JP3198283B2 - はりの支持構造及びその施工方法 - Google Patents

はりの支持構造及びその施工方法

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JP3198283B2
JP3198283B2 JP25785093A JP25785093A JP3198283B2 JP 3198283 B2 JP3198283 B2 JP 3198283B2 JP 25785093 A JP25785093 A JP 25785093A JP 25785093 A JP25785093 A JP 25785093A JP 3198283 B2 JP3198283 B2 JP 3198283B2
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宜春 岩見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体駐車場のはりの支
持構造及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図39は従来のはりの支持構造を示し、
従来では、柱32間にH型鋼等のはり92を架橋する場
合に以下の方法で行っていた。すなわち、柱32の側面
に部材91を溶接等で固着し、クレーン等ではり92を
吊り、上記部材91の端面にはり92の端面を当接させ
る。そして、クレーンではり92を吊ったままの状態
で、部材91とはり92の両側の側面に跨がるように添
板93を当ててボルト94を螺着することで、部材91
とはり92とを連結固定する。
【0003】また、クレーンではり92を吊ったまま、
部材91とはり92の上下面にそれぞれ固定板95を跨
がるように配置して、ボルト96によりはり92と部材
91とを連結固定する。このように部材91とはり92
とを添板93及び固定板95により連結固定されること
になる。そして、最後のボルト96を螺着し終わってか
らクレーンではり92を吊っているワイヤーを解除す
る。
【0004】従って、図39に示す従来例では、はり9
2を部材91に完全に連結固定するまで、クレーンによ
りワイヤーで吊っておかなければならず、組立の施工性
が非常に悪いという問題がある。また、はり92の架橋
作業が終わるまでクレーンを使用するため、クレーン車
輛の賃貸料が高くなり、ひいては建設コストが高くなる
という問題がある。
【0005】そこで、上記の問題を解決した工法とし
て、所謂イナズマ工法というのが提案されている。すな
わち、図40に示すように、柱32の側面に固着した部
材91とはり92の突き合わせの部分を段違いに形成
し、はり92の端部を部材91の先端の部分に載置する
ものである。そして、はり92と部材91との突き合わ
せ面の部分にそれぞれボルト止めを行うものである。
【0006】この場合、クレーンによりワイヤーで吊っ
たはり92を部材91の突き合わせの部分に載せて、1
本のボルト97をはり92と部材91に螺着するだけ
で、はり92の横方向の滑りを規制することができる。
そのため、1本のボルト97をはり92と部材91に螺
着するだけで、はり92は位置決めされることになっ
て、はり92からワイヤーを外すことができ、次のはり
92の架橋作業に移ることができる。
【0007】このようにして図40に示すイナズマ工法
と言われる工法においては、クレーンによりはり92を
次々と架橋していくことができる。そして、部材91と
はり92とを残りのボルトにより螺着することで、はり
92を部材91に連結固定することができる。また、部
材91とはり92との上面、側面、下面等の突き合わせ
の部分を溶接することで、はり92を部材91に確実に
連結固定することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、図40に示す
方法では、作業性が非常に簡易となり、かつスムーズに
施工することができる。しかしながら、はり92に自動
車等による荷重がかかった場合、はり92の支持点Pは
柱32の中心部となる。従って、大きな荷重がはり92
に加わった場合には、はり92のたわみが大きくなると
いう問題があった。
【0009】また、柱32の側面に固着した部材91
に、単にはり92を連結固定しているだけでは、はり9
2に大きな荷重がかかった場合には、柱32に変形や座
屈が生じ易いという問題がある。更に、上記たわみを少
なくするためには、はり92を大きくしたり、鋼板の厚
みを厚くする必要があり、そのため、図40に示す従来
例では、コストが非常にアップするという問題があっ
た。
【0010】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、はりのたわみや、柱の座屈を防止し、しかもコ
ストダウンを図ることを目的としたはりの支持構造を提
供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のはりの支
持構造によれば、立設した柱32の側面にブラケット5
0を取着し、このブラケット50の基部の上面に固定用
の部材76を取着し、上記部材77の端面にはり22の
端面を当接させて該はり22を上記ブラケット50の上
面に固定し、上記はり22と部材76の両側の側面にそ
れぞれ跨がせた添板75により該はり22と部材76と
を連結固定し、はり22と部材76の上面に跨がせた固
定板73により該はり22と部材76とを連結固定した
ことを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載のはりの支持構造によ
れば、立設した柱32間に縦方向、横方向にそれぞれは
り22を架橋するようにしたはりの支持構造において、
四角円筒状の柱32の各側面にブラケット50をそれぞ
れ取着し、このブラケット50が交差する中心部分に固
定用の第1の部材76と第2の部材77とを略十字状に
固定し、上記各部材76,77の端面に縦方向、横方向
の各はり22の端面を当接させて該はり22を上記ブラ
ケット50の上面にそれぞれ固定し、上記はり22と部
材76,77の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板75
により該はり22と部材76,77とをそれぞれ連結固
定し、はり22と部材76,77の上面に跨がせた固定
板73により該はり22と部材76,77とをそれぞれ
連結固定したことを特徴としている。
【0013】更に、請求項3記載のはりの支持構造によ
れば、立設した柱32間に縦方向、横方向にそれぞれは
り22を架橋するようにしたはりの支持構造において、
四角円筒状の柱32の各側面にブラケット50をそれぞ
れ取着し、このブラケット50が交差する部分の上面に
鉄板71を載置して該鉄板71と各ブラケット50とを
それぞれ連結固定し、この鉄板71の中心部分に固定用
の第1の部材76と第2の部材77とを略十字状に固定
し、上記各部材76,77の端面に縦方向、横方向の各
はり22の端面を当接させて該はり22を上記ブラケッ
ト50の上面にそれぞれ固定し、上記はり22と部材7
6,77の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板75によ
り該はり22と部材76,77とをそれぞれ連結固定
し、はり22と部材76,77の上面に跨がせた固定板
73により該はり22と部材76,77とをそれぞれ連
結固定したことを特徴としている。
【0014】請求項4記載のはりの支持構造によれば、
立設した柱32間に縦方向、横方向にそれぞれはり22
を架橋するようにしたはりの支持構造において、四角円
筒状の柱32の各側面にブラケット50をそれぞれ取着
し、このブラケット50が交差する部分の上面に鉄板7
1を載置して該鉄板71と各ブラケット50とをそれぞ
れ連結固定し、この鉄板71の中心部分に柱32を配設
し、柱32の各側面に固定用の部材72を当接させて該
部材を鉄板71の上面にそれぞれ載置すると共に、各部
材72を柱32の側面と鉄板71の上面にそれぞれ固着
し、上記各部材72の端面に縦方向、横方向の各はり2
2の端面を当接させて該はり22を上記ブラケット50
の上面にそれぞれ固定し、上記はり22と部材72の両
側の側面にそれぞれ跨がせた添板75により該はり22
と部材72とをそれぞれ連結固定し、はり22と部材7
2の上面に跨がせた固定板73により該はり22と部材
72とをそれぞれ連結固定したことを特徴としている。
【0015】また、請求項5記載のはりの支持構造によ
れば、立設した柱32間に縦方向、横方向にそれぞれは
り22を架橋するようにしたはりの支持構造において、
四角円筒状の柱32の高さ方向の略中央の各側面にブラ
ケット50をそれぞれ取着し、柱32の周囲のブラケッ
ト50の上面に鉄板71を固定し、柱32の各側面に固
定用の部材72を当接させて該部材を鉄板71の上面に
それぞれ載置すると共に、各部材72を柱32の側面と
鉄板71の上面にそれぞれ固着し、上記各部材72の端
面に縦方向、横方向の各はり22の端面を当接させて該
はり22を上記ブラケット50の上面にそれぞれ固定
し、上記はり22と部材72の両側の側面にそれぞれ跨
がせた添板75により該はり22と部材72とをそれぞ
れ連結固定し、はり22と部材72の上面に跨がせた固
定板73により該はり22と部材72とをそれぞれ連結
固定したことを特徴としている。
【0016】請求項6記載のはりの支持構造によれば、
請求項4又は請求項5記載のはりの支持構造の柱32の
上部に、請求項1又は請求項2又は請求項3記載のはり
の支持構造を組み合わせたことを特徴としている。
【0017】請求項7記載のはりの支持構造によれば、
架橋しているはりの位置より上方の柱32の厚みを、下
方の柱32の厚みより薄くしたことを特徴としている。
【0018】請求項8記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、四角円筒状の柱32の上部に予め工場において
ブラケット501 を固着して柱32を略T字型に形成す
ると共に、上記ブラケット501 の上面に固定用の部材
76,77を略十字状に固着し、施工現場において上記
略T字型の柱32を立設し、その後第2のブラケット5
2 を柱32の両側の側面にそれぞれ固定して該柱32
の上部を略十字状に形成し、上記各部材76,77の端
面に縦方向、横方向の各はり22の端面を当接させて該
はり22を上記ブラケット50の上面にそれぞれ固定
し、上記はり22と部材76,77の両側の側面にそれ
ぞれ跨がせた添板75により該はり22と部材76,7
7とをそれぞれ連結固定し、はり22と部材76,77
の上面に跨がせた固定板73により該はり22と部材7
6,77とをそれぞれ連結固定するようにしたことを特
徴としている。
【0019】請求項9記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、四角円筒状の柱32の上部に予め工場において
ブラケット501 を固着して柱32を略T字型に形成す
ると共に、上記ブラケット501 の上面に固定用の部材
76,77を略十字状に固着し、上記柱32の中間部に
内ダイヤを形成する際にブラケット501 及び平板状の
鉄板71を一体に固着すると共に、上記鉄板71の上面
に固着した固定用の第3の部材72の端面を柱32の各
側面に固着し、施工現場において上記略T字型の柱32
を立設し、その後第2のブラケット502 を柱32の上
部及び中間部における両側の側面にそれぞれ固定して該
柱32の上部及び中間部を略十字状に形成し、上記各部
材76,77,72の端面に縦方向、横方向の各はり2
2の端面を当接させて該はり22を上記ブラケット50
の上面にそれぞれ固定し、上記はり22と部材76,7
7,72の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板75によ
り該はり22と部材76,77,72とをそれぞれ連結
固定し、はり22と部材76,77,72の上面に跨が
せた固定板73により該はり22と部材76,77,7
2とをそれぞれ連結固定するようにしたことを特徴とし
ている。
【0020】
【作用】請求項1記載のはりの支持構造によれば、はり
22をブラケット50間に載置するだけではり22が落
下するのを防止できて、はり22をブラケット50に1
本のボルトで止めるだけではり22の横方向のずれを防
止できる。従って、1本のボルトを止めるだけではり2
2を吊っているクレーンからのワイヤーを外すことがで
きて、クレーンは次のはり22の施工作業に移れて組立
作業性を向上させることができる。また、柱32、ブラ
ケット50、はり22が、固定用の部材76、添板7
5、固定板73により支持構造が一体化されることにな
り、はり22に加わる荷重が大きくても構造耐力が大き
くなって柱32が変形や座屈するのを防止することがで
きる。また、はり22に荷重がかかった場合でも、はり
22と部材76とを溶接しなくても開かず、構造耐力を
強化することができる。更に、はり22を支持する支持
点Pがブラケット50の先端部分となって、はり22の
両側における支持点Pの間隔が短くなって、大きな荷重
が加わってもはり22のたわみ量を非常に少なくするこ
とができる。従って、はり22のたわみを少なくするこ
とができるので、加わる荷重に対する許容範囲内ではり
22の大きさを小さくして重量を軽くしたり、はり22
の鋼板の厚みを薄くすることができ、そのため、コスト
ダウンを図ることができる。したがって、はり22の大
きさを小さくして重量を軽くした場合には、はり22の
輸送コスト、はり22のメッキ処理におけるコストを下
げることができ、立体駐車場全体では、大幅にコストを
削減することができる。また、はり22の先端が自由端
とした場合には、はり22の支持点Pがブラケット50
の先端部分となるために、はり22のたわみを少なくす
ることができる。
【0021】請求項2記載のはりの支持構造によれば、
はり22をブラケット50間に載置するだけではり22
が落下するのを防止できて、はり22をブラケット50
に1本のボルトで止めるだけではり22の横方向のずれ
を防止できる。従って、1本のボルトを止めるだけでは
り22を吊っているクレーンからのワイヤーを外すこと
ができて、クレーンは次のはり22の施工作業に移れて
組立作業性を向上させることができる。また、柱32、
ブラケット50、はり22が、固定用の部材76,7
7、添板75、固定板73により支持構造が略十字形に
一体化されることになり、はり22に加わる荷重が大き
くても構造耐力が大きくなり、また荷重が他のはり22
に分散されることで、柱32が変形や座屈するのを防止
することができる。また、はり22に荷重がかかった場
合でも、はり22と部材76,77とを溶接しなくても
開かず、構造耐力を強化することができる。更に、はり
22を支持する支持点Pがブラケット50の先端部分と
なって、はり22の両側における支持点Pの間隔が短く
なって、大きな荷重が加わってもはり22のたわみ量を
非常に少なくすることができる。従って、はり22のた
わみを少なくすることができるので、加わる荷重に対す
る許容範囲内ではり22の大きさを小さくして重量を軽
くしたり、はり22の鋼板の厚みを薄くすることがで
き、そのため、コストダウンを図ることができる。した
がって、はり22の大きさを小さくして重量を軽くした
場合には、はり22の輸送コスト、はり22のメッキ処
理におけるコストを下げることができ、立体駐車場全体
では、大幅にコストを削減することができる。また、は
り22の先端が自由端とした場合には、はり22の支持
点Pがブラケット50の先端部分となるために、はり2
2のたわみを少なくすることができる。
【0022】また、請求項3記載のはりの支持構造によ
れば、はり22をブラケット50間に載置するだけでは
り22が落下するのを防止できて、はり22をブラケッ
ト50に1本のボルトで止めるだけではり22の横方向
のずれを防止できる。従って、1本のボルトを止めるだ
けではり22を吊っているクレーンからのワイヤーを外
すことができて、クレーンは次のはり22の施工作業に
移れて組立作業性を向上させることができる。また、柱
32、ブラケット50、はり22が、鉄板71、固定用
の部材76,77、添板75、固定板73により支持構
造が略十字形に一体化されることになり、はり22に加
わる荷重が大きくても構造耐力が大きくなり、また荷重
が他のはり22に分散されることで、柱32が変形や座
屈するのを防止することができる。また、はり22に荷
重がかかった場合でも、はり22と部材76,77とを
溶接しなくても開かず、構造耐力を強化することができ
る。更に、はり22を支持する支持点Pがブラケット5
0の先端部分となって、はり22の両側における支持点
Pの間隔が短くなって、大きな荷重が加わってもはり2
2のたわみ量を非常に少なくすることができる。従っ
て、はり22のたわみを少なくすることができるので、
加わる荷重に対する許容範囲内ではり22の大きさを小
さくして重量を軽くしたり、はり22の鋼板の厚みを薄
くすることができ、そのため、コストダウンを図ること
ができる。したがって、はり22の大きさを小さくして
重量を軽くした場合には、はり22の輸送コスト、はり
22のメッキ処理におけるコストを下げることができ、
立体駐車場全体では、大幅にコストを削減することがで
きる。また、はり22の先端が自由端とした場合には、
はり22の支持点Pがブラケット50の先端部分となる
ために、はり22のたわみを少なくすることができる。
【0023】更に、請求項4記載のはりの支持構造によ
れば、はり22をブラケット50間に載置するだけては
り22が落下するのを防止できて、はり22をブラケッ
ト50に1本のボルトで止めるだけではり22の横方向
のずれを防止できる。従って、1本のボルトを止めるだ
けではり22を吊っているクレーンからのワイヤーを外
すことができて、クレーンは次のはり22の施工作業に
移れて組立作業性を向上させることができる。また、柱
32、ブラケット50、はり22が、鉄板71、固定用
の部材72、添板75、固定板73により支持構造が略
十字形に一体化されることになり、はり22に加わる荷
重が大きくても構造耐力が大きくなり、また荷重が他の
はり22に分散されることで、柱32が変形や座屈する
のを防止することができる。また、はり22に荷重がか
かった場合でも、はり22と部材72とを溶接しなくて
も開かず、構造耐力を強化することができる。更に、は
り22を支持する支持点Pがブラケット50の先端部分
となって、はり22の両側における支持点Pの間隔が短
くなって、大きな荷重が加わってもはり22のたわみ量
を非常に少なくすることができる。従って、はり22の
たわみを少なくすることができるので、加わる荷重に対
する許容範囲内ではり22の大きさを小さくして重量を
軽くしたり、はり22の鋼板の厚みを薄くすることがで
き、そのため、コストダウンを図ることができる。した
がって、はり22の大きさを小さくして重量を軽くした
場合には、はり22の輸送コスト、はり22のメッキ処
理におけるコストを下げることができ、立体駐車場全体
では、大幅にコストを削減することができる。また、は
り22の先端が自由端とした場合には、はり22の支持
点Pがブラケット50の先端部分となるために、はり2
2のたわみを少なくすることができる。
【0024】請求項5記載のはりの支持構造によれば、
はり22をブラケット50間に載置するだけではり22
が落下するのを防止できて、はり22をブラケット50
に1本のボルトで止めるだけではり22の横方向のずれ
を防止できる。従って、1本のボルトを止めるだけでは
り22を吊っているクレーンからのワイヤーを外すこと
ができて、クレーンは次のはり22の施工作業に移れて
組立作業性を向上させることができる。また、柱32、
ブラケット50、はり22が、鉄板71、固定用の部材
72、添板75、固定板73により支持構造が略十字形
に一体化されることになり、はり22に加わる荷重が大
きくても構造耐力が大きくなり、また荷重が他のはり2
2に分散されることで、柱32が変形や座屈するのを防
止することができる。また、はり22に荷重がかかった
場合でも、はり22と部材72とを溶接しなくても開か
ず、構造耐力を強化することができる。更に、はり22
を支持する支持点Pがブラケット50の先端部分となっ
て、はり22の両側における支持点Pの間隔が短くなっ
て、大きな荷重が加わってもはり22のたわみ量を非常
に少なくすることができる。そのため、建物の構造を3
階建てとした場合にも、2階部分のはり22の支持部分
の構造耐力を大きくすることができ、3階建てにも十分
に対応することができる。また、はり22のたわみを少
なくすることができるので、加わる荷重に対する許容範
囲内ではり22の大きさを小さくして重量を軽くした
り、はり22の鋼板の厚みを薄くすることができ、その
ため、コストダウンを図ることができる。したがって、
はり22の大きさを小さくして重量を軽くした場合に
は、はり22の輸送コスト、はり22のメッキ処理にお
けるコストを下げることができ、立体駐車場全体では、
大幅にコストを削減することができる。また、はり22
の先端が自由端とした場合には、はり22の支持点Pが
ブラケット50の先端部分となるために、はり22のた
わみを少なくすることができる。
【0025】請求項6記載のはりの支持構造によれば、
2階部分のはり22の支持部分の構造耐力を大きくする
ことができ、3階建てにも十分に対応することができ
る。
【0026】請求項7記載のはりの支持構造によれば、
下方と比べて上方の階にかかる荷重が少ないので、許容
範囲内で柱32の厚みを薄くすることでコストダウンを
図ることができるものである。
【0027】請求項8記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、予め工場において柱32の上部にブラケット5
1 と部材76,77とを固着しておくので、このブラ
ケット501 及び部材76,77を固着した略T字型の
柱32を施工現場で立設し、クレーンではり22を吊っ
てそのまま載置してブラケット501 や部材76,77
