JP3197310U - チェスト及びチェスト用側板 - Google Patents

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Abstract

【課題】チェスト本体への側板の取付作業を容易に実行できるようにしたチェスト及びチェスト用側板を提供する。【解決手段】正面側から見て、前面左側及び前面右側にそれぞれ配置される前面左側支柱11及び前面右側支柱12(第1の支柱)と、後面左側及び後面右側にそれぞれ配置される後面左側支柱13及び後面右側支柱14(第2の支柱)とを有するチェスト本体と、チェスト本体の左右の側に取り付けられる側板5と、チェスト本体の前面側から、第1の支柱と第2の支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容される引出部とを備える。側板5は、チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、第1の支柱のチェスト本体左右方向の外側を向いた外側面から、第2の支柱のチェスト本体左右方向の外側を向いた外側面までを連続して覆う。【選択図】図3

Description

本考案は、チェスト及びチェスト用側板に関する。
この種の従来技術として、例えば特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、引き出しボックスを引き出し自在に収納する収納本体の引出口以外の周面部に、物を掛け下げるためのフックやハンガーなどの係止体を係止し得る係止部を設けた収納ボックスが記載されている。また、この特許文献1には、周面部の枠窓を有する枠部に、板状の係止用板を着脱自在に架設した構成が記載されている。
特開2002−347759号公報
特許文献1に記載された収納ボックスでは、その図4〜図6等に示されているように、係止用板の外周部の形状と大きさは、上記枠部の内周部の形状と大きさに対応している。このため、上記枠部に係止用板を取り付ける際に、作業者が係止用板の側部を手に持って、この係止用板を上記枠部に嵌め込もうとすると、作業者の指が枠部を構成している支柱フレームと係止用板とに挟まれ易く、取付作業の難易度が高いという課題がある。
そこで、この考案はこのような事情に鑑みてなされたものであって、チェスト本体への側板の取付作業を容易に実行できるようにしたチェスト及びチェスト用側板の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の一態様に係るチェストは、正面側から見て、前面左側及び前面右側にそれぞれ配置される第1の支柱と、後面左側及び後面右側にそれぞれ配置される第2の支柱とを有するチェスト本体と、前記チェスト本体の左右の側に取り付けられる側板と、前記チェスト本体の前面側から、前記第1の支柱と前記第2の支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容される引出部とを備え、前記側板は、前記チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、前記第1の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面から、前記第2の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面までを連続して覆うことを特徴とする。
本考案の一態様に係るチェスト用側板は、正面側から見て、前面左側及び前面右側にそれぞれ配置される第1の支柱と、後面左側及び後面右側にそれぞれ配置される第2の支柱とを有するチェスト本体と、前記チェスト本体の前面側から、前記第1の支柱と前記第2の支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容される引出部とを備えるチェストの、前記チェスト本体の左右の側に取り付けられるチェスト用側板であって、前記チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、前記第1の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面から、前記第2の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面までを連続して覆うことを特徴とする。
本考案によれば、チェスト本体への側板の取付作業を容易に実行することができる。
本考案の実施形態に係るチェスト100の構成例を示す斜視図である。 チェスト100の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図及び右側面図である。 フレームユニット10から側板5等を外した状態を示す斜視図である。 フレームユニット10の構成例を示す斜視図である。 フレームユニット10の左側面の下部を拡大して示す斜視図である。 フレームユニット10の前面左側を拡大して示す斜視図である。 フレームユニット10の前面右側を拡大して示す斜視図である。 前面右側転動部材30を前面右側支柱12に取り付けた状態を示す斜視図である。 側板5の構成例を示す斜視図である。 側板5の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。 フレームユニット10に側板5を取り付けた状態を示す斜視図である。 図11をX−X’線で切断した断面を拡大して示す図である。 凸部59が溝部153に係止された状態を示す断面模式図である。 フレームユニット10の右側面に側板5を取り付けた状態を示す斜視図である。 引出部7の構成例を示す背面図、平面図、正面図、左側面図、右側面図及び底面図である。 引出部7から前面板とレール基板とを取り外した状態を示す斜視図である。 右側レール基板90の構成例を示す斜視図である。 図15(b)をY−Y’線で切断した断面を拡大して示す図である。 引出部7がフレームユニット10に出し入れ自在に収容されている状態を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態を図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<構成>
