JP3200554B2 - 作業車の作業管理装置 - Google Patents

作業車の作業管理装置

Info

Publication number
JP3200554B2
JP3200554B2 JP30699595A JP30699595A JP3200554B2 JP 3200554 B2 JP3200554 B2 JP 3200554B2 JP 30699595 A JP30699595 A JP 30699595A JP 30699595 A JP30699595 A JP 30699595A JP 3200554 B2 JP3200554 B2 JP 3200554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
information
vehicle
work vehicle
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30699595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09145367A (ja
Inventor
勝美 伊藤
正昭 西中
輝光 和久
寛 斉藤
Original Assignee
株式会社農作物生育管理システム研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社農作物生育管理システム研究所 filed Critical 株式会社農作物生育管理システム研究所
Priority to JP30699595A priority Critical patent/JP3200554B2/ja
Publication of JPH09145367A publication Critical patent/JPH09145367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200554B2 publication Critical patent/JP3200554B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予定作業情報に基
づいて作業車を所定範囲の作業地内において作業させる
ように管理する作業管理手段が設けられた作業車の作業
管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車の作業管理装置では、例え
ば、予定作業情報に基づいて田植え用等の作業車を走行
させてその作業を行わせる作業者が、作業地における作
業の進行状況を見て、例えば予め予定作業情報を記した
帳面等の記録手段(これが作業管理手段に相当する)に
作業進行情報を記録して、圃場の所定範囲に苗の植付け
作業等を行うように作業管理していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、作業者が圃場での作業の進行状況を予定作業情報
を参照しながら管理する必要があってその管理作業が煩
わしく、また、例えば作業を中断後再開したような場合
に記録の不備や不注意等によって作業の進行状況の判断
を誤り易く、例えば苗補給すべき状態であるにもかかわ
らず、苗補給を忘れて圃場の途中で苗が不足するという
不具合が発生するおそれがあった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、作業者による作業管理の負担を軽減するとと
もに、作業車に対する補助作業(例えば田植え作業車に
対する苗補給等)を的確に行えるようにすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の構成
によれば、地上側の基準位置に設置された固定局におい
て、GPS衛星からの搬送波信号が受信され、その固定
局での搬送波位相情報が作業車側に送信される。一方、
作業車側では、GPS衛星からの搬送波信号が受信され
るとともに上記固定局からの送信情報が受信されて、移
動局での搬送波位相情報と固定局での搬送波位相情報と
から求めた二重位相差情報に基づいて、前記基準位置に
対する作業車の位置が所定時間間隔の時系列のGPS位
置データとして求められ、又、作業車の位置変化量が所
定時間間隔の時系列の慣性航法位置データとして求めら
れ、その現在時刻より設定時間前のGPS位置データ、
及び、現在時刻での慣性航法位置データによって現在時
刻での作業車の所定範囲の作業地内における車体位置が
求められる。そして、予定作業情報に基づいて作業車を
上記作業地内において作業させるように管理する作業管
理手段が、上記予定作業情報と、上記検出された車体位
置情報と、作業車の作業進行情報とに基づいて、作業車
に対して補助作業を行わせるために、補助作業車に対し
て補助作業地点を指示する。
【0006】従って、請求項1の構成によれば、GPS
衛星からの搬送波信号の二重位相差情報に基づいて作業
車の位置を精度良く検出しながら、検出遅れがある上記
GPSによる位置検出を即時性のある慣性航法システム
にて補ってリアルタイムに検出した作業車の車体位置情
報と、予定作業情報及び作業進行情報とに基づいて、補
助作業車に対して補助作業地点を的確に指示するので、
従来のように、作業者自身が記録を付けながら作業の管
理を行うものに比べて、作業管理の負担が軽減されると
同時に、不注意等による補助作業のし忘れがなくなりと
いう利点を備えた作業車の作業管理装置が得られる。
【0007】又、作業車側から、その作業に関する実作
業情報が送信され、作業管理手段は、上記送信された実
作業情報に基づいて作業進行情報を判別するとともに、
その判別した作業進行情報と、前記予定作業情報及び車
体位置検出情報とに基づいて、補助作業車に対して補助
作業地点を指示する構成であるから、作業進行情報を、
作業車側からの実作業情報に基づくのではなく、例えば
車体位置検出情報から判断される走行距離等に基づいて
判別するものに比べて、作業車の作業進行情報を作業車
での実際の検出情報等に基づいてより正確に判別して、
補助作業地点を的確に指示することができる。
【0008】
【0009】又、請求項の構成によれば、上記請求項
において、作業車が作業地内の予定走行経路に沿って
自動走行するように、予定作業情報及び車体位置検出情
報に基づいて走行制御される。
【0010】従って、例えば作業車を作業者が手動運転
して予定走行経路に沿って走行させるようにするものに
比べて、作業者の作業負担をより軽減することができ、
もって、上記請求項の構成の好適な手段が得られる。
【0011】又、請求項の構成によれば、上記請求項
1又は2において、補助作業車側で、GPS衛星からの
搬送波信号が受信されるとともに前記固定局からの送信
情報が受信されて、補助作業車側移動局での搬送波位相
情報と固定局での搬送波位相情報とから求めた二重位相
差情報に基づいて、作業地内における補助作業車の位置
が検出され、その補助作業車の現在位置と作業車に対す
る補助作業地点とが表示される。
【0012】従って、例えば補助作業車の位置を検出せ
ずに、補助作業地点だけを表示させるものに比べて、補
助作業車の運転者が補助作業地点に対する位置関係を即
座に知って補助作業車をその補助作業地点に迅速に走行
させることができ、もって、上記請求項1又は2の構成
の好適な手段が得られる。
【0013】又、請求項の構成によれば、上記請求項
1、2又は3において、地上側に設けた作業管理手段に
対して予定作業情報が入力され、その入力された予定作
業情報が作業車側に送信されるとともに、作業車側から
実作業情報が作業管理手段に対して送信され、作業管理
手段側において上記予定作業情報と作業進行情報とが表
示される。
【0014】従って、例えば作業管理手段を作業車に設
けた場合の、作業車の装置構成が複雑化し又重量が重た
くなる等の不具合を回避させながら、地上側において作
業者が予定作業情報と作業進行情報を見て作業の管理を
容易に行うことができ、もって、上記請求項1、2又は
の構成の好適な手段が得られる。
【0015】又、請求項の構成によれば、上記請求項
1、2、3又は4において、予め距離の判っている2地
点間を作業車が走行したときの慣性航法位置データの積
算値による距離検出値と上記2地点間の距離の関係から
慣性航法位置データの出力データの偏り特性が判別さ
れ、その慣性航法位置データの出力データの偏り特性を
打ち消すように慣性航法位置データを補正したものが時
系列の慣性航法位置データとされる。
【0016】従って、例えば上記慣性航法位置データの
出力データの偏り特性を打ち消すような補正を行わない
場合には、その慣性航法位置データの出力データの偏り
特性によって、作業車の位置検出情報に進行方向側(又
はその反対側)にずれる誤差が生じるのに比べて、その
ような車体位置検出の誤差を確実に消してより的確に現
在時刻での車体位置を検出することができ、もって、上
記請求項1、2、3又は4の構成の好適な手段が得られ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、作業
車としての田植え用の作業車Vが、圃場内において予定
走行経路に沿って自動走行しながら、畦から苗補給を受
けて苗の植え付け作業を行う場合について図面に基づい
て説明する。ここで、圃場及び畦を含む範囲を作業地と
する。
【0018】図1及び図2に示すように、例えばその地
点の重力方向に対して水平方向を東西及び南北方向で表
した局地水平座標系E(東方向),N(北方向),H
(地球中心からの高さ方向)において高精度に位置が判
っている地上側の基準位置に設置されて、少なくとも4
個のGPS衛星2からのスペクトラム拡散変調された電
波(搬送波信号)を受信する固定局R用のGPS受信ア
ンテナ19aと、そのGPS受信アンテナ19aの受信
信号を処理して搬送波の位相情報を得るGPS受信機1
9と、そのGPS受信機19から出力される固定局での
搬送波位相情報(GPS固定局データ)を送信するデー
タ送信アンテナ20aを備えた地上側通信手段としての
データ送信機20とが設けられている。
【0019】一方、作業車Vには、前記GPS衛星2か
らの電波(搬送波信号)を受信する移動局I1用のGP
S受信アンテナ17aと、そのGPS受信アンテナ17
aの受信信号を処理して移動局I1での搬送波位相情報
を得るGPS受信機17と、地上側の送信機20の送信
情報(固定局Rでの搬送波位相情報)を受信するデータ
受信アンテナ18aを備えた作業車側通信手段としての
データ受信機18とが設けられている。尚、上記GPS
受信アンテナ17a及びデータ受信アンテナ18aは、
後述の予備苗収納棚部30の上方に設置されている。
【0020】そして、図2に示すように、上記GPS受
信機17を利用して、移動局I1での搬送波位相情報及
び前記データ受信機18が受信した固定局Rでの搬送波
位相情報から求めた二重位相差情報に基づいて、前記基
準位置つまり固定局Rに対する移動局I1つまり作業車
Vの位置を所定時間間隔(1秒間隔)の時系列の位置デ
ータとして求めるGPS位置データ算出手段102が構
成されている。
【0021】つまり、上記GPS受信データに基づく作
業車Vの位置検出には、各受信局での搬送波位相の計測
やその位相情報の通信及び二重位相差の演算等に時間
(例えば2秒程度)がかかるため、GPS受信データだ
けでは現在時刻での作業車Vの位置を検出することがで
きないので、上記のように、作業車Vの位置を所定時間
間隔(1秒間隔)の時系列のGPS位置データつまり計
測時刻ラベル付きの位置データとして求めるのである。
従って、上記1秒間隔の時系列の各GPS位置データ
は、2秒前における作業車Vの位置に対応するデータで
あり、この位置データと1秒単位のGPSクロックとが
GPS受信機17から出力される。
【0022】前記1秒単位のGPSクロックは同期信号
発生器21に入力され、この同期信号発生器21におい
て、図3に示すように、上記GPSクロックに同期した
GPS位置データの出力と同じ間隔のクロックと、さら
にそれよりも短い時間間隔(例えば0.1秒間隔)のク
ロックとからなる後述のINS位置データ取り込み用の
クロックを生成して出力する。
【0023】ここで、二重位相差情報について概略を説
明すると、異なる2つの衛星2からの各搬送波信号を2
つの受信局(固定局R及び移動局I1)夫々で受信し
て、各衛星2ごとに対応する2つの位相差を求め、さら
にこれら2つの位相差を組み合わせた位相差の差分を二
重位相差と呼び、これによって各衛星2での送信信号の
位相乱れの影響が除去されるとともに、各受信局の位相
計測用の時計の同期ずれの影響が除去され、最終的に、
衛星側及び受信局側での誤差の影響を少なくした精度の
よい位相差情報が得られる。尚、後述の位置ベクトルr
1を求めるために、実際は、異なる4つの衛星2からの
各搬送波信号に基づいて、独立した3つの二重位相差が
求められることになる。
【0024】前記GPS位置データ算出手段102によ
る3つの二重位相差情報に基づく作業車Vの位置検出に
ついて具体的に説明する。先ず最初に、作業車Vを前記
局地水平座標系E,N,Hにおいて高精度に位置が判っ
ている地点に位置させ、移動局I1側及び固定局R側の
各GPS受信機17,19の受信情報から前記3つの二
重位相差を計算し、固定局R及び作業車V間の相対位置
が判っていることから上記二重位相差情報に含まれる搬
送波波長の整数倍の不確定(整数値バイアス)を確定さ
せる。次に、図5に示すように、作業車Vを圃場F内の
未知の点に移動させたときの3つの二重位相差情報よ
