JP3201130B2 - スピーカ用磁気回路の製造装置 - Google Patents
スピーカ用磁気回路の製造装置Info
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Description
るスピーカの磁気回路を組立てる際に利用されるスピー
カ用磁気回路の製造装置に関するものである。
用いて説明する。
と呼ばれる磁気回路を示した断面図であり、同図におい
て16はセンターポール部16aを有した下部プレー
ト、17はリング状のマグネット、18は同じくリング
状の上部プレートであり、これらを積層状態で結合して
磁気ギャップ19aを形成した磁気回路19を構成して
いる。
法を説明するものであり、図8に示すようにセンターポ
ール部16aを有する下部プレート16の平面部上に接
着剤21を塗布し、この上にリング状のマグネット17
を載置し、このマグネット17の上面に同じく接着剤2
1を塗布した後、ギャップゲージ20を下部プレート1
6のセンターポール部16aに装着し、更にリング状の
上部プレート18の内径を上記ギャップゲージ20の外
周部にはめ込むようにしてマグネット17上に載置する
ことによって磁気ギャップ19aを偏心することなく規
制し、磁気回路19を組立てるようにしている。
のスピーカ用磁気回路の製造方法では、特に下部プレー
ト16のセンターポール部16aの外径とリング状の上
部プレート18の内径との隙間として形成される磁気ギ
ャップ19aを均一に保つことが品質並びに性能を決め
る重要な要素であるが、上記接着剤21の硬化時間が約
30分間必要であるため、その間はギャップゲージ20
を抜き取ることができず、従ってスピーカの生産合理化
を図るための製造ラインを開発するにあたり接着剤21
の硬化促進のための乾燥炉やバッファーと、その間分の
ギャップゲージ20が必要となる。
イムが長期化となってしまう。又、ギャップゲージ20
の寸法ばらつきにより品質も安定しなくなり、性能も向
上することが困難であるという課題を有したものであっ
た。
短持間で精度良く磁気回路を組立てることができるスピ
ーカ用磁気回路の製造方法及び製造装置を提供すること
を目的とするものである。
に本発明によるスピーカ用磁気回路の製造装置は、セン
ターポール部を有する下部プレートの底面に設けた位置
決め用の凹部にはまり込む凸部を先端に備えて下部プレ
ートを位置決めする昇降自在な位置決めピンと、この位
置決めピンにより位置決めされた下部プレートの上面に
リング状のマグネットを装着するマグネット装着部と、
上記下部プレートならびにマグネットに主接着剤と補助
接着剤を塗布する第1、第2の接着剤塗布部と、内径が
下部プレートのセンターポール部の外径にはまり込むと
共に外径がリング状の上部プレートの内径にはまり込む
ように形成されて磁気ギャップを形成する昇降自在なギ
ャップゲージと、このギャップゲージの外周部に設けら
れ上部プレートの平面部を真空吸着保持しながら昇降す
る吸着ヘッドからなり磁気ギャップ形成部分となるギャ
ップゲージの先端部に垂直方向に切欠いた割り溝を設け
たスピーカ用磁気回路の製造装置としたものである。
プライマーと反応して硬化促進する瞬間硬化型の補助接
着剤により、製造ラインで生産するために必要な磁気回
路の接着強度が約1〜2秒で得られるようになり、主接
着剤の硬化に必要なバッファー、多量のギャップゲージ
が不要となり、ラインの小型化、製造リードタイムの短
縮が図れ、更に1つのギャップゲージで済むために寸法
ばらつきが無く、また材料寸法のばらつきを吸収して均
一な磁気ギャップが得られ、品質の安定化、性能の向上
を実現することができる。
て説明する。
を示す断面図であり、同図において1はセンターポール
部1aと底面に位置決め用の凹部1bを設けた下部プレ
ート、2はリング状のマグネット、3はリング状の上部
プレートであり、これらを積層状態で結合して円環状の
磁気ギャップ4aを形成した磁気回路4が構成されてい
る。
は段部を設け、この段部にマグネット2の内径をはめ込
んで位置決め規制するようにしている。
気回路4を製造する製造装置と、同装置による製造工程
を説明したものであり、図2〜図5において5は磁気回
路4の組立てに使用される2液型アクリル系の主接着
剤、6は同じく磁気回路4の組立てに使用されるメチル
シアノアクリレート系の瞬間硬化型の補助接着剤、7は
上部プレート2の接着面に塗布された硬化促進のための
アミン系のプライマーである。
む凸部8aを備えた位置決めピン、9はシリンダ、10
は第1のエアー弁、11は第2のエアー弁、12は真空
ポンプ口、13は吸着ヘッド、14は磁気回路4の磁気
ギャップ4aを形成するためのギャップゲージ、15は
上部プレート2を吸着保持する真空チャックである。
磁気回路の製造装置の動作と同製造方法について以下に
説明する。
グネット2とセンターポール部1aを有する下部プレー
ト1の上面に主接着剤5と補助接着剤6を併用して環状
に塗布して接着固定したものに、上記下部プレート1の
底面に設けた位置決め用の凹部1bに位置決めピン8の
凸部8aを下方から挿入して位置決めし、次にマグネッ
ト2の上面に同じく主接着剤5と補助接着剤6を併用し
て環状に塗布した後、上記補助接着剤6の硬化を促進す
るためのプライマー7を下面に塗布したリング状の上部
プレート3に、昇降自在な吸着ヘッド13の第1のエア
ー弁10にエアーが送り込まれてギャップゲージ14が
下降し上部プレート3の内径にはまり込むと同時に、ギ
ャップゲージ14の外周部に設けられた真空ポンプ口1
2からエアーが吸引され真空チャック15により上部プ
