JP3199687B2 - ヒンジおよびこれを使用したヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジおよびこれを使用したヒンジ装置

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JP3199687B2
JP3199687B2 JP28220998A JP28220998A JP3199687B2 JP 3199687 B2 JP3199687 B2 JP 3199687B2 JP 28220998 A JP28220998 A JP 28220998A JP 28220998 A JP28220998 A JP 28220998A JP 3199687 B2 JP3199687 B2 JP 3199687B2
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俊也 犬伏
浩二 斉藤
智之 岡本
昌之 木下
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Hosiden Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Hosiden Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒンジおよびこ
れを使用したヒンジ装置に関し、特に、ヒンジチューブ
嵌合孔の内壁とヒンジチューブの外面の間にガタツキは
生ぜず、ヒンジチューブ嵌合孔に対するヒンジチューブ
の嵌合を容易にするヒンジおよびこれを使用したヒンジ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図5を参照して説明する。図5
において、参照符号1はヒンジの全体を示す。このヒン
ジ1はヒンジ機構を構成するピン10、カム20、トル
クコイルバネ30、スペーサ40、およびこのヒンジ機
構を収容するヒンジチューブ50より成る。
【0003】ピン10は円板より成るピン本体部11を
有している。このピン本体部11には、一方の板面にこ
れに直交する方向に延伸する突出部12が一体に構成さ
れている。この突出部12は孔に嵌合した状態において
回転不可能な一般に断面角形に構成されるが、図5の従
来例においては断面四角型の角柱とされている。ピン本
体部11の他方の板面には、板面に直交する方向に延伸
する1対のカム係合部13が板面の直径方向に互に離隔
対向して一体に構成されている。
【0004】カム20はカム本体部21を有し、カム本
体部21にはカム部22が一体的に構成されている。そ
して、カム部22の周縁は水平方向にカム本体部21か
ら突出しており、その一部はバネ係合部24を構成して
いる。カム部22の他方の面にはカム面23が形成され
ている。カム部22はカム本体部21の中心軸に直交す
る方向の断面は角型に構成され、ヒンジチューブ50の
内壁に係合している。そして、カム部22の他方の面の
周縁をカム面23としている。このカム面23は、カム
本体部21の中心軸方向に関して傾斜して形成されてい
る。カム面23の傾斜についてであるが、周縁の一点を
カム面23の谷部231とし、この谷部231からカム
面23を反時計方向に辿ると、カム面23はその高さを
徐々に増加しながら90゜回動したところでカム面23
の頂点部232に到達する。頂点部232からカム面2
3を更に反時計方向に辿るとカム面23はその高さを徐
々に減少しながら90゜回動したところでカム面23の
他方の谷部233に到達する。以下同様に、他方の谷部
233からカム面23を更に反時計方向に辿ると、カム
面23はその高さを徐々に増加しながら90゜回動した
ところでカム面23の他方の頂点部234に到達する。
他方の頂点部234からカム面23を更に反時計方向に
辿ると、カム面23はその高さを徐々に減少しながら9
0゜回動したところでカム面23の谷部233に到達す
る。カム面23は以上の通りの構成を有している。
【0005】30はカム部22のバネ係合部24に係合
する強力な弾性を有するトルクバネであり、特にトルク
コイルバネが使用される。40は角型のスペーサであ
り、中央にピン10の突出部12が挿通される円形孔4
1が形成されている。そして、50は断面角型のヒンジ
チューブであり、一方の端部にはピン10の突出部12
が挿通される円形孔51が形成されると共に、他方の端
部にはカシメ片52が2枚形成されている。
【0006】図5を参照してヒンジ1の組み立て順序に
ついて説明する。図5(a)は分解斜視図、図5(b)
は組み立て終了したヒンジ1の側面図である。先ず、断
面角型のヒンジチューブ50を準備し、これに角型のス
ペーサ40を組み込む。ヒンジチューブ50の断面を四
角型に構成する場合、これに合わせてスペーサ40の形
状も四角型に構成して角型のスペーサ40を断面角型の
ヒンジチューブ50に嵌合させる。
【0007】次いで、ピン10を、その突出部12をス
ペーサ40の円形孔41およびヒンジチューブ50の円
形孔51を介して突出させながらヒンジチューブ50内
に組み込む。そして、カム20、トルクコイルバネ30
をこの順にヒンジチューブ50内に組み込み、カム部2
2の一部のバネ係合部24にトルクコイルバネ30を係
合圧縮させた状態において、ヒンジチューブ50の他方
の端部に形成されるカシメ片52を変形することにより
ヒンジ1の組み立ては終了する。
【0008】組み立ての終了したヒンジ1は、その内部
において、カム20はトルクコイルバネ30の弾性によ
りピン10に強力に圧し付けられている。その結果、ヒ
ンジ1は、ピン10の1対のカム係合部13の先端部が
必ずカム20のカム面23の谷部231および谷部23
3に嵌合した安定状態に保持される。カム面23の頂点
部232および頂点部234にピン10のカム係合部1
3が係合しても、ここは頂点であって非安定点であるの
で、カム係合部13はトルクコイルバネ30の強力な弾
性によりカム面23を滑り落ちて谷部231および谷部
233に位置して安定状態に移行する。即ち、このヒン
ジ1は、ピン10が安定状態からカム20に関して反時
計方向に90゜回動せしめされてカム係合部13の先端
部が頂点部232および頂点部234を通過した瞬間、
ピン10はカム面23を滑り落ちて他方の安定状態に移
行する。逆に、ピン10がこの他方の安定状態からカム
20に関して時計方向に90゜回動せしめされてカム係
合部13の先端部が頂点部232および頂点部234を
通過した瞬間、ピン10はカム面23を滑り落ちて先の
安定状態に移行復帰する。トルクコイルバネ30の弾性
を調整することにより、ピン10に対して付与されるト
ルクの発生およびこのトルクの強さの調整を実施する。
【0009】図6はフリップ付携帯電話を示す図であ
り、61は携帯電話本体、62は携帯電話本体61に軸
着されるフリップである。図5に示されるヒンジ1は、
フリップ付携帯電話60の携帯電話本体61とフリップ
62との間を結合するに使用することができる。携帯電
話本体61には、4隅部の内の2隅部を一部切除してフ
リップ取り付け部611を形成する。そして、フリップ
62側には、携帯電話本体61の切除された2隅部に嵌
合し、携帯電話本体61のフリップ取り付け部611に
係合する1対の結合部621が形成されている。フリッ
プ取り付け部611には、ヒンジ1のヒンジチューブ5
0を嵌合せしめるヒンジチューブ嵌合孔612が形成さ
れている。ヒンジチューブ嵌合孔612の形状はヒンジ
1のチューブ50の外形とほぼ同形状とされ、ヒンジチ
ューブ50がヒンジチューブ嵌合孔612に嵌合してヒ
ンジチューブ50がフリップ取り付け部611に対して
回動することができない構成とされている。フリップ6
2の1対の結合部621のそれぞれには、ヒンジ1のピ
ン10の突出部12を嵌合せしめるピン嵌合孔622が
形成されている。ピン嵌合孔622の形状はピン10の
突出部12の外形と同形状とされ、突出部12がピン嵌
合孔622に嵌合して突出部12が結合部621に対し
て回動することができない構成とされている。
【0010】ヒンジ1を2個使用してヒンジ装置を構成
することができる。即ち、携帯電話本体61とフリップ
62との間の結合にヒンジ1を2個組み合わせ適用して
フリップ付携帯電話60のヒンジ装置とする。図6
(a)を参照するに、組み立ての終了したフリップ付携
帯電話60は、携帯電話本体61に対してフリップ62
が閉じられた一方の安定状態に保持されている。図6
(b)を参照するに、フリップ62を図6(a)の安定
状態から反時計方向に回動して解放した他方の安定状態
に移行し、このフリップ62の解放状態は保持される。
フリップ62を解放状態から時計方向に回動して閉じら
れた一方の安定状態に復帰保持することができる。
【0011】ここで、ヒンジチューブ嵌合孔612の内
壁とヒンジチューブ50の外面との間の間隙が殆ど存在
しない高精度に加工が施されていたが、寸法誤差、変形
その他の原因により両者の間に間隙が生ずると、これに
起因して音鳴りが発生する。この音鳴りの発生を防止す
る必要上、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁に突条を
形成し、ヒンジチューブ50を押さえていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ヒンジ1をフリップ付
携帯電話60の携帯電話本体61に装着する組み立て作
業はおよそ以下の通りに実施される。先ず、ヒンジ1の
ヒンジチューブ50をフリップ取り付け部611に形成
されるヒンジチューブ嵌合孔612に嵌合せしめる。嵌
合孔612の双方にヒンジチューブ50を嵌合せしめた
状態においてピン10の突出部12をトルクコイルバネ
30の弾性に抗してヒンジチューブ50内に圧し込みな
がらフリップ62の結合部621のピン嵌合孔622を
ピン10の突出部12の近傍に対応させ、突出部12の
圧し込みを解除すると、突出部12はトルクコイルバネ
3の弾性によりピン嵌合孔622に圧し込まれて嵌合
し、フリップ付携帯電話60の組み立ては終了する。
【0013】ところで、ヒンジチューブ嵌合孔612の
内壁には、上述した通り、ヒンジチューブ50を押さえ
る突条が形成されている。この突条はヒンジチューブ5
0をヒンジチューブ嵌合孔612に嵌合せしめる作業を
困難にし、ヒンジ1の取り付け作業性を著しく低下して
いる。この発明は、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁
とヒンジチューブ50の外面の間にガタツキは生ぜず、
その上にヒンジチューブ嵌合孔612に対するヒンジチ
ューブ50の嵌合を容易とする上述の問題を解消したヒ
ンジおよびこれを使用したヒンジ装置を提供するもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1:内壁に突条6
3を有する嵌合孔612が設けられた第1の部材61
と、嵌合孔622が設けられた第2の部材62とを開閉
自在に連結するヒンジにおいて、内部に上記第1の部材
と上記第2の部材との間の開閉位置を規定するカムを含
むヒンジ機構を収容し、上記第1の部材の嵌合孔に一端
が挿入嵌合されることにより上記突条から押圧を受ける
ヒンジチューブ、上記第2の部材の嵌合孔に挿入嵌合さ
れ、上記カムの形状に関連して回動する突出部を上記ヒ
ンジチューブの他端側から外部に突出させたヒンジ部
材、上記ヒンジチューブの一端部に、上記第1の部材の
嵌合孔に挿入されるときの上記突条の位置に対応させて
形成したテーパ部を具備するヒンジを構成した。
【0015】そして、請求項2:内壁に突条を有する嵌
合孔が設けられた第1の部材と、嵌合孔が設けられた第
2の部材とを開閉自在に連結するヒンジにおいて、内部
に上記第1の部材と上記第2の部材との間の開閉位置を
規定するカムを含むヒンジ機構を収容し、上記第1の部
材の嵌合孔に一端が挿入嵌合されることにより上記突条
から押圧を受けるヒンジチューブ、上記第2の部材の嵌
合孔に挿入嵌合され、上記カムの形状に関連して回動す
る突出部を上記ヒンジチューブの他端側から外部に突出
させたヒンジ部材、上記ヒンジチューブの一端部に1対
のスリットを設けて形成され、上記第1の部材の嵌合孔
に挿入するときの上記突条の位置に対応させた弾性舌片
を有し、該弾性舌片の先端側は上記ヒンジチューブ内部
側に向けて変位可能に構成されているヒンジを構成し
た。
【0016】また、請求項3:2つの部材を開閉自在に
連結するヒンジ装置において、内部に上記2つの部材の
開閉位置を規定するカムを含むヒンジ機構を収容するヒ
ンジチューブ、上記カムの形状に関連して回動する突出
部を上記ヒンジチューブの一端側から外部に突出させた
上記ヒンジ機構を構成するヒンジ部材、上記開閉自在に
連結される一方の部材に設けられ、上記ヒンジチューブ
を挿入嵌合する第1の嵌合孔、上記開閉自在に連結され
る他方の部材に設けられ、上記突出部を挿入嵌合する第
2の嵌合孔、上記第1の嵌合孔内壁に設けられ、上記ヒ
ンジチューブの挿入により押圧を受ける突条、上記ヒン
ジチューブ他端部に、上記第1の部材の嵌合孔に挿入さ
れるときの上記突条の位置に対応させて形成したテーパ
部を具備するヒンジ装置を構成した。
【0017】更に、請求項4:請求項3に記載されるヒ
ンジ装置において、第1の嵌合孔及び上記ヒンジチュー
ブ外形は四角形に形成されており、上記突条は第1の嵌
合孔の対向する内壁面に各々設けられており、かつ、上
記突条に対応して上記ヒンジチューブ他端部の対向する
側壁に各々テーパ部が形成されているヒンジ装置を構成
した。
【0018】そして、請求項5:請求項3および請求項
4の内の何れかに記載されるヒンジ装置において、テー
パ部は上記ヒンジチューブ端部に1対のスリットを設け
て形成した弾性舌片先端部に形成されているヒンジ装置
を構成した。また、請求項6:2つの部材を開閉自在に
連結するヒンジ装置において、内部に上記2つの部材の
開閉位置を規定するカムを含むヒンジ機構を収容する上
記ヒンジチューブ、上記カムの形状に関連して回動する
突出部を上記ヒンジチューブの一端側から外部に突出さ
せた上記ヒンジ機構を構成するヒンジ部材、上記開閉自
在に連結される一方の部材に設けられ、上記ヒンジチュ
ーブを挿入嵌合する第1の嵌合孔、上記開閉自在に連結
される他方の部材に設けられ、上記突出部を挿入嵌合す
る第2の嵌合孔、上記第1の嵌合孔内壁に設けられ、上
記ヒンジチューブの挿入により押圧を受ける突条、上記
ヒンジチューブの他端部に1対のスリットを設けて形成
され、上記第1の部材の嵌合孔に挿入するときの上記突
条の位置に対応させた弾性舌片を有し、弾性舌片の先端
側は上記ヒンジチューブ内部側に向けて変位可能に構成
されているヒンジ装置を構成した。
【0019】更に、請求項7:請求項6に記載されるヒ
ンジ装置において、弾性舌片の先端は上記ヒンジチュー
ブ内部側に向けて屈曲されているヒンジ装置を構成し
た。また、請求項8:請求項6に記載されるヒンジ装置
において、第1の嵌合孔及び上記ヒンジチューブ外形は
四角形に形成されており、上記突条は第1の嵌合孔の対
向する内壁面に各々設けられており、かつ、上記突条に
対応して上記ヒンジチューブ他端部の対向する側壁に各
々弾性舌片が形成されているヒンジ装置を構成した。
【0020】ここで、請求項9:請求項6ないし請求項
8の内の何れかに記載されるヒンジ装置において、弾性
舌片の先端にテーパ部を設けたヒンジ装置を構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1ない
し図4を参照して説明する。図1(a)はヒンジの実施
例を横から視た図、図1(b)は図1(a)のヒンジを
上から視た図、図1(c)はヒンジの下端面を視た図、
図1(d)は図1(c)の線d−dに沿った断面を示す
図である。図2はヒンジがヒンジチューブ嵌合孔に嵌合
したところを示す図である。図3はヒンジの他の実施例
を示す図である。図4はヒンジチューブ嵌合孔にヒンジ
を嵌合するところを説明する図である。図1ないし図4
において、図5および図6の参照符号と共通する参照符
号は共通する部材を示す。
【0022】第1の実施例を図1および図2を参照して
説明する。図1を参照するに、ヒンジ1を構成する断面
角型のヒンジチューブ50は、そのカシメ片52が形成
されていない相対向する側壁に、ヒンジチューブ軸方向
に延伸する端部解放スリット55が互いに対向して平行
に2本形成されている。即ち、端部解放スリット55の
一方の端部はヒンジチューブ50の下端部において解放
し、端部解放スリット55の間に弾性舌片56が構成さ
れる。そして、この実施例においては、ヒンジチューブ
50の下端部にはテーパ部57を形成している。また、
テーパ部57を形成する代わりに、この弾性舌片56を
ヒンジチューブ50の内側に向けて曲げ加工を施して僅
かに変位可能或いは屈曲せしめる。
【0023】ここで、図2を参照するに、ヒンジ1によ
り開閉自在に相互に連結される上記第1の部材と第2の
部材より成るヒンジ取り付け機器、例えばフリップ付携
帯電話60の携帯電話本体61に形成されるヒンジチュ
ーブ嵌合孔612内壁にヒンジ1を嵌合するに際して、
ヒンジチューブ50に形成される弾性舌片56に対応係
合する突条63を、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁
に、嵌合孔開口端中央部から嵌合孔軸方向に延伸して形
成している。
【0024】第1の実施例は、以上の通りにして、ヒン
ジチューブ嵌合孔612の内壁とヒンジチューブ50の
外表面との間の許容誤差を比較的に大きく設計構成して
も差し支えなく、これによりヒンジチューブ嵌合孔61
2に対するヒンジチューブ50の嵌合を容易にすること
ができる。そして、この許容誤差を比較的に大きく設計
構成しても、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁とヒン
ジ1のヒンジチューブ50の外面の間にガタツキは生じ
ない。即ち、ヒンジチューブ嵌合孔612に対するヒン
ジチューブ50の嵌合の容易さは、両者の間の許容誤差
を比較的に大きく設計構成したことと、突条63とこれ
に対応して形成される弾性舌片56およびテーパ部57
とにより保証され、ガタツキの生じない作用効果は突条
63がヒンジチューブ50の外表面に強く圧接すること
により保証される。
【0025】次いで、第2の実施例を図3および図4を
参照して説明する。この実施例は、先の実施例の弾性舌
片をヒンジチューブ50の下端部に形成しておらず、ヒ
ンジチューブ50の各内壁の下端部に相対向してテーパ
部57を形成している。そして、ヒンジチューブ嵌合孔
612にヒンジ1を嵌合するに際して、ヒンジチューブ
50に形成されるテーパ部57に対応係合する突条63
を、ヒンジチューブ嵌合孔612の各内壁に、嵌合孔開
口端中央部から嵌合孔軸方向に延伸して形成している。
【0026】第2の実施例は、第1の実施例と同様に、
ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁とヒンジチューブ5
0の外表面との間の許容誤差を比較的に大きく設計構成
しても差し支えなく、これによりヒンジチューブ嵌合孔
612に対するヒンジチューブ50の嵌合を容易にする
ことができる。そして、この許容誤差を比較的に大きく
設計構成しても、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁と
ヒンジ1のヒンジチューブ50の外面の間にガタツキは
生じない。即ち、ヒンジチューブ嵌合孔612に対する
ヒンジチューブ50の嵌合の容易さは、両者の間の許容
誤差を比較的に大きく設計構成したことと、突条63と
これに対応して形成されるテーパ部57とにより保証さ
れ、ガタツキの生じない作用効果は突条63がヒンジチ
ューブ50の外表面に強く圧接することにより保証され
る。
【0027】第1の実施例および第2の実施例について
説明した如く、第1の部材および第2の部材より成るヒ
ンジ取り付け機器、例えば、フリップ付携帯電話にヒン
ジを適用することによりヒンジ装置を構成することがで
き、第1の部材と第2の部材を開閉自在に相互に連結す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明によれ
ば、断面角形のヒンジチューブ50を有するヒンジ1を
ヒンジチューブ嵌合孔612に嵌合してヒンジ装置を構
成するに際して、ヒンジチューブ嵌合孔612の内壁に
突条63を形成し、ヒンジチューブ50の下端部に突条
63に対応するテーパ部57を形成することによりヒン
ジチューブ嵌合孔612の内壁とヒンジチューブ50の
外表面との間の許容誤差を比較的に大きく設計構成して
も、ヒンジチューブ嵌合孔612に対するヒンジチュー
ブ50の挿入を容易とすることができる上に、ヒンジチ
ューブ嵌合孔612の内壁とヒンジ1のヒンジチューブ
50の外表面の間にガタツキは生じない。
【0029】そして、ヒンジチューブ50の側壁に一方
の端部がヒンジチューブ50の下端部に解放している端
部解放スリット55を形成して弾性舌片56を構成し、
弾性舌片56にテーパ部57を形成することにより、ヒ
ンジチューブ50が案内されてヒンジチューブ嵌合孔6
12に対するヒンジチューブ50の導入嵌合を容易にす
る。
【0030】また、弾性舌片56をヒンジチューブ50
の内側に向けて僅かに変位可能或いは屈曲せしめること
により、ヒンジチューブ嵌合孔612内壁の突条63に
対する弾性舌片56の係合時の抵抗を緩和し、ヒンジチ
ューブ50の案内をより容易にする。更に、ヒンジチュ
ーブ50のカシメ片52が形成されていない側壁は比較
的に剛性は小さいので、これに端部解放スリット55を
形成することはヒンジチューブ50の案内と嵌合後の弾
性的保持を確保する上において好都合である。
【0031】また、ヒンジチューブ嵌合孔612を電子
機器本体或いはフリップ62に形成してヒンジ1のヒン
ジチューブ50を嵌合し、ヒンジ装置を構成することに
よりヒンジの頻繁な開閉動作に耐えられる電子機器を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】ヒンジがヒンジチューブ嵌合孔に嵌合したとこ
ろを示す図。
【図3】ヒンジの他の実施例を示す図。
【図4】ヒンジチューブ嵌合孔にヒンジを嵌合するとこ
ろを説明する図。
【図5】従来例を説明する図。
【図6】ヒンジ装置を構成する部位を説明する図。
【符号の説明】
1 ヒンジ 10 ピン 12 突出部 20 カム 30 トルクバネ 50 ヒンジチューブ 52 カシメ片 57 テーパ部 61 携帯電話本体 611 フリップ取り付け部 612 ヒンジチューブ嵌合孔 63 突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 智之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 木下 昌之 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホシデン株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−331510(JP,A) 特開 平9−242414(JP,A) 特開 平9−195611(JP,A) 特開 平7−233670(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 5/00 - 7/10 H04B 7/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁に突条を有する嵌合孔が設けられた
    第1の部材と、嵌合孔が設けられた第2の部材とを開閉
    自在に連結するヒンジにおいて、 内部に上記第1の部材と上記第2の部材との間の開閉位
    置を規定するカムを含むヒンジ機構を収容し、上記第1
    の部材の嵌合孔に一端が挿入嵌合されることにより上記
    突条から押圧を受けるヒンジチューブ、 上記第2の部材の嵌合孔に挿入嵌合され、上記カムの形
    状に関連して回動する突出部を上記ヒンジチューブの他
    端側から外部に突出させたヒンジ部材、 上記ヒンジチューブの一端部に、上記第1の部材の嵌合
    孔に挿入されるときの上記突条の位置に対応させて形成
    したテーパ部を具備することを特徴とするヒンジ。
  2. 【請求項2】 内壁に突条を有する嵌合孔が設けられた
    第1の部材と、嵌合孔が設けられた第2の部材とを開閉
    自在に連結するヒンジにおいて、 内部に上記第1の部材と上記第2の部材との間の開閉位
    置を規定するカムを含むヒンジ機構を収容し、上記第1
    の部材の嵌合孔に一端が挿入嵌合されることにより上記
    突条から押圧を受けるヒンジチューブ、上記第2の部材
    の嵌合孔に挿入嵌合され、上記カムの形状に関連して回
    動する突出部を上記ヒンジチューブの他端側から外部に
    突出させたヒンジ部材、 上記ヒンジチューブの一端部に1対のスリットを設けて
    形成され、上記第1の部材の嵌合孔に挿入するときの上
    記突条の位置に対応させた弾性舌片を有し、該弾性舌片
    の先端側は上記ヒンジチューブ内部側に向けて変位可能
    に構成されていることを特徴とするヒンジ。
  3. 【請求項3】 2つの部材を開閉自在に連結するヒンジ
    装置において、内部に上記2つの部材の開閉位置を規定
    するカムを含むヒンジ機構を収容するヒンジチューブ、 上記上記カムの形状に関連して回動する突出部を上記ヒ
    ンジチューブの一端側から外部に突出させた上記ヒンジ
    機構を構成するヒンジ部材、 上記開閉自在に連結される一方の部材に設けられ、上記
    ヒンジチューブを挿入嵌合する第1の嵌合孔、 上記開閉自在に連結される他方の部材に設けられ、上記
    突出部を挿入嵌合する第2の嵌合孔、 上記第1の嵌合孔内壁に設けられ、上記ヒンジチューブ
    の挿入により押圧を受ける突条、 上記ヒンジチューブ他端部に、上記第1の部材の嵌合孔
    に挿入されるときの上記突条の位置に対応させて形成し
    たテーパ部を具備することを特徴とするヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されるヒンジ装置におい
    て、 第1の嵌合孔及び上記ヒンジチューブ外形は四角形に形
    成されており、上記突条は第1の嵌合孔の対向する内壁
    面に各々設けられており、かつ、上記突条に対応して上
    記ヒンジチューブ他端部の対向する側壁に各々テーパ部
    が形成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3および請求項4の内の何れかに
    記載されるヒンジ装置において、 テーパ部は上記ヒンジチューブ端部に1対のスリットを
    設けて形成した弾性舌片先端部に形成されていることを
    特徴とするヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 2つの部材を開閉自在に連結するヒンジ
    装置において、 内部に上記2つの部材の開閉位置を規定するカムを含む
    ヒンジ機構を収容するヒンジチューブ、 上記上記カムの形状に関連して回動する突出部を上記ヒ
    ンジチューブの一端側から外部に突出させた上記ヒンジ
    機構を構成するヒンジ部材、 上記開閉自在に連結される一方の部材に設けられ、上記
    ヒンジチューブを挿入嵌合する第1の嵌合孔、 上記開閉自在に連結される他方の部材に設けられ、上記
    突出部を挿入嵌合する第2の嵌合孔、 上記第1の嵌合孔内壁に設けられ、上記ヒンジチューブ
    の挿入により押圧を受ける突条、 上記ヒンジチューブの他端部に1対のスリットを設けて
    形成され、上記第1の部材の嵌合孔に挿入するときの上
    記突条の位置に対応させた弾性舌片を有し、弾性舌片の
    先端側は上記ヒンジチューブ内部側に向けて変位可能に
    構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されるヒンジ装置におい
    て、 弾性舌片の先端は上記ヒンジチューブ内部側に向けて屈
    曲されていることを特徴とするヒンジ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載されるヒンジ装置におい
    て、 第1の嵌合孔及び上記ヒンジチューブ外形は四角形に形
    成されており、上記突条は第1の嵌合孔の対向する内壁
    面に各々設けられており、かつ、上記突条に対応して上
    記ヒンジチューブ他端部の対向する側壁に各々弾性舌片
    が形成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8の内の何れかに
    記載されるヒンジ装置において、 弾性舌片の先端にテーパ部を設けたことを特徴とするヒ
    ンジ装置。
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