り、固定局Rから作業車Vへの位置ベクトルr1が求ま
り、固定局Rの基準位置と上記求めた位置ベクトルr1
とから、作業車Vの位置が判別される。
【0025】又、作業車Vには、図2に示すように、作
業車Vの車体方位を検出する方位検出手段としての地磁
気方位計S4と、作業車Vの車体の3次元(車体前後、
横幅及び上下方向)の各軸周りでの角速度を検出するジ
ャイロ装置S5と、作業車Vの3次元(車体前後、横幅
及び上下方向)各方向での加速度を検出する加速度計S
6とが設けられている。そして、前記GPS受信機17
からの計測時刻付きのGPS位置データと、同期信号発
生器21からのINSデータ取り込み用のクロックと、
地磁気方位計S4、ジャイロ装置S5及び加速度計S6
の各検出情報とが、位置データ計算機22に入力されて
いる。
【0026】ここで、地磁気方位計S4、ジャイロ装置
S5、加速度センサS6及び位置データ計算機22を利
用して、作業車Vの位置変化量を所定時間間隔の時系列
の慣性航法データとして求める慣性航法システムINS
が構成される。上記慣性航法データ(以下、INS位置
データという)は、具体的には、作業車Vの位置変化量
つまり所定の計測時間間隔(例えば0.1秒)内におけ
る位置変化量が、所定時間間隔(例えば0.1秒)の計
測時刻ラベル付きのデータとして求まる。
【0027】そして、図2に示すように、前記位置デー
タ計算機22を利用して、前記GPS位置データ算出手
段102にて求められる、現在時刻より設定時間(1
秒)前のGPS位置データ、及び、前記慣性航法システ
ムINSにて求められる、現在時刻での慣性航法位置デ
ータ(INS位置データ)によって現在時刻での作業車
Vの前記圃場F内での車体位置を求める車体位置検出手
段103が構成されている。
【0028】つまり、検出遅れのあるGPS位置データ
に対して即時性のあるINS位置データを補間すること
で現在時刻での作業車の車体位置を求めるのである。具
体的には、位置データ計算機22は、位置検出のタイミ
ング状態(図3に示すクロック信号)によって、GPS
の位置データが計測された時刻(1秒間隔)かあるいは
その間のもっと細かい時間間隔の時刻(0.1秒間隔)
かを区別しながら、作業車Vの位置決めをリアルタイム
に行う。以下、図3に基づいて説明する。
【0029】先ず図3について補足説明する。図の上側
のラインは1秒間隔のGPSクロックの時刻を表し、t
0は現在時刻、t−4,t−3,t−2,t−1,t+
1は夫々t0に対して4秒前、3秒前、2秒前、1秒
前、1秒後を示す。また、下側のラインは上のGPSク
ロックを10等分した0.1秒間隔のINS位置データ
取り込みの時刻を表している。前述のように、衛星信号
を受信してからGPSの位置データが得られるまでに
は、約2秒の遅れがあるので、現在時刻t0での最新の
GPSの位置データはt−2の時刻に受信された衛星信
号によるデータとなるので、これを例えば(t−2)の
GPS位置データと呼ぶ。
【0030】始めに、GPSの位置データが計測された
時刻(例えばt0)における現在位置の算出について説
明する。GPSの位置データが計測された時刻t0で
は、(t−3)のGPS位置データ及び(t−2)のG
PS位置データの時刻夫々でのジャイロ角度データを取
り込み、その両ジャイロ角度データの差が必要計測精度
以内(つまり直線運動とみなせる)の場合には、(t−
3)の時刻から(t−2)の時刻までのINS位置デー
タを積算したものを(t−3)のGPS位置データに加
算して(t−2)の位置データとするとともに、この
(t−2)の位置データと前記(t−2)のGPS位置
データとの差からINSの加速度のバイアスを求め、
(t−3)の時刻から(t−2)の時刻までのINSの
速度誤差を出す。そして、このINSの速度誤差を(t
−2)の時刻の速度に加減算して速度補正をし、(t−
2)の時刻から現在時刻t0までのINSによる移動距
離を再計算し、この時間内の移動距離を積算して(t−
2)のGPS位置データに加算して、現時点t0での作
業車Vの現在位置とする。
【0031】一方、前記ジャイロ角度データによる回転
角の差が必要計測精度以上(つまり車体が回転してい
る)の場合には、速度の補正は行わず、(t−2)の時
刻から現在時刻t0までのINSによる移動距離を積算
し、これを(t−2)のGPS位置データに加算して、
現時点t0での作業車Vの現在位置とする。
【0032】次に、現在の時刻が、GPS位置データの
計測時刻の間のより細かい時間間隔の時刻である場合
は、最新のGPS位置データの時刻から現在時刻までの
INSによる移動距離の積算値を、最新のGPS位置デ
ータに加算して作業車Vの現在位置とする。
【0033】作業車Vの操向制御の構成について説明す
ると、図1及び図4に示すように、左右一対の前輪3及
び後輪4を備えた車体5の後部に、下降位置で駆動され
ている対地作業状態とこれ以外の非作業状態とに切換自
在な苗植え付け装置6が、昇降自在で且つ駆動停止自在
に設けられている。前後輪3,4は、左右を一対として
各別に操向操作自在に構成され、操向用の油圧シリンダ
7,8と、電磁操作式の制御弁9,10とが設けられて
いる。つまり、前輪3又は後輪4の一方のみを操向する
2輪ステアリング形式、前後輪3,4を逆位相で且つ同
角度に操向する4輪ステアリング形式、前後輪3,4を
同位相で且つ同角度に操向する平行ステアリング形式の
3種類のステアリング形式を選択使用できる。尚、各作
業行程に沿っての直進走行は、前輪3のみを操向する2
輪ステアリング形式で行う。
【0034】図4中、Eはエンジン、11はエンジンE
からの出力を変速して前後輪3,4の夫々を同時に駆動
する油圧式無段変速装置、12はその変速操作用の電動
モータ、13は植え付け装置6の昇降用油圧シリンダ、
14はその制御弁、15はエンジンEによる植え付け装
置6の駆動を断続する電磁操作式の植え付けクラッチ、
16は作業車Vの走行並びに植え付け装置6の作動等を
制御するためのマイクロコンピュータ利用の制御装置で
あって、後述の各種センサによる検出情報及び予め記憶
された作業行程等に関するデータに基づいて、変速用モ
ータ12、各制御弁9,10,14、及び、植え付けク
ラッチ15の夫々を制御する。
【0035】作業車Vに装備されるセンサ類について説
明すれば、図4に示すように、前後輪3,4夫々の操向
角を検出するポテンショメータ利用の操向角検出センサ
R1,R2と、変速装置11の変速状態に基づいて間接
的に前後進状態及び車速を検出するポテンショメータ利
用の車速センサR3と、変速装置11の出力軸の回転数
を計数して走行距離を検出するエンコーダS3とが設け
られている。
【0036】前記制御装置16を利用して、後述の地上
側の作業管理装置70から送信される予定作業情報及び
