JP3198397B2 - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

車両用ディスクブレーキ

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JP3198397B2 JP15494694A JP15494694A JP3198397B2 JP 3198397 B2 JP3198397 B2 JP 3198397B2 JP 15494694 A JP15494694 A JP 15494694A JP 15494694 A JP15494694 A JP 15494694A JP 3198397 B2 JP3198397 B2 JP 3198397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
の車両に用いられるディスクブレーキに係り、詳しく
は、キャリパボディのトルク受け面で、摩擦パッドをデ
ィスク軸方向へ案内するパッドリテーナの取付けに関す
る。
【0002】
【従来の技術】制動時の摩擦パッドを支承するキャリパ
ボディのトルク受け面にパッドリテーナを敷設して、摩
擦パッドをパッドリテーナにてディスク軸方向へ案内す
るようにしたディスクブレーキとして、例えば実開昭6
2−136638号公報や特開昭63−135623号
公報に示されるものがある。
【0003】これらのディスクブレーキは、ブリッジ部
にて連結されたキャリパボディの作用部をディスクロー
タの両側に配設し、各作用部のディスク回入側と回出側
とにトルク受け面を対向形成して、両トルク受け面間に
パッド装着凹部を画成し、該パッド装着凹部にそれぞれ
摩擦パッドを配設すると共に、各トルク受け面にパッド
リテーナを敷設し、該パッドリテーナにて、制動時の摩
擦パッドを、ディスク軸方向へ良好に案内すると共に、
トルク受け面との間で摩擦パッドからの制動トルクを支
承する。
【0004】このパッドリテーナには、4つのトルク受
け面のそれぞれに独立して装着されるセパレート型と、
ディスクロータを挟んでディスク回入または回出側に隣
り合う2つをつないだ一体型とがあり、前者のディスク
ブレーキには、一体型のパッドリテーナが示されてい
る。前者のパッドリテーナを始めとする一般的なパッド
リテーナは、ステンレス鋼板等の金属薄板によって形成
され、側端に突出させた複数の係止爪を、キャリパボデ
ィの適宜箇所に弾性係止してキャリパボディに取付けら
れる。
【0005】ところで、近年のディスクブレーキでは、
キャリパボディに軽量なアルミ合金を用いて、車体の軽
量化とばね下荷重の軽減を図ることが知られているが、
摩擦パッドの裏板はアルミ合金よりも固い鋼板製である
ため、前者のディスクブレーキをレース等で過酷な使用
を繰り返すと、摩擦パッドからの過大な制動トルクが、
薄板のパッドリテーナを通してキャリパボディのトルク
受け面にかかり、軟質のトルク受け面に圧痕を生じた
り、パッドリテーナに変形を生じるなどの不具合があ
る。
【0006】そこで、摩擦パッドからの大きな制動トル
クがかかっても、パッドリテーナを変形に堪える厚さに
形成する対策が考えられるが、厚板のパッドリテーナで
は、係止爪に弾性力を持たせてキャリパへ組付けするこ
とが困難であることから、後者のディスクブレーキのパ
ッドリテーナは、それぞれのパッドリテーナに延設した
取付け片を、ディスク周方向とディスク軸方向の2つの
面に対して等角度に傾斜するキャリパボディのリテーナ
取付け面に、止めねじにて固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パッド
リテーナを止めねじで固定する場合に、ねじ止め用のめ
ねじ孔の加工位置等、キャリパボディ側に加工上の製作
誤差があると、止めねじの締付け固定によってパッドリ
テーナに歪みを生じたり、パッドリテーナがトルク受け
面へ密着せずに傾いて固定されることがある。そして、
パッドリテーナの一部は、パッド装着凹部へ突出してパ
ッド装着凹部の間隔を狭く制約し、摩擦パッドとパッド
リテーナとを干渉させて、制動時にディスク軸方向へ移
動する摩擦パッドの動きを阻害したり、制動解除時の摩
擦パッドを、ディスクロータから充分に引き戻すことが
できなくて、ライニングの偏摩耗や引摺り音を生じるこ
とがあり、これらの不具合は、取付けスパンの長い一体
型において顕著に現われていた。
【0008】そこで本発明は、パッドリテーナの厚さや
キャリパボディの材質に拘らず、摩擦パッドとパッドリ
テーナとの干渉を極力防止して、パッドリテーナの機能
を充分に発揮することのできる車両用ディスクブレーキ
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、第1発明は、ブリッジ部に連結されたキャリパボデ
ィの双方の作用部をディスクロータの両側に配設し、各
作用部のディスク回入側と回出側とに対向して設けたト
ルク受け面の間に摩擦パッドを配設すると共に、各トル
ク受け面のそれぞれに、前記摩擦パッドのトルク伝達面
を支承して、摩擦パッドをディスク軸方向へ案内するパ
ッドリテーナを敷設した車両用ディスクブレーキにおい
て、前記パッドリテーナを、前記キャリパボディにねじ
手段にてディスク半径方向及びディスク軸方向へ移動可
能に取付けする。
【0010】また第2発明では、ブリッジ部に連結され
たキャリパボディの双方の作用部をディスクロータの両
側に配設し、各作用部のディスク回入側と回出側とに対
向して設けたトルク受け面の間に摩擦パッドを配設する
と共に、各トルク受け面のそれぞれに、前記摩擦パッド
のトルク伝達面を支承して、摩擦パッドをディスク軸方
向へ案内するパッドリテーナを敷設した車両用ディスク
ブレーキにおいて、前記ディスクロータを挟んで対向す
る2つのパッドリテーナを、ディスクロータの外側を跨
いで連結し、該連結されたパッドリテーナの少なくとも
一方を、前記キャリパボディにねじ手段にてディスク半
径方向及びディスク軸方向へ移動可能に取付けする。
【0011】
【作用】かかる構成によれば、パッドリテーナが、ディ
スク軸方向とディスク半径方向とに、パッドリテーナや
トルク受け面,めねじ孔のピッチ等の製作誤差を含んだ
フローティング状態に取付けられる。パッドリテーナ
は、止めねじの強制的な締付けを受けないから、成形加
工されたパッドリテーナの自由形状を、製作誤差で変形
させたり、傾いて固定されることがなくなる。そして、
パッドリテーナの一部がパッド装着凹部へ突出していた
場合には、パッド装着凹部に組付けられる摩擦パッドに
よって、パッドリテーナの突出部分が外側へ押し退けら
れ、パッドリテーナは、成形加工による自由形状を保っ
たまま、トルク受け片がトルク受け面に密着する正規の
位置に補正されて行く。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1乃至図4
に基づいて説明する。
【0013】ディスクブレーキ1に用いるキャリパボデ
ィ2は、矢印A方向へ回転するディスクロータ3の外側
中央部から分割されたキャリパ半体2a,2bのそれぞ
れに、ディスクロータ側へ開口する大小2個のシリンダ
孔4,5を対向して設け、これらシリンダ孔4,5に有
底筒状のピストン6,7を液密且つ移動可能に内挿した
4ポットのピストン対向型で、両半体ピース2a,2b
を、ブリッジ部2cのディスク回入及び回出側に6本の
連結ボルト8,8を螺着して一体に連結し、一方のキャ
リパ半体2aのディスク回入と回出側とに、ディスク半
径方向へ貫通形成された車体取付け孔2d,2dに取付
けボルトを挿通して車体にねじ止め固定される。
【0014】ディスクロータ3のそれぞれの側部で隣接
するシリンダ孔4,5の前面には、パッド装着凹部9が
形成され、パッド装着凹部9のディスク回入側及び回出
側面を、トルク受け面2e,2eとなしており、各パッ
ド装着凹部9に、それぞれ摩擦パッド10が配設され
る。摩擦パッド10は、ライニング11と裏板12とか
らなっており、裏板12の両側部に突出する耳片12
a,12aを、トルク受け面2e,2eに敷設されたパ
ッドリテーナ13のパッド受け片13bに係止して、デ
ィスク軸方向へ移動可能に支持され、車両の前進または
後退走行時に、ディスクロータ3との摺接で摩擦パッド
10に発生した制動トルクを、パッドリテーナ13を介
してトルク受け面2eで支承するようになっている。
【0015】パッド装着凹部9の両側には、矩形のリテ
ーナ取付け孔14,14が、パッド装着凹部9よりも浅
い凹みで、トルク受け面2e,2eに連続して設けられ
ている。各リテーナ取付け孔14には、小径のボス部2
fが、後述するパッドリテーナ13の取付け片13dの
厚さよりも高く突設されており、該ボス部2fからキャ
リパ半体2a,2bの内部に亙って、めねじ孔15が穿
設されている。
【0016】ブリッジ部2cの中央には、ディスク周方
向に長い横長方形の天井開口部16が、4つのトルク受
け面2eをつなぐ大きさで形成されており、パッド装着
凹部9の摩擦パッド10は、この天井開口部16を通し
て抜き差しされ、また天井開口部16の中央部にディス
クロータ3の外側を跨いで架設される強度メンバー17
にてディスク外側への抜けを防止される。
【0017】前記パッドリテーナ13は、キャリパボデ
ィ2の4つのトルク受け面2eに、それぞれ個別に設け
られるセパレート型で、トルク受け面2eから天井開口
部16のディスク回入側または回出側面に連続して敷設
されるトルク受け片13aと、該トルク受け片13aの
ディスク半径方向側内端からパッド装着凹部9側へ突出
して、摩擦パッド10の耳片12aを支承するパッド受
け片13bと、トルク受け片13aの一側部を切り欠い
てパッド受け片13bと反対方向へ折り曲げた取付け片
13cとを、表面が比較的平滑なステンレス鋼板等の薄
板または厚板を折曲して形成される。
【0018】トルク受け片13aのディスク半径方向外
側は、天井開口部16のディスク回入側または回出側面
の開口部形状に合わせた外向きのテーパ状になってい
て、摩擦パッド10を、天井開口部16からパッド装着
凹部9へ容易に差し込めるようにしている。また、取付
け片13cには、通し孔13dが、リテーナ取付け孔1
4のボス部2fよりも大径で、且つ後述する止めねじ1
8の頭部よりも小径の大きさで穿たれており、パッドリ
テーナ13は、通し孔13dをボス部2fに遊嵌して、
取付け片13cをリテーナ取付け孔14に収容し、トル
ク受け片13aを、トルク受け面2eと天井開口部16
のディスク回入側または回出側面に連続して敷設しなが
ら、ボス部2fのめねじ孔15に止めねじ18のおねじ
18bをねじ込み、ボス部2fの先端面に止めねじ18
の頭部18aを密着させて、取付け片13cを抜け止め
することにより、キャリパ半体2a,2bに脱落なく取
付けられる。
【0019】リテーナ取付け孔14のボス部2fは、前
述のようにパッドリテーナ13の取付け片13cの板厚
よりも高く突設されているため、パッドリテーナ13
が、ボス部2fから取付け片13cの厚さを引いた間隙
分をディスク軸方向へ移動できるようになっており、ま
た取付け片13cの通し孔13dは、ボス部2fよりも
大径のいわゆるばか孔であるため、同じくパッドリテー
ナ13が、通し孔13dの大径分の間隙をディスク半径
方向へ移動できるようになっている。
【0020】各パッドリテーナ13は、このようにし
て、止めねじ18の強制的な締付けは受けず、ディスク
軸方向とディスク半径方向とに移動可能なフローティン
グ状態に取付けられるので、めねじ孔15の加工位置等
に製作誤差があっても、成形加工されたパッドリテーナ
13の自由形状を変形させたり、傾いて固定されること
がなくなる。但し、パッドリテーナ13の重心位置によ
っては、トルク受け片13aがトルク受け面2eから離
れたり、パッドリテーナ13の全体が傾くなど、正規の
取付け位置から若干外れて、パッドリテーナ13の一部
がパッド装着凹部9へ突出することもあるが、摩擦パッ
ド10をパッド装着部9に装着すると、パッドリテーナ
13の突出部分が摩擦パッド10によって外側へ押し退
けられ、パッドリテーナ13は、トルク受け片13aが
トルク受け面2eに密着する正規の取付け位置へ補正さ
れていく。
【0021】これにより、パッドリテーナ13を従来の
ように変形状態に締付け固定して、パッド装着凹部9の
間隔を狭く制約することがなくなるので、摩擦パッド1
0とパッドリテーナ13との干渉が防止される。従っ
て、制動時の摩擦パッド10をディスク軸方向へ良好に
案内できるようになり、また制動解除時の摩擦パッド1
0をディスクロータ3から充分に引き戻せるので、ライ
ニング11が偏摩耗したり不快な引摺り音を生じること
がなくなり、摩擦パッド10の交換も容易に行なえる。
【0022】図5乃至図8は、本発明の第2実施例を示
すもので、本実施例に用いるパッドリテーナ20は、デ
ィスクロータ3を挟んでディスク回入側または回出側に
対向配置される一対のパッドリテーナ部20a,20a
を、連結片20bでつないだ一体型となっている。
【0023】各パッドリテーナ部20aは、トルク受け
片20c及びパッド受け片20dと、通し孔20fを穿
った取付け片20eとが、第1実施例のパッドリテーナ
13と略同様に設けられており、双方のトルク受け片2
0c,20cの一側縁上部を、両トルク受け片20c,
20cと面一の連結片20bでつないでいる。リテーナ
取付け孔14のボス部2fは、車体取付け側となる一方
のキャリパ半体2aにのみ形成され、他方のキャリパ半
体2bのリテーナ取付け孔14には、めねじ孔15が直
接穿設されている。
【0024】本実施例の一体型パッドリテーナ20は、
連結片20bを、天井開口部16のディスク回入側また
は回出側面に沿わせてディスクロータ3の外側に跨が
せ、一方のパッドリテーナ部20aを、車体取付け側と
なる一方のキャリパ半体2aのリテーナ取付け孔14
に、止めねじ18を用いて、第1実施例と同様ディスク
軸方向とディスク半径方向とに移動可能に取付けされ、
他方のパッドリテーナ部20aを、キャリパ半体2aの
リテーナ取付け孔14に、止めねじ18にて締付け固定
される。
【0025】上述の取付けでは、一体型パッドリテーナ
20のパッドリテーナ部20a,20aの一方は固定さ
れるが、他方は止めねじ18の強制的な締付けを受けな
いフローティング状態に保持されるので、パッドリテー
ナ20の自由形状に変形がない。特に、パッドリテーナ
部20a,20aの一方を、止めねじ18にて締付け固
定するので、第1実施例の効果に加えて、一体型パッド
リテーナ20を正規の位置に傾きなく取付けすることが
でき、また車両の走行振動で一体型パッドリテーナ20
がガタ付くことがなくなる。尚、第2実施例の変形例と
して、一体型パッドリテーナ20の双方のパッドリテー
ナ部20a,20aをフローティング状態に取付けして
もよい。
【0026】図9及び図10に示す第3実施例には、第
1実施例と同じセパレート型のパッドリテーナ13が用
いられ、キャリパボディ2のリテーナ取付け孔14か
ら、第1,第2実施例のボス部2fを省略する代わり
に、別途のリテーナホルダ30を用いてパッドリテーナ
13が取付けされる。
【0027】リテーナホルダ30は、リテーナ取付け孔
14の面積と略同じ矩形のフランジ30aと、パッドリ
テーナ13の通し孔13dよりも小径で、且つパッドリ
テーナ13の取付け片13cよりも長い円筒状のボス部
30bとからなっており、内部には通し孔30cが貫通
形成されている。パッドリテーナ13は、フランジ30
aをリテーナ取付け孔14の底壁に密着させたリテーナ
ホルダ30のボス部30bに取付け片13cを遊嵌し、
止めねじ18のおねじ18bを、リテーナホルダ30の
通し孔30cからリテーナ取付け孔14のめねじ孔15
にねじ込み、該止めねじ18の頭部18aをボス部30
bの先端面に当接させて、頭部18aにて抜け止めされ
る。
【0028】パッドリテーナ13の取付け片13cと、
リテーナホルダ30のフランジ30aまたは止めねじ1
8の頭部18aとの間には間隙があり、同じく取付け片
13cとリテーナホルダ30のボス部30bとの間にも
間隙があって、パッドリテーナ13は、止めねじ18の
強制的な締付けを受けず、これらの間隙分をディスク軸
方向とディスク半径方向とに移動できる余裕を持って取
付けられる。
【0029】図11及び図12に示す第4実施例には、
おねじ40bの基端に大径部40cを持った段付きねじ
40が用いられる。段付きねじ40の頭部40aは、パ
ッドリテーナ13の取付け片13cの通し孔13dより
も大きく、また大径部40cは、通し孔13dよりも小
径で且つ取付け片13cよりも長くなっている。パッド
リテーナ13は、フランジ30aを段付きねじ40の大
径部40cに遊嵌し、該ねじ40のおねじ40bを、リ
テーナ取付け孔14のめねじ孔15に、大径部40cの
先端がリテーナ取付け孔14の底壁に当接するまでねじ
込んで、頭部40aにて抜け止めされ、ディスク軸方向
とディスク半径方向とに移動できる余裕を持って取付け
られる。
【0030】本発明のねじ手段は、上述の各実施例で示
したように、パッドリテーナを、ディスク軸方向とディ
スク半径方向とに移動できる余裕を持たせて抜け止めす
ればよく、実施例以外の形態によっても差支えない。
【0031】
【発明の効果】本発明の車両用ディスクブレーキは、ね
じ手段を用いて、パッドリテーナをディスク半径方向及
びディスク軸方向へ移動可能に取付けするので、めねじ
孔の加工位置等に製作誤差があっても、パッドリテーナ
を、変形させたり傾いて固定することなく、正規の位置
へ取付けすることができる。これにより、パッドリテー
ナを従来のように変形状態に締付け固定して、パッド装
着凹部の間隔を狭く制約することがなくなるので、摩擦
パッドとパッドリテーナとの干渉が防止され、制動時の
摩擦パッドをディスク軸方向へ良好に案内できるように
なる。また制動解除時の摩擦パッドをディスクロータか
ら充分に引き戻せるので、ライニングが偏摩耗したり不
快な引摺り音を生じることがなくなり、更に摩擦パッド
の交換も容易に行なえるようになる。また本発明は、パ
ッドリテーナが薄板と厚板のいずれにも使用でき、キャ
リパボディの材質を選ばない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】図1のIII −III 断面図
【図4】本発明の第1実施例を示すディスクブレーキの
要部分解斜視図
【図5】本発明の第2実施例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
【図6】図5のVI−VI断面図
【図7】図5のVII −VII 断面図
【図8】本発明の第2実施例に用いたパッドリテーナ斜
視図
【図9】本発明の第3実施例を示すディスクブレーキの
要部断面図
【図10】本発明の第3実施例を示すディスクブレーキ
の要部分解斜視図
【図11】本発明の第4実施例を示すディスクブレーキ
の要部断面図
【図12】本発明の第4実施例を示すディスクブレーキ
の要部分解斜視図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…キャリパボディ 2a,2b…キャリパ半体 2c…ブリッジ部 2e…トルク受け面 2f…ボス部 3…ディスクロータ 9…パッド装着凹部 10…摩擦パッド 11…ライニング 12…裏板 13…セパレート型のパッドリテーナ 13a…トルク受け片 13b…パッド受け片 13c…取付け片 13d…通し孔 14…リテーナ取付け孔 15…めねじ孔 16…天井開口部 18…止めねじ 18a…頭部 18b…おねじ 20…一体型のパッドリテーナ 20a…パッドリテーナ部 20b…連結片 20c…トルク受け片 20d…パッド受け片 20e…取付け片 20f…通し孔 30…リテーナホルダ 30a…フランジ 30b…ボス部 30c…通し孔 40…段付きねじ 40a…頭部 40b…おねじ 40c…大径部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ部に連結されたキャリパボディ
    の双方の作用部をディスクロータの両側に配設し、各作
    用部のディスク回入側と回出側とに対向して設けたトル
    ク受け面の間に摩擦パッドを配設すると共に、各トルク
    受け面のそれぞれに、前記摩擦パッドのトルク伝達面を
    支承して、摩擦パッドをディスク軸方向へ案内するパッ
    ドリテーナを敷設した車両用ディスクブレーキにおい
    て、前記パッドリテーナを、前記キャリパボディにねじ
    手段にてディスク半径方向及びディスク軸方向へ移動可
    能に取付けしたことを特徴とする車両用ディスクブレー
    キ。
  2. 【請求項2】 ブリッジ部に連結されたキャリパボディ
    の双方の作用部をディスクロータの両側に配設し、各作
    用部のディスク回入側と回出側とに対向して設けたトル
    ク受け面の間に摩擦パッドを配設すると共に、各トルク
    受け面のそれぞれに、前記摩擦パッドのトルク伝達面を
    支承して、摩擦パッドをディスク軸方向へ案内するパッ
    ドリテーナを敷設した車両用ディスクブレーキにおい
    て、前記ディスクロータを挟んで対向する2つのパッド
    リテーナを、ディスクロータの外側を跨いで連結し、該
    連結されたパッドリテーナの少なくとも一方を、前記キ
    ャリパボディにねじ手段にてディスク半径方向及びディ
    スク軸方向へ移動可能に取付けしたことを特徴とする車
    両用ディスクブレーキ。
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