JP3197546B1 - 仮設ロックボルトおよび該仮設ロックボルトを用いたロックボルト施工方法 - Google Patents

仮設ロックボルトおよび該仮設ロックボルトを用いたロックボルト施工方法

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JP3197546B1 JP2000241785A JP2000241785A JP3197546B1 JP 3197546 B1 JP3197546 B1 JP 3197546B1 JP 2000241785 A JP2000241785 A JP 2000241785A JP 2000241785 A JP2000241785 A JP 2000241785A JP 3197546 B1 JP3197546 B1 JP 3197546B1
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Abstract

【要約】 【課題】 優れた強度で被固定物を地盤に一時的に固定
した後、必要に応じて固定を解除することができる仮設
ロックボルトおよび該仮設ロックボルトを用いたロック
ボルト施工方法を提供する。 【解決手段】 鋼管33に挿通されたボルト本体31の
アタッチメント部312により鋼管先端部331を径方
向に拡張させて削孔内壁面41と密着させた状態から、
ボルト本体31を鋼管33の先端側に移動させること
で、鋼管先端部331と削孔内壁面41との密着状態を
解除し、鋼管33とボルト本体31とを削孔4から抜き
出し可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、岩石、コンクリ
ート、地盤表面部などの被固定物を、地盤に固定する仮
設ロックボルトおよび該仮設ロックボルトを用いたロッ
クボルト施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】岩石等の被固定物を地盤に固定するた
め、従来よりグラウト形のロックボルトが多用されてい
る。例えば、地盤補強を行う場合、削孔機を用いて地盤
に削孔を形成した後、削孔にロックボルトを挿入すると
ともにセメントミルクやモルタルなどの固結材を注入
し、固結材によってロックボルトと地盤とを密着させて
いる。そして、最後にロックボルトの先端にアンカープ
レートを取付け、アンカープレートにより地盤表面を締
め付け、地盤表面部が滑落するのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来のロックボルトは地盤に半永久的に固定される
が、近年、地盤を一時的に補強したり、岩石やコンクリ
ートなどを一時的に地盤などに固定しておき、必要に応
じて地盤などからロックボルトを抜き取りたいという要
望が生じている。すなわち、仮設タイプのロックボルト
が近年クローズアップされている。
【0004】しかしながら、現在までのところ、優れた
強度で岩石、コンクリートや地盤表面部などの被固定物
を地盤に一時的に固定することができる仮設ロックボル
トは存在しておらず、このような仮設ロックボルトおよ
び該仮設ロックボルトを用いたロックボルト施工方法の
提供が望まれている。
【0005】この発明は、上記課題に鑑みなされたもの
であり、優れた強度で被固定物を地盤に一時的に固定し
た後、必要に応じて固定を解除することができ、地盤に
対する被固定物の固定を繰り返して行うことができる
設ロックボルトおよび該仮設ロックボルトを用いたロッ
クボルト施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる仮設ロ
ックボルトは、被固定物を貫通して地盤内部に延びる削
孔内に、削孔形成方向にいくにしたがって先端部の外径
が増大している棒状部材が挿入されるとともに、この棒
状部材に、その先端部から複数のスリットがその後端部
に向けて切込状に設けられて該先端部が拡張後退可能な
鋼管が挿通可能となっている。また、鋼管の後端部に
は、被固定物に係合可能なプレートが取り付けられてい
る。そして、棒状部材および鋼管を削孔に挿入した状態
で、前記切込状スリットを前記鋼管に残したまま棒状部
材が鋼管の後端側に相対移動することで、鋼管先端部を
径方向に拡張させて削孔内壁面と密着させる。このた
め、被固定物を優れた強度で地盤に対して固定すること
ができる。
【0007】一方、この固定状態から棒状部材が鋼管の
先端側に相対移動すると、鋼管先端部と削孔内壁面との
密着が解除され、削孔からの棒状部材および鋼管の抜出
が可能となる。そのため、必要に応じて棒状部材を鋼管
の先端側に相対移動した後で、被固定物を地盤から取除
くことができ、従来から要望されていたロックボルトに
よる被固定物の地盤に対する一時的な固定が可能とな
る。
【0008】ここで、この仮設ロックボルトは、被固定
物として例えば地盤表面部が地盤から滑落するのを防止
するために地盤表面部を一時的に固定することができる
ほか、地盤からその一部または全部が露出する岩石を地
盤に対して一時的に固定したり、地盤の表面側に形成さ
れたコンクリートを地盤に対して一時的に固定すること
ができ、地盤に対して一時的に固定されるもの全般に対
して用いることができる。
【0009】また、この仮設ロックボルトは削孔からの
抜出が可能であるため、例えば、被固定物を一時的に固
定して削孔から抜き出した後、他の被固定物を固定する
ために繰り返して使用することができ、被固定物を地盤
に対して一時的に固定する際の施工コストを低減するこ
とができる。
【0010】ここで、棒状部材については、一体成形さ
れたものを用いてもよいが、鋼棒の先端部にアタッチメ
ント部を装着することで構成することもでき、この場
合、棒状部材を一体的に成形する場合に比べ、その製造
が容易であり、棒状部材のコストを低減することができ
る。また、互いに異なる形状を有するアタッチメント部
を準備しておき、作業現場において作業に適したアタッ
チメント部を選択し、それを鋼棒の先端部に取付けて棒
状部材を完成させることができる。つまり、棒状部材を
構成する鋼棒を共通化する一方、アタッチメント部のみ
を選択することで、作業現場に的確に対応することがで
き、作業性を向上させる。
【0011】さらに、棒状部材を以下のように構成する
こともできる。すなわち、先端部に雄ネジが形成された
鋼棒をアタッチメント部の貫通孔に螺合させるととも
に、アタッチメント部の先端から突出した鋼棒の先端部
に締結部材を螺合してアタッチメント部を締め付けるこ
とで、棒状部材を構成する。こうすることで、鋼棒がア
タッチメント部に螺合するとともに、アタッチメント部
の先端を締結部材によって締め付けているため、鋼棒と
アタッチメント部との結合強度を高めることができる。
その結果、鋼棒を大きな力で引上げることができ、棒状
部材を岩に対して強固に固定することができる。
【0012】ところで、アタッチメント部を削孔形成方
向に長く形成するとアタッチメント部と鋼管先端部との
密着面積が増大し、鋼管先端部をより大きな面積で削孔
内壁面と密着させることができ、仮設ロックボルトの引
抜き強度を向上させることができる。しかしながら、例
えば鋼棒に形成された雄ネジが特殊な形状であると、長
いアタッチメント部の貫通孔全体に渡って雌ネジを形成
することが困難な場合がある。このような場合には、ア
タッチメント部を削孔形成方向に複数段の分割部に分割
し、長さの短い各分割部に雌ネジを形成するとともに各
分割部を外径の小さいものから鋼棒に螺合させて互いに
密着させることにより、裾広がりのアタッチメント部を
構成することができる。このように、長いアタッチメン
ト部であっても削孔形成方向に分割することにより、そ
の貫通孔全体に雌ネジを形成することができ、鋼棒とア
タッチメント部との結合強度を向上させることができ
る。
【0013】また、この発明にかかるロックボルト施工
方法は、被固定物を貫通して地盤の内部に延びる削孔内
に、その先端が裾広がりの棒状部材と、この棒状部材に
挿通可能で、しかもその先端部から複数のスリットがそ
の後端部に向けて切込状に設けられて該先端部が径方向
に拡張後退可能となっている鋼管とが挿入された後、棒
状部材を相対的に鋼管の後端側に移動させる。これによ
って、前記切込状スリットを前記鋼管に残したまま棒状
部材の先端部により鋼管先端部が径方向に拡張されて、
鋼管の先端外周面が削孔内壁面と密着する。また、鋼管
の後端部にはプレートが取り付けられており、このプレ
ートにより被固定物を締め付けることで被固定物を地盤
に対してしっかりと固定することができる。
【0014】さらに、この状態から、必要に応じてプレ
ートの締付を解除した後、棒状部材を相対的に鋼管先端
側に移動させると、鋼管先端部と削孔内壁面との密着が
解除され、棒状部材と鋼管とが削孔から抜出可能とな
る。したがって、優れた強度で被固定物を地盤に固定で
きる一方、必要に応じて棒状部材および鋼管を削孔から
抜き出すことができるため、被固定物を地盤に対して一
時的に固定することができ、例えば地盤に固定される被
固定物を、棒状部材および鋼管を削孔から抜き出すこと
により、地盤から取除くこともできる。また、抜き出し
た棒状部材および鋼管、さらにプレートについては、次
のロックボルト施工に繰り返して利用することができ
る。そのため、施工コストの低減に大きく貢献する。
【0015】ここで、棒状部材を鋼管に対して削孔形成
方向に相対移動させる駆動装置を準備し、密着工程及び
抜出工程において、この駆動装置を用いることで棒状部
材を鋼管に対して削孔形成方向に相対移動させてもよ
い。こうすることで、例えば複数の仮設ロックボルトを
施工する場合に、一の駆動装置を準備し、この駆動装置
を共用することにより複数の仮設ロックボルトを削孔に
固定したり削孔から抜き出すことができ、仮設ロックボ
