従って、本考案の実施形態は、差し込み時の力及び他の力に耐えることができ、信頼性に優れ且つ製造が容易なコネクタレセプタクルを提供できる。本考案の例示的な一実施形態は、コネクタレセプタクルのタン(tongue、舌部)又は他の部分は、差し込み力に耐えられるように補強されてもよいコネクタレセプタクルを提供できる。これらの技術はコネクタレセプタクルで使用するのに最適であるが、本考案の実施形態に従って、コネクタ差し込み部で、又はコネクタ差し込み部及びコネクタレセプタクルの双方で使用されてもよい。また、本考案の実施形態は、コネクタ差し込み部の差し込み中のコネクタレセプタクルの損傷を防止できるが、本考案の実施形態は、コネクタ差し込み部が抜き取られる際のコネクタレセプタクルの損傷及びコネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルに既に差し込まれている状態でコネクタ差し込み部又はコネクタレセプタクルに加えられる力によって生じる損傷を更に防止してもよい。本考案の実施形態は、他の時点で無関係の物品によってコネクタレセプタクルが損傷するのを更に防止してもよい。説明をわかりやすくするため、本明細書を通して、先に挙げた状況のいずれか又は他の時点で起こりうる損傷をコネクタ差し込み部の差し込み中に起こる損傷と呼んでもよい。
本考案の例示的な実施形態は、差し込み力に耐えるために補強された1つ以上の部分を有するコネクタレセプタクルを提供してもよい。このようなコネクタレセプタクルは、コネクタ差し込み部がレセプタクルに直接差し込まれるだけでなく、それよりもオフセットされた方向や回転された方向で差し込まれた場合、差し込まれている間にタンを保護するのに役立つ。使用される補強構造は、コネクタレセプタクルの各部分に対して主に面に位置していてもよいが、それらの部分の内側にあってもよい。本考案の種々の実施形態において、コネクタレセプタクルのタンは補強されてもよい。補強構造は、ほぼタンの面に位置するフレームを形成する金属部材により実現されてもよい。金属部材は、タンの側部を形成するための側部分を有してもよい。各側部分は、コネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルに差し込まれる場合にコネクタ差し込み部にある保持構造と係合する切欠き部分を有してもよい。側部分は、1つ以上の筋交部材又は横部材部分によって支えられるか又は接合されてもよい。
本考案の例示的実施形態において、金属部材のフレームに非導電性挿入部分が挿入されてもよい。非導電性挿入部分の片側又は両側に接点が配置されてもよい。金属部材、非導電性挿入部分及び接点の側部の一部は、射出成形非導電性部分の中に収容されてもよい。金属部材に接地接点が装着されてもよい。
本考案の別の例示的な実施形態において、タンの側部及び前部に沿ってフレームが形成されてもよい。側部は、露出されてもよく且つプラグの保持構造との間に電気的接続を形成するための側部接地接点として使用されてもよい。タンのフレームは、前部筋交部材又は前部横部材を更に含んでもよい。この前部横部材は、前部接地接点として露出されてもよいが、タンを形成するために使用されるプラスチック又は他の非導電性材料で被覆されてもよい。タンの上部及び底部にある接地接点は、単一の部材としてフレームと一体に形成されてもよい。本考案のこれらの実施形態及び他の実施形態において、フレーム及び接地接点と一体に単一の部材として結合構造が形成されてもよいが、結合構造は、別に形成された後にフレーム及び接地接点に装着されてもよい。結合構造は、フレームをシールド又は他のレセプタクル部分に装着するために使用されてもよい。
本考案の実施形態において、フレームと、筋交部材又は横部材とを含む金属部材は、タンを補強するので、コネクタ差し込み部の差し込み中の損傷を防止するのに効果的だろう。金属部材は、コネクタ差し込み部の保持構造と係合する強度及び耐久性に優れた面を更に形成してもよい。金属部材の筋交部材又は横部材部分は、コネクタ差し込み部がロール方向又はその他のまっすぐではない角度で差し込まれているときに起こりうるねじれを防止するのに効果的だろう。金属部材は、接点の信号のためにある程度の遮蔽を更に実現してもよい。本考案の本実施形態及び他の実施形態における金属部材は金属又は導電性材料から形成されてもよいが、本考案の他の実施形態において、金属部材は、セラミック又は他の材料などの非金属材料から形成されてもよい。金属部材は、金属射出形成、3D印刷又は他の技術により形成されてもよい。
本考案の別の例示的な実施形態は、ほぼタンの内側に配置される金属中央部材によって補強されたコネクタレセプタクルのタン又は他の部分を提供してもよい。コネクタ差し込み部の接地接点と接触する接地接点を形成すると共に、任意にコネクタレセプタクルのシールドを形成するために、金属中央部材は折り重ねられてもよい。金属中央部材の一部の周囲に、第1の成形部分が形成されてもよい。接点は第1の成形部分に嵌合してもよいが、接点は、第1の成形部分が接点の一部の周囲に形成される前に所定の場所に配置されてもよい。オプションとして、金属中央部材及び第1の成形部分の周囲に、接点及び接地接点の上面を露出させるように、第2の成形部分又は被覆成形部分が形成されてもよい。本考案の他の実施形態において、第1の成形部分及び第2の成形部分は、1つの成形部分として組み合わされてもよい。金属中央部材は更に遮蔽を実現してもよい。
更に詳細には、本考案の例示的な一実施形態は、タンを有するコネクタレセプタクルを提供してもよく、タンは、中央部分を有する金属中央部材を有し、中央部分は、右側延出部分及び左側延出部分を有する。左側延出部分は、第1の接地接点を形成するために折り重ねられてもよく、且つ左側延出部分は、第2の接地接点を形成するために折り重ねられた後部延出部分を有してもよい。同様に、右側延出部分は、第3の接地接点を形成するために折り重ねられてもよく、且つ右側延出部分は、第4の接地接点を形成するために折り重ねられた後部延出部分を有してもよい。タンは、金属中央部材の中央部分の周囲の第1の成形部分と、第1の成形部分にある複数の接点と、第1の成形部分の後部を覆う第2の成形部分とを更に含んでもよい。他の実施形態において、第1の成形部分及び第2の成形部分は、1つの成形部分として組み合わされてもよい。第2の成形部分は、複数の接点の一部、第1の接地接点、第2の接地接点、第3の接地接点及び第4の接地接点を露出させたまま残してもよい。金属中央部材は後部延出部分を更に含んでもよく、後部延出部分は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に嵌合する複数のタブを含む。中央部分は、タンの側部及び前部を補強するための側部折り重ね部分及び前部折り重ね部分を更に含んでもよい。側部補強部分の外側の一部は、コネクタ差し込み部がこのコネクタレセプタクルに差し込まれた場合にコネクタ差し込み部の保持構造と電気的に接触できるように、第1の成形部分及び第2の成形部分により露出されてもよい。
金属中央部材は単一の部材であってもよいが、2つ、3つ又は4つ以上の部材から形成されてもよい。それらの部材は、一体にはんだ付けされるか、レーザー溶接されるか又はスポット溶接されてもよく、あるいは別の方法により固着されてもよい。本明細書に記載される実施例では、説明を簡単にするために、部材はスポット溶接されるものとして説明される。接地接点を形成するために、それらの部材は折り重ねられてもよい。コネクタレセプタクルのタンを形成するために、1つ以上の成形工程により、金属中央部材の周囲にプラスチック成形部分が形成されてもよい。
本考案の別の例示的な実施形態は、ほぼタンの内側に配置される金属中央部材によって補強されるコネクタレセプタクルのタン又は他の部分を提供してもよい。金属中央部材は、コネクタ差し込み部の接地接点と接触する接地接点を形成すると共に、任意にコネクタレセプタクルのシールドを形成するために互いに装着された複数の部分から形成されてもよい。金属中央部材の一部の周囲に第1の成形部分が形成されてもよい。第1の成形部分に接点が嵌合してもよいが、接点は、第1の成形部分が接点の一部の周囲に形成される前に所定の場所に配置されてもよい。金属中央部材及び第1の成形部分の周囲に、接点及び接地接点の上面が露出したままになるように、オプションの第2の成形部分又は被覆成形部分が形成されてもよい。本考案の他の実施形態において、第1の成形部分及び第2の成形部分は、1つの成形部分として組み合わされてもよい。金属中央部材は、更に遮蔽を実現してもよい。本考案の本実施形態及び他の実施形態における金属中央部材は金属から形成されてもよいが、本考案の他の実施形態において、金属中央部材は、セラミック又は他の材料などの非金属材料から形成されてもよい。
