JP3199473B2 - 抵抗拡散接合方法 - Google Patents

抵抗拡散接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄系接合部材と銅−亜
鉛系接合部材とをめっき層を介して接合する抵抗拡散接
合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部
材とを接合するにはその鉄系接合部材表面のぬれ性を改
善させるためにそれら接合部材間に銅めっき層,銅−亜
鉛めっき層等の銅系めっき層を介在させて、すなわち前
記鉄系接合部材に銅系めっきを施して、これら接合部材
を例えばろう材を介して抵抗拡散接合させる技術が提案
されている。このような抵抗拡散接合によれば、前記鉄
系接合部材と銅−亜鉛系接合部材とが短時間(約1se
c)で強固に接合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れた抵抗拡散接合方法では、短時間で接合強度の高い接
合はできるが、鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部材との
線膨張係数の差が大きいためそれら鉄系接合部材と銅−
亜鉛系接合部材とが接合されて形成された接合材は接合
工程あるいは接合工程後の熱処理工程において接合面か
ら図2に示されているように剥離することがある。特
に、前記接合部材間に銅めっき層を介在させた場合は前
記熱処理工程において前記接合材を油中で冷却する際、
この油中に含有される硫黄によりその接合材が腐触され
る所謂サルファアタックが発生してその接合材が前記接
合面から剥離する。したがって、前記接合材の欠陥率
(接合材が接合面から剥離する頻度)が高くなるという
問題点がある。
【0004】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部
材とが銅系めっき層を介して接合されて形成される接合
材の接合部の剥離を抑止する抵抗拡散接合方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による抵抗拡散接
合方法は、鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部材とを銅系
めっき層を介して接合する抵抗拡散接合方法において、
前記銅系めっき層はその銅系めっき層の重量に対して、
0を越えて15.8%以下の錫、0を越えて9.4%以
下のアルミニウム、0を越えて1.75%以下のリン、
0を越えて1.5%以下のクロム、0を越えて2.7%
以下のベリリウム、0を越えて5.3%以下の珪素のう
ち少なくとも一つを含有することを特徴とする。
【0006】
【作用】銅−錫状態図(図3),銅−アルミニウム状態
図(図4),銅−リン状態図(図5),銅−クロム状態
図(図6),銅−ベリリウム状態図(図7)および銅−
珪素状態図(図8)からも明らかなように、0を越えて
15.8wt%以下の錫を含有する銅−錫合金,0を越
えて9.4wt%以下のアルミニウムを含有する銅−ア
ルミニウム合金,0を越えて1.75wt%以下のリン
を含有する銅−リン合金,0を越えて1.5wt%以下
のクロムを含有する銅−クロム合金,0を越えて2.7
wt%以下のベリリウムを含有する銅−ベリリウム合金
および0を越えて5.3wt%以下の珪素を含有する銅
−珪素合金は通常α相を形成している。このため、前記
数値範囲の錫,アルミニウム,リン,クロム,ベリリウ
ム,珪素のうち少なくとも一つを含有する銅合金は軟ら
かくなる。
【0007】したがって、本発明による抵抗拡散接合方
法に適用される銅系めっき層にはその銅系めっき層の重
量に対して0を越えて15.8%以下の錫,0を越えて
9.4%以下のアルミニウム,0を越えて1.75%以
下のリン,0を越えて1.5%以下のクロム,0を越え
て2.7%以下のベリリウム,0を越えて5.3%以下
の珪素のうち少なくとも一つが含有されているため、こ
の銅系めっき層により接合工程および熱処理工程におい
て生じる熱応力がα相により緩和される。この結果、鉄
系接合部材と銅−亜鉛系接合部材とが接合されて形成さ
れる接合材の接合部における剥離が抑止される。
【0008】
【実施例】次に、本発明による抵抗拡散接合方法の具体
的一実施例について図1に示されている接合材の層構成
に基づいて説明する。この抵抗拡散接合方法によれば、
鉄系接合部材としての第一の接合部材11の銅−亜鉛系
接合部材としての第二の接合部材12との接合面に例え
ば錫を含有する銅系めっき層13(組成比;銅:87,
亜鉛:5,錫:8、膜厚約30μm)が施された後、こ
れら第一の接合部材11と第二の接合部材12とがろう
材14を介して抵抗拡散接合される。この抵抗拡散接合
では、第一の接合部材11と第二の接合部材12とが3
t/cm2 の荷重で加圧されつつ大気中で短時間通電
(65kA,55cycles(約0.92sec))
される。この結果、第一の接合部材11と第二の接合部
材12とが接合されて、この接合された接合材15が油
中で冷却される。
【0009】なお、第一の接合部材11は、例えば材質
がJISに定められるSCM440H(組成比;炭素:
0.37〜0.44,珪素:0.15〜0.35,マン
ガン:0.55〜0.90,クロム:0.85〜1.2
5,モリブデン:0.15〜0.33,リン≦0.03
0,硫黄≦0.030,鉄:残余)により形成されてい
る。第二の接合部材12は、例えばP31C(組成比;
亜鉛:27.5,アルミニウム:3.8,ニッケル:
3.0,珪素:0.8,鉄:0.7,コバルト:0.
6,銅:残余)により形成されている。また、ろう材1
4は銅:80,錫:20の組成を有する。
【0010】このようにして本発明の抵抗拡散接合方法
により接合された接合材(本実施例)と、従来の抵抗拡
散接合方法により接合された接合材(比較例A,比較例
B)とについて、銅系めっき層の組成とその接合材の性
能(腐触性)および欠陥率が表1に示されている。な
お、比較例Aおよび比較例Bの接合材は本実施例の接合
材と同条件で接合,熱処理されている。
【0011】
【表1】
【0012】この結果によれば、本実施例における接合
材はサルファアタックが発生することなく耐触性に優れ
ているとともに、欠陥率も従来の接合材に比べて低い。
この結果は次のような原因に基づくものと考えられる。
【0013】銅系めっき層13にはその銅系めっき層1
3の重量に対して0を越えて15.8%以下(本実施例
においては8%)の錫が含有されているため、この銅系
めっき層13はα相により軟らかくなる。したがって、
この銅系めっき層13により接合工程および熱処理工程
において第一の接合部材11と第二の接合部材12との
接合部に生じる熱応力が緩和される。
【0014】なお、本実施例においては銅系めっき層と
してその銅系めっき層の重量に対して8%の錫が含有さ
れたものを用いて抵抗拡散接合を行っているが、0を越
えて9.4%以下のアルミニウム,0を越えて1.75
%以下のリン,0を越えて1.5%以下のクロム,0を
越えて2.7%以下のベリリウム,0を越えて5.3%
以下の珪素のうち少なくとも一つが含有されたものを用
いてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部材とが銅系めっき
層を介して接合されて形成される接合材の接合部の剥離
を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の抵抗拡散接合方法により接
合される接合材の層構成図である。
【図2】銅系材料と鉄系材料との剥離状態を示す図であ
る。
【図3】銅−錫状態図である。
【図4】銅−アルミニウム状態図である。
【図5】銅−リン状態図である。
【図6】銅−クロム状態図である。
【図7】銅−ベリリウム状態図である。
【図8】銅−珪素状態図である。
【符号の説明】
11 第一の接合部材(鉄系接合部材) 12 第二の接合部材(銅−亜鉛系接合部材) 13 銅系めっき層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22C 9/04 C22C 9/04 C23C 30/00 C23C 30/00 B // B23K 103:22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 1/00 B23K 20/00 - 20/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系接合部材と銅−亜鉛系接合部材とを
    銅系めっき層を介して接合する抵抗拡散接合方法におい
    て、 前記銅系めっき層はその銅系めっき層の重量に対して、
    0を越えて15.8%以下の錫、0を越えて9.4%以
    下のアルミニウム、0を越えて1.75%以下のリン、
    0を越えて1.5%以下のクロム、0を越えて2.7%
    以下のベリリウム、0を越えて5.3%以下の珪素のう
    ち少なくとも一つを含有することを特徴とする抵抗拡散
    接合方法。
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