等に連結固定することで、迅速に施工を行うことができ
る。また、予め工場等において柱32の上部にブラケッ
ト501 や部材76,77を取着して略T字型としてい
るので、ブラケット50を十字状に配設した場合と比べ
て、この柱32をそのT字型とした形でメッキ工場、塗
装工場等への搬入、搬出等の輸送時、また、施工現場へ
の輸送時においては、柱32を並設してトラックに積載
することができる。従って、柱32が嵩張らないのでト
ラックへの積載量を法定限度内まででき、多くの柱32
を積載して輸送することができ、輸送コストを大幅に削
減できる。そのため、結果として建築物、あるいは立体
駐車場等の全体のコストを大幅に低下させることができ
る。また、柱32の保管時において単に柱32を並設し
て保管できるので、ブラケット50を十字状にした場合
と比べて保管場所が大幅に少なくて済み、保管場所に伴
う経費を削減できてコストダウン化を図ることができ
る。更には、メッキ工場において柱32をメッキ槽に入
れてメッキする場合にも、柱32をT字型としているた
め、同時に多くの柱32をメッキ槽に入れることがで
き、メッキ処理量が多くでき、コストダウン化を図るこ
とができる。
【0028】請求項9記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、予め工場において柱32の上部や中間部にブラ
ケット501 と部材76,77,72とを固着しておく
ので、このブラケット501 及び部材76,77,72
を固着した略T字型の柱32を施工現場で立設し、クレ
ーンではり22を吊ってそのまま載置してブラケット5
1 や部材76,77,72等に連結固定することで、
3階建ての立体駐車場を迅速に施工できる。また、予め
工場等において柱32の上部にブラケット501 や部材
76,77を取着して略T字型としているので、ブラケ
ット50を十字状に配設した場合と比べて、この柱32
をそのT字型とした形でメッキ工場、塗装工場等への搬
入、搬出等の輸送時、また、施工現場への輸送時におい
ては、柱32を並設してトラックに積載することができ
る。従って、柱32が嵩張らないのでトラックへの積載
量を法定限度内まででき、多くの柱32を積載して輸送
することができ、輸送コストを大幅に削減できる。その
ため、結果として建築物、あるいは立体駐車場等の全体
のコストを大幅に低下させることができる。また、柱3
2の保管時において単に柱32を並設して保管できるの
で、ブラケット50を十字状にした場合と比べて保管場
所が大幅に少なくて済み、保管場所に伴う経費を削減で
きてコストダウン化を図ることができる。更には、メッ
キ工場において柱32をメッキ槽に入れてメッキする場
合にも、柱32をT字型としているため、同時に多くの
柱32をメッキ槽に入れることができ、メッキ処理量が
多くでき、コストダウン化を図ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図11は本発明を適用した立体駐車場の要部破断
斜視図を示し、柱32の上部の側面にブラケット50を
固着して柱32の上部を略十字形状にしている。そし
て、この略十字形状にした柱32の上部にH型鋼22を
縦方向、横方向にそれぞれ架橋し、この縦方向、横方向
のH型鋼22にて囲まれた水平面上の空間内に床パネル
本体1が敷設されるようになっている。
【0030】次に、上記柱32の上部におけるH型鋼2
2の支持構造について詳述する。図2に示すように、四
角円筒形の柱32の上部には、柱32の幅よりも幅広と
し、断面が略コ字型で略逆山型のブラケット501 が覆
設されて、柱32の上部とブラケット501 とが溶接さ
れ、ブラケット501 が柱32の上部に固着されるよう
になっている。また、鋼板からなるブラケット501
両側の側面には略コ字型の固定片54が溶接等で固着さ
れている。
【0031】ブラケット501 の両側の側面にそれぞれ
上記固定片54を介して取り付けられるブラケット50
2 は断面が略コ字型に形成されていて、固定片54とブ
ラケット502 の基部側に穿設した穴を介してボルトに
よりブラケット502 が固定片54に固定される。従っ
て、ブラケット502 はブラケット501 の側面にそれ
ぞれ固定されることになる。また、ボルト止めと共に、
溶接によりブラケット502 を固定するようにしても良
い。
【0032】また、ブラケット50(501 ,502
の両側の下部は剛性を高めるために、それぞれ内側に折
曲している。これにより、ブラケット50にて支持され
るH型鋼22に大きな荷重がかかってもブラケット50
が変形しないものである。また、ブラケット501 の側
面は、柱32内に設けてある内ダイヤの機能を持たせる
ようにしたものであり、これにより、H型鋼22に加わ
る荷重を他方に分散させて、柱32の支持部の変形や、
柱32の座屈の防止を図っている。
【0033】なお、一方のブラケット501 は、予め工
場等で固着されており、柱32の上部は略T字型として
いる。そして、施工現場において、他方の一対のブラケ
ット502 を、柱32を立設してから固着するものであ
る。また、後述する部材76,77(図4参照)も工場
でブラケット501 の上面に溶接にて一体化されてい
る。部材76,77同士も溶接にて固着されている。こ
のように一体化することで支持部の剛性を高めているも
のである。
【0034】ここで、予めブラケット501 や部材7
6,77を柱32に固着しているのは、他方のブラケッ
ト502 を固着せずに、ブラケット501 だけて固着す
ると柱32が略T字状となり、メッキ工場、施工現場へ
の輸送時におけるトラックへの積載量がトラックの許容
範囲まで多く積載することができ、コストダウンを図る
ことができるからである。また、柱32の保管時におい
ても、保管場所のスペースが少なくて済み、少ないスペ
ースで多くの柱32を保管することができ、管理が容易
となるからである。
【0035】更に、柱32の上部にブラケット501
部材76,77を溶接等により一体化しておくことで、
施工現場においてH型鋼22等の他の部材との結合を溶
接ではなく、ボルト止めにて行えるからである。これ
は、施工現場で溶接を行うと、メッキした部分が剥がれ
てしまい、その処理を行う必要があり、このメッキ対策
処理の数をできる限り少なくするためである。また、上
述のように柱32の上部を略T字型としておくことで、
柱32をメッキ槽に浸ける場合に、多くの柱32を同時
にメッキ処理を行うことができ、被メッキ物の重量と時
間とで決まるメッキ費用のコストの削減を行うことがで
きるからである。
【0036】次に、柱32に固着したブラケット50へ
のH型鋼22の施工方法について説明する。まず、図2
及び図4に示すように、予め工場で一方のブラケット5
1 、及び断面を略H型とした部材76,77を溶接等
で固着した柱32を立設し、施工現場において、図3に
示すように、他方の一対のブラケット502 を固定片5
4を介してボルト止めや溶接等で連結固定する。
【0037】なお、図3ではブラケット501 の上面に
部材76,77を一体化していない図であるが、これ
は、ブラケット50の構造が分かり易いように便宜上部
材76,77を削除したものである。したがって実際に
はブラケット501 の上面には上述したように部材7
6,77が溶接にて十字状に一体化構造となっている。
【0038】次に、図4に示すように、部材77とブラ
ケット502 とをボルトにて固着する。次に、図5に示
すように、縦方向、横方向のH型鋼22をブラケット5
0の上面にそれぞれ載置すると共に、H型鋼22の端面
を部材76,77の端面に当接させる。そして、H型鋼
22とブラケット50とをボルトにて固定する。
【0039】なお、H型鋼22はクレーンのワイヤーに
て吊設させて架橋されるものであり、H型鋼22とブラ
ケット50に1本のボルトを止めるだけで、H型鋼22
の横方向のズレを規制することができる。従って、H型
鋼22とブラケット50とを1か所だけボルト止めすれ
ば、ワイヤーをH型鋼22から外し、他のH型鋼22の
施工作業に以降することができる。また、ワイヤーが外
されたH型鋼22は、その他の作業者がボルトにて連結
固定の作業を行う。また、先に、クレーンでH型鋼22
を仮止めしておき、最後にH型鋼22をブラケット50
に確実にボルトにて固定するようにしても良い。
【0040】次に、H型鋼22と部材76,77とに跨
がらせて該H型鋼22と部材76,77の両側の面に添
板75をそれぞれ当ててボルト止めを行い、H型鋼22
と部材76,77とをそれぞれ連結固定する。そして、
図6に示すように、H型鋼22と部材76,77との上
面に固定板73をおき、該固定板73と部材76,77
とはボルトにて連結固定し、H型鋼22と固定板73と
は溶接にて固着する。
【0041】ここで、H型鋼22及び部材76,77と
固定板73との連結固定において、H型鋼22と固定板
73とは溶接にて行い、また部材76,77と固定板7
3とはボルトにて行っているのは以下の理由による。す
なわち、H型鋼22の上面は床面の一部となり、その上
に自動車のタイヤが載るために、ボルトの上でパワース
テアリングによりハンドルを切ってタイヤを動かした場
合に、ボルトによりタイヤに亀裂が入るのを防止する必
要がある。そこで、本来はボルトを使用せずに溶接にて
固着する方が良い。
【0042】しかし、柱32はもちろんH型鋼22や部
材76,77等は防錆のためにメッキしているので、溶
接を行うとメッキが剥がれてしまう。そのため、溶接に
て連結固定した場合には、現場での溶接後のメッキ処理
対策を施さなければならない。また、溶接の場合より
も、ボルトにて連結固定する方が施工が迅速化できるこ
とになる。そこで、ボルトを使用した場合には、ボルト
の頭が滑らかな車にやさしいボルト、例えばナベボルト
を用いて、タイヤに亀裂が入るのを防止するようにして
いる。
【0043】なお、固定板73と部材76,77との固
着も溶接で行い、ボルトの頭を突出しないようにしても
良い。またタイヤに亀裂が入らない頭の丸いあるいは偏
平なボルトを用いてH型鋼22と固定板73とをボルト
止めを行うようにしても良い。
【0044】上記の場合は、2階建ての立体駐車場の場
合であったが、3階建てとした場合の柱32とH型鋼2
2との組立は次のようにして行う。なお、図7〜図10
に示すように、3階部分の柱32とH型鋼22との組立
は先の場合と同様であるので、2階部分(図7〜図10
における下側の図)について説明する。
【0045】まず、図7に示すように、ブラケット50
を柱32取着するのは先の場合と同様である。次に、図
7に示すようにブラケット50の上面に八角形状の鉄板
71をボルトにて固定し、図8に示すように、その鉄板
71の上に柱32を固定し、その柱32の下部側面に端
面を当接させて断面をT字型とした部材72を鉄板71
上に載置する。そして、部材72を柱32の側面及び鉄
板71の上面にそれぞれ溶接して部材72を固着する。
【0046】次に、図9に示すようにH型鋼22をブラ
ケット50の上面に載置し、H型鋼22の端面を部材7
2の端面に当接する。そして、図9及び図10に示すよ
うに、部材72の端面にH型鋼22の端面を当接配置し
た後に、部材72とH型鋼22との両側の側面に添板7
5を跨がるように沿わせてボルト止めを行う。更に、H
型鋼22と部材72との上面に固定板73を跨がるよう
におき、該固定板73と部材72とはボルトにて連結固
定し、H型鋼22と固定板73とは溶接にて固着する。
【0047】ここで、H型鋼22と固定板73との固定
をボルト止めしないのは、上述と同様にH型鋼22の上
の固定板73に自動車のタイヤが載る可能性があり、固
定板73の上面でパワーステアリングによりハンドルを
切ってタイヤを動かした場合に、ボルトによりタイヤに
亀裂が入ることになる。そこで、上記と同様に本実施例
でもH型鋼22と固定板73との固定は、固定板73の
周囲の部分で溶接を行い、H型鋼22の上面に固定板7
3上には突起物を突出しないようにしている。
【0048】なお、本実施例では、床パネル本体1に降
った雨水を後述するように樋体等を用いて柱32内に流
し込むようにしているので、先の実施例における上側の
柱32の下面に位置する鉄板71の部分には排水用の穴
を穿孔している。
【0049】また、先の実施例では、2階部分の柱32
の上に3階部分の柱32を置いて固定するようにした
が、長い1本の柱32を用いて3階建ての立体駐車場を
構成する場合には、以下のように行う。すなわち、図8
に示すように、柱32の高さ方向の略中央部分(2階部
分)と上部とに支持部を形成するが、柱32の途中には
内ダイヤを形成する必要から、その箇所に内ダイヤと共
に鉄板71を溶接にて介装し、また、柱32の各側面に
部材72を溶接にて固着して一体化する。柱32の上部
は上述したのと同様に、ブラケット501 及び部材7
6,77を溶接にて一体化する。
【0050】上記の一体化は予め工場で組み立ててお
き、その状態でメッキ工場へ輸送、メッキ槽でのメッキ
処理、メッキ工場からの輸送、保管、施工現場への輸送
を行うようにしている。なお、メッキ槽でのメッキ処理
や、トラックでの輸送の場合に、柱32の支持部同士が
当たって幅を取らないように、柱32を長手方向に少し
ずらすことで、重量の許容限度範囲内で多くの柱32を
トラックで輸送でき、また、メッキ処理を行うことがで
きる。
【0051】そして、施工現場において、他方のブラケ
ット502 をボルトにて固定し、ブラケット50の上面
にH型鋼22を載置して上述と同様に連結固定して、支
持部を一体化構造とし、構造耐力を上げている。
【0052】図1はこのようにして構成された支持部の
断面図を示している。なお、3階部分(RF)の支持部
には鉄板71を使用していないが、2階部分と同様に鉄
板71を用いて構成しても良い。また、3階部分は、柱
32の上部にブラケット501 を覆設する形となってい
るが、2階部分の場合と同様な構成で柱32の上面とH
型鋼22の上面とを面一となるような構成にしても良
い。
【0053】また、柱32の各側面にそれぞれブラケッ
トを設けた場合について説明したが、柱32の1つの側
面だけブラケットを設けて、このブラケットの上面に固
定したH型鋼22の先端を自由端として構成するように
しても良い。更に、単に対向する柱32間に架橋したH
型鋼22を支持する場合にも本発明を適用することがで
きるものである。
【0054】ここで、図1において、支持部におけるH
型鋼22の荷重に対する支持点Pは、ブラケット50の
先端となり、そのため、対向する柱32間では、支持点
Pのスパンが短くなり、大きな荷重に対してH型鋼22
のたわみを少なくすることができる。また、2階部分に
おいてH型鋼22は、それぞれ部材72を介して柱32
及び他のH型鋼22と略十字形に一体化されているた
め、鉄板71やブラケット50と共にH型鋼22に加わ
る荷重を分散させることができて、H型鋼22のたわみ
を少なくすると共に、柱32が変形や座屈するのを防止
することができる。
【0055】また、3階部分において、鉄板71を用い
た場合は上述したように、H型鋼22のたわみを少なく
したり、柱32の変形や座屈を防止することができる。
鉄板71を用いない場合でも、柱32の部分は略十字形
に一体化されているため、H型鋼22のたわみを少なく
でき、また柱32の変形や座屈も防止することができ
る。更に、ブラケット50によりH型鋼22の支持点P
の間隔が短くなるため、H型鋼22にかかる荷重とたわ
み量の許容範囲内においてH型鋼22の大きさを小さく
して重量を軽くしたり、H型鋼22の厚さを薄くするこ
とができる。従って、全体として非常にコストダウン化
を図ることができる。
【0056】ここで、図1の場合と、従来の図39及び
図40の場合と比較すると、図1の場合の方がH型鋼2
2の大きさを小さくしているのが良く分かる。したがっ
て、H型鋼22の重量を軽くすることができ、H型鋼2
2の輸送コスト、重量と時間から決められるメッキ費用
のコストを大幅に削減することができるものである。
【0057】また、特に2階部分の支持部では、H型鋼
22が略十字形に一体化されているために、構造耐力が
増加し、そのため、柱32の変形や座屈に対しての強度
を向上させることができる。そのため、3階部分では、
構造耐力の許容範囲内で柱32の鋼板の厚みを薄くする
ことができ、コストダウンを図ることができる。
【0058】次に、上記のようにして施工されたH型鋼
22で囲まれる水平面上の空間に敷設される床パネル本
体1の構成について説明する。図12は床パネル本体1
の斜視図を示し、また、図13は上記床パネル本体1の
破断斜視図を示している。図13において、左右の断面
を略コ字型とした縦枠2と、前後の板状の側板3と、上
記縦枠2の内側に架橋した複数の横棧4とで枠本体5を
構成している。
【0059】縦枠2の内側の上部には固定板9が複数溶
接等で固着され、その固定板9の下面に断面を略コ字型
とした横棧4の上端部が溶接等で固着されている。ま
た、各斜めに位置する固定板9間にはブレス8が溶接等
で連結されており、枠本体5の剛性を確保している。
尚、縦枠2と側板3の端部はそれぞれ溶接等により固着
されている。
【0060】上記枠本体5の上面には図13に示すよう
なプレート6,7が覆設されるようになっており、その
長さ寸法、幅、枚数は立体駐車場の大きさや柱間の寸法
により適宜変更して単品としての床パネル本体1を形成
するようになっている。本実施例では、両側に覆設する
6枚のプレート6と、中央に敷設する1枚のプレート7
とを用いて床パネル本体1を構成している。
【0061】上記プレート6は、図15及び図16に示
すように、断面を略コ字型としてその両側の側片は両側
に下降する傾斜片10,11とし、一方の傾斜片11の
端部からは側方へ突出する平坦部12を一体に形成して
いる。更に、プレート6の上記平坦部12の端部からは
断面を略U字状にした樋状部13を一体に形成してい
る。なお、このプレート6の樋状部13の断面形状は、
U字状に限らず、コ字型やV字型に形成しても良い。
【0062】枠本体5の中央に覆設するプレート7は、
図15に示すように断面形状を略コ字型に形成してお
り、その両側の側片は両側に下降する傾斜片14として
いる。また、枠本体5の横棧4の両側の上端部には上記
プレート6の樋状部13を受ける受け部15(図13参
照)を切り欠き形成しており、この受け部15の形状
は、樋状部13の形状に合わせて略U字状に形成してあ
る。なお、上記プレート6,7の上面には自動車のタイ
ヤのスリップ防止用の突起が長手方向全長にわたって多
数連続して突設してある。
【0063】ここで、プレート6を敷設する場合には、
図13及び図15に示すように、枠本体5の両側から樋
状部13を内側に向けて配設する。この時、図16に示
すように、プレート6の一方の傾斜片10を縦枠2の上
片17の上面に載置し、プレート6の樋状部13は横棧
4の受け部15により受けられることで、プレート6は
横方向に位置決めされることになる。また、プレート6
の両端は側板3の上端の内側に一体に形成した載置片1
6(図14参照)の上に載置されることになる。尚、側
板3の上記載置片16は、プレート6,7の敷設枚数に
応じてその同じ数だけ形成されている。
【0064】次に、更に内側のプレート6を敷設する場
合は、図16に示すように、プレート6の傾斜片10を
隣接するプレート6(既に先に敷設したプレート6)の
平坦部12の上面に載置し、該プレート6の樋状部13
は上記と同様に横棧4の受け部15に配設する。また、
プレート6の両端部は、側板3の載置片16上に載置す
る。プレート6の敷設はこれを順次繰り返して行う。
【0065】そして、枠本体5の中央は、図15に示す
ように、両プレート6の樋状部13が対向する形とな
り、両プレート6の平坦部12にプレート7の両側の傾
斜片14を載置して敷設することで、枠本体5にプレー
ト6,7が敷設されることになる。そして、これにより
床パネル本体1が形成される。なお、プレート6,7間
は、平坦部12と傾斜片10,11,14とで途中の複
数箇所で溶接等で固着され、また、プレート6,7の端
部は側板3の載置片16とでそれぞれ溶接等で固着され
る。また、各部材を溶接した連結固定して形成した床パ
ネル本体1は、溶融亜鉛メッキ等のメッキ処理が行わ
れ、防錆を施している。
【0066】ここで、各隣接するプレート6,7間の傾
斜片10,11,14により形成される溝を雨水を排水
させるための排水溝19としている。従って、雨水を排
水させるための断面を略V字型の排水溝19が隣接する
プレート6,7間に形成されることになり、床パネル本
体1の上面に降った雨水を効率良く排水させることがで
きる。また、上記排水溝19内の雨水は、隣接するプレ
ート6,7間の平坦部12と傾斜片10との間の隙間に
流れ、この流れた雨水はプレート6の樋状部13に流れ
落ちる。従って、この床パネル本体1の上面に降った雨
水は、排水溝19及び樋状部13により下の階に落ちる
ことなく排水されることになる。
【0067】床パネル本体1の側板3の上部には、図1
4に示すように、上記排水溝19に対応して該排水溝1
9からの雨水を外部に排水させるための略V字型の切欠
部20が排水溝19の数だけ形成されている。また、上
記樋状部13に対応して、該樋状部13からの雨水を外
部に排水させるための穴21が同様に複数穿孔されてい
る。従って、床パネル本体1の上面に落ちた雨水は、排
水溝19及び切欠部20、また、樋状部13及び穴21
を介して外部に排水されるものである。
【0068】床パネル本体1自体の雨水の流れは、以下
の如くである。すなわち、雨が降った場合には、隣接す
るプレート6,7の隙間から樋状部13に流れ、この樋
状部13に流れた雨水は側板3の穴21から外部へ排水
される。また、同時に隣接するプレート6,7間で形成
される排水溝19に雨水が流れ、側板3の切欠部20か
ら外部へ排水されることになる。特に、大雨の場合で
も、排水溝19が床パネル本体1の上面に形成された形
となっているために、該排水溝19及び切欠部20を介
して雨水を効率良く外部に排水することができるもので
ある。
【0069】次に、横方向、縦方向にH型鋼を架橋し
て、そのH型鋼の水平面上の空間部分に上記床パネル本
体1を敷設する方法について説明する。まず、図16に
示すように、H型鋼22と床パネル本体1との連結固定
について説明する。図16において、床パネル本体1が
ボルト23で連結固定されるH型鋼22の部分には、略
コ字型に形成した連結金具25が配置されるようになっ
ている。すなわち、H型鋼22の左右の開口面側の部分
に上記連結金具25が配置され、つまり、この連結金具
25がH型鋼22の上下片の間の開口面側に位置され
る。
【0070】そして、床パネル本体1の縦枠2の側面に
穿孔した上下2個の挿通孔26(図14参照)と、連結
金具25の上下2個の挿通孔(図示せず)、及びH型鋼
22の上下2個の挿通孔(図示せず)にボルト23を図
16に示すようにそれぞれ挿通する。この挿通したボル
ト23にナット24をそれぞれ螺着して締め付けること
で、床パネル本体1の縦枠2を連結金具25を介してH
型鋼22に連結固定する。ここで、1つの床パネル本体
1をH型鋼22間の空間部分に敷設する場合には、他方
の縦枠2も図16と同様にH型鋼22に連結すること
で、床パネル本体1はH型鋼22に連結固定されること
になる。なお、床パネル本体1の長手方向の端部と、直
接連結固定されないH型鋼22との間には雨水を落下さ
せるために、少しの隙間をあけておく。
【0071】次に、H型鋼22の間に複数の床パネル本
体1を連結固定する場合には、以下のようにして行う。
床パネル本体1の端部の連結固定は、図19に示す板状
のH型鋼22に溶接で固定された連結金具27により行
う。つまり、図6に示すH型鋼22が横方向(X方向)
のH型鋼22であるとすれば、図19に示すのが縦方向
(Y方向)のH型鋼22であり、この縦方向に固着され
た連結金具27を挟んで両側の床パネル本体1を連結固
定するものである。
【0072】すなわち、ボルトを図14に示す床パネル
本体1の挿通孔26、図19に示す連結金具27の挿通
孔27a及び隣接する床パネル本体1の挿通孔26に挿
通し、図16の場合と同様にボルト及びナットにて連結
固定する。床パネル本体1の他方の端部の固定も同じで
ある。また、床パネル本体1の縦枠2の途中には、ボル
トを挿通して連結するための穴28が図13に示すよう
に穿孔されており、この穴28を介して図17に示すよ
うに両床パネル本体1の内側部分を連結固定するもので
ある。
【0073】すなわち、図17に示すように、隣接する
床パネル本体1の縦枠2の間に板材29を介装し、この
板材29を介して両縦枠2をボルト30及びナット31
にて固定することで、隣接する床パネル本体1を連結固
定することができる。
【0074】ここで、H型鋼22間に複数の床パネル本
体1を上記のように敷設した場合には、床パネル本体1
間の隙間から雨水が落下しないようにコーキング材を介
装させるようにしている。これにより隣接する床パネル
本体1間からの雨水の落下を防止することができる。
【0075】また、図11に示すように、上記床パネル
本体1からの雨水を受ける樋体33が縦方向、横方向の
H型鋼22の下面にそれぞれ配設されている。この樋体
33により床パネル本体1の左右の端部が、前後の切欠
部20や穴21からの雨水を受けるようになっている。
【0076】図18に上記樋体33をH型鋼22に取り
付けた状態を示す。図示するように、樋体33をH型鋼
22の下面に配置し、略L型の取付金具34の先端をH
型鋼22の下片35の上面に係止し、他端を樋体33の
上面に係止して、該取付金具34及び樋体33にボルト
36を挿通し、ナット37にて螺着することで、樋体3
3がH型鋼22に下面に固定されることになる。なお、
樋体33の断面形状は図示するものに限らず、断面をコ
字型に形成しても良い。
【0077】このように、床パネル本体1からの雨水を
上記樋体33にて受けるようになっており、更に、この
樋体33からの雨水を排水させる排水システムについて
説明する。すなわち、図11及び図20に示すように、
上記樋体33からの雨水を受けるための第3の樋体49
が上記ブラケット50の下面側に配設されている。ブラ
ケット50の下面は柱32側にかけて下降する傾斜面と
なっており、この傾斜面に沿わせて上記第3の樋体49
を取り付けるようにしている。
【0078】図21は上記第3の樋体49の斜視図を示
し、鉄製で形成されたこの第3の樋体49は上面を開口
した断面がコ字型に形成されている。図20に示すよう
に、下面側が斜めに形成されたブラケット50の下面に
第3の樋体49が固定具55,56を介して取り付けら
れるようになっている。第3の樋体49の一端が樋体3
3の下方に位置し、他端が柱32の側面側に位置して、
且つ柱32の周囲に取り付けられた第4の樋体51の上
方に位置している。
【0079】上記第4の樋体51は、図22に示すよう
に、コ字型の2つの半割体51a,51bで構成され、
それぞれの半割体51a,51bの断面はL型に形成さ
れている。そして、柱32の回りに半割体51a,51
bの端面を突き合わせることで、図23に示すように、
柱32の周囲に容器状の第4の樋体51が取着されるこ
とになる。なお、第4の樋体51の半割体51a,51
b同士、及び柱32との取着は、溶接等で固着するよう
にして、第4の樋体51内に第3の樋体49から流れ落
ちた雨水が漏れない構造としている。
【0080】また、上記第4の樋体51を取り付ける柱
32の部分の各側面には複数(本実施例では2つ)の排
水穴52が穿孔されており、この排水穴52を介して第
4の樋体51内の雨水を柱32内に排水するようにして
いる。ここで、柱32の外面及び内面は、防錆のために
溶融亜鉛メッキが施されており、柱32の中に雨水を流
しても水分による錆の発生はない。
【0081】また、柱32の下端には図11に示すよう
に、柱32内に流れ落ちた雨水を外部に排水するための
排水孔53が形成してある。この排水孔53は柱32の
1つの側面に形成しているが、2面や各側面に形成して
も良い。柱32の基部の近傍の地面に排水溝を形成して
雨水を流すようにしても良く、また、地面に直接流すよ
うにして、立体駐車場の要所や周囲に形成した溝に雨水
を流すようにしても良い。
【0082】図11においては、H型鋼22の間には3
つの床パネル本体1が配設されるようになっており、隣
接する床パネル本体1の間には上述したように雨水が漏
れるのを防止するためにコーキング材が介装されるよう
になっている。床パネル本体1の上面に降った雨水は、
上述と同様に床パネル本体1の切欠部20や穴21から
床パネル本体1の端部側に排水されることになる。中央
の床パネル本体1から排水される雨水は、H型鋼22の
下面に配設した樋体33に流れ落ちる。また、両側の床
パネル本体1から排水される雨水は、一部は樋体33に
流れ落ち、残り、つまりH型鋼22側の部分の雨水は直
接第3の樋体49に流れ落ちる。
【0083】また、床パネル本体1の長手方向のH型鋼
22側の部分からの雨水は、樋体33や第3の樋体49
に流れ落ちる。このようにして樋体33に流れ落ちた雨
水は第3の樋体49に流れ、第3の樋体49を介して柱
32の周囲に取り付けた第4の樋体51に流れる。そし
て、第4の樋体51の雨水は排水穴52を介して柱32
内に流れ落ちる。更に、柱32内に流れ落ちた雨水は、
柱32の下部の排水孔53から排水されることになる。
【0084】(実施例2)次に、図24〜図27を参照
してブラケット50の他の実施例について説明する。図
24に示すように、本実施例におけるブラケット50
は、2種類のブラケット50a,50bからなり、それ
ぞれ2個1組として柱32の側面に対向して配設される
ようになっている。また、本実施例におけるブラケット
50の下面を先の実施例と同様に柱32側に下降する傾
斜面として形成している。なお、床パネル本体1やH型
鋼22の下面側に配設した樋体33、及び柱32の構造
は図11の場合と同様である。
【0085】まず、一方のブラケット50aについて説
明する。ブラケット50aは下面が開口し断面が略コ字
型に形成され、ブラケット50aの両側を略コ字型に折
曲して上面が開口した第5の樋体57を一体に形成して
いる。ここで、第5の樋体57を構成する部材57aが
ブラケット50aとの一体化部材であり、この部材57
aを折曲して第5の樋体57を形成している。また、第
5の樋体57を構成する他の部材57b,57cは溶接
等で後付けしてブラケット50aを構成している。
【0086】従って、上記第5の樋体57はブラケット
50の下面と同様に傾斜して形成されており、ブラケッ
ト50の下面からは第5の樋体57が垂下しないように
している。よって、第5の樋体57がブラケット50の
下面より突出しないので、第5の樋体57が邪魔になら
ず、自動車の屋根に第5の樋体57が接触するようなこ
とがない。特に、背の高い自動車の屋根の端は丸みを帯
びているので、柱32の外面に縦樋を有していないの
と、且つブラケット50及び第5の樋体57の下面が柱
32側に下降して傾斜しているために、背の高い自動車
の屋根がブラケット50や第5の樋体57に接触せずに
うまく自動車を柱32側に近接して駐車させることがで
きる。
【0087】ブラケット50aの基部側の下面には略V
字型の部材62が溶接等で固着され、その内部を雨水を
一時的に溜める凹所59としている。また、ブラケット
50aの先端側の面にも後面板63が設けられていて、
H型鋼22の下面側の樋体33から流れ落ちる雨水がブ
ラケット50a内に落ちないようにして、第5の樋体5
7に雨水をガイドするようになっている。そして、第5
の樋体57に流れる雨水をブラケット50a内の凹所5
9内に流れ込ませるための第1の穴58をブラケット5
0aの両側面にそれぞれ穿孔している。
【0088】また、凹所59を形成する部材62の前面
板60には凹所59内の雨水を柱32内に流すための第
2の穴61が複数(本実施例では2つ)穿孔されてい
る。そして、この第2の穴61に対応して柱32の側面
にも先の実施例と同様の排水穴52が穿孔してある。な
お、柱32の下部の排水孔53の構造は図11の場合と
同様なので説明は省略する。
【0089】ブラケット50aは柱32の側面に穴5
2,61を対応させてそのブラケット50aの基部の周
囲を溶接等で固着してブラケット50aを固着させる。
この時、部材57b側は開放しているが、他方のブラケ
ット50bのように閉塞させるようにしても良い。本実
施例では、上記の部分を開放して柱32の側面及び連結
板64とで閉塞して雨水が漏れないようにしている。
【0090】すなわち、図24に示すように、平板状の
連結板64の両側の側片65をやや内側に折曲し、その
側片65を第5の樋体57の先端側に図25及び図26
に示すように挿入配置して溶接等で連結固定している。
また、連結板64の両側の側片65には雨水を通過させ
るための穴66が穿孔してある。更に、連結板64の中
央片の外側にはコ字型の固定片67が溶接等で固着して
ある。
【0091】なお、連結板64は柱32内に設けてある
内ダイヤの機能を持たせたものであり、内ダイヤの他に
この連結板64によりH型鋼22、柱32、ブラケット
50にかかる荷重を分散させる機能を持たせるようにし
たものである。
【0092】この固定片67は他方のブラケット50b
をボルト等で連結するものであり、該固定片67の各辺
にはボルト挿通用の穴が複数穿孔されている。また、連
結板64の下部には柱32の排水穴52に対応した排水
用の穴68が穿設されている。
【0093】次に、他方のブラケット50bについて説
明する。本ブラケット50bは先のブラケット50aと
は基本的には同じ構造であり、後付けする部材の構成に
より少し異なった構造となっている。すなわち、折曲し
て第5の樋体57を構成する部材57a、部材57cは
同じであり、ブラケット50a内に凹所59を形成する
部材57dと、部材57a及び部材57dを連結して雨
水を漏らさないようにするための部材57eとの構造が
異なっている。他の構成はブラケット50aの場合と同
様であるので、同様の機能を有する部品ないし箇所には
同じ番号を付して説明は省略する。
【0094】なお、ブラケット50bの基部の各辺には
連結板64と連結固定するためのボルト挿通用の穴が複
数穿設されている。また、ブラケット50a,50bの
上面に穿設してある複数の穴は、H型鋼22を固定する
ための穴である。
【0095】ここで、工場において柱32に連結板64
と一対のブラケット50a,50aを溶接等で固着して
おき、現場において他方の一対のブラケット50b,5
0bを溶接等で固着する。図25はこのようにしてブラ
ケット50を柱32に固着した状態の平面図を示してい
る。
【0096】図26はブラケット50aと柱32との接
合部分の断面図を示し、また、図27はブラケット50
bと柱32との接合部分の断面図を示している。この図
26及び図27を用いて雨水の排水の流れを説明する。
なお、床パネル本体1から樋体33までの雨水の流れ
(排水)は先の実施例と同じなので説明は省略する。
【0097】図26において、樋体33からの雨水はブ
ラケット50aの先端部に流れ落ち、ブラケット50a
の両側の第5の樋体57に流れる。そして、第5の樋体
57内に流れ込んだ雨水は連結板64の穴66とブラケ
ット50aの第1の穴58を介してブラケット50a内
の凹所59内に流れ込む。凹所59内に流れ込んだ雨水
は、前面板60の第2の穴61、柱32の側面の排水穴
52を介して柱32内に流れ落ちる。そして、柱32内
に流れ落ちた雨水は先の実施例(図11参照)と同様に
柱32の下部の排水孔53から外部へ排水される。
【0098】また、他方のブラケット50bに流れた雨
水は図27に示すように、第5の樋体57を流れ、第1
の穴58を介してブラケット50b内の凹所59内に流
れ込む。凹所59内に流れ込んだ雨水は、前面板60の
第2の穴61、連結板64の穴68、柱32の排水穴5
2を介して柱32内に流れ落ちる。
【0099】(実施例3)次に、一体に樋体を設けたブ
ラケット50の他の実施例について図28及び図29を
参照して説明する。先の実施例のブラケット50(図2
4参照)では、その下面は開口し、該ブラケット50の
両側にだけ第5の樋体57を形成して雨水を柱32内に
ガイドしていたが、本実施例では、図28に示すよう
に、ブラケット50の下面の開口面にも断面を略コ字型
とした第6の樋体69を配設したものである。また、他
の構成は先の実施例(図24)と同じなので説明は省略
し、要旨の部分について詳述する。なお、第6の樋体6
9は鉄製であり、ブラケット50にボルト等で固定され
るようになっている。
【0100】すなわち、H型鋼22の下面の樋体33か
らのほとんどの雨水を上記第6の樋体69により凹所5
9内に流し、凹所59内から上述と同様に柱32内に流
し落とすようにしている。また、ブラケット50の両側
に一体に形成した第5の樋体57は、樋体33からの雨
水の一部や、図11に示すようにH型鋼22に隣接する
床パネル本体1からの雨水を受けるようにしている。
【0101】なお、H型鋼22の下面に配設している樋
体33は、ブラケット50が存在するために、柱32の
近傍まで配設することができず、そのため、H型鋼22
に隣接する床パネル本体1から落下する雨水を受ける必
要があるからである。
【0102】ブラケット50の側面の第5の樋体57の
雨水は先の実施例と同様に連結板64の穴66、ブラケ
ット50の第1の穴58を介して凹所59内に流入す
る。そして、凹所59内の雨水は第2の穴61、排水穴
52を介して柱32内に流れ落ちる。なお、図29は柱
32とブラケット50との接合部分を示す平面図であ
る。
【0103】ここで、本実施例では、ブラケット50の
内部に第6の樋体69を固定しているので、ブラケット
50自体の剛性を先の実施例の場合よりも更に高めるこ
とができる。
【0104】(実施例4)次に、ブラケット50に一体
に折曲形成した第5の樋体57の別の実施例を図30及
び図31を参照して説明する。本実施例では図示するよ
うにブラケット50の両側に一体に形成する第5の樋体
57を断面形状をV字型に形成したものである。従っ
て、第5の樋体57の断面形状をV字型とすることで、
第5の樋体57を形成する場合、折曲加工が1回で済む
ものである。先の実施例では第5の樋体57の断面形状
をコ字型としていたので、折曲加工が2回必要であった
が、本実施例の場合では、折曲加工が1回なので、加工
工程が簡素化され、生産性の向上を図ることができる。
【0105】また、本実施例も同様であるが、第5の樋
体57を折曲加工する箇所はブラケット50の基部側を
除いた箇所であり、基部には図30に示すような部材7
0を溶接等で後付けするようにしている。なお、図30
では便宜上第5の樋体57をブラケット50の一方側だ
け記載しているが、第5の樋体57はブラケット50の
両側に形成される。
【0106】また、本実施例では連結板64の形状も先
の実施例とは少し異なり、両側の側片65の部分を略Z
字型に折曲して形成し、図31に示すように、連結板6
4の側片65がブラケット50の基部側の側面に全体に
当接するようにしている。なお、雨水の排水の流れは先
の実施例と同じなので説明は省略する。また、図31は
柱32とブラケット50との接合部分を示す平面図であ
る。
【0107】次に、第5の樋体57の断面をV字型に折
曲形成したブラケット50の場合の柱32とH型鋼22
との組立工程を図32〜図35に示す。図32に示すよ
うに、予め工場で連結板64及び一方のブラケット50
aを溶接等で固着した柱32を立設し、現場において、
他方のブラケット50bを固定片67を介してボルト止
めや溶接等で連結固定する。以降の組立工程は、先の実
施例における図7〜図10の場合と同様なので、その説
明は省略する。
【0108】ここで、図36は、立体駐車場の全体の骨
組みを示す図であり、柱32の上部にブラケット50を
取着して横方向、縦方向にH型鋼22を架橋し、それぞ
れ固定した状態である。また、図37は3階の部分ま
で、H型鋼22をブラケット50に載置してそれぞれ連
結固定した状態である。更に、図38に示すように、2
階部分及び3階部分の側部に自動車が落ちるのを防止す
るために防護柵74をそれぞれ取り付けるようにしてい
る。
【0109】なお、図36〜図38においては、床パネ
ル本体1を敷設していない状態の図であるが、床パネル
本体1は上述したようにH型鋼22にボルトにて取り付
けられる。また、2階部分、3階部分のH型鋼22の下
面には樋体33が取り付けられ、ブラケット50の第6
の樋体68、第5の樋体57に上記樋体33から雨水が
流れ、更に、柱32内に雨水を流し込むようにしてい
る。
【0110】3階部分から柱32内に流れ込んだ雨水
は、鉄板71に穿孔した穴(図示せず)を介して下の柱
32内に落とすようにしている。また、予め工場で2階
部分と3階部分との柱32を連結しておく場合には、2
階部分の箇所に予め排水用の穴をあけておく。なお、こ
の穴は内ダイヤに設けておいても良い。
【0111】尚、本実施例では、3階の立体駐車場の場
合について説明したが、2階、3階に限らず、3階以上
の立体駐車場の場合にも適用できる。また、本実施例で
は、はりの支持構造について立体駐車場の場合について
説明したが、一般の建築物のはりの支持構造についても
本発明を適用することができるものである。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載のはりの支持構造によれ
ば、はりをブラケット間に載置するだけではりが落下す
るのを防止できて、はりをブラケットに1本のボルトで
止めるだけではりの横方向のずれを防止できる。従っ
て、1本のボルトを止めるだけではりを吊っているクレ
ーンからのワイヤーを外すことができて、クレーンは次
のはりの施工作業に移れて組立作業性を向上させること
ができる。また、柱、ブラケット、はりが、固定用の部
材、添板、固定板により支持構造が一体化されることに
なり、はりに加わる荷重が大きくても構造耐力が大きく
なって柱が変形や座屈するのを防止することができる。
また、はりに荷重がかかった場合でも、はりと部材とを
溶接しなくても開かず、構造耐力を強化することができ
る。更に、はりを支持する支持点がブラケットの先端部
分となって、はりの両側における支持点の間隔が短くな
って、大きな荷重が加わってもはりのたわみ量を非常に
少なくすることができる。従って、はりのたわみを少な
くすることができるので、加わる荷重に対する許容範囲
内ではりの大きさを小さくして重量を軽くしたり、はり
の鋼板の厚みを薄くすることができ、そのため、コスト
ダウンを図ることができる。したがって、はりの大きさ
を小さくして重量を軽くした場合には、はりの輸送コス
ト、はりのメッキ処理におけるコストを下げることがで
き、立体駐車場全体では、大幅にコストを削減すること
ができる。また、はりの先端が自由端とした場合には、
はりの支持点がブラケットの先端部分となるために、は
りのたわみを少なくすることができる。
【0113】請求項2記載のはりの支持構造によれば、
はりをブラケット間に載置するだけではりが落下するの
を防止できて、はりをブラケットに1本のボルトで止め
るだけではりの横方向のずれを防止できる。従って、1
本のボルトを止めるだけではりを吊っているクレーンか
らのワイヤーを外すことができて、クレーンは次のはり
の施工作業に移れて組立作業性を向上させることができ
る。また、柱、ブラケット、はりが、固定用の部材、添
板、固定板により支持構造が略十字形に一体化されるこ
とになり、はりに加わる荷重が大きくても構造耐力が大
きくなり、また荷重が他のはりに分散されることで、柱
が変形や座屈するのを防止することができる。また、は
りに荷重がかかった場合でも、はりと部材とを溶接しな
くても開かず、構造耐力を強化することができる。更
に、はりを支持する支持点がブラケットの先端部分とな
って、はりの両側における支持点の間隔が短くなって、
大きな荷重が加わってもはりのたわみ量を非常に少なく
することができる。従って、はりのたわみを少なくする
ことができるので、加わる荷重に対する許容範囲内では
りの大きさを小さくして重量を軽くしたり、はりの鋼板
の厚みを薄くすることができ、そのため、コストダウン
を図ることができる。したがって、はりの大きさを小さ
くして重量を軽くした場合には、はりの輸送コスト、は
りのメッキ処理におけるコストを下げることができ、立
体駐車場全体では、大幅にコストを削減することができ
る。また、はりの先端が自由端とした場合には、はりの
支持点がブラケットの先端部分となるために、はりのた
わみを少なくすることができる。
【0114】また、請求項3記載のはりの支持構造によ
れば、はりをブラケット間に載置するだけではりが落下
するのを防止できて、はりをブラケットに1本のボルト
で止めるだけではりの横方向のずれを防止できる。従っ
て、1本のボルトを止めるだけではりを吊っているクレ
ーンからのワイヤーを外すことができて、クレーンは次
のはりの施工作業に移れて組立作業性を向上させること
ができる。また、柱、ブラケット、はりが、鉄板、固定
用の部材、添板、固定板により支持構造が略十字形に一
体化されることになり、はりに加わる荷重が大きくても
構造耐力が大きくなり、また荷重が他のはりに分散され
ることで、柱が変形や座屈するのを防止することができ
る。また、はりに荷重がかかった場合でも、はりと部材
とを溶接しなくても開かず、構造耐力を強化することが
できる。更に、はりを支持する支持点がブラケットの先
端部分となって、はりの両側における支持点の間隔が短
くなって、大きな荷重が加わってもはりのたわみ量を非
常に少なくすることができる。従って、はりのたわみを
少なくすることができるので、加わる荷重に対する許容
範囲内ではりの大きさを小さくして重量を軽くしたり、
はりの鋼板の厚みを薄くすることができ、そのため、コ
ストダウンを図ることができる。したがって、はりの大
きさを小さくして重量を軽くした場合には、はりの輸送
コスト、はりのメッキ処理におけるコストを下げること
ができ、立体駐車場全体では、大幅にコストを削減する
ことができる。また、はりの先端が自由端とした場合に
は、はりの支持点がブラケットの先端部分となるため
に、はりのたわみを少なくすることができる。
【0115】更に、請求項4記載のはりの支持構造によ
れば、はりをブラケット間に載置するだけではりが落下
するのを防止できて、はりをブラケットに1本のボルト
で止めるだけではりの横方向のずれを防止できる。従っ
て、1本のボルトを止めるだけではりを吊っているクレ
ーンからのワイヤーを外すことができて、クレーンは次
のはりの施工作業に移れて組立作業性を向上させること
ができる。また、柱、ブラケット、はりが、鉄板、固定
用の部材、添板、固定板により支持構造が略十字形に一
体化されることになり、はりに加わる荷重が大きくても
構造耐力が大きくなり、また荷重が他のはりに分散され
ることで、柱が変形や座屈するのを防止することができ
る。また、はりに荷重がかかった場合でも、はりと部材
とを溶接しなくても開かず、構造耐力を強化することが
できる。更に、はりを支持する支持点がブラケットの先
端部分となって、はりの両側における支持点の間隔が短
くなって、大きな荷重が加わってもはりのたわみ量を非
常に少なくすることができる。従って、はりのたわみを
少なくすることができるので、加わる荷重に対する許容
範囲内ではりの大きさを小さくして重量を軽くしたり、
はりの鋼板の厚みを薄くすることができ、そのため、コ
ストダウンを図ることができる。したがって、はりの大
きさを小さくして重量を軽くした場合には、はりの輸送
コスト、はりのメッキ処理におけるコストを下げること
ができ、立体駐車場全体では、大幅にコストを削減する
ことができる。また、はりの先端が自由端とした場合に
は、はりの支持点がブラケットの先端部分となるため
に、はりのたわみを少なくすることができる。
【0116】請求項5記載のはりの支持構造によれば、
はりをブラケット間に載置するだけではりが落下するの
を防止できて、はりをブラケットに1本のボルトで止め
るだけではりの横方向のずれを防止できる。従って、1
本のボルトを止めるだけではりを吊っているクレーンか
らのワイヤーを外すことができて、クレーンは次のはり
の施工作業に移れて組立作業性を向上させることができ
る。また、柱、ブラケット、はりが、鉄板、固定用の部
材、添板、固定板により支持構造が略十字形に一体化さ
れることになり、はりに加わる荷重が大きくても構造耐
力が大きくなり、また荷重が他のはりに分散されること
で、柱が変形や座屈するのを防止することができる。ま
た、はりに荷重がかかった場合でも、はりと部材とを溶
接しなくても開かず、構造耐力を強化することができ
る。更に、はりを支持する支持点がブラケットの先端部
分となって、はりの両側における支持点の間隔が短くな
って、大きな荷重が加わってもはりのたわみ量を非常に
少なくすることができる。そのため、建物の構造を3階
建てとした場合にも、2階部分のはりの支持部分の構造
耐力を大きくすることができ、3階建てにも十分に対応
することができる。また、はりのたわみを少なくするこ
とができるので、加わる荷重に対する許容範囲内ではり
の大きさを小さくして重量を軽くしたり、はりの鋼板の
厚みを薄くすることができ、そのため、コストダウンを
図ることができる。したがって、はりの大きさを小さく
して重量を軽くした場合には、はりの輸送コスト、はり
のメッキ処理におけるコストを下げることができ、立体
駐車場全体では、大幅にコストを削減することができ
る。また、はりの先端が自由端とした場合には、はりの
支持点がブラケットの先端部分となるために、はりのた
わみを少なくすることができる。
【0117】請求項6記載のはりの支持構造によれば、
2階部分のはりの支持部分の構造耐力を大きくすること
ができ、3階建てにも十分に対応することができる。
【0118】請求項7記載のはりの支持構造によれば、
下方と比べて上方の階にかかる荷重が少ないので、許容
範囲内で柱の厚みを薄くすることでコストダウンを図る
ことができるものである。
【0119】請求項8記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、予め工場において柱の上部にブラケットと部材
とを固着しておくので、このブラケット及び部材を固着
した略T字型の柱を施工現場で立設し、クレーンではり
を吊ってそのまま載置してブラケットや部材等に連結固
定することで、迅速に施工を行うことができる。また、
予め工場等において柱の上部にブラケットや部材を取着
して略T字型としているので、ブラケットを十字状に配
設した場合と比べて、この柱をそのT字型とした形でメ
ッキ工場、塗装工場等への搬入、搬出等の輸送時、ま
た、施工現場への輸送時においては、柱を並設してトラ
ックに積載することができる。従って、柱が嵩張らない
のでトラックへの積載量を法定限度内まででき、多くの
柱を積載して輸送することができ、輸送コストを大幅に
削減できる。そのため、結果として建築物、あるいは立
体駐車場等の全体のコストを大幅に低下させることがで
きる。また、柱の保管時において単に柱を並設して保管
できるので、ブラケットを十字状にした場合と比べて保
管場所が大幅に少なくて済み、保管場所に伴う経費を削
減できてコストダウン化を図ることができる。更には、
メッキ工場において柱をメッキ槽に入れてメッキする場
合にも、柱をT字型としているため、同時に多くの柱を
メッキ槽に入れることができ、メッキ処理量が多くで
き、コストダウン化を図ることができる。
【0120】請求項9記載のはりの支持部の施工方法に
よれば、予め工場において柱の上部や中間部にブラケッ
トと部材とを固着しておくので、このブラケット及び部
材を固着した略T字型の柱を施工現場で立設し、クレー
ンではりを吊ってそのまま載置してブラケットや部材等
に連結固定することで、3階建ての立体駐車場を迅速に
施工できる。また、予め工場等において柱の上部にブラ
ケットや部材を取着して略T字型としているので、ブラ
ケットを十字状に配設した場合と比べて、この柱をその
T字型とした形でメッキ工場、塗装工場等への搬入、搬
出等の輸送時、また、施工現場への輸送時においては、
柱を並設してトラックに積載することができる。従っ
て、柱が嵩張らないのでトラックへの積載量を法定限度
内まででき、多くの柱を積載して輸送することができ、
輸送コストを大幅に削減できる。そのため、結果として
建築物、あるいは立体駐車場等の全体のコストを大幅に
低下させることができる。また、柱の保管時において単
に柱を並設して保管できるので、ブラケットを十字状に
した場合と比べて保管場所が大幅に少なくて済み、保管
場所に伴う経費を削減できてコストダウン化を図ること
ができる。更には、メッキ工場において柱をメッキ槽に
入れてメッキする場合にも、柱をT字型としているた
め、同時に多くの柱をメッキ槽に入れることができ、メ
ッキ処理量が多くでき、コストダウン化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の3階建てにおけるはりの支持
構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例のブラケットの接合を示す分解
斜視図である。
【図3】本発明の実施例の施工工程を示す図である。
【図4】本発明の実施例の施工工程を示す図である。
【図5】本発明の実施例の施工工程を示す図である。
【図6】本発明の実施例の施工工程を示す図である。
【図7】本発明の実施例の3階建ての施工工程を示す図
である。
【図8】本発明の実施例の3階建ての施工工程を示す図
である。
【図9】本発明の実施例の3階建ての施工工程を示す図
である。
【図10】本発明の実施例の3階建ての施工工程を示す
図である。
【図11】本発明の排水システムの実施例の立体駐車場
の要部破断斜視図である。
【図12】本発明の実施例の床パネル本体の斜視図であ
る。
【図13】本発明の実施例の床パネル本体の破断斜視図
である。
【図14】本発明の実施例の床パネル本体の要部拡大斜
視図である。
【図15】本発明の実施例の床パネル本体の断面図であ
る。
【図16】本発明の実施例のH型鋼と床パネル本体とを
連結固定した場合の要部断面図である。
【図17】本発明の実施例の床パネル本体同士を連結固
定した場合の要部断面図である。
【図18】本発明の実施例のH型鋼の下面に樋体を固定
した場合の断面図である。
【図19】本発明の実施例の連結金具をH型鋼に固着し
た状態の断面図である。
【図20】本発明の実施例の第3,第4の樋体を取り付
けた状態を示す図である。
【図21】本発明の実施例の第3の樋体の斜視図であ
る。
【図22】本発明の実施例の柱に第4の樋体を取り付け
る状態を示す図である。
【図23】本発明の実施例の柱に第4の樋体を取り付け
た状態を示す図である。
【図24】本発明の実施例2の柱とブラケットとの要部
分解斜視図である。
【図25】本発明の実施例2の柱とブラケットとの接合
部分を示す平面図である。
【図26】本発明の実施例2の柱と一方のブラケットと
の接合部分を示す要部拡大断面図である。
【図27】本発明の実施例2の柱と他方のブラケットと
の接合部分を示す要部拡大断面図である。
【図28】本発明の実施例3の柱とブラケットとの要部
分解斜視図である。
【図29】本発明の実施例3の柱とブラケットとの接合
部分を示す平面図である。
【図30】本発明の実施例4の柱とブラケットとの要部
分解斜視図である。
【図31】本発明の実施例4の柱とブラケットとの接合
部分を示す平面図である。
【図32】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図33】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図34】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図35】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図36】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図37】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図38】本発明の実施例の施工状態を示す図である。
【図39】従来例のはりの支持構造を示す図である。
【図40】他の従来例のはりの支持構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
22 H型鋼(はり) 32 柱 50 ブラケット 501 ブラケット 502 第2のブラケット 71 鉄板 72 部材 73 固定板 75 添板 76 部材 77 部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−96038(JP,A) 特開 平5−280212(JP,A) 特開 平5−93471(JP,A) 実開 昭64−23549(JP,U) 実開 平4−84670(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/08 - 6/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設した柱(32)の側面にブラケット
    (50)を取着し、このブラケット(50)の基部の上
    面に固定用の部材(76)を取着し、上記部材(76)
    の端面にはり(22)の端面を当接させて該はり(2
    2)を上記ブラケット(50)の上面に固定し、上記は
    り(22)と部材(76)の両側の側面にそれぞれ跨が
    せた添板(75)により該はり(22)と部材(76)
    とを連結固定し、はり(22)と部材(76)の上面に
    跨がせた固定板(73)により該はり(22)と部材
    (76)とを連結固定したことを特徴とするはりの支持
    構造。
  2. 【請求項2】 立設した柱(32)間に縦方向、横方向
    にそれぞれはり(22)を架橋するようにしたはりの支
    持構造において、四角円筒状の柱(32)の各側面にブ
    ラケット(50)をそれぞれ取着し、このブラケット
    (50)が交差する中心部分に固定用の第1の部材(7
    6)と第2の部材(77)とを略十字状に固定し、上記
    各部材(76)(77)の端面に縦方向、横方向の各は
    り(22)の端面を当接させて該はり(22)を上記ブ
    ラケット(50)の上面にそれぞれ固定し、上記はり
    (22)と部材(76)(77)の両側の側面にそれぞ
    れ跨がせた添板(75)により該はり(22)と部材
    (76)(77)とをそれぞれ連結固定し、はり(2
    2)と部材(76)(77)の上面に跨がせた固定板
    (73)により該はり(22)と部材(76)(77)
    とをそれぞれ連結固定したことを特徴とするはりの支持
    構造。
  3. 【請求項3】 立設した柱(32)間に縦方向、横方向
    にそれぞれはり(22)を架橋するようにしたはりの支
    持構造において、四角円筒状の柱(32)の各側面にブ
    ラケット(50)をそれぞれ取着し、このブラケット
    (50)が交差する部分の上面に鉄板(71)を載置し
    て該鉄板(71)と各ブラケット(50)とをそれぞれ
    連結固定し、この鉄板(71)の中心部分に固定用の第
    1の部材(76)と第2の部材(77)とを略十字状に
    固定し、上記各部材(76)(77)の端面に縦方向、
    横方向の各はり(22)の端面を当接させて該はり(2
    2)を上記ブラケット(50)の上面にそれぞれ固定
    し、上記はり(22)と部材(76)(77)の両側の
    側面にそれぞれ跨がせた添板(75)により該はり(2
    2)と部材(76)(77)とをそれぞれ連結固定し、
    はり(22)と部材(76)(77)の上面に跨がせた
    固定板(73)により該はり(22)と部材(76)
    (77)とをそれぞれ連結固定したことを特徴とするは
    りの支持構造。
  4. 【請求項4】 立設した柱(32)間に縦方向、横方向
    にそれぞれはり(22)を架橋するようにしたはりの支
    持構造において、四角円筒状の柱(32)の各側面にブ
    ラケット(50)をそれぞれ取着し、このブラケット
    (50)が交差する部分の上面に鉄板(71)を載置し
    て該鉄板(71)と各ブラケット(50)とをそれぞれ
    連結固定し、この鉄板(71)の中心部分に柱(32)
    を配設し、柱(32)の各側面に固定用の部材(72)
    を当接させて該部材を鉄板(71)の上面にそれぞれ載
    置すると共に、各部材(72)を柱(32)の側面と鉄
    板(71)の上面にそれぞれ固着し、上記各部材(7
    2)の端面に縦方向、横方向の各はり(22)の端面を
    当接させて該はり(22)を上記ブラケット(50)の
    上面にそれぞれ固定し、上記はり(22)と部材(7
    2)の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板(75)によ
    り該はり(22)と部材(72)とをそれぞれ連結固定
    し、はり(22)と部材(72)の上面に跨がせた固定
    板(73)により該はり(22)と部材(72)とをそ
    れぞれ連結固定したことを特徴とするはりの支持構造。
  5. 【請求項5】 立設した柱(32)間に縦方向、横方向
    にそれぞれはり(22)を架橋するようにしたはりの支
    持構造において、四角円筒状の柱(32)の高さ方向の
    略中央の各側面にブラケット(50)をそれぞれ取着
    し、柱(32)の周囲のブラケット(50)の上面に鉄
    板(71)を固定し、柱(32)の各側面に固定用の部
    材(72)を当接させて該部材を鉄板(71)の上面に
    それぞれ載置すると共に、各部材(72)を柱(32)
    の側面と鉄板(71)の上面にそれぞれ固着し、上記各
    部材(72)の端面に縦方向、横方向の各はり(22)
    の端面を当接させて該はり(22)を上記ブラケット
    (50)の上面にそれぞれ固定し、上記はり(22)と
    部材(72)の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板(7
    5)により該はり(22)と部材(72)とをそれぞれ
    連結固定し、はり(22)と部材(72)の上面に跨が
    せた固定板(73)により該はり(22)と部材(7
    2)とをそれぞれ連結固定したことを特徴とするはりの
    支持構造。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載のはりの支持
    構造の柱(32)の上部に、請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載のはりの支持構造を組み合わせたことを特
    徴とする請求項1〜5記載のはりの支持構造。
  7. 【請求項7】 架橋しているはりの位置より上方の柱
    (32)の厚みを、下方の柱(32)の厚みより薄くし
    たことを特徴とする請求項4〜6記載のはりの支持構
    造。
  8. 【請求項8】 四角円筒状の柱(32)の上部に予め工
    場においてブラケット(501 )を固着して柱(32)
    を略T字型に形成すると共に、上記ブラケット(50
    1 )の上面に固定用の部材(76)(77)を略十字状
    に固着し、施工現場において上記略T字型の柱(32)
    を立設し、その後第2のブラケット(502 )を柱(3
    2)の両側の側面にそれぞれ固定して該柱(32)の上
    部を略十字状に形成し、上記各部材(76)(77)の
    端面に縦方向、横方向の各はり(22)の端面を当接さ
    せて該はり(22)を上記ブラケット(50)の上面に
    それぞれ固定し、上記はり(22)と部材(76)(7
    7)の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板(75)によ
    り該はり(22)と部材(76)(77)とをそれぞれ
    連結固定し、はり(22)と部材(76)(77)の上
    面に跨がせた固定板(73)により該はり(22)と部
    材(76)(77)とをそれぞれ連結固定するようにし
    たことを特徴とするはりの支持部の施工方法。
  9. 【請求項9】 四角円筒状の柱(32)の上部に予め工
    場においてブラケット(501 )を固着して柱(32)
    を略T字型に形成すると共に、上記ブラケット(50
    1 )の上面に固定用の部材(76)(77)を略十字状
    に固着し、上記柱(32)の中間部に内ダイヤを形成す
    る際にブラケット(501 )及び平板状の鉄板(71)
    を一体に固着すると共に、上記鉄板(71)の上面に固
    着した固定用の第3の部材(72)の端面を柱(32)
    の各側面に固着し、施工現場において上記略T字型の柱
    (32)を立設し、その後第2のブラケット(502
    を柱(32)の上部及び中間部における両側の側面にそ
    れぞれ固定して該柱(32)の上部及び中間部を略十字
    状に形成し、上記各部材(76)(77)(72)の端
    面に縦方向、横方向の各はり(22)の端面を当接させ
    て該はり(22)を上記ブラケット(50)の上面にそ
    れぞれ固定し、上記はり(22)と部材(76)(7
    7)(72)の両側の側面にそれぞれ跨がせた添板(7
    5)により該はり(22)と部材(76)(77)(7
    2)とをそれぞれ連結固定し、はり(22)と部材(7
    6)(77)(72)の上面に跨がせた固定板(73)
    により該はり(22)と部材(76)(77)(72)
    とをそれぞれ連結固定するようにしたことを特徴とする
    はりの支持部の施工方法。
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