JP3197347B2 - 自動車衝突防止レーダ - Google Patents

自動車衝突防止レーダ

Info

Publication number
JP3197347B2
JP3197347B2 JP20802492A JP20802492A JP3197347B2 JP 3197347 B2 JP3197347 B2 JP 3197347B2 JP 20802492 A JP20802492 A JP 20802492A JP 20802492 A JP20802492 A JP 20802492A JP 3197347 B2 JP3197347 B2 JP 3197347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
mode
relative distance
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20802492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0659031A (ja
Inventor
鈴木  寛
雅義 生野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP20802492A priority Critical patent/JP3197347B2/ja
Publication of JPH0659031A publication Critical patent/JPH0659031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197347B2 publication Critical patent/JP3197347B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は高速道路/一般道路切替
型自動車衝突防止レーダに関する。現在、自動車衝突防
止レーダとしてレーザ光を用いたものが存在するが、こ
れは原理的に霧、雨に弱いといった欠点がある。
【0003】そこで、ミリ波等の高い周波数帯の電波を
用いた自動車衝突防止レーダの開発が進んでおり、近い
将来実現されようとしている。しかし、その開発中の自
動車衝突防止レーダにおいては、高速道路と一般道路と
の運転環境の差に応じて的確に衝突防止を行うといった
安全面での配慮が成されていないので、それを実現でき
る自動車衝突防止レーダが要望されている。
【0004】
【従来の技術】産業上の利用分野に記述した現在開発中
の自動車衝突防止レーダは、自車から前方の自動車や障
害物にミリ波等の高周波信号を出力し、反射して返って
くる電波を検知することにより、前方の自動車や障害物
との相対距離や相対速度を計測し、危険な場合に運転者
に警報を出したり、その警報に基づき自動的にアクセル
を緩めたり、ブレーキをかけたりするといった運転制御
を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した自
動車衝突防止レーダにおいては、運転環境が高速道路と
一般道路とで大きく異なるので、以下〜に示すよう
な問題がある。
【0006】通例相対距離が大きく異なる高速道路で
の使用を考えた場合、レーダの送信電力を大きく設定し
なければならない。しかし、そのまま一般道路に出た場
合、一般道路では他車との相対距離が短いので反射波の
電力が大きくなり、レーダシステムの受信増幅回路が非
線型動作を行うため、他の周波数成分が発生し、これに
よって相対速度、相対距離の検知を誤るといった問題が
ある。
【0007】また、に記述したようにレーダの送信
電力を大きく設定した場合、一般道路では他車との相対
距離が短いので、他車のレーダシステムに妨害波として
及ぼす影響が強くなるといった問題がある。
【0008】更に、に記述したようにレーダの送信
電力を大きく設定した場合、一般道路では、レーダシス
テムの検知距離内に、複数の車や障害物が入る可能性が
強く、それらの混信信号により、自車に最も危険である
はずの最も近い障害物との相対速度、相対距離の算定を
誤る危険があるといった問題がある。
【0009】同じ相対速度、相対距離でも、自車や後
続車や並走車のスピードが一般道路と高速道路では異な
るので、同じ危険判定では適正な衝突防止を行うことが
できないといった問題がある。
【0010】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、一般道路と高速道路に応じて的確な危険検
知を行えるようにすることによって、適正に衝突防止を
行うことができる高速道路/一般道路切替型自動車衝突
防止レーダを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面によれ
ば、自車に搭載されたレーダの発振器から出力される高
周波信号を、信号分岐手段を介して他車や障害物へ出力
し、その反射波を該信号分岐手段で分岐された一方の高
周波信号とミキサで混合し、この混合された信号の周波
数成分を受信信号処理手段で検出処理することによっ
て、該他車や障害物との相対距離情報及び相対速度情報
を出力し、この出力された相対距離及び相対距離情報を
演算処理手段によって演算処理することによって危険を
検知する自動車衝突防止レーダにおいて、前記発振器か
ら出力される高周波信号を制御信号に応じた利得で増幅
する可変利得増幅手段と、高速道路モード信号、あるい
は一般道路モード信号を出力するモード信号発生手段
と、該高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に
応じて該制御信号を出力する制御手段とを具備し、前記
演算処理手段は、自車速検出手段から得られる速度情報
に基づいて、該モード信号発生手段がどの信号を出力す
べきかを判断することを特徴とする自動車衝突防止レー
ダが提供される本発明の他の側面によれば、自車に搭
載されたレーダの発振器から出力される高周波信号を、
信号分岐手段を介して他車や障害物へ出力し、その反射
波を該信号分岐手段で分岐された一方の高周波信号とミ
キサで混合し、この混合された信号の周波数成分を受信
信号処理手段で検出処理することによって、該他車や障
害物との相対距離情報及び相対速度情報を出力し、この
出力された相対距離及び相対距離情報を演算処理手段に
よって演算処理することによって危険を検知する自動車
衝突防止レーダにおいて、前記発振器から出力される高
周波信号を制御信号に応じた利得で増幅する可変利得増
幅手段と、高速道路モード信号、あるいは一般道路モー
ド信号を出力するモード信号発生手段と、該高速道路モ
ード信号、又は一般道路モード信号に応じて該制御信号
を出力する制御手段とを具備し、前記演算処理手段は、
前記受信信号処理手段から出力される相対距離情報に基
づいて、該モード信号発生手段がどの信号を出力すべき
かを判断することを特徴とする自動車衝突防止レーダが
提供される本発明のさらに他の側面によれば、自車に
搭載されたレーダの発振器から出力 される高周波信号
を、信号分岐手段を介して他車や障害物へ出力し、その
反射波を該信号分岐手段で分岐された一方の高周波信号
とミキサで混合し、この混合された信号の周波数成分を
受信信号処理手段で検出処理することによって、該他車
や障害物との相対距離情報及び相対速度情報を出力し、
この出力された相対距離及び相対距離情報を演算処理手
段によって演算処理することによって危険を検知する自
動車衝突防止レーダにおいて、前記発振器から出力され
る高周波信号を制御信号に応じた利得で増幅する可変利
得増幅手段と、高速道路モード信号、あるいは一般道路
モード信号を出力するモード信号発生手段と、該高速道
路モード信号、又は一般道路モード信号に応じて該制御
