JP3200458B2 - 電気再生式脱塩装置 - Google Patents
電気再生式脱塩装置Info
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Description
する装置に関するものであり、電力・原子力、電子産
業、医薬品製造業などにおける純水製造、食品製造業や
化学品製造業におけるプロセス中の高濃度液からの脱塩
など利用できるものである。
きく分け、逆浸透、電気透析およびイオン交換の3種類
がある。海水など高塩類の脱塩には逆浸透、それよりも
塩濃度の小さい液には電気透析、さらに塩濃度の小さい
液にはイオン交換が有利だとされている。
オンを移動するので、イオン濃度が低くなると、電流効
率が悪くなり、脱塩水濃度は数百ppmが限界であると
いう欠点があった。そのため、脱塩室にイオン交換体を
充填し、電流効率を上げる方法が提案された(Koll
sman 米国特許2815320号)。
も前のものであったが、膜やイオン交換樹脂へのスケー
ル付着など問題点が多く、実用化されなかった。
歩、複雑な再生設備を必要としない脱塩装置への産業界
からの要求、さらには省資源・省エネルギーを求める社
会的風潮などを背景として、電気再生式脱塩装置が見直
されるようになった。初期の電気再生式脱塩装置を改良
したものが提案され(ミリポアコーポレーション 米国
特許4632745号)、市販されている。
オン交換樹脂とアニオン交換樹脂が混合して充填されて
いる。イオン交換樹脂は直径が0.4〜0.6mmの真
球であるため、これを2枚のイオン交換膜で仕切られた
空間に均一充填し、このようなセルを何層もフィルター
プレス状に重ねて行く方法は、製造工程面で細心の注意
を要し、極めて繁雑である。例えば、フレーム端部から
イオン交換樹脂やその粉砕した破片がリークしたりする
と脱塩水の純度が低下する。また、差圧の上昇が大きい
ので、流量を大きく取れない。汚染や圧密化を受けたイ
オン交換樹脂層を逆洗できるように工夫したものも見受
けられるが、カチオンおよびアニオン交換樹脂を均一に
分散させることは意外に難しい。イオン交換樹脂を充填
する最も大きな理由は、イオンの移動を容易にするため
なので、両イオン交換樹脂が分離や偏在などすると、イ
オン移動の通路が少なくなり、所定の純度が得られなく
なる可能性もある。メンテナンス面では、不良のセルを
交換したい場合、その部分だけを取り外すのが難しいと
いう問題点もある。
式脱塩装置は実験室用など小さな容量で要求水質の厳し
くない特定の用途向きとされている。
換樹脂を充填することによって生じていた種々の問題点
を解消し、安定した水質を長期間にわたり維持でき、小
容量から大容量まで処理可能で、さらに維持管理容易な
電気再生式脱塩装置を提供することである。
析装置の脱塩室にイオン交換体として放射線グラフト重
合を利用して製造したイオン交換体を使用することを特
徴としている。
気透析装置の脱塩室にイオン交換体としてカチオン交換
基およびアニオン交換基の交互に配列したモザイク状イ
オン交換体を使用することを特徴としている。
は電気透析装置の脱塩室に固定化アミノ酸を充填したこ
とを特徴としている。
離性放射線はα,β,γ線、電子線、紫外線などがあ
り、何れも使用可能であるが、γ線や電子線などが本発
明に適している。
子としてはいかなるものも使用できるが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン類、
PTFE、塩化ビニル等に代表されるハロゲン化ポリオ