前記車体位置検出手段103の車体位置情報に基づい
て、作業車Vが前記圃場F内に設定した予定走行経路と
しての複数の作業行程L夫々に沿って自動走行するよう
に制御する走行制御手段101が構成されている。つま
り、作業車Vは、図5に示すように、矩形状の圃場F内
で圃場長手方向に沿う状態で短手方向に並置された各作
業行程Lを、図の最右端側に位置する最初の作業行程L
のスタート位置Stから走行を開始して、各作業行程L
に沿って直進状態で行程終端部まで作業走行し、終端部
から隣接する作業行程Lの始端部に向けて180度旋回
して回向動作し、今度はその作業行程Lを逆方向に走行
する往復走行を繰り返して、圃場Fの全範囲を自動走行
する。
【0037】具体的には、各作業行程Lに沿っての直線
走行では、前記車体位置検出手段103の検出情報から
各作業行程における適正操向位置に対する横方向での車
体位置xを判別し、その車体位置情報と、作業行程Lに
対する車体方位φの情報と、前輪3の操舵角θの情報
(これは操向角検出センサR1にて検出される)とに基
づいて、下式のように設定した目標操舵角θsで前輪3
を操舵制御する。尚、k1,k2,k3は所定のゲイン
係数である。
【0038】
【数1】θs=k1・x+k2・φ+k3・θ
【0039】そして、前記制御装置16は、作業車Vを
各作業行程の終端部から隣接する次の作業行程の始端部
に向けて移動させるために、図5に示すように、行程終
端地点つまり回向動作の開始点eから所定距離a直進走
行させてから180度の旋回動作を開始し、所定の旋回
区間gを経て旋回動作の終点fに至る経路e〜fを所望
の回向軌跡として回向動作する。
【0040】次に、作業車Vの苗植付け及び苗供給のた
めの構成について説明する。図6に示すように、前記植
え付け装置6は、機体横幅方向に並列した複数個の植付
け機構34、機体横幅方向に往復移動しながらマット状
苗を植付け機構34に供給する苗載せ台35、接地フロ
ート36等を備えている。又、予備苗を貯溜するため
に、車体中央の棚枠31に多数の棚板32を車体横幅及
び上下方向に整列して付設した予備苗収納棚部30と、
車体前部側の苗受入れ部50と、車体後部側の苗補給部
40とが設けられ、苗受入れ部50によって後述の苗供
給装置Bから苗移送ケースKに入った予備苗Wを受入
れ、この予備苗Wを苗補給部40によって自動的に予備
苗収納棚部30の棚板32上に収納し、予備苗収納棚部
30に収納した予備苗Wを苗補給部40によって植付け
装置6の苗載せ台35に自動補給するとともに、苗補給
によって空になった苗移送ケースKを苗受入れ部50か
ら苗供給装置Bに戻すようにしている。
【0041】図7に示すように、苗補給装置Bは、畦際
の補給地点(図5の×で示す地点)に走行する運搬車T
の荷台に設置され、苗移送ケースKを運搬車Tの前後及
び上下方向に並べて多数収容した苗収容部60、この苗
収容部60の前面側を車体横幅及び上下方向に移動して
所定の苗入り移送ケースKを取り出す取出し機構61、
この取出し機構61からの苗移送ケースKを苗収納部6
0の横一端側に送るベルトコンベア62、このベルトコ
ンベア62からの苗移送ケースKを受け取って荷台の横
外側に向けて送り出す送り出しテーブル63、この送り
出しテーブル63からの苗移送ケースKを田植え機側の
苗受入れ部50に向けて搬送したり、この苗受入れ部5
0から空の苗移送ケースKを運搬車T側に搬送するコン
ベア部64からなる。尚、コンベア部64は、基端側の
縦軸芯周りでの旋回、延出角度の変更、及び伸縮自在な
ベルトコンベアに構成されている。ここで、運搬車T
が、作業車Vに対して補助作業(苗補給作業)を行う補
給作業車に相当する。
【0042】田植え機側の苗受入れ部50は、図6に示
すように、予備苗収納棚部30の棚枠内に後端側が入り
込んだ上下2段のベルトコンベア装置51,52と、こ
のベルトコンベア装置51,52の車体前方側に位置し
たコンベア連結装置53とからなる。そして、運搬車側
のコンベア部64をコンベア連結装置53に連結する
と、コンベア部64の上下2段のベルトコンベア装置6
4a,64bと、苗受入れ部50側の両ベルトコンベア
装置51,52とが苗移送ケースKを受渡しできる状態
に接続され、苗受入れ部50の上段のベルトコンベア装
置51がコンベア部64の上段のベルトコンベア装置6
4aから苗入り移送ケースKを受け取って苗補給部40
の図6に示す苗補給テーブル41に送り込み、苗受入れ
部50の下段のベルトコンベア装置52が苗補給テーブ
ル41からの空の移送ケースKをコンベア部64の下段
のベルトコンベア装置64bに送り込む。
【0043】図8に示すように、苗補給テーブル41
は、苗移送ケースKを底板部41aで受け止め支持し、
側壁部41bとエアシリンダCY1にて係脱操作自在な
係止爪42とで脱落しないように支持している。そし
て、苗移送ケースKを受け渡しするために電動モータM
2等によって苗受入れ部50側に接近操作され、予備苗
収納棚部30に対して苗移送ケースKを出し入れするた
めに図6に示す電動モータM1等によって横方向移動操
作され且つ図示しない電動モータ等によって上下方向に
移動操作され、さらに、植付け装置6の苗載せ台35の
車体横幅方向に並ぶ複数の苗載せ部のうちの所定のもの
に苗補給するために苗載せ台35の前側を車体横幅方向
に移動しながら、エアーシリンダCY2によって苗載せ
台35側に接近移動し且つエアーシリンダCY3によっ
て苗載せ台35側に向けて上昇揺動操作される。
【0044】図8に示すように、予備苗収納棚部30
に、各棚板32における苗移送ケースKの存否を検出す
るケース検出スイッチS1と、各棚板32における予備
苗Wの存否を検出する苗検出スイッチS2とを備え、図
4に示すように、この両検出スイッチS1,S2、及び
苗載せ台35の各苗載せ部における苗量が苗補給を必要
とする設定量になったことを検出するスイッチ(図示せ
ず)の情報が前記制御装置16に入力されている。一
方、制御装置16からは、前記電動モータM1,M2及
びエアシリンダCY1,CY2,CY3に対する駆動信
号が出力されている。これにより、苗載せ台35上の苗
量が上記設定量に減少すると、苗補給部40は自動的に
苗補給テーブル41を操作し、予備苗収納棚部30の予
備苗がある棚板32から苗入り移送ケースKを取り出し
て、苗載せ台35の苗量が少ない苗載せ部に苗補給し、
空になった苗移送ケースKを予備苗収納棚部30の元の
棚板32に戻す。又、苗受入れ部50が苗入り移送ケー
スKを受入れるに伴い、苗補給部40は自動的に苗補給
テーブル41を操作し、予備苗収納棚部30の空の苗移
送ケースKを収納している棚板32から空の苗移送ケー
スKを取出して苗受入れ部50に送り込み、苗受け入れ
部50から苗入り移送ケースKを受け取って予備苗収納
棚部30の空になっている棚板32に収納する。
