JP3199697B2 - ケーブルカッター - Google Patents

ケーブルカッター

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JP3199697B2
JP3199697B2 JP08434599A JP8434599A JP3199697B2 JP 3199697 B2 JP3199697 B2 JP 3199697B2 JP 08434599 A JP08434599 A JP 08434599A JP 8434599 A JP8434599 A JP 8434599A JP 3199697 B2 JP3199697 B2 JP 3199697B2
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裕治 角田
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株式会社角田工具製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルカッタ
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種のケーブルカッターとしては色々なものがある。
【0003】本発明は、この種のケーブルカッターの
用上の便利さを追求したもので、ケーブル被膜をケーブ
ルの長さ方向と直交する周面方向や傾斜方向に切断でき
るだけでなく、ケーブル被膜をケーブルの長さ方向にも
切断でき、更にカッターのような外縁に刃縁を有する切
断工具としても使用可能な画期的なケーブルカッター
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0005】一対の挟持半体1A・1Bの交差重合部を
軸着し、この軸着部2を介して開閉作動する挟持半体1
A・1Bの先端部の対向内側縁に刃縁を形成して挟持切
断部3を設けると共に、この挟持半体1A・1Bの基端
部に握持部7を設けて、この握持部7を握持操作するこ
とで前記挟持切断部3を挟持閉塞し得るように構成した
ケーブルカッターにおいて、対向する刃縁を有する前記
挟持切断部3の少なくとも一方の先端側を、ケーブル4
外周の被膜4Aの端部に引っ掛けできるフック形状に形
成すると共に、このフック状先端部の内縁に刃縁を形成
してフックナイフ部5を設け、このフックナイフ部5を
被膜4Aの端部に引っ掛けてケーブル4の中央方向に移
動させることで被膜4Aをケーブル4の長さ方向に切断
し得るように構成し、前記挟持切断部3の対向する先端
部を挟持閉塞した状態から,対向する前記握持部7を外
側に開くことで一方の挟持半体1Aを他方の挟持半体1
Bに対し前記軸着部2を介して略360度回動させた反
転状態にまで回動可能に構成,若しくは軸着部2を中心
に双方の挟持半体1A・1Bを夫々略180度回動させ
た反転状態にまで回動可能に構成すると共に、この反転
状態とすることで一対の挟持半体1A・1B先端部の刃
縁が互いに外側を向いた状態となるように構成し、この
反転状態とした際には外縁に刃縁を有する切断工具とし
て使用できるように構成したことを特徴とするケーブル
カッターに係るものである。
【0006】また、前記フックナイフ部5の先端部を、
前記ケーブル4の芯線部4Bに当接して滑走し得る滑走
面部5Bを形成すると共に、この滑走面部5Bの滑走面
の反対側面をケーブル4の被膜4Aの内面に当接して滑
走し得る略平坦面に形成して、このフックナイフ部5で
ケーブル4の被膜4Aを切断する際には、この滑走面部
5Bをケーブル4端部の被膜4Aに引っ掛けて被膜4A
と芯線部4Bとの隙間に挿入し、滑走面部5Bを芯線部
4Bに当接させ、滑走面部5Bの反対側面を被膜4Aに
当接させた状態でフックナイフ部5をケーブル4の中央
方向に移動させることで被膜4Aを切断するように構成
したことを特徴とする請求項1記載のケーブルカッター
に係るものである。
【0007】また、対向する刃縁を有する前記挟持切断
部3の少なくとも一方の先端側に凹設部5Aを形成する
ことで、この凹設部5Aの先端側となる挟持半体1A
(1B)の先端部をフック形状に形成すると共に、この
凹設部5Aの内縁に刃縁を形成して前記フックナイフ部
5を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか
1項に記載のケーブルカッターに係るものである。
【0008】また、前記凹設部5Aよりも前記軸着部2
側に、この凹設部5Aの開口幅よりも広い開口幅を有す
る凹設刃縁部3Aを設け、この凹設部5Aに径が細めの
ケーブル4を挿入配設して位置決め状態で挟持切断し得
るように構成すると共に、前記凹設刃縁部3Aに径が太
めのケーブル4を挿入配設して位置決め状態で挟持切断
し得るように構成したことを特徴とする請求項3記載の
ケーブルカッターに係るものである。
【0009】また、対向する刃縁を有する前記挟持切断
部3の一方の先端側に前記フックナイフ部5を形成し、
このフックナイフ部5と対向する挟持切断部3の他方の
先端側にストレート状刃縁6を形成したことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブルカッタ
ーに係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0011】従来のケーブルカッターと同様に、挟持切
断部3にケーブル4を配設し、対向する握持部7を握持
して一対の挟持半体1A・1Bの先端部を閉作動するこ
とでケーブル4を挟持切断することができる。
【0012】また、ケーブル4端部の被膜4Aを所定範
囲だけ剥いで芯線部4Bを露出させたい場合があるが、
この場合には、先ず挟持切断部3でケーブル4端部の所
定位置を弱めに挟持するなどして被膜4Aの所定位置を
ケーブルの長さ方向と直交する方向、即ち被膜4Aの全
周方向に渡って切断しておき、それから更にフックナイ
フ部5を被膜4Aの端部に引っ掛けて図3,図4に示す
ようにケーブル4の中央方向に移動させると、被膜4A
をケーブル4の長さ方向に切断することができる。
【0013】この際、フックナイフ部5は被膜4Aの端
部に引っ掛け易く、また引っ掛けた上でフックナイフ部
5の内縁(刃縁)で被膜4Aを切断するから、単なるカ
ッターナイフなどで切断する場合のように表面にだけ切
れ目が入って芯線部4Bに近い部分で切り残しを生じた
りすることもなく、確実に一回の操作で被膜4Aを切断
することができる。
【0014】そして、このケーブル4の長さ方向に入れ
た切れ目から被膜4Aを解いて芯線部4Bの外周から容
易に引き剥がすことができる。
【0015】従って、従来のケーブルカッターでは、ケ
ーブル4をケーブル4の長さ方向に対して直交若しくは
傾斜する方向に切断したり、この方向に沿って被膜4A
を切断したりといった所謂挟持切断機能しか有しないも
のであったために、このようにケーブル4の端部の被膜
4Aを所定範囲だけ剥いで芯線部4Bを露出させたい場
合には、先ずケーブルカッターでケーブル4端部の所定
位置を弱めに挟持するなどして被膜4Aの所定位置を全
周方向に切断しておき、それから更にカッターナイフな
どでケーブル4端部から被膜4Aにケーブル4の長さ方
向に沿った切れ目を入れるという二つの工具を使い分け
ての作業とせざるを得なかったが、フックナイフ部5を
設けた本発明のケーブルカッターによれば、上記したよ
うにこのフックナイフ部5でケーブル4の長さ方向に沿
って被膜4Aを切断することができるので、この作業を
行うにあたってケーブルカッターと共にカッターナイフ
を携帯しておく必要もないし、作業途中で工具を持ち替
えることも不要となり、しかも上記したようにこのフッ
クナイフ部5での切断作業は簡単且つ確実に行われるた
め、従来のケーブルカッターを使用しての作業に比べて
この被膜4A剥ぎ取り作業を一層効率的に行うことがで
きることになる。
【0016】また、本発明は、挟持切断部3の対向する
先端部を挟持閉塞した状態から、対向する握持部7を外
側に開くことで図2,図3に示すように一方の挟持半体
1Aを他方の挟持半体1Bに対し前記軸着部2を介して
略360度回動させた反転状態若しくは軸着部2を中心
に双方の挟持半体1A・1Bを夫々略180度回動させ
た反転状態とすることができる。
【0017】そして、この反転状態とすることで一対の
挟持半体1A・1B先端部の刃縁が互いに外側を向いた
状態となるので、この反転状態では外縁に刃縁を有する
切断工具として使用できる。
【0018】更に具体的な使用方法を説明すると、図3
に示すように反転して近接状態となっている握持部7を
握持し、挟持半体1A・1B先端部のいずれかの刃縁で
カッターを使用するようにして被切断物4を切断したり
切削したりできる。
【0019】従って、前記フックナイフ部5を使用する
にあたっても、このような反転状態とすることで、この
フックナイフ部5を使用しての切断作業を非常に行い易
くなる。
【0020】また、このとき一対の挟持半体1A・1B
先端部の刃縁は、互いに外側を向いた状態となっている
ため、切断或いは切削作業にあたって互いの刃縁同士が
邪魔となったりすることがなく、また双方の握持部7を
握持して切断操作を行えるのでカッターなどと何ら遜色
のない使い心地を発揮し、秀れた実用性を発揮すること
になる。
【0021】従って、本発明のケーブルカッターひとつ
でケーブルカッターとしても、カッターなどのような外
縁に刃縁を有する切断工具としても使用可能となり、し
かもこの使用切り替え操作は単に握持部7を操作して、
一方の挟持半体1Aを他方の挟持半体1Bに対して回動
させるだけで良いなど極めて操作性に秀れ実用性に秀れ
たケーブルカッターとなる。
【0022】また、例えば、前記フックナイフ部5の先
端部を、前記ケーブル4の芯線部4Bに当接して滑走し
得る滑走面部5Bを形成すると共に、この滑走面部5B
の滑走面の反対側面をケーブル4の被膜4Aの内面に当
接して滑走し得る略平坦面に形成し、このフックナイフ
部5でケーブル4の被膜4Aを切断する際には、この滑
走面部5Bをケーブル4端部の被膜4Aに引っ掛けて被
膜4Aと芯線部4Bとの隙間に挿入し、滑走面部5Bを
芯線部4Bに当接させ、滑走面部5Bの反対側面を被膜
4Aに当接させた状態でフックナイフ部5をケーブル4
の中央方向に移動させることで被膜4Aを切断するよう
に構成すれば、滑走面部5Bが芯線部4Bに当接した状
態で滑走するので、フックナイフ部5をケーブル4に強
く押し付けた状態で切断を行っても芯線部4Bにフック
ナイフ部5が深く切れ込んでしまうことが防止されて芯
線部4Bを傷付けることなく切断することができ、しか
もこの滑走面部5Bの反対側面が被膜4Aの内面に当接
した状態で滑走するから、被膜4Aに滑走面部5Bが押
さえ付けられて切断動作中にフックナイフ部5が芯線部
4Bに対して浮き上がってしまうことも防止されて極め
て良好な切断性能を発揮することになるなど一層実用的
な構成となる。
【0023】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0024】本実施例は、一対の挟持半体1A・1Bの
交差重合部を軸着し、この軸着部2を介して開閉作動す
る挟持半体1A・1Bの先端部の対向内側縁に刃縁を形
成して挟持切断部3を設けると共に、この挟持半体1A
・1Bの基端部に握持部7を設けて、この握持部7を握
持操作することで前記挟持切断部3を挟持閉塞し得るよ
うに構成したケーブルカッターに適用している。図中符
号8は各挟持半体1A・1Bの軸着部2と握持部7との
間に内側縁に、互いに内側に向けて突設したストッパ突
部であり、このストッパ突部8同士が突き合わせ当接す
ることにより握持部7を握持し過ぎて挟持半体1A・1
Bの先端部同士が必要以上に重合することを防止してい
る。
【0025】また、本実施例では、図1に示すように、
対向する刃縁を有する前記挟持切断部3の少なくとも一
方の先端側を、ケーブル4外周の被膜4Aの端部に引っ
掛けできるフック形状に形成すると共に、このフック状
先端部の内縁に刃縁を形成してフックナイフ部5を設
け、このフックナイフ部5を被膜4Aの端部に引っ掛け
てケーブル4の中央方向に移動させることで被膜4Aを
ケーブル4の長さ方向に切断し得るように構成してい
る。
【0026】以下、具体的に説明すると、挟持切断部の
一方の先端側に凹設部5Aを形成することで、この凹設
部5Aの先端側となる挟持半体1Aの先端部をフック形
状に形成すると共に、この凹設部5Aの内縁に刃縁を形
成して前記フックナイフ部5を構成している。
【0027】また、本実施例では、フックナイフ部5の
先端部を、前記ケーブル4の芯線部4Bに当接して滑走
し得る滑走面部5Bを形成すると共に、この滑走面部5
Bの滑走面の反対側面をケーブル4の被膜4Aの内面に
当接して滑走し得る略平坦面に形成して、このフックナ
イフ部5でケーブル4の被膜4Aを切断する際には、こ
の滑走面部5Bをケーブル4端部の被膜4Aに引っ掛け
て被膜4Aと芯線部4Bとの隙間に挿入し、滑走面部5
Bを芯線部4Bに当接させ、滑走面部5Bの反対側面を
被膜4Aに当接させた状態でフックナイフ部5をケーブ
ル4の中央方向に移動させることで被膜4Aを切断する
ように構成している。
【0028】更に説明すると、単にフックナイフ部5の
先端部、即ち挟持半体1Aの先端部を直角に折曲するこ
とでL状に形成し、この折曲先端の平坦部の先端側面を
前記滑走面部5Bとし、この滑走面部5Bの反対側面の
平坦面が被膜4Aの内面に当接し得るように構成してい
る。従って、この構成は簡易に設計実現可能な構成であ
り、量産性に秀れ安価に構成できる。
【0029】また、本実施例では、滑走面部5Bの挿入
先端側を鋭尖状に形成して滑走面部5B先端にやや丸み
を持たせることにより、この滑走面部5Bを被膜4Aと
芯線部4Bとの隙間に挿入し易く、且つこの隙間への挿
入に際して芯線部4Bに食い込みにくくしている。
【0030】従って、フックナイフ部5での被膜4A切
断に際しては、滑走面部5Bが芯線部4Bに当接した状
態で滑走するので、フックナイフ部5をケーブル4に強
く押し付けた状態で切断しても、滑走面部5Bは刃にな
っておらないために芯線部4Bにフックナイフ部5が深
く切れ込んでしまうことが防止され、芯線部4Bを傷付
けたりすることなく被膜4Aだけを切断することがで
き、しかもこの滑走面部5Bの反対側面が被膜4Aの内
面に当接した状態で滑走するから、切断動作中にフック
ナイフ部5が芯線部4Bに対して浮き上がってしまうこ
とも防止されて極めて良好な切断性能を発揮する構成と
している。
【0031】また、本実施例の凹設部5Aは、この凹設
部5A内に径が細めのケーブル4を挿入配設し得るよう
に開口幅と凹設深さとを設定構成している。
【0032】一方、このフックナイフ部5と対向する挟
持切断部3の他方の先端側は、ストレート形状の刃縁6
に形成し、このストレート状刃縁6が挟持切断部3を閉
作動することで凹設部5Aと徐々に近接重合し、最終的
に凹設部5Aの開口部を閉塞するように構成しているも
ので、この凹設部5Aに径の細めなケーブル4を挿入配
設して挟持半体1A・1Bの先端部を閉作動すると、徐
々に重合する凹設部5Aの刃縁とストレート状刃縁6と
により凹設部5A内のケーブル4が挟持切断されるよう
に構成している。
【0033】また、本実施例では、この凹設部5Aより
も前記軸着部2側の刃縁を、この凹設部5Aの開口幅よ
りも広い開口幅を有する凹設刃縁部3Aに形成し、更に
この凹設刃縁部3Aと対向する他方の刃縁も凹設刃縁部
3Aに形成して、この対向する凹設刃縁部3Aに径が太
めのケーブル4を挿入配設して位置決め状態で挟持切断
し得るように構成している。
【0034】従って、本実施例では、比較的太径のケー
ブル4は挟持切断部3で切断し、細径のケーブル4は凹
設部5Aとストレート状刃縁6とで切断するというよう
に、ケーブル4の太さに応じて切断箇所を変更して切断
できるように構成しているもので、このように構成する
ことで、太めのケーブル4も細めのケーブル4も安定的
に位置決めした状態で確実に切断することができる。
【0035】また、本実施例では、前記凹設部5と対向
するストレート状刃縁6を、この刃縁単独で切断や切削
加工することができる刃縁に構成している。
【0036】従って、一方の挟持半体1Aの先端のフッ
クナイフ部5も、他方の挟持半体1Bの先端のストレー
ト状刃縁6も夫々単独の切断工具として使用することが
できるように構成している。
【0037】また、本実施例では、前記挟持切断部3の
対向する先端部が挟持閉塞した状態から、対向する握持
部7を外側に開くことで一方の挟持半体1Aを他方の挟
持半体1Bに対し前記軸着部2を介して略360度回動
させた反転状態にまで回動可能に構成、言い換えれば軸
着部2を中心に双方の挟持半体1A・1Bを夫々略18
0度回動させた反転状態にまで回動可能に構成してい
る。
【0038】この反転回動構造を具体的に説明すると、
前記軸着部2から挟持半体1A・1Bの先端部までの距
離を、軸着部2から前記ストッパ突部8までの距離より
も短い距離となるように設定し、これにより一方の挟持
半体1Aを他方の挟持半体1Bに対して回動させた際
に、挟持半体1A・1Bの先端部がストッパ突部8に当
たらなくなって、図2に示した矢印方向に握持部7を回
動させることを可能にしている。この反転回動構造は簡
易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構
成可能となる。
【0039】従って、この反転状態とすると、図2に示
すようにフックナイフ部5とストレート状刃縁6とが互
いに外側を向いた状態となり、この反転状態では図3に
示すようにこの状態で近接状態となっている握持部7を
握持して、外縁に刃縁を有する切断工具として使用でき
るように構成している。
【0040】従って、この反転状態でフックナイフ部5
を使用したりストレート状刃縁6を使用したりすれば、
互いに外側を向いているフックナイフ部5とストレート
状刃縁6とが個々の使用に際して邪魔にならず、このフ
ックナイフ部5とストレート状刃縁6とを非常に使用し
易くなる。即ち、この反転状態とせずに挟持切断部3を
開いた状態でもフックナイフ部5とストレート状刃縁6
とを個々に使用することもできるが、この反転状態とし
て使用することで一層操作し易くなる。
【0041】例えば、ケーブル4端部の被膜4Aを所定
範囲だけ剥いで芯線部4Bを露出させたい場合、図4に
示すように、先ず挟持切断部3でケーブル4端部の所定
位置を弱めに挟持するなどして被膜4Aの所定位置を全
周方向(周面方向)に切断しておき、それから更にフッ
クナイフ部5を被膜4Aの端部に引っ掛けてケーブル4
の中央方向に移動させると、被膜4Aをケーブル4の長
さ方向に切断することができるが、このフックナイフ部
5を使用するにあたって挟持半体1A・1Bを反転させ
た状態とすれば、フックナイフ部5を使用しての被膜4
A切断作業に際してストレート状刃縁6が邪魔となった
りせず、且つ双方の握持部7を握持した状態で安定的に
被膜4A切断を行うことができることになる。
【0042】また、本実施例では、この反転状態で、ケ
ーブル4の被膜4Aの所定位置を全周方向に渡って切断
することができるように構成している。
【0043】具体的に説明すると、この反転状態で挟持
半体1Bの前記凹設刃縁部3Aと重合する挟持半体1A
先端側の外側縁部分を、この挟持半体1Bの凹設刃縁部
3Aに沿って凹設し、この凹部をケーブル4支承用のガ
イド凹部9としている。
【0044】一方、このガイド凹部9より先端側には、
図5に示すように挟持半体1Bの前記ストレート状刃縁
6と凹設刃縁部3Aとの連設部である段差刃縁が存する
ことになるが、この段差刃縁を利用してガイド凹部9に
支承したケーブル4の被膜4Aを全周方向に渡って切断
する。
【0045】即ち、図5に示すように、ガイド凹部9に
ケーブル4を支承し、被膜4Aに前記段差刃縁を押し付
けながらケーブル4に対してケーブルカッターを動かし
たり、ケーブルカッターに対してケーブル4を回転させ
ることで、被膜4Aをケーブル4の全数方向に切断する
ことができるように構成しているものである。
【0046】また、図示したガイド凹部9は、反転状態
で挟持半体1Bの凹設刃縁部3Aよりも外側に位置する
ように形成し、このガイド凹部9にケーブル4を支承し
た状態では凹設刃縁部3Aがケーブル4の被膜4Aを切
断しないように構成した場合を示しているが、凹設刃縁
部3Aがガイド凹部9よりも外側に突出していてガイド
凹部9にケーブル4を支承することで被膜4Aが凹設刃
縁部3Aによって切断される構成でも良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、挟
持切断用カッターとしてだけでなく、フックナイフ部に
よりナイフのようにしてケーブルの被膜をケーブルの長
さ方向に沿って切断することもできる極めて実用性に秀
れたケーブルカッターとなり、また、このフックナイフ
部は被膜の端部に引っ掛け易いし、引っ掛けた上でフッ
クナイフ部の内縁(刃縁)で被膜を切断するから、単な
るカッターナイフなどで切断する場合のように表面だけ
に切れ目が入って芯線部に近い部分で切り残しを生じた
りすることなく、確実に一回の操作で被膜を切断するこ
とができる切断操作性に秀れた画期的なケーブルカッタ
ーとなる。
【0048】従って、従来のケーブルカッターでは、ケ
ーブルをケーブルの長さ方向に対して直交若しくは傾斜
する方向に切断したり、この方向に被膜を切断したりと
いった所謂挟持切断機能しか有しないものであったため
に、ケーブルの端部の被膜を所定範囲だけ剥いで芯線部
を露出させたい場合には、先ずケーブルカッターでケー
ブル端部の所定位置を弱めに挟持するなどして被膜の所
定位置を全周方向に切断しておき、それから更にカッタ
ーナイフなどでケーブル端部から被膜にケーブルの長さ
方向に沿った切れ目を入れるというように二つの切断工
具を使い分けての作業とせざるを得なかったが、フック
ナイフ部を設けた本発明のケーブルカッターによれば、
上記したようにこのフックナイフ部でケーブルの長さ方
向に沿って被膜を切断することができるので、この作業
を行うにあたってケーブルカッターと共にカッターナイ
フを携帯しておく必要もないし、また作業途中で工具を
持ち替えることも不要となり、しかも上記したようにこ
のフックナイフ部での切断作業は簡単且つ確実に行われ
るため、この被膜剥ぎ取り作業を一層効率的に行うこと
ができることになる極めて実用性に秀れた画期的なケー
ブルカッターとなる。
【0049】しかも、本発明においては、挟持切断部の
対向する先端部を挟持閉塞した状態から、対向する握持
部を外側に開くことで一方の挟持半体を他方の挟持半体
に対し軸着部を介して略360度回動させた反転状態若
しくは軸着部を中心に双方の挟持半体を夫々略180度
回動させた反転状態とすることができ、この反転状態と
することで一対の挟持半体先端部の刃縁が互いに外側を
向いた状態となるのでこの反転状態では外縁に刃縁を有
するカッターのような切断工具として使用できることに
なり、しかもこの反転状態での使用時には、一対の挟持
半体先端部の刃縁は、互いに外側を向いた状態となって
いるため、切断や切削作業などを行うにあたって互いの
刃縁同士が邪魔となったりすることがなく、また双方の
握持部を握持して操作できるのでカッターなどと何ら遜
色のない使い心地を発揮することになる。
【0050】従って、本発明のケーブルカッターひとつ
でケーブルカッターとしても、カッターなどの切断工具
としても使用可能となる上、前記フックナイフ部を使用
するにあたっても上記のような反転状態とすることで、
このフックナイフ部を使用しての切断作業を非常に行い
易くなり、しかもこの使用切り替え操作は単に握持部
操作して、一方の挟持半体を他方の挟持半体に対して回
動させるだけで良いなど極めて実用性に秀れ操作性にも
秀れた画期的なケーブルカッターとなる。
【0051】また、請求項2記載の発明においては、フ
ックナイフ部でケーブルの被膜を切断すると、滑走面部
が芯線部に当接した状態で滑走するので、フックナイフ
部をケーブルに強く押し付けた状態で切断を行っても芯
線部にフックナイフ部が深く切れ込んでしまうことが防
止されて芯線部を傷付けることなく切断することがで
き、しかもこの滑走面部の反対側面が被膜の内面に当接
した状態で滑走するから、被膜に滑走面部が押さえ付け
られて切断動作中にフックナイフ部が芯線部に対して浮
き上がってしまうことも防止されて極めて良好な切断性
能を発揮することになるなど一層実用性に秀れた画期的
なケーブルカッターとなる。
【0052】また、請求項3記載の発明においては、簡
易な構成で請求項1の発明のフックナイフ部を設計実現
可能となり、一層量産性に秀れ安価な製品を提供できる
ことになる秀れた構成のケーブルカッターとなる。
【0053】また、請求項4記載の発明においては、径
が細目のケーブルを先端の凹設部に挿入配設して位置決
め状態で切断することができ、また径が太めのケーブル
は凹設刃縁部に挿入配設して位置決め状態で挟持切断す
ることができるので、太めのケーブルも細目のケーブル
も安定的に位置決めして確実に切断することができる極
めて実用性に秀れた構造の画期的なケーブルカッターと
なる。
【0054】また、請求項5記載の発明においては、挟
持切断部の一方の先端側に形成したフックナイフ部を上
記のようにして使用することができる上、このフックナ
イフ部と対向する他方の先端側に形成したストレート状
刃縁をカッターなどのような切断工具としても使用でき
ることになる一層実用性に秀れた構造のケーブルカッタ
ーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す斜視図である。
【図2】本実施例の一対の挟持半体を反転させた状態で
のフックナイフ部とストレート状刃縁との位置関係を示
す部分説明図である。
【図3】図2の状態でのフックナイフ部の使用状態を示
す説明図である。
【図4】図3の要部拡大説明図である。
【図5】図2の状態でガイド凹部にケーブルを支承し
て、被膜をケーブルの全周方向に切断している状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1A・1B 挟持半体 2 軸着部 3 挟持切断部 3A 凹設刃縁部 4 ケーブル 4A 被膜 4B 芯線部 5 フックナイフ部 5A 凹設部 5B 滑走面部 6 ストレート状刃縁 7 握持部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭47−18773(JP,U) 実開 平6−31321(JP,U) 実開 平2−129110(JP,U) 実開 平4−58022(JP,U) 実開 昭53−103991(JP,U) 実開 平4−68411(JP,U) 実開 昭47−15983(JP,U) 実公 昭39−38461(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/12 B23D 29/00 B29B 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の挟持半体の交差重合部を軸着し、
    この軸着部を介して開閉作動する挟持半体の先端部の対
    向内側縁に刃縁を形成して挟持切断部を設けると共に、
    この挟持半体の基端部に握持部を設けて、この握持部を
    握持操作することで前記挟持切断部を挟持閉塞し得るよ
    うに構成したケーブルカッターにおいて、対向する刃縁
    を有する前記挟持切断部の少なくとも一方の先端側を、
    ケーブル外周の被膜の端部に引っ掛けできるフック形状
    に形成すると共に、このフック状先端部の内縁に刃縁を
    形成してフックナイフ部を設け、このフックナイフ部を
    被膜の端部に引っ掛けてケーブルの中央方向に移動させ
    ることで被膜をケーブルの長さ方向に切断し得るように
    構成し、前記挟持切断部の対向する先端部を挟持閉塞し
    た状態から,対向する前記握持部を外側に開くことで一
    方の挟持半体を他方の挟持半体に対し前記軸着部を介し
    て略360度回動させた反転状態にまで回動可能に構
    成,若しくは軸着部を中心に双方の挟持半体を夫々略1
    80度回動させた反転状態にまで回動可能に構成すると
    共に、この反転状態とすることで一対の挟持半体先端部
    の刃縁が互いに外側を向いた状態となるように構成し、
    この反転状態とした際には外縁に刃縁を有する切断工具
    として使用できるように構成したことを特徴とするケー
    ブルカッター。
  2. 【請求項2】 前記フックナイフ部の先端部を、前記ケ
    ーブルの芯線部に当接して滑走し得る滑走面部を形成す
    ると共に、この滑走面部の滑走面の反対側面をケーブル
    の被膜の内面に当接して滑走し得る略平坦面に形成し
    て、このフックナイフ部でケーブルの被膜を切断する際
    には、この滑走面部をケーブル端部の被膜に引っ掛けて
    被膜と芯線部との隙間に挿入し、滑走面部を芯線部に当
    接させ、滑走面部の反対側面を被膜に当接させた状態で
    フックナイフ部をケーブルの中央方向に移動させること
    で被膜を切断するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載のケーブルカッター。
  3. 【請求項3】 対向する刃縁を有する前記挟持切断部の
    少なくとも一方の先端側に凹設部を形成することで、こ
    の凹設部の先端側となる挟持半体の先端部をフック形状
    に形成すると共に、この凹設部の内縁に刃縁を形成して
    前記フックナイフ部を構成したことを特徴とする請求項
    1,2のいずれか1項に記載のケーブルカッター。
  4. 【請求項4】 前記凹設部よりも前記軸着部側に、この
    凹設部の開口幅よりも広い開口幅を有する凹設刃縁部を
    設け、この凹設部に径が細めのケーブルを挿入配設して
    位置決め状態で挟持切断し得るように構成すると共に、
    前記凹設刃縁部に径が太めのケーブルを挿入配設して位
    置決め状態で挟持切断し得るように構成したことを特徴
    とする請求項3記載のケーブルカッター。
  5. 【請求項5】 対向する刃縁を有する前記挟持切断部の
    一方の先端側に前記フックナイフ部を形成し、このフッ
    クナイフ部と対向する挟持切断部の他方の先端側にスト
    レート状刃縁を形成したことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のケーブルカッター。
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