本考案の他の例示的な実施形態は、コネクタレセプタクルのタンを使用してもよく、タンは1つ以上のプリント回路基板部分を含んでもよい。プリント回路基板を使用することにより、信号トレースが適切に整合され且つ遮蔽されたコネクタレセプタクルのタンを提供できる。本考案の特定の一実施形態において、タンは、金属コアによって補強されてもよい。第1のプリント回路基板部分は、金属コアの第1の面に配置されてもよく、第2のプリント回路基板部分は、金属コアの第1の面とは反対側の第2の面に配置されてもよい。接点及び信号トレースは、それらのプリント回路基板部分に配置されてもよく、各回路基板部分は1つ以上の層を含んでもよい。信号トレースは整合され且つ遮蔽されてもよい。第1のプリント回路基板部分及び第2のプリント回路基板の上面及び下面に追加のプリント回路基板部分が更に配置されてもよく、それらの面に接地接点が配置されてもよい。それら追加のプリント回路基板部分は、第1のプリント回路基板部分及び第2のプリント回路基板部分に積層されるか、装着されるか又は他の方法により固定されてもよい。本考案の他の実施形態において、別のプリント回路基板部分を背後に残すように、他のプリント回路基板部分が除去されてもよい。
この特定の実施例において、金属コアを通してトレースを経路指定することが望ましいだろう。例えば、タンの底面からタンの上面までトレースを経路指定することが望ましいだろう。従って、金属コアに開口部が形成されてもよく、金属コアからビア(via)を絶縁するために、非導電性材料が使用されてもよい。ビアはタンの上面から底面まで信号を誘導するために使用される。
本考案の別の例示的な実施形態において、追加のプリント回路基板部分を使用する代わりに、プリント回路基板の上面及び底面にプラスチック被覆成形部分が形成されてもよい。それらの被覆成形部分の面に、接地接点が形成されてもよい。
本考案の更に別の例示的な実施形態において、金属コアは、上面及び底面でプラスチック被覆成形部分によって被覆されてもよい。プリント回路基板は、この被覆成形部分の上面及び底面に成形されるか、配置されるか又は装着されてもよい。プリント回路基板は、接点及び配線部トレースを支持してもよい。プリント回路基板に第2の被覆成形部分が形成されてもよく、接地接点を形成するために、第2の被覆成形部分はめっきされてもよい。
本考案の別の例示的な実施形態において、レーザーダイレクトストラクチャリング(LDS)処理が使用されてもよい。詳細には、LDSプラスチックの部材が使用されてもよい。接点及びトレースの経路は、レーザーを使用してLDSプラスチックの面にエッチングされてもよい。その後、レーザートラックにトレース及び接点が形成されてもよい。コネクタレセプタクルのタンを形成するために、LDSプラスチック部材の少なくとも一部がプラスチック被覆成形部分の中に収納されてもよい。
これら種々の例において、コネクタレセプタクルのタンの前面の成形およびコネクタレセプタクルのタンの必要に応じた他の部品は、コネクタレセプタクルを収容する装置の装置筐体の色と一致するように着色または成形されてもよい。
本考案の種々の実施形態において、コネクタレセプタクルの接点、接地接点、金属部材、並びにシェル又はシールドなどの他の導電性部分は、スタンピング、金属射出成形、機械加工、微小機械加工、3D印刷又は他の製造方法により形成されてもよい。導電性部分は、ステンレス鋼、鋼、銅、銅チタン合金、リン青銅又は他の材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。導電性部分は、ニッケル、金又は他の材料によってめっき又は被覆されてもよい。非導電性部分は、射出成形又は他の成形、3D印刷、機械加工又は他の製造方法を使用して形成されてもよい。非導電性部分は、シリコン又はシリコーン、ゴム、硬質ゴム、プラスチック、ナイロン、液晶ポリマー(LCP)、セラミック又は他の非導電性材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。同様に、ガスケット又はグロメットは、圧縮永久歪みが小さいエラストマーを含むが、それに限定されない種々の材料から形成されてもよい。この材料は、コネクタレセプタクルの寿命を通して一貫した性能を確保するのに効果的だろう。本考案の特定の実施形態において、使用されるエラストマーは、シリコーン又はウレタンであってもよい。使用されるプリント回路基板は、FR‐4又は他の材料から形成されてもよい。本考案の多くの実施形態において、プリント回路基板の代わりに、可撓性回路基板などの他の基板が使用されてもよい。
本考案の実施形態は、ポータブル演算デバイス、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、オールインワンコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ、リモートコントロールデバイス、充電器及び他のデバイスなどの種々の型のデバイスに配置でき且つそれらのデバイスに接続可能であるコネクタレセプタクルを提供できる。それらのコネクタレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、パワー、イーサネット(登録商標)、DisplayPort、Thunderbolt、Lightning及び既に開発済みであるか、現在開発中であるか又は将来開発されると思われる他の種類の規格インタフェース又は規格外インタフェースのような種々の規格に従って信号及び電力の経路を形成できる。
本考案の種々の実施形態は、本明細書において説明される上記の特徴及び他の特徴のうち1つ以上を含んでもよい。以下の詳細な説明及び添付の図面を参照することにより、本考案の性質及び利点を更によく理解できるだろう。
図1は、本考案の実施形態を取り入れることにより改善できる電子系統を示す。図1は、その他の図面と同様に説明の便宜上示されており、本考案の実施可能な実施形態又は実用新案登録請求の範囲を限定しない。
電子系統100は、電子デバイス120及び130を接合するケーブル110を含んでもよい。この実施例において、電子デバイス120は、スクリーン122を有するラップトップコンピュータ又はポータブルコンピュータであってもよい。電子デバイス130は、スクリーン132を含むモニタ130であってもよい。本考案の他の実施形態において、ケーブル110は、ポータブル演算デバイス、タブレット、デスクトップコンピュータ、オールインワンコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ及び充電器などの種々の種類のデバイスを結合してもよい。ケーブル110のようなケーブルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)パワー、イーサネット、DisplayPort、Thunderbolt、Lightning並びに原時点で既に開発済みであるか、開発中であるか又は将来開発されると思われる他の種類の規格インタフェース及び規格外インタフェースのような種々の規格に従って信号及び電力の経路を形成してもよい。ケーブル110は、本考案の実施形態により提供されるコネクタレセプタクルを介して電子デバイス120及び130に装着されてもよい。
上記したように、差し込みによってコネクタレセプタクルが損傷される場合もある。この損傷は、特にコネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルにまっすぐに差し込まれず、斜めに差し込まれるか又はねじ込まれた場合に起こると考えられる。また、タンなどのコネクタレセプタクルの部品が細いか又は薄い場合にも損傷は起こりやすい。従って、本考案の実施形態は、このような差し込み時の力に耐えることができるコネクタレセプタクルを提供してもよい。本考案の実施形態はコネクタ差し込み部の差し込み中のコネクタレセプタクルの損傷を防止できるが、本考案の実施形態は、コネクタ差し込み部が抜き取られる際のコネクタレセプタクルの損傷及びコネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルに既に差し込まれている状態でコネクタ差し込み部又はコネクタレセプタクルに加えられる力によって生じる損傷を更に防止してもよい。本考案の実施形態は、他の時点で無関係の物品によって引き起こされるコネクタレセプタクルの損傷を更に防止してもよい。説明をわかりやすくするために本明細書を通して、上記のような状況又は他の時点で起こりうる損傷をコネクタ差し込み部の差し込み中に起こる損傷と呼んでもよい。
図2は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルの正面図を示す。このコネクタレセプタクルは、装置筐体200の開口部に配置されたタン210を含んでもよい。タン210は1つ以上の接地接点214を支持してもよい。タン210は装置筐体200の後壁部220を介してコネクタレセプタクルの凹部から現れてもよい。
本考案のこの実施形態及び他の実施形態において、コネクタ差し込み部の開口部に更に差し込みやすくするために、タン210の前部は面取りされてもよい。コネクタ差し込み部を繰り返し差し込むことによって起こりうるタン210の前面の摩耗を減少させるために、この面取り開口部に被覆膜が形成されてもよい。
本考案の種々の実施形態において、コネクタ差し込み部の差し込み中の損傷を防止するために、コネクタレセプタクルのタン210又は他の部分は補強されてもよい。それらタンは、装置筐体の開口部に配置されてもよく、装置筐体とは別のコネクタレセプタクル筐体に配置されてもよいが、他の構造に配置されてもよい。そのようなコネクタシステムの一実施例が図3に示される。
図3は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルに差し込まれた後の本考案の実施形態に係るコネクタ差し込み部を示す。詳細には、コネクタ差し込み部310は、コネクタレセプタクル300に既に差し込まれている。レセプタクル300は、ポータブルコンピューティングデバイス、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、オールインワンコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ、リモートコントロールデバイス、充電器及び他のデバイスのような種々の種類のデバイスに配置されてもよい。コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300は、コネクタ差し込み部及びレセプタクルが含まれる他の部分と同様に、USB‐Cを含むユニバーサルシリアルバス(USB)のうちの1つ、高解像度マルチメディアインタフェース(登録商標)(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、イーサネット、DisplayPort、Thunderbolt(商標)、Lightning(商標)、ジョイントテストアクショングループ(JTAG)、テストアクセスポート(TAP)、誘導型自動ランダムテスト(DART)、汎用非同期受信機/送信機(UART)、クロック信号、電力信号、及び既に開発済みであるか、開発中であるか又は将来開発されると思われる他の種類の規格インタフェース、規格外インタフェース及び独自のインタフェース、並びにそれらの組み合わせのような種々の規格に従った信号の経路を構成してもよい。本考案の他の実施形態において、コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300は、コネクタ差し込み部及びレセプタクルが含まれる他の部分と同様に、それらの規格のうち1つ以上の規格に対して縮小機能セットを提供するために使用されてもよい。本考案の種々の実施形態において、コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300により形成される相互接続経路とこの中の他の差し込み部及びレセプタクルとは、電力、接地、信号、テストポイント及び他の電圧、電流、データ又は他の情報を搬送するために使用されてもよい。コネクタ差し込み部310に関する更なる情報は、本明細書に参照により組込まれる2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21847US1、名称「CONNECTOR RECEPTACLE HAVNG A SHIELD」の同時係属米国特許出願第14/543,711号から得られる。
図4は、本考案の一実施形態に係るコネクタシステムの断面図を示す。本例は、本考案の他の実施形態である他のレセプタクルとタンの機能性を示す。本実施例において、コネクタレセプタクル300は、複数の接点412を支持するタン410を含んでもよい。前述のように、タン410に接地接点414が配置されてもよい。接地接点414は、垂直部分416及び水平部分418を含むように段差のある構造であってもよい。水平部分418はレセプタクルシールド420と接触してもよい。
コネクタ差し込み部310は、接点460を取り囲むシールド470を含んでもよい。シールド470は、接地接点472に電気的に接続されてもよい。シールド470は端部材474で終端してもよい。タン410は中央接地平面又は中央接地部分(図示せず)を含んでもよく、コネクタ差し込み部は接地平面又は接地部分480を含んでもよい。
この構造は、接点412及び460により形成される信号経路を遮蔽できる。詳細には、コネクタ差し込み部のシールド470は、レセプタクルシールド420と電気的に接触してもよい。レセプタクルシールド420は、垂直部分416及び水平部分418を介して接地接点414に電気的に接続してもよい。コネクタ差し込み部の接地接点472は、接地接点414及びコネクタ差し込み部のシールド470と電気的に接触してもよい。タン410の接地平面及び接地部分と、コネクタ差し込み部の接地平面又は接地部分480とは、互いに電気的に接続すると共に、他の構造とも電気的に接続してもよい。本考案の種々の実施形態において、端部材474は導電性であってもよく、従って垂直部分416との間に電気的接続を形成してもよい。この遮蔽は、接点412及び460の信号を互いに絶縁すると共に、このコネクタシステムの外にある回路、トレース及び構成要素から絶縁するのに効果的だろう。
図5は、本考案の一実施形態に係るコネクタシステムの斜位透視図を示す。本例は、本考案の他の実施形態である他のレセプタクルとタンの機能性を示す。本実施例において、コネクタ差し込み部310は、コネクタレセプタクル300に差し込まれてもよい。このコネクタ差し込み部及び他のコネクタ差し込み部に関する更なる詳細は、同様に、本明細書に参照により組込まれる2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21847US1、名称「CONNECOR RECEPTACL HAVING A SHIELD」の同時継続米国特許出願第14/543,711号から得られる。
このコネクタシステムは、含まれる他のコネクタシステムと同様に、少なくとも3つの機能を実行してもよい。第1の機能は、コネクタ差し込み部とコネクタレセプタクルとの間で信号を搬送する機能である。それらの信号には、電力信号、接地信号、並びにオーディオ信号及びビデオ信号などのデータ信号が含まれてもよい。第2の機能は、信号が転送されている間に、それらの信号を遮蔽する機能である。この機能は、転送中の信号の破損を防止又は減少できる。第3の機能は、コネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルから外れるという不慮の事態を回避するように保持力を加える機能である。そのような偶発的な抜け落ちは、大容量ファイルの転送中には特に望ましくないだろう。
信号は、レセプタクル300の接点412と係合できるコネクタ差し込み部310のピン460を使用して転送されてもよい。
それらの信号は、いくつかの方法によって遮蔽可能である。例えば、コネクタ差し込み部310のシールド470は、フィンガ473で接地部材472に電気的に接続してもよい。コネクタ差し込み部310の前部にある接地接点474は、レセプタクル300の接地部材414の水平部分に接触してもよい。接地部材414は、接続点421を介してコネクタレセプタクルのシールド420に電気的に接続してもよい。コネクタレセプタクル300のシールド420は、コネクタ差し込み部310のシールド470に電気的に接続してもよい。
タン129の切欠き125と係合する側部接地接点112により、保持が行われてもよい。詳細には、側部接地接点510は、タン410の側部にある切欠き411と係合可能な接触部分512を含んでもよい。切欠き411は、めっきされ且つコネクタレセプタクル300の接地点に接続されてもよく、それにより、コネクタ差し込み部310を介して接地点に接続される側部接地接点510との間に別の接地経路が形成されてもよい。
本考案の種々の実施形態において、望まれる保持力の量はそれぞれ異なるだろう。従って、差し込み中に側部接地接点510がばねのように戻って、切欠き411に嵌合するように、側部接地接点510はあらかじめ偏向されてもよい。種々の用途に対してそれぞれ異なる保持力を実現するために、側部接地接点510の強度及び厚さも調整されてよい。例えば、ドッキングステーションのような本考案のいくつかの実施形態では、保持力をなくすことが望ましいだろう。その場合、側部接地接点510は配置されなくてもよい。
タン、筐体又は他の部分のようなコネクタレセプタクルの各部分は、種々の方法で補剛又は補強されてもよい。この補強は、一部又はほぼ全体がタン又はレセプタクルの他の部分の外側にあってもよいが、補強の一部又はほぼ全体は、タン又はレセプタクルの他の部分の内側に配置されてもよい。例えば、コネクタレセプタクルのタンを補強するために、一部がタンの外側に出る金属フレームを使用してもよい。その一実施例が図6に示される。
図6は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。前述のように、タンはコネクタ差し込み部で使用されてもよい。
このタンは、複数の接点612を支持するタン部分610を含んでもよい。タン610は、切欠き632を有する側部分630を含んでもよい。切欠き632は、コネクタ差し込み部の保持構造と係合するために使用されてもよい。前述のように、接地接点614が含まれてもよい。接地接点614は、このタンを使用してコネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルに差し込まれたときにコネクタ差し込み部の接地接点に電気的に接続してもよい。接地接点614は、垂直部分616及び水平部分618を更に含んでもよい。水平部分618は、このタンを使用するコネクタレセプタクルのシールドに接続してもよい。筐体640が含まれてもよい。このタンは、タンを含む他の部分も同様に、装置筐体及びタン内の凹状に形成されたレセプタクル内に含まれてもよい。参考例が、本明細書に参照により組込まれる2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21848US1、名称「CONNECTOR RECEPTACLE HAVNG A SHIELD」の同時係属米国特許出願第14/543,748号に示される。また任意に、これらのタンは図3−5に例示されるようにシールドによって囲まれてもよい。参考例が、本明細書に参照により組込まれる2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21847US1、名称「CONNECTOR RECEPTACLE HAVNG A SHIELD」の同時係属米国特許出願第14/543,711号に示される。
このコネクタレセプタクルのタンは、種々の方法で形成されてもよい。本考案の一実施形態に係る方法を図7以降の図面に示す。
図7は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの各部分を示す。このコネクタレセプタクルのタンは金属部材630を含んでもよい。金属部材630は、切欠き632を有する側部分634を含んでもよい。側部分634は、1つ以上の筋交部分636及び638によって支えられてもよい。非導電性差し込み部分710は、側部分634の内面にある溝穴又は溝639と位置合わせされ、金属部材630に滑り込むように動かされてもよい。本考案の本実施形態及び他の実施形態における金属部材は金属から形成されてもよいが、本考案の他の実施形態において、金属部材は、セラミック又は他の材料などの非金属材料から形成されてもよい。
図8は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの一部を示す。図8において、非導電性差し込み部分710は既に金属部材630に差し込まれている。この非導電性部材は、ここに示されるタンの類似の非導電性部分も同様に、そのタンを含むコネクタレセプタクルを収容する装置筐体の色と一致するように成形や色付けされてもよい。
図9は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの一部を示す。図9において、筐体640は、筋交部分636、非導電性差し込み部分710及び接点612の各部分の周囲に射出成形されている。側部分630の上部、底部及び外面、接点612の上部並びに筋交部分638の上部は露出したままであってもよい。接地接点614は、側部分630の上面及び底面に結合されてもよく、水平部分618は筋交部分638に結合されてもよい。この結合は、はんだ付け、レーザー溶接又はスポット溶接により形成されてもよいが、別の適切な技術を使用することにより形成されてもよい。
本考案の他の実施形態において、補強構造は、上記の実施例のように一部又はほぼ全体がタンの外側に配置される構成ではなく、一部又はほぼ全体がタンの内側に配置される構成であってもよい。一部又はほぼ全体が内側に配置された補強構造を有するタンの実施例は、図10以降の図面に示される。
図10は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンで使用可能な金属中央部材を示す。この金属中央部材は中央部分1000を含んでもよい。中央部分1000は、側部1013及び接地接点1014を形成するために折り重ねられた左側延出部分を含んでもよい。この左側延出部分は、垂直部分1016及び接地接点1018を形成するために折り重ねられた後部延出部分を更に含んでもよい。中央部分1000の右側延出部分も、下面に同様の接点を形成するために折り重ねられてもよい。金属中央部材は、タブ1019を含む後部延出部分を更に含んでもよい。タブ1019は、プリント回路基板の開口部に差し込まれ且つ開口部でトレースにはんだ付けされてもよい。中央部分1000は、折り重ね側部分1002及び折り重ね前部分1004を含んでもよい。折り重ね側部分1002及び折り重ね前部分1004は、タンの側部及び前部を補強してもよい。レセプタクルのタンの製造中にプラスチック成形材料が流れ込むことができるように、この構造にいくつかの開口部が設けられてもよい。本考案の本実施形態及び他の実施形態における金属中央部材は金属から形成されてもよいが、本考案の他の実施形態において、金属中央部材は、セラミック又は他の材料のような非金属材料から形成されてもよい。
図11は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの透視図を示す。本実施形態の場合も、コネクタのタンは金属中央部材1000を含んでもよく、金属中央部材1000は、接地接点1014及び1018を形成するために折り重ねられた延出部分を含んでもよい。金属中央部材の中央部分を覆うように、第1の被覆成形部分1110が形成されてもよい。接点1112は、第1の成形部分1110に配置されるか又はその一部として含まれてもよい。第1の部分を覆うように、第2の被覆成形部分1120が形成されてもよい。第2の成形部分1120は支柱1122を含んでもよく、支柱1122は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に挿入されてもよい。第2の被覆成形部分1120は、接地接点1014及び1018と、信号接点1112の上面とを露出させたまま残してもよい。更に、折り重ね側部分1002の側部は、タンの内側の切欠きで露出したまま残されてもよく、それらの部分は、コネクタ差し込み部の保持構造と電気的に接触してもよい。
本明細書において示される他の金属中央部材と同様に、金属中央部材1000は金属製であってもよく、例えば薄板金から形成されてもよい。本考案の他の実施形態において、金属中央部材1000などの金属中央部材は、非導電性材料を含む他の材料から形成されてもよい。
本考案の他の実施形態は、他の種類の金属中央部材を使用してもよい。その一実施例が図12以降の図面に示される。
図12は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンで使用可能な別の金属中央部材を示す。前述のように、金属中央部材は、側部1213及び接地接点1214を形成するために折り重ねられた右側延出部分及び左側延出部分を含んでもよく、それらの延出部分は、縁部1216及び接地接点1218を形成するために折り重ねられた後部延出部分を有してもよい。金属中央部材は、タブ1219を含む後部延出部分を有してもよい。折り重ね補強側部1202及び折り重ね補強前部1204が含まれてもよい。