【0045】図7及び図9に示すように、前記運搬車T
に、GPS衛星からの搬送波信号を受信する補助作業車
側移動局I2用のGPS受信アンテナ24aと、そのG
PS受信アンテナ24aの受信信号を処理して補助作業
車側移動局I2での搬送波位相情報を得るGPS受信機
24と、前記地上側のデータ送信機20の送信情報を受
信するデータ受信アンテナ23aを備えた補助作業車側
通信手段としてのデータ受信機23とが設けられてい
る。
【0046】上記GPS受信機24を利用して、補助作
業車側移動局I2での搬送波位相情報及び前記データ受
信機23が受信した固定局Rでの搬送波位相情報から求
めた二重位相差情報に基づいて、固定局Rに対する補助
作業車側移動局I2つまり作業地内における運搬車Tの
位置を検出する補助作業車位置検出手段104が構成さ
れている。具体的には、前述の作業車Vと同様に、最初
に上記二重位相差情報に含まれる搬送波波長の整数倍の
不確定(整数値バイアス)を確定させてから、、図5に
示すように、固定局Rから運搬車Tへの位置ベクトルr
2を求め、固定局Rの基準位置と上記位置ベクトルr2
とから運搬車Tの位置を判別する。ここで、運搬車Tは
苗補給の指示があるまでは停止状態にあるので、GPS
位置検出の遅れ(約2秒)は問題とならず、GPS位置
データのみによって、現在時刻での運搬車Tの位置を求
めることができる。そして、前記GPS受信機24から
のGPS位置データが、運搬車Tの制御装置25に入力
されている。
【0047】前記制御装置25には、後述の作業管理装
置70からの送信情報を受信するデータ受信機27を経
由して苗補給地点情報が入力されるとともに、前記補助
作業車位置検出手段104にて検出した運搬車Tの現在
位置及び上記指示された苗補給地点(補助作業地点)を
表示する位置表示手段としての画像表示装置26に対す
る表示駆動情報が出力されている。尚、画像表示装置2
6は、液晶式のフラットディスプレイ等に構成されて、
運搬車Tの運転部等に設置されている。
【0048】図10に示すように、地上側に、予定作業
情報に基づいて作業車Vを所定範囲の作業地内において
作業させるように管理する作業管理手段としてのマイク
ロコンピュータ利用の作業管理装置70と、その作業管
理装置70に予定作業情報を入力する情報入力手段とし
てキーボード等を利用して構成された情報入力装置71
と、前記予定作業情報を作業車V側に送信し、且つ、作
業車V側からの作業に関する実作業情報を受信する管理
側通信手段としてのアンテナ72aを備えたデータ送受
信機72と、前記情報入力装置71にて入力した予定作
業情報及び後述の作業進行情報を表示する情報表示手段
としての画像表示装置73とが設けられている。尚、作
業管理装置70は前記予定作業情報、作業車Vからの実
作業情報及び作業進行情報を記憶するためのメモリ70
aを備えている。
【0049】一方、前記作業車Vには、図4に示すよう
に、上記作業管理装置70から送信される予定作業情報
を受信するとともに、その実作業情報を送信する作業情
報送信手段としての送受信機28が設けられ、この送受
信機28の送受信情報が制御装置16に入力されてい
る。そして、前記作業管理装置70は、作業車V側の送
受信機28から送信された実作業情報に基づいて、作業
車Vにおける作業の進行に関する作業進行情報を判別す
るとともに、前記予定作業情報と、前記車体位置検出手
段103の車体位置情報及び上記作業進行情報とに基づ
いて、前記運搬車Tに対して補助作業地点(苗補給地
点)を指示するように構成されている。
【0050】ここで、予定作業情報として、圃場Fの位
置及び大きさ(例えば4隅の位置座標で与えれる)、圃
場内での前記作業行程Lの配置及びその走行順序、植付
け作業をする圃場範囲等の情報が入力される。又、実作
業情報としては、苗の消費状態(苗貯溜量)、作業開始
からの走行距離、燃料消費状態等の情報が送信される。
作業進行情報としては、苗の補給必要性及びそのための
補給地点、燃料補給の必要性等が判別される。
【0051】次に、図11〜図12に示すフローチャー
トに基づいて、作業車Vの制御装置16の動作を説明す
る。メインフロー(図11)では、作業車Vは、最初の
作業行程Lの自動走行を開始すると、時系列のGPS位
置データ及びINS位置データによる位置検出情報に基
づいて操向制御し、植付け開始位置に到着すると植付け
装置6を下降させるとともに駆動開始して植付け作業を
開始する。
【0052】そして、行程終端部に向けて、植付け作業
を行いながら走行し、作業に関する実作業情報を適宜送
信する。行程終端部のe地点に到達すると、植付け装置
6を駆動停止して上昇させる。ここで、回向回数等に基
づいて作業終了を判別した場合には、走行を停止して全
処理を終了する。作業終了でない場合には、苗補給地点
であることが作業管理装置70側から送信されていれ
ば、走行を停止して補給完了情報を受信するまで待機す
る。苗補給が完了したら、回向開始点での車体方位を方
位センサS4にて検出し、その地点から所定距離直進し
た後、ステアリングを2輪から4輪に切り換えて、次の
行程始端部への180度の旋回動作を行う。旋回を終了
すると、ステアリングを4輪から2輪に切り換えて、前
記GPS受信データ及びINS位置データによる位置検
出情報に基づく操向制御を行いながら、次の作業行程L
に沿っての苗植付けの作業走行を開始する。
【0053】前記操向制御処理(図12)では、時系列
のGPS位置データ及びINS位置データを夫々取り込
み、その両データから現在時刻での作業車Vの車体位置
xを算出し、又、方位センサS4にて車体方位φを検出
し、さらに前輪3の操向角θを検出する。そして、目標
操舵角θsを設定して、前輪3をステアリング操作す
る。
【0054】次に、図13に示すフローチャートに基づ
いて、補助作業車(運搬車T)の制御装置25の動作を
説明すると、GPSによる位置検出を行い、又、作業管
理装置70側から苗補給地点の情報が送信されているか
どうかを判断し、苗補給の指示があれば、自己の車体位
置と苗補給地点を表示させ、苗補給の指示がなければ、
自己の車体位置だけを表示させる。
【0055】次に、図14に示すフローチャートに基づ
いて、作業管理装置70の動作を説明する。先ず、情報
入力モードでは、情報入力装置71による前記予定作業
情報の入力処理を行い、その入力情報を表示装置73に
表示する。作業車Vとの間での通信モードでは、作業車
V側への上記予定作業情報の送信処理と作業車V側あら
の実作業情報の受信処理を行う。そして、作業進行情報
を判別し、予定作業情報と作業進行情報とを表示装置7
3に表示するとともに、作業進行情報として苗補給の必
要を判別している場合には、苗補給地点情報を運搬車T
に送信する。