信号を出力する制御手段と、該モード信号発生手段が出
力する信号の切り替えを行う切替手段とを具備し、自車
速検出手段から得られる速度情報に応じた前記演算処理
手段の制御により前記切替手段を切り替えることによっ
て、前記一般道路モード、又は前記高速道路モードに設
定するようにしたことを特徴とする自動車衝突防止レー
ダが提供される更に、本発明の他の側面によれば、自
車に搭載されたレーダの発振器から出力される高周波信
号を、信号分岐手段を介して他車や障害物へ出力し、そ
の反射波を該信号分岐手段で分岐された一方の高周波信
号とミキサで混合し、この混合された信号の周波数成分
を受信信号処理手段で検出処理することによって、該他
車や障害物との相対距離情報及び相対速度情報を出力
し、この出力された相対距離及び相対距離情報を演算処
理手段によって演算処理することによって危険を検知す
る自動車衝突防止レーダにおいて、前記発振器から出力
される高周波信号を制御信号に応じた利得で増幅する可
変利得増幅手段と、高速道路モード信号、あるいは一般
道路モード信号を出力するモード信号発生手段と、該高
速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応じて該
制御信号を出力する制御手段と、該モード信号発生手段
が出力する信号の切り替えを行う切替手段とを具備し、
前記受信信号処理手段から出力される相対距離情報に応
じた前記演算処理手段の制御により前記切替手段を切り
替えることによって、前記一般道路モード、又は前記高
速道路モードに設定するようにしたことを特徴とする自
動車衝突防止レーダが提供される。図1を参照して本発
明の第1原理の構成を説明する。この第1原理による高
速道路/一般道路切替型自動車衝突防止レーダは、自車
に搭載されたレーダの発振器2から出力される高周波信
号を送信側増幅器3で増幅した後、信号分岐手段4を介
して前方の他車や障害物へ出力し、その反射波を受信側
増幅器7で受信した後、信号分岐手段4で分岐された一
方の高周波信号とミキサ8で混合し、この混合された信
号の周波数成分を受信信号処理手段9で検出処理するこ
とによって、他車や障害物との相対距離情報及び相対速
度情報を出力し、この出力された相対距離及び相対距離
情報を演算処理手段18によって演算処理することによ
って危険を検知する構成に、第1原理の特徴要素であ
る、他車や障害物へ出力される高周波信号を制御信号に
応じて減衰する可変減衰手段5と、高速道路モード信号
を出力する高速道路モード信号発生手段10と、一般道
路モード信号を出力する一般道路モード信号発生手段1
1と、高速道路モード信号、又は該一般道路モード信号
に応じて該制御信号を出力する制御手段12と、高速道
路モード信号を制御手段12へ出力する高速道路モー
ド、又は一般道路モード信号を制御手段12へ出力する
一般道路モードの何れかに切り替えを行う手動式切替ス
イッチ13とを具備し、運転者が手動式切替スイッチ1
3を切り替えることによって高速道路モード、又は一般
道路モードに設定するように構成したものである。
【0012】図2を参照して本発明の第2原理の構成を
説明する。この第2原理は、第1原理に記述した危険を
検知する構成に、第2原理の特徴要素である、他車や障
害物へ出力される高周波信号を制御信号に応じて減衰す
る可変減衰手段5と、高速道路モード信号を出力する高
速道路モード信号発生手段10と、一般道路モード信号
を出力する一般道路モード信号発生手段11と、高速道
路モード信号、又は一般道路モード信号に応じて制御信
号を出力する制御手段12と、高速道路モード信号を制
御手段12へ出力する高速道路モード、又は一般道路モ
ード信号を制御手段12へ出力する一般道路モードの何
れかに切り替えを行う切替スイッチ19とを具備し、自
車のスピードメータから得られる速度情報に応じた演算
処理手段18の制御により切替スイッチ19を切り替え
ることによって、一般道路モード、又は高速道路モード
に設定するように構成したものである。
【0013】図3を参照して本発明の第3原理の構成を
説明する。この第3原理は、第1原理に記述した危険を
検知する構成に、第2原理の特徴要素である、他車や障
害物へ出力される高周波信号を制御信号に応じて減衰す
る可変減衰手段5と、高速道路モード信号を出力する高
速道路モード信号発生手段10と、一般道路モード信号
を出力する一般道路モード信号発生手段11と、高速道
路モード信号、又は一般道路モード信号に応じて制御信
号を出力する制御手段12と、高速道路モード信号を制
御手段12へ出力する高速道路モード、又は一般道路モ
ード信号を制御手段12へ出力する一般道路モードの何
れかに切り替えを行う切替スイッチ19とを具備し、受
信信号処理手段9から出力される相対距離情報に応じた
演算処理手段18の制御により切替スイッチ19を切り
替えることによって、一般道路モード、又は高速道路モ
ードに設定するように構成したものである。
【0014】また、第1〜第3原理において、一般道路
モードに設定された場合に、制御手段12から出力され
る制御信号によって可変減衰手段5が他車や障害物へ出
力される高周波信号を高速道路モード設定時よりも減衰
するようにするのが好ましい。
【0015】更に、一般道路モード設定時に、他車や障
害物へ出力される高周波信号を前記可変減衰手段5が減
衰させる場合、反射波を増幅する受信側増幅器7が非線
型動作を行わない程度で、かつ自車以外の車のレーダに
妨害波とならない程度で、かつ自車前方の車及び障害物
以外の車や障害物に反射した反射波を受信して混信が生
じない程度に減衰させるようにするのが好ましい。
【0016】図7を参照して本発明の第4原理の構成を
説明する。この第4原理による高速道路/一般道路切替
型自動車衝突防止レーダは、自車に搭載されたレーダの
発振器2から出力される高周波信号を増幅した後、信号
分岐手段4を介して前方の他車や障害物へ出力し、その
反射波を受信側増幅器7で受信した後、信号分岐手段4
で分岐された一方の高周波信号とミキサ8で混合し、こ
の混合された信号の周波数成分を受信信号処理手段9で
検出処理することによって、他車や障害物との相対距離
情報及び相対速度情報を出力し、この出力された相対距
離及び相対距離情報を演算処理手段18によって演算処
理することによって危険を検知する構成に、第4原理の
特徴要素である、発振器2から出力される高周波信号を
制御信号に応じた利得で増幅する可変利得増幅手段21
と、高速道路モード信号を出力する高速道路モード信号
発生手段10と、一般道路モード信号を出力する一般道
路モード信号発生手段11と、高速道路モード信号、又
は一般道路モード信号に応じて制御信号を出力する制御
手段22と、高速道路モード信号を制御手段22へ出力
する高速道路モード、又は前記一般道路モード信号を制
御手段22へ出力する一般道路モードの何れかに切り替
えを行う手動式切替スイッチ13とを具備し、運転者が
手動式切替スイッチ13を切り替えることによって高速
道路モード、又は一般道路モードに設定するように構成
したものである。
【0017】図8を参照して本発明の第5原理の構成を
説明する。この第5原理は、第4原理に記述した危険を
検知する構成に、第5原理の特徴要素である、発振器2
から出力される高周波信号を制御信号に応じた利得で増
幅する可変利得増幅手段21と、高速道路モード信号を
出力する高速道路モード信号発生手段10と、一般道路
モード信号を出力する一般道路モード信号発生手段11
と、高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応
じて制御信号を出力する制御手段22と、高速道路モー
ド信号を制御手段22へ出力する高速道路モード、又は
一般道路モード信号を制御手段22へ出力する一般道路