レート3の平面部を真空吸着して位置決め保持しながら
下部プレート1のセンターポール部1aの上部まで上部
プレート3を搬送する。
真上まで移動すると、図3に示すようにシリンダ9によ
り吸着ヘッド13が下降し、ギャップゲージ14により
センターポール部1aの外径と上部プレート3の内径を
均一に保持しながら接着接合する。
ゲージ14の先端部に複数(2個以上)の割り溝14a
を設けることによって、材料寸法のばらつきを吸収して
均一な磁気ギャップ4aを形成し、より高レベルで品質
の安定化を可能にすることができるものである。
的な瞬間接着剤の硬化時間(数秒〜数10秒)よりも早
い硬化時間(1〜2秒)で硬化することができ、また生
産するために必要とされる最低(10kgf)の接着強度
も得られるようになり、ライン直行率を大巾に改善する
ことができるものである。
ャップゲージ14の管理で済み、磁気ギャップ4aの寸
法の安定化を実現することができるものである。
硬化後、第2のエアー弁11よりエアーが送り込まれて
ギャップゲージ14が抜き取られる状態を示し、また図
5は、シリンダ9により吸着ヘッド13が上昇し、下部
プレート1の位置決め用の凹部1bから位置決めピン8
が離脱し、下降して磁気ギャップ4aを形成した磁気回
路4の組立てを完了する状態を示したものである。
路の製造方法及びその製造装置は、極めて短時間で精度
良く磁気回路の組立てを行うことが可能になるため、品
質面と信頼性の高い独自の一貫した組立合理化が可能と
なり、多種少量生産の品種切替対応にも優れ、更に高品
質、高性能のスピーカの生産を実現するもので、実用的
価値の高いものである。
気回路の製造装置は、極めて短時間で精度良く磁気回路
の組立てを行うことが可能になるために接着剤の乾燥に
伴う不要な工程と設備を削減でき、又乾燥及びバッファ
ーの省スペース化、更に設備の小型化、直行率向上によ
る組立リードタイムの短縮と高品質生産を可能にするも
のである。
化、長時間稼動対応が容易となるなど、実用的価値の高
いものである。
気回路の構成を示す断面図
を示す断面図
を示す断面図
を示す断面図
を示す断面図
回路の構成を示す断面図
解断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 センターポール部を有する下部プレート
の底面に設けた位置決め用の凹部にはまり込む凸部を先
端に備えて下部プレートを位置決めする昇降自在な位置
決めピンと、この位置決めピンにより位置決めされた下
部プレートの上面にリング状のマグネットを装着するマ
グネット装着部と、上記下部プレートならびにマグネッ
トに主接着剤と補助接着剤を塗布する第1、第2の接着
剤塗布部と、内径が下部プレートのセンターポール部の
外径にはまり込むと共に外径がリング状の上部プレート
の内径にはまり込むように形成されて磁気ギャップを形
成する昇降自在なギャップゲージと、このギャップゲー
ジの外周部に設けられ上部プレートの平面部を真空吸着
保持しながら昇降する吸着ヘッドからなり磁気ギャップ
形成部分となるギャップゲージの先端部に垂直方向に切
欠いた割り溝を設けたスピーカ用磁気回路の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07195094A JP3201130B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | スピーカ用磁気回路の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07195094A JP3201130B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | スピーカ用磁気回路の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07284196A JPH07284196A (ja) | 1995-10-27 |
JP3201130B2 true JP3201130B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=13475282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07195094A Expired - Fee Related JP3201130B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | スピーカ用磁気回路の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201130B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100312634B1 (ko) * | 1999-09-16 | 2001-11-03 | 곽영진 | 스피커 진동판 제조장치 |
CN113597775A (zh) * | 2019-03-25 | 2021-11-02 | 索尼集团公司 | 扬声器和制造扬声器的方法 |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP07195094A patent/JP3201130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07284196A (ja) | 1995-10-27 |
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