図13は、図12の金属中央部材の下面図を示す。前述のように、側部1213及び1215、並びに接地接点1214及び1218を形成するために、側部延出部分及び後部延出部分が折り重ねられてもよい。前述のように、側部折り重ね部分1202及び前部折り重ね部分1204が含まれてもよい。後部延出部分はタブ1219を含んでもよい。
図14は、図12の金属中央部材を使用して形成されたコネクタレセプタクルの一部を示す。レセプタクルのタンの切欠きで、折り重ね側部分1202の側部が露出されていてもよい。金属中央部材の中央部分の周囲に第1の成形部分が形成されてもよい。第1の成形部分1410に接点1412が挿入又は配置されてもよいが、接点1412は、第1の成形部分1410が形成される時点で所定の場所にあってもよい。第1の成形部分1410の後部の周囲に第2の成形部分1420が形成されてもよい。第2の成形部分1420は、接地接点1414及び1418を露出させたままにしてもよい。
図15は、図14のコネクタレセプタクルの断面図を示す。この断面図は、金属中央部材の一部に沿った折り重ね部分を示す。詳細には、金属中央部材1200は、側部1213及び接地接点1214を形成するために折り重ねられてもよい。接地接点1218も示される。
図16は、図14のコネクタレセプタクルの別の断面図を示す。本実施例において、金属中央部材は、側部1216及び接地接点1218を形成するために折り重ねられる。タンの前部を補強するために、前部折り重ね部分1610が形成されてもよい。
図17は、図14のコネクタレセプタクルの別の断面図を示す。本実施例において、側部折り重ね部分1202は、タンの側部を補強する。金属中央部材1200の折り重ね側部分1202の外側縁部は、第1の成形部分により露出したままにされてもよい。
図18は、図14のコネクタレセプタクルの平面図を示す。このコネクタレセプタクルのタンは、接点1212、並びに接地接点1214及び1218を含むタンを支持する金属中央部材1200を含んでもよい。
上記の実施例では、金属中央部材は一体の部材として形成されるが、本考案の他の実施形態において、金属中央部材は、2つ、3つ又は4つ以上の個別の部材から形成されてもよい。それらの個別の部材は、互いにはんだ付けされるか、スポット溶接されるか又はレーザー溶接されるか、あるいは他の方法で互いに固定されてもよい。その実施例が図19以降の図面に示される。
図19は、本考案の一実施形態に係る金属中央部材を示す。本実施例において、中央部分1900は第2の部分1910に装着されてもよい。第2の部分1910は、接地接点1214及び1218を形成するために折り重ねられてもよい。タンの切欠きで、外側縁部1932は露出されていてもよい。このタンを有するコネクタレセプタクルにコネクタ差し込み部が差し込まれるときに、縁部1932は、コネクタ差し込み部の保持構造との間に電気的接触を形成してもよい。
この金属中央部材の周囲に成形部分を形成し且つ複数の信号接点を支持するために、1つ以上の成形工程が使用されてもよい。種々の実施形態は、先に示したように2つの成形工程を使用してもよく、その場合、第1の成形部分は、複数の信号接点を支える支持部分を形成し、接地接点を露出させたままにするように、タンの後部の周囲に第2の被覆成形部分が配置される。その一実施例が図20に示される。
図20は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。前述のように、タンの切欠きで縁部1932が露出されていてもよい。接地接点1914及び1918は露出されていてもよく、信号接点1912の上部も同様である。第1の成形部分2010は、レセプタクルのタンの前部分を形成してもよく、第2の被覆成形部分2020は、レセプタクルのタンの後部を覆うように形成されてもよい。
図21は、本考案の一実施形態に係る別の金属中央部材を示す。本実施例において、金属中央部材は、3つの部材、すなわち中央部材2100、上部材2110及び底部材2120から形成される。前述のように、上部材及び底部材は、接地接点を形成するために折り重ねられてもよい。
図22は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。前述のように、タンの切欠きで縁部2232が露出されていてもよい。金属中央部材を形成するために、3つの部材2100、2110及び2120が使用されてもよい。第1の成形部分2210は接点2112を支持してもよく、第2の被覆成形部分2220は、コネクタレセプタクルのタンの後部を形成してもよい。
本考案の別の実施形態において、更なる補強を実現するために、金属中央部材を形成するために使用される3つの部材は、タンの前部付近で積み重ねられてもよい。その一実施例が図23に示される。
図23は、本考案の一実施形態に係る金属中央部材を示す。本実施例において、金属中央部材は、3つの部材、すなわち中央部分2300、上部材2310及び底部材2320から形成される。コネクタレセプタクルのタンの前部を更に補強するために、上部材及び底部材は、図示されるように前部横延出部分2312として前部に沿って延出する。
図24は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。前述のように、タンの切欠きで縁部2432が露出されていてもよい。金属中央部材を形成するために、中央層2300、上部層2310及び底部層2320を含めて、3つの部材が使用されてもよい。第1の成形部分2410は接点2412を支持してもよく、第2の被覆成形部分2420は、タンの後部を形成してもよい。
本考案の種々の実施形態において、前部横延出部分2312は、上記の実施例の延出部分より短くてもよい。その一実施例が図25に示される。
図25は、本考案の一実施形態に係る金属中央部材を示す。本実施例において、金属中央部材は、3つの部材、すなわち中央部分2500、上部分2510及び底部分2520から形成される。本実施例における横延出部分2512は、先の実施例の前部横延出部分2312より明らかに短くてもよい。
図26は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。前述のように、タンの切欠きで縁部2632が露出されていてもよい。同様に、金属中央部材を形成するために、3つの部材、すなわち中央部分2500、上部分2510及び底部分2520が使用されてもよい。前述のように、第1の成形部分2610及び第2の成形部分2620が使用されてもよい。第1の成形部分2610は、接点2612を支持するために使用されてもよい。
本考案の上述の実施形態において、金属中央部材は、単一の部材又はユニットとして形成されてもよい。例えば、金属中央部材は、1枚の薄板金からスタンピングにより形成され且つ折り重ねられてもよい。同様に、本考案の他の実施形態において、金属中央部材は複数の部材から形成されてもよい。その一実施例が図27に示される。
図27は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルの別のタンを示す。本考案のこの特定の実施形態において、金属中央部材は、3つの個別の部材から形成されてもよい。詳細には、金属中央部材は、中央部分2710と、接地接点2714及び2718を形成する上部分2740と、下部分2750とから形成されてもよい。中央部分2710、上部分2740及び下部分2750は、側部タブ2730をそれぞれ含んでもよい。側部タブ2730は、上部分2740、下部分2750及び中央部分2710を一体に固着するために互いにレーザー溶接されてもよい。また、タブは、レーザー溶接中にこれらの金属部分を互いに位置合わせするために使用されてもよい。詳細には、タブは、レーザー溶接中に互いに位置合わせされ且つ一体にクランプされてもよい。
中央部分2710はタン2700を補強してもよい。上部分2740は、上部接地接点2718及び下部接地接点2714を構成してもよい。下部分2750は、このタンの下面に同様の接地接点を構成してもよい。金属中央部材は筐体2720に収納されてもよい。筐体2720は支柱2722を含んでもよく、支柱2722は、構造を機械的に安定させるためにプリント回路基板又は他の基板に挿入されてもよい。成形工程中のプラスチック又は他の材料の流れを改善するために、金属中央部材の各部分は、開口部2719のような穴又は開口部を含んでもよい。これらの実施例に示されるタン又は本考案の実施形態と一致する類似のタンは、コネクタレセプタクルで使用可能であるが、本考案の他の実施形態において、これらのタン又は類似のタンは、コネクタ差し込み部で使用されてもよい。