レフィン類、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体
等に代表されるオレフィン−ハロゲン化オレフィン共重
合体類に適している。これらを総称してポリオレフィン
と呼ぶ。
材とモノマーの共存下に放射線を照射する同時照射法
と、予め基材を照射した後、モノマーと接触させる前照
射法があるが、モノマーの単独重合物の生成の少ない前
照射法の方が有利である。
本発明に好適である。
に、ミクロ的に見れば基材の主鎖から共有結合によって
グラフト側鎖がでており、これに官能基を導入すれば、
主鎖である基材の物理的・化学的性質を保ちながら、新
しい機能を付与することができる。従来のイオン交換樹
脂はビーズの形態を保ち、かつ物理的強度を維持するた
め、ジビニルベンゼンのような架橋剤を用い、3次元網
目構造を形成していた。従って、この様な構造の中に導
入されたイオン交換基はモビリティが小さい。放射線グ
ラフト重合では、イオン交換基のあるグラフト鎖が架橋
構造ではないためモビリティが大きく、この事は対イオ
ンの移動を容易にしており、本発明に好ましい。
比較的自由に選択できるので、膜や繊維など本用途に適
した形状の基材を選ぶことができる。
説明すると、次のような特徴がある。
不織布、さらにそれらの加工品に放射線グラフト重合を
利用してイオン交換基を導入したものは、イオン交換膜
に挟まれた脱塩室に、場合によりさらに成型加工を行っ
て、容易に装填することができる。このことは装置の大
型化を容易にしている。この繊維の長さは、極端に短い
と繊維の特徴が失われ、粉末と同様に取り扱いが面倒な
ので、イオン交換膜の膜間距離よりも長いものが好まし
い。また、繊維の断面は通常円形であるが、より表面積
の大きな星型断面、十字型断面、中空繊維など目的にあ
った繊維または繊維の集合体を例えば原水の水質や圧力
損失の上昇を考慮して選択することができる。
移動して膜に到達するには、同種の樹脂が近傍に接して
いないとイオンの移動が困難である。イオン交換樹脂を
混合して用いると、製造時や逆洗時に分離してしまう可
能性があり、仮に理想的な混合状態であっても、樹脂同
士は点でしか接触していないため、イオンが移動するに
は非常に狭い通路を幾つも通過しなければならない。
の場合、イオンの通路が一方のイオン交換膜から他方の
イオン交換膜に至るまで連続体として確保されているの
で、良好な処理水質が安定して得られる。繊維径や充填
密度の選定は流量、圧力損失および電流効率などを考慮
し、基材を選定したり、さらにその基材を加工して使用
することができる。繊維の集合体である織布や不織布な
どは膜の間に装填することによりスペーサーを兼ねるこ
ともでき、製造時における装置組立や保守点検作業が容
易に行える。
の加工品、網状材料やその加工品を使用することも可能
であり、先に述べた繊維と同様の利点を有している。そ
れ以外にもスポンジ状のものや発泡体などの空隙性材料
およびその加工品も本発明に好適の材料である。
オン交換体のみを使用し、電気再生式脱塩装置に使用す
ることが可能であるが、放射線グラフト重合を利用して
製造したイオン交換体とそうでないイオン交換体、例え
ば従来のイオン交換樹脂などと併用することも可能であ
り、用途、経済性などを考慮し適宜決めることができ
る。
チオン交換基ではスルホン基、カルボキシル基やリン酸
基、アニオン交換基では強塩基性の4級アンモニウム基
やより低級のアミンを含む弱塩基性などの一般的な酸性
・塩基性のイオン交換基が実用的であり、対象とする液
体の種類や要求水質などを考慮して適宜選択することが
できる。これらイオン交換基を導入する方法は、イオン
交換基を有するモノマーをグラフト重合するか、または
イオン交換基を導入しやすいモノマーをグラフト重合し
た後、2次反応によりイオン交換基を導入してもよい。
オン交換基を有するモノマーとしてアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸ナ
トリウム、アリールスルホン酸ナトリウム、スチレンス
ルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、含リンアクリル酸エステルなどが
あるが、この範囲に限定されない。
アリールアミン、クロロメチルスチレンの4級化物、ア
クリル酸アミノアルキルエステル類などがあるが、この
範囲に限定されない。
として、スチレン、クロロメチルスチレン、ビニルピリ
ジン、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、アクリロニトリル、アクロレインなどがあるが、こ
の範囲に限定されるわけではない。
ン交換体とアニオン交換体の両者を脱塩室に装填するに
は、イオン交換基を均一に分散させなければならないの
で、更に加工を必要とする。
長さに切断し、混合して用いることができるが、それで
はイオン交換繊維の特長が発揮されない。カチオンとア
ニオンの両繊維を用いて布状に織ってもよいし、単繊維
の集合体である織布や不織布をさらに成型加工する必要
がある。繊維だけでなく、網状の材料、膜状の材料およ
び空隙性材料などの場合やそれらの加工品の場合は、成
型加工が容易なので、対象水質や要求水質をさらに処理
流量や圧力損失などを考慮し、目的にあった基材を選択
することができる。さらに、それを装填する際の加工方
法も選択することができる。
に織った例である。このようにシート状で取り扱えるた
め、維持管理が容易となり、また装置の大型化を図るこ
とができる。
利用したイオン交換体を装填した電気再生式脱塩装置の
一例を示す。
析装置の脱塩室にイオン交換体としてカチオン交換基お
よびアニオン交換基の交互に配列したモザイク状イオン
交換体を使用することを特徴としている。
基が配列したイオン交換体を製造することは従来技術で
は不可能ではないが、本発明に適した繊維状や空隙性材
料の形状で得られること、さらにカチオンとアニオン交
換基を交互に配列させるうえでの技術や実用上の問題点
などを考慮すると、放射線グラフト重合が最適である。
は本発明に有利であるが、本発明は以下述べるように、
放射線グラフト重合法の別の特徴を利用し、さらに最適
化を図ったものである。
的自由に選定できるが、放射線グラフト重合により別々
にカチオン交換体とアニオン交換体を製造していたので
は、両者を脱塩室に装填するに際し、イオン交換基を均
一に分散させなければならないので、更に加工を必要と
しなければならなかった。例えば、せっかくイオン交換
繊維の単繊維や不織布を製造しても、両イオン交換基を
分散させるため、場合によっては切断して混合したり又
は織る必要があった。
照射における線源の選択、照射時の遮蔽、反応させる重
合性単量体との接触の方法などにより、反応の場のコン
トロールを極めて容易に行える点である。ここで放射線
グラフト重合に用いられる電離性放射線はα、β、γ
線、電子線、紫外線などがあり、何れも使用可能である
が、γ線や電子線などが本発明に適している。
交換基が交互に配列したモザイク状のイオン交換体を製
造する方法の一例はつぎのとおりである。
線を透過させない材料で第3図のように一定の間隔に開
口のある遮蔽材を基材の上に置き、電子線を照射する。
次いで、カチオン交換基を有するモノマーかまたはカチ