モードの何れかに切り替えを行う切替スイッチ19とを
具備し、自車のスピードメータから得られる速度情報に
応じた演算処理手段18の制御により切替スイッチ19
を切り替えることによって、一般道路モード、又は高速
道路モードに設定するように構成したものである。
【0018】図9を参照して本発明の第6原理の構成を
説明する。この第6原理は、第4原理に記述した危険を
検知する構成に、第6原理の特徴要素である、発振器2
から出力される高周波信号を制御信号に応じた利得で増
幅する可変利得増幅手段21と、高速道路モード信号を
出力する高速道路モード信号発生手段10と、一般道路
モード信号を出力する一般道路モード信号発生手段11
と、高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応
じて制御信号を出力する制御手段22と、高速道路モー
ド信号を制御手段22へ出力する高速道路モード、又は
一般道路モード信号を制御手段22へ出力する一般道路
モードの何れかに切り替えを行う切替スイッチ19とを
具備し、受信信号処理手段9から出力される相対距離情
報に応じた演算処理手段18の制御により切替スイッチ
19を切り替えることによって、一般道路モード、又は
高速道路モードに設定するように構成したものである。
【0019】また、第4〜第6原理において、一般道路
モードに設定された場合に、制御手段22から出力され
る制御信号に応じた利得で可変利得増幅器21が発振器
2から出力される高周波信号を増幅する場合、高速道路
モード設定時よりも高周波信号の電力が小さくなるよう
にするのが好ましい。
【0020】更に、一般道路モード設定時に、発振器2
から出力される高周波信号を可変利得増幅器21が増幅
する場合、この増幅された高周波信号が信号分岐手段4
を介して他車や障害物へ出力された際に、反射波を増幅
する受信側増幅器7が非線型動作を行わない程度で、か
つ自車以外の車のレーダに妨害波とならない程度で、か
つ自車前方の車及び障害物以外の車や障害物に反射した
反射波を受信して混信が生じない程度に増幅するように
するのが好ましい。
【0021】更には、可変利得増幅器21を高速半導体
トランジスタを用いて構成し、その高速半導体トランジ
スタのドレイン端に制御手段22から出力される制御信
号を供給することによって利得を変化させるようにする
のが好ましい。
【0022】第2及び第5原理において、演算処理手段
18がスピードメータから得られる速度情報を検知した
際に、自車が定められた速度以上、或いは定められた速
度以上の速度を定められた時間以上持続した場合に、高
速道路モードとなるように切替スイッチ19を切り替
え、また、自車が定められた速度以下、或いは定められ
た速度以下の速度を定められた時間以上持続した場合
に、一般道路モードとなるように切替スイッチ19を切
り替えるようにするのが好ましい。
【0023】第3及び第6原理において、演算処理手段
18が、相対距離情報を検知した際に、定められた時間
以上定められた距離以上の相対距離情報しか得られない
場合に高速道路モードとなるように切替スイッチ19を
切り替え、また、定められた時間以上定められた距離以
下の相対距離情報しか得られない場合に一般道路モード
となるように切替スイッチ19を切り替えるようにする
のが好ましい。
【0024】第1〜第6原理において、一般道路モード
設定、又は高速道路モード設定に応じ、かつ受信信号処
理手段9から出力される相対速度情報及び相対距離情報
に応じて演算処理手段18が危険判定を行い、この危険
判定の結果、危険であると判断された場合に、演算処理
手段18が警報信号を出力するようにするのが好まし
い。
【0025】この演算処理手段18が危険判定を行う場
合、相対速度情報及び相対距離情報から得られる相対距
離を相対速度で割った値を危険判定係数とし、この危険
判定係数が定められた値よりも小さくなった場合に危険
であると判定するようにするのが好ましい。
【0026】また前記した警報信号によって、運転者に
警報を出したり、自動的にアクセルを緩めたり、ブレー
キをかけたりする運転制御を行うようにするのが好まし
い。
【0027】
【作用】上述した第1原理によれば、高速道路走行、又
は一般道路走行に応じて手動式切替スイッチ13で高速
道路モード、又は一般道路モードに切り替えを行うこと
ができ、それらモードに応じて可変減衰手段5が行う信
号減衰動作により制御された電力の高周波信号を自車前
方に出力することができる。
【0028】また、一般道路モードに設定された場合
に、制御手段12から出力される制御信号によって可変
減衰手段5が他車や障害物へ出力される高周波信号を高
速道路モード設定時よりも減衰するようにしてあり、そ
の減衰程度が、他車や障害物へ出力される高周波信号を
前記可変減衰手段5が減衰させる場合、反射波を増幅す
る受信側増幅器7が非線型動作を行わない程度で、かつ
自車以外の車のレーダに妨害波とならない程度で、かつ
自車前方の車及び障害物以外の車や障害物に反射した反
射波を受信して混信が生じない程度としてあるので、以
下の問題を解決することができる。
【0029】高速道路での使用を考えた場合、レーダ
の送信電力を大きく設定しなければならず、そのまま一
般道路に出た場合、一般道路では他車との相対距離が短
いので反射波の電力が大きくなり、レーダシステムの受
信増幅回路が非線型動作を行うため、他の周波数成分が
発生し、これによって相対速度、相対距離の検知を誤る
といったことが無くなる。
【0030】レーダの送信電力を大きく設定した場
合、一般道路では他車との相対距離が短いので、他車の
レーダシステムに妨害波として及ぼす影響が強くなると
いったことが無くなる。
【0031】レーダの送信電力を大きく設定した場
合、一般道路では、レーダシステムの検知距離内に、複
数の車や障害物が入る可能性が強く、それらの混信信号
により、自車に最も危険であるはずの最も近い障害物と
の相対速度、相対距離の算定を誤る危険があるといった
ことが無くなる。
【0032】第2原理によれば、高速道路モードと一般
道路モードとの切り替えを、自車のスピードメータの情
報によって行うようにしてあり、それらモードに応じて
可変減衰手段5が行う信号減衰動作により制御された電
力の高周波信号を自車前方に出力することができるの
で、第1実施例と同様な効果を得ることができ、更に
は、運転者が切り替えを忘れるといったことがなくな
る。
【0033】第3原理によれば、高速道路モードと一般
道路モードとの切り替えを、受信信号処理手段9から出
力される相対距離情報よって行うようにしてあり、それ
らモードに応じて可変減衰手段5が行う信号減衰動作に
より制御された電力の高周波信号を自車前方に出力する
ことができるので、第2原理と同様な効果を得ることが
出来る。
【0034】第4原理によれば、高速道路走行、又は一
般道路走行に応じて手動式切替スイッチ13で高速道路
モード、又は一般道路モードに切り替えを行うことがで
き、それらモードに応じて変化する利得で可変利得増幅
器21が行う信号増幅動作により制御された電力の高周
波信号を自車前方に出力することができるので、第1原
理と同様に送信電力を可変して出力することができる。
即ち、第1原理と同様な効果を得ることが出来る。
【0035】第5原理によれば、高速道路モードと一般
道路モードとの切り替えを、自車のスピードメータの情
報によって行うことができ、それらモードに応じて変化
する利得で可変利得増幅器21が行う信号増幅動作によ
り制御された電力の高周波信号を自車前方に出力するこ
とができるので、第2原理と同様に送信電力を可変して
出力することができる。即ち、第2原理と同様な効果を
得ることが出来る。
【0036】第6原理によれば、高速道路モードと一般