図28は、図27のコネクタレセプタクルのタンの正面図を示す。この補強金属中央部材も、中央部分2710、上部分2740及び下部分2750を含んでもよい。これらの部分はタブ2730を含んでもよく、タブ2730は、レーザー溶接工程中に3つの部材を1つのユニットとして一体に固着するために互いに位置合わせされ且つ一体に保持されてもよい。上部分及び下部分は、上部接地接点2718及び下部接地接点2714を形成するために折り重ねられてもよく、それらの接地接点は、垂直面2716により一体に接合されてもよい。本実施例において、中央部分2710は、タン2700を補強するために使用されてもよい。筐体2720は、金属中央部材の周囲に形成されてもよく且つ機械的に安定させるための支柱2742を含んでもよい。
図29は、図27のコネクタレセプタクルのタンの平面図である。この場合も、金属中央部材は、中央部分2710と、接地接点2714及び2718を形成する上部分とを含んでもよい。中央部分2710の後部からタブ2719が延出してもよい。それらのタブ2719及び支持部分は下方へ折り重ねられてもよく、タブ2719は、プリント回路基板又は他の適切な基板に挿入されてもよい。筐体2720は、接地接点2714及び2718が露出するように金属中央部材の各部分を取り囲んでもよい。前述のように、金属中央部材の各部分は側部タブ2730を含んでもよい。タブ2730は、互いに位置合わせされ且つレーザー溶接中又はスポット溶接中に金属部材の個別の部材をクランプ又は保持するために使用されてもよい。
図30は、図27のコネクタレセプタクルのタンの側面図を示す。前述のように、タン2700は、金属中央部材の中央部分2710によって補強されてもよい。金属中央部材は、上部分2740及び下部分2750を更に含んでもよい。それらの上部分及び下部分は、接地接点2714及び2718を構成してもよい。金属中央部材は、タブ2722を含む筐体2720に収納されてもよい。タブ2719は、中央部分2710の後端部から延出してもよい。タブ2719が筐体2720の底部から延出して、プリント回路基板の開口部に挿入されるように、この後部分は下方へ折り重ねられてもよい。
図31は、図27のコネクタレセプタクルのタンの斜位平面図である。タン2700は、複数の接点に対応する溝穴3110を含んでもよい。筐体2720は、接地接点2714及び2718が露出するように形成されてもよい。筐体2720はタブ2722を含んでもよい。
図32は、図27のコネクタレセプタクルのタンの斜位下面図である。同様に、タン2700は、複数の接点に対応する溝穴3110を含んでもよい。タブ2719を含む中央部分の後部分は、タブ2719が筐体2820の底部を越えて延出するように曲げられてもよい。これにより、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部にタブ2719を挿入することができる。前述のように、筐体2820は、接地接点2714及び2718が露出するように構成されてもよい。
図33は、図27のコネクタレセプタクルのタンの背面図である。同様に、筐体2720は、複数の接点に対応する溝穴3110を形成するように構成されてもよい。前述のように、金属中央部分はタブ2719を含んでもよい。
図34は、図27のコネクタレセプタクルのタンの別の断面図を示す。本実施例は、中央部分2710と、接地接点2718及び側壁部分2713を含む上部分と、上部分と左右対称の構造である底部分とを含む金属中央部材の断面を示す。側部タブ2730は開口部2731を含んでもよい。
図35は、図27のコネクタレセプタクルのタンの別の断面図を示す。同様に、金属中央部材は、中央部分2710と、接地接点2718及び側壁2713を含む上部分とを含んでもよい。中央部分2710の側部分2705は、タン2700で露出されていてもよい。これにより、このタンを含むコネクタレセプタクルにコネクタ差し込み部が差し込まれたときに、コネクタ差し込み部の側部接地接点との間に電気的接続を形成することができる。
図36は、図27のコネクタレセプタクルのタンの別の断面図を示す。同様に、金属中央部材は、タン2700の側部接地接点2705を形成する中央部分2710を含んでもよい。金属中央部材は、上部分と、接地接点2714を形成する下部分とを更に含んでもよい。
図37は、図27のコネクタレセプタクルのタンの別の断面図を示す。同様に、このタンは、タン2700を補強するための部分2710を有する金属中央部材を含んでもよい。接地接点2714及び2718を形成する上部分及び下部分が設けられてもよい。接地接点2714及び2718は、垂直面2713により結合されてもよい。筐体2720は、接地接点2714及び2718が露出するように金属中央部材の各部分の周囲に形成されてもよい。
本考案の他の例示的な実施形態は、1つ以上のプリント回路基板部分を含むようなコネクタレセプタクルのタンを使用してもよい。プリント回路基板を使用する場合、信号トレースが適切に整合され且つ遮蔽されたコネクタレセプタクルのタンを提供できる。その実施例が図38以降の図面に示される。
図38は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの一部を示す。このタンは金属コア3830を含んでもよい。金属コア3830は、タンを機械的に補強すると共に、タンの上面のトレースと下面のトレースとを電気的に絶縁してもよい。金属コア3830の一方の面に第1のプリント回路基板部分3840が配置されてもよい。プリント回路基板3840は、接点3812、配線部3813及び接地遮蔽部分3820を支持してもよい。第1の回路基板部分3840の上に別の回路基板部分3850が配置されてもよい。この別の回路基板部分3850は、第1のプリント回路基板部分3840の一方の面に装着されるか、積層されるか又は他の形で固定されてもよい。本考案の他の実施形態において、第2のプリント回路基板部分3850が後に残るように、第2のプリント回路基板部分の一部は除去されてもよい。接地接点3814を形成するために、別のプリント回路基板部分3850はめっきされてもよい。角度3890は種々の角度であってもよく、例えば、角度3890は少なくとも約10°、20°、30°、40°、50°、60°又はそれを超える角度であってもよい。
本考案の本実施形態において、タンの一方の側から別の側へトレースを経路指定することが望ましいだろう。従って、本考案の実施形態は、金属コアと、タンの上面及び底面のトレースを接続するために使用されるビアとを絶縁してもよい。その一実施例が図39に示される。
図39は、本考案の一実施形態に係る一度に信号を経路指定する方法を示す。本実施例において、接点3912は、配線部3913及びビア3914を介して接点3915に電気的に接続されてもよい。絶縁領域3950は、ビア3914を金属コア3930から絶縁してもよい。この絶縁領域は樹脂又は他の材料から形成されてもよい。領域3950は、金属コア3930より前に形成されてもよい。
本考案の他の実施形態において、隆起した第2のプリント回路基板部分を形成する代わりに、射出成形プラスチック又は他の材料を使用して隆起部分が形成されてもよい。その一実施例が図40に示される。
図40は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。本実施例において、接点4012は、プリント回路基板4030の配線部トレース4013に電気的に接続してもよい。接地接点4014を形成するために、プラスチック成形部分4040はめっきされてもよい。配線部トレース4013を絶縁するために、接地トレース4050が使用されてもよい。
本考案の他の実施形態において、プリント回路基板は、接点及び配線部を支持するために使用されてもよく、タンの大部分はプラスチックから形成されてもよい。その一実施例が図41に示される。
図41は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示す。本実施例において、金属コア4130の周囲にプラスチック筐体4140が形成されてもよい。前述のように、金属コア4130は、補強及び電気的絶縁を実現してもよい。プリント回路基板4120は、プラスチック筐体4140の所定の場所に成形されるか又はプラスチック筐体4140に装着されてもよい。プリント回路基板4120は、接点4112及び配線部トレース4113を支持してもよい。接地接点4114を形成するために、第2の被覆成形部分4150が形成され且つめっきされてもよい。