オン交換基に転換可能モノマーを接触させ、必要ならば
二次処理を行ってカチオン交換基を導入する。そして、
今度は先に使用した遮蔽材をちょうどカチオン交換基が
遮蔽できるように置き、電子線照射する。続いて、アニ
オン交換基を有するモノマーかまたはアニオン交換基に
転換可能なモノマーを接触させ、先のカチオン交換基が
導入されなかった部分にアニオン交換基を導入する。こ
のようにして製造したイオン交換体は第4図に示すよう
にカチオンおよびアニオン交換基がモザイク状に配列し
ており、基材の二次加工が不要なので、基材の特徴がそ
のまま活かせる。
析装置の脱塩室に固定化アミノ酸を充填したことを特徴
としている。
うに、アミノ基とカルボキシル基を含有しているので両
性を示し、カチオンおよびアニオンの両者に対してイオ
ン交換能力を有している。従って、アミノ酸を固定化し
たものを電気再生式脱塩装置の脱塩室の充填剤とすれ
ば、カチオン交換体とアニオン交換体の両者を充填する
必要がない。
的なビーズ状が考えられる。ビーズ状も使用可能である
が、前述のビーズ状であることに由来する問題点が解消
できないので、繊維状や網状などの形状が好ましい。放
射線グラフト重合は基材の形状を比較的に自由に選定で
きるので、本発明のような目的に対しては、固定化技術
として好適である。
維の場合、イオンの通路が一方のイオン交換膜から他方
のイオン交換膜に至るまで連続体として確保されている
ので、良好な処理水質が安定して得られる。繊維径や充
填密度の選定は流量、圧力損失および電流効果などを考
慮し、基材を選定したり、さらにその基材を加工して使
用することができる。繊維の集合体である織布や不織布
などは膜の間に装填することによりスペーサーを兼ねる
こともでき、製造時における装置組立や保守点検作業が
容易に行える。
固定化するには、例えばアミノ基に対し反応性の高いエ
ポキシ基を含有する重合性単量体をグラフト重合した
後、アミノ酸と反応させる方法がある。
て、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等
がよく使われるが、これらに限定されるわけではない。
また、エポキシ基含有の重合性単量体だけでなく、アミ
ノ酸を導入できる重合性単量体ならばいかなるものも使
用できる。
基の両官能基の比率により中性アミノ酸、塩基性アミノ
酸および酸性アミノ酸に分けられるが、用途等により適
宜選択することができる。また、ポリアミノ酸を使用す
ることも可能である。
カチオン交換体とアニオン交換体を脱塩室に装填する方
法も本発明者等が提案したが、カチオンとアニオンの両
イオン交換基を均一に分散させ、しかも圧力損失が大き
くならないように成型加工が必要であった。本発明では
両イオン交換基が均一に分散しているので、対象水質や
要求水質さらに処理流量や圧力損失などを考慮して基材
を選定するだけでよく、成型加工は不要である。
繊維束に電子線加速器(加速電圧2MeV,電子線電流
1mA)を用いて、窒素雰囲気下で200KGyを照射
した後、アクリル酸溶液中に浸漬し、40℃で8時間反
応させ、52%のグラフト率を得た。この繊維は4.8
meq/gのイオン交換容量を有する弱酸性カチオン交
換繊維であった。次に、同じ照射済み繊維をクロロメチ
ルスチレンの液中に浸漬し、50℃で8時間反応させ、
136%のグラフト率を得た。この繊維をジメチルアミ
ンの10%水溶液に浸漬し、50℃で2時間反応させ、
2.6meq/gのイオン交換容量を有する弱塩基性イ
オン交換繊維を得た。この両イオン交換繊維を図1のよ
うに加工し、実験用電気透析装置の脱塩室に装填した。