(1)全体構成
図1は、本考案の実施形態に係るチェスト100の構成例を示す斜視図である。また、図2(a)〜(e)は、チェスト100の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図及び右側面図である。チェスト100は、例えば衣類や小物を収納する収納具である。 図1〜図2(e)に示すように、このチェスト100は、チェスト本体1と、チェスト本体1の左側の側面(以下、左側面)と右側の側面(以下、右側面)とにそれぞれ取り付けられる側板5と、チェスト本体1の前面側からチェスト本体1内の空間部に出し入れ自在に収容される引出部7と、チェスト本体1の上部に取り付けられる天板9とを備える。
チェスト本体1の左側面に配置される側板5と、チェスト本体1の右側面に配置される側板5は、互いに同一の形状で同一の大きさを有する(すなわち、左右共通の側板である)。
なお、以下の説明では、チェスト100を正面側から見て、チェスト本体1の前面と後面とを結ぶ方向をチェスト本体前後方向といい、チェスト本体1の左側面と右側面とを結ぶ方向をチェスト本体左右方向といい、チェスト本体1の上面と下面とを結ぶ方向をチェスト本体上下方向という。また、各図において、チェスト本体前後方向をX軸方で示し、チェスト本体左右方向をY軸方向で示し、チェスト本体上下方向をZ軸方向で示す。
(2)チェスト本体
チェスト本体1はフレームからなり、例えば上下方向に連結された5個(すなわち、5段)のフレームユニット10を備える。
図3は、フレームユニット10から側板5と前面左側転動部材20及び前面右側転動部材30を外した状態を示す斜視図である。また、図4(a)及び(b)は、フレームユニット10の構成例を示す斜視図である。
図3〜図4(b)に示すように、フレームユニット10は、正面側から見て、前面左側に配置される前面左側支柱11と、前面右側に配置される前面右側支柱12と、後面左側に配置される後面左側支柱13と、後面右側に配置される後面右側支柱14とを有する。また、フレームユニット10は、前面左側支柱11の下部と後面左側支柱13の下部との間に配設された左側底梁部15と、前面右側支柱12の下部と後面右側支柱14の下部との間に配設された右側底梁部16と、前面左側支柱11の下部と前面右側支柱12の下部との間に配設された前側底梁部17と、後面左側支柱13の下部と後面右側支柱14の下部との間に配設された後側底梁部18とを有する。
左側底梁部15と右側底梁部16と前側底梁部17と後側底梁部18とによって、外周の形状が矩形の底フレームが構成されている。また、この底フレームの四隅に、前面左側支柱11と前面右側支柱12と後面左側支柱13と後面右側支柱14とがそれぞれ配設されている。
前面左側支柱11と前面右側支柱12と後面左側支柱13と後面右側支柱14は、例えば、それぞれが四角柱状に形成されている。前面左側支柱11の上端部には連結用凸部101が形成され、その下端部には図示しない連結用凹部が形成されている。同様に、前面右側支柱12の上端部には連結用凸部102が形成され、その下端部には連結用凹部が形成されている。後面左側支柱13の上端部には連結用凸部103が形成され、その下端部には連結用凹部が形成されている。後面左側支柱13の上端部には連結用凸部104が形成され、その下端部には連結用凹部が形成されている。また、各連結用凸部101〜104は、前面左側支柱11、前面右側支柱12、後面左側支柱13、後面右側支柱14の各連結用凹部にそれぞれ嵌合可能な形状を有する。
これにより、チェスト100において、下方に位置するフレームユニット10の各連結用凸部101〜104は、その上方に位置するフレームユニット10の各連結用凹部にそれぞれ嵌合することができ、2つのフレームユニット10を上下方向で連結することが可能となっている。
また、天板9の下面にも、フレームユニット10の各連結用凸部101〜104に嵌合可能な形状の連結用凹部(図示せず)が形成されている。これにより、最も上側(すなわち、最上段)に位置するフレームユニット10の各連結用凸部101〜104は、天板9の下面に設けられた各連結用凹部にそれぞれ嵌合することができ、最上段のフレームユニット10の上面側に天板9が取り付けることができる。
また、最も下側(すなわち、最下段)に位置するフレームユニット10の、前面左側支柱11と前面右側支柱12と後面左側支柱13と後面右側支柱14の各下端部は、チェスト100の脚部として機能する。図示しないが、これら各下端部の連結用凹部にキャスター等をそれぞれ取り付けてもよく、その場合は、チェスト100を床面上で容易に移動させることができる。
(2.1)下側レール部
図5(a)及び(b)は、フレームユニット10の左側面の下部を拡大して示す斜視図である。図5(a)及び(b)に示すように、左側底梁部15の下部には下側レール部151が設けられている。この下側レール部151は、引出部7の出し入れのための移動(すなわち、引出部7のチェスト本体前後方向への移動)を案内するレール部である。下側レール部151の長手方向はチェスト本体前後方向に平行である。下側レール部151は、チェスト本体前後方向に沿って、チェスト本体1の前面側から後面側まで延設されている。
また、左側底梁部15の上面15aには、チェスト本体左右方向に延びる溝部153が形成されている。この溝部153は、側板5を左側底梁部15に取り付けるための溝部である。例えば、左側底梁部15の上面15aのうち、チェスト本体前後方向の前面側の位置と、後面側の位置と、前面側と後面側の中間の位置とに、溝部153がそれぞれ形成されている。また、これら複数の溝部153は、チェスト本体左右方向の外側(すなわち、左側)の端部がそれぞれ開口している。