道路モードとの切り替えを、受信信号処理手段9から出
力される相対距離情報よって行うことができ、それらモ
ードに応じて変化する利得で可変利得増幅器21が行う
信号増幅動作により制御された電力の高周波信号を自車
前方に出力することができるので、第3原理と同様に送
信電力を可変して出力することができる。即ち、第3原
理と同様な効果を得ることが出来る。
【0037】また、第1〜第6原理においては、受信信
号処理手段9から出力される相対速度及び相対距離の情
報に基づいて演算処理手段18が危険判定を行うように
したので、高速道路、一般道路の異なる環境下における
危険を的確に判断することができ、これによって適正な
衝突防止を行うことができる。
【0038】また、危険であると判断された場合に、演
算処理手段18が出力する警報信号によって、運転者に
警報を出したり、自動的にアクセルを緩めたり、ブレー
キをかけたりする運転制御を行うことができる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の第1実施例による高速道路
/一般道路切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成
図である。
【0040】図1において、1は自車の前方を走行する
他車であるとする。2は高周波信号S1を発生する発振
器であり、例えば60GHzの周波数の信号S1を出力
するものである。
【0041】3は信号S1を増幅して出力する増幅器で
ある。4はハイブリッド回路であり、増幅器3から出力
される信号S2を分岐して出力するものである。5はピ
ンダイオード等を用いた可変減衰器であり、ハイブリッ
ド回路4から出力される信号S3を、制御信号C1に応
じ、減衰して出力するものである。
【0042】6はアンテナであり、可変減衰器5から出
力される信号S4を電波M1に変換して出力する。この
出力された電波M1は車1で反射し、反射波M2として
アンテナ6で受信される。ここで、車1は走行中のもの
であるとしたが、停止している場合もあり、また、車1
以外の障害物の場合も考えられる。
【0043】7はアンテナ6で受信された信号S5を増
幅する増幅器である。8はミキサであり、増幅器7から
出力される信号S6と、ハイブリッド回路4から出力さ
れる信号S3′とを混合して出力するものである。
【0044】9は受信信号処理回路であり、ミキサ8か
ら出力される信号S7の周波数成分を検出することによ
り、自車と他車1との相対速度、及び相対距離の情報で
ある信号S8を出力するものである。
【0045】10は高速道路モード信号発生部であり、
高速道路モード信号S9を出力するものである。11は
一般道路モード信号発生部であり、一般道路モード信号
S10を出力するものである。
【0046】12は制御部であり、高速道路モード信号
S9、又は一般道路モード信号S10に応じて、前記し
た制御信号C1を出力するものである。13は手動式切
替スイッチであり、電源14を高速道路モード信号発生
部10、又は一般道路モード信号発生部11に接続する
ものである。
【0047】電源14が高速道路モード信号発生部10
に接続された場合を高速道路モードと呼び、電源14が
一般道路モード信号発生部11に接続された場合を一般
道路モードと呼ぶことにする。
【0048】次に、このような構成の自動車衝突防止レ
ーダの動作を説明する。例えば、この自動車衝突防止レ
ーダを装備した車で高速道路を走行する場合は、運転者
が手動式切替スイッチ13を13a側に切り替える。
【0049】このことによって、高速道路モード信号発
生部10から高速道路モード信号S9が制御部12へ出
力される。信号S9が供給された制御部12からは、信
号S9に応じた制御信号C1が可変減衰器5へ出力され
る。
【0050】可変減衰器5には、発振器2から出力され
た高周波信号S1が増幅器3で増幅され、ハイブリッド
回路3を介して信号S3として入力されている。つま
り、可変減衰器5は、制御信号C1に応じて信号S3を
減衰して出力する。
【0051】この出力された信号S4は、アンテナ6か
ら電波M1として出力される。但し、高速道路モードで
は、電波M1の電界強度が強くなければならないので、
可変減衰器5では信号S3がほとんど減衰されないよう
にするか、或いは減衰されないようにしてもよい。
【0052】電波M1が車1に反射することによって返
ってくる反射波M2がアンテナ6で受信されると、その
反射波M2に応じた信号S5が増幅器5で増幅される。
この増幅された信号S6は、ミキサ8で信号S3′と混
合された後、信号S7として受信信号処理回路9へ出力
される。
【0053】信号S7は、反射波M2によるドップラ周
波数成分と、発振器2が出力した周波数成分との混合信
号なので、受信信号処理回路9によって、その信号S7
の周波数成分が検出されることによって、自車と他車1
との相対速度、及び相対距離の情報である信号S8が出
力される。
【0054】この信号S8がMPU18で演算処理され
ることによって自車と他車1との相対速度、及び相対距
離が検知されることになる。この結果、危険であると検
知された場合、MPU18から図示せぬ警報装置へ警報
信号を出力して運転者に警報を出す。
【0055】また、MPU18の制御によって、自動的
にアクセルが緩められたり、ブレーキがかけられたりす
るようにしてもよい。また、高速道路から一般道路への
走行変更を行う場合は、運転者が手動式切替スイッチ1
3を13b側に切り替える。
【0056】このことによって、一般道路モード信号発
生部11から制御部12へ一般道路モード信号S10が
出力され、制御部12から信号S10に応じた制御信号
C1が可変減衰器5へ出力される。
【0057】これによって、可変減衰器5が信号S3を
減衰する。つまり、送信電力が減少し、アンテナ6を介
して出力される電波M1の電界強度が、高速道路モード
の場合よりも弱くなる。
【0058】どれくらい弱くするかの基準は、1つ目と
して、この場合の反射波M2を受信側の増幅器7が増幅
した場合に非線型動作を行わない程度とする。2つ目と
して、自車以外の他車のレーダシステムに妨害波となら
ない程度とする。
【0059】3つ目として、車1以外の他車や障害物に
送信電波M1が反射した反射波を受信して混信が生じな
い程度、つまり本来受信したい反射波M2以外の反射波
を受信することにより混信が生じ、正確な相対速度及び
相対距離が算定できなくなることがない程度とする。
【0060】このように送信電力を減衰することによっ
て、従来の〜に示した問題を解決することができ
る。即ち、に記述した、高速道路での使用を考えた場
合、レーダの送信電力を大きく設定しなければならず、
そのまま一般道路に出た場合、一般道路では他車との相
対距離が短いので反射波の電力が大きくなり、レーダシ
ステムの受信増幅回路が非線型動作を行うため、他の周
波数成分が発生し、これによって相対速度、相対距離の
検知を誤るといったことが無くなる。
【0061】に記述した、レーダの送信電力を大きく
設定した場合、一般道路では他車との相対距離が短いの
で、他車のレーダシステムに妨害波として及ぼす影響が
強くなるといったことが無くなる。
【0062】に記述した、レーダの送信電力を大きく
設定した場合、一般道路では、レーダシステムの検知距
離内に、複数の車や障害物が入る可能性が強く、それら
の混信信号により、自車に最も危険であるはずの最も近
い障害物との相対速度、相対距離の算定を誤る危険があ
るといったことが無くなる。
【0063】次に、第2実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図2を参照して説明する。但し、図2において
図1に示す第1実施例の各部に対応する部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0064】第2実施例の特徴は、高速道路モードと一
般道路モードとの切り替えを、自車のスピードメータの
情報によって行うようにしたことである。図2におい
て、17は自車のスピードメータ、18はMPU、19
は切替スイッチである。
【0065】MPU18はスピードメータ17から出力
される速度信号S12を検知することによって、自車が
定められた時速以上となった場合、或いは定めれた時速
以上の時速を定めされた時間以上持続した場合に、高速
道路モード切替信号S13を切替スイッチ19へ出力す
る。これによって切替スイッチ19が高速道路モードに
切り替えを行う。
【0066】例えば、自車が80km/h以上となった
場合、或いは70km/h以上の時速を1分以上持続し
た場合に、高速道路モードに切り替えるようにする。ま
た、MPU18はスピードメータ17から出力される速
度信号S12を検知することによって、自車が定められ
た時速以下となった場合、或いは定めれた時速以下の時
速を定めされた時間以上持続した場合に、一般道路モー
ド切替信号S14を切替スイッチ19へ出力する。これ
によって切替スイッチ19が一般道路モードに切り替え
を行う。
【0067】例えば、自車が50km/h以下となった
場合、或いは60km/h以下の時速を1分以上持続し
た場合に、一般道路モードに切り替えるようにする。切
替スイッチ19による高速道路モード及び一般道路モー
ドの動作は第1実施例と同様なので省略する。
【0068】このような構成の第2実施例によれば第1
実施例と同様な効果を得ることが出来る。その効果以外
に、第2実施例においては、高速道路モード及び一般道
路モードが自動的に切り替えられるので、運転者が切り
替えを忘れるといったことがなくなる。
【0069】次に、第3実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図3を参照して説明する。但し、図3において
図2に示す第2実施例の各部に対応する部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0070】第3実施例の特徴は、高速道路モードと一
般道路モードとの切り替えを、受信信号処理回路9から
出力される相対速度及び相対距離の情報(信号S8)の
内、相対距離情報よって行うようにしたことである。
【0071】MPU18が相対距離情報を検知すること
により、定められた時間以上定められた距離以上の相対
距離情報しか得られない場合に、高速道路モード切替信
号S13を切替スイッチ19へ出力する。これによって
切替スイッチ19が高速道路モードに切り替えを行うよ
うにする。
【0072】例えば、1分以上、50m以上の相対距離
情報しか得られない場合に、高速道路モードに切り替え
るようにする。MPU18が相対距離情報を検知するこ
とにより、定められた時間以上定められた距離以下の相
対距離情報しか得られない場合に、一般道路モード切替
信号S14を切替スイッチ19へ出力する。これによっ
て切替スイッチ19が一般道路モードに切り替えを行
う。
【0073】例えば、1分以上、40m以下の相対距離
情報しか得られない場合に、一般道路モードに切り替え
るようにする。このような構成の第3実施例においても
第2実施例と同様な効果を得ることが出来る。
【0074】次に、第4実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図4を参照して説明する。但し、図4において
図1に示す第1実施例の各部に対応する部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0075】第4実施例の特徴は、受信信号処理回路9
から出力される相対速度及び相対距離の情報(信号S
8)に基づいてMPU18が危険判定を行うようにした
ことである。なお、他の構成は第1実施例と同様とす
る。
【0076】危険判定基準は、高速道路モード及び一般
道路モードの各々において、相対速度及び相対距離の情
報から得られる相対距離を相対速度で割った値を危険判
定係数とし、この係数が定められた値よりも小さくなっ
た場合に危険であると判定するようにした。危険である
と判定された場合、MPU18から警報信号S16が出
力されるようにしてある。
【0077】また、MPU18に高速道路モード信号S
9又は一般道路モード信号S10の何れかが入力される
ようにしてあり、MPU18はその信号S9又はS10
で高速道路モード、一般道路モードの認識を行うように
なっている。
【0078】高速道路モードの場合、例えば、相対距離
/相対速度=100(m) /80(km/h)=1.25、によ
って求められる「1.25」を高速道路モードの危険判
定係数とした場合、その「1.25」よりも小さくなっ
た場合に、MPU18が警報信号S16を出力する。
【0079】一般道路モードの場合、例えば、相対距離
/相対速度=40(m) /40(km/h)=1、によって求め
られる「1」を高速道路モードの危険判定係数とした場
合、その「1」よりも小さくなった場合に、MPU18
が警報信号S16を出力する。
【0080】また、警報信号S16によって、運転者に
警報を出したり、自動的にアクセルを緩めたり、ブレー
キをかけたりするといった運転制御を行うことができ
る。この第4実施例においては、第1実施例と同様な効
果が得られる他、高速道路、一般道路の異なる環境下に
おける危険を的確に判断することができるので、適正な
衝突防止を行うことができる。
【0081】次に、第5実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図5を参照して説明する。但し、図5において
図2及び図4に示す第2実施例及び第4実施例の各部に
対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0082】第5実施例は、第4実施例の特徴点である
危険判定機能を、第2実施例の構成要素に付加して構成
したものである。危険判定機能については第4実施例と
同様なのでその説明は省略する。
【0083】この第5実施例においては、第2実施例と
同様な効果が得られる他、高速道路、一般道路の異なる
環境下における危険を的確に判断することができるの
で、適正な衝突防止を行うことができる。
【0084】次に、第6実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図6を参照して説明する。但し、図6において
図3及び図4に示す第3実施例及び第4実施例の各部に
対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0085】第6実施例は、第4実施例の特徴点である
危険判定機能を、第3実施例の構成要素に付加して構成
したものである。危険判定機能については第4実施例と
同様なのでその説明は省略する。
【0086】この第6実施例においては、第3実施例と
同様な効果が得られる他、高速道路、一般道路の異なる
環境下における危険を的確に判断することができるの
で、適正な衝突防止を行うことができる。
【0087】次に、第7実施例による自動車衝突防止レ
ーダを、図7を参照して説明する。但し、図7において
図1に示す第1実施例の各部に対応する部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0088】第7実施例が第1実施例と異なる点は、図
1に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって利
得を可変することができる可変利得増幅器21を用い、
可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力され
る信号S3がアンテナ6から電波M1として出力される
ようにしたことである。また、制御部12も高速道路モ
ード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じて制
御信号C2を出力する制御部21に交換してある。
【0089】可変利得増幅器21は、図13に示すよう
な構成となっており、トランジスタ24のドレイン電圧
Vdを下げると利得が小さくなるようになっている。即
ち、制御部22から出力される制御信号C2のレベルが
下がることによって利得が小さくなり、レベルが上がる
ことによって利得が大きくなるようになっている。
【0090】このような構成の第7実施例の自動車衝突
防止レーダにおいても、第1実施例と同様に送信電力を
可変して出力することができる。以下、その動作を説明
する。
【0091】高速道路モードに切り替える場合は、手動
式切替スイッチ13を13a側に切り替える。これによ
って、高速道路モード信号発生部10から高速道路モー
ド信号S9が制御部22へ出力され、制御部22から
は、信号S9に応じた制御信号C2が可変利得増幅器2
1へ出力される。
【0092】この場合、制御信号C2のレベルが高くな
るので、可変利得増幅器21の利得が大きくなり、出力
される信号S2′の電力が大きくなる。つまり、送信電
力が大きくなるので、電波M1の電界強度が強くなる。
【0093】一方、一般道路モードに切り替える場合
は、手動式切替スイッチ13を13b側に切り替える。
これによって、一般道路モード信号発生部11から制御
部22へ一般道路モード信号S10が出力され、制御部
22から信号S10に応じた制御信号C2が可変利得増
幅器21へ出力される。
【0094】この場合、制御信号C2のレベルが低くな
るので、可変利得増幅器21の利得が小さくなり、出力
される信号S2′の電力が小さくなる。つまり、送信電
力が小さくなるので、電波M1の電界強度が高速道路モ
ードの場合よりも弱くなる。
【0095】どれくらい弱くするかの基準は、第1実施
例の所で記述したように、1つ目として、この場合の反
射波M2を受信側の増幅器7が増幅した場合に非線型動
作を行わない程度とする。
【0096】2つ目として、自車以外の他車のレーダシ
ステムに妨害波とならない程度とする。3つ目として、
車1以外の他車や障害物に送信電波M1が反射した反射
波を受信して混信が生じない程度、つまり本来受信した
い反射波M2以外の反射波を受信することにより混信が
生じ、正確な相対速度及び相対距離が算定できなくなる
ことがない程度とする。
【0097】このような第7実施例においても第1実施
例と同様な効果を得ることが出来る。次に、第8実施例
による自動車衝突防止レーダを、図8を参照して説明す
る。但し、図8において図2に示す第2実施例の各部に
対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0098】第8実施例が第2実施例と異なる点は、図
2に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって利
得を可変することができる可変利得増幅器21を用い、
可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力され
る信号S3がアンテナ6から電波M1として出力される
ようにしたことである。また、制御部12も高速道路モ
ード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じて制
御信号C2を出力する制御部21に交換してある。可変
利得増幅器21及び制御部22の構成及び動作説明は第
7実施例で行ったのでここでは省略する。
【0099】また、第8実施例の動作は、第2実施例の
動作における送信電力の制御を、高速道路モード信号S
9、又は一般道路モード信号S10に従って制御部22
から出力される制御信号C2に応じて可変利得増幅器2
1が同様に行うと言ったこと以外は、同じなので省略す
る。
【0100】つまり、この第8実施例においても第2実
施例と同様な効果を得ることが出来る。次に、第9実施
例による自動車衝突防止レーダを、図9を参照して説明
する。但し、図9において図3に示す第3実施例の各部
に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0101】第9実施例が第3実施例と異なる点は、図
3に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって利
得を可変することができる可変利得増幅器21を用い、
可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力され
る信号S3がアンテナ6から電波M1として出力される
ようにしたことである。また、制御部12も高速道路モ
ード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じて制
御信号C2を出力する制御部21に交換してある。
【0102】また、第9実施例の動作は、第3実施例の
動作における送信電力の制御を、高速道路モード信号S
9、又は一般道路モード信号S10に従って制御部22
から出力される制御信号C2に応じて可変利得増幅器2
1が同様に行うと言ったこと以外は、同じなので省略す
る。
【0103】つまり、この第9実施例においても第3実
施例と同様な効果を得ることが出来る。次に、第10実
施例による自動車衝突防止レーダを、図10を参照して
説明する。但し、図10において図4に示す第4実施例
の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0104】第10実施例が第4実施例と異なる点は、
図4に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって
利得を可変することができる可変利得増幅器21を用
い、可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力
される信号S3がアンテナ6から電波M1として出力さ
れるようにしたことである。また、制御部12も高速道
路モード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じ
て制御信号C2を出力する制御部21に交換してある。
【0105】また、第10実施例の動作は、第4実施例
の動作における送信電力の制御を、高速道路モード信号
S9、又は一般道路モード信号S10に従って制御部2
2から出力される制御信号C2に応じて可変利得増幅器
21が同様に行うと言ったこと以外は、同じなので省略
する。
【0106】つまり、この第10実施例においても第4
実施例と同様な効果を得ることが出来る。次に、第11
実施例による自動車衝突防止レーダを、図11を参照し
て説明する。但し、図11において図5に示す第5実施
例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0107】第11実施例が第5実施例と異なる点は、
図5に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって
利得を可変することができる可変利得増幅器21を用
い、可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力
される信号S3がアンテナ6から電波M1として出力さ
れるようにしたことである。また、制御部12も高速道
路モード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じ
て制御信号C2を出力する制御部21に交換してある。
【0108】また、第11実施例の動作は、第5実施例
の動作における送信電力の制御を、高速道路モード信号
S9、又は一般道路モード信号S10に従って制御部2
2から出力される制御信号C2に応じて可変利得増幅器
21が同様に行うと言ったこと以外は、同じなので省略
する。
【0109】つまり、この第11実施例においても第5
実施例と同様な効果を得ることが出来る。次に、第12
実施例による自動車衝突防止レーダを、図12を参照し
て説明する。但し、図12において図6に示す第6実施
例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0110】第12実施例が第6実施例と異なる点は、
図6に示す増幅器3の代わりに、制御信号C2によって
利得を可変することができる可変利得増幅器21を用
い、可変減衰器5を外してハイブリッド回路4から出力
される信号S3がアンテナ6から電波M1として出力さ
れるようにしたことである。また、制御部12も高速道
路モード信号S9又は一般道路モード信号S10に応じ
て制御信号C2を出力する制御部21に交換してある。
【0111】また、第12実施例の動作は、第6実施例
の動作における送信電力の制御を、高速道路モード信号
S9、又は一般道路モード信号S10に従って制御部2
2から出力される制御信号C2に応じて可変利得増幅器
21が同様に行うと言ったこと以外は、同じなので省略
する。
【0112】つまり、この第12実施例においても第6
実施例と同様な効果を得ることが出来る。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一般道路と高速道路に応じて的確な危険検知を行えるよ
うにすることによって、適正に衝突防止を行うことがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図2】本発明の第2実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図3】本発明の第3実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図4】本発明の第4実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図5】本発明の第5実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図6】本発明の第6実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図7】本発明の第7実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図8】本発明の第8実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図9】本発明の第9実施例による高速道路/一般道路
切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図である。
【図10】本発明の第10実施例による高速道路/一般
道路切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図であ
る。
【図11】本発明の第11実施例による高速道路/一般
道路切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図であ
る。
【図12】本発明の第12実施例による高速道路/一般
道路切替型自動車衝突防止レーダのブロック構成図であ
る。
【図13】図7〜図12に示す可変利得増幅器の回路図
である。
【符号の説明】
2 発振器 3 送信側増幅器 4 信号分岐手段 5 可変減衰手段 7 受信側増幅器 8 ミキサ 9 受信信号処理手段 10 高速道路モード信号発生手段 11 一般道路モード信号発生手段 12 制御手段 13 手動式切替スイッチ 17 スピードメータ 18 演算処理手段 19 切替スイッチ 21 可変利得増幅手段 22 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生野 雅義 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28 号 富士通テン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−166782(JP,A) 特開 平4−60482(JP,A) 特開 平2−145983(JP,A) 特開 昭55−140175(JP,A) 実開 昭61−8879(JP,U) 実開 平4−21884(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車に搭載されたレーダの発振器から出
    力される高周波信号を、信号分岐手段を介して他車や障
    害物へ出力し、その反射波を該信号分岐手段で分岐され
    た一方の高周波信号とミキサで混合し、この混合された
    信号の周波数成分を受信信号処理手段で検出処理するこ
    とによって、該他車や障害物との相対距離情報及び相対
    速度情報を出力し、この出力された相対距離及び相対距
    離情報を演算処理手段によって演算処理することによっ
    て危険を検知する自動車衝突防止レーダにおいて、前記発振器から出力される高周波信号を制御信号に応じ
    た利得で増幅する可変利得増幅手段と、 高速道路モード信号、あるいは一般道路モード信号を出
    力するモード信号発生手段と、 該高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応じ
    て該制御信号を出力する制御手段とを具備し、 前記演算処理手段は、自車速検出手段から得られる速度
    情報に基づいて、該モード信号発生手段がどの信号を出
    力すべきかを判断 することを特徴とする自動車衝突防止
    レーダ。
  2. 【請求項2】 自車に搭載されたレーダの発振器から出
    力される高周波信号を、信号分岐手段を介して他車や障
    害物へ出力し、その反射波を該信号分岐手段で分岐され
    た一方の高周波信号とミキサで混合し、この混合された
    信号の周波数成分を受信信号処理手段で検出処理するこ
    とによって、該他車や障害物との相対距離情報及び相対
    速度情報を出力し、この出力された相対距離及び相対距
    離情報を演算処理手段によって演算処理することによっ
    て危険を検知する自動車衝突防止レーダにおいて、 前記発振器から出力される高周波信号を制御信号に応じ
    た利得で増幅する可変利得増幅手段と、 高速道路モード信号、あるいは一般道路モード信号を出
    力するモード信号発生手段と、 該高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応じ
    て該制御信号を出力す る制御手段とを具備し、 前記演算処理手段は、前記受信信号処理手段から出力さ
    れる相対距離情報に基づいて、該モード信号発生手段が
    どの信号を出力すべきかを判断 することを特徴とする
    動車衝突防止レーダ。
  3. 【請求項3】 自車に搭載されたレーダの発振器から出
    力される高周波信号を、信号分岐手段を介して他車や障
    害物へ出力し、その反射波を該信号分岐手段で分岐され
    た一方の高周波信号とミキサで混合し、この混合された
    信号の周波数成分を受信信号処理手段で検出処理するこ
    とによって、該他車や障害物との相対距離情報及び相対
    速度情報を出力し、この出力された相対距離及び相対距
    離情報を演算処理手段によって演算処理することによっ
    て危険を検知する自動車衝突防止レーダにおいて、 前記発振器から出力される高周波信号を制御信号に応じ
    た利得で増幅する可変利得増幅手段と、 高速道路モード信号、あるいは一般道路モード信号を出
    力するモード信号発生手段と、 該高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応じ
    て該制御信号を出力する制御手段と、 該モード信号発生手段が出力する信号の切り替えを行う
    切替手段とを具備し、 自車速検出手段から得られる速度情報に応じた前記演算
    処理手段の制御により前記切替手段を切り替えることに
    よって、前記一般道路モード、又は前記高速道路モード
    に設定するようにした ことを特徴とする自動車衝突防止
    レーダ。
  4. 【請求項4】 自車に搭載されたレーダの発振器から出
    力される高周波信号を、信号分岐手段を介して他車や障
    害物へ出力し、その反射波を該信号分岐手段で分岐され
    た一方の高周波信号とミキサで混合し、この混合された
    信号の周波数成分を受信信号処理手段で検出処理するこ
    とによって、該他車や障害物との相対距離情報及び相対
    速度情報を出力し、この出力された相対距離及び相対距
    離情報を演算処理手段によって演算処理することによっ
    て危険を検知する自動車衝突防止レーダにおいて、 前記発振器から出力される高周波信号を制御信号に応じ
    た利得で増幅する可変 利得増幅手段と、 高速道路モード信号、あるいは一般道路モード信号を出
    力するモード信号発生手段と、 該高速道路モード信号、又は一般道路モード信号に応じ
    て該制御信号を出力する制御手段と、 該モード信号発生手段が出力する信号の切り替えを行う
    切替手段とを具備し、 前記受信信号処理手段から出力される相対距離情報に応
    じた前記演算処理手段の制御により前記切替手段を切り
    替えることによって、前記一般道路モード、又は前記高
    速道路モードに設定するようにした ことを特徴とする
    動車衝突防止レーダ。
JP20802492A 1992-08-04 1992-08-04 自動車衝突防止レーダ Expired - Fee Related JP3197347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20802492A JP3197347B2 (ja) 1992-08-04 1992-08-04 自動車衝突防止レーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20802492A JP3197347B2 (ja) 1992-08-04 1992-08-04 自動車衝突防止レーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0659031A JPH0659031A (ja) 1994-03-04
JP3197347B2 true JP3197347B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=16549413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20802492A Expired - Fee Related JP3197347B2 (ja) 1992-08-04 1992-08-04 自動車衝突防止レーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197347B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3051676B2 (ja) * 1996-07-15 2000-06-12 ユピテル工業株式会社 マイクロ波検出器
JPH10325865A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Fujitsu Ten Ltd 車載用レーダの電磁波制御方法
DE19803660C2 (de) * 1998-01-30 2001-07-05 Siemens Ag Kraftfahrzeugradar
US7400290B2 (en) * 2005-12-30 2008-07-15 Valeo Raytheon Systems, Inc. Vehicle radar system having multiple operating modes
JP2010261784A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Denso Corp レーダ装置
JP2014109548A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Japan Radio Co Ltd 与干渉緩和支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0659031A (ja) 1994-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100713387B1 (ko) 적응성 항법 제어용 안전 거리 알고리즘
US5699040A (en) Vehicle collision preventing system
KR950703158A (ko) 스마트 블라인드 스폿 센서(smart blind spot sensor)
JP3036268B2 (ja) 車載用安全運転支援装置
JP2000019246A (ja) 障害物検知システム,レーダ装置,トランスポンダ
JPH08334557A (ja) 車載用レーダ装置
JP3197347B2 (ja) 自動車衝突防止レーダ
JP3244797B2 (ja) 自己故障検知機能付自動車衝突防止レーダ
JP2007003210A (ja) 車載レーダ装置
JP3373405B2 (ja) 車載用レーダ装置
JP3639020B2 (ja) Fm−cwレーダ装置
JPH04299800A (ja) 車両相互の衝突防止用マイクロ波装置およびこのためのデータ伝送法
US6972709B1 (en) Radio frequency transceiver
KR100507090B1 (ko) 차량의 추돌 경보장치 및 그 방법
JP3230832B2 (ja) 車両の安全装置
JP3197348B2 (ja) 自動車衝突防止レーダ
JPH08184675A (ja) 車間距離警報装置
KR200399712Y1 (ko) 광대역 검출 기능을 갖는 차량용 시거 잭을 이용한 레이다 디텍터
JP3149142B2 (ja) 車載用レーダ
KR0180157B1 (ko) 자동차의 후방 접근 물체 감지 장치
Rohling et al. Research activities in automotive radar
JP3002055B2 (ja) 自己故障検知機能付自動車衝突防止レーダ
JP3445482B2 (ja) 車載用レーダ装置
JPH0643236A (ja) 車載レーダ装置の入力異常保護回路
KR100353420B1 (ko) 레이다를 이용한 자동차 브레이크 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010529

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees