JP2001352634A - 被覆線の皮剥用工具およびチューブ材の切断工具 - Google Patents

被覆線の皮剥用工具およびチューブ材の切断工具

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JP2001352634A
JP2001352634A JP2000170483A JP2000170483A JP2001352634A JP 2001352634 A JP2001352634 A JP 2001352634A JP 2000170483 A JP2000170483 A JP 2000170483A JP 2000170483 A JP2000170483 A JP 2000170483A JP 2001352634 A JP2001352634 A JP 2001352634A
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tube
covered wire
guide
cutter
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JP2000170483A
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English (en)
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Masakuni Sugawara
正国 菅原
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Koganei Corp
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Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異形断面を有する被覆線の皮剥を容易かつ正
確に行い得る皮剥用工具を提供する。 【解決手段】 被覆線を保持する固定ホルダ3と、固定
ホルダ3の直後位置に配設され被覆線2の外皮6に切り
込みを形成する回転ホルダ4とを有する。固定ホルダ3
と回転ホルダ4は、開閉自在に設けられた一対のクラン
プ部材3a,3b、4a,4bからなる。クランプ部材3
a等には、対向面8a,8b、12a,12bに被覆線2
を収容する被覆線収容溝9a,9b、13a,13bが形
成される。回転ホルダ4は、接続部15にて固定ホルダ
3と回転自在に連結される。回転ホルダ4には、真円形
に形成されたガイド面21を有するガイド19と、ガイ
ド19に隣接して配置されたカッタ5が配設される。被
覆線2はカッタ5の直近でガイド19によって真円形に
規制されて、その外皮6に切り込みが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線や接続ケーブ
ル等、絶縁被覆を有する被覆線の皮剥用工具に関し、特
に、楕円等の異形断面を有する被覆線に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パソコン用の接続ケーブルや
電線等には、芯線の周囲を合成樹脂等の絶縁材料によっ
て被覆した被覆線が使用されている。これらのケーブル
等は、その端末部において外皮を剥ぎ取り、中から芯線
を所定長だけ露出させて端子等に接続させるなどして使
用される。
【0003】この場合、外皮の剥ぎ取りには、ワイヤス
トリッパ等の皮剥用工具が用いられる。この皮剥用工具
には、電気機器配線用から高圧電線用まで、種々のもの
が存在しており、一般に、工具に被覆線の端部を挿入
し、その端部を把持した状態で、所定位置において外皮
のみを切断するようになっている。そして、被覆切断後
に切断刃または被覆線を移動させ、被覆線端部の外皮を
剥ぎ取り芯線のみを露出させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被覆線
の断面形状は必ずしも真円形ではなく、例えば断面が楕
円形状のケーブルの場合、市販の皮剥用工具では、短径
部と長径部とで皮剥深さが異なり、外皮の切断状態が不
安定となる。その一方、確実に外皮を切断すべく切り込
み深さを長径部に合わせて設定すると、短径部において
芯線を傷つけたり断線させたりする恐れがあり好ましく
ない。
【0005】このため、ショートや断線不良を避けるた
め、切り込み深さを短径部に合わせて設定すると、前述
のように皮剥深さが不均一となり、切断面にズレが生じ
たり、切断位置が不正確となるなど、外観不良や寸法不
良の原因となるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、異形断面を有する被覆線
の皮剥を容易かつ正確に行い得る工具を提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、チューブ材を容易か
つ正確に切断し得る工具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆線の皮剥用
工具は、被覆線を保持する第1ホルダと、前記第1ホル
ダの直後位置に配設され、前記被覆線の被覆材に切り込
みを形成する第2ホルダとを有してなる被覆線の皮剥用
工具であって、前記第1ホルダは、開閉自在に設けら
れ、その対向面に前記被覆線を収容する被覆線収容溝を
備えた一対のクランプ部材と、前記クランプ部材の前記
第2ホルダ側端部に設けられ、前記第2ホルダに形成さ
れた嵌合部と回転自在に結合する接続部とを有し、前記
第2ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に前記
被覆線を収容する被覆線収容溝を備えたクランプ部材
と、前記クランプ部材中に配設され、前記被覆線収容溝
に臨んで配置される真円形に形成されたガイド面を有
し、前記クランプ部材を閉じた際に前記被覆線の外形を
規制しつつ挟持するガイド部材と、前記ガイド部材に隣
接して配置され、その刃部が前記被覆線収容溝に突出し
前記第2ホルダを回転させることにより前記被覆材の外
周に切り込みを形成するカッタとを有することを特徴と
する。
【0008】本発明によれば、被覆線はカッタの直近で
ガイド部材によって真円形に規制される。従って、真円
形状に規制された被覆線の周囲をカッタが移動する形と
なり、被覆材に対して均一な深さで切り込みを入れるこ
とができる。また、切り込み量が安定しているため、カ
ッタによって被覆線の芯線を傷付けてしまうこともな
い。さらに、第2ホルダが第1ホルダと回転自在に嵌合
接続されており、第2ホルダは第1ホルダを基準として
一定位置にて回転する。このため、カッタもまた、第1
ホルダを基準として一定位置にて移動する。従って、第
1ホルダにて被覆線を保持しつつ第2ホルダを回転させ
ると、カッタが同一円周上にて移動し、切断面にズレが
生じることがなく、切断面の外観を損なったり、切り込
み位置が区々となるのを防止できる。
【0009】また、本発明のチューブ材の切断工具は、
チューブ材を保持する第1ホルダと、前記第1ホルダの
直後位置に配設され、前記チューブ材を切断する第2ホ
ルダとを有してなるチューブ材の切断工具であって、前
記第1ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に前
記チューブ材を収容するチューブ収容溝を備えた一対の
クランプ部材と、前記チューブ収容溝内に配設され、前
記チューブ材が外嵌されチューブ材のつぶれを防止する
チューブ支持部材と、前記クランプ部材の前記第2ホル
ダ側端部に設けられ、前記第2ホルダに形成された嵌合
部と回転自在に結合する接続部とを有し、前記第2ホル
ダは、開閉自在に設けられ、その対向面に前記チューブ
材を収容するチューブ収容溝を備えたクランプ部材と、
前記クランプ部材中に配設され、前記チューブ収容溝に
臨んで配置される真円形に形成されたガイド面を有し、
前記クランプ部材を閉じた際に前記チューブ材の外形に
接触せずにチューブ材の傷を防止するガイド部材と、前
記ガイド部材に隣接して配置され、その刃部が前記チュ
ーブ収容溝に突出し前記第2ホルダを回転させることに
より前記チューブ材を切断するカッタとを有することを
特徴とする。
【0010】本発明によれば、チューブ材はチューブ支
持部材にて支持された状態で、カッタ直近にてガイド部
材によりチューブ材の傷を防止しつつチューブ材を確実
に切断することができる。また、第2ホルダが第1ホル
ダと回転自在に嵌合接続されており、第2ホルダは第1
ホルダを基準として一定位置にて回転するため、カッタ
も第1ホルダを基準として一定位置にて移動する。従っ
て、第1ホルダにてチューブ材を保持しつつ第2ホルダ
を回転させると、カッタが同一円周上にて移動し、切断
面にズレが生じることがなく、チューブ材を一定長にて
切断可能となると共に、外観不良も防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1である被覆線の皮剥用工具の構成を
示す斜視図、図2は図1の皮剥用工具を一部断面にて示
した側面図、図3は図2における矢示A方向の側面図で
ある。
【0012】本実施の形態の皮剥用工具1は、楕円形断
面を有する被覆線2の皮剥用工具であり、図1,2に示
すように、被覆線2を保持する固定ホルダ(第1ホル
ダ)3と、カッタ5を備えた回転ホルダ(第2ホルダ)
4とから構成されている。回転ホルダ4は、固定ホルダ
3とは回転自在かつ着脱自在に配設され、両ホルダ3,
4にて被覆線2を挟持しつつ回転ホルダ4を回すことに
より、カッタ5によって被覆線2の外皮(被覆材)6に
切り込みが入るようになっている。
【0013】固定ホルダ3は、蝶番7によって開閉自在
に設けられた一対のクランプ部材3a,3bから構成さ
れている。クランプ部材3a,3bは、円筒形部材を中
心線に沿って2分割した形態となっており、分割面を対
向面8a,8bとして互いに対称に形成されている。対
向面8a,8bには、長手方向に沿って、半真円形断面
の被覆線収容溝9a,9bが全長に亘って形成されてい
る。そして、クランプ部材3a,3bを閉じると、被覆
線収容溝9a,9bにより真円形状の被覆線保持部10
が形成される。
【0014】回転ホルダ4も固定ホルダ3と同様、蝶番
11によって開閉自在に設けられた一対のクランプ部材
4a,4bから構成される。また、その対向面12a,1
2bにも、半円形断面を有し、クランプ部材4a,4b
を閉じると真円形状の被覆線保持部14を形成する被覆
線収容溝13a,13bが形成されている。この場合、
被覆線保持部14は、固定ホルダ3側の被覆線保持部1
0と連通するようになっている。これにより、被覆線2
は、固定ホルダ3および回転ホルダ4内において、両被
覆線保持部10,14より挟持されることになる。
【0015】また、固定ホルダ3の回転ホルダ4側に
は、回転ホルダ4との接続部15が形成されている。接
続部15は、クランプ部材3a,3bに亘って形成さ
れ、固定ホルダ3の端部から軸方向に向かって、フラン
ジ16が延出形成されている。これに対し、回転ホルダ
4側には、その内部にフランジ16に対応して嵌合溝
(嵌合部)17が形成されている。そして、フランジ1
6と嵌合溝17を嵌合させることにより、回転ホルダ4
は、固定ホルダ3に抜け止めされた状態でガタなく回転
自在に結合される。なお、両者の嵌合は、クランプ部材
3a,3b、4a,4bを全開(180°)させた状態で
行っても、また、クランプ部材3a,3bを閉じた状態
として、外側からクランプ部材4a,4bを被せるよう
に嵌めても良い。
【0016】一方、回転ホルダ4には、一対のカッタ5
が取り付けられている。カッタ5は、クランプ部材4
a,4b内にそれぞれ形成されたカッタ収容部18内
に、同一断面に位置するように対向配置されている。カ
ッタ収容部18内には、カッタ5と共にガイド19が収
容されており、ガイド19は、各クランプ部材4a,4
bの端部から挿入された六角穴付止めネジ20にて軸方
向に押圧されている。そして、この押圧力により、カッ
タ5は、カッタ収容部18の壁面とガイド19との間に
挟装固定される。なお、これによりガイド19もカッタ
収容部18内に固定される。
【0017】カッタ5は、図1〜3に示すように、その
刃部が被覆線収容溝13a,13b内に突出するよう配
設される。この場合、刃の突出寸法は外皮6の厚みより
も若干小さく設定されており、刃によって被覆線2の芯
線23を傷付けることがないよう考慮されている。
【0018】ガイド19は、被覆線収容溝13a,13
b側に臨んで、半円形断面を有するガイド面21を有し
ている。このガイド面21は、クランプ部材4a,4b
を閉じると真円形状となる。この場合、ガイド面21に
よって形成される真円形状の直径は、被覆線保持部14
の直径と等しいか若干小さく設定されている。すなわ
ち、回転ホルダ4に装着された被覆線2は、カッタ5の
直近にて、ガイド面21により規制されて真円形状に変
形されることになる。
【0019】なお、固定ホルダ3および回転ホルダ4の
外周の一部には、当該皮剥用工具1における手持ち作業
の便宜を考慮して、ローレット部22が形成されてい
る。また、被覆線収容溝9a,9b、13a,13bや、
ガイド面21の寸法、カッタ5の刃高等は、対象となる
被覆線2の寸法、使用等によって適宜設定を行う。
【0020】次に、このような構成を有する皮剥用工具
1において、被覆線2の皮剥作業を行う場合に手順につ
いて説明する。
【0021】ここではまず、固定ホルダ3および回転ホ
ルダ4のクランプ部材3a,4aを開き、図1のような
状態とした上で、被覆線収容溝9b,13bに被覆線2
を収容する。そして、クランプ部材3a,4aを閉じた
後、固定ホルダ3側を片手で握り、被覆線2が動かない
ように保持し、その上で回転ホルダ4をもう一方の手で
握って回転させる。
【0022】この際、被覆線2は被覆線保持部10,1
4にて真円形に規制され、さらに、カッタ5の直近では
ガイド19によって、より確実に真円形に規制される。
従って、真円形状に規制された被覆線2の周囲をカッタ
5が移動する形となり、外皮6に対して均一な深さで切
り込みを入れることができる。また、カッタ5の刃高
は、外皮6の厚みよりも若干小さく設定されており、し
かも前述のように切り込み量が安定しているため、カッ
タ5により芯線23を傷付けてしまうこともない。
【0023】さらに、当該皮剥用工具1では、カッタ5
が対向する位置に2個設けられているため、回転ホルダ
4を半回転させるだけで、外皮6の全周に切り込みを入
れることができる。
【0024】加えて、回転ホルダ4は、固定ホルダ3と
ガタなく回転自在に結合されており、固定ホルダ3を基
準として一定位置にて回転する。すなわち、カッタ5も
また、固定ホルダ3に対して一定位置にて移動すること
になる。従って、固定ホルダ3にて被覆線2を保持した
状態で作業を行うと、カッタ5は同一円周上にて移動す
る。このため、外皮6の切り始め位置と切り終わり位置
が一致し、切断面にズレが生じることがなく、切断面の
外観が損なわれるのを防止できる。また、切り込み位置
も常に正確となり、切り込み位置が作業ごとに区々とな
るのを防止できる。
【0025】(実施の形態2)さらに、本発明の実施の
形態2として、中空のチューブを定寸法に切断するチュ
ーブ切断工具(以下、切断工具と略記する)31につい
て説明する。図4は本発明の実施の形態2である切断工
具の構成を示す断面図、図5は図4における矢示B方向
の側面図である。なお、実施の形態1と同様の部材、部
品については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0026】前述のように、楕円形等の異形断面を有す
る被覆線では、市販の皮剥用工具を用いた場合、外皮の
切断状態が不安定となるが、これと同様のことが中空の
チューブ材を切断する場合にも問題となる。すなわち、
切断面にズレが生じたり、切断位置が不正確となるなど
の問題があった。そこで、本発明者は、前述の皮剥用工
具の構成を適用してチューブ材の切断を行うことに想到
し、それを具体化したものが実施の形態2の切断工具3
1である。
【0027】ここではまず、図4に示すように、固定ホ
ルダ3のクランプ部材3bが、ベース32上に立設され
たスペーサ33に固定される。すなわち、当該切断工具
31は、実施の形態1の皮剥用工具1が手持ち工具であ
ったのに対し、ベース32を作業台等に載せて使用する
形態となっている。
【0028】切断工具31では、実施の形態1の被覆線
保持部10,14に相当するチューブ保持部34,35が
設けられている。また、これらと同心状にチューブガイ
ド(チューブ支持部材)36が設けられている。チュー
ブガイド36は、ベース32の端部に固定されたストッ
パ37の上部に、チューブ保持部34,35と同心状に
取り付けられる。また、チューブガイド36は、その先
端が回転ホルダ4のガイド19位置まで伸びており、そ
の先端部には、カッタ係入溝39が形成されている。そ
して、図4に示すように、回転ホルダ4を固定ホルダ3
に取り付けると、このカッタ係入溝39にカッタ5が入
り込むようになっている。
【0029】さらに、ストッパ37には、チューブガイ
ド36の周囲にそれと同心状にチューブホルダ38が設
けられている。従って、チューブガイド36にチューブ
40を挿入すると、その先端部がストッパ37に当接し
て規制されると共に、その外径もまたチューブホルダ3
8にて規制される。
【0030】このような構成からなる切断工具31で
は、まず、固定ホルダ3に合成樹脂製のチューブ40を
装着し、その後、回転ホルダ4を固定ホルダ3に取り付
ける。すなわち、まず、固定ホルダ3内のチューブガイ
ド36に対しチューブ40を挿入する。この際、チュー
ブ40をチューブホルダ38の位置まで挿入し、ストッ
パ37に突き当てる。これにより、チューブ40はチュ
ーブガイド36に支持され、折れ曲がりやつぶれが防止
される。
【0031】次に、クランプ部材3aを閉じて固定ホル
ダ4にてチューブ40を挟持する。これにより、固定ホ
ルダ4内にてチューブ40は回転することなく保持され
る。その後、回転ホルダ4を開いて固定ホルダ3に取り
付け、回転ホルダ4を閉じる。この場合、回転ホルダ4
を閉じた場合にも、ガイド19とチューブ40の間には
隙間が存在する。すなわち、ガイド19はチューブ40
と接触しないよう設定されており、カッタ5の近傍にて
チューブ40が傷付かないよう配慮されている。そし
て、回転ホルダ4を閉じた状態で回転させ、カッタ5に
よりチューブ40を切断する。
【0032】この際、当該切断工具31では、チューブ
ガイド36、チューブホルダ38およびストッパ37に
より、チューブ40は常に一定状態で固定ホルダ3に装
着される。また、回転ホルダ4は、固定ホルダ3を基準
として一定位置にて回転するため、カッタ5もまた同一
円周上にて移動し、切断面にズレが生じることがない。
従って、チューブ40を常に一定長に切断でき、しか
も、切断面の美観を損なうこともない。
【0033】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0034】たとえば、固定ホルダ3側の被覆線保持部
10は必ずしも真円でなくとも良く、楕円であっても良
い。また、回転ホルダ4の被覆線保持部14は、カッタ
5より固定ホルダ3側は真円が望ましいが、必ずしも真
円でなくとも良い。さらに、ガイド19より外側は真円
でなくとも良く、楕円でも良い。
【0035】加えて、前述の実施の形態1では、被覆線
2として断面が楕円形状のものを例に挙げたが、断面が
長円形のものなど他の異形断面の被覆線にも適用可能で
あることは言うまでもない。また、実施の形態1では、
固定ホルダ3を固定した状態で回転ホルダ4を回転させ
る使用形態を示したが、回転ホルダ4を固定し、固定ホ
ルダ3に挟持した被覆線2を回転させるようにしても良
く、また、両者を回転させても良い。つまり、カッタ5
と被覆線2とが相対的に移動すれば外皮6に切れ目を入
れることは可能であり、何れか一方もしくは両方を回転
させるかは作業者の選択により適宜決定し得る。
【0036】なお、本発明において「回転」とは正逆両
方向の円運動をを含む概念であり、一方向の円運動のみ
を意味するものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明の皮剥用工具によれば、被覆線が
カッタの直近でガイド部材によって真円形に規制される
ため、真円形状に規制された被覆線の周囲をカッタが移
動する形となり、外皮に対して均一な深さで切り込みを
入れることができる。また、切り込み量が安定している
ため、カッタによって被覆線の芯線を傷付けてたり断線
させたりしまうこともない。従って、位置によって切り
込み深さが変わることがなく、容易に皮剥作業を行うこ
とができると共に、芯線損傷等が生じないため製品信頼
性の向上を図ることも可能となる。
【0038】さらに、回転ホルダと固定ホルダが回転自
在に嵌合接続されており、回転ホルダが固定ホルダを基
準として一定位置にて回転するため、被覆線の外皮に対
して固定ホルダを基準として一定位置にて切り込みを入
れることができる。従って、切り込みを同一円周上に形
成することができ、切断面の外観不良や切り込み位置不
良等を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である被覆線の皮剥用工
具の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の皮剥用工具を一部断面にて示した側面図
である。
【図3】図2における矢示A方向の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態2である切断工具の構成を
示す断面図である。
【図5】図4における矢示B方向の側面図である。
【符号の説明】
1 皮剥用工具 2 被覆線 3 固定ホルダ(第1ホルダ) 3a,3b クランプ部材 4 回転ホルダ(第2ホルダ) 4a,4b クランプ部材 5 カッタ 6 外皮(被覆材) 7 蝶番 8a,8b 対向面 9a,9b 被覆線収容溝 10 被覆線保持部 11 蝶番 12a,12b 対向面 13a,13b 被覆線収容溝 14 被覆線保持部 15 接続部 16 フランジ 17 嵌合溝(嵌合部) 18 カッタ収容部 19 ガイド(ガイド部材) 20 六角穴付止めネジ 21 ガイド面 22 ローレット部 23 芯線 31 切断工具 32 ベース 33 スペーサ 34 チューブ保持部 35 チューブ保持部 36 チューブガイド(チューブ支持部材) 37 ストッパ 38 チューブホルダ 39 カッタ係入溝 40 チューブ(チューブ材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆線を保持する第1ホルダと、前記第
    1ホルダの直後位置に配設され、前記被覆線の被覆材に
    切り込みを形成する第2ホルダとを有してなる被覆線の
    皮剥用工具であって、 前記第1ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に
    前記被覆線を収容する被覆線収容溝を備えた一対のクラ
    ンプ部材と、前記クランプ部材の前記第2ホルダ側端部
    に設けられ、前記第2ホルダに形成された嵌合部と回転
    自在に結合する接続部とを有し、 前記第2ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に
    前記被覆線を収容する被覆線収容溝を備えたクランプ部
    材と、前記クランプ部材中に配設され、前記被覆線収容
    溝に臨んで配置される真円形に形成されたガイド面を有
    し、前記クランプ部材を閉じた際に前記被覆線の外形を
    規制しつつ挟持するガイド部材と、前記ガイド部材に隣
    接して配置され、その刃部が前記被覆線収容溝に突出し
    前記第2ホルダを回転させることにより前記被覆材の外
    周に切り込みを形成するカッタとを有することを特徴と
    する被覆線の皮剥用工具。
  2. 【請求項2】 チューブ材を保持する第1ホルダと、前
    記第1ホルダの直後位置に配設され、前記チューブ材を
    切断する第2ホルダとを有してなるチューブ材の切断工
    具であって、 前記第1ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に
    前記チューブ材を収容するチューブ収容溝を備えた一対
    のクランプ部材と、前記チューブ収容溝内に配設され、
    前記チューブ材が外嵌されチューブ材のつぶれを防止す
    るチューブ支持部材と、前記クランプ部材の前記第2ホ
    ルダ側端部に設けられ、前記第2ホルダに形成された嵌
    合部と回転自在に結合する接続部とを有し、 前記第2ホルダは、開閉自在に設けられ、その対向面に
    前記チューブ材を収容するチューブ収容溝を備えたクラ
    ンプ部材と、前記クランプ部材中に配設され、前記チュ
    ーブ収容溝に臨んで配置される真円形に形成されたガイ
    ド面を有し、前記クランプ部材を閉じた際に前記チュー
    ブ材の外形に接触せずにチューブ材の傷を防止するガイ
    ド部材と、前記ガイド部材に隣接して配置され、その刃
    部が前記チューブ収容溝に突出し前記第2ホルダを回転
    させることにより前記チューブ材を切断するカッタとを
    有することを特徴とするチューブ材の切断工具。
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