JP6842105B2 - 仮設作業設備及びそれに用いる固定具並びに仮設作業設備を用いた削孔方法 - Google Patents

仮設作業設備及びそれに用いる固定具並びに仮設作業設備を用いた削孔方法 Download PDF

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Description

本発明は、足場や削孔機などの仮設作業設備及びそれに用いる固定具並びに仮設作業設備を用いた削孔方法に関する。
斜面や法面の安定化技術として、グランドアンカー工やロックボルト工や鉄筋挿入工などが知られているが、いずれの工法においても、斜面や法面に対して掘削孔を形成し、この掘削孔に対してグランドアンカーやロックボルトや補強材を施工するように構成している。
例えば、法枠をロックボルトで法面に固定する際には、先ず法面に格子状に鉄筋を施工
する。次に、鉄筋の交差部分に上面を閉蓋した箱抜きパイプを設置するとともに鉄筋を取り囲むように格子状に網材からなる型枠を施工してから、コンクリートを型枠内に吹付けて法枠を施工する。次に、コンクリートの硬化後、ロックボルトを施工するため、先ず箱抜きパイプを開蓋する。次に、クレーンに削孔機を吊り下げた状態で、削孔機の削孔工具を箱抜きパイプに挿入し、必要な深さの掘削孔を削孔して、ロックボルトを施工することになる。
ところで、掘削孔を削孔する方法としては、前述したようにクレーンに削孔機を吊り下げた状態で削孔する方法以外に、バックホウのブーム先端に削孔機を取り付けて削孔したり、法枠に足場を組んで、削孔機を足場に支持させた状態で削孔したりする方法がある。足場を組んで削孔機を支持させたり、バックホウのブームの先端部に削孔機を取付けたりする場合には、比較的安定性良く削孔機を支持することができるが、クレーンに削孔機を吊り下げると、削孔時の反力を受け止めることが困難になることがある。特に、外管ロッドが掘削孔の内面に摺接する二重管掘削において、掘削孔の深さが深くなると、削孔機に作用する削孔時の反力が掘削孔の深さに比例して大きくなり、円滑に削孔できなくなるという問題がある。
そこで、クレーンで削孔機を吊り下げて削孔する削孔方法において、削孔時における反力を受け止めるために、削孔機の先端部にクランプ装置を設けて、法枠の縦枠或いは横枠を保持するように構成したもの(例えば、特許文献1参照)や、法枠の縦枠に予め補助アンカーを形成して、該補助アンカーに削孔機を支持させるように構成したもの(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開2007−162362号公報 特開平11−117308号公報
特許文献1のように、法枠の縦枠或いは横枠をクランプで保持したり、特許文献2のように、法枠の縦枠に予め形成した補助アンカーに削孔機を連結したりする場合には、法面の外縁部などにおいて、法枠をクランプできない場合や、補助アンカーを設けることができない場合があった。また、補助アンカーを設ける場合には、削孔作業の完了後に、該補助アンカーが法枠から突出した状態に残るので、これを除去する必要があり、その作業が煩雑であった。
また、法枠に足場を組んで、削孔機を支持する場合には、削孔機を順次移動させる必要があることから、基本的には法枠の略全体に縦横に単管パイプを連結して足場板の支持枠を施工する必要があり、局部的に支持枠を施工することが困難なので、足場の施工作業及び解体作業が大変煩雑になるという問題がある。また、特許文献2記載のような補助アンカーを固定点として、法枠に対して局部的に足場板の支持枠を設けて、削孔機を設置することも可能であるが、前述と同様に、法枠の外縁部などにおいて補助アンカーを設けることができない場合があるとともに、削孔作業の完了後に、補助アンカーを除去する必要があり、その作業が煩雑になるという問題がある。
本発明の目的は、法面、地山、法面に施工した法面構造物、反力受け部材を含む法面又は地山などの作業面に対して容易に且つ所望の位置に仮設でき、しかも作業面からの撤去が容易な仮設作業設備及びそれに用いる固定具並びに仮設作業設備を用いた削孔方法を提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 作業面に配置される作業設備本体と、前記作業設備本体を作業面に固定する固定具とを備えた仮設作業設備であって、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記作業設備本体が削孔機であり、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備。
この仮設作業設備では、足場や削孔機などの作業設備本体を設置する領域及び/又はその付近の作業面に下部固定部を予め或いは必要に応じて埋設固定し、下部固定部に対して上部固定部を接続して、作業面から外部へ突出する上部固定部を固定点として、足場や削孔機などの作業設備本体を設置できる。このため、作業面の所望の位置に下部固定部を埋設固定することで、足場や削孔機などの作業設備本体を所望の位置に確実に設置することができる。また、作業設備を撤去する際には、作業設備本体を撤去するとともに、着脱自在に接続された上部固定部を下部固定部から取り外して、固定具を作業面から容易に撤去することができる。なお、下部固定部は、作業面に埋設状に残した状態になるが、作業面外へ大きく突出することはないので、作業面の外観低下や安全性低下を防止できる。また、この発明には、削孔位置に設けた固定具を利用して、削孔機に作用する削孔時の反力を受け止めることができるので、特許文献1、2記載の発明とは異なり、法面の外縁部などにおいても確実に削孔機の反力を受け止めることが可能となる。また、下部固定部を、法枠にロックボルトを施工するための箱抜きパイプとして兼用でき、しかも上部固定部は繰り返して利用することができるので、固定具を設けることによる部品点数の増加や施工コストの上昇も抑制できる。しかも、削孔位置に設けた固定具を介して反力を受け止めるので、削孔機と固定具とを連結する連結手段のレバー長を短くして、削孔機や固定具に対して大きな曲げモーメントが作用することを防止でき、削孔機や固定具の破損を防止できる。更に、削孔機を固定具に対して連結することで、削孔工具を固定具の挿通孔に同心状に容易に位置合わせすることができるので、削孔機の位置決め作業が容易になる。