ルトの施工にかかるコストを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は、この発明にか
かる仮設ロックボルトの一実施形態を用いた岩石の除去
方法を示す図である。これらの図において、符号1は除
去対象となる岩石、符号2はこの岩石が存在する地盤で
あり、以下の説明では、落下の危険性のある大型の岩石
1を除去する際に、除去対象となる岩石1に対する仮設
ロックボルト3の施工(ロックボルト施工)を実施する
ことで、岩石1を地盤2に対して一時的に固定して除去
作業中の岩石1の落下を防止している。そして、仮設ロ
ックボルト3を順次岩石1から抜き出しながら、岩石1
を搬送できる大きさに小割りにして岩石1の地盤から露
出する部分(以下、「除去予定部」という)の除去を行
っている。
【0017】はじめに、岩石1を地盤2に固定する際の
仮設ロックボルト3の施工方法について説明する。
【0018】まず、図1に示すように、削孔機によっ
て、削孔形成方向Xに沿って岩石1を貫通して地盤2の
内部に延びる3つの削孔4を形成する。このように、岩
石1が大型の場合には、複数の削孔4を形成して仮設ロ
ックボルト3を施工することで、岩石1を地盤2に対し
て確実に固定し作業中の岩石1の落下を防止している。
なお、削孔形成数については、本実施形態の「3」に限
定されるものではなく、任意であり、地盤2に固定すべ
き被固定物の大きさや重量などに応じて適切に設定すれ
ばよい。
【0019】ここで、仮設ロックボルト3を施工する位
置、すなわち削孔4を形成する位置は、後述する岩石1
の除去順序に応じて決めればよく、例えば同図に示すよ
うに、本実施形態では岩石1の除去予定部を4つの領域
(R1〜R4)に区切り、第2、第3および第4領域(R
2〜R4)に仮設ロックボルト3の施工を行う。こうする
ことで、仮設ロックボルト3が施工されない第1領域R
1から岩石1の除去を行うことができるとともに、他の
領域に仮設ロックボルト3の施工を行うことで、除去作
業中の岩石1の落下を防止している。
【0020】次に、図2(a)に示すように、ボルト本
体(棒状部材)31を第2領域R2の削孔4に挿入す
る。このボルト本体31は、図8に示すように、その全
体にネジが形成されたネジ付鋼棒311の先端部に、そ
の頂部から削孔形成方向Xにいくにしがって外径が増大
している円錐台状のアタッチメント部312が装着され
ている。ここで、ネジ付鋼棒311としては、一般的な
PC鋼棒の他、住友電工製の「総ネジPC鋼棒・ゲビン
デスターブ」・「細径異形PC鋼棒・スミツイスト」
や、神戸製鋼所製の「高強度異形棒鋼・ネジコン」など
を使用することができる。また、アタッチメント部31
2には、その頂部から回転対称軸(図示省略)に沿って
孔3121が穿設されるとともに、その孔3121には
鋼棒311の雄ネジに対して螺合可能な雌ネジが形成さ
れている。そして、鋼棒311の先端部がアタッチメン
ト部312の雌ネジに螺着されて一体化されている。
【0021】また、同図に示すように、アタッチメント
部312の底部に底面視で四角形状の凹部3122を設
けておくことで、その凹部3122に嵌入可能な形状を
有する工具によってアタッチメント部312をネジ付鋼
棒311に締め付けることができ、作業性の向上の観点
からかかる構成を採用するのが望ましい。また、取外し
に際にも作業性を向上させることができる。なお、凹部
3122の形状については、四角形に限定されず、多角
形に形成してもよい。また、アタッチメント部312側
に凸部を設ける一方、工具側にその凸部と嵌合可能な凹
部を設けるようにしてもよい。
【0022】図2に戻って、仮設ロックボルト3の施工
方法について説明する。削孔4へのボルト本体31の挿
入が完了すると、図2(b)に示すように、後端部にア
ンカープレート32が取付けられるとともに、その内径
がアタッチメント部312の外径より小さい鋼管33
を、ボルト本体31に挿通させ、アンカープレート32
の下面を岩石1の表面に当接させる。
【0023】この鋼管33は、図9に示すように、その
先端部331がテーパ状に細く形成されるとともにその
長手方向に2本のスリット332が設けられ、径方向
(同図の左右方向)に拡張後退可能となっている。すな
わち、この鋼管33では、この先端部331に外力を加
えることで先端部331が径方向に拡張する一方、この
拡張状態から外力を取り除くことで先端部331が後退
する。また、この鋼管33の後端部には、その上端部に
フランジ321が形成されたアンカープレート32が着
脱自在に螺合している。このように構成することで、例
えば鋼管33がボルト本体31との摩擦等で消耗したと
きに、鋼管33のみを交換することができる。
【0024】削孔4への鋼管33の挿入が完了すると、
図2(b)に示すように、ボルト本体31の後端側から
ナット34を螺合させる。続いて、同図(c)に示すよ
