JP3197639B2 - 紙葉類識別装置 - Google Patents
紙葉類識別装置Info
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Description
紙幣識別装置として備えられ、投入された紙葉類として
の紙幣の識別、搬送等の機能テストを行い得る紙葉類識
別装置に関する。
は、紙葉類識別機能、紙葉類搬送機能に異常があるか否
かテストする機能が紙葉類識別装置自体に備えられてお
り、この機能テストを行うセルフテストモードへの移行
手段として、プリント基盤に装着された状態で、紙葉類
識別装置に内蔵または別体として自動販売機本体に収納
された専用スイッチが用いられる。そして、この専用ス
イッチのスイッチ信号を機能テストの起動信号として機
能テストを開始するようにしていた。
識別装置においては、以下のような問題点がある。すな
わち、従来の紙葉類識別装置にあっては、機能テストを
開始するための、専用のスイッチ、その周辺回路及びそ
のスイッチの信号を入力させるCPUポートを本来の紙
葉類識別装置に追加して必要とするため、製品コストの
上昇を招いていた。また、スイッチと周辺回路とを装着
したプリント基盤を、スイッチのオン/オフが容易に操
作できるような場所に配置しなければならず、プリント
基盤を自動販売機本体内に設けた場合は、プリント基盤
の設置スペースの確保、操作しやすい適正な位置等を考
慮する必要があり、プリント基盤を紙葉類識別装置自体
に内蔵した場合は、紙葉類識別装置自体が大型化する。
したがって、いずれにしても、専用プリント基盤の配置
スペースを必要とし、自動販売機の構造設計に制約を与
えていた。
ものであり、機能テスト起動のための専用スイッチを不
要とし、省コスト、省スペース及び構造設計の自由度を
高めることができる紙葉類識別装置を提供することを目
的とする。
本発明の紙葉類識別装置は、紙葉類収納庫の開閉を検出
する開閉スイッチと、開閉スイッチから出力される開閉
信号により紙葉類収納庫の開閉回数をカウントする開閉
カウンタと、所定時間内にカウントされた開閉カウンタ
のカウント値が予め設定された設定値以上のときに、紙
葉類に関する機能テストを実行する意思があると判定す
る判定手段と、この判定手段の判定結果に基づいて、機
能テストを実行する機能テスト実行手段と、を有するこ
とを特徴とする。
チにより紙葉類収納庫の開閉を検出し、開閉信号を出力
する。この開閉信号は、開閉カウンタによりカウントさ
れ、これにより、紙葉類収納庫の開閉回数が求められ
る。そして、判定手段により、所定時間内にカウントさ
れたカウント値が設定値以上のときに、機能テストを実
行する意思があると判定され、この判定結果に基づい
て、機能テストを実行する。すなわち、紙葉類収納庫
が、所定時間内に設定値以上の回数で開閉されたとき
(以下本欄において「実行条件」という)に、機能テス
トを実行する意思があるとして、機能テストを実行す
る。したがって、紙葉類収納庫の操作者が、実行条件を
満たすように、紙葉類収納庫を意図的に開閉することに
より、所望の時期に、機能テストを実行することができ
る。逆に、実行条件外で紙葉類収納庫を開閉した場合に
は、機能テストの実行が回避される。また、紙葉類収納
庫の開閉スイッチが、機能テスト起動用のスイッチを兼
用しているので、機能テスト起動用の専用スイッチが不
要となり、紙葉類識別装置を省コスト、省スペースおよ
び自由度の高い構造設計で製造することができる。
置について図面を用いて詳細に説明する。この紙葉類識
別装置は、自動販売機に搭載され、自動販売機に投入さ
れた紙幣を識別する、いわゆる紙幣識別装置であり、図
1(a)は正面斜視図であり、図1(b)はその裁断側
面図である。この紙葉類識別装置1は、装置ケース2
と、装置ケース2の上部前面に開口した紙葉類挿入口3
と、装置ケース2の後部に開閉自在に収容された紙葉類
収納用金庫(紙葉類収納庫)4と、紙葉類挿入口3から
挿入された紙葉類を図示しない搬送機構によって紙葉類
収納用金庫4に対面する紙葉類保留通路5まで搬送する
ための紙葉類搬送通路6と、紙葉類保留通路5に搬送さ
れた紙葉類を平行移動させて紙葉類収納用金庫4に収納
させる紙葉類収納装置7と、紙葉類収納装置7を駆動す
るための紙葉類収納用モータ8を備えている。
モードを示すトレイランプ9が、装置ケース2内部の紙
葉類挿入口3近辺には紙葉類の投入を検知する紙葉類投
入検知センサ10a、10bが、紙葉類挿入口3の端部
から装置ケース2の前後中間位置まで水平に延びている
紙葉類搬送通路6の中間位置には紙葉類の適否を判断す
る紙葉類識別センサ11が、紙葉類収納装置7の装置ケ
ース2正面側には紙葉類収納用金庫4の開閉を検出する
ためにフォトインタラプタによる開閉スイッチ12が設
置されている。この開閉スイッチ12は、紙葉類収納用
金庫4が開けられた際に、紙葉類収納用金庫4に設けら