この透析槽の脱塩室の大きさは10cm×18cm、膜
間距離0.75mmであり、脱塩室が10室より構成さ
れているが、実験に当たり、1室のみを使用し、膜間の
スペーサとして用いられているネットは切除した。純水
にNaClを溶解し導電率約10μs/cmに調整した
合成原水を2l/hで通水したところ、処理水の電気抵
抗は印加電圧50Vで13.9MΩ・cmであり、電気
再生式脱塩装置として良好な結果が得られた。
のように加工したが、繊維束の間隔を4倍に拡げた。こ
の加工済みイオン交換繊維の繊維束間に、従来のイオン
交換樹脂として強酸性カチオン交換樹脂(商品名:ダイ
ヤイオンSK1B)および強塩基性アニオン交換樹脂
(商品名:ダイヤイオンSA10A)をそれぞれ湿潤体
積で10mlずつ混合して実施例1の脱塩室に充填し
た。他の実験条件は実施例1と同様の条件にした。結果
は実施例1と比較して通水抵抗が大きくなったが、処理
水質は14.3MΩ・cmとほぼ実施例1と同等であ
り、極めて高純度の処理水が結果が得られ電気再生式脱
塩装置として良好な結果が得られた。
繊維径30μmの複合繊維よりなる目付約50g/m2
の不織布に電子線加速器(加速電圧2MeV、電子線電
流1mA)を用いて、窒素雰囲気下で200KGyを照
射した後、予め重合禁止剤を除去済みのスチレン溶液中
に浸漬し、50℃で8時間反応させ、104%のグラフ
ト率を得た。この不織布をクロロスルホン酸10%の
1,2−ジクロロエタン溶液に浸漬し、スルホン化を行
ったところ、2.3meq/gの中性塩分解容量を有す
る強酸性カチオン交換繊維不織布を得た。次に、同じ照
射済み不織布をクロロメチルスチレンの液中に浸漬し、
50℃で8時間反応させ、129%のグラフト率を得
た。この繊維をトリメチルアミンの10%水溶液に浸漬
し、50℃で2時間反応させたところ、2.6meq/
gの中性塩分解容量を有する強塩基性アニオン交換繊維
不織布を得た。この不織布のイオン交換容量はカチオン
交換容量が250meq/m2、アニオン交換容量が1
40meq/m2であった。
の脱塩室を有する電気透析槽に24cm×12cmに切
断した両不織布を水の流れ方向に強塩基性アニオン、強
酸性カチオン、強塩基性アニオン、強酸性カチオンの順
になるよう不織布をそれぞれ6枚ずつ充填した。つい
で、純水にNaClを溶解し導電率約10μs/cmに
調整した合成原水を20l/hで通水したところ、処理
水の電気抵抗は印加電圧30Vで14.8MΩ・cmで
あった。
硝子(株)製CS−0型)のスペーサに用いられている
ネットとほぼ同様の形状のポリプロピレン製ネットにγ
線を窒素雰囲気下で200KGy照射した後、アクリル
酸溶液中に浸漬し、45℃で6時間反応させ、49%の
グラフト率を得た。この繊維は4.3meq/gのイオ
ン交換容量を有する弱酸性カチオン交換ネットであっ
た。次に、同じ照射済みネットをクロロメチルスチレン
の液中に浸漬し、50℃で8時間反応させ、78%のグ
ラフト率を得た。このネットをトリメチルアミンの10
%水溶液に浸漬し、50℃で2時間反応させ、1.9m
eq/gのイオン交換容量を有する強塩基性アニオン交
換ネットを得た。両ネットそれぞれ2枚ずつを実験用電
気透析槽(旭硝子(株)製CS−0型)の脱塩室の中
に、水の流れ方向に対しアニオン、カチオンの順となる
よう充填し、純水にNaClを溶解し導電率約10μs
/cmに調整した合成原水を5l/hで通水したとこ
ろ、処理水の電気抵抗は印加電圧50Vで10.2MΩ
・cmであった。
塩室に元々装填してあったスペーサ(ネット)をそのま
ま使用し、純水にNaClを溶解し導電率約10μs/
cmに調整した合成原水を5l/hで通水したところ、
処理水の電気抵抗は印加電圧50Vで1.3MΩ・c
m、印加電圧100Vで1.7MΩ・cm、であった。
また、通水流量を2l/hに変更したが、印加電圧50
Vで1.5MΩ・cm、印加電圧100Vで2.0MΩ
・cm、であった。
塩室に元々装填してあったスペーサ(ネット)を使用
し、このネットの上にイオン交換樹脂として強酸性カチ
オン交換樹脂(商品名:ダイヤイオンSK1B)および
強塩基性アニオン交換樹脂(商品名:ダイヤイオンSA
10A)をそれぞれ湿潤体積で5mlずつ混合し、均一
に分配した。他の実験条件を実施例1と同様で実験した
ところ、処理水の電気伝動率は通水初期から15分間1
2MΩ・cmであったが、その後10MΩ・cm以下に
低下し、2.5〜7MΩ・cmの範囲で不安定な値を示
した。
スペーサは水の分散をよくし、カチオン・アニオンの両
イオン交換膜が接触しないようにするためのものである
が、本発明のように放射線グラフト重合によるイオン交
換繊維をスペーサとして使用したり、実施例4のように
スペーサとして用いられているネットそのものに放射線
グラフト重合によりイオン交換基を導入することによ
り、極めて簡単に高純度の処理水が得られるようになっ
た。
いても、樹脂の漏出や均一分散の困難性の問題があった
が、実施例5のような適用例により、製造が容易になる
ばかりでなく、安定した処理水を長期間維持できるよう
になった。
りなる目付100g/m2の不織布に第3図のような開
口を有するステンレス板の遮蔽材を置き、電子線加速器
(加速電圧2MeV、電子線電流1mA)を用いて、窒
素雰囲気下で200KGyを照射した後、アクリル酸溶
液中に浸漬し、40℃で8時間反応させた。次に、この
不織布の上に遮蔽材をアクリル酸のグラフトした部分が
ちょうど隠れるように置き、同一の条件で電子線照射し
た後、クロロメチルスチレン溶液に浸漬し、50℃で7
時間反応させた。さらに、50℃で1時間ジメチルアミ
ン10%水溶液に浸漬し、クロロメチルスチレンのアミ
ノ化をおこなった。この不織布のイオン交換容量はカチ
オン交換容量が240meq/m2、アニオン交換容量
が130meq/m2であった。
装填し、実施例1と同様の条件で通水を行い、処理水の
電気抵抗を測定したところ、印加電圧100Vで12.
8MΩ・cmであった。電気再生式脱塩装置として良好
な結果が得られた。
射線照射し、グラフト重合も同様に行った。そして、ア
ミノ化の工程のみトリメチルアミンを使用し、四級アン
モニウム化を行った。この結果、カチオン交換容量が2
40meq/m2、アニオン交換容量が115meq/
m2の弱酸性と強塩基性のイオン交換基がモザイク状に
導入された不織布が製造された。
装填し、実施例1と同様の条件で通水を行い、処理水の
電気抵抗を測定したところ印加電圧100Vで14.9
MΩ・cmであった。
りなる目付50g/m2の不織布に電子線加速器(加速
電圧2MeV、電子線電流1mA)を用いて、窒素雰囲
気下で200KGyを照射した後、メタクリル酸グリシ
ジルの蒸気と50℃で8時間接触させ、気相グラフト重
合を行い、150%のグラフト率を得た。次に、この不
織布をグリシン20g、イソプロピルアルコール40
g、水酸化ナトリウム9gおよび水150mlの液に浸
漬し、80℃で4時間反応させた。その結果、グリシン
が反応生成物1gあたり1.9mmolのグリシン固定
化不織布を得た。この不織布を実施例1と同様の実験用
電気透析槽に使用し、同様の条件で通水を行い、処理水
の電気抵抗を測定したところ印加電圧100Vで11.
5MΩ・cmであった。電気再生式脱塩装置として良好
な結果が得られた。
ト(厚さ3mm)に実施例1と同様の条件でメタクリル
酸グリシジルをグラフト重合し、124%のグラフト率
を得た。このシートをフェニルアラニン10g、イソプ
ロピルアルコール50g、水酸化ナトリウム9gおよび
水150mlの液に浸漬し、80℃で9時間反応させ
た。この結果、反応生成物1gあたり1.3mmolの
フェニルアラニンが固定化された。このシートを実施例
1と同様の実験用電気透析槽に使用し、同様の条件で通
水を行い、処理水の電気抵抗を測定したところ印加電圧
100Vで12.1MΩ・cmであった。
ーズ状のイオン交換樹脂を充填しており、維持管理や装
置の大型化、処理水質の安定性など問題が多かったが、
本発明によりカチオン、アニオンの両イオン交換体をそ
れぞれ別に充填する必要がなく、この不織布一種類で高
純度の処理水が得られた。装置の製作上の簡素化が可能
となり、装置の大型化もやりやすくなり、多くの問題点
が解消された。
互に織ったものを示す図である。
りなる不織布を脱塩室に装填した所を示す図である。
を有している遮蔽材料を示す図である。
およびアニオン交換基がそれぞれモザイク状に配列した
イオン交換体を示す図である。
チオン交換繊維とアニオン交換繊維よりなる不織布
4:陰イオン交換膜 5:陽イオン交換膜6:脱塩室
7:濃縮室 8:スペーサ 9:ガスケット 10:締
付枠 11:給液枠 12:濃縮液 13:脱塩液 14:給
排液孔 15:給排液溝 16:開口 17:カチオン交換体
18:アニオン交換体
Claims (10)
- 【請求項1】 電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を
充填して液体中からイオンを除去する装置において、該
イオン交換体として、単繊維、単繊維の集合体である織
布、不織布若しくはその加工品、網状の材料若しくはそ
の加工品、膜状材料若しくはその加工品、又は空隙性材
料若しくはその加工品より選択された基材に、イオン交
換基を有するモノマーを放射線グラフト重合するか、又
はイオン交換基を導入できるモノマーを放射線グラフト
重合した後にイオン交換基を導入することにより製造し
たイオン交換体を使用することを特徴とする電気再正式
脱塩装置。 - 【請求項2】 前記イオン交換体の少なくとも一種類が
放射線グラフト重合を利用して製造したものである請求
項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記放射線グラフト重合を利用して製造
したイオン交換体のイオン交換基がカチオン交換基とし
てスルホン基、りん酸基及びカルボキシル基、アニオン
基として4級アンモニウム、3級アミン、2級アミン及
び1級アミンより選択されたものである請求項1又は請
求項2記載の装置。 - 【請求項4】 電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を
充填して液体中からイオンを除去する装置において、該
イオン交換体としてカチオン交換基及びアニオン交換基
が交互に配列したモザイク状イオン交換体を使用するこ
とを特徴とする電気再生式脱塩装置。 - 【請求項5】 前記カチオン交換基及びアニオン交換基
が交互に配列したモザイク状イオン交換体を放射線グラ
フト重合によって製造する請求項4記載の装置。 - 【請求項6】 前記放射線グラフト重合に用いる基材の
材質がポリオレフィンである請求項4又は請求項5記載
の装置。 - 【請求項7】 前記放射線グラフト重合に用いる基材
が、単繊維、単繊維の集合体である織布、不織布若しく
はその加工品、網状の材料若しくはその加工品、膜状材
料若しくはその加工品、又は空隙性材料若しくはその加
工品より選択されたものである請求項4乃至請求項6の
いずれかに記載の装置。 - 【請求項8】 前記放射線グラフト重合を利用して製造
したイオン交換体のイオン交換基が、カチオン交換基と
してスルホン基、りん酸基及びカルボキシル基、アニオ
ン基として4級アンモニウム、3級アミン、2級アミン
及び1級アミンより選択されたものである請求項4乃至
請求項7のいずれかに記載の装置。 - 【請求項9】 電気透析装置の脱塩室にアミノ酸固定化
物を充填して液体中からイオンを除去する装置であっ
て、該アミノ酸固定化物として、単繊維、単繊維の集合
体である織布、不織布若しくはその加工品、網状の材料
若しくはその加工品、膜状材料若しくはその加工品、又
は空隙性材料若しくはその加工品より選択された基材
に、アミノ酸を導入できる重合性モノマーを放射線グラ
フト重合した後にアミノ酸を固定化することにより製造
したアミノ酸固定化物を使用することを特徴とする電気
再正式脱塩装置。 - 【請求項10】 前記アミノ酸を固定化する基材の材質
がポリオレフィンである請求項9記載の装置。
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