うに、支持部材5をアンカープレート32に取付ける。
この支持部材5は、円筒状に形成されており、その内壁
にアンカープレート32の上面と当接する突起部51が
形成されている。また、支持部材5の側面部には、図示
を省略する開口部が形成されており、この開口部を介し
て支持部材5の外部から例えばナット34の締付等を行
うことが可能となっている。
【0025】支持部材5の取付けが完了すると、同図
(c)に示すように、油圧式の中空ジャッキ(例えば、
株式会社大阪ジャッキ製作所製のO.J.パワージャッ
キEC100H15)6をボルト本体31に外挿して支
持部材5の上端部に取付け、ボルト本体31の後端側か
らナット61を螺合させて中空ジャッキ6の可動部62
上面を締め付ける。
【0026】この状態で、図3(a)に示すように、中
空ジャッキ6を駆動して可動部62を上方へ移動させる
と、ボルト本体31が可動部62と一体となって鋼管3
3の後端側(同図の上方)に移動する。このとき、鋼管
33の後端部はアンカープレート32及び支持部材5に
よって押え付けられているため、削孔4内では、ボルト
本体31が相対的に鋼管33の後端側へ移動し、ボルト
本体31のアタッチメント部312が、鋼管先端部33
1内に入り込む。その結果、鋼管先端部331は径方向
に拡張されて、その外周面が削孔内壁面41と密着す
る。
【0027】こうして、鋼管先端部331と削孔内壁面
41とが密着すると、図3(b)に示すように、アンカ
ープレート32の直上でボルト本体31に螺合している
ナット34でアンカープレート32を締め付ける。これ
によって、仮設ロックボルト3は、岩石1を貫通して地
盤2内部に延びる削孔4に固定されるため、岩石1は地
盤2に対してしっかりと固定される。そして、仮設ロッ
クボルト3による岩石1の固定が完了すると、図3
(c)に示すように、中空ジャッキ6および支持部材5
を仮設ロックボルト3から取外す。
【0028】また、上記のような仮設ロックボルト3の
施工を繰り返して、3本の仮設ロックボルト3によって
岩石1を地盤2に固定する。このように中空ジャッキ6
および支持部材5は他の仮設ロックボルト3の施工に用
いることができる。そのため、複数の仮設ロックボルト
3に対してそれぞれ中空ジャッキ6と支持部材5とを準
備する必要がなく、これらを仮設ロックボルト3それぞ
れに対して共用することで、仮設ロックボルト3の施工
にかかるコストを低減することができる。
【0029】こうして、岩石1の地盤2への固定(ロッ
クボルト施工)が完了すると、図4に示すように、仮設
ロックボルト3が取付けられていない第1領域R1に複
数の削孔11を形成するとともに、この削孔11に挿入
した割岩機(例えば、平戸金属工業株式会社製のK−2
5W40A400)7によってクラックを発生させて岩
石1を搬送できる大きさに小割りにしながら除去する。
【0030】この第1領域R1における岩石1の除去が
完了すると、第2領域R2の岩石1の除去に先立って、
第2領域R2に取付けられている仮設ロックボルト3を
抜き出しておく必要がある。というのも、仮設ロックボ
ルト3を岩石1に挿入したままにしておくと、仮設ロッ
クボルト3によって割岩機7によるクラックの発生が妨
げられ、岩石1を割岩することが困難だからである。以
下、仮設ロックボルト3を削孔4から抜き出す際の仮設
ロックボルト3の施工方法について説明する。
【0031】まず、図5(a)に示すように、一対の係
止片81からなる係止部材8をアンカープレート32の
両端部に係止させる。
【0032】図10は、係止部材8を示す図であり、同
図(a)は平面図であり、同図(b)は正面断面図であ
る。各係止片81は、同図に示すように、平面視C字状
に形成されており、その下端部にアンカープレート32
のフランジ321と係止する下部フランジ811が形成
されるとともに、その上端部に後述する支持部材9と係
止する突起部812が形成されている。そして、この係
止片81を互いに当接させてアンカープレート32の両
端部に係止させることで、その周縁に3個の突起部81
2が設けられた環状の係止部材8が構成される。
【0033】続いて、図5(b)に示すように、支持部
材9を係止部材8に対して係止させる。
【0034】図11は、支持部材を示す図であり、同図
(a)は平面図であり、同図(b)は正面図である。こ
の支持部材9は、同図に示すように、円筒状に形成され
るとともに、その内壁面の下端部に係止部材8の突起部
812と係止する3つのフランジ部91が形成されてい
る。また、互いに隣接するフランジ部91の間に形成さ
れる隙間部92には係止部材8の突起部812が嵌合可
能となっている。さらに、この支持部材9の側面には、
開口部93が形成されており、この開口部93を介し
て、例えば支持部材9の外部からボルト本体31に螺合
しているナット34を締め付けることができる。
【0035】上記のように構成された係止部材8と支持
部材9とは、図12に示すように係止する。図12は、
係止部材8および支持部材9を上端側から見た平面図で
ある。同図(a)に示すように、まず支持部材9の各隙
間部92の位置が係止部材8の各突起部812と一致す
るように位置決めして支持部材9を係止部材8の上方か
ら外挿する。そして、この状態から、支持部材9を同図
のα方向に60°回転させると、同図(b)に示すよう
に、支持部材9のフランジ部91が係止部材8の突起部
812の下方に移動し、支持部材9と係止部材8とが係
止する。
【0036】図5に戻って、仮設ロックボルト3の施工
方法の説明を続ける。図5(c)に示すように、支持部
材9の取付けが完了すると、支持部材9の上端部に岩石
1の固定の際に用いた中空ジャッキ6を取付ける。そし
て、アンカープレート32を締め付けていたナット34
をボルト本体31に沿って上方へ移動させ、中空ジャッ
キ6の可動部62下面に当接させる。
【0037】続いて、図6(a)に示すように、中空ジ
ャッキ6を駆動して可動部62を下方へと移動させる
と、ボルト本体31は可動部62と一体となって鋼管3
3の先端側へと移動する。その結果、鋼管先端部331
は削孔内壁面41から後退し、鋼管先端部331と削孔
内壁面41との密着状態が解除され、ボルト本体31お
よび鋼管33は削孔4から抜き出し可能となる。
【0038】そして、同図(b)示すように、中空ジャ
ッキ6とナット34をボルト本体31から取り外した
後、支持部材9、アンカープレート32および鋼管33
を削孔4から抜き出す。ここで、支持部材9は係止部材
8を介してアンカープレート32に係止しているため、
支持部材9を上方へ移動させると、アンカープレート3
2および鋼管33は支持部材9と一体となって削孔4か
ら抜き出すことができる。そして、最後にボルト本体3
1を削孔4から抜き出して、仮設ロックボルト3の抜き
出しが完了する。
【0039】このようにして、第2領域R2に取付けら
れた仮設ロックボルト3を抜き出すと、図7に示すよう
に、第2領域R2を割岩機7によって小割りにして除去
をする。そして、上記した方法を繰り返すことで、第3
領域R3および第4領域R4の仮設ロックボルト3を順次
抜き出しながら、割岩機7によって岩石1を小割りにし
て岩石1の除去を行う。
【0040】以上のように、この実施形態にかかる仮設
ロックボルト3では、岩石1を貫通して地盤2内部に延
びる削孔4内に、削孔形成方向Xにいくにしたがって先
端部の外径が増大しているボルト本体31を挿入すると
ともに、このボルト本体31に先端部が拡張後退可能な
鋼管33を挿通している。そして、ボルト本体31を鋼
管33の後端側に移動させることで、鋼管先端部331
を径方向に拡張して削孔内壁面41と密着させる。した
がって、仮設ロックボルト3が岩石1を貫通して地盤2
内部に延びる削孔4にしっかりと固定されるため、岩石
1を優れた強度で地盤2に対して固定することができ
る。
【0041】一方、この固定状態からボルト本体31を
鋼管33の先端側に移動させると、鋼管先端部331と
削孔内壁面41との密着が解除され、ボルト本体31と
鋼管33とを削孔4から抜き出すことができる。したが
って、作業中の落下防止のために岩石1を地盤2に対し
て固定するとともに、ボルト本体31および鋼管33を
削孔4から順次抜出しながら岩石1の除去作業を行うこ
とができ、従来から要望のあったロックボルトによる岩
石1の一時的な固定が可能となる。
【0042】また、この仮設ロックボルト3は、削孔4
からの抜出しが可能であるため、岩石1の固定などに繰
返して使用することができ、岩石等を一時的に固定する
際の施工コストを低減することができる。
【0043】また、ボルト本体31を次のように構成す
ることで、鋼棒311とアタッチメント部313との結
合強度を向上させることができる。すなわち、図13に
示すように、ボルト本体31を、その全体に雄ネジが形
成された鋼棒311と、回転対称軸に沿って貫通孔31
31が形成されたアタッチメント部313と、アタッチ
メント部313の先端を締め付けるナット341から構
成する。アタッチメント部313の貫通孔3131には
鋼棒311の雄ネジに対して螺合可能な雌ネジが形成さ
れており、鋼棒311の先端部をアタッチメント部31
3の雌ネジに螺着して一体化するとともに、鋼棒311
の先端部をアタッチメント部313の先端から突出させ
ている。さらに、アタッチメント部313の先端から突
出している鋼棒311の先端部には、2個のナット(締
結部材)314が螺合されており、ワッシャー315を
介してアタッチメント部313の先端を締め付けてい
る。
【0044】このように、ボルト本体31を構成するこ
とで、鋼棒311がアタッチメント部313に螺合する
とともにアタッチメント部313をナット314により
締め付けているため、鋼棒311とアタッチメント部3
13とが強固に結合している。したがって、ボルト本体
31を強い力で上方に引上げて鋼管33を径方向に拡張
させることができ、その結果、鋼管33は削孔内壁面4
1に強固に密着し仮設ロックボルト3の引抜き強度およ
び引抜き耐久性を向上させることができる。なお、鋼棒
311先端に締結されるナット314の数は2個に限ら
れず、所望の締結強度に応じて任意に決定すればよい。
また、鋼棒311に硬質ゴム3111などを被覆して、
鋼棒311の耐食性を向上させてもよい。
【0045】また、アタッチメント部313の先端側を
締め付けるナットを次のように構成してもよい。すなわ
ち、図14に示すように、ナット316を、アタッチメ
ント部313の先端面と同一の形状の上底部を備えると
ともにアタッチメント部313の側面と同一の傾斜を有
する円錐台状に成形する。そして、このナット316を
アタッチメント部313の先端に密着させることによ
り、アタッチメント部313とナット316とで裾広が
りのテーパ形状を構成する。このようにすると、ナット
316の長さだけ裾広がりの形状を長くすることがで
き、ボルト本体31と鋼管33との密着面積を増大する
ことができる。その結果、鋼管33をより強固に削孔内
壁面41に密着することができる。なお、図14では、
ナット316が鋼棒311と螺合する部分が貫通しない
穴部となっているが、貫通孔を形成して鋼棒311と螺
合させてもよい。
【0046】ところで、鋼棒311として例えば異形の
PC鋼棒を使用すると、ネジ部の形状が特殊であるた
め、これに螺合する雌ねじをアタッチメント部に形成す
ることは容易ではなく、現実には約20cm以上の雌ねじ
を形成することは非常に困難であった。そこで、長いア
タッチメント部に対して異形PC鋼棒311を完全に螺
着するためには、以下のようにしてアタッチメント部を
準備すればよい。まず、図15(a)に示すように、裾
広がりのアタッチメント部317に雌ネジ形成用の貫通
孔3171を穿設する。そして、このアタッチメント部
317を削孔形成方向に複数段の円錐台部(分割部)3
172に分割して、各円錐台部3172の高さが例えば
20cm以下となるようにする(同図(b))。それに続
いて、各円錐台部3172の貫通孔3171に雌ネジを
形成する(同図(c))。
【0047】こうすることにより、各円錐台部3172
はナットのように機能し、外径の小さい円錐台部317
2から順番に異形PC鋼棒311の先端部に螺合させる
とともに各円錐台部3172を互いに密着させることで
裾広がりのアタッチメント部317を形成することがで
きる(同図(d))。そのため、長いアタッチメント部
317であっても分割することにより、異形PC鋼棒3
11に螺合可能な雌ネジをアタッチメント部317の貫
通孔3171全体に形成することができる。その結果、
異形PC鋼棒311とアタッチメント部317とが完全
に螺合し、結合強度を向上させることができる。なお、
各円錐台部3172の雌ネジは、分割する前のアタッチ
メント部317に形成された貫通孔3171に基づいて
形成されているため、各雌ネジの軸心はすべて同一であ
り、異形PC鋼棒311に螺合させ密着させてもずれる
ことなく裾広がりの形状を構成することができる。
【0048】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態の仮設ロックボルト3は、岩
石1を一時的に固定するために用いられているが、これ
に限定されるものではなく、例えば地盤表面部が地盤か
ら滑落するのを防止するために一時的に地盤表面部を固
定するのに用いたり、地盤表面に形成されたコンクリー
トを地盤に一時的に固定するために用いることもでき、
地盤に対して被固定物を一時的に固定するために用いる
ことができる。
【0049】また、上記実施形態では、ボルト本体31
を鋼管33に対して相対移動させるための駆動装置とし
て油圧式の中空ジャッキ6を用いているが、これに限定
されるものではなく、例えばエアジャッキやモータ等の
駆動装置を用いてもよく、要するにボルト本体31を鋼
管33に対して相対移動させることができるものであれ
ばよい。
【0050】また、鋼管先端部331の外周面に凹凸や
溝部を設けてもよく、このようにすると、例えば地盤の
地質が軟弱な場合であっても、鋼管先端部311と削孔
内壁面41との密着強度を高めることができる。
【0051】さらに、上記した仮設ロックボルト3は岩
石等を一時的に固定するロックボルトとして使用されて
いるが、例えば、この仮設ロックボルト3を複数回使用
した後、永久ロックボルトとして使用してもよい。すな
わち、この仮設ロックボルト3を岩石等に形成された削
孔に挿入固定した後、この削孔内にセメントミルクやモ
ルタルなどの固結材を注入して仮設ロックボルト3を削
孔内に完全に固定する。こうすることで、例えばボルト
本体31や鋼管33の消耗が大きくなって繰り返し使用
することが困難になってきた仮設ロックボルト3を、固
結材を用いることで永久ロックボルトとして使用するこ
とができ、資材の有効な活用を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、被固
定物を貫通して地盤内部に延びる削孔内に、先端が裾広
がりの棒状部材を挿入するとともに、先端部が径方向に
拡張後退可能で、しかも後端部にプレートが取り付けら
れた鋼管を棒状部材に挿通させ、棒状部材を相対的に鋼
管の後端側に移動させることで、棒状部材の先端部によ
って鋼管先端部を削孔内壁面に密着させることができ、
被固定物を地盤に対して優れた強度で固定することがで
きる。一方、棒状部材を相対的に鋼管の先端側に移動さ
せることで、鋼管先端部と削孔内壁面との密着を解除で
きるため、棒状部材および鋼管を削孔から抜き出すこと
ができ、例えば地盤に対して固定されていた被固定物を
地盤から取除くことができる。そのため、従来から要望
されていたロックボルトによる被固定物の一時的な固定
が可能となる。また、この仮設ロックボルトは削孔から
抜出可能に構成されているため、例えば、被固定物の固
定に用いていた仮設ロックボルトを削孔から抜き出した
後、そのロックボルトをそのまま被固定物の固定用のロ
ックボルトとして繰り返して使用することができる。し
たがって、被固定物を地盤に対して一時的に固定する際
の施工コストを低減することができる。
【0053】また、棒状部材を、鋼棒の先端部にアタッ
チメント部を装着することで構成することもでき、こう
することで、棒状部材を一体的に成形する場合に比べ、
その製造が容易であり、棒状部材のコストを低減するこ
とができる。また、互いに異なる形状を有するアタッチ
メント部を準備しておき、作業現場において作業に適し
たアタッチメント部を選択し、それを鋼棒の先端部に取
付けて棒状部材を完成させることができ、棒状部材を構
成する鋼棒を共通化する一方、アタッチメント部のみを
選択することで、作業現場に的確に対応することがで
き、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図2】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図3】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図4】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図5】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図6】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図7】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施形
態を用いた岩石の除去方法を示す図である。
【図8】この発明にかかる仮設ロックボルトにおけるボ
ルト本体の斜視図である。
【図9】この発明にかかる仮設ロックボルトにおける鋼
管およびアンカープレートの側面図である。
【図10】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施
形態を用いた岩石の除去方法に用いられる係止部材を示
す図である。
【図11】この発明にかかる仮設ロックボルトの一実施
形態を用いた岩石の除去方法に用いられる支持部材を示
す図である。
【図12】係止部材と支持部材との係止を説明する図で
ある。
【図13】ボルト本体の他の構成例を示す部分断面図で
ある。
【図14】ボルト本体の他の構成例を示す部分断面図で
ある。
【図15】ボルト本体の他の構成例を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1…岩(被固定物) 2…地盤 3…仮設ロックボルト 4…削孔 6…中空ジャッキ(駆動装置) 31…ボルト本体(棒状部材) 32…アンカープレート(プレート) 33…鋼管 41…削孔内壁面 311…鋼棒 312,313,317…アタッチメント部 314,316…ナット(締結部材) 331…鋼管先端部 3131,3171…貫通孔 3172…円錐台部(分割部) X…削孔形成方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 20/00 E02D 5/80

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の削孔形成方向に沿って被固定物を
    貫通し、さらに地盤の内部に延びる削孔に挿入固定され
    て、前記被固定物を前記地盤に対して固定するロックボ
    ルトにおいて、 前記削孔内に挿入可能で、しかも、その先端部の外径が
    前記削孔形成方向にいくにしたがって増大している棒状
    部材と、 前記棒状部材に挿通されながら、前記削孔内に挿入可能
    で、その先端部が前記棒状部材の先端部の外径よりも小
    さい内径を有し、しかも、その先端部から複数のスリッ
    トがその後端部に向けて切込状に設けられて該先端部
    径方向に拡張後退可能となっている鋼管と、 前記鋼管の後端部に取り付けられ、前記被固定物に係合
    可能なプレートとを備え、 前記鋼管および前記プレートに対して前記棒状部材が前
    記削孔形成方向に相対移動自在となっており、しかも、前記切込状スリットを前記鋼管に残したまま、 前記棒状
    部材を前記鋼管の後端側に相対移動させることで前記棒
    状部材の先端部によって前記鋼管先端部を径方向に拡張
    して前記削孔の内壁面と密着させる一方、この密着状態
    から前記棒状部材を前記鋼管の先端側に相対移動させる
    ことで前記鋼管先端部と前記削孔の内壁面との密着を解
    除し、前記棒状部材と、前記切込状スリットを有したま
    まの前記鋼管とが前記削孔から抜き出し可能となってい
    ることを特徴とする仮設ロックボルト。
  2. 【請求項2】 前記棒状部材は、少なくとも先端部に雄
    ネジが形成され前記削孔形成方向に延びる鋼棒と、その
    頂部から前記削孔形成方向にいくにしたがって外径が増
    大するとともに、前記削孔形成方向に前記鋼棒が挿通可
    能な貫通孔が形成され、しかも前記貫通孔内面の少なく
    とも一部に前記鋼棒の雄ネジに螺合可能な雌ネジが形成
    されたアタッチメント部と、前記アタッチメント部の先
    端側から突出する前記鋼棒の先端部に螺合し前記アタッ
    チメント部の先端を締め付ける1または2以上の締結部
    材とで構成されており、 前記アタッチメント部および前記締結部材が前記鋼棒の
    先端部に装着されてなる請求項1記載の仮設ロックボル
    ト。
  3. 【請求項3】 前記アタッチメント部が、前記削孔形成
    方向において分割された複数段の分割部からなり、前記
    複数段の分割部のうち少なくとも最後尾に配置される分
    割部の貫通孔に前記鋼棒の雄ネジと螺合可能な雌ネジが
    形成されている請求項記載の仮設ロックボルト。
  4. 【請求項4】 地盤に対して被固定物を一時的に固定す
    るロックボルト施工方法であって、 所定の削孔形成方向に沿って前記被固定物を貫通し、さ
    らに前記地盤の内部に延びる削孔を形成する削孔形成工
    程と、 その先端部の外径が前記削孔形成方向にいくにしたがっ
    て増大している棒状部材を前記削孔に挿入する棒状部材
    挿入工程と、 前記棒状部材挿入工程とともに、あるいは棒状部材挿入
    工程後に、その先端部から複数のスリットがその後端部
    に向けて切込状に設けられて該先端部が径方向に拡張後
    退可能となり、しかもその後端部にプレートが取り付け
    られた鋼管を、前記棒状部材に挿通しながら前記削孔に
    挿入する鋼管挿入工程と、 前記棒状部材を前記鋼管の後端側に相対移動させること
    、前記切込状スリットを前記鋼管に残したまま前記棒
    状部材の先端部によって前記鋼管先端部を径方向に拡張
    して前記削孔の内壁面と密着させる密着工程と、 前記プレートにより前記被固定物を締め付けて前記被固
    定物を前記地盤に固定する固定工程と、 必要に応じて、前記プレートによる前記被固定物の締付
    を解除した後、前記密着状態から前記棒状部材を前記鋼
    管の先端側に相対移動させることで前記鋼管先端部と前
    記削孔の内壁面との密着を解除し、さらに前記棒状部材
    、前記切込状スリットを有したままの前記鋼管とを前
    記削孔から抜き出す抜出工程とを備えたことを特徴とす
    るロックボルト施工方法。
  5. 【請求項5】 前記棒状部材を前記鋼管に対して前記削
    孔形成方向に相対移動させる駆動装置を準備する駆動装
    置準備工程をさらに備え、 前記密着工程および前記抜出工程においては、前記駆動
    装置によって前記棒状部材を前記鋼管に対して前記削孔
    形成方向に相対移動させる請求項記載のロックボルト
    施工方法。
  6. 【請求項6】 前記削孔形成方向に延びる鋼棒と、その
    頂部から前記削孔形成方向にいくにしたがって外径が増
    大するが、その形状が互いに異なる複数のア タッチメン
    ト部とを準備しておき、前記複数のアタッチメント部か
    らロックボルト施工を行う作業現場に適する一のアタッ
    チメント部を選択し、当該アタッチメント部の頂部を前
    記鋼棒の先端部に装着して前記棒状部材を準備する棒状
    部材準備工程をさらに備える請求項4記載のロックボル
    ト施工方法。
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