図1は、本考案の実施形態を取り入れることにより改善できる電子系統を示す。図1は、その他の図面と同様に説明の便宜上示されており、本考案の実施可能な実施形態または実用新案登録請求の範囲を限定しない。
電子系統100は、電子デバイス120及び130を接合するケーブル110を含んでもよい。この実施例において、電子デバイス120は、スクリーン122を有するラップトップコンピュータまたはポータブルコンピュータであってもよい。電子デバイス130は、スクリーン132を含むモニタ130であってもよい。本考案の他の実施形態において、ケーブル110は、ポータブル演算デバイス、タブレット、デスクトップコンピュータ、オールインワンコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ及び充電器などの種々の種類のデバイスを結合してもよい。ケーブル110のようなケーブルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)パワー、イーサネット、DisplayPort、Thunderbolt、Lightning並びに原時点で既に開発済みであるか、開発中であるかまたは将来開発されると思われる他の種類の規格インタフェース及び規格外インタフェースのような種々の規格に従って信号及び電力の経路を形成してもよい。ケーブル110は、本考案の実施形態により提供されるコネクタレセプタクルを介して電子デバイス120及び130に装着されてもよい。
図2は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルの正面図を示す。このコネクタレセプタクルは、装置筐体(ハウジング)200の開口部に配置されたタン210を含んでもよい。タン210は1つ以上の接地接点214を支持してもよい。タン210は装置筐体200の後壁部220を介してコネクタレセプタクルの凹部から現れてもよい。
本考案のこの実施形態及び他の実施形態において、コネクタ差し込み部の開口部に更に差し込みやすくするために、タン210の前部は面取りされてもよい。コネクタ差し込み部を繰り返し差し込むことによって起こりうるタン210の前面の摩耗を減少させるために、この面取り開口部に被覆膜が形成されてもよい。
本考案の種々の実施形態において、コネクタ差し込み部の差し込み中の損傷を防止するために、コネクタレセプタクルのタン210または他の部分は補強されてもよい。それらタンは、装置筐体の開口部に配置されてもよく、装置筐体とは別のコネクタレセプタクル筐体に配置されてもよいが、他の構造に配置されてもよい。そのようなコネクタシステムの一実施例が図3に示される。
図3は、本考案の一実施形態に係るコネクタレセプタクルに差し込まれた後の本考案の実施形態に係るコネクタ差し込み部を示す。詳細には、コネクタ差し込み部310は、コネクタレセプタクル300に既に差し込まれている。レセプタクル300は、ポータブルコンピューティングデバイス、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、オールインワンコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ、リモートコントロールデバイス、充電器及び他のデバイスのような種々の種類のデバイスに配置されてもよい。コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300は、コネクタ差し込み部及びレセプタクルが含まれる他の部分と同様に、USB‐Cを含むユニバーサルシリアルバス(USB)のうちの1つ、高解像度マルチメディアインタフェース(登録商標)(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、イーサネット、DisplayPort、Thunderbolt(商標)、Lightning(商標)、ジョイントテストアクショングループ(JTAG)、テストアクセスポート(TAP)、誘導型自動ランダムテスト(DART)、汎用非同期受信機/送信機(UART)、クロック信号、電力信号、及び既に開発済みであるか、開発中であるかまたは将来開発されると思われる他の種類の規格インタフェース、規格外インタフェース及び独自のインタフェース、並びにそれらの組み合わせのような種々の規格に従った信号の経路を構成してもよい。本考案の他の実施形態において、コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300は、コネクタ差し込み部及びレセプタクルが含まれる他の部分と同様に、それらの規格のうち1つ以上の規格に対して縮小機能セットを提供するために使用されてもよい。本考案の種々の実施形態において、コネクタ差し込み部310及びレセプタクル300により形成される相互接続経路とこの中の他の差し込み部及びレセプタクルとは、電力、接地、信号、テストポイント及び他の電圧、電流、データまたは他の情報を搬送するために使用されてもよい。コネクタ差し込み部310に関する更なる情報は、本明細書に参考として取り入れられている2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21847US1、名称「CONNECTOR RECEPTACLE HAVNG A SHIELD」の同時係属米国特許出願第14/543,711号から得られる。
図4は、本考案の一実施形態に係るコネクタシステムの断面図を示す。この例では、本明細書に示される他の実施例及び本考案の他の実施形態に含めることができる構造及び機能性を示すことができる。レセプタクル300は、図2または本明細書に示された他のレセプタクルの一つでもよい。本実施例において、コネクタレセプタクル300は、複数の接点412を支持するタン410を含んでもよい。前述のように、タン410に接地接点414が配置されてもよい。接地接点414は、垂直部分416及び水平部分418を含むように段差のある構造であってもよい。水平部分418はレセプタクルシールド420と接触してもよい。
コネクタ差し込み部310は、接点460を取り囲むシールド470を含んでもよい。シールド470は、接地接点472に電気的に接続されてもよい。シールド470は端部材474で終端してもよい。タン410は中央接地平面または中央接地部分(図示せず)を含んでもよく、コネクタ差し込み部は接地平面または接地部分480を含んでもよい。
この構造は、接点412及び460により形成される信号経路を遮蔽できる。詳細には、コネクタ差し込み部のシールド470は、レセプタクルシールド420と電気的に接触してもよい。レセプタクルシールド420は、垂直部分416及び水平部分418を介して接地接点414に電気的に接続してもよい。コネクタ差し込み部の接地接点472は、接地接点414及びコネクタ差し込み部のシールド470と電気的に接触してもよい。タン410の接地平面及び接地部分と、コネクタ差し込み部の接地平面または接地部分480とは、互いに電気的に接続すると共に、他の構造とも電気的に接続してもよい。本考案の種々の実施形態において、端部材474は導電性であってもよく、従って垂直部分416との間に電気的接続を形成してもよい。この遮蔽は、接点412及び460の信号を互いに絶縁すると共に、このコネクタシステムの外にある回路、トレース及び構成要素から絶縁するのに効果的である。
図5は、本考案の一実施形態に係るコネクタシステムの斜位透視図を示す。この例では、本明細書に示される他の実施例及び本考案の他の実施形態に含めることができる構造及び機能性を示すことができる。本実施例において、コネクタ差し込み部310は、コネクタレセプタクル300に差し込まれてもよい。このコネクタ差し込み部及び他のコネクタ差し込み部に関する更なる詳細は、同様に、本明細書に参考として取り入れられている2014年11月17日出願、代理人書類番号90911‐P21847US1、名称「CONNECOR RECEPTACL HAVING A SHIELD」の同時継続米国特許出願第14/543,711号から得られる。
このコネクタシステムは、含まれる他のコネクタシステムと同様に、少なくとも3つの機能を実行してもよい。第1の機能は、コネクタ差し込み部とコネクタレセプタクルとの間で信号を搬送する機能である。それらの信号には、電力信号、接地信号、並びにオーディオ信号及びビデオ信号などのデータ信号が含まれてもよい。第2の機能は、信号が転送されている間に、それらの信号を遮蔽する機能である。この機能は、転送中の信号の破損を防止
または減少できる。第3の機能は、コネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルから外れるという不慮の事態を回避するように保持力を加える機能である。そのような偶発的な抜け落ちは、大容量ファイルの転送中には特に望ましくないだろう。
信号は、レセプタクル300の接点412と係合できるコネクタ差し込み部310のピン460を使用して転送されてもよい。
それらの信号は、いくつかの方法によって遮蔽可能である。例えば、コネクタ差し込み部310のシールド470は、フィンガ473で接地部材472に電気的に接続してもよい。コネクタ差し込み部310の前部にある接地接点474は、レセプタクル300の接地部材414の水平部分に接触してもよい。接地部材414は、接続点421を介してコネクタレセプタクルのシールド420に電気的に接続してもよい。コネクタレセプタクル300のシールド420は、コネクタ差し込み部310のシールド470に電気的に接続してもよい。