れている図示しないアクチュエータ部がフォトインタラ
プタの間隙から引き抜かれることにより開信号を、後述
する制御基板13に出力し、制御基板13において、適
式な集金か否かが判別される。また、後述するように、
この開閉スイッチ12は、機能テストを行うセルフモー
ドへの移行手段としてのスイッチをも兼用している。装
置ケース2の前部内面には、紙葉類投入検知、紙葉類識
別制御を初めとする紙葉類識別装置1全体の制御を行う
装置制御用CPU20(以下「CPU20」という)が
搭載された制御基板13が、紙葉類挿入口3の下部に
は、搬送機構を駆動するための搬送用モータ14が設け
られている。
ついて説明すると、紙葉類挿入口3に紙葉類が挿入され
ると、紙葉類投入検知センサ10a、10bが紙葉類の
挿入(先端)を検出し、制御基板13により搬送用モー
タ14を回転させ、搬送機構を駆動させる。紙葉類が紙
葉類搬送通路6上を搬送されると、紙葉類識別センサ1
1により、紙葉類表面の模様およびインクの質を検出
し、紙葉類の適否を判別すると共に、紙葉類の後端位置
を検出し、以降CPU20の制御の下、搬送用モータ1
4が、紙葉類を所定のステップ数搬送し、所望の位置に
停止させる。
が「否」とされると、搬送用モータ14が逆転駆動さ
れ、紙葉類は逆搬送されて紙葉類挿入口3に戻される。
一方、識別結果が「適」とされると、再度、搬送用モー
タ14が駆動され、紙葉類を紙葉類保留通路5の位置ま
で搬送する。紙葉類が紙葉類保留通路5で停止すると、
次に紙葉収納用駆動モータ8の駆動に基づき紙葉類収納
装置7が駆動して、紙葉類を紙葉類収納用金庫4に送り
込む。
電気回路のブロック図について図2を用いて説明する。
同図に示すCPU20は、制御基板13に装着されてい
るもので、紙葉類識別装置1全体の制御、セルフモード
における制御、金庫開閉カウンタ(開閉カウンタ)とし
ての動作、金庫開閉カウンタによりカウントされたカウ
ント値と予め設定された設定値とを比較して機能テスト
を開始させる機能テスト開始手段としての動作を初めと
する種々の制御を行っている。このCPU20の入出力
ポートについて説明すると、ポート21は、紙葉類投入
検知センサ10a、10bから出力される紙葉類検知信
号の入力ポートであり、2ポートから成る。ポート22
は、紙葉類識別センサ11から出力される紙葉類識別信
号の入力ポートである。ポート23は、開閉スイッチ1
2から出力される開閉信号の入力ポートである。また、
ポート24、25は、それぞれ、搬送用モータ14、紙
葉類収納用モータ8の駆動用信号の出力ポートであり、
ポート26は、トレイランプ9の点灯制御用の出力ポー
トである。CPU20は、以上の入力ポートへの入力信
号に対応して、所定のプログラムに従い各出力ポートか
ら上述した出力信号を出力して上述した種々の制御を行
う。
ストモードへの移行制御フローチャートについて図3を
用いて説明する。CPU20は、開閉スイッチ12から
出力される開閉信号の入力により紙葉類収納用金庫4の
開閉状態を常時監視する(ステップ31)。開信号が入
力されると、CPU20に内蔵のタイマーを2秒にセッ
トすると共に金庫開閉カウンタを1にセットする(ステ
ップ32)。その後、閉信号の入力により紙葉類収納用
金庫4が閉じられたか否かを監視する(ステップ33)
と共に、タイマーがタイムアウトしたか否かを監視する
(ステップ34)。タイマがタイムアウトした場合、閉
信号の入力を監視し(ステップ35)、閉信号が入力さ
れた場合はステップ31に戻り、再び紙葉類収納用金庫
4の開閉状態を監視する(ステップ31)。
力されると、タイマを10秒にセットする(ステップ3
6)と共に、開信号の入力を監視する(ステップ3
7)。開信号が入力されない場合、タイマがタイムアウ
トしたか否かを監視する(ステップ38)。タイマがタ
イムアウトする前に開信号の入力があった場合、閉信号
の入力があったか否かを監視し(ステップ39)、閉信
号の入力があった場合、金庫開閉カウンタを1つインク
リメントする(ステップ40)と共に、タイマがタイム
アウトしたか否かを監視し(ステップ38)、タイムア
ウトしない場合には、開信号が入力されたか否かを再び
監視する(ステップ37)。
た場合、タイマにセットされた10秒の間に金庫開閉カ
ウンタによりカウントされたカウント値が2回以上開閉
されたか否かを判断する。すなわち、最初の紙葉類収納
用金庫4の開閉を含めて金庫開閉カウンタのカウント値
と、予め設定されている設定値(本実施例においては特
に限定されないが3回)とを比較し、カウント値が設定
値以上の場合には、機能テストを行うセルフモードへ移
行する。カウント値が設定値未満の場合にはステップ3
1に戻り、最初から本フローチャートを繰り返す(ステ
ップ41)。なお、この設定値は、制御基板13に装着
されている図示しないROMに予め設定されているが、
他の動作の制御を早く行いたい場合は、小さい値にして
も良い。