【0056】〔別実施形態〕GPS位置データ及びIN
S位置データによって作業車の車体位置を求める構成は
は、上記実施例に示した構成のものに限らず、各データ
の検出特性や誤差等の条件を考慮して、種々の構成が可
能である。以下、その1つの別実施形態を図15に基づ
いて説明する。つまり、前記車体位置検出手段103
は、作業車Vを予め距離が判っている2地点p0,p1
間を走行(直線走行)させたときの、前記慣性航法シス
テムINSによる慣性航法位置データΔq1,Δq2,
Δq3……Δqn……を積算して求めた距離の値と、前
記2地点p0,p1間の距離とを比較して、前記慣性航
法システムINSの出力データの偏り特性を判別し、そ
の慣性航法システムINSの出力データの偏り特性を打
ち消す状態で、前記車体位置の検出を行うように構成さ
れている。図15において、2地点p0,p1がx軸に
沿っているとすると、その間の距離は両地点のx座標の
差xp1−xp0で与えられるので、以下の式のよう
に、INS出力データの偏り特性を表す偏り係数αが求
まる。Σは、Δq1からp1到着までの全てのΔqnの
和を示す。ここで、偏りが無ければα=1であり、その
偏り特性を打ち消すために、例えば、αの逆数1/αを
補正係数として慣性航法システムINSの出力データに
掛けたものを位置検出用のINS位置データとする。
【0057】
【数2】α=ΣΔqn/(xp1−xp0)
【0058】又、慣性航法システムINSの構成は、上
記実施例のものに限らない。例えば、加速度センサS6
に換えて、作業車の車輪の回転数を検出する車輪回転計
で構成し、位置計測の時間間隔に応じて車輪の回転数を
計数して作業車の移動量を求めるようにしてもよい。
【0059】
【0060】上記実施例では、補助作業車(運搬車T)
にも、GPS衛星からの電波信号を受信して自己の車体
位置を検出し、その車体位置と補助作業地点(補給地
点)の両方を表示するようにしたが、GPS衛星からの
受信信号に基づいて位置検出することは必ずしも必要で
はなく、補助作業地点だけを表示するものでもよい。
【0061】上記実施例では、作業管理手段70を地上
側に設けたが、必ずしも地上側に設ける必要はなく、例
えば作業車Vや補助作業車等に設けてもよい。尚、作業
車Vに設ける場合には、予定作業情報を作業車V側に送
信し、作業車V側からその実作業情報を受信する管理側
通信手段72は不要になり、補助作業車に設ける場合に
は、作業管理手段70が苗補給地点情報を補助作業車V
側に送信する必要がなくなる。
【0062】上記実施例では、作業車が田植え用の作業
車Vの場合を例示したが、田植え用以外の農作業用作業
車及び農作業用以外の各種の作業車にも適用できるもの
であって、その際の各部の具体構成は、作業車の目的や
作業条件等に合わせて適宜変更される。
【0063】上記実施例では、補助作業車が田植え用の
作業車Vに対して苗補給するための運搬車Tである場合
を例示したが、補助作業車はこれに限るものではなく、
例えば、作業車が刈取収穫用のコンバインであるとき
に、そのコンバインに貯溜した穀粒を回収する穀粒回収
装置でもよく、あるいは、作業車に燃料を補給する燃料
補給車でもよい。
【0064】上記実施例では、移動車Vが作業地内の予
定走行経路に沿って自動走行するように制御する走行制
御手段101を設けたが、自動走行させるのではなく、
運転者が手動で操縦するようにしてよい。
【0065】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車、補助作業車及び固定局を示す概略側面
【図2】作業車の位置検出のための制御構成を示すブロ
ック図
【図3】作業車の位置検出のタイミングを示すタイムチ
ャート
【図4】作業車の制御構成を示すブロック図
【図5】作業車の予定走行経路及び補助作業地点を示す
概略平面図
【図6】作業車の苗補給、貯溜、植付け構造を示す側面
【図7】作業車と苗補給装置を示す斜視図
【図8】苗補給動作を示す側面図
【図9】補助作業車の制御構成を示すブロック図
【図10】作業管理装置の制御構成を示すブロック図
【図11】作業車の制御作動のフローチャート
【図12】作業車の操向制御のフローチャート
【図13】補助作業車の制御作動のフローチャート
【図14】作業管理装置の制御作動のフローチャート
【図15】別実施例の車体位置検出の偏り特性を求める
ための走行軌跡を示す平面図
【符号の説明】
V 作業車 70 作業管理手段 R 固定局 20 地上側通信手段 I1 移動局 18 作業車側通信手段 102 GPS位置データ算出手段 INS 慣性航法システム 103 車体位置検出手段 T 補助作業車 28 作業情報送信手段 101 走行制御手段 I2 補助作業車側移動局 23 補助作業車側通信手段 104 補助作業車位置検出手段 26 位置表示手段 71 情報入力手段 72 管理側通信手段 73 情報表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05D 1/02 G05D 1/02 P (72)発明者 斉藤 寛 茨城県那珂郡那珂町大字向山1230 株式 会社農作物生育管理システム研究所 水 戸事業所内 (56)参考文献 特開 平6−113607(JP,A) 実開 平6−33409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 - 15/14 A01B 69/00 - 69/08 A01C 11/00 - 11/04 G01C 21/00 - 21/24 G01S 5/00 - 5/14 G05D 1/00 - 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定作業情報に基づいて作業車(V)を
    所定範囲の作業地内において作業させるように管理する
    作業管理手段(70)が設けられた作業車の作業管理装
    置であって、 地上側の基準位置に設置されて、GPS衛星からの搬送
    波信号を受信する固定局(R)と、 この固定局(R)での搬送波位相情報を送信する地上側
    通信手段(20)とが設けられ、 前記作業車(V)に、 GPS衛星からの搬送波信号を受信する移動局(I1)
    と、 前記地上側通信手段(20)の送信情報を受信する作業
    車側通信手段(18)と、 前記移動局(I1)での搬送波位相情報及び前記作業車
    側通信手段(18)が受信した前記固定局(R)での搬
    送波位相情報から求めた二重位相差情報に基づいて、前
    記基準位置に対する前記作業車(V)の位置を所定時間
    間隔の時系列のGPS位置データとして求めるGPS位
    置データ算出手段(102)と、 前記作業車(V)の位置変化量を所定時間間隔の時系列
    の慣性航法位置データとして求める慣性航法システム