(2) 前記下部固定部の側面に、外方へ突出して、前記作業面に係合する係合突部を形成した(1)記載の仮設作業設備。この発明では、作業面に対する下部固定部の取付強度を容易に向上できる。
(3) 前記下部固定部と上部固定部との一方に雌ネジを形成し、他方に雌ネジに着脱自在に螺合する雄ネジを形成した(1)又は(2)記載の仮設作業設備。この発明では、下部固定部と上部固定部とを着脱自在に連結可能に構成しつつ、両者を極力薄肉に構成できる。つまり、前述のように下部固定部を箱抜きパイプとして兼用する場合には、下部固定部の外側には法枠の鉄筋が配置され、また下部固定部の内側には、削孔工具が挿通されるので、下部固定部は極力薄肉に構成することが好ましいが、本発明では、雌ネジと雄ネジにより上下の固定部を連結するので、簡単な構成でありながら、下部固定部に対して上部固定部を着脱自在に連結可能に構成しつつ、下部固定部を薄肉に構成して、下部固定部を無理なく法枠に対して施工することができるので好ましい。
(4) 前記上部固定部を前記下部固定部に内嵌可能に構成し、前記下部固定部に内方へ突出する係合突部を形成するとともに、前記上部固定部にその先端から基端側へ軸方向に延びる案内部と、該案内部の奥端部から周方向に延びる係止部とを有する、前記係合突部に係脱可能な係止孔を形成した(1)又は(2)記載の仮設作業設備。この発明では、係合突部を案内部に挿入して、係合突部を係止部に係合させることで、容易に且つ確実に、上部固定部と下部固定部とを連結することが可能となる。また、上部固定部及び下部固定部の機械的強度を十分に確保しつつ、上部固定部及び下部固定部を薄肉に構成して、下部固定部を無理なく法枠に対して施工することができる。
(5) 前記上部固定部に、前記係合突部との当接により、前記案内部を係合突部側へ周方向に案内する傾斜案内面を形成した(4)記載の仮設作業設備。この発明では、上部固定部を下部固定部に連結するときに、傾斜案内面により係合突部を案内部側へ案内して、係合突部と案内部とを周方向に位置合わせできるので、上部固定部と下部固定部とを容易に連結できる。
(6) 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部が作業面に埋設固定される(1)〜(5)のいずれかに記載の仮設作業設備。下部固定部は、外観低下を防止するとともに、下部固定部を通じてロックボルト等を施工する場合には、下部固定部を作業面と面一にするための後加工が必要となるので、本発明のように予め作業面と略面一になるように、下部固定部を埋設固定することが好ましい。
(7) 前記作業面が、法面、地山、法面に施工した法面構造物、反力受け部材を含む法面又は地山のいずれかで構成されてなる(1)〜(6)のいずれかに記載の仮設作業設備。本発明の仮設作業設備は、法面や地山における斜面や略水平な平坦面、法面又は地山に設置される反力受け部材を含む作業面などに適用できる。
次に説明する固定具は、前記仮設作業設備で用いるものであり、前記仮設作業設備と同様の作用効果が得られる。
(8) 作業面に対して作業設備本体を仮設固定するための固定具であって、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記作業設備本体が削孔機であり、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、固定具。
(9) 前記下部固定部の側面に、外方へ突出して、前記作業面に係合する係合突部を形成した(8)記載の固定具。
(10) 前記下部固定部と上部固定部との一方に雌ネジを形成し、他方に雌ネジに着脱自在に螺合する雄ネジを形成した(8)又は(9)記載の固定具。
(11) 前記上部固定部を前記下部固定部に内嵌可能に構成し、前記下部固定部に内方へ突出する係合突部を形成するとともに、前記上部固定部にその先端から基端側へ軸方向に延びる案内部と、該案内部の奥端部から周方向に延びる係止部とを有する、前記係合突部に係脱可能な係止孔を形成した(8)又は(9)記載の固定具。
(12) 前記上部固定部に、前記係合突部との当接により、前記案内部を係合突部側へ周方向に案内する傾斜案内面を形成した(11)記載の固定具。
(13) 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部が作業面に埋設固定される(8)〜(12)のいずれかに記載の固定具。
(14) 前記作業面が、法面、地山、法面に施工した法面構造物、反力受け部材を含む法面又は地山のいずれかで構成されてなる(8)〜(13)のいずれかに記載の固定具。
(15) 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、前記下部固定部を作業面に埋設固定するとともに、前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続し、次に前記上部固定部に前記削孔機を連結して、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、上下の固定部からなる固定具を介して作業面で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて作業面を削孔することを特徴とする削孔方法。なお、下部固定部は、上部固定部に接続した状態で、作業面に埋設固定してもよいし、上部固定部を取り外した状態で、作業面に埋設固定してもよい。
前記(15)に記載の第1の削孔方法では、作業面の所望位置に固定具を施工し、該固定具を利用して、削孔機に作用する削孔時の反力を受け止めることができるので、特許文献1、2記載の発明とは異なり、法面の外縁部などにおいても、確実に削孔機の反力を受け止めることが可能となる。また、下部固定部を箱抜きパイプとして兼用でき、しかも上部固定部は繰り返して利用することができるので、固定具を設けることによる部品点数の増加や施工コストの上昇も抑制できる。更に、削孔工具が挿通する挿通孔を形成した固定具を介して反力を受け止めるので、削孔機と固定具とを連結する連結手段のレバー長を短くして、削孔機や固定具に対して大きな曲げモーメントが作用することを防止でき、削孔機や固定具の破損を防止できる。更に、削孔機を固定具に対して連結することで、削孔工具を固定具の挿通孔に同心状に容易に位置合わせすることができるので、削孔機の位置決め作業が容易になる。
