JP3198433B2 - ガラスコーナーの水密構造 - Google Patents

ガラスコーナーの水密構造

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JP3198433B2
JP3198433B2 JP34540396A JP34540396A JP3198433B2 JP 3198433 B2 JP3198433 B2 JP 3198433B2 JP 34540396 A JP34540396 A JP 34540396A JP 34540396 A JP34540396 A JP 34540396A JP 3198433 B2 JP3198433 B2 JP 3198433B2
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孝一郎 縄
知行 倉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットポイントカ
ーテンウオール、出窓、コーナー横連窓などにおいて、
2枚のガラスを所定角度で突き合せたガラスコーナーを
水密するガラスコーナー水密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚のガラスを所定角度で突き合せたガ
ラスコーナー連結部においては、例えば実開昭60−5
7691号公報に示すように、2枚のガラスの端面間に
コーキング材を充填したり、一方のガラスの側面と他方
のガラスの端面間にコーキング材を充填して水密してい
る。
【0003】また、2枚のガラスのコーナー部に専用型
材を取付け、この専用型材とガラス端面との間にコーキ
ング材を充填してシールしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように2枚のガ
ラス間にコーキング材を充填すれば簡単に水密できる
が、2枚のガラスの端面間にコーキング材を充填した場
合にコーナー部を室外から見るとコーキング材が著しく
目立ち、そのコーキング材は不定形であって作業者がへ
らなどの手工具を用いて仕上げ加工するが凹凸があった
りして見栄え悪く、コーナー部の外観意匠が悪い。
【0005】また、一方のガラスの側面と他方のガラス
の端面との間にコーキング材を充填して水密する場合に
は、コーナー部を室外から見た時に一方のガラス側と他
方のガラス側の外観が異なってしまうし、コーキング材
を充填する際のバックアップ機能がなくコーキング材の
充填作業がやりずらい。
【0006】また、専用型材を取付けてコーキング材を
充填する場合には、その専用型材をビス等を用いて取付
ける作業が必要であるから面倒である。
【0007】また、前述のいずれの水密構造であっても
2つのガラスの相対変位はコーキング材の伸縮で吸収す
るので、2つのガラスの大きな相対変位を吸収できな
い。
【0008】特にドットポイントカーテンウオールの場
合には大きな層間変位が発生するので、前述のようにし
て2枚のガラス間をコーキング材で水密したのでは層間
変位を吸収できずにコーキング材が剥離等してしまう。
【0009】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたガラスコーナー水密構造を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は弾性変形可
能で、その両側にガラスの2面と接する鉤形のガラス当
り片と、ガラスとの間に溝部を形成するコーキング受け
片と、相互に所定角度で一体的に連結したコーナー片と
をそれぞれ有するシール受け部材とし、一方のガラスと
他方のガラスのコーナー部に前記シール受け部材を設け
てガラス当り片で仮保持して溝部をそれぞれ形成し、そ
の各溝部にコーキング材をそれぞれ充填したことを特徴
とするガラスのコーナー水密構造である。
【0011】第2の発明は、第1の発明のシール受け部
材を、ガラスの2面と接する鉤形のガラス当り片と、ガ
ラスとの間に溝部を形成するコーキング受け片と、コー
ナー片を有する一側縦片と他側縦片を、ガラス当り片相
互及びコーナー片相互を一体的に連結すると共に、中間
連結縦片で連結したものとしたガラスコーナーの水密構
造である。
【0012】
【作 用】第1の発明によれば、シール受け部材の一
方のガラス当り片が一方のガラスに当接すると共に、他
方のガラス当り片が他方のガラスに当接してシール受け
部材が2つのガラス間に仮保持されるし、一方のガラス
と一方のコーキング受け片との間及び他方のガラスと他
方のコーキング受け片との間に溝部がそれぞれ形成され
る。これによって、シール受け部材を簡単に仮保持した
状態で溝部にコーキング材を充填することで水密でき
る。
【0013】また、シール受け部材の一方のコーナー片
と他方のコーナー片が所定角度に連結されており、コー
ナー部を室外から見た時にそのコーナー片が目立つの
で、そのコーナー片が上下方向に連続した外観となって
外観意匠が良い。
【0014】また、シール受け部材は中空形状であるか
ら外力によって自由に変形するので、2つのガラスはそ
のシール受け部材の変形代とコーキング材の伸縮代の和
だけ相対変位できるから、大きな風圧が作用したり、層
間変位によってコーキング材が剥離することがない。
【0015】第2の発明によれば、シール受け部材の形
状が安定しているので、コーキング材を充填する際に溝
部の形状が安定している。よって、コーキング材の施工
性が更に向上する。また、ガラス当り片のガラスを保持
する力が増加する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、建物躯体、例
えば丸鋼材1に第1連結具2と第2連結具3が平面方向
に所定角度、実施例では90度でそれぞれ固着してあ
る。この第1連結具2で一方のガラス4が支持され、第
2連結具3で他方のガラス5が支持されてドットポイン
トカーテンウオールとしてある。
【0017】前記一方のガラス4と他方のガラス5は所
定角度、実施例では90度で対向し、その対向端部間に
シール受け部材6が装着され、そのシール受け部材6
と、一方のガラス4の端面との間及びシール受け部材6
と他方のガラス5の端面との間にコーキング材7がそれ
ぞれ充填されて2枚のガラスのコーナー部を水密してい
る。
【0018】前記シール受け部材6は図2に示すよう
に、階段形状に折曲した一側縦片10と、この一側縦片
10と同一の階段形状に折曲した他側縦片11と、一側
縦片10の室内寄りと他側縦片11の室内寄りを連結す
る室内寄り連結縦片12と、一側縦片10、他側縦片1
1の室内外方向中間を一体的に連結する中間連結縦片1
3で室内寄り中空部14と室外寄り中空部15を有して
いる。このシール受け部材6は弾性材、例えばシリコン
ゴム製としてある。
【0019】前記一側縦片10は鉤形のガラス当り片1
6と、このガラス当り片16と連続した鉤形のコーキン
グ受け片17と、このコーキング受け片17と連続した
コーナー片18を有し、そのガラス当り片16と連続し
て支持片19が一体的に設けてある。
【0020】前記他側縦片11は一側縦片10と対称形
状となり、両方のコーナー片18が所定角度で一体的に
連結してある。
【0021】前記シール受け部材6は一方のガラス4と
他方のガラス5との間に室内側からでも室外側からでも
セット可能となり、それによって図3に示すように一方
のガラス当り片16が一方のガラス4の室内側面4aと
端面4bの室内寄り一部に当接し、かつ他方のガラス当
り片16が他方のガラス5の室内側面5aと端面5bの
室内寄り一部に当接してシール受け部材6が2つのガラ
ス間に仮保持される。この時、各支持片19が室内側に
向けて弾性変形し、その弾性復元力でガラス室内側面4
a,5aに圧接するので、シール受け部材6を強固に仮
保持できる。
【0022】前述のようにしてシール受け部材6を仮保
持すると、一方のガラス4の端面4bとコーキング受け
片17とで室外側に開口したコ字状の溝部aを形成し、
その溝部aにコーキング材7を充填する。同様に他方の
ガラス5の端面5bとコーキング片17とで前述と同一
の溝部bが形成され、その溝部bにコーキング材7を充
填する。
【0023】このようであるから、シール受け部材6を
2つのガラス間に跨って仮保持することで溝部a、溝部
bが形成され、その溝部a、溝部bにコーキング材7を
容易に充填できるし、所定の角度となった2つのコーナ
ー片18が2つのガラスのコーナー部の室外部において
上下方向に連続するから、外観意匠が良い。
【0024】また、一方のガラス4が風圧(正圧)で室
内側に押された場合には図4に示すようにコーキング材
7が変形すると同時にシール受け部材6が大きく変形す
るので、一方のガラス4の大きな変位を吸収してコーキ
ング材7が剥離することを防止できる。
【0025】また、一方のガラス4が風圧(負圧)で室
外側に引張られた場合にも図5に示すようにコーキング
材7が変形すると同時にシール受け部材6が大きく変形
するので、一方のガラス4の大きな変位を吸収してコー
キング材7が剥離することを防止できる。
【0026】また、上下に隣接するガラス間は図3に仮
想線で示すように上下のシール受け部材6の室外寄り中
空部15にアルミのパイプ20をそれぞれ嵌合し、この
上下に隣接するパイプ20を図6に示すようにゴム製の
連結材21で連結する。
【0027】このようにすれば、上下に隣接するガラス
の層間変位は図6に示すようにゴム製の連結材21が変
形することで吸収できる。
【0028】次にシール受け部材の他の例を説明する。
図7に示すように中間連結縦片13を設けずに1つの中
空部を有するものとしても良い。
【0029】図8に示すように、ガラス当り片16とコ
ーキング受け片17をコ字状となるように連続させても
良い。この場合に中間連結縦片13を設けても良い。
【0030】図9に示すようにガラス当り片16を境と
して室内側コーキング受け片17aと室外側コーキング
受け片17bを一体的に設け、2ケ所にコーキング材7
を充填しても良い。この場合に中間連結縦片13を設け
ても良い。
【0031】
【発明の効果】第1の発明によれば、シール受け部材の
一方のガラス当り片が一方のガラスに当接すると共に、
他方のガラス当り片が他方のガラスに当接してシール受
け部材が2つのガラス間に仮保持されるし、一方のガラ
スと一方のコーキング受け片との間及び他方のガラスと
他方のコーキング受け片との間に溝部がそれぞれ形成さ
れる。
【0032】これによって、シール受け部材を簡単に仮
保持した状態で溝部にコーキング材を充填することで水
密できるから、その作業が極めて簡単となる。
【0033】また、シール受け部材の一方のコーナー片
と他方のコーナー片が所定角度に連結されており、コー
ナー部を室外から見た時にそのコーナー片が目立つの
で、そのコーナー片が上下方向に連続した外観となって
外観意匠が良い。
【0034】また、シール受け部材は中空形状であるか
ら外力によって自由に変形するので、2つのガラスはそ
のシール受け部材の変形代とコーキング材の伸縮代の和
だけ相対変位できるから、大きな風圧が作用したり、層
間変位によってコーキング材が剥離することがない。
【0035】第2の発明によれば、シール受け部材の形
状が安定しているので、コーキング材を充填する際に溝
部の形状が安定している。よって、コーキング材の施工
性が更に向上する。また、ガラス当り片のガラスを保持
する力が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドットポイントカーテンウオールコーナー部の
横断面図である。
【図2】シール受け部材の平面図である。
【図3】ガラスコーナーの水密構造を示す横断面図であ
る。
【図4】風圧による変位を示す説明図である。
【図5】風圧による変位を示す説明図である。
【図6】上下のガラス連結部の斜斜視図である。
【図7】シール受け部材の他の例を示す平面図である。
【図8】シール受け部材の他の例を示す平面図である。
【図9】シール受け部材の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
4…一方のガラス、5…他方のガラス、6…シール受け
部材、7…コーキング材、16…ガラス当り片、17…
コーキング受け片、18…コーナー片、a…溝部、b…
溝部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/54 - 3/62 E04B 2/88 - 2/90

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形可能で、その両側にガラスの2
    面と接する鉤形のガラス当り片と、ガラスとの間に溝部
    を形成するコーキング受け片と、相互に所定角度で一体
    的に連結したコーナー片とをそれぞれ有するシール受け
    部材とし、一方のガラスと他方のガラスのコーナー部に
    前記シール受け部材を設けてガラス当り片で仮保持して
    溝部をそれぞれ形成し、その各溝部にコーキング材をそ
    れぞれ充填したことを特徴とするガラスコーナーの水密
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のシール受け部材を、ガラスの
    2面と接する鉤形のガラス当り片と、ガラスとの間に溝
    部を形成するコーキング受け片と、コーナー片を有する
    一側縦片と他側縦片を、ガラス当り片相互及びコーナー
    片相互を一体的に連結すると共に、中間連結縦片で連結
    したものとしたガラスコーナーの水密構造。
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