    (INS)と、 前記GPS位置データ算出手段(102)にて求められ
    る、現在時刻より設定時間前のGPS位置データ、及
    び、前記慣性航法システム(INS)にて求められる、
    現在時刻での慣性航法位置データによって現在時刻での
    前記作業車(V)の前記作業地内での車体位置を求める
    車体位置検出手段(103)と、作業に関する実作業情報を送信する作業情報送信手段
    (28)とが設けられ、 前記作業管理手段(70)は、前記作業情報送信手段(28)から送信された前記実作
    業情報に基づいて作業進行情報を判別するとともに、 前記予定作業情報と、前記車体位置検出手段(103)
    の車体位置情報及び前記作業進行情報とに基づいて、前
    記作業車(V)に対して補助作業を行う補助作業車
    (T)に対して補助作業地点を指示するように構成され
    ている作業車の作業管理装置。
  2. 【請求項2】 前記作業車(V)に、前記予定作業情報
    及び前記車体位置検出情報に基づいて、前記作業車
    (V)が前記作業地内の予定走行経路に沿って自動走行
    するように制御する走行制御手段(101)が設けられ
    ている請求項1記載の作業車の作業管理装置。
  3. 【請求項3】 前記補助作業車(T)に、 GPS衛星からの搬送波信号を受信する補助作業車側移
    動局(I2)と、 前記地上側通信手段(20)の送信情報を受信する補助
    作業車側通信手段(23)と、 前記補助作業車側移動局(I2)での搬送波位相情報及
    び前記補助作業車側通信手段(23)が受信した前記固
    定局(R)での搬送波位相情報から求めた二重位相差情
    報に基づいて、前記作業地内における前記補助作業車
    (T)の位置を検出する補助作業車位置検出手段(10
    4)と、 前記補助作業車位置検出手段(104)にて検出した前
    記補助作業車(T)の現在位置及び前記補助作業地点を
    表示する位置表示手段(26)とが設けられている請求
    項1又は2記載の 作業車の作業管理装置。
  4. 【請求項4】 地上側に、前記作業管理手段(70)
    と、 前記作業管理手段(70)に前記予定作業情報を入力す
    る情報入力手段(71)と、 前記予定作業情報を前記作業車(V)側に送信し、且
    つ、前記作業車(V)側から前記実作業情報を受信する
    管理側通信手段(72)と、 前記情報入力手段(71)にて入力した予定作業情報及
    び前記作業進行情報を表示する情報表示手段(73)と
    が設けられている請求項1、2又は3記載の 作業車の作
    業管理装置。
  5. 【請求項5】 前記車体位置検出手段(103)は、前
    記作業車(V)を予め距離が判っている2地点間を走行
    させたときの、前記慣性航法システム(INS)による
    前記慣性航法位置データを積算して求めた距離の値と、
    前記2地点間の距離とを比較して、前記慣性航法システ
    ム(INS)の出力データの偏り特性を判別し、その慣
    性航法システム(INS)の出力データの偏り特性を打
    ち消す 状態で、前記車体位置の検出を行うように構成さ
    れている請求項1、2、3又は4記載の作業車の作業管
    理装置。
JP30699595A 1995-11-27 1995-11-27 作業車の作業管理装置 Expired - Fee Related JP3200554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30699595A JP3200554B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 作業車の作業管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30699595A JP3200554B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 作業車の作業管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09145367A JPH09145367A (ja) 1997-06-06
JP3200554B2 true JP3200554B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=17963757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30699595A Expired - Fee Related JP3200554B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 作業車の作業管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200554B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290605A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Yamaha Motor Co Ltd 無人ヘリコプタ

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6611738B2 (en) * 1999-07-12 2003-08-26 Bryan J. Ruffner Multifunctional mobile appliance
JP2004201530A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Iseki & Co Ltd 作業車
JP2004295808A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Iseki & Co Ltd 同時作業支援システム
JP2005176741A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Yanmar Co Ltd 農業用作業車
JP4312622B2 (ja) * 2004-02-02 2009-08-12 日本電信電話株式会社 給油システム
JP2009245003A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Kubota Corp 作業車の走行制御装置
JP2009245002A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Kubota Corp 作業車の走行制御装置
FR2972364B1 (fr) * 2011-03-08 2014-06-06 Parrot Procede de pilotage suivant un virage curviligne d'un drone a voilure tournante a rotors multiples.
CN103999113A (zh) * 2011-12-15 2014-08-20 富士通株式会社 计算方法、计算程序以及计算装置
JP2016007196A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 株式会社クボタ 植播系水田作業機
JP6281436B2 (ja) * 2014-07-29 2018-02-21 井関農機株式会社 作業車両
EP3769603B1 (en) * 2015-02-16 2023-06-28 Harvest Croo, LLC Automated selective harvesting of crops with related systems and methods
JP6737134B2 (ja) * 2016-10-31 2020-08-05 井関農機株式会社 作業車両
JP6758173B2 (ja) * 2016-12-16 2020-09-23 株式会社クボタ 自動走行作業車
JP6802076B2 (ja) * 2017-01-24 2020-12-16 株式会社クボタ 走行経路生成システム
KR20180087128A (ko) * 2017-01-24 2018-08-01 가부시끼 가이샤 구보다 농작업차
JP6793560B2 (ja) * 2017-01-24 2020-12-02 株式会社クボタ 農作業車
CN107238360B (zh) * 2017-04-21 2019-09-10 北京农业智能装备技术研究中心 一种农机作业行距获取方法及装置
JP6740971B2 (ja) * 2017-07-11 2020-08-19 井関農機株式会社 作業車両
JP6907873B2 (ja) * 2017-10-11 2021-07-21 井関農機株式会社 作業車両
JP6780669B2 (ja) * 2018-02-28 2020-11-04 井関農機株式会社 作業車両
CN109937657A (zh) * 2019-01-04 2019-06-28 丰疆智慧农业股份有限公司 秧苗补给设备及秧苗补给系统和补给方法
US11198529B2 (en) 2019-04-01 2021-12-14 Harvest Croo, Llc Apparatus and method for filling a container with fragile fruit
JP7353796B2 (ja) * 2019-05-17 2023-10-02 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両用の自動走行システム
JP7368966B2 (ja) * 2019-07-12 2023-10-25 イームズロボティクス株式会社 自律制御装置、自律制御方法、自律制御プログラム
JP7024814B2 (ja) * 2020-03-13 2022-02-24 井関農機株式会社 作物引抜機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3673285B2 (ja) * 1992-10-09 2005-07-20 櫻護謨株式会社 屋外作業自動化システム
JP2587799Y2 (ja) * 1992-10-13 1998-12-24 ヤンマー農機株式会社 苗補給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290605A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Yamaha Motor Co Ltd 無人ヘリコプタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09145367A (ja) 1997-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3200554B2 (ja) 作業車の作業管理装置
US11169279B2 (en) Work-vehicle position measurement system, work vehicle, and work-vehicle position measurement method
US11002536B2 (en) Low cost implement positioning
CN111580529B (zh) 作业系统
US11037379B2 (en) Resource replenishment system and work vehicle
US8140223B2 (en) Multiple-antenna GNSS control system and method
US20200340819A1 (en) Vehicle manual guidance systems with steering wheel angle sensors and road wheel angle sensors
CN109416544A (zh) 移动体引导系统、移动体、引导装置以及计算机程序
JPH09154315A (ja) 作業車の制御装置
JPH10243708A (ja) 作業車の走行経路作成装置及び走行制御装置
AU2015213260B2 (en) Machine positioning system having alignment error detection
JP2019166981A (ja) 自律操舵装置
JP7479425B2 (ja) 走行作業機
CN113825390A (zh) 自主行驶系统
JP7117886B2 (ja) 作業車
JPH09120313A (ja) 作業車の誘導制御装置
JPH0991039A (ja) 作業車の誘導制御装置
JP3429151B2 (ja) 作業車の走行制御装置
JPH09120314A (ja) 作業車の誘導制御装置
JP3158029B2 (ja) 作業車の作業状態制御装置
JP3113567B2 (ja) 作業車の作業状態制御装置
JP3238307B2 (ja) 移動車の誘導制御装置
JP2019008646A (ja) 作業車
JP2021074007A (ja) 走行経路生成方法、走行経路生成システム
JP2019004832A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees