JP3201099U - 個別指導用机 - Google Patents

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Abstract

【課題】1人の講師が複数の生徒に対して適切に個別指導を行うことができる個別指導用机を提供する。【解決手段】1人の生徒が使用する所定幅の天板11と、天板の下面から下方に延びる脚部材と、天板の側端部から上方に立設する仕切り板25と、を有する机10を備え、天板は、両側端部12が後部14の幅寸法に対して前部13の幅寸法が狭まるように形成されており、天板の側端部が連なるように複数の机が連結されている。【選択図】図1

Description

本考案は、学習塾などにおいて用いられる個別指導用机に関する。
従来、学習塾などにおいては、1人の講師が多数の生徒に対して行う集団指導や、1人の講師が数人の生徒に対して行う個別指導が行われているが、各自の苦手箇所に応じて指導する個別指導が多くの学習塾で採用されている。
例えば、個別指導用の机として、机の天板の前方側面部と左右側面部とに板材を垂設することで、机の前方と左右の視界を遮って生徒にとって集中力を維持しやすい環境となるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、長尺学習机の長手方向を垂直方向に設けた仕切り板で等間隔に仕切り、各仕切り板の間に生徒が座ることで両隣の生徒の存在が気にならないようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
実用新案登録第3126123号公報 実用新案登録第3155539号公報
しかしながら、上記特許文献1では、構造上、各個人毎に多くのスペースが必要となり、スペースが限られた教室では採用が難しい。しかも、1人の講師によって複数の生徒を効率良く個別指導するのは難しい。また、座る場所以外の机周囲を板材で遮るため、生徒が圧迫感を受けて採用が難しい場合もある。
また、上記特許文献2では、各生徒に対して講師からの距離に差が生じるため、生徒が個別指導に差を感じる場合がある。しかも、講師の動作範囲が広くなり、採用が難しい場合がある。
そこで、本考案は、1人の講師が複数の生徒に対して適切に個別指導を行うことができる個別指導用机を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、1人の生徒が使用する所定幅の天板と、前記天板の下面から下方に延びる脚部材と、前記天板の側端部から上方に立設する仕切り板と、を有する机を備え、前記天板は、左右両方の側端部が後部の幅寸法に対して前部の幅寸法が狭まるように形成されており、該天板の側端部が連なるように複数の机が連結されている。
この構成により、天板の側端部に他の天板が連なるように連結された状態では、天板の側端部の傾斜によって各天板が同一方向を向くので、各机に座った個々の生徒が同一点の方向に向かって適切に個別指導を受けることができる。しかも、仕切り板によって隣の机の生徒が気にならないようにできる。
また、前記仕切り板は、前記天板の前端部から後端部を越えて後方の所定位置まで突出する大きさに形成され、該仕切り板は、光透過性を有する材料で形成されていてもよい。このように構成すれば、椅子に座った状態でも隣の机の生徒と目を合せることは無い。しかも、半透明の仕切り板により圧迫感を覚えることなく、室内の照明でも明るい環境で指導を受けることができる。
また、前記天板は、左右両方の側端部の狭まる角度が10°〜15°の範囲で設定されていてもよい。このように構成すれば、個別指導用机に座った複数の生徒が適切な距離のほぼ同一点に向かって座ることができ、その点で講師が指導することで、1人の講師によって複数の生徒に対して個別指導を適切に行うことができる。
また、前記机の連結は、前記天板の下面に設けられた連結部材で各天板を連結するように構成されていてもよい。このように構成すれば、固定ねじなどで複数の天板を連結することができ、同時に仕切り板も天板の端部に固定することができる。しかも、連結部材で連結した複数の机は、連結状態を保つことができる。
本考案によれば、講師と複数の生徒との距離をほぼ一定にして、複数の生徒に対して適切に個別指導を行うことが可能となる。
図1は、本考案の一実施形態に係る個別指導用机を後方の上部から見た斜視図である。 図2は、図1に示す個別指導用机を上方から見た斜視図である。 図3は、図1に示す個別指導用机を構成する1台の机を示す図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)に示すIII−III断面図である。 図4は、図1に示す個別指導用机の連結部を示す底面図であり、(A)は机の連結部分を示す底面図、(B)は(A)に示す連結部分の部分拡大図である。 図5は、図1に示す個別指導用机を前方の側方から見た斜視図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、3人用の個別指導用机1を例に説明する。この明細書及び実用新案登録請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す個別指導用机1に座った状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。
図1,2に示すように、この実施形態の個別指導用机1は、各生徒用の机10を3台連結している。各机10の天板11は、平面視において、幅寸法が1人の生徒が使用する所定幅の寸法(例えば、600mm〜800mm)に形成されている。また、幅方向の中心線に対して左右が線対称で形成され、後部の幅寸法W1に対して前部の幅寸法W2が狭まるように左右の側端部12が形成されている。この実施形態の天板11は、前端部13はほぼ直線状に形成され、後端部14は後方に向けて突出するような円弧状に形成されている。後端部14を円弧状に形成することで、この後端部側に配置する椅子30に座る生徒の前を広くしている。
上記天板11の左右の側端部12を狭める角度θ(正確には図3)としては、例えば、10°〜15°の範囲で設定される。このような角度θとすることで、図示するように数台の机10を連結した状態で各天板11が同一点の方向を向くので、1人の講師が複数の生徒とほぼ等間隔で向き合うことができ、個別指導用机1に座った複数の生徒が講師の個別指導を同様に受けることができる。また、このような角度θに設定することで、講師と各生徒との距離を、例えば、1.5m〜2m程度の距離にできるので、個別指導時に圧迫感もなく、適切な距離で指導をすることができる。
図3は、上記個別指導用机1を構成する1台の机10を示す図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)のIII−III断面図である。図示するように、天板11の下面には補強部材15が設けられ、この補強部材15から脚部材16が下方に向けて設けられている。脚部材16は、天板11の前部から前方の下方へ延びる部材と、同じ位置から下方に向けて延び、途中で後方に屈曲して下方へ延びる部材とを有している。それぞれの脚部材16の下端には、キャスター17が設けられている。
また、上記天板11の左右両方の側端部12に設けられている各仕切り板25は、天板11から上方に向けて立設されている。この仕切り板25の上部は、机10の前部から大きく後方に向けて湾曲するように形成され、前部の上部が切除されている。仕切り板25の後部は、机10から後方の所定位置まで突出するように形成されている。仕切り板25の後端は、鉛直方向に延び、所定高さで上部の湾曲して切除された部分と接続されている。仕切り板25の前部の上部を切除することで、椅子30に座った生徒の目線と講師との間に仕切り板25が存在しないようにしている。仕切り板25の後部を机10から所定位置まで後方へ突出させることで、椅子30(図2)に座った位置でも隣の生徒との間を仕切るようにしている。仕切り板25の後端は、椅子30に座った生徒と隣の生徒との間を仕切る位置まで突出していればよい。
上記仕切り板25は、光透過性を有する半透明の板であり、例えば、プラスチック等の材料で形成される。また、仕切り板25を光透過性を有する材質とすることで、隣の机10の上の文字などは見えないようにしつつ、教室の照明によって机10の上は明るいようにしている。これにより、例えば、夕方から始る学習塾などにおいて、生徒の手元が仕切り板25によって暗くなるのを防止している。
図4は、上記個別指導用机1の連結部を示す底面図であり、(A)は2台の机10の連結部を示す底面図、(B)は(A)の部分拡大図である。これらの図では、上記脚部材16の図示を省略している。
図示するように、各机10の天板11の下面には、左右両方の側端部12に上記仕切り板25の取り付けと、各机10の天板11を連結するための連結金具たるL形金具18が設けられている。このL形金具18には、前後方向に所定間隔で固定孔(図示略)が設けられており、固定ねじ19を用いて連結するようになっている。
図示する机10の天板11を連結する部分では、それぞれの机10の側端部に設けられたL形金具18の間に仕切り板25を挟み、2枚のL形金具18と仕切り板25との3枚を同時に固定ねじ19で固定することで机10が連結されている。すなわち、仕切り板25の下部には、L形金具18の固定孔と同じ間隔で貫通孔(図示略)が設けられており、この貫通孔と上記固定孔とを一致させた状態で固定ねじ19を挿通し、ナット20を螺合することで仕切り板25と両L形金具18の3枚が一体的に固定されている。この実施形態では、連結部材として、L形金具18と固定ねじ19及びナット20を用いているが、連結部材は他の構成であってもよい。
また、図示する個別指導用机1の端部では、机10の端部に設けられたL形金具18に仕切り板25が固定ねじ19とナット20で固定されている。
このようにして、固定ねじ19とナット20によって複数の机10を容易に連結することができ、図示する3台の机10の他、2台の机10や、より多くの机10を連結した個別指導用机1を容易に形成することができる。
図5は、上記個別指導用机1を前方の側方から見た斜視図である。上記個別指導用机1によれば、講師の椅子35側から見て、各机10が講師の方に向かって並ぶように所定の角度で並んでいるため、講師と複数の生徒との距離を同等に保って1人1人に対して同等の対面授業を効果的に実施することができる。そのため、講師は各生徒の学習時の表情を随時見ながら各生徒に対して適切な個別指導を行うことが可能となる。
しかも、講師の位置にホワイトボード40(図1)を設置することにより、個別指導でありながら、聞く→写すという学習の基本動作ができる。
また、各机10の間に仕切り板25を設けることで各生徒の独立性を高めているため、隣同士を気にすることなく学習に集中することができる。その上、仕切り板25を半透明にすることにより、各机10に照明器具を設けることなく、教室の照明だけで学習が可能である。
さらに、机10の連結台数を容易に変更できるので、個別指導の人数に応じてた個別指導用机1を複数形成し、それらの個別指導用机1を教室の空間を適切に利用できるように配置(例えば、四隅と中央など)することで、限られた空間で効果的な個別指導を行うことが可能となる。
なお、上記した実施形態では、3台を連結した個別指導用机1を例に説明したが、2台でも4台以上を連結してもよく、机10の台数は限定されるものではない。
また、上記した実施形態における連結金具であるL形金具18は一例であり、各机10を連結できる構成であればよく、上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、各机10の大きさや仕切り板25の大きさなども一例であり、本考案の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本考案は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 個別指導用机
10 机
11 天板
12 両側端部
13 前端部
14 後端部
15 補強部材
16 脚部材
17 キャスター
18 L形金具(連結部材)
19 固定ねじ(連結部材)
20 ナット(連結部材)
25 仕切り板
30 椅子
35 椅子
40 ホワイトボード
W1 幅寸法
W2 幅寸法
θ 角度

Claims (4)

  1. 1人の生徒が使用する所定幅の天板と、
    前記天板の下面から下方に延びる脚部材と、
    前記天板の側端部から上方に立設する仕切り板と、
    を有する机を備え、
    前記天板は、両側端部が後部の幅寸法に対して前部の幅寸法が狭まるように形成されており、
    該天板の側端部が連なるように複数の机が連結されている、ことを特徴とする個別指導用机。
  2. 前記仕切り板は、前記天板の前端部から後端部を越えて後方の所定位置まで突出する大きさに形成され、該仕切り板は、光透過性を有する材料で形成されている、請求項1に記載の個別指導用机。
  3. 前記天板は、両側端部の狭まる角度が10°〜15°の範囲で設定されている、請求項1又は2に記載の個別指導用机。
  4. 前記机の連結は、前記天板の下面に設けられた連結部材で各天板を連結するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の個別指導用机。
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