タン129の切欠き125と係合する側部接地接点112により、保持が行われてもよい。詳細には、側部接地接点510は、タン410の側部にある切欠き411と係合可能な接触部分512を含んでもよい。切欠き411は、メッキされ且つコネクタレセプタクル300の接地点に接続されてもよく、それにより、コネクタ差し込み部310を介して接地点に接続される側部接地接点510との間に別の接地経路が形成されてもよい。
本考案の種々の実施形態において、望まれる保持力の量はそれぞれ異なるだろう。従って、差し込み中に側部接地接点510がばねのように戻って、切欠き411に嵌合するように、側部接地接点510はあらかじめ偏向されてもよい。種々の用途に対してそれぞれ異なる保持力を実現するために、側部接地接点510の強度及び厚さも調整されてよい。例えば、ドッキングステーションのような本考案のいくつかの実施形態では、保持力をなくすことが望ましいだろう。その場合、側部接地接点510は配置されなくてもよい。
ここでも、これらの挿入は、コネクタレセプタクルを破損する恐れがある。コネクタ差し込み部をコネクタレセプタクルに直接挿入されるのではなく、傾斜または回転された方向に挿入されている場合に特に当てはまる。タンのようなコネクタレセプタクルの一部分が小さくまたは薄いとき、破損の可能性が高い。したがって、本考案の実施形態は、これらの挿入力に耐えることができるコネクタのレセプタクルを提供してもよい。ここでも、本考案の実施形態は、コネクタ差し込み部の挿入中の破損からコネクタレセプタクルを保護することができる一方、本考案の実施形態はまた、コネクタ差し込み部の引き抜き中に、コネクタレセプタクルを破損から保護し、コネクタ差し込み部がコネクタレセプタクルの内側に位置している間に、コネクタ差し込み部やコネクタレセプタクルに作用する外力によって受ける損傷から保護することができる。本考案の実施形態は、またある時には、関係のない製品による損傷からコネクタレセプタクルを保護することができる。本明細書を通して、これらのまたは他の時点のいずれかで起こり得る破損は、明確にするために、コネクタ差し込み部の挿入中に生じる破損と言及してもよい。本考案の様々な実施形態は、コネクタレセプタクルの1つ以上の部分が、装置筐体に対して移動することを可能にする可撓性ガスケットまたはグロメットを採用することができる。その一実施例が図6に示される。
図6は、本考案の実施形態に係るコネクタレセプタクルの断面図を示している。このコネクタレセプタクルは、筐体200の開口部に配置されるタン210を含む。ガスケットまたはグロメットが、タン210と筐体200の背面204との間に配置することができる。特に、ガスケットまたはグロメットは、装置筐体200の背面204の後ろの広い後方部分220と同様に、タン210と筐体200の背面204との間の狭い部分222を含むことができる。
本考案の様々な実施形態において、開口部がタン210に形成されてもよい。ガスケットまたはグロメット230は、タン210のこの開口部に配置されてもよい。ガスケットまたはグロメット230は、開口部232を有してもよい。ロッド、ポスト、またはその他の構造は、ガスケットまたはグロメット230の開口部232に挿入されてもよい。このロッドまたはポストは装置筐体200、装置筐体200の内部に位置するプリント回路板、または装置筐体200の中か、関係する他の構造に取り付けられるか、または、その一部として形成されてもよい。
これらのガスケットまたはグロメット220、230は、タン210が装置筐体200に対して移動可能なように、柔軟であってもよい。例えば、ガスケットまたはグロメット220、230は、コネクタ差し込み部の挿入中に、タン210が装置筐体200の後方に移動することを許容してもよい。これにより、挿入時にタン210の応力を緩和するのに役立ち、したがって損傷を防止するのに役立つ。ガスケットまたはグロメット220、230は、コネクタ差し込み部の挿入または抜き出し中に、タン210が前方、後方、上方、下方、左右交互方向、ピッチ方向、ヨー方向、ロール方向に移動することを許容してもよい。ここでも、この運動は、挿入中に、特に、コネクタ差し込み部が傾斜またはスキュー角度で挿入されたときのような非直接挿入中に、タン210を保護することができる。
可撓性ガスケットまたはグロメット220、230は、様々な材料から形成することができる。例えば、それらはシリコーンまたはウレタンのようなエラストマーを用いて形成することができる。これらは、例えば接地接点214と筐体200との間の設置経路を形成するために導電性であってもよい。
タン210は、多数の接点212を支持してもよい。接点212は、タン210の下側に、タン210の上側に、またはタン210の上側及び下側の両方に配置されてもよい。接点212は、コネクタ差し込み部がこのコネクタレセプタクルに挿入されたとき、コネクタ差し込み部の対応する接点(図示せず)と共に電力と信号の経路を形成することができる。
接地接点214は、タン210の頂部及び底部側のいずれかまたは両方に配置されてもよい。接地接点214は、コネクタ差し込み部の対応する接地接点と接地接続を形成することができる。