同様に、右側底梁部16の下部にも下側レール部161(図4参照)が設けられている。この下側レール部161も、引出部7の出し入れのための移動を案内するレール部である。下側レール部161の長手方向はチェスト本体前後方向に平行である。下側レール部161は、チェスト本体前後方向に沿って、チェスト本体1の前面側から後面側まで延設されている。
また、右側底梁部16の上面16aにも、チェスト本体左右方向に延びる溝部163(図4参照)が形成されている。この溝部163は、側板5を右側底梁部16に取り付けるための溝部である。例えば、右側底梁部16の上面16aのうち、チェスト本体前後方向の前面側の位置と、後面側の位置と、前面側と後面側の中間の位置とに、溝部163がそれぞれ形成されている。そして、これら複数の溝部163は、チェスト本体左右方向の外側(すなわち、右側)の端部がそれぞれ開口している。
(2.2)係合部
図6(a)及び(b)は、フレームユニット10の前面左側を拡大して示す斜視図である。図6(a)及び(b)に示すように、前面左側支柱11のチェスト本体左右方向の内側を向く内側面11aには係合部110が設けられている。この係合部110は、チェスト本体上下方向で互いに離れて配設された上側係合部111及び下側係合部116を有する。上側係合部111は、下側に開口した第1開口部112を有する。また、下側係合部116は、上側に開口した第2開口部117を有する。
図7(a)及び(b)は、フレームユニット10の前面右側を拡大して示す斜視図である。図7(a)及び(b)に示すように、前面右側支柱12のチェスト本体左右方向の内側を向く内側面12aにも係合部120が設けられている。この係合部120も、チェスト本体上下方向で互いに離れて配設された上側係合部121及び下側係合部126を有する。上側係合部121は、下側に開口した第1開口部122を有する。また、下側係合部126は、上側に開口した第2開口部127を有する。
(2・3)フレームユニットの製造方法
上述したフレームユニット10は合成樹脂により形成されている。例えば、金型を用いた射出成形技術により、前面左側支柱11と、前面右側支柱12と、後面左側支柱13と、後面右側支柱14と、左側底梁部15と、右側底梁部16と、前側底梁部17と、後側底梁部18とを一体に形成することができる。フレームユニット10を形成するための金型として、チェスト本体上下方向に型開きされる金型を用いることができる。
(3)前面側の転動部材
図6(a)及び(b)に示すように、係合部110には、前面左側転動部材20が取り付けられる。前面左側転動部材20は、ローラー21と、ローラー21をチェスト本体左右方向を向く軸回りに回転可能に支持する支持部材22とを有する。例えば、支持部材22には穴が設けられており、この穴には、ローラー21の中心部を挿通した軸部23が固定されている。これにより、ローラー21と軸部23は支持部材22によって回転可能に支持されている。
また、支持部材22は、上側に設けられた第1ストッパ部24と、下側に設けられた第2ストッパ部25とを有する。第1ストッパ部24及び第2ストッパ部25はそれぞれ、チェスト本体前後方向において、前端側が肉厚で後端側が薄いくさび形の形状を有する。
図6(a)及び(b)の矢印で示すように、支持部材22が、チェスト本体1の前面側から上側係合部111と下側係合部116との間のスペースに入り込むと、支持部材22の第1ストッパ部24が上側係合部111の第1開口部112に嵌合し、支持部材22の第2ストッパ部25が下側係合部116の第2開口部117に嵌合する。これにより、前面左側転動部材20は前面左側支柱11の内側面11aに取り付けられる。
また、図7(a)及び(b)に示すように、係合部120には、前面右側転動部材30が取り付けられる。前面右側転動部材30は、ローラー31と、このローラー31をチェスト本体左右方向を向く軸回りに回転可能に支持する支持部材32とを有する。例えば、支持部材32には穴が設けられており、この穴には、ローラー31の中心部を挿通した軸部33が固定されている。これにより、ローラー31と軸部33は支持部材32によって回転可能に支持されている。
また、支持部材32は、上側に設けられた第1ストッパ部34と、下側に設けられた第2ストッパ部35とを有する。第1ストッパ部34及び第2ストッパ部35はそれぞれ、チェスト本体前後方向において、前端側が肉厚で後端側が薄いくさび形の形状を有する。
図7(a)及び(b)の矢印で示すように、支持部材32が、チェスト本体1の前面側から上側係合部121と下側係合部126との間のスペースに入り込むと、支持部材32の第1ストッパ部34が上側係合部121の第1開口部122に嵌合し、支持部材32の第2ストッパ部35が下側係合部126の第2開口部127に嵌合する。これにより、図8に示すように、前面右側転動部材30は前面右側支柱12の内側面12aに取り付けられる。
なお、図6(a)及び(b)と、図7(a)及び(b)とを比較して分かるように、前面左側転動部材20の形状及び大きさと、前面右側転動部材30の形状及び大きさは、面対称の関係にある。
また、上述した前面左側転動部材20と前面右側転動部材30は、合成樹脂等により形成されている。例えば、ローラー21、31と、支持部材22、32は合成樹脂により形成されている。また、軸部23、33は金属で形成されている。
(4)側板
図9(a)及び(b)は、側板5の構成例を示す斜視図である。また、図10(a)〜(f)は、側板5の構成例を示す平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
図9(a)〜図10(f)に示すように、側板5は、側板本体51と、側板本体51のチェスト本体左右方向の内側を向いた内側面5aに設けられ、引出部7の出し入れのための移動(すなわち、引出部7のチェスト本体前後方向への移動)を案内するガイド部53とを備えるチェスト用側板である。
ガイド部53は、チェスト本体前後方向に沿って延びる上側レール部55と、上側レール部55の上面55aに設けられて、上側レール部55を補強する補強部57と、上側レール部55の下面55bに設けられた凸部59とを備える。また、補強部57は、上側レール部55の上面55aに設けられ、チェスト本体前後方向に沿って延びる補強板571と、チェスト本体前後方向に沿って互いに間隔をおいて配設された複数の補強片572とを有する。
補強板571は、例えば、上側レール部55の上面55aに立てた状態で設けられている。ここで、立てた状態とは、補強板571の主面をチェスト本体左右方向に向け、補強板571の側面を上側レール部55の上面55aに向けた状態のことを意味する。主面の面積は側面の面積よりも大きい。
また、複数の補強片572の各々は、上側レール部55の上面55aと、補強板571のチェスト本体左右方向を向く面とにそれぞれ固定されている。例えば、複数の補強片572は、補強板571のチェスト本体左右方向の内側を向く内側面571a(後述の図12参照)、又は、補強板571のチェスト本体左右方向の外側を向く外側面571b(後述の図12参照)と、上側レール部55の上面55aとに固定されている。
また、上側レール部55の下面55bには、チェスト本体左右方向に延びる複数の凸部59が形成されている。この凸部59は、上述した左側底梁部15の溝部153(又は、右側底梁部16の溝部163)に嵌合するための部位である。この凸部59は、上側レール部55の下面に固定された係合部591(後述の図13参照)と、係合部の先端(すなわち、下面から離れた側の端)に位置するストッパ部592(後述の図13参照)とを有する。
また、図9(a)〜図10(f)に示すように、側板5は、前面左側支柱11(又は、後面右側支柱14)に取り付けられる第1の取付部61と、後面左側支柱13(又は、前面右側支柱12)に取り付けられる第2の取付部66とを有する。第1の取付部61は、側板本体51のチェスト本体前後方向の一方の側に設けられ、側板本体51の内側面5aの側へ突き出た一対の係止板62、63を有する。また、第2の取付部66は、側板本体51のチェスト本体前後方向の他方の側に設けられ、側板本体51の内側面5aの側へ突き出た一対の係止板67、68を有する。
また、側板5の下端部には、フレームユニット10の底部に掛け止められる掛止部69が設けられている。
側板5は合成樹脂により形成されている。例えば、金型を用いた射出成形技術により、側板5とガイド部とを一体に形成することができる。側板5を形成するための金型として、チェスト本体左右方向に型開きされる金型を用いることができる。
(4.1)側板の取付方法
(4.1.1)左側面に対して
図11(a)及び(b)は、フレームユニット10に側板5を取り付けた状態を示す斜視図と、その一部を拡大して示す図である。また、図12は、図11をX−X’線で切断した断面を拡大して示す図である。フレームユニット10の左側面に側板5を取り付ける方法は以下の通りである。すなわち、図3に示したように、フレームユニット10の左側面と側板5の内側面5aとを向かい合わせる。この状態で、図12に示すように、側板5の下端部にある掛止部69を左側底梁部15の下端部に掛け止めるとともに、上側レール部55の下面にある複数の凸部59を左側底梁部15の複数の溝部153(図5参照)にそれぞれ嵌合させる。この嵌合は、凸部59を、溝部153のチェスト本体左右方向の外側に開口している端部から挿入させることで行う。凸部59が溝部153に挿入されると、図13に示すように、凸部59のストッパ部592が溝部153の上側の開口縁部に係止される。これにより、側板5は左側底梁部15に固定され、チェスト本体上下方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。
また、上記のように側板5を左側底梁部15に取り付けるとともに、側板5を前面左側支柱11と後面左側支柱13とに取り付ける。この取付けは、側板5の第1の取付部61で前面左側支柱11を挟み込むとともに、側板5の第2の取付部66で後面左側支柱13を挟み込むことにより行う。
例えば、第1の取付部61による前面左側支柱11の挟み込みは、一対の係止板62、63の間に前面左側支柱11を押し込むことにより行う。これにより、前面左側支柱11をチェスト本体前後方向で挟み込む。また、第2の取付部66による後面左側支柱13の挟み込みは、一対の係止板67、68の間に後面左側支柱13を押し込むことにより行う。これにより、後面左側支柱13をチェスト本体前後方向で挟み込む。このように、前面左側支柱11と後面左側支柱13とをチェスト本体前後方向で挟み込むことにより、側板5は前面左側支柱11と後面左側支柱13とに固定され、チェスト本体前後方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。
なお、図9(a)に示したように、第1の取付部61が有する係止板62、63の各端部には、爪部621、631がそれぞれ設けられている。そして、第1の取付部61が前面左側支柱11を挟み込むと、爪部621、631が前面左側支柱11の内側面11a(図11参照)に回り込むようになっている。また、第2の取付部66が有する係止板67、68の各端部にも、爪部671、681がそれぞれ設けられている。そして、第2の取付部66が後面左側支柱13を挟み込むと、爪部621、631が前面左側支柱13の内側面13a(図11参照)に回り込むようになっている。これにより、チェスト本体左右方向でも、側板5がフレームユニット10から容易には外れないようにすることができる。
(4.1.2)右側面に対して
図14(a)及び(b)は、フレームユニット10の右側面に側板5を取り付けた状態を示す斜視図と、その一部を拡大して示す図である。フレームユニット10の右側面に側板5を取り付ける方法は、上述した左側面への取付方法と同様である。
