクに照射し、レーザ光の利用効率を向上させ
ること。 【構成】レーザ発振器とマスクの間の光軸上に偏光分離
素子と波長板を設け、レーザ光の偏光を分離してマスク
に照射し、マスクからの反射光の偏光面を波長板により
90°回転させることによりマスクからの反射光を再び
マスク面に照射する光学系。 【効果】レーザ光を用いた有機物等の加工法において、
レーザ光の利用効率が高く、ひいては加工能率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光を用いたプリン
ト基板等の有機材料の加工法に係り、特に加工能率の高
いレーザ加工光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機材料を層間絶縁材料として用いる電
子回路基板において、層間の導通をとるため絶縁層に形
成されるバイアホール寸法は、実装密度の向上と共に年
々小さくなる傾向にある。また、バイアホールの穴数も
急激に増加する傾向にある。このようなバイアホールを
精度良く、しかも高能率で加工するため、レーザ光を応
用した加工方法が注目されている。図1は、例えば特開
昭63−220991号公報に示された従来のレーザ加
工装置を示す。この図において、1は光源(図示せず)
から出射されたレーザ光であり、エキシマレーザが用い
られている。2はレーザ光1のビームを拡大するビーム
エキスパンダ、3はマスク、4はマスク3のパターンを
試料5に転写するための光学系である。
【0003】ここで、バイアホールの径は一般に20〜
60μm程度であり、マスク3の光の透過部であるバイ
アホール3aの面積は、マスク全体の面積に対して一般
に0.1%以下である。したがって、レーザ光1の99.
9%はマスク3bで反射し、損失となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のレーザ
加工装置では、マスクに照射されたレーザ光の大部分
(99%以上)はマスクで反射され損失となるため、レ
ーザ光の利用効率が低い問題点があった。そこで、本発
明では上記問題点を解決し、レーザ光の利用効率が高い
加工光学装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】レーザ光、特にエキシマ
レーザのような紫外レーザ光を用いて材料を除去する加
工において、レーザ光源とマスクの間の光軸上にレーザ
光の偏光を分離する光学素子及び波長板を設けることに
より、レーザ光をS、P偏光にそれぞれ分離してマスク
を照射する。次に、マスクからの反射光を波長板により
偏光面を90°回転させた後、上記偏光分離素子で反射
させ、それを複数の偏光分離素子で繰り返しマスクを照
射し、試料を加工させるようにしたものである。
【0006】
【作用】本発明の基本概念を図1に示す。図中、6はレ
ーザ発振器、1はレーザ光、7は偏光ビームスプリッ
タ、8は1/4波長板、3はマスク、4は投影レンズ、
5は試料である。レーザ発振器6より発振されたレーザ
光1は一般にランダム偏光であり、偏光ビームスプリッ
タ7によりS、P偏光にそれぞれ分離することが出来
る。直進するP偏光は、1/4波長板8を通過しマスク
3を照射する。マスク3の開口部である3aを透過した
レーザ光は投影レンズ4により試料5に転写され、所定
の形状5aが加工される。一方、マスク3の反射部3b
で反射したレーザ光は再び1/4波長板8を通過するこ
とにより偏光面が90°回転し、S偏光に変換される。
したがって、反射光はレーザ発振器6に戻ることなく偏
光ビームスプリッタ7により反射される。そこで、上記
と同様の光学系を複数用いることによりマスク3からの
反射光を繰り返しマスク3に照射することが可能にな
り、レーザ光の利用効率が向上し、ひいては加工能率が
向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。
【0008】図2は、本発明の一実施例であるレーザ加
工装置の光学系を示す。本図において、6はレーザ発振
器であり、ここでは波長248nmのエキシマレーザを
用いた。レーザ発振器6からの出射されたレーザ光1は
ランダム偏光であり、偏光ビームスプリッタ7により
S、P偏光それぞれに分離される。なお、偏光ビームス
プリッタ7は、誘電体多層膜を蒸着した合成石英製の直
角三角形プリズムを二枚貼り合わせたキューブタイプを
用いた。偏光ビームスプリッタ7を直進するP偏光は、
1/4波長板8を通過しマスク3を照射する。マスク3
の開口部3aを透過したレーザ光は、投影レンズ4によ
り試料5に転写され、所定の形状5aが加工される。一
方、マスク3の反射部3bで反射したレーザ光は再び1
/4波長板8を通過することにより偏光面が90°回転
し、S偏光に変換される。ここで、マスク3の反射部で
ある3bは、誘電体多層膜を用いた。誘電体多層膜の反
射率を測定した結果、約99%であった。次に、マスク
3bからの反射光であるS偏光は、偏光ビームスプリッ
タ7で反射し、偏光ビームスプリッタ7bに入射し、上
記と同様に再びマスク3を照射する。
【0009】一方、偏光ビームスプリッタ7で分離され
たS偏光は、偏光ビームスプリッタ7aで反射し、1/
4波長板8を通過し、マスク3を照射する。なお、マス
ク3からの反射光はP偏光に変換され偏光ビームスプリ
ッタ7aを直進する。したがって、さらに上記と同様な
光学系を複数用いることにより、繰り返しマスク3を照
射することとが可能になる。
【0010】以上述べた第一の実施例によれば、レーザ
光の照射面積が約3倍となり、加工能率は約9倍に向上
した。
【0011】図3は、本発明の他の実施例を示す。図3
において、偏光ビームスプリッタ9はガラス基板に誘電
体多層膜をコートした平板タイプを用いた。その他の構
成は図1と同様であり、説明を省略する。レーザ発振器
6からの出射されたレーザ光1は平板タイプの偏光ビー
ムスプリッタ9でS、P偏光それぞれに分離される。直
進するP偏光は、1/4波長板8を通過しマスク3を照
射する。マスク3の開口部である3aを透過したレーザ
光は投影レンズ4により試料5に転写され、所定の形状
5aが加工される。一方、マスク3の反射部3bで反射
したレーザ光は再び1/4波長板8を通過することによ
り偏光面が90°回転し、S偏光に変換される。
【0012】以上述べた実施例は、レーザ光1は固定し
て用いたが、従来のビーム走査技術によりレーザ光をマ
スク3の全面に照射しても良い。また、レーザ光1は固
定し、マスクと試料を一体にもしくは相対的に動かして
も同様の効果が得られる。また、偏光分離方法として、
ブリュースター角を利用しても良い。
【0013】
【発明の効果】偏光分離素子によりレーザ光をS、P偏
光に分離してマスクに照射し、マスクからの反射光の偏
光面を90°回転させることにより、反射光を再びマス
ク面に照射させることが可能となる。このためレーザ光
の利用効率が高く、ビームの大面積化が可能となること
から加工能率が大幅に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偏光を用いたレーザ加工装置の基
本的光学系の構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示すレーザ加工装置の光学
系を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すレーザ加工装置の光
学系を示す図である。
【図4】従来のマスク転写方式のレーザ加工装置の構成
図である。
【符号の説明】
1…レーザ光、 6…レーザ発振器、 3…マスク、 4…投影レンズ、 5…試料、 7…偏光ビームスプリッタ、 8…1/4波長板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 恭子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工すべきパターンを形成したマスクと、
    この加工パターンを試料に転写するための投影光学系か
    らなるレーザ加工装置において、レーザ光源とマスクの
    間の光軸上にレーザ光の偏光を分離する光学素子と波長
    板とを設けたことを特徴とするレーザ加工光学装置。
  2. 【請求項2】加工すべきパターンを形成した高レーザ光
    反射性マスクと、この加工パターンを試料に転写するた
    めの投影光学系からなるマスク投影方式のレーザ加工装
    置において、レーザ光を偏光分離素子によりS及びP偏
    光にそれぞれ分離して試料に照射すると共に、マスク面
    からの反射光を波長板を用いて偏光面を90度回転させ
    た後、該波長分離素子により光路を光軸上から折り曲げ
    ると共に、複数の偏光分離素子を用いて、マスクからの
    反射光を繰り返しマスクに照射することを特徴とするレ
    ーザ加工光学装置。
  3. 【請求項3】レーザ光の偏光を分離する光学素子として
    誘電体多層膜を用いたことを特徴とする請求項1記載の
    レーザ加工光学装置。
  4. 【請求項4】加工すべきパターンを形成したマスクと、
    この加工パターンを試料に転写するための投影光学系か
    らなるマスク投影方式のレーザ加工装置において、マス
    クとして誘電体多層膜を用いることを特徴とする請求項
    1記載のレーザ加工光学装置。
JP5153277A 1993-06-24 1993-06-24 レーザ加工光学装置 Pending JPH079181A (ja)

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