この例では、タン210がグロメットまたはガスケット220を介して筐体200に取り付けられているものとして示されているが、一方で、本考案の他の実施形態では、タン210は、筐体200とは別の独立型コネクタレセプタクルハウジングにグロメットまたはガスケット220を介して取り付けられてもよく、またはタン210は他の適切な構造に取り付けられてもよい。
図7は、本考案の実施形態に係るコネクタレセプタクル用タンを示している。これ、または以下に示される他のタンは、コネクタレセプタクルとして使用されるために適しているが、本考案の他の実施形態では、これらのタンは、コネクタ差し込み部に使用することができる。
上記と同じように、タン210が多数の接点212及び接地接点214を支持してもよい。グロメットまたはガスケット220はタン210の周りに巻き付けられてもよく、グロメットまたはガスケット230は、タン210の開口部に配置されてもよい。本考案の他の実施形態では、タン210は、グロメットまたはガスケット230を有する、1個、3個、またはそれ以上の開口部を備えてもよい。また、本考案の他の実施形態では、一つ以上のガスケットまたはグロメット220がタン210を囲んでもよい。タン210は、さらに側部切欠き216を含むことができる。側部切欠き226は、コネクタ差し込み部がこのタンを含むコネクタレセプタクルに挿入されたとき、コネクタ差し込み部の保持機構を受け入れるために使用されてもよい。
この例では、レセプタクルは、1つ以上のグロメットまたはガスケット220、230を介して装置筐体に取り付けられたタン210を含むことができる。本考案の他の実施形態では、タン210は、電子デバイスの、関連付けられた電子デバイスの他の構造に取り付けられてもよい。本考案の他の実施形態では、レセプタクルは、タンなしハウジングを含んでもよい。このハウジングは、一つ以上のガスケットまたはグロメットを介して装置筐体または他の構造に取り付けられてもよい。さらに他の実施形態では、レセプタクルは、タンとハウジングを含んでもよい、ここでタンとハウジングは、1つ以上のガスケットまたはグロメットを介して装置筐体または他の構造に取り付けられてもよい。さらに他の実施形態では、タンは、一つ以上のガスケットまたはグロメットを介してハウジングに取り付けられてもよく、ハウジングは、一つ以上のガスケットまたはグロメットを介して装置筐体または他の構造に取り付けられてもよい。
本考案の別の実施形態は、コネクタレセプタクルを保護するために、装置筐体に対して移動することができる他のコネクタレセプタクルのタンまたは他のコネクタレセプタクルの一部を提供することができる。例は、以下の図に示されている。
図8は、本考案の実施形態に係るコネクタレセプタクルのタンを示している。タン810は、タン210、タン410、及びここそして本考案の他の実施形態に含まれる他のタンと同一または類似の外観または機能を提供してもよい。タン810は、プリント回路基板、プラスチック、または他の材料で形成することができる。例えば、タン810はFR−4プリント回路基板材料を用いて形成することができる。タン810は、多数の接点812を支持してもよい。側部接地接点814は、タン810の側面に沿った切欠き部に配置されてもよい。これらの切欠き部は、上記したように、コネクタ差し込み部の側部接地接点と係合してもよい。
接地板または接地接点830は、タン810の後部を覆ってもよい。接地接点830は、タブ840を含んでもよい。タブ840は、タン810の表面と直交するように曲げられまたは折りたたまれてもよい。接地接点830は、上記したように、コネクタ差し込み部の側部接地接点と係合してもよい。
タン810内の1つまたはそれ以上の開口部850が含まれてもよい。開口部850は、タン810の正面に面して、比較的平坦な縁を有していてもよい。この平坦な縁は、開口部850をわずかにD字形外観とすることができる。この縁は、コネクタ差し込み部の挿入中に、タン810の磨耗や変形による損傷の可能性を低減するために、装置筐体内のタン810の深さを変えることなく、タンを例えば、横方向に約0.1mmの距離を移動させることができる。
様々な構造または留め具が、所定の位置にタン810を固定するのに役立つように、開口部850に配置されている。具体的には、グロメットまたはガスケットがタン810の周り、タブ840と装置筐体開口部の背面側との間に装着されてもよい。留め具は、開口部850内に配置されてもよく、タン810を所定の位置に保持するために、これらのガスケットに圧縮する力を加えてもよい。
本考案の種々の実施形態では、開口部850のような開口部は、タン810内に形成されてもよい。ねじのような留め具、ロッド、ポストまたは他の構造は、タン810の開口部850に挿入されてもよい。この留め具、ロッドまたはポストは、装置筐体、装置筐体内のプリント回路基板、装置筐体内または関係する他の構造に取り付けられるか、これらの一部として形成されてもよい。
また一方で、ガスケットまたはグロメットは、例えばタン810の周りに使用されてもよい。これらのガスケット及びグロメットは、タン810が装置筐体に対して動くことができるように可撓性であってもよい。例えば、可撓性のガスケットまたはグロメットは、コネクタ差し込み部の挿入中に装置筐体に対してタ
ン810を移動可能にすることができる。これにより、挿入中のタン810の応力を緩和するのに役立ち、損傷を防止するのに役立つ。この可撓性のガスケットまたはグロメットは、タン810がコネクタ差し込み部の挿入及び抜き出しの間、前方、上方、下方、左右方向、ピッチ方向、ヨー方向、ロール方向に移動することを可能にする。後方移動は、本考案の様々な実施形態において可能であり、また後方移動は、開口850内の留め具のような他の構造によって制限される。また一方で、この移動は、挿入中、特にコネクタ差し込み部が傾斜またはスキュー角度で挿入されたときのような、非直接挿入中に、タン810を保護することができる。これらのガスケットまたはグロメットは、応力または力が除去されると、タンが元の位置に戻るように、自己整合特徴を含むことができる。これらのガスケットまたはグロメットは、さらに接地接点830とタン810のタブ840と装置筐体または他の構造との間で設置接続を許すように導電性であってもよい。
図9は、本考案の実施形態に係るグロメットまたはガスケットを含めた図8のタンを示す。この図は、グロメットまたはガスケット910はタン810の周りに装着されるか、タブ840に対向して配置されてもよい。グロメットまたはガスケット910は、接地接点830とタブ840と装置筐体との間の電気的経路を形成するために導電性であってもよい。グロメットまたはガスケット910は、テーパーの前縁部912を含んでもよい。このテーパーの前縁部912は、接地接点830及び装置筐体内の開口部との間の隙間を埋めるために役立つ。この円錐形またはテーパーの前縁部912は、コネクタ差し込み部がひとたび抜き出されると、タン810が装置筐体の開口部内に再整列されるように、自己調心または自己調整機能を提供してもよい。
第二の任意のグロメットまたはガスケット920を含めることができる。任意のガスケット920は、タン810と装置筐体の上部内面との間に配置されてもよい。グロメットまたはガスケット920は、多数の、機械的または電気的コンポーネントまたは装置930を囲むことができる。機械的または電気的コンポーネントまたは装置930は、タン810の上部の接地板の開口部に配置することができる。グロメットまたはガスケット920は、導電性であってもよいし、タン810の上部の接地板と装置筐体または他の構成との間に電気的接続を形成してもよい。グロメットまたはガスケット920は、したがって、機械的または電気的コンポーネントまたは装置930のための多量のシールドを提供することになる。
前述のように、タン810は、多数の接点812を支持する。タン810は、側部接地接点814と接地接点830を含むことができる。開口部850は、装置筐体にタン810を固定するために使用される締結具を受け入れることができる。ブラケット870はまた、所定の位置にタン810を固定するために使用されてもよい。
図10は、図8のタンの下側を示している。前述のように、タン810は複数の接点812及び側部接地接点814を支持することができる。上部接地接点830は、タン810の後部を覆うことができる。接地接点830はタブ840を含んでもよい。コネクタ860は、接点812とタン810上のコンポーネント930とフレキシブル回路基板または他の導管との間の接続を形成するために含まれてもよい。前述のように、一つまたはそれ以上の開口850は、タン810の後部に配置されてもよい。
本考案の様々な実施形態では、タン810は、様々なメッキ領域を含むことができる。例えば、接点812は、電解金等の硬質金メッキを用いて形成することができる。これは、低い接触抵抗を提供しながら、接点812の耐久性及び寿命を改善することができる。コネクタ860内の接点と、タン810の上部と底部との接地板(地板)のようなタン810の他の部分は、ENIGとしても知られている無電解ニッケル浸漬金材料を用いて形成されるか、メッキされることができる。これは、接点があまりにも脆くなることを避けるために少量の金を含む良好な接点を提供することができる。側部接地接点814は、耐久性のある材料であるパラジウムニッケル(PdNi)でメッキされてもよい。本考案のさらに他の実施形態において、接点812はまた、タン810を形成するために使用されるメッキ工程の数を減らすために、パラジウム、ニッケルを用いて形成するようにしてもよい。
図11は、本考案の実施形態に係るグロメットまたはガスケットを含めた図8のタンの下面図を示す。この例では、ガスケットまたはグロメット910は、タン810の周りに装着されるか、タブ840に対向して配置される。任意のガスケットストリップまたは接地機構1110は、タン810の底部に配置される。これら任意のガスケットストリップまたは接地機構1110は、タン810と装置筐体の底部内側面との間のスペーサーとして機能する。これらはまた、タン810の底部の接地板と装置筐体または他の構造との間の電気的接続を提供することができる。
図12は、図8のタンの正面図を示す、この例では、タン810は、グロメットまたはガスケット910に囲まれてもよい。グロメットまたはガスケット910は、テーパーの前縁部912を含んでもよい。任意のグロメットまたはガスケット910は、タン810の上部に含まれていてもよい。ブラケット870も含まれてもよい。
図13は、図8のタンの分解図を示す。タン810は、FR−4または他のタイプのプリント回路基板のようなプリント回路基板の一部を形成してもよい。タン810は、多数の接点812を支持し、コネクタ挿入部の保持力を受容するための側面切欠き部814を有していてもよい。多数の電気部品930がタン810の上側に配置されてもよい。タン810は、留め具を受け入れるための開口部850をさらに含んでもよい。接地板1310、1320は、タン810の上部及び底部側に配置されてもよい。接地板1310は、部品930を避けるための開口部1311を有していてもよい。接地板1320は、コネクタ860を避けるためのノッチまたは開口部1321を有していてもよい。接地板1310、1320は、メッキ、金属射出成形、シートメタルから、または他の方法で形成されてもよい。接地板1310、1320は、タン810の配線ためのシールドを提供してもよい。接地板1310、1320は、タン810の機械的補強を提供してもよい。接地板1310、1320は、タブ840を含んでいてもよい。グロメットまたはガスケット910は、接地板1310、1320、タン810上を滑ってもよい、またタブ840に寄り掛ってもよい。グロメットまたはガスケット910は、テーパーの前縁部912を含んでもよい。任意のスペーサまたはガスケット910、1110は、上述に含まれる。これらの任意のガスケットストリップまたは接地機構920、1110は、タン810と装置筐体の上部及び底部の内側表面との間のスペーサとして機能する。これらはまた、タン810の接地板1310、1320と装置筐体または他の構造との間の電気的接続を提供してもよい。
また一方で、タン810は、プリント回路基板を形成することができる。典型的には、プリント回路基板は、それらの色を制御することがあまりなされていない。これは、異なる装置間におけるタン810のための色に、大きな変化をもたらす可能性がある。この望ましくない発生を回避するために、本考案の実施形態は、インクで覆われるか、またはそうでなければ、均一な色を与えられた前縁部を有するタン810を提供してもよい。例を以下の図に示す。
図14は、本考案の一実施形態において、均一な色を与えられる表面を有するタンを示している。タン810は、前縁部1410を含むことができる。前縁部1410は、面取り面1412、1414を含むことができる。本考案の実施の形態では、面1410、1412、1414は、均一な色が与えられる。さらに、側面1416の先端部分も同じ色が与えられることができる。このように、ユーザがコネクタレセプタクルを観察するとき、均一な外観が、コネクタレセプタクルタンのタンの前面に設けられている。本考案の様々な実施形態において、この配色は、インクまたは他の物質を使用して行うことができる。一例では、インクを含むエポキシ樹脂が、これらの表面に適用されることができる。本考案の様々な実施形態において、このエポキシ樹脂は、パッド印刷を使用して適用されることができる。さらに他の実施形態において、レーザー印刷、インクジェット印刷、または他の技術が、この着色を提供するために使用される。エポキシ樹脂が使用される場合、それは1から20ミクロン、または約5から10ミクロンの間の厚さを有することができる。
図15は、本考案の実施形態による装置筐体の図8のタンの上面図を示す。この例では、タン810は、装置筐体1510の開口部に配置することができる。前述のように、タン810は、多数の接点812及び接地接点830を支持する。接地接点830はタブ840を含んでもよい。グロメット、ガスケット、または他の材料910は、装置筐体1510の後部とタブ840との間に配置されてもよい。ネジ、ロッド、または他の留め具1530は、タン810の開口部850に配置することができる。これらの構造は、装置筐体1510の後部に向かってタブ840を押す力を加えることができる。この力は、タブ840と装置筐体1510の後部との間の場所に、グロメットまたはガスケット910を圧縮して保持する。本考案の他の様々な実施形態において、ガスケットは、少なくともネジ1530の周りに部分的に用いられてもよいし、これらのガスケット910が存在しなくてもよい。
さらに、開口部850は、留め具1530と接触するやや扁平な前縁部を有してもよい。これは、留め具1530がタン810が装置筐体内を逆方向に移動することができる量を制限したとしても、このタン810に力が作用とき、タン810が横方向に移動することを可能にする。この横方向の動きは、コネクタ差し込み部の挿入中に挿入力を吸収し、摩耗を低減し、タン810への損傷の可能性を減少させることができる。この配置はまた、コネクタ差し込み部の挿入中にさらなる摩耗やタン810への損傷の可能性を減少させるために、上下とねじり方向にタン810を移動させることができる。
本考案の様々な実施形態において、これらのガスケット及びグロメット910は、導電性であってもよい。これらのガスケットまたはグロメット910を導電性材料で形成することにより、付加的な接地経路を提供することができる。
図16は、本考案の実施形態による装置筐体の図8に示すタンの側面図を示す。この例では、タン810は、装置筐体1510の開口部に配置されている。前述のように、ガスケット910は、タブ850及び装置筐体1510の背面との間に配置することができる。ガスケット910は、装置筐体1510への液体、湿気、粉塵、または他の物質の侵入を防止するためのシールを提供することができる。
このように、タン810は、装置筐体1510に対して、前方、上下、左右、ピッチ、ヨー、ロール運動に自由に動くことができる。後方運動は、開口部810内に留め具1530により制限されてもよいが、例えば、留め具1530が開口部850のグロメットまたはガスケットによって取り囲まれている場所で、より迅速に許可されてもよい。この許可された動きは、コネクタレセプタクルに対するコネクタプラグの挿入または抜き出し時、タン810の損傷を防止するのに役立つ。
これらのコネクタレセプタクルは、別の方法で形成されるか、または組み立てられてもよい。タン810は、筐体1510の開口部1512を通って挿入されることができる。開口部1512は、レセプタクル開口部の背面側のスロットであってもよ
い。本考案の他の実施形態では、レセプタクル開口部の背面側は、ガスケット910のネジ1530によって及ぼされる力によって、適所に保持される別個の部品であってもよい。
図17は、本考案の実施形態に係るタン及び装置筐体の一部を示す。この例では、装置筐体1510及びタン810の一部分を示す。組立中、タン810は、装置筐体1510の開口部1512を通ってスライドされてもよい。留め具1720は、タン810の開口部851を通して、装置筐体1510の開口部1514へ挿入されてもよい。留め具1710は、タン810の開口部850を通して、装置筐体1510の対応する開口部へ挿入されてもよい。
グロメットまたはガスケット910は、装置筐体1510の内側面とタブ840との間に配置することができる。組立中、小さな前方圧力がタン810に加えられる。留め具1710及び1720は、開口部850及び851を通って、装置筐体1510の開口部へ入ってもよい。タン810はその後解放されてもよい。グロメットまたはガスケット910は、圧力下でわずかに圧縮され、留め具1710と1720に対して力を付与して、それによってタン810を所定の位置に保持する。
この例では、組立時に留め具1710及び1720を混同することは望ましくないかもしれない。従って、留め具1710及び1720は、異なる非互換のツールを受け入れるように上側開口部を有していてもよい。すなわち、留め具1710に使用されるためのツールは留め具1720を回すのに有用ではない一方、留め具1720に使用されるツールは留め具1710を回すのに有用でない。このように、留め具1720は、留め具1710を受け入れることを意図する開口に間違って挿入されないようにし、また、留め具1710は、留め具1720を受け入れることを意図する開口に間違って挿入されないようにしている。留め具1710と1720の本体部分の厚さも、組み立て時に混乱の可能性を減少させるために変えられてもよい。
図18は、本考案の実施形態に係るタン及び装置筐体の一部を示す。この例では、タン18は、装置筐体1510に挿入されてもよい。留め具1710及び1720は、開口部850及び851内に配置することができる。
図19は、本考案の実施形態に係るタン及び装置筐体の一部の断面図を示す。この例では、タン810は、装置筐体1510の開口部に配置することができる。前と同様に、留め具1710及び1720は、グロメットまたはガスケット910と同様に、装置筐体1510にタン810を固定するために使用することができる。
図20は、本考案の実施形態に係るタン及び装置筐体の一部の側面図を示す。ここでも、タン810は、装置筐体1510の開口部1512内を通過できる。グロメットまたはガスケット910もタブ840と装置筐体1510との間に位置されてもよい。グロメットまたはガスケット910は、開口部を埋めるために役立つ、テーパーの前縁部912を有することができる。テーパーの前縁部912は、接地接点830と装置筐体1510の開口部1512の内側縁部との間にシールを形成することにより、装置内に水または他の望ましくない進入を防止するのに役立ち得る。
また、留め具1710は、グロメットまたはガスケット910は、少なくともわずかに圧縮されるように、タン810にわずかな前方圧力を提供してもよい。この圧縮は、所定の位置にタン810を留め、さらに装置内に水または他の望ましくない侵入を減少させることができる。
グロメットまたはガスケット910は、テーパーの前縁部912を含んでもよい。テーパーの前縁部912は、接地接点830及び装置筐体1510の開口部1512との間のギャップを埋めるために役立つことがある。この円錐形またはテーパーの前縁部912は、コネクタ差し込み部が取り除かれたら、装置筐体1510の開口部1512内でタン810が再調整されるように、自己調心または自己整合機能を提供することができる。グロメットまたはガスケット910は、接地接点830とタン810のタブ840と装置筐体との間で接地するための電気経路を提供する。
図示される実施例を含む本考案の種々の実施形態において、接点、接地接点、金属中央部材を含む金属部材、並びにシェルまたはシールドなどのコネクタレセプタクルの他の導電性部分は、スタンピング、金属射出成形、機械加工、微小機械加工、3D印刷または他の製造方法により形成されてもよい。導電性部分は、ステンレス鋼、鋼、銅、銅チタン合金、リン青銅または他の材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。導電性部分は、ニッケル、金または他の材料でメッキまたは被覆されてもよい。非導電性部分は、射出成形または他の成形、3D印刷、機械加工、あるいは他の製造方法を使用して形成されてもよい。非導電性部分は、シリコンまたはシリコーン、ゴム、硬質ゴム、プラスチック、ナイロン、液晶ポリマー(LCP)、または他の非導電性材料、あるいはそれらの材料の組み合わせから形成されてもよい。同様に、ガスケットまたはグロメットは、圧縮永久歪みが小さいエラストマーを含むが、それに限定されない種々の材料から形成されてもよい。これは、コネクタレセプタクルの寿命を通して一貫した性能を確保するのに効果的だろう。本考案の特定の実施形態において、使用されるエラストマーは、シリコーンまたはウレタンであってもよい。使用されるプリント回路基板は、FR‐4または他の材料から形成されてもよい。図示される種々のプリント回路基板及び本考案の他の実施形態におけるプリント回路基板の代わりに、可撓性回路基板などの他の基板が使用されてもよい。
本考案の実施形態は、ポータブル演算デバイス、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、オールインワンコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、メディアフォン、記憶デバイス、ポータブルメディアプレイヤー、ナビゲーションシステム、モニタ、電源、アダプタ、リモートコントロールデバイス、充電器及び他のデバイスなどの種々の型のデバイスに配置可能且つ接続可能であるコネクタレセプタクルを提供できる。本考案のコネクタレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI)、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)、パワー、イーサネット、DisplayPort、Thnderbolt、Lightning及び既に開発済みであるか、開発中であるかまたは将来開発されると思われる他の種類のインタンタフェース及び規格外インタフェースのような種々の規格に従って信号及び電力の経路を提供できる。
本考案の実施形態の以上の説明は、例示及び説明を目的として提示された。以上の説明は、余すところなく完璧であることまたは本考案を記載された厳密な形態に限定することを意図せず、上記の教示に照らして、数多くの変形及び変更が可能である。実施形態は、本考案の原理及びその実際の用途への適用を最も適切に説明し、それにより、他の当業者が種々の実施形態の中で本考案を最良の形で利用すること及び意図される特定の用途に適合する種々の変形を加えて本考案を最良の形で利用することを可能にするために選択され且つ説明された。従って、本考案は、実用新案登録請求の範囲の範囲内のあらゆる変形及び同等の構成を含むことを意図することが理解されるだろう。
本出願は、「耐久性コネクタレセプタクル」と題する2014年4月14日に出願された米国仮特許出願第61/979469号、2014年5月21日に出願された米国仮特許出願第62/001060号、2015年3月7日に出願された米国仮特許出願第62/129826号に基づき、その権利を主張し、その内容全体を、参考として本明細書に取り入れる。