すなわち、図3に示したように、フレームユニット10の右側面と側板5の内側面5aとを向かい合わせる。この状態で、側板5の下端部にある掛止部を右側底梁部16の下端部に掛け止めるとともに、上側レール部55の下面にある複数の凸部59(図9参照)を右側底梁部16の複数の溝部163(図7参照)にそれぞれ嵌合させる。この嵌合は、凸部59を、溝部163のチェスト本体左右方向の外側に開口している端部から挿入させることで行う。これにより、側板5は右側底梁部16に固定され、チェスト本体上下方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。
また、上記のように側板5を右側底梁部16に取り付けるとともに、側板5を前面右側支柱12と後面右側支柱14とに取り付ける。この取付けは、側板5の第1の取付部61で後面右側支柱14を挟み込むとともに、側板5の第2の取付部66で前面右側支柱12を挟み込むことにより行う。これにより、側板5は前面右側支柱12と後面右側支柱14とに固定され、チェスト本体前後方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。
(4.2)側板取付後のフレームユニット
図11(a)に示したように、フレームユニット10の左側面に側板5が取り付けられると、この側板5は、前面左側支柱11のチェスト本体左右方向の外側を向いた外側面(すなわち、内側面11aの反対側の面)から、後面左側支柱13のチェスト本体左右方向の外側を向いた外側面(すなわち、内側面13aの反対側の面)までを連続して覆う。また、図11(b)に示すように、この側板5の上側レール部55の下面55bと、左側底梁部15の下側レール部151の上面151aとが互いに離間した状態で向かい合う。この上側レール部55の下面55bと下側レール部151の上面151aとの間に、後述する左側レール基板80のローラー(すなわち、引出部7の左側ローラー)が配置される。
同様に、図14(a)に示したように、フレームユニット10の右側面に側板5が取り付けられると、この側板5は、前面右側支柱12のチェスト本体1左右方向の外側を向いた外側面(すなわち、内側面12aの反対側の面)から、後面右側支柱14のチェスト本体左右方向の外側を向いた外側面(すなわち、内側面14aの反対側の面)までを連続して覆う。また、図14(b)に示すように、この側板5の上側レール部55の下面55bと、右側底梁部16の下側レール部161の上面161aとが互いに離間した状態で向かい合う。この上側レール部55の下面55bと下側レール部161の上面161aとの間に、後述する右側レール基板90のローラー93(すなわち、引出部7の右側ローラー)が配置される。
(5)引出部
図15(a)〜(f)は、引出部7の構成例を示す背面図、平面図、正面図、左側面図、右側面図及び底面図である。図16(a)及び(c)は引出部7から前面板とレール基板とを取り外した状態を示す斜視図と、その一部を拡大して示す図である。
引出部7は、チェスト本体の前面側から、前面左側支柱と前面右側支柱と後面左側支柱と後面右側支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容されるチェスト用引出部である。図15(a)〜図16(b)に示すように、この引出部7は、引出部本体71と、引出部本体71の前面側に取り付けられる前面板73と、引出部本体71の左側の側部の外側面に取り付けられる左側レール基板80と、引出部本体71の右側の側部の外側面に取り付けられる右側レール基板90とを備える。
(5.1)引出部本体
引出部本体71は、平面視による形状が矩形で、その上側が開口した容器である。この引出部本体71の左右の側部のうち底面側の隅部に段差部がそれぞれ設けられている。そして、左側の側部の段差部に左側レール基板80が取り付けられ、右側の側部の段差部に右側レール基板90が取り付けられるようになっている。
図16(a)〜(c)に示すように、引出部本体71の右側の側部において、段差部711には、チェスト本体上下方向の下側を向く開口部713と、チェスト本体左右方向の外側に突出した凸部715とが設けられている。凸部715は、下端側が薄く上端側が肉厚のくさび形の形状を有する。開口部713は複数設けられている。これら複数の開口部713はチェスト本体前後方向に沿って互いに離れた状態で配設されている。また、凸部715も複数設けられている。これら複数の凸部715はチェスト本体前後方向に沿って互いに離れて配設されている。
図示しないが、引出部本体71の左側の側部においても、右側の側部と同様に、段差部が設けられている。そして、この段差部に複数の開口部と複数の凸部とが設けられている。
引出部本体71は合成樹脂により形成されており、例えば、金型を用いた射出成形技術により形成することができる。引出部本体71を形成するための金型として、チェスト本体上下方向に型開きされる金型を用いることができる。
(5.2)レール基板
図17(a)及び(b)は、右側レール基板90の構成例を示す斜視図である。図17(a)は右側レール基板90を右側から見た斜視図であり、図17(b)は右側レール基板90を左側(すなわち、被取付面の側)から見た斜視図である。
図17(a)及び(b)に示すように、右側レール基板90は、レール基板本体91と、レール基板本体91のチェスト本体前後方向の後端部に設けられ、チェスト本体左右方向を向く軸回りに回転可能に支持されたローラー93とを備える。レール基板本体91には、レール部95と、係合部97と、凹部99とが形成されている。レール部95は、レール基板本体91の上部に設けられ、チェスト本体前後方向に平行となるように延設されている。
係合部97は、チェスト本体上下方向の上側を向いている。例えば、係合部97は、上側を向いたL字状の鉤部である。この鉤部の下部の横方向を向く端部はレール基板本体91に固定されており(例えば、一体化)しており、鉤部の上部の端部は上側を向いている。係合部97は複数設けられている。複数の係合部97はチェスト本体前後方向に沿って互いに離れて配設されている。
凹部99は、例えばレール基板本体91を貫く貫通穴である。凹部99も複数設けられている。複数の凹部99は、チェスト本体前後方向に沿って互いに離れて配設されている。
同様に、左側レール基板80も、レール基板本体と、レール基板のチェスト本体前後方向の後端部に設けられ、チェスト本体左右方向を向く軸回りに回転可能に支持されたローラーとを備える。レール基板本体には、レール部と、係合部と、凹部とが形成されている。レール部は、レール基板本体の上部に設けられ、チェスト本体前後方向に平行となるように延設されている。
左側レール基板80の形状及び大きさは、右側レール基板90の形状及び大きさと面対称の関係にある。また、左側レール基板80及び右側レール基板90のそれぞれにおいて、レール基板本体は例えば金属からなり、ローラーは例えば合成樹脂からなる。
図18は、図15(b)をY−Y’線で切断した断面を拡大して示す図である。図18に示すように、引出部7では、右側レール基板90に設けられた複数の係合部97が、引出部本体71の右側の段差部に設けられた複数の開口部713にそれぞれ係合している。また、右側レール基板90に設けられた複数の凹部99(図17参照)に、引出部本体71の右側の段差部に設けられた複数の凸部715がそれぞれ嵌合している。これにより、右側レール基板90は引出部本体71の右側の段差部に取り付けられている。
同様に、左側レール基板80に設けられた複数の係合部が、引出部本体71の左側の段差部に設けられた複数の開口部にそれぞれ係合している。また、左側レール基板80に設けられた複数の凹部に、引出部本体71の左側の段差部に設けられた複数の凸部がそれぞれ嵌合している。これにより、左側レール基板80は引出部本体71の左側の段差部に取り付けられている。
<動作>
次に、引出部7の出し入れの動作例について説明する。
図19は、引出部7がフレームユニット10に出し入れ自在に収容されている状態を示す斜視図である。図19において、引出部7の左側レール基板が有するローラー(以下、引出部7の左側ローラーともいう。)は、フレームユニット10の左側面に取り付けられた側板5の上側レール部の下面と、フレームユニット10の左底梁部の下側レール部の上面との間に配置されている。また、引出部7の右側レール基板90が有するローラー(以下、引出部7の右側ローラーともいう。)は、フレームユニット10の右側面に取り付けられた側板5の上側レール部55の下面と、フレームユニット10の右底梁部の下側レール部の上面との間に配置されている。
また、図19において、左側転動部材のローラー(以下、フレームユニット10の左側ローラーともいう。)は左側レール基板のレール部を下側から支持した状態で回転することが可能となっている。前面右側転動部材30のローラー(以下、フレームユニット10の右側ローラーともいう。)は右側レール基板90のレール部を下側から支持した状態で回転することが可能となっている。
これにより、引出部7を出し入れすると、引出部7の左側ローラーは、上側レール部と下側レール部とに案内されてチェスト本体前後方向に転動する(すなわち、回転しながら動く)。同様に、引出部7の右側ローラーも、上側レール部と下側レール部とに案内されてチェスト本体前後方向に転動する。
ここで、引出部7を出し入れする際に、引出部7の重心が、フレームユニット10の左側ローラーとフレームユニット10の右側ローラーとを結ぶ位置よりも、チェスト本体前後方向の後側にある場合は、引出部7は後ろのめりとなる。このため、引出部7の左側ローラーは左底梁部の下側レール部に押し当てられた状態で転動し、引出部7の右側ローラーは右底梁部の下側レール部に押し当てられた状態で転動する。つまり、引出部7の左側ローラーと引出部7の右側ローラーは、下側レール部に案内されて転動する。
一方、引出部7の重心が、フレームユニット10の左側ローラーとフレームユニット10の右側ローラーとを結ぶ位置よりも、チェスト本体前後方向の前側にある場合は、引出部7は前のめりとなる。このため、引出部7の左側ローラーは、フレームユニット10の左側面に配置された側板5の上側レール部に接触した状態で転動する。また、引出部7の右側ローラーは、フレームユニット10の右側面に配置された側板5の上側レール部に接触した状態で転動する。つまり、引出部7の左側ローラーと引出部7の右側ローラーは、上側レール部に案内されて転動する。
<対応関係>
この実施形態では、前面左側支柱11及び前面右側支柱12が本考案の「第1の支柱」に対応し、後面左側支柱13及び後面右側支柱14が本考案の「第2の支柱」に対応している。また、左側底梁部15及び右側底梁部16が本考案の「底梁部」に対応している。また、溝部153、163が本考案の「凹部」に対応している。また、側板5が本考案の「チェスト用側板」に対応している。
<実施形態の効果>
本考案の実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)フレームユニット10の左右の側に取り付けられる側板5の内側面5aに、引出部7の出し入れのための移動を案内するガイド部53が設けられている。これにより、チェスト本体への引出部7の出し入れを操作性よく行うことができる。
(2)また、上記のガイド部53は、側板5の内側面5aに設けられている。ここで、側板5は、フレームユニット10よりも構造が簡単でサイズも小さくて済む。このため、側板5にガイド部53を設けても、側板5を形成するための金型の構造はそれほど複雑とはならず、ガイド部53を有する側板5を金型を用いた射出成型技術で容易に形成することができる。これにより、ガイド部をフレームユニットに設ける場合と比べて、チェストの製造コストの増大を抑制することができる(すなわち、安価に製造することが可能である)。
(3)また、側板5とフレームユニット10は別々に形成される。側板とフレームユニットとが一体で形成される場合と比べても、側板5とフレームユニット10とを形成するための金型の構造を簡単することができる。これにより、チェストの製造コストの増大を抑制することができる。
(4)また、フレームユニット10の左側底梁部15に下側レール部151が設けられており、右側底梁部16に下側レール部161が設けられている。これにより、引出部7の重心がチェスト本体前後方向の後ろ側にあり、引出部7の左側ローラーと右側ローラー93とがそれぞれ上側レール部55から離れている場合でも、引出部7の左側ローラーと右側ローラー93とを下側レール部151、161でそれぞれ案内することができる。したがって、チェスト本体10への引出部7の出し入れをさらに操作性よく行うことができる。
(5)また、側板5のガイド部53は、側板5のチェスト本体前後方向の前側から後側まで連続して設けられている。これにより、フレームユニット10の左側面に取り付けられる側板と、フレームユニット10の右側面に取り付けられる側板とを共通化することができる。左右の側板が共通化されていない場合と比べて、側板を形成するための金型の種類を減らすことができるので、側板の製造コストを抑制することができる。
(6)また、左側底梁部15の上面15aには溝部153が形成されている。側板5の上側レール部55の下面55b には凸部59が形成されている。そして、溝部153に凸部59が挿入されると、凸部59のストッパ部592が溝部153の上側の開口縁部に係止される。これにより、側板5は左側底梁部15に固定され、チェスト本体上下方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。例えば、引出部7を出し入れする際に、引出部7の左側ローラーが側板5の上側レール部55に接触して上方へ押し上げようとする場合でも、ストッパ部592が溝部153に係止されているため、側板5がフレームユニット10の左側面から外れることを防ぐことができる。
同様に、右側底梁部16の上面16aにも溝部163が形成されている。この溝部163に上側レール部55の凸部59が挿入されると、凸部59のストッパ部592が溝部153の上側の開口縁部に係止される。これにより、側板5は右側底梁部16に固定され、チェスト本体上下方向で、側板5がフレームユニット10から外れないようにすることができる。
(7)また、チェスト本体10の左側面では、側板5の第1の取付部61がチェスト本体前後方向で前面左側支柱11を挟み込み、側板5の第2の取付部66がチェスト本体前後方向で後面左側支柱13を挟み込む。チェスト本体の左側面では、側板5の第1の取付部61がチェスト本体前後方向で後面右側支柱14を挟み込み、側板5の第2の取付部66がチェスト本体前後方向で前面右側支柱12を挟み込む。これにより、チェスト本体前後方向で、前面左側支柱11と後面左側支柱13とが側板5で固定されると共に、前面右側支柱12と後面右側支柱14とが側板5で固定されるので、フレームユニット10の剛性を高めることができる。
(8)引出部7の左側部の外周面に左側レール基板80が取り付けられ、引出部7の右側部の外周面に右側レール基板90が取り付けられている。左側レール基板80及び右側レール基板90のそれぞれの取付位置は、引出部7の底面ではなく、引出部7の側部の外周面である。これにより、レール基板が引出部7の直下に位置する他の引出部7の前面板73や、この他の引出部7に収容された衣類や小物等に接触することを防ぐことができるので、引出部7の出し入れを操作性よく行うことができる。また、レール基板の厚さを考慮して引出部の深さを全体的に浅くしたり、引出部の上下方向の配置間隔を大きくしたりしないで済むため、チェストの収納効率の低下を抑制することができる。
(9)また、引出部7の右側部には下側を向く開口部713が設けられ、右側レール基板90には上側を向いて開口部713に係合する係合部97が設けられている。これにより、引出部7に右側レール基板90を取り付ける取付工程では、引出部本体71を上下ひっくり返した状態(すなわち、引出部本体71の底面を上方に向けた状態)で、引出部本体71の開口部713にレール基板90の係合部97を上側から挿入することで、レール基板90を引出部本体71に取り付けることができる。左側レール基板80の取付工程も同様である。このように、引出部本体71へのレール基板の取付けを容易に行うことができる。
(10)前面左側支柱11の内側面11aには、係合部110の上側係合部111と下側係合部116とが設けられている。前面左側転動部材20をチェスト本体1に取り付ける取付工程では、チェスト本体1の前面側から上側係合部111と下側係合部116との間のスペースに支持部材22を入り込ませて、支持部材22を係合部110に係合させる。
チェスト本体1の前面側から支持部材22を押し込むだけで、チェスト本体1に前面左側転動部材20を取り付けることができる。この取付に螺子は不要である。前面右側転動部材30の取付工程も同様である。したがって、チェスト本体1への転動部材の取付作業を容易に実行することができる。
(11)また、チェスト本体1への転動部材の取付作業は、チェスト本体1の前面側から行う。ここで、チェスト本体1の前面側には、取付作業の障りとなるような他の構成物(例えば、天板や他の枠体)は存在せず、取付装置を配置するためのスペースを容易に確保することができる。したがって、チェスト本体1への前面左側転動部材20と前面右側転動部材30との取付作業を、取付装置を用いて自動で行う(すなわち、自動化する)ことも可能である。
(12)側板5は、前面左側支柱11の外側面から後面左側支柱13の外側面まで(または、前面右側支柱12の外側面から後面右側支柱14の外側面まで)を連続して覆う形状に形成されている。作業者は、側板5の側部を手に持った状態で、側板5をチェスト本体1に取り付けてもよい。ここで、側板5のチェスト本体前後方向の前方や後方には、側板5の取付作業の障りとなるような他のチェスト構成物(例えば、支柱等)は存在せず、側板5の側部を支える作業者の指が側板5と他のチェスト構成物との間に挟まれる可能性はほとんどない。したがって、チェスト本体1への側板5の取付作業を容易に実行することができる。
(13)また、側板5の取付作業を、取付装置を用いて自動化してもよい。その場合は、側板5の側部を取付装置のアームで支えるようにしてもよい。側板5のチェスト本体前後方向の前方や後方に、取付作業の障りとなるような他のチェスト構成物は存在せず、アームを配置するためのスペースを容易に確保することができる。したがって、側板5の取付作業を容易に自動化することができる。
(14)また、側板5は、前面左側支柱11の外側面から後面左側支柱13の外側面まで(または、前面右側支柱12の外側面から後面右側支柱14の外側面まで)を連続して覆っている。側板5の下から各支柱の外側面は露出せず、チェスト本体1の左右の側は側板5で覆われている。これにより、チェストの外観性を高めることができる。
<変形例>
上記の実施形態では、収納部を5個積層した(すなわち、5段の)チェストについて説明した。しかしながら、本考案において、チェストが備える収納部の数は5個に限定されるものではなく、1個以上であればよい。すなわち、本考案に係るチェストは、1段でも、2段以上でもよい。このような場合でも、上記した実施形態の効果を奏する。
<その他>
本考案は、以上に記載した実施形態や変形例に限定されるものではない。当業者の知識に基づいて実施形態や変形例に設計の変更を加えてもよく、そのような変更等が加えられた態様も本考案の技術的範囲に含まれる。
1 チェスト本体
5 側板
5a 内側面
7 引出部
9 天板
10 フレームユニット
11 前面左側支柱
11a、12a、13a、14a 内側面
12 前面右側支柱
13 後面左側支柱
14 後面右側支柱
15 左側底梁部
15a、16a 上面
16 右側底梁部
17 前側底梁部
18 後側底梁部
20 前面左側転動部材
21、31 ローラー
22、32 支持部材
23、33 軸部
24、34 第1ストッパ部
25、35 第2ストッパ部
30 前面右側転動部材
51 側板本体
53 ガイド部
55 上側レール部
55a 上面
55b 下面
57 補強部
59 凸部
61 第1の取付部
62、63 係止板
66 第2の取付部
67、68 係止板
69 掛止部
71 引出部本体
73 前面板
80 左側レール基板
90 右側レール基板
91 レール基板本体
93 ローラー
95 レール部
97 係合部
99 凹部
100 チェスト
110、120 係合部
101〜104 連結用凸部
111、121 上側係合部
112、122 第1開口部
116、126 下側係合部
117 、127 第2開口部
151、161 下側レール部
151a、161a 上面
153、163 溝部
571 補強板
571a 内側面
571b 外側面
572 補強片
591 係合部
592 ストッパ部
621、671 爪部
711 段差部
713 開口部
715 凸部

Claims (6)

  1. 正面側から見て、前面左側及び前面右側にそれぞれ配置される第1の支柱と、後面左側及び後面右側にそれぞれ配置される第2の支柱とを有するチェスト本体と、
    前記チェスト本体の左右の側に取り付けられる側板と、
    前記チェスト本体の前面側から、前記第1の支柱と前記第2の支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容される引出部とを備え、
    前記側板は、前記チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、前記第1の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面から、前記第2の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面までを連続して覆うチェスト。
  2. 前記側板は、前記第1の支柱に取り付けられる第1の取付部と、前記第2の支柱に取り付けられる第2の取付部とを有する請求項1に記載のチェスト。
  3. 前記第1の取付部は前記チェスト本体前後方向で前記第1の支柱を挟み込み、
    前記第2の取付部は前記チェスト本体前後方向で前記第2の支柱を挟み込む請求項2に記載のチェスト。
  4. 前記チェスト本体は、前記チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、前記第1の支柱の下部と前記第2の支柱の下部との間に配設された底梁部を有し、
    前記底梁部の上面には凹部が形成されており、
    前記第1のレール部の下面には凸部が形成されており、
    前記凹部に前記凸部が嵌合することによって、前記側板が前記底梁部に取り付けられる請求項1から請求項3の何れか一項に記載のチェスト。
  5. 前記凹部は、前記底梁部の上面に形成された前記チェスト本体左右方向に延びる溝部を有し、
    前記溝部は、前記チェスト本体左右方向の外側の端部を開口することで前記凸部が挿入可能となっている請求項4に記載のチェスト。
  6. 正面側から見て、前面左側及び前面右側にそれぞれ配置される第1の支柱と、後面左側及び後面右側にそれぞれ配置される第2の支柱とを有するチェスト本体と、前記チェスト本体の前面側から、前記第1の支柱と前記第2の支柱とで囲まれる空間部に出し入れ自在に収容される引出部とを備えるチェストの、前記チェスト本体の左右の側に取り付けられるチェスト用側板であって、
    前記チェスト本体の左右の側それぞれにおいて、前記第1の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面から、前記第2の支柱の前記チェスト本体左右方向の外側を向いた外側面までを連続して覆うチェスト用側板。
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