図42は、本考案の一実施形態に係る別のコネクタレセプタクルのタンを示す。図42において、基板4220及び金属コア4230は、プラスチック成形部分4240の背後まで延出されてもよい。これにより、配線部トレース4213及び金属コア4230を操作しやすくなる。基板4220としてプリント回路基板の代わりに可撓性プリント基板を使用することにより、更に操作を容易にすることができる。基板4220を可撓性回路基板にすることにより、主論理基板、マザーボード又は他の適切な基板などのプリント回路基板にトレース4213を容易に配線できる。
本考案の他の実施形態において、レーザーダイレクトストラクチャリング(LDS)が使用されてもよい。詳細には、LDSプラスチックの部材上の接点及び配線部トレースの位置を規定するために、レーザーが使用されてもよい。その後、LDSプラスチックの面に接点及びトレースが形成されてもよい。コネクタレセプタクルのタンを形成するために、少なくとも一部がLDSプラスチックの周囲を覆う被覆成形部分が使用されてもよい。その一実施例が図43に示される。
図43は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの一部を示す。接点4312及び配線部トレース4313は、LDSプラスチック4320の片面に形成されてもよい。LDSプラスチック部材4320を固定し且つコネクタレセプタクルのタンの一部を形成するために、プラスチック被覆成形部分4330が使用されてもよい。
図44は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンの別の部分を示す。前述のように、LDSプラスチック4420の面に、接点4412及び配線部トレース4413、並びに接地パッド4414が形成されてもよい。信号の配線にビア4440が使用されてもよい。コネクタレセプタクルのタンの一部を形成するために、プラスチック筐体4430が使用されてもよい。尚、図44は、コネクタレセプタクルのタンの一部の上半分を示す。実際のレセプタクルのタンには、これと対称の構造の底部分が含まれてもよい。
先の実施形態と同様に、コネクタレセプタクルの損傷を防止するために、本考案の実施形態は補強タンを含んでもよい。その一実施例が図45以降の図面に示される。
図45は、本考案の一実施形態に係る補強タンを有するコネクタレセプタクルを示す。このコネクタレセプタクルは筐体4540を含んでもよい。タン4510は筐体4540の一部として形成されてもよい。タン4510は幅広部分4514を含んでもよい。タン4510は、接点4520を支持する複数の溝穴又は溝4512を含んでもよい。接点4520は貫通孔接点部分4522で終端してもよい。貫通孔接点部分4522は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に嵌合し且つ電力搬送、接地、信号搬送、あるいは他の電圧又は電流の搬送のためのトレースに装着されてもよい。
筐体4540は支柱4542を含んでもよい。機械的に安定させるために、支柱4542は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に挿入されてもよい。
筐体4540の少なくとも一部は、シールド4550により被覆されてもよい。シールド4550は、筐体4540の一方の側にあるタブ4544を受け入れる開口部4554を含んでもよい。これにより、シールド4550を筐体4540に対して所定の場所に固着できる。シールド4550は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に嵌合するタブ4552を更に含んでもよい。タブ4552は、遮蔽を実現するために接地点に接続してもよい。
このコネクタレセプタクルは、中央接地平面構造を更に含んでもよい。この接地平面構造は側部接地接点4530を構成してもよい。シールド4550は、場所4556でスポット溶接又はレーザー溶接により中央接地平面構造の一部に結合されてもよい。中央接地平面構造は、タン4510の肉厚部分にある接地接点4532を更に含んでもよい。
図46は、図45のコネクタレセプタクルの下面図である。前述のように、タン4510は、筐体4540の一部として形成されてもよい。機械的に安定させるために、筐体4540は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に嵌合する支柱4542を含んでもよい。筐体4540は、シールド4550の開口部4554に嵌合するタブ4544を更に含んでもよい。これにより、シールド4550を筐体4540に対して所定の場所に固着することができる。
タン4510は複数の溝穴又は溝4512を含んでもよい。この溝穴又は溝4512に接点4520が配置されてもよい。接点4520は貫通孔接点部分4522で終端してもよい。側部接地接点4530は、中央接地平面構造の一部として形成されてもよい。中央接地平面構造は、接地接点4532及び接点4534を更に含んでもよい。接点4534は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に嵌合するように構成されてもよく、それらの接点は、遮蔽及び接地帰路を目的として接地点に接続されてもよい。
コネクタレセプタクルの下面にシールド部分4610が配置されてもよい。シールド部分4610は、場所4612でスポット溶接又はレーザー溶接により中央接地平面構造に接続してもよい。シールド部分4610は、接点4614を介してプリント回路基板又は他の適切な基板の接地点に接続してもよい。
図47は、本考案の一実施形態に係る中央接地平面構造の周囲に形成された筐体を示す。前述のように、筐体4540は支柱4542及びタブ4544を含んでもよい。タン4510は筐体4540の一部として形成されてもよい。タン4510は接地接点4532を支持する幅広部分4514を含んでもよい。タン4510は複数の接点を受け入れる複数の溝穴又は溝4512を含んでもよい。
中央接地平面構造は、側部接地接点4530及び接地接点4532を含んでもよい。上部接点4536が含まれてもよい。スポット溶接又はレーザー溶接により、シールド(図示せず)が上部接点4536に結合されてもよい。
図48は、本考案の一実施形態に係る中央接地平面構造の周囲に形成された筐体の下面図を示す。筐体4540は支柱4542及びタブ4544を含んでもよい。タン4510は筐体4540の一部として形成されてもよい。タン4510は複数の接点を受け入れる溝穴又は溝4512を含んでもよい。
中央接地平面構造は、側部接地接点4530及び上部接点4536を構成してもよい。中央接地平面構造は、接点4534を介してプリント回路基板又は他の適切な基板の接地平面に接地されてもよい。
図49は、本考案の一実施形態に係る中央接地平面構造を示す。中央接地平面構造は、側部接地接点4530を含む前部分を含んでもよい。この前部分は複数の開口部4531を含んでもよい。開口部4531は、タン4510及び筐体4540の製造中にプラスチックを流しやすくするために使用されてもよい。また、中央接地平面構造の両側でプラスチックを接合することにより、タンを更に頑丈に形成できる。上部接地部分4536は場所4539に結合されてもよい。上部接地部分は、接地接点4532に結合される下向き部分4538を含んでもよい。下向き部分4538は、筐体4540の製造中にプラスチック又は他の材料を流しやすくするための複数の開口部4531を含んでもよい。中央接地平面構造は、コネクタレセプタクルが配置されるプリント回路基板又は他の適切な基板への接地接続を形成するための接点4534を含んでもよい。
図50は、図45のコネクタレセプタクルの展開図を示す。前述のように、筐体4550は支柱4542及びタブ4544を含んでもよい。タン4510は筐体4540の一部として形成されてもよい。タン4510は複数の溝穴4512を含んでもよい。タン4510の上面及び底面の溝穴4512に接点4520及び4521が配置されるように、接点4520及び4521が筐体4540に挿入されてもよい。接点4520及び4521は、接触部分4522及び4523で終端してもよい。接点4520及び4521は、筐体部分5010及び5020により一体に固着されてもよい。シールド4550は、開口部4554がタブ4544に嵌合するように筐体4540に嵌合してもよい。シールド4550は、前述のようにスポット溶接又はレーザー溶接により中央接地平面構造に結合されてもよい。シールド部分4610は、コネクタレセプタクルの下面に結合されてもよく且つ中央接地平面構造にスポット溶接又はレーザー溶接されてもよい。
本考案の実施形態は、機械的補強のためのフレーム又は他の構造を有するコネクタレセプタクルのタンを提供してもよい。その一実施例が図51以降の図面に示される。
図51は、本考案の一実施形態に係るインターポーザに装着された補強タンを示す。本実施例において、タン5110は、結合部分5170を介して筐体5150に結合されてもよい。タン5110は複数の接点5120を支持してもよい。接点5120は、表面実装接触部分5122又は貫通孔接触部分5124としてインターポーザの底面から突出してもよい。タン5110は、上面側及び底面側で接地接点5130を支持してもよい。接地接点5130は、部分5132により接点5120から絶縁されてもよい。筐体5150は1つ以上の支柱5152を含んでもよい。機械的に安定させるために、支柱5152は、プリント回路基板又は他の適切な基板の開口部に挿入されてもよい。シールド5160は、筐体5150の背面、上面及び左右の側面をほぼ被覆してもよい。シールド5160はタブ5162を含んでもよい。タブ5162は、プリント回路基板又は他の基板の開口部に挿入され且つ遮蔽のために接地トレース又は接地平面に接続されてもよい。
タン5110は相対的に小さく且つ薄くてもよい。このため、コネクタレセプタクルは、少なくともある程度損傷しやすい。従って、タン5110は補強のためのフレームを有するように形成されてもよい。このフレームは側部接地接点5190を形成してもよい。このフレームの更なる詳細は、図52以降の図面に示される。
図52は、図51のインターポーザの部分展開図を示す。同様に、筐体5150は、シールド5160により少なくとも部分的に遮蔽される。接点5120は、タン5110に配置されるように筐体5150の前面から突出してもよい。詳細には、タン5110は、接点5120を受け入れる複数の溝穴5112を含んでもよい。側部接地接点5190は、タン5110を補強するフレームの一部であってもよい。結合構造5170は、タン5110を筐体5150に装着するために使用されてもよい。側部接地接点5190を含むフレームは、大量の接地電流を搬送するために使用されてもよい。この電流は、側部接地接点を通り、接点5290を介して接地点へ流れてもよい。
図53は、図51のインターポーザのタンの展開図を示す。タン5110は中央接地平面5310を含んでもよい。中央接地平面5310はタン5110の中央に嵌合してもよい。タン5110は接点5120を受け入れる溝穴5112を含んでもよい。タン5110は、結合部分5170に装着されたフレーム5190を更に含んでもよい。フレーム5190は横部材5192を含んでもよい。前部接地接点を形成するために、横部材5192は露出されてもよいが、横部材5192はタン5110のプラスチックで被覆されてもよい。側部接地接点5190は、露出されてもよく且つプラグの保持接点との間に電気的接続を形成してもよい。
本考案の種々の実施形態において、タン5110は、それぞれ異なる方法で形成されてもよい。例えば、フレーム5190、横部材5192、接地接点5130及び結合部分5170は、金属などの導電性材料から単一の部材として形成されてもよい。例えば、この構造は、金属射出成形、スタンピング又は他の方法を使用して形成されてもよい。本考案の実施形態では、フレーム5190、横部材5192、接地接点5130及び結合部分5170は、金属射出成型により、導電性材料から単一の部材として形成されてもよく、接地接点5130はわずか0.15mmの厚さを有していてもよい。それらの構成は薄板金又は他の材料から形成されてもよい。接点5120及び中央接地部材5310が結合され、タン5110の差し込み成形部分が形成されてもよい。上記したように、インサート成形された部分は、装置筐体の色と一致するように色付けされてもよい。本考案の他の実施形態において、タン5110はフレーム5190に挿入されてもよい。中央接地部材5310は、タン5110の中央開口部に挿入されてもよい。次に、接点5120がタン5110の溝穴5112に挿入されてもよい。
図54は、図51のインターポーザの部分展開図を示す。上記の実施例と同様に、筐体は2つの部材から形成されてもよい。詳細には、筐体5150は筐体部分5410及び5420から形成されてもよい。それらの筐体部分5410及び5420は、接点5120の周囲に形成されてもよい。筐体部分5410を筐体部分5420に接合するために、筐体部分5410の支柱2712は、筐体部分5420の開口部5422に挿入されてもよい。シールド5160は、筐体部分5410及び5420の上部に嵌合されてもよい。シールド5160を所定の場所に固着するために、タブ5466は、切欠き5414に嵌合され且つ開口部5416に挿入されてもよい。シールド5460はフラップ5468を含んでもよい。フラップ5468は、結合部分5170の面5172に結合されてもよい。この結合は、レーザー溶接、スポット溶接、はんだ付け又は他の技術により形成されてもよい。
図示される実施例を含む本考案の種々の実施形態において、接点、接地接点、金属中央部材を含む金属部材、並びにシェル又はシールドなどのコネクタレセプタクルの他の導電性部分は、スタンピング、金属射出成形、機械加工、微小機械加工、3D印刷又は他の製造方法により形成されてもよい。導電性部分は、ステンレス鋼、鋼、銅、銅チタン合金、リン青銅又は他の材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。導電性部分は、ニッケル、金又は他の材料でめっき又は被覆されてもよい。非導電性部分は、射出成形又は他の成形、3D印刷、機械加工、あるいは他の製造方法を使用して形成されてもよい。非導電性部分は、シリコン又はシリコーン、ゴム、硬質ゴム、プラスチック、ナイロン、液晶ポリマー(LCP)、又は他の非導電性材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。同様に、ガスケット又はグロメットは、圧縮永久歪みが小さいエラストマーを含むが、それに限定されない種々の材料から形成されてもよい。これは、コネクタレセプタクルの寿命を通して一貫した性能を確保するのに効果的だろう。本考案の特定の実施形態において、使用されるエラストマーは、シリコーン又はウレタンであってもよい。使用されるプリント回路基板は、FR‐4又は他の材料から形成されてもよい。図示される種々のプリント回路基板及び本考案の他の実施形態におけるプリント回路基板の代わりに、可撓性回路基板などの他の基板が使用されてもよい。
本考案の実施形態は、ポータブル演算デバイス、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、オールインワンコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ、リモートコントロールデバイス、充電器及び他のデバイスなどの種々の型のデバイスに配置可能且つ接続可能であるコネクタレセプタクルを提供できる。本考案のコネクタレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、パワー、イーサネット、DisplayPort、Thnderbolt、Lightning及び既に開発済みであるか、開発中であるか又は将来開発されると思われる他の種類のインタンタフェース及び規格外インタフェースのような種々の規格に従って信号及び電力の経路を提供できる。
本考案の実施形態の以上の説明は、例示及び説明を目的として提示された。以上の説明は、余すところなく完璧であること又は本考案を記載された厳密な形態に限定することを意図せず、上記の教示に照らして、数多くの変形及び変更が可能である。実施形態は、本考案の原理及びその実際の用途への適用を最も適切に説明し、それにより、他の当業者が種々の実施形態の中で本考案を最良の形で利用すること及び意図される特定の用途に適合する種々の変形を加えて本考案を最良の形で利用することを可能にするために選択され且つ説明された。従って、本考案は、実用新案登録請求の範囲の範囲内のあらゆる変形及び同等の構成を含むことを意図することが理解されるだろう。
本出願は、「耐久性コネクタレセプタクル」と題する2015年4月9日に出願された米国特許出願第14/683134号、2014年4月14日に出願された米国仮特許出願第61/979469号、2014年5月21日に出願された米国仮特許出願第62/001060号、2015年3月7日に出願された米国仮特許出願第62/129826号に対する優先権に基づき、その権利を主張し、その内容全体を、参照により本明細書に組込む。