JP3197539B2 - 基板の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

基板の洗浄装置及び洗浄方法

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JP3197539B2
JP3197539B2 JP26856299A JP26856299A JP3197539B2 JP 3197539 B2 JP3197539 B2 JP 3197539B2 JP 26856299 A JP26856299 A JP 26856299A JP 26856299 A JP26856299 A JP 26856299A JP 3197539 B2 JP3197539 B2 JP 3197539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の洗浄装置及
び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被洗浄基板、例えば半導体ウ
エハを自動的に洗浄する洗浄装置として、材質例えばテ
フロン(商標名。以下同じ。)等から構成された搬送用
治具、いわゆるウエハキャリア内に複数枚(例えば25
枚)収容された半導体ウエハを、ウエハキャリアごと搬
送し、洗浄処理槽等に順次浸漬して洗浄するよう構成さ
れた洗浄装置が知られている。また、複数の溝を設けた
ローラーを用いてピッチ変換を行う装置が、特開昭59
−219937に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年半
導体デバイスは高集積化される傾向にあり、その回路パ
ターンは益々微細化されつつある。ところが、上述した
従来の洗浄装置では、半導体ウエハとともにウエハキャ
リアを洗浄処理槽等に浸漬するので、ウエハキャリアに
よる洗浄液等の汚染、例えばウエハキャリアを構成する
テフロンからの汚染の溶出等が問題となり、より完全に
半導体ウエハ等の洗浄を実施することのできる洗浄装置
の開発が望まれていた。
【0004】また、生産性の向上等のため、近年半導体
ウエハは、例えば6 インチから8 インチへと大口径化さ
れる傾向にある。このような大口径例えば8 インチ径の
半導体ウエハを収容するウエハキャリアは、汎用性を高
めるため、通常統一されたピッチ6.35mmで25枚の半導体
ウエハを保持するよう構成されている。このため、半導
体ウエハをウエハキャリアごと搬送し、洗浄処理槽およ
びリンス液槽等に順次浸漬する前述した従来の洗浄装置
では、洗浄処理槽等が大形化し、装置全体が大形になる
という問題があった。このような問題は、通常洗浄装置
が建設コストの高いクリーンルーム内に設置されること
から、設備コストの増大につながり、大きな問題となり
つつある。
【0005】さらに、洗浄処理槽等が大形化することか
ら、洗浄液等の消費量が増大し、ランニングコストが高
くなるという問題もあった。
【0006】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、従来に較べて良好な洗浄処理を実施する
ことができるとともに、装置の小形化による設置面積の
縮小と洗浄液等の消費量の削減によるランニングコスト
の低減を図ることのできる基板の洗浄装置及び洗浄方法
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の基板
の洗浄装置は、複数の被洗浄基板を一定ピッチで整列す
る如く収容する搬送用治具から、前記被洗浄基板を取り
出し、搬送用支持手段によって前記被洗浄基板を搬
し、前記搬送用支持手段から洗浄用支持手段に前記被洗
浄基板を受け渡し、洗浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄
処理する基板の洗浄装置において、前記搬送用治具から
所定のピッチに収納されている複数の前記被洗浄基板を
取り出す基板移載手段と、 この基板移載手段により、2
つの搬送用治具から取り出した複数の前記被洗浄基板
を、前記搬送用治具のピッチより狭いピッチにピッチ変
換するピッチ変換手段と、 を具備し前記搬送用支持手
段及び、前記洗浄用支持手段の前記被洗浄基板支持ピッ
チが前記ピッチ変換により変換されるピッチと同じピッ
チで形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項2の基板の洗浄装置は、前記洗浄用
支持手段および前記搬送用支持手段の前記被洗浄基板を
支持するピッチが、前記搬送用治具のピッチの3/4〜
1/2であることを特徴とする。
【0009】請求項3の基板の洗浄装置は、複数の被洗
浄基板を一定ピッチで整列する如く収容する搬送用治具
から、前記被洗浄基板を取り出し、搬送用支持手段によ
って前記被洗浄基板を搬送し、前記搬送用支持手段から
洗浄用支持手段に前記被洗浄基板を受け渡し、洗浄処理
槽内の洗浄処理液にて洗浄処理する基板の洗浄装置にお
いて、 前記搬送用治具から所定のピッチに収納されてい
る複数の前記被洗浄基板を取り出す基板移載手段と、
の基板移載手段により、2つの搬送用治具からそれぞれ
複数の前記被洗浄基板を取り出して、この2つの搬送用
治具から取り出した2つの基板群が、1つの前記搬送用
治具から取り出された基板群とほぼ同一の並び方向の幅
になるよう前記搬送用治具のピッチより狭いピッチにピ
ッチ変換するピッチ変換手段と、 を具備し、 前記搬送用
支持手段及び、前記洗浄用支持手段の前記被洗浄基板支
持ピッチが前記ピッチ変換により変換されるピッチと同
じピッチで形成されていることを特徴とする。
【0010】請求項4の基板の洗浄装置は、前記洗浄処
理槽内にて洗浄処理の終了した複数の前記被洗浄基板を
処理する乾燥処理槽をさらに具備することを特徴とす
る。
【0011】請求項5の基板の洗浄装置は、複数の被洗
浄基板を一定ピッチで整列する如く収容する搬送用治具
から、前記被洗浄基板を取り出し、搬送用支持手段によ
って前記被洗浄基板を搬送し、前記搬送用支持手段から
洗浄用支持手段に前記被洗浄基板を受け渡し、洗浄処理
槽内の洗浄処理液にて洗浄処理する基板の洗浄装置にお
いて、 前記搬送用治具から所定のピッチに収納されてい
る複数の前記被洗浄基板を取り出す基板移載手段と、
の基板移載手段により、2つの搬送用治具からそれぞれ
複数の前記被洗浄基板を取り出して、この2つの搬送用
治具から取り出した複数の前記被洗浄基板を、前記搬送
用治具のピッチより狭いピッチにピッチ変換するピッチ
変換手段と、 前記洗浄処理槽内にて洗浄処理の終了した
前記複数の被洗浄基板を処理する乾燥処理槽と、 乾燥処
理の終了した複数の前記被洗浄基板を、前記搬送用治具
のピッチにピッチ変換するピッチ変換手段と、 を具備
し、 前記搬送用支持手段及び、前記洗浄用支持手段の前
記被洗浄基板支持ピッチが前記ピッチ変換により変換さ
れるピッチと同じピッチで形成されていることを特徴と
する。
【0012】請求項6の基板の洗浄装置は、複数の前記
被洗浄基板を所定向きに整列させる整列機構をさらに具
備したことを特徴とする。請求項7の基板の洗浄装置
は、前記搬送用支持手段を洗浄乾燥する洗浄乾燥機構を
さらに具備したことを特徴とする。 請求項8の基板の洗
浄装置は、前記洗浄用支持手段が前記洗浄処理槽内で複
数の前記被洗浄基板を支持し、上下動可能なことを特徴
とする。 請求項9の基板の洗浄装置は、前記搬送用支持
手段と前記洗浄用支持手段の間で、前記基板群の受け渡
しが行われ、前記洗浄用支持手段が上昇した際に、前記
搬送用支持手段より前記洗浄用支持手段への受け渡しが
行われることを特徴とする。 請求項10の基板の洗浄装
置は、前記搬送用支持手段への複数の前記被洗浄基板の
受け渡し後、前記洗浄用支持手段を後退させ、前記洗浄
用支持手段を下降させ前記洗浄処理槽内に移動すること
を特徴とする。 請求項11の基板の洗浄方法は、被洗浄
基板を一定ピッチで整列する如く複数収容する第1の搬
送用治具から、前記被洗浄基板を一括して取り出す工程
と、 前記被洗浄基板を一定ピッチで収容する如く複数収
容する第2の搬送用治具から、前記被洗浄基板を一括し
て取り出す工程と、 取り出された複数の前記被洗浄基板
のピッチを、前記搬送用治具のピッチより狭い搬送用支
持手段のピッチに変換する工程と、 前記ピッチ変換され
た前記被洗浄基板を前記搬送用支持手段によって支持
し、搬送する工程と、 前記搬送用支持手段のピッチと同
一ピッチとされた洗浄用支持手段に、前記搬送用支持手
段から前記被洗浄基板を受け渡し、前記被洗浄基板を洗
浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄処理する工程とを具備
したことを特徴とする。 請求項12の基板の洗浄方法
は、前記被洗浄基板を所定向きに整列させる基板整列工
程を、前記被洗浄基板を前記搬送用支持手段によって支
持し、搬送する工程の前に行うことを特徴とする。 請求
項13の基板の洗浄方法は、前記洗浄処理槽内で処理が
終わった前記基板 群を一括して乾燥処理槽に搬送する工
程と、 搬送された前記基板群を一括して前記乾燥処理槽
内で処理する工程と、を具備したことを特徴とする。
求項14の基板の洗浄方法は、前記被洗浄基板を搬送す
る前記搬送用支持手段を洗浄乾燥する工程と、 乾燥処理
の終了した前記基板群を一括して洗浄乾燥の終了した前
記搬送用支持手段により前記乾燥処理槽より受け取る工
程と、 を具備したことを特徴とする。 請求項15の基板
の洗浄方法は、洗浄処理が終了した前記被洗浄基板を、
再度前記搬送用治具のピッチに変換して、前記搬送用治
具に収容することを特徴とする。
【0013】上記構成の本発明の基板の洗浄装置及び洗
浄方法では、被洗浄基板を、搬送用冶具から取り出し、
搬送用支持手段によって支持して搬送し、洗浄用支持手
段によって支持して洗浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄
処理するので、ウエハキャリア等の搬送用冶具を用いず
に、半導体ウエハ等の被洗浄基板を洗浄することがで
き、従来に較べて良好な洗浄処理を実施することができ
る。
【0014】また、被洗浄基板を複数収容する搬送用治
具、例えば半導体ウエハを25枚収容するウエハキャリア
から、半導体ウエハを取り出し、これらの半導体ウエハ
のピッチを変換するピッチ変換手段を備えているので、
洗浄用支持手段および搬送用支持手段のピッチを、例え
ばウエハキャリアのピッチの3/4 〜1/2 等の狭いピッチ
に設定することができる。このため、洗浄処理槽等を小
形化することができ、装置の小形化による設置面積の縮
小と洗浄液等の消費量の削減によるランニングコストの
低減を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を半導体ウエハの洗
浄処理を行う洗浄装置に適用した実施の形態を図面を参
照して説明する。
【0016】図1に示すように、本実施の形態の洗浄装
置1は、直線上に配列された3 つの洗浄処理ユニット
2、3、4を組み合わせて構成されており、搬入側の洗
浄処理ユニット2にはローダ5が、搬出側の洗浄処理ユ
ニット4にはアンローダ6がそれぞれ設けられている。
また、洗浄処理ユニット2と洗浄処理ユニット3との
間、および洗浄処理ユニット3と洗浄処理ユニット4と
の間には、これらのいずれかのユニットに含まれる水中
ローダ7、8が設けられている。
【0017】搬入側の洗浄処理ユニット2には、中心位
置に被洗浄基板(半導体ウエハ)を搬送するための回転
搬送アーム9が設けられており、回転搬送アーム9の周
囲(図中上側と右側)には、洗浄処理槽10、11が設
けられている。本実施例では、洗浄処理槽11はアンモ
ニア処理を行う薬品処理槽として用いられ、洗浄処理槽
10は水洗処理を行うクイック・ダンプ・リンス(QD
R)処理槽として用いられる。
【0018】中央の洗浄処理ユニット3には、中心位置
に回転搬送アーム12が設けられており、回転搬送アー
ム12の周囲(図中右側と左側)には、洗浄処理槽1
3、14が設けられている。本実施例では、洗浄処理槽
13はフッ酸処理を行う薬品処理槽として用いられ、洗
浄処理槽14は水洗オーバーフロー処理槽として用いら
れる。
【0019】搬出側の洗浄処理ユニット4には、中心位
置に回転搬送アーム15が設けられており、回転搬送ア
ーム15の周囲には、図中右側に回転搬送アーム15の
洗浄・乾燥を行う洗浄・乾燥機構16、図中下側にイソ
プロピルアルコールによる乾燥処理(IPA乾燥)を行
うための乾燥処理槽17が設けられている。
【0020】上記水中ローダ7、8、洗浄処理槽10、
11、13、14および乾燥処理槽17は、それぞれ図
2に示すように、ケース20に収容されている。このケ
ース20には、搬入・搬出用の開口部21が設けられて
おり、開口部21には図示しないシャッタ機構が設けら
れている。また、これらの水中ローダ7、8、洗浄処理
槽10、11、13、14および乾燥処理槽17には、
それぞれ各槽専用のウエハ支持手段として、例えば石英
等から構成されたウエハボート22が設けられている。
このウエハボート22は、図示しない駆動機構に接続さ
れており、上下動可能に構成されている。
【0021】また、図3〜図5に示すように、このウエ
ハボート22は、半導体ウエハ24を所定位置に支持す
るウエハ載置溝25を形成された3 本の平行するウエハ
支持棒26を有し、このウエハ支持棒26上に複数例え
ば50枚の半導体ウエハ24を互いにほぼ平行する如く支
持するよう構成されている。この実施例では、ウエハボ
ート22は、8 インチ径の半導体ウエハ24を支持する
よう構成されており、図5に示す各半導体ウエハ24の
ピッチPが3.175mm となるように設定されている。これ
は、通常の8 インチ径の半導体ウエハ24を収容するウ
エハキャリアのピッチ(6.35mm)の半分に相当するピッ
チである。したがって、例えばウエハキャリアと同一の
ピッチで半導体ウエハ24を支持する場合に較べて、ウ
エハボート22のウエハ列方向の長さが半分程度となっ
ている。図3(a)に従来のピッチを示し、図3(b)
にピッチを半分にした場合を示す。
【0022】また、このようなウエハボート22の大き
さに合わせて、水中ローダ7、8、洗浄処理槽10、1
1、13、14および乾燥処理槽17の大きさも設定さ
れており、例えばウエハキャリアと同一のピッチで半導
体ウエハ24を支持するウエハボートを用いる場合に較
べて、その長さが半分程度となるように設定されてい
る。
【0023】一方、回転搬送アーム9は図6に示すよう
に、水平回転および伸縮可能な多関節アーム30の先端
に、搬送用ウエハ支持手段としてのウエハフォーク31
を有し、このウエハフォーク31上にウエハキャリアな
しで複数枚、例えば50枚の半導体ウエハ24を載置可能
に構成されている。すなわち、このウエハフォーク31
は、図7〜図9に示すように、半導体ウエハ24を所定
位置に支持するウエハ載置溝32を形成された2 本の平
行するウエハ支持棒33を有し、このウエハ支持棒33
上に50枚の半導体ウエハ24を互いにほぼ平行する如く
支持するよう構成されている。そして、図9に示すよう
に、このウエハフォーク31の各半導体ウエハ24のピ
ッチPも、前述したウエハボート22と同様に3.175mm
に設定されている。なお、回転搬送アーム12、15も
上記回転搬送アーム9と同様に構成されている。
【0024】このように構成された回転搬送アーム9に
よって50枚の半導体ウエハ24を支持して搬送し、搬入
・搬出用の開口部21からケース20内のウエハボート
22上に位置させ、この後、ウエハボート22を上昇さ
せて回転搬送アーム9(ウエハフォーク31)からウエ
ハボート22に半導体ウエハ24を受け渡すよう構成さ
れている。そして、回転搬送アーム9を後退させ、ウエ
ハボート22を下降させて各槽内に半導体ウエハ24を
浸漬するよう構成されている。なお、半導体ウエハ24
をウエハボート22から回転搬送アーム9(ウエハフォ
ーク31)に移載する際は、上記手順と逆の手順によ
る。
【0025】また、図1に示すように、ローダ5および
アンローダ6には、25枚の8 インチ径の半導体ウエハ2
4を通常ピッチ(6.35mm)で収容するウエハキャリア4
0を2 つ載置できるように構成されたウエハ載置部が設
けられており、ローダ5のウエハ載置部には、オリエン
テーションフラットを利用してウエハキャリア40内の
半導体ウエハ24を所定向きに整列させるウエハ整列機
構41が設けられている。さらに、このローダ5および
アンローダ6には、ピッチ変換機構42が設けられてお
り、ウエハ整列機構41によってウエハキャリア40内
の半導体ウエハ24を所定向きに整列させた後、このピ
ッチ変換機構42によって半導体ウエハ24を受け取
り、半導体ウエハ24のピッチを3.175mm に変換するよ
う構成されている。
【0026】上記ピッチ変換機構42は、本実施例にお
いては、図10に示すように、ウエハ移載機構43と1/
2 ピッチウエハガイド44とから構成されている。ウエ
ハ移載機構43は、肉厚の薄い櫛状の支持部45によっ
て両側から各半導体ウエハ24の周縁部を把持するよう
構成されており、これらの支持部45は、通常ピッチ6.
35mmで形成されている。一方、1/2 ピッチウエハガイド
44は、通常ピッチの1/2 すなわち3.175mm ピッチで半
導体ウエハ24を支持することができるように形成され
たウエハ支持溝46を備えている。
【0027】そして、まず、ウエハ移載機構43によっ
て1 つのウエハキャリア40内に収容された半導体ウエ
ハ24を把持し、搬送して1/2 ピッチウエハガイド44
に載置する。この状態では、1/2 ピッチウエハガイド4
4のウエハ支持溝46に一つおきに半導体ウエハ24が
配置される。
【0028】次に、図示矢印の如く、1/2 ピッチウエハ
ガイド44を、1/2 ピッチすなわち3.175mm だけ水平方
向に移動させ、この後、ウエハ移載機構43によって、
もう1 つのウエハキャリア40内に収容された半導体ウ
エハ24を把持し、搬送して1/2 ピッチウエハガイド4
4の半導体ウエハ24間に挿入、載置する。これによ
り、1/2 ピッチウエハガイド44上に、50枚の半導体ウ
エハ24が3.175mm ピッチで配置される。
【0029】そして、図示しない突き上げ機構等によ
り、この1/2 ピッチウエハガイド44の半導体ウエハ2
4を突き上げ、この状態で回転搬送アーム9によって、
これらの50枚の半導体ウエハ24を受け取るよう構成さ
れている。
【0030】このように、ピッチ変換機構42によって
半導体ウエハ24のピッチを変換し、これらの半導体ウ
エハ24を回転搬送アーム9によって受け取った後、次
のようにして洗浄処理を実施する。
【0031】すなわち、まず回転搬送アーム9によっ
て、半導体ウエハ24を、洗浄処理槽11、洗浄処理槽
10、水中ローダ7に順次搬送し、洗浄処理ユニット2
による洗浄処理を実施する。なお、最初の半導体ウエハ
24を洗浄処理槽11から洗浄処理槽10へ搬送した後
は、次の半導体ウエハ24を洗浄処理槽11に搬送する
ことにより、連続的に洗浄処理を実施する。
【0032】次に、水中ローダ7によって、半導体ウエ
ハ24を洗浄処理ユニット3に移送し、回転搬送アーム
12によって、これらの半導体ウエハ24を、洗浄処理
槽13、洗浄処理槽14、水中ローダ8に順次搬送し、
洗浄処理ユニット3による洗浄処理を実施する。
【0033】しかる後、水中ローダ8によって、半導体
ウエハ24を洗浄処理ユニット4に移送し、回転搬送ア
ーム15によって、これらの半導体ウエハ24を、乾燥
処理槽17に搬送する。そして、乾燥処理槽17におい
ては、前述した如く、イソプロピルアルコールによる半
導体ウエハ24の乾燥処理(IPA乾燥)を行う。この
時、同時に回転搬送アーム15のウエハフォーク31を
洗浄・乾燥機構16内に挿入し、洗浄・乾燥ノズルおよ
びIRヒータ等によるウエハフォーク31の洗浄・乾燥
を実施する。
【0034】そして、乾燥処理槽17における半導体ウ
エハ24の乾燥処理が終了すると、この洗浄・乾燥を実
施したウエハフォーク31によって、乾燥処理が終了し
た半導体ウエハ24を受け取り、アンローダ6にアンロ
ードする。
【0035】アンローダ6にアンロードされた半導体ウ
エハ24は、ピッチ変換機構42の前述したとは逆の動
作によって、ピッチ変換され、2 つのウエハキャリア4
0内に通常の6.35mmピッチで25枚ずつ収容される。
【0036】このように、本実施例の洗浄装置1では、
ウエハキャリア40を用いることなく、半導体ウエハ2
4の洗浄・乾燥を実施することができるので、洗浄液等
がウエハキャリア40によって汚染されることを防止す
ることができる。したがって、従来の洗浄装置に較べ
て、良好な洗浄処理を実施することができる。
【0037】また、ローダ5およびアンローダ6には、
ピッチ変換機構42が設けられており、ウエハキャリア
40内の半導体ウエハ24のピッチを3.175mm に変換し
て洗浄処理を実行するので、ウエハボート22、水中ロ
ーダ7、8、洗浄処理槽10、11、13、14、乾燥
処理槽17、ウエハフォーク31等を小形化することが
でき、装置全体を小形化して建設コストの高いクリーン
ルーム内の占有面積の削減を図ることができる。また、
洗浄処理槽は、本実施例の如く配置される必要はなく、
複数の洗浄処理槽が横一列に配置されたものでもよい。
【0038】さらに、洗浄処理槽10、11、13、1
4等を小形化することにより、必要となる洗浄液等の量
が少なくなり、洗浄液等の消費量の削減によるランニン
グコストの低減を図ることができる。
【0039】なお、上記実施例では、8 インチ径の半導
体ウエハ24を通常のピッチの1/2ピッチとする場合に
ついて説明したが、他の径例えば6 インチ径の半導体ウ
エハに対しても同様にして適用することができ、また、
ピッチは通常のピッチの1/2に限らず、通常のピッチよ
り小さなピッチの範囲から適宜選択することができる。
ただし、半導体ウエハのピッチをあまり小さくすると、
移載等が困難になり、また隣接する半導体ウエハとの間
隔が狭くなるため、半導体ウエハと半導体ウエハとの間
に、表面張力により薬液が溜ってしまうことがあるた
め、半導体ウエハのピッチは通常ピッチの3/4 乃至1/2
程度とすることが好ましい。
【0040】なお、半導体ウエハのピッチを1/2 ピッチ
以外とする場合は、例えば図11に示すようなピッチ変
換機構50を使用することができる。すなわち、このピ
ッチ変換機構50は、図12にも示すように、上部が通
常ピッチ(例えば6.35mm)、下部が所望ピッチ(例えば
4.7625mm)とされ、上部から下部に向けて徐々にピッチ
が狭くなるよう形成されたウエハ支持溝51を有し、両
側から半導体ウエハ24の周縁部を把持するウエハ支持
機構52と、所望ピッチ(例えば4.7625mm)で半導体ウ
エハ24を支持するウエハガイド53とから構成されて
いる。
【0041】このように構成されたピッチ変換機構50
では、まず、通常ピッチで配列された半導体ウエハ24
を、ウエハ支持機構52の上部で支持し、これらの半導
体ウエハ24をウエハガイド53の上部に搬送する。そ
して、徐々にウエハ支持機構52の間隔を広げていくこ
とにより、半導体ウエハ24がウエハ支持溝51内を滑
るように落下するようにして、所望ピッチに変換する。
そして、この状態でウエハガイド53上に載置する。こ
のようなピッチ変換機構50を用いれば、通常ピッチの
1/2 ピッチに限らず、所望のピッチに変換することがで
きる。また、本実施例では、半導体ウエハについて述べ
たが、LCD基板等であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板の洗
浄装置及び洗浄方法によれば、従来に較べて良好な洗浄
処理を実施することができるとともに、装置の小形化に
よる設置面積の縮小と洗浄液等の消費量の削減によるラ
ンニングコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基板の洗浄装置の全体構成
を示す図。
【図2】図1の洗浄装置の洗浄処理槽の構成を示す図。
【図3】図2のウエハボートの構成を示す図。
【図4】図2のウエハボートの構成を示す図。
【図5】図2のウエハボートの構成を示す図。
【図6】洗浄処理ユニットの構成を示す図。
【図7】図6のウエハフォークの構成を示す図。
【図8】図6のウエハフォークの構成を示す図。
【図9】図6のウエハフォークの構成を示す図。
【図10】ピッチ変換機構の構成を示す図。
【図11】他の実施例のピッチ変換機構の構成を示す
図。
【図12】図11のピッチ変換機構の要部構成を示す
図。
【符号の説明】 1 洗浄装置 2,3,4 洗浄処理ユニット 5 ローダ 6 アンローダ 7,8 水中ローダ 9,12,15 回転搬送アーム 10,11,13,14 洗浄処理槽 16 洗浄・乾燥機構 17 乾燥処理槽 40 ウエハキャリア 41 ウエハ整列機構 42 ピッチ変換機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−136347(JP,A) 特開 平4−305929(JP,A) 特開 平4−196531(JP,A) 特開 昭53−89675(JP,A) 特開 平4−294535(JP,A) 特開 昭61−166037(JP,A) 特開 平3−131050(JP,A) 実開 昭63−16446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304,21/68 B08B 3/04

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被洗浄基板を一定ピッチで整列す
    る如く収容する搬送用治具から、前記被洗浄基板を取り
    出し、搬送用支持手段によって前記被洗浄基板を搬送
    し、前記搬送用支持手段から洗浄用支持手段に前記被洗
    浄基板を受け渡し、洗浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄
    処理する基板の洗浄装置において、 前記搬送用治具から所定のピッチに収納されている複数
    の前記被洗浄基板を取り出す基板移載手段と、 この基板移載手段により、2つの搬送用治具から取り出
    した複数の前記被洗浄基板を、前記搬送用治具のピッチ
    より狭いピッチにピッチ変換するピッチ変換手段と、 を具備し、 前記搬送用支持手段及び、前記洗浄用支持手段の前記被
    洗浄基板支持ピッチが前記ピッチ変換により変換される
    ピッチと同じピッチで形成されていることを特徴とする
    基板の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄用支持手段および前記搬送用支
    持手段の前記被洗浄基板を支持するピッチは、前記搬送
    用治具のピッチの3/4〜1/2であることを特徴とす
    る請求項1記載の基板の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 複数の被洗浄基板を一定ピッチで整列す
    る如く収容する搬送用治具から、前記被洗浄基板を取り
    出し、搬送用支持手段によって前記被洗浄基板を搬送
    し、前記搬送用支持手段から洗浄用支持手段に前記被洗
    浄基板を受け渡し、洗浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄
    処理する基板の洗浄装置において、 前記搬送用治具から所定のピッチに収納されている複数
    の前記被洗浄基板を取り出す基板移載手段と、 この基板移載手段により、2つの搬送用治具からそれぞ
    れ複数の前記被洗浄基板を取り出して、この2つの搬送
    用治具から取り出した2つの基板群が、1つの前記搬送
    用治具から取り出された基板群とほぼ同一の並び方向の
    幅になるよう前記搬送用治具のピッチより狭いピッチに
    ピッチ変換するピッチ変換手段と、 を具備し、 前記搬送用支持手段及び、前記洗浄用支持手段の前記被
    洗浄基板支持ピッチが前記ピッチ変換により変換される
    ピッチと同じピッチで形成されていることを特徴とする
    基板の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄処理槽内にて洗浄処理の終了し
    た複数の前記被洗浄基板を処理する乾燥処理槽をさらに
    具備する請求項1〜3いずれか1項記載の基板の洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 複数の被洗浄基板を一定ピッチで整列す
    る如く収容する搬送用治具から、前記被洗浄基板を取り
    出し、搬送用支持手段によって前記被洗浄基板を搬送
    し、前記搬送用支持手段から洗浄用支持手段に前記被洗
    浄基板を受け渡し、洗浄処理槽内の洗浄処理液にて洗浄
    処理する基板の洗浄装置において、 前記搬送用治具から所定のピッチに収納されている複数
    の前記被洗浄基板を取り出す基板移載手段と、 この基板移載手段により、2つの搬送用治具からそれぞ
    れ複数の前記被洗浄基板を取り出して、この2つの搬送
    用治具から取り出した複数の前記被洗浄基板を、前記搬
    送用治具のピッチより狭いピッチにピッチ変換するピッ
    チ変換手段と、 前記洗浄処理槽内にて洗浄処理の終了した前記複数の被
    洗浄基板を処理する乾燥処理槽と、 乾燥処理の終了した複数の前記被洗浄基板を、前記搬送
    用治具のピッチにピッチ変換するピッチ変換手段と、 を具備し、 前記搬送用支持手段及び、前記洗浄用支持手段の前記被
    洗浄基板支持ピッチが前記ピッチ変換により変換される
    ピッチと同じピッチで形成されていることを特徴とする
    基板の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記被洗浄基板を所定向きに整列
    させる整列機構をさらに具備したことを特徴とする請求
    項1〜5いずれか1項記載の基板の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送用支持手段を洗浄乾燥する洗浄
    乾燥機構をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜
    6いずれか1項記載の基板の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄用支持手段が前記洗浄処理槽内
    で複数の前記被洗浄基板を支持し、上下動可能なことを
    特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の基板の洗浄
    装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送用支持手段と前記洗浄用支持手
    段の間で、前記基板群の受け渡しが行われ、前記洗浄用
    支持手段が上昇した際に、前記搬送用支持手段より前記
    洗浄用支持手段への受け渡しが行われることを特徴とす
    る請求項8記載の基板の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送用支持手段への複数の前記被
    洗浄基板の受け渡し後、前記洗浄用支持手段を後退さ
    せ、前記洗浄用支持手段を下降させ前記洗浄処理槽内に
    移動することを特徴とする請求項9記載の基板の洗浄装
    置。
  11. 【請求項11】 被洗浄基板を一定ピッチで整列する如
    く複数収容する第1の搬送用治具から、前記被洗浄基板
    を一括して取り出す工程と、 前記被洗浄基板を一定ピッチで収容する如く複数収容す
    る第2の搬送用治具から、前記被洗浄基板を一括して取
    り出す工程と、 取り出された複数の前記被洗浄基板のピッチを、前記搬
    送用治具のピッチより狭い搬送用支持手段のピッチに変
    換する工程と、 前記ピッチ変換された前記被洗浄基板を前記搬送用支持
    手段によって支持し、搬送する工程と、 前記搬送用支持手段のピッチと同一ピッチとされた洗浄
    用支持手段に、前記搬送用支持手段から前記被洗浄基板
    を受け渡し、前記被洗浄基板を洗浄処理槽内の洗浄処理
    液にて洗浄処理する工程とを具備したことを特徴とする
    基板の洗浄方法。
  12. 【請求項12】 前記被洗浄基板を所定向きに整列させ
    る基板整列工程を、前記被洗浄基板を前記搬送用支持手
    段によって支持し、搬送する工程の前に行うことを特徴
    とする請求項11に記載の基板の洗浄方法。
  13. 【請求項13】 前記洗浄処理槽内で処理が終わった前
    記基板群を一括して乾燥処理槽に搬送する工程と、 搬送された前記基板群を一括して前記乾燥処理槽内で処
    理する工程と、 を具備したことを特徴とする請求項11または12に記
    載の基板の洗浄方法。
  14. 【請求項14】 前記被洗浄基板を搬送する前記搬送用
    支持手段を洗浄乾燥する工程と、 乾燥処理の終了した前記基板群を一括して洗浄乾燥の終
    了した前記搬送用支持手段により前記乾燥処理槽より受
    け取る工程と、 を具備したことを特徴とする請求項13に記載の基板の
    洗浄方法。
  15. 【請求項15】 洗浄処理が終了した前記被洗浄基板
    を、再度前記搬送用治具のピッチに変換して、前記搬送
    用治具に収容することを特徴とする請求項11〜14い
    ずれか1項記載の基板の洗浄方法。
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