(16) 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、作業面としての法面構造物を構成するコンクリート等の施工前に、上面開口を閉蓋した前記下部固定部を法面構造物の削孔位置に設置し、その後コンクリート等を用いて法面構造物を施工するとともに、前記下部固定部を法面構造物に埋設固定し、次にコンクリート等の硬化後、前記下部固定部を開蓋して、前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続してから、前記上部固定部に前記削孔機を連結し、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、前記上下の固定部からなる固定具を介して法面構造物で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて法面を削孔することを特徴とする削孔方法。
前記(16)に記載の第2の削孔方法では、前記(15)の削孔方法と同様の作用効果が得られる。加えて、下部固定部は、法面構造物とは別個に施工することも可能であるが、法面構造物とともに施工するので、下部固定部を容易に施工できるとともに、下部固定部と法面構造物との結合強度を十分に確保できる。
(17) 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、前記下部固定部を埋設固定してなる反力受け部材を法面又は地山に設置して、法面又は地山とそれに設置した反力受け部材とで作業面を形成し、次に前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続し、次に前記上部固定部に前記削孔機を連結して、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、上下の固定部からなる固定具を介して反力受け部材で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて地山を削孔することを特徴とする削孔方法。
前記(17)に記載の第3の削孔方法では、法枠を形成していない地山においても、地山の安定化のために用いる反力受け部材を有効活用して、確実に削孔機の反力を受け止めながら、削孔することが可能となる。また、削孔工具が挿通する挿通孔を形成した固定具を介して反力を受け止めるので、削孔機と固定具とを連結する連結手段のレバー長を短くして、削孔機や固定具に対して大きな曲げモーメントが作用することを防止でき、削孔機や固定具の破損を防止できる。更に、削孔機を固定具に対して連結することで、削孔工具を固定具の挿通孔に同心状に容易に位置合わせすることができるので、削孔機の位置決め作業が容易になる。
(18) 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部を作業面に埋設固定する(15)〜(17)のいずれかに記載の削孔方法。この発明では、下部固定部の上端部が作業面上に突出しないので。下部固定部が作業の邪魔になることを防止できる。
(19) 前記削孔機を位置切換え可能にクレーンに吊り下げて、該クレーンによる吊り下げ状態で、前記削孔機により削孔作業を行う(15)〜(18)のいずれかに記載の削孔方法。削孔機をクレーンに吊り下げて削孔する場合には、削孔時における反力を受け止めることができなかったが、本発明では上下の固定部により反力を受け止めて効率的に削孔作業を行うことが可能となる。
本発明に係る仮設作業設備及びそれに用いる固定具によれば、作業面の所望の位置に下部固定部を埋設固定することで、足場や削孔機などの作業設備本体を所望の位置に確実に設置することができる。また、作業設備を撤去する際には、作業設備本体を撤去するとともに、着脱自在に接続された上部固定部を下部固定部から取り外して、固定具を作業面から容易に撤去することができる。
前記第1及び第2の削孔方法によれば、法面の中央部は云うまでもなく、法面の外縁部などにおいても、確実に削孔機の反力を受け止めながら、削孔することが可能となる。また、下部固定部を箱抜きパイプとして兼用でき、しかも上部固定部は繰り返して利用することができるので、固定具を設けることによる部品点数の増加や施工コストの上昇も抑制できる。更に、削孔工具が挿通する挿通孔を形成した固定具を介して反力を受け止めるので、削孔機と固定具とを連結する連結手段のレバー長を短くして、削孔機や固定具に対して大きな曲げモーメントが作用することを防止でき、削孔機や固定具の破損を防止できる。更に、削孔機を固定具に対して連結することで、削孔工具を固定具の挿通孔に同心状に容易に位置合わせすることができるので、削孔機の位置決め作業が容易になる。
前記第3の削孔方法によれば、法枠を形成していない地山においても、地山の安定化のために用いる反力受け部材を有効活用して、確実に削孔機の反力を受け止めながら、削孔することが可能となる。また、削孔工具が挿通する挿通孔を形成した固定具を介して反力を受け止めるので、削孔機と固定具とを連結する連結手段のレバー長を短くして、削孔機や固定具に対して大きな曲げモーメントが作用することを防止でき、削孔機や固定具の破損を防止できる。更に、削孔機を固定具に対して連結することで、削孔工具を固定具の挿通孔に同心状に容易に位置合わせすることができるので、削孔機の位置決め作業が容易になる。
仮設作業設備の側面図 図1における固定具付近の断面図 シリンダ駆動時における図2のIII-III線断面図 シリンダ非駆動時における図3相当図 図1のV-V線断面図 コンクリートの吹付け前における法枠の下部固定部付近の縦断面図 コンクリートの吹付け後における法枠の固定具付近の縦断面図 他の構成の連結手段の図2に相当図 図8のIX-IX線断面図 図8のX-X線断面図 他の構成の固定具の分解断面図 同固定具を連結するための他の構成の連結手段の側面図 同固定具の上部固定部を取付ける直前における法枠の下部固定部付近の縦断面図 同固定具の上部固定部を取付けた状態における法枠の固定具付近の縦断面図 同固定具とガイドセルとの連結方法の説明図 同固定具に単管を固定したときにおける法枠の固定具付近の縦断面図 同固定具に単管を固定したときにおける法枠の固定具付近の横断面図 他の構成の固定具の説明図 他の構成の固定具の説明図 他の構成のロックボルト施工設備の固定具の分解斜視図 同固定具を用いたロックボルト施工設備の固定具及び連結手段付近の縦断面図 図21のXXII-XXII線断面図 図21のXXIII-XXIII線断面図 (A)(B)は、同ロックボルト施工設備の連結手段の使用方法の説明図 (A)は、同ロックボルト施工設備の連結手段の使用方法の説明図、(B)は同ロックボルト施工設備の削孔方法の説明図 地山に設置した反力受け部材の正面図 図26のXXVII-XXVII線断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態は、法枠にロックボルトを施工するための仮設作業設備に、本発明を適用した場合のものである。
図1に示すように、仮設作業設備としてのロックボルト施工設備1は、クレーン2のワイヤ3に支持された削孔機としてのロックボルト施工機械10と、作業面としての法枠4に設けた固定具25と、ロックボルト施工機械10の先端部に取付けられて、ロックボルト施工機械10の先端部を固定具25に連結する連結手段30とを備えている。法枠4は、法面5上に施工した縦枠4aと横枠4bとからなる格子状の周知の法面構造物であり、固定具25は、縦枠4aと横枠4bの交差部分に、法枠4とともに施工され、ロックボルト施工機械10では、この法枠4の交差部分に掘削孔7を形成して、ロックボルトを施工するものである。
ロックボルト施工機械10は、ドリルヘッド11と、ドリルヘッド11を進退自在に支持するガイドセル12とを備えた周知の構成のものである。
ガイドセル12について説明すると、図1に示すように、クレーン2のワイヤ3にて吊り下げられる細長いガイドセル本体13が設けられ、ガイドセル本体13上にはキャリア14がガイドセル本体13に沿って移動自在に設けられている。ガイドセル本体13の後端部にはキャリア14をガイドセル本体13に沿って駆動する駆動手段15が設けられ、ドリルヘッド11は、キャリア14上に取付けられて、キャリア14とともにガイドセル本体13に沿って、図1に仮想線で図示の前進位置と、実線で図示の後退位置とにわたって移動自在に支持されている。
ガイドセル本体13の途中部にはガイドセル本体13に対して接近位置と離間位置とに移動可能なインナーロッド19のポジショナ16が設けられ、単管掘削時にはポジショナ16を離間位置に移動し、二重管掘削時には接近位置に移動できるように構成されている。ただし、単管掘削のみを行う場合には、ポジショナ16を省略することも可能である。
ガイドセル本体13の先端部には、ロッドクランプ17とロッドブレーカ18とが前後に設けられ、ロッドクランプ17によりアウターロッド20を挟圧して、ロッドブレーカ
18により、アウターロッド20をドリルヘッド11から分離できるように構成されている。
ドリルヘッド11は、先端部に削岩ビット19a、20aを取り付けたインナーロッド19及びアウターロッド20を、回転・打撃および往復運動させて、法面5に掘削孔7を削孔する周知の構成のものである。
図1〜図5に示すように、固定具25は、作業面としての法枠4に埋設固定される下部固定部27と、下部固定部27に着脱自在に連結されて、法枠4から上方へ突出する上部固定部26とを備えている。
上部固定部26と下部固定部27とは、合成樹脂材料や金属材料などの任意の材料で構成することができる。上部固定部26と下部固定部27とは同一材料で構成することも可能であるが、異種材料で構成することもできる。また、下部固定部27は法枠4に埋め込み施工され、上部固定部26は下部固定部27から取り外して繰り返して利用するので、下部固定部27を合成樹脂材料で構成し、上部固定部26を合成樹脂材料又は金属材料で構成することも好ましい。
上部固定部26及び下部固定部27は略円筒状に構成され、両固定部26、27内にはアウターロッド20が挿通可能な挿通孔26a、27aが形成され、上下の固定部を着脱自在に連結するため、上部固定部26の下端部には雄ネジ26bが形成され、下部固定部27の上端部内には雌ネジ27bが形成されている。
ただし、両固定部26、27は、着脱自在に連結し得る構成であれば、必ずしも略円筒状に構成する必要はなく、横断面多角形状などに形成することも可能である。また、両固定部26、27の連結構造としては、雄ネジ26b及び雌ネジ27bによる連結構造が安価に製作可能で、しかも両固定部26、27を極力薄肉に構成する上で好ましいが、軸方向に対する引張力で分離しないように連結可能な連結構造であれば、ネジ構造以外の任意の連結構造を採用することも可能である。例えば、下部固定部27の上端部内に1乃至複数個のL字状の溝を形成し、上部固定部26の下端部の外周面に、前記L字状の溝に凹凸嵌合可能な突起を形成し、上部固定部26の下端部を下部固定部27の上端部内に挿入するとともに、突起を溝に挿入し、その後一定角度回転することで突起を溝に係合させ、両固定部26、27を連結するように構成したものを採用することも可能である。
図2、図5に示すように、下部固定部27の円筒状の胴体部27cの長さ方向の途中部には周方向に間隔をあけて複数の突起27dが外方へ突出状に形成され、この突起27dが法枠4に埋設されることで、下部固定部27の引き抜き強度が高くなるように構成されている。ただし、突起27dに代えて、図19に示すような螺旋状の雄ネジ部27Daを形成することもできる。また、下部固定部27を外周面が螺旋状や蛇腹状などの既存の波形状の波形合成樹脂管で構成して、下部固定部27の製作コストの上昇を抑制しつつ、法枠4からの引き抜き強度を高めるように構成することもできる。
上部固定部26の筒状の胴体部26cの上端部には外方へ突出する鍔状のフランジ部26dが形成され、このフランジ部26dにより削孔時における反力を固定具25を介して法枠4に伝達できるように構成されている。
連結手段30について説明すると、図1〜図4に示すように、ロッドクランプ17のハウジング17aの法枠4側の面にはケーシング31が固定され、ケーシング31にはアウターロッド20が挿通するケース側挿通孔32が形成され、ケーシング31は、ケース側挿通孔32がハウジング17aに形成したハウジング側挿通孔17bに連通するようにハ
ウジング17aに固定されている。ケーシング31内には上部固定部26の上半部を装着可能な、法枠4側を開口させた収容凹部33がケース側挿通孔32に連なって形成されている。ケーシング31には1対のシリンダ34が収容凹部33を挟んでその両側に対面状に設けられ、シリンダ34のピストンロッド34aの先端部には上部固定部26の胴体部26cを挟持可能な爪部材35がそれぞれ設けられている。ガイドセル12の先端部は、図4に示すように、シリンダ34により爪部材35を離間させた状態で、図2に示すように、ケーシング31の収容凹部33内に上部固定部26を内嵌させ、この状態でシリンダ34を駆動して、図3に示すように、2つの爪部材35で上部固定部26の胴体部26cを挟持することで、固定具25を介して法枠4に位置決めされるとともに、爪部材35がフランジ部26dにおける法枠4側の面に当接することで、法枠4から離間する方向への移動が規制されるように構成されている。ただし、連結手段30としては、固定具25に対して着脱可能で且つ法枠4から離間する方向への移動を規制可能なものであれば任意の構成のものを採用できる。
このロックボルト施工設備1による削孔方法について説明すると、先ず法枠4に対して下部固定部27を埋設状に設けるため、図6に示すように、法枠4を構成するコンクリート等の吹付け前であって、法枠4の鉄筋6及び網材からなる型枠を施工するときに、上面開口を封止フィルム36で閉蓋した下部固定部27を、法枠4の縦枠4aと横枠4bとの交差部分に対応する位置に設置する。
次に、鉄筋6及び型枠に沿ってコンクリート等を吹付けて法枠4を施工するとともに、下部固定部27を法面構造物に埋設固定する。このとき、下部固定部27の上面が法枠4の上面と面一になるように、法枠4を施工する。
次に、コンクリート等の硬化後、ロックボルトを装填するための掘削孔7を施工する位置の下部固定部27における封止フィルム36を剥がして、下部固定部27を開蓋させてから、図7に示すように、下部固定部27に上部固定部26を接続する。
次に、図1に示すように、ロックボルト施工機械10をクレーン2で吊り下げて、ロックボルト施工機械10の先端部を削孔位置の上部固定部26まで移動させ、ロックボルト施工機械10の角度及び法面5に対する位置を調整した状態で、図2に示すように、ガイドセル12の先端部に設けたケーシング31の収容凹部33内に上部固定部26を差し込み、その後図3に示すように、シリンダ34を駆動して、爪部材35で上部固定部26の胴体部26cを挟持して、ロックボルト施工機械10の先端部を法面5に対して位置決め固定する。
次に、ドリルヘッド11を前進させて、図2に仮想線で示すように、ガイドセル12にセットしたアウターロッド20及びインナーロッド19を固定具25の挿通孔26a、27aに挿通させて、アウターロッド20及びインナーロッド19により法面5に掘削孔7を削孔することになる。削孔時にはガイドセル12に対して法面5から離間させる方向への反力が作用するが、この削孔時の反力は、爪部材35が上部固定部26のフランジ部26dに当接することで、固定具25を介して法枠4で受け止められるので、円滑に削孔することができる。
こうして、必要な深さの掘削孔7を形成した後は、従来の二重管掘削と同様の手法で、例えばロッドクランプ17にてアウターロッド20を挟圧して、ロッドブレーカ18でアウターロッド20をドリルヘッド11から分離し、ドリルヘッド11とともにインナーロッド19を後退させて、インナーロッド19をアウターロッド20から抜き取り、その後、アウターロッド20内にロックボルトを装填して、セメントミルクを充填してから、アウターロッド20を抜き取って、ロックボルトを施工することになる。
このロックボルト施工設備1及びそれを用いた削孔方法では、法枠4のロックボルト施工位置に固定具25を施工し、該固定具25を利用して、ガイドセル12に作用する削孔時の反力を受け止めることができるので、法枠4の外縁部などにおいても、確実に固定具25を施工して、ロックボルト施工機械10に作用する削孔時の反力を受け止めることが可能となる。また、下部固定部27を箱抜きパイプとして兼用でき、しかも上部固定部26は繰り返して利用することができるので、固定具25を設けることによる部品点数の増加や施工コストの上昇も抑制できる。更に、アウターロッド20が挿通する挿通孔26a、27aを形成した固定具25を介して反力を受け止めるので、ロックボルト施工機械10や固定具25に対して曲げモーメントが作用することを防止でき、曲げモーメントが作用することによるロックボルト施工機械10や固定具25の破損を効果的に防止できる。更に、ロックボルト施工機械10を固定具25に対して連結することで、アウターロッド20を固定具25の挿通孔26a、27aに同心状に容易に位置合わせすることができるので、ロックボルト施工機械10の位置決め作業が容易になる。下部固定部27を法枠4の施工時に、法枠4に埋設状に施工するので、下部固定部27を容易に施工できるとともに、下部固定部27と法枠4との結合強度を十分に確保できる。
次に、固定具25及び/又は連結手段30の構成を部分的に変更した、他の実施の形態について説明する。なお、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1)固定具25に代えて、図11に示す固定具25Bのように、螺旋部26Baを有する上部固定部26Bと、螺旋部26Baに螺号可能な突条27Baを有する中空の波形合成樹脂管からなる下部固定部27Bとを備えたものを採用することもできる。
(2)固定具25に代えて、図20〜図23に示す固定具25Eのように、上部固定部26Eを下部固定部27Eに内嵌可能に構成し、下部固定部27Eの奥部側に内方へ突出する1乃至複数の係合突部27Eaを形成するとともに、上部固定部26Eの先端側部分に係合突部27Eaに対応させて、係合突部27Eaに係合可能な1乃至複数の係止孔26Eaであって、上部固定部26Eの先端から基端側へ軸方向に延びる案内部26Ebと、案内部26Ebの奥端部から周方向に延びる係止部26Ecと、係合突部27Eaとの当接により、案内部26Ebを係合突部27Ea側へ周方向に案内する傾斜案内面26Edとを有する係止孔26Eaを形成したものを採用することもできる。ただし、傾斜案内面26Edを省略して、案内部26Ebと係止部26Ecとで係止孔を構成することもできる。
この固定具25Eにおいて、上部固定部26Eと下部固定部27Eとを連結する際には、図21に示すように、上部固定部26Eの中心線と下部固定部27Eの中心線とが合致するように上部固定部26Eを移動させてから、図24(A)に示すように、上部固定部26Eを下部固定部27Eに内嵌挿入するとともに、係合突部27Eaを案内部26Ebに挿入する。このとき、固定具25Eの周方向に対する係合突部27Eaと案内部26Ebの位置が合致する場合には、上部固定部26Eを下部固定部27Eに内嵌挿入するだけで、係合突部27Eaは案内部26Ebの奥部まで挿入されるが、図24(A)に示すように、異なる場合には、係合突部27Eaが傾斜案内面26Edに当接するので、係合突部27Eaの周方向位置が案内部26Ebの周方向位置と合致するまで、矢印Aで示す方向へ、係合突部27Eaを傾斜案内面26Edに沿って移動させながら、上部固定部26Eを手で回転操作することで、両者の周方向位置を容易に合致させることになる。そして、図24(B)に示すように、係合突部27Eaを案内部26Ebの奥部まで挿入してから、図25(A)に示すように、係合突部27Eaを係止部26Ecの奥部に係合するように、上部固定部26Eを回転させて、上部固定部26Eを下部固定部27Eに連結させ
てから、図25(B)に示すように、インナーロッド19の削岩ビット19aとアウターロッド20の削岩ビット20aとで法面5を打撃しながら、両ロッド19,20を回転させて、法面5に掘削孔7を削孔することになる。
この固定具25Eでは、上下の固定部26E、27Eを連結する際に、上部固定部26Eを何度も回転させる必要がないので、両者を容易に連結することができる。
(3)連結手段30に代えて、図8〜図10に示すような連結手段30Aを採用することもできる。この連結手段30Aは、ケーシング31に代えて、上部固定部26の上半部に対して上側から装着可能な収容凹部33Aを形成したケーシング31Aを用い、ケーシング31Aの法枠4側の面に法枠4から離間する方向へのフランジ部26dの移動を規制する規制突部40を形成し、ケーシング31の下部に収容凹部33Aを横断して着脱自在に取付け可能な係止ボルト41を設けたものを用いることになる。この場合には、ケーシング31を上側から上部固定部26に装着して、上部固定部26を収容凹部33A内に装着し、この状態でケーシング31に係止ボルト41を装着してナット42を締結することで、ガイドセル12の先端部を固定具25を介して法枠4に位置決めするとともに、ガイドセル12の先端部の法枠4から離間する方向への移動を、規制突部40の法枠4側の面がフランジ部26dに当接することで規制できることになる。
(4)連結手段30に代えて、図21〜図25に示すような連結手段30Eを用いることもできる。この連結手段30Eは、ガイドセル12の前側にガイドセル12の長さ方向と略直交する支持板60を設け、支持板60に支持ピン61を介して開閉板62を図22に実線で図示の閉鎖位置と仮想線で図示の解放位置とにわたって回動自在に設け、閉鎖位置において支持板60と開閉板62間に上部固定部26Eの途中部が挿通可能な挿通孔63が形成されるように構成されている。
この連結手段30Eで上部固定部26Eを保持する場合には、開閉板62を解放位置に回動させて、支持板60に上部固定部26Eを嵌合させ、この状態で開閉板62を仮想線で図示の閉鎖位置に回動させて、支持板60と開閉板62とで形成される挿通孔63に上部固定部26Eの途中部を挿通させ、この状態で固定ピン64を支持板60と開閉板62とにわたって装着して、開閉板62を閉鎖位置に保持することになる。また、連結手段30Eにより上部固定部26Eを保持した状態で、上部固定部26Eのフランジ部26dが開閉板62と支持板60とに当接されることで、上部固定部26Eを連結手段30Eから抜き取る方向への切削反力を受け止め得るように構成されている。なお、固定具25、25Bにおける上部固定部26、26Bに関しても、上部固定部26Eと同様にして、連結手段30Eを用いてガイドセル12に連結することができる。
(5)固定具25及び連結手段30に代えて、次のような構成の固定具25B及び連結手段30Bを採用することもできる。
具体的には、固定具25に代えて、図11に示すように、前述した固定具25Bの上部固定部26Bの上部に左右両側へ突出する左右1対の係止ロッド45を設けたものを採用することになる。なお、係止ロッド45は、ネジ部45aを上部固定部26Bに螺合して溶接することで固定されているが、その他の固定構造により固定することも可能である。また、上部固定部と下部固定部との連結構造に関しては、前記固定具25又は固定具25Eと同様の構成のものを採用することもできるし、それ以外の任意の構成のものを採用することもできる。
また、連結手段30に代えて、図12に示すように、ケース側挿通孔32を貫通状に形成したケーシング31Bを設け、このケーシング31Bをロッドクランプ17のハウジン
グ17aの先端面に固定し、ケーシング31Bの左右両側部に軸部材46を側方へ突出状にそれぞれ設け、両軸部材46に係止ロッド45に係脱可能なフック部材47をそれぞれ回転自在に設けた連結手段30Bを採用することになる。
この固定具25B及び連結手段30Bを備えたロックボルト施工設備により掘削孔7を削孔する場合には、先ず法枠4に対して下部固定部27Bを埋設状に設けるため、前記実施の形態と同様に、法枠4を構成するコンクリート等の吹付け前であって、法枠4の鉄筋6及び網材からなる型枠を施工するときに、上面開口を封止フィルム36で閉蓋した下部固定部27Bを、法枠4の縦枠4aと横枠4bとの交差部分に対応する位置に設置する。
次に、図13に示すように、鉄筋6及び型枠に沿ってコンクリート等を吹付けて法枠4を施工するとともに、下部固定部27Bを法面構造物に埋設固定する。このとき、下部固定部27Bの上面が法枠4の上面と面一になるように、法枠4を施工する。
次に、コンクリート等の硬化後、ロックボルトを装填するための掘削孔7を施工する位置の下部固定部27Bにおける封止フィルム36を剥がして、下部固定部27Bを開蓋させてから、図14に示すように、下部固定部27Bに上部固定部26Bを螺合させて接続する。
次に、前記実施の形態と同様に、ロックボルト施工機械10をクレーン2で吊り下げて、ロックボルト施工機械10の先端部を削孔位置の上部固定部26Bまで移動させ、ロックボルト施工機械10の角度及び法面5に対する位置を調整した状態で、図15に示すように、ガイドセル12の先端部に設けた左右のフック部材47を軸部材46を中心に回動させて、フック部材47を上部固定部26Bの左右の係止ロッド45に引っ掛けて、ロックボルト施工機械10の先端部を法面5に対して位置決め固定する。なお、係止ロッド45は、手操作により引っ掛けることもできるし、連結手段30Bに、係止ロッド45を回動操作する油圧シリンダなどを設けて、回動操作することもできる。
次に、ドリルヘッド11を前進させて、前記実施の形態と同様に、法面5に掘削孔7を形成することになる。削孔時には法面5から離間させる方向への反力がガイドセル12に作用するが、この削孔時の反力は、フック部材47を介して上部固定部26Bの係止ロッド45に伝達され、固定具25Bを介して法枠4で受け止められるので、円滑に削孔することができる。
前述のような構成の固定具25Bを設けると、既存の波形合成樹脂管をそのまま用いて下部固定部27Bを構成できるので、固定具25Bの製作コストを安くできる。また、前述のような構成の連結手段30Bを設けると、フック部材47と係止ロッド45とからなる安価に製作可能な簡単な構成の連結手段で、容易に且つ確実にガイドセル12の先端部を固定具25Bに位置決め固定できる。また、この固定具25Bを設ける場合には、図16、図17に示すように、係止ロッド45に単管クランプ48を固定し、この単管クランプ48に足場等を構成する単管49を固定して、足場等を施工することも可能である。
なお、前記実施の形態では、クレーン2のワイヤ3にガイドセル12を吊り下げて、ロックボルト施工用の掘削孔7を形成して、ロックボルトを施工するロックボルト施工機械10に本発明を適用したが、バックホウなどの作業機のブーム先端にガイドセル12を支持させてロックボルトを施工するロックボルト施工機械に本発明を適用することも可能である。また、ロックボルト施工機械10以外の削孔機に対しても本発明を適用できるし、削孔機以外の足場等の仮設設備を設置するための固定点として、固定具25、25B、25Eを利用することもできる。
また、法枠4の削孔位置に下部固定部27、27Bを施工したが、削孔位置以外の位置に下部固定部27、27Bを埋設施工し、この下部固定部27、27Bに上部固定部26、26Bを連結して、これを削孔機や足場等の仮設設備を設置するための固定点として利用することもできる。具体的には、固定具25Bを用いる場合には、前述したように、係止ロッド45に単管クランプ48を固定して、この単管クランプ48に足場を構成する単管49を保持させて、足場を施工することができる。また、固定具25においては、例えば図18に示す固定具25Cのように、前記上部固定部26に代えて、シャックルなどを介してワイヤを固定するための係止孔50を有するブラケット51を設けた上部固定部26Bを用い、ワイヤなどを介して削孔機や足場を支持することができる。
更に、法枠4からなる法面構造物に下部固定部を埋設固定したが、法枠4以外の法面や地山における斜面や略水平面などに下部固定部を埋設固定することもできる。例えば、図12に示す固定具25Dのように、下部固定部27に代えて、円筒状の胴体部27cと、胴体部27cの外周面に形成した螺旋状の雄ネジ部27Daとを有する下部固定部27Dを用い、法面5や地山などの作業面に胴体部27cと略同じ直径の孔55を予め形成し、該孔55に下部固定部27Dを捩じ込んで、下部固定部27Dを法面5などの作業面に埋設固定することもできる。
また、法面又は地山とそれを安定化させるための反力受け部材とで作業面を構成し、反力受け部材に下部固定部を埋設固定することもできる。具体的には、図26、図27に示すように、反力受け部材70として、左右1対の細長い棒状の受け部材71と、左右の受け部材71を連結する連結板72とを設け、連結板72に貫通孔73を形成して、該貫通孔73に上端部を内嵌させて下部固定部27Eを溶接等により固定したものを採用することができる。この場合には、反力受け部材70の自重により、地山75の削孔時の反力を受け止めることができる。また、この反力受け部材70は、地山75の削孔後、地山75にそのまま設置して、地山75の削孔に施工したロックボルトの端部に連結固定することで、地山75の安定化構造として利用することができる。なお、反力受け部材70としては、削孔位置に下部固定部を固定したものであれば、前述した以外の周知の構成、例えば平面視十文字状や井桁状などに形成した反力受け部材を採用することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 ロックボルト施工設備
2 クレーン
3 ワイヤ
4 法枠
4a 縦枠
4b 横枠
5 法面
6 鉄筋
7 掘削孔
10 ロックボルト施工機械
11 ドリルヘッド
12 ガイドセル
13 ガイドセル本体
14 キャリア
15 駆動手段
16 ポジショナ
17 ロッドクランプ
17a ハウジング
17b ハウジング側挿通孔
18 ロッドブレーカ
19 インナーロッド
19a 削岩ビット
20 アウターロッド
20a 削岩ビット
25 固定具
26 上部固定部
26a 挿通孔
26b 雄ネジ
26c 胴体部
26d フランジ部
27 下部固定部
27a 挿通孔
27b 雌ネジ
27c 胴体部
27d 突起
30 連結手段
31 ケーシング
32 ケース側挿通孔
33 収容凹部
34 シリンダ
34a ピストンロッド
35 爪部材
36 封止フィルム
30A 連結手段
31A ケーシング
33A 収容凹部
40 規制突部
41 係止ボルト
25B 固定具
26B 上部固定部
26Ba 螺旋部
27B 下部固定部
27Ba 突条
30B 連結手段
31B ケーシング
45 係止ロッド
45a ネジ部
46 軸部材
47 フック部材
48 単管クランプ
49 単管
25C 固定具
50 係止孔
51 ブラケット
25D 固定具
27D 下部固定部
27Da 雄ネジ部
55 孔
25E 固定具
26E 上部固定部
26Ea 係止孔
26Eb 案内部
26Ec 係止部
26Ed 傾斜案内面
27E 下部固定部
27Ea 係合突部
30E 連結手段
60 支持板
61 支持ピン
62 開閉板
63 挿通孔
64 固定ピン
70 反力受け部材
71 受け部材
72 連結板
73 貫通孔
75 地山

Claims (19)

  1. 作業面に配置される作業設備本体と、前記作業設備本体を作業面に固定する固定具とを備えた仮設作業設備であって、
    前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え
    前記作業設備本体が削孔機であり、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備。
  2. 前記下部固定部の側面に、外方へ突出して、前記作業面に係合する係合突部を形成した請求項1記載の仮設作業設備。
  3. 前記下部固定部と上部固定部との一方に雌ネジを形成し、他方に雌ネジに着脱自在に螺合する雄ネジを形成した請求項1又は請求項2記載の仮設作業設備。
  4. 前記上部固定部を前記下部固定部に内嵌可能に構成し、前記下部固定部に内方へ突出する係合突部を形成するとともに、前記上部固定部にその先端から基端側へ軸方向に延びる案内部と、該案内部の奥端部から周方向に延びる係止部とを有する、前記係合突部に係脱可能な係止孔を形成した請求項1又は請求項2記載の仮設作業設備。
  5. 前記上部固定部に、前記係合突部との当接により、前記案内部を係合突部側へ周方向に案内する傾斜案内面を形成した請求項4記載の仮設作業設備。
  6. 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部が作業面に埋設固定される請求項1〜5のいずれか1項記載の仮設作業設備。
  7. 前記作業面が、法面、地山、法面に施工した法面構造物、法面及びそれに設置した反力受け部材、地山及びそれに設置した反力受け部材のいずれかで構成されてなる請求項1〜6のいずれか1項記載の仮設作業設備。
  8. 作業面に対して作業設備本体を仮設固定するための固定具であって、
    前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え
    前記作業設備本体が削孔機であり、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、固定具。
  9. 前記下部固定部の側面に、外方へ突出して、前記作業面に係合する係合突部を形成した請求項8記載の固定具。
  10. 前記下部固定部と上部固定部との一方に雌ネジを形成し、他方に雌ネジに着脱自在に螺合する雄ネジを形成した請求項8又は請求項9記載の固定具。
  11. 前記上部固定部を前記下部固定部に内嵌可能に構成し、前記下部固定部に内方へ突出する係合突部を形成するとともに、前記上部固定部にその先端から基端側へ軸方向に延びる
    案内部と、該案内部の奥端部から周方向に延びる係止部とを有する、前記係合突部に係脱可能な係止孔を形成した請求項8又は請求項9記載の固定具。
  12. 前記上部固定部に、前記係合突部との当接により、前記案内部を係合突部側へ周方向に案内する傾斜案内面を形成した請求項11記載の固定具。
  13. 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部が作業面に埋設固定される請求項8〜12のいずれか1項記載の固定具。
  14. 前記作業面が、法面、地山、法面に施工した法面構造物、法面及びそれに設置した反力受け部材、地山及びそれに設置した反力受け部材のいずれかで構成されてなる請求項8〜13のいずれか1項記載の固定具。
  15. 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、
    前記下部固定部を作業面に埋設固定するとともに、前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続し、次に前記上部固定部に前記削孔機を連結して、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、上下の固定部からなる固定具を介して作業面で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて作業面を削孔することを特徴とする削孔方法。
  16. 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、
    作業面としての法面構造物を構成するコンクリート等の施工前に、上面開口を閉蓋した前記下部固定部を法面構造物の削孔位置に設置し、その後コンクリート等を用いて法面構造物を施工するとともに、前記下部固定部を法面構造物に埋設固定し、次にコンクリート等の硬化後、前記下部固定部を開蓋して、前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続してから、前記上部固定部に前記削孔機を連結し、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、前記上下の固定部からなる固定具を介して法面構造物で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて法面を削孔することを特徴とする削孔方法。
  17. 作業面に配置される削孔機と、前記削孔機を作業面に固定する固定具とを備え、前記固定具は、前記作業面に埋設固定される下部固定部と、該下部固定部に着脱自在に接続されて作業面から外部へ突出する上部固定部とを備え、前記固定具に削孔工具が挿通する挿通孔が形成され、前記削孔機による削孔時の反力を、前記固定具を介して作業面で受け止め可能となした、仮設作業設備で行われる削孔方法であって、
    前記下部固定部を埋設固定してなる反力受け部材を法面又は地山に設置して、法面又は地山とそれに設置した反力受け部材とで作業面を形成し、次に前記下部固定部に前記上部固定部を着脱自在に接続し、次に前記上部固定部に前記削孔機を連結して、前記削孔機に作用する削孔時の反力を、上下の固定部からなる固定具を介して反力受け部材で受け止めながら、前記上下の固定部内の前記挿通孔を通じて地山を削孔することを特徴とする削孔方法。
  18. 前記下部固定部の上端面が、前記作業面と略面一に配置されるように、前記下部固定部を作業面に埋設固定する請求項15〜17のいずれか1項記載の削孔方法。
  19. 前記削孔機を位置切換え可能にクレーンに吊り下げて、該クレーンによる吊り下げ状態で、前記削孔機により削孔作業を行う請求項15〜18のいずれか1項記載の削孔方法。
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