トについて図4を用いて説明する。セルフテストモード
に入ると、タイマを10秒にセットすると共にトレイラ
ンプ9を1回点滅させる(ステップ51)。次に、紙葉
類が挿入されたか否かを監視する(ステップ52)。紙
葉類が挿入されない間は、タイマがタイムアウトしたか
否かを監視し(ステップ53)、タイムアウトした場合
は、セルフテストモードを終了し(ステップ54)、タ
イムアウトしない場合、ステップ52に戻り、紙葉類が
挿入されたか否かを監視する。
作に入り(ステップ55)、紙葉類が適正であるか否か
を判断する(ステップ56)。紙葉類が適正である場
合、トレイランプ9を1回点滅させた(ステップ57)
後、紙葉類挿入口3への紙葉類返却動作が行われ(ステ
ップ58)、紙葉類が適正でない場合、直ちに紙葉類挿
入口3への紙葉類返却動作が行われる(ステップ5
8)。返却動作の後、ステップ51に戻り、タイマを1
0秒にセットし直した後、上述したフローと同様な動作
が繰り返され、タイムアウトをしたときにセルフテスト
モードが終了する(ステップ54)。
内における開閉スイッチ12から出力される開閉信号を
カウントすることにより、セルフテストモードに移行す
ることができる。したがって、通常、自動販売機の紙葉
類識別装置の紙葉類投入許可、禁止等を管理するために
用いられる開閉スイッチ12をセルフテストへの移行手
段として併用することができ、専用スイッチを不要とす
ることができる。
のではなく、例えば、紙葉類識別装置の用途として自動
販売機に限定されるものではないし、タイマにセットす
る時間及び予め設定する紙葉類収納庫4の開閉数は任意
に設定しても良く、機能テストを開始させる手順も本発
明の要旨を変更しない範囲で自由に変更することができ
る。
よれば、紙葉類収納庫を所定時間内に繰り返し開閉する
だけで、所望の時期に、紙葉類識別装置の機能テストを
実行することができるとともに、機能テスト起動用の専
用スイッチが不要な分、紙葉類識別装置を省コスト、省
スペースおよび自由度の高い構造設計で製造することが
できる。
面図及び裁断側面図を示す図である。
回路を示す図である。
トを示す図である。
す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 紙葉類収納庫の開閉を検出する開閉スイ
ッチと、 当該開閉スイッチから出力される開閉信号により前記紙
葉類収納庫の開閉回数をカウントする開閉カウンタと、所定時間内にカウントされた前記開閉カウンタのカウン
ト値が予め設定された設定値以上のときに、紙葉類に関
する機能テストを実行する意思があると判定する判定手
段と、 この判定手段の判定結果に基づいて、前記機能テストを
実行する機能テスト実行手段と、 を有することを特徴とする紙葉類識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34340992A JP3197639B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 紙葉類識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34340992A JP3197639B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 紙葉類識別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168368A JPH06168368A (ja) | 1994-06-14 |
JP3197639B2 true JP3197639B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=18361294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34340992A Expired - Fee Related JP3197639B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 紙葉類識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3197639B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34340992A patent/JP3197639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06168368A (ja) | 1994-06-14 |
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Legal Events
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