JP5399090B2 - 建物の壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁構造に関するものである。
住宅等の建物においては、壁に幅木などの見切り材が設けられていることがある。また、その見切り材について多機能化を図る技術が提案されている。例えば特許文献1には、建物内空間において見切り材としての幅木が壁における床面側の端部に取り付けられており、その幅木にはワイヤの一端を係止するための係止片が形成されている構成が開示されている。この構成では、ワイヤの他端が家具の上部に係止されることにより、家具が転倒することを防止できる。また、この構成において、幅木は壁仕上面側から壁の下地部材に対してスクリュー螺子により固定されている。
特開2006−192100号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている構成においては、幅木に形成されている係止片がワイヤの一端を係止するものであり、その用途は家具の固定だけに限られる。また、幅木は壁面材を介して壁の下地部材に対して固定されているため、壁面材を壁の下地部材から取り外す場合には、その壁面材だけでなく幅木も取り外す必要がある。この場合、例えば内装変更などのリフォーム時において壁面材の取り外し作業が煩雑になるとともに、壁の復旧作業を行う際には壁面材に加えて幅木を再び下地部材に対して取り付ける必要がある。したがって、幅木やそれ以外の見切り材の取り付け構造について改善の余地がある。
本発明は、壁面材及び見切り材を含んで構成されている壁構造について、見切り材の多機能化を図りつつ壁面材の着脱作業を容易化することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、建物内に壁面を形成する壁面材と、前記壁面材の端部に沿って設けられている見切り材とを備えている建物の壁構造であって、前記見切り材は、建物内空間側に開放され且つ前記見切り材の長手方向に延びる見切り溝部を有しており、前記見切り溝部には、前記壁面材の端部を支持する支持状態及び支持しない非支持状態に移行可能な可動支持部が設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、見切り溝部に対して物品を差し込むことなどにより、壁面材に対して例えばネジを螺着しなくても、その物品を壁面に対して固定することができる。この場合、壁面材を傷つけることなく物品を壁面に対して固定することができ、しかも、物品を壁面に対して容易に固定することができる。さらに、見切り溝部に設けられた可動支持部により壁面材の端部が支持されているため、見切り材には、壁面に対して物品を固定する機能だけでなく壁面材を支持する機能が付与されていることになる。
また、見切り材において、可動支持部が支持状態にある場合にその可動支持部により壁面材が支持され、可動支持部が非支持状態にある場合に可動支持部による壁面材の支持が解除される。つまり、単に可動支持部の状態を移行させることにより壁面材の着脱を行うことができる。したがって、壁面材が例えばネジにより柱等の構造体に対して固定されている構成に比べて、例えばリフォーム時における壁面材の着脱作業が容易となる。さらに、見切り材が壁面材に対して取り付けられている構成では壁面材を着脱させる際に見切り材も一緒に着脱させる必要があるが、見切り材を着脱させる必要がないため、壁面材の着脱作業が煩雑になることを抑制できる。
以上の結果、見切り材の多機能化を図りつつ壁面材の着脱作業を容易化することができる。
第2の発明では、前記見切り材は、水平方向に延びるように且つ上下に離間して複数配置されており、前記壁面材は、その上端部及び下端部が上下の見切り材にそれぞれ支持されている。
第2の発明によれば、1つの壁面を複数の壁面材により形成することができる。この場合、壁面材を取り扱いの容易な大きさとすることにより、壁面材の着脱作業をより一層容易化することができる。また、壁面材を部分的に取り替えることにより、壁面の美観を高めることができる。
第3の発明では、前記見切り材において、前記見切り溝部を挟んで対向する一対の対向部のうち少なくとも一方は、前記見切り溝部から凹んだ凹部を前記壁面材の背面側に有している。
第3の発明によれば、見切り溝部は壁面材の表裏両側に通じているため、建物内空間から物品を凹部に収納することが物品を壁面材の裏側に収納することになる。この場合、物品の収納に際して壁面材を取り外す必要がなく、収納作業を容易に行うことができる。しかも、物品を壁面材の表側に露出させている構成に比べて、建物内空間における装飾性を高めることができる。
また、物品が見切り溝部に差し込まれている場合にその物品の一部が凹部に入り込んでいれば、物品の一部が凹部に係止された状態となる。このため、その物品を単に建物内空間側へ引っ張っても見切り溝部から抜き取ることができない。したがって、壁面に対して物品を固定する作業を容易なものとしつつ、物品が意図せずに壁面から落下することを抑制できる。
なお、前記凹部は下方に向けて凹んでいることが好ましい。この場合、物品を単に凹部に入れ込むだけでその物品の収納作業を完了させることが可能となるため、例えば凹部が上方に向けて凹んでいる構成に比べて収納作業を容易化することができる。
第4の発明では、前記見切り材は、前記可動支持部に加えて、前記壁面材の端部を該壁面材の表裏両側から挟んで支持するように設けられた溝状支持部を有しており、前記壁面材の両側に配置された各見切り材のうち、一方は前記壁面材の一端を前記溝状支持部により支持し、他方は該壁面材の他端を前記可動支持部により支持する。
第4の発明によれば、壁面材の取り付け作業を行う場合に、まず壁面材の一端を溝状支持部に嵌め込み、それから他端を可動支持部により固定することができる。これとは逆に、壁面材の取り外し作業を行う場合に、まず壁面材の一端を可動支持部により支持解除し、それから他端を溝状支持部から抜き取ることにより支持解除することができる。この場合、壁面材の両端がともに可動支持部により支持される構成とは異なり、壁面材の着脱に際して一方の見切り材の可動支持部だけを状態移行させればよい。また、壁面材の両端がともに溝状支持部により支持される構成とは異なり、壁面材の着脱に際して見切り材を一緒に着脱させる必要がない。したがって、壁面材の着脱作業を容易化することができる。
第5の発明では、前記可動支持部は、前記見切り溝部から前記建物内空間側に延びるとともに前記壁面材の前記建物内空間側の側面に当接する壁当接部を有し、前記壁当接部は、前記可動支持部が前記支持状態にある場合に前記壁面材に当接する位置に保持され、前記可動支持部が前記非支持状態にある場合に前記壁面材に当接しないものとなっている。
第5の発明によれば、可動支持部が支持状態にある場合、壁当接部が壁面材における建物内空間側の側面に引っ掛かっているため、壁面材を建物内空間側へ取り外すことができない。その一方で、可動支持部が非支持状態にある場合、壁当接部が壁面材における建物内空間側の側面に引っ掛かっていないため、壁面材を建物内空間側へ取り外すことができる。したがって、壁面材を好適に支持しつつ、壁面材の着脱作業を容易に行うことができる。
第6の発明では、前記可動支持部は、前記見切り溝部を挟んで対向する一対の対向部のうち一方の対向部に重ねて設けられる可動板部を有しており、他方の対向部と前記可動板部との間に嵌め込み部材が嵌め込まれるようになっている。
第6の発明によれば、見切り溝部において、可動板部とその可動板部に重なっていない方の対向部との間に嵌め込み部材が嵌め込まれている場合、可動板部がその可動板部と重なっていない方の対向部側に向けて移動することが嵌め込み部材により規制される。したがって、嵌め込み部材を見切り溝部の長手方向における少なくとも一部に嵌め込むことにより、可動支持部を支持状態にて容易に状態保持させることができる。
第7の発明では、前記見切り材は、水平方向に延びるように配置されており、上下方向に延びる建物の構造体に対して固定されている。
第7の発明によれば、見切り材は建物の構造体により支持されているため、仮に見切り材や壁面材に対して強い負荷が加えられたとしても、それら見切り材や壁面材はその負荷に耐えることができる。なお、建物の構造体としては柱が挙げられる。
第8の発明では、前記見切り溝部には、家具の背面に設けられた被係合部に係合する係合部が着脱可能に設けられている。
第8の発明によれば、家具が見切り溝部に対して係合部を介して固定されていることになる。したがって、見切り溝部を使用することにより家具が移動したり転倒したりすることを回避できる。なお、見切り溝部は見切り材としての幅木に設けられていることが好ましい。この場合、例えば見切り溝部が天井面の端部に沿った見切り材としての廻り縁に設けられている構成とは異なり、家具をその高さに関係なく固定することができる。
本実施形態における居室周辺の構成を示す斜視図。 外壁の構成を示す図。 中間見切り材により内壁材を支持させる手順について説明するための説明図。 アタッチメントが取り付けられた床見切り材周辺の構成を示す図。 別の中間見切り材の構成を示す図。 別の中間見切り材により内壁材を支持させる手順について説明するための説明図。 別の中間見切り材の構成を示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は建物10における居室11周辺の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、住宅等の建物10はリビングや居間等の居室11を有している。建物内空間としての居室11はその四方が壁13により囲まれている。壁13の一部は外壁となっており、その他の部分は建物内を仕切る仕切壁となっている。壁13のうち外壁には窓14が形成され、内壁には他の建物内空間への出入りが可能な出入口17が形成されており、出入口17には開き戸18が設けられている。
壁13は居室11側に内壁面21を形成しており、その内壁面21に沿って延びる床見切り材25、天井見切り材26及び中間見切り材27を有している。床見切り材25は内壁面21と床面22との境界部に沿って水平方向に延びる幅木となっており、天井見切り材26は内壁面21と天井面23との境界部に沿って水平方向に延びる天井側の廻り縁となっている。中間見切り材27は床見切り材25と天井見切り材26との間にてそれら見切り材25,26と平行に上下2段で延びており、床見切り材25寄りと天井見切り材26寄りとにそれぞれ配置されている。
なお、天井見切り材26と上段の中間見切り材27との離間距離は400mm程度、中間見切り材27同士の離間距離は1200mm程度、下段の中間見切り材27と床見切り材25との離間距離は800mm程度となっている。
各見切り材25〜27について図2を参照しつつ説明する。図2は壁13の構成を示す縦断面図であり、(a)には天井見切り材26の断面構造を拡大して示し、(b)には中間見切り材27の断面構造を拡大して示し、(c)には床見切り材25の断面構造を拡大して示す。なお、ここでは壁13のうち外壁について説明する。
壁13の内部には柱31が所定の間隔で複数設けられている。柱31を挟んで屋外側には外壁材32が配置されており、居室11側には壁面材としての内壁材33が配置されている。内壁材33は上下に並べて複数配置されており、それら内壁材33により居室11の内壁面21が形成されている。また、上下に隣り合う内壁材33の間には中間見切り材27が設けられており、この中間見切り材27により上下の内壁材33の間に隙間が形成されている。内壁材33は、石膏ボードや壁下地材、壁紙などにより形成された内壁パネルとなっており、外壁材32は下地フレームやサイディングボードなどにより形成された外壁パネルとなっている。なお、外壁材32と内壁材33との間には断熱材(図示略)が設けられている。
壁13において、床見切り材25、天井見切り材26及び中間見切り材27は柱31の居室11側に配置されている。これら見切り材25〜27は柱31に対して取り付け固定されており、それぞれ内壁材33を支持している。ここでは、まず中間見切り材27について説明する。
図2(b)に示すように、中間見切り材27は、溝状支持部としての見切り本体41と、可動支持部としての可動支持板42とを有している。見切り本体41及び可動支持板42は金属材料により長尺状に形成されており、見切り本体41は水平方向に延びる向きで柱31に取り付けられている。
見切り本体41は、上下の内壁材33の隙間に合わせて対向して設けられる上面部45及び下面部46を有している。上面部45には、内壁材33を挟むようにして、すなわち内壁材33に対して表裏両側から重なるようにして、上方に起立する一対の上側起立部51a,51bが形成されており、それら上側起立部51a,51bは、内壁材33の厚みと同寸法の間隔だけ離れて配置されている。中間見切り材27の上端側の内壁材33は、その下端部分が2つの上側起立部51の間に挟まれ、且つその下端面が上面部45に当接した状態で設置されるようになっている。
また、上面部45は、奥側の上側起立部51aの前後で段差状に形成されており、奥側の上側起立部51aを境界としてそれよりも奥方が上方へ向けて凹んでいる。この場合、上面部45には上方へ向けて凹んだ奥側凹部52が形成されており、奥側凹部52は内壁材33を挟んで居室11とは反対側(内壁材33の背面側)に配置されている。
下面部46には、上記2つの上側起立部51a,51bのうち奥側(内壁材33の背面側)の上側起立部51aと上下方向で同じ位置に、下方に起立する下側起立部53が形成されている。この場合、下面部46において下側起立部53から屋内側先端部までの長さは内壁材33の厚みと同じになっている。
見切り本体41において、内壁材33よりも奥側となる部位には、上面部45及び下面部46に連続して奥面部55が形成されている。奥面部55はその奥側の面を柱31に当接させて状態でビス等の固定手段により固定されており、それにより見切り本体41が柱31に対して取り付け固定されている。
また、見切り本体41においては、上面部45、下面部46及び奥面部55により居室11側へ向けて開放された側方溝部57が形成されている。この場合、上面部45と下面部46との離間距離が側方溝部57の溝幅となっている。
可動支持板42は、縦断面略L字状に形成された板部材となっており、見切り本体41の下面部46と略同じ大きさを有する重ね板部61と、その重ね板部61の端部から同重ね板部61に直交する向きに延びる壁当接部62とを有する。可動支持板42は重ね板部61が側方溝部57内に入り込むようにして設置されており、重ね板部61はその奥側端部にて軸64により回動可能に支持された可動板部となっている。可動支持板42は、その回動に伴って重ね板部61が見切り本体41の下面部46に重なる状態と、重ね板部61が下面部46から離れる状態とに移行可能になっている。
可動支持板42において、重ね板部61が下面部46に重なった状態では壁当接部62が下面部46よりも下方に延び、壁当接部62と見切り本体41の下側起立部53とが内壁材33の厚みと同寸法の間隔だけ離れて互いに対向している。この場合、図の下側の内壁材33は、その上端部分が見切り本体41の下側起立部53と可動支持板42の壁当接部62との間に挟まれ、且つその上端面が見切り本体41の下面部46に当接した状態で設置されるようになっている。ここで、可動支持板42について、重ね板部61が下面部46と重なっている状態が内壁材33を居室11側から支持する支持状態となり、重ね板部61が下面部46から離れる状態が内壁材33を支持しない非支持状態となる。
可動支持板42の壁当接部62は、見切り本体41の屋内側の上側起立部51bと上下方向で同じ位置に設けられている。この場合、中間見切り材27の上下端側に配置された各内壁材33は同一平面上に配置されていることになる。
なお、可動支持板42は、図示のように軸64により回動可能に支持される構成以外に、上下方向にスライド移動可能な構成であってもよい。いずれにしろ、重ね板部61が見切り本体41の下面部46に重なることで壁当接部62が見切り本体41の下側起立部53と対向する状態と、重ね板部61が下側起立部53から離れることで壁当接部62が見切り本体41の下側起立部53と対向しない状態とで移行可能になっていればよい。
また、図2(a),図2(c)に示すように、床見切り材25及び天井見切り材26は中間見切り材27と同様の構成となっている。ただし、天井見切り材26の上方には天井面23が存在しており、見切り本体41において一対の上側起立部51に内壁材33の下端部は入り込まない。したがって、天井見切り材26には、それら上側起立部51の間のスペースを埋めるための隙間埋め部材66が取り付けられている。
同様に、床見切り材25の下方には床面22が存在しており、見切り本体41の下側起立部53と可動支持板42の壁当接部62との間に内壁材33の上端部が入り込まない。したがって、床見切り材25には、それら下側起立部53と壁当接部62との間のスペースを埋めるための隙間埋め部材67が取り付けられている。
ここで、上下2つの中間見切り材27により内壁材33を支持させる手順について、図3を参照しつつ説明する。なお、図3においては外壁材32の図示を省略する。
まず、図3(a)に示すように、柱31に対して中間見切り材27を上下2段に内壁材33の上下寸法に合わせて離間させて取り付ける。次に、図3(b)に示すように、内壁材33の下端部を、下段の中間見切り材27における見切り本体41の上面部45に当接させるように一対の上側起立部51の間に差し込み、その一方で、上段の中間見切り材27における可動支持板42を回動させて非支持状態に移行させる。そして、図3(c)に示すように可動支持板42を非支持状態にて保ちつつ、内壁材33の上端部を、上段の中間見切り材27における下面部46及び下側起立部53に当接させる。その後、図3(d)に示すように可動支持板42を支持状態とし、内壁材33の上端部を見切り本体41の下側起立部53と可動支持板42の壁当接部62とにより挟むようにして支持する。以上の手順により、上下2段に配置された各中間見切り材27に内壁材33を取り付ける作業が行われる。
見切り材25〜27には、その見切り材25〜27に取り付けられ、可動支持板42を支持状態にて保持するアタッチメント71が取り付けられる。ここでは、床見切り材25に取り付けられた状態のアタッチメント71について、図4を参照しつつ説明する。図4はアタッチメント71が取り付けられた状態の床見切り材25周辺の構成を示す図であり、(a)に床見切り材25周辺の斜視図を示し、(b)に床見切り材25周辺の平面図を示す。
図4(a)に示すように、アタッチメント71は、床見切り材25における側方溝部57内に差し込まれる差込部73と、差込部73の居室11側に設けられたフック部74とを有している。差込部73は全体として円柱状に形成されており、その長さ寸法は側方溝部57の深さ寸法より大きなっている。また、差込部73は、その直径が見切り本体41の上面部45と可動支持板42の重ね板部61との離間距離と同じ又はそれより若干小さくなっている。フック部74は、略直方体状に形成されており、側方溝部57よりも居室11側にて差込部73の端部から上方へ延びている。
差込部73におけるフック部74とは反対側の端部には、差込部73が側方溝部57に差し込まれた状態で奥側凹部52に係止される係止部75が設けられている。係止部75はフック部74と同じ方向に向けて延びており、奥側凹部52に入り込むことが可能な形状及び大きさとなっている。
アタッチメント71は、係止部75が側方溝部57の長手方向に延びる向きで、差込部73を側方溝部57における見切り本体41の上面部45と可動支持板42の重ね板部61との間に差し込み、その後、係止部75を奥側凹部52に入り込ませるよう回転させることにより床見切り材25に対して取り付けられる。この場合、係止部75が奥側凹部52に係止されているため、アタッチメント71を単に居室11側へ引っ張られても差込部73を側方溝部57から抜き取ることができない。また、この場合、フック部74は差込部73から上方へ起立した状態となっている。なお、人はフック部74を手で持ってアタッチメント71を床見切り材25に取り付ける作業を行うと考えられる。したがって、フック部74はハンドル部としての機能を有していることになる。
さらに、この場合、側方溝部57において差込部73が上面部45及び重ね板部61の両方に当接するため、差込部73が支障となって可動支持板42を回動させることができない。つまり、差込部73を支持状態にて状態保持することができる。したがって、アタッチメント71が中間見切り材27や天井見切り材26に取り付けられている場合、アタッチメント71を取り外さない限りはそれら見切り材26,27から内壁材33の上端部を取り外すことができない。
また、図1に示すように、居室11において壁際に載置されているタンス等の家具81はアタッチメント71を使用して固定されている。この場合、図4(a)に示すように、家具81の背面が内壁面21と対向しており、その背面には家具用金具83が取り付けられている。家具用金具83は長方形状の板部となっており、厚み方向において一方に向けて凹んだ金具凹部84を長手方向の略中央に有している。金具凹部84における開放側の各先端部には、対向する先端部とは反対側に向けて突出する外側突出部85がそれぞれ形成されている。
家具用金具83は、金具凹部84の開放側を家具81に向けて且つ外側突出部85を家具81の背面に当接させた状態にて、ネジ等の固定手段により家具81に固定されている。この場合、家具用金具83において外側突出部85と金具凹部84とは水平方向に並んでいる。また、この場合、家具用金具83の金具凹部84と家具81の背面との間には鉛直方向に延びる孔部87が形成された状態となっており、孔部87はアタッチメント71のフック部74を差し込み可能な大きさ及び形状となっている。孔部87にはその下方からフック部74が差し込まれる。なお、この差し込み作業は、家具81を持ち上げて再び床面22に降ろす際に行われる。
図4(b)に示すように、孔部87にアタッチメント71のフック部74が差し込まれた状態では、家具用金具83の金具凹部84にフック部74が引っ掛かっており、家具81が水平方向へ移動したり転倒したりすることが規制されている。
家具81の他にも、アタッチメント71のフック部74に物品を引っ掛けることによりその物品の固定が可能となっている。例えば、図1に示すように、時計91や絵画92、手摺棒93、カーテンレール94、棚95などを内壁面21に対して固定することが可能となる。
以上詳述した第1の実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
床見切り材25、天井見切り材26及び中間見切り材27にはそれぞれ側方溝部57が形成されている。この場合、その側方溝部57にアタッチメント71やそれに相当する部材を取り付けることにより、アタッチメント71のフック部74に時計91等の物品を引っ掛けたり側方溝部57に物品の一部を差し込んだりすることができるため、内壁面21に対する物品の固定を容易に行うことができる。しかも、ネジ等の螺着により物品を固定する場合とは異なり、内壁面21を傷つけることがない。また、見切り材25〜27にアタッチメント71が取り付けられた場合、見切り本体41の奥側凹部52にアタッチメント71の係止部75が係止することにより、単にアタッチメント71は居室11側へ向かう外力が加えられても見切り材25〜27から離脱してしまうことがない。これにより、見切り材25〜27に対して固定されている物品が落下してしまうことを回避できる。
内壁材33は見切り材25〜27により支持されているため、内壁材33が例えば柱31に対して取り付けられている構成とは異なり、例えばリフォーム時に内壁面21を柱31から取り外す場合に、壁13において見切り材25〜27を取り外すことなく内壁材33だけを取り外すことが可能となる。この場合、内壁材33を着脱させるその作業が煩雑になることを抑制できる。また、見切り材25〜27の可動支持板42を支持状態及び非支持状態のいずれかに移行させることにより内壁材33の着脱が可能となるため、内壁材33の着脱作業を容易化することができる。しかも、例えばネジにより内壁材33が見切り材25〜27に固定されている構成とは異なり、見切り材25〜27に傷を付けることがない。
以上の結果、見切り材25〜27の多機能化を図りつつ、内壁材33の着脱作業を容易化することができる。
見切り材25〜27は柱31に対して取り付け固定されている。このため、仮に見切り材25〜27や内壁材33に対して外力などの大きな負荷が加えられたとしても、それら見切り材25〜27や内壁材33はその負荷に耐えることができる。また、見切り材25〜27の取り付け対象となる柱31は複数とされているため、見切り材25〜27に負荷が加えられた場合に、例えば見切り材25〜27が1つの梁に対して取り付け固定されている構成とは異なり、その負荷を1つの梁ではなく複数の柱31に分散させることができる。
床見切り材25は幅木となっているため、アタッチメント71や家具用金具83などを介して床見切り材25に対して家具81が固定されている場合、その固定部分が家具81の下部となる。したがって、例えば廻り縁としての天井見切り材26に対して家具81を固定する場合とは異なり、家具81の高さに関係なくその家具81を床見切り材25に対して固定することができる。しかも、床見切り材25は複数の柱31に対して強固に固定されているため、地震発生時において、家具81が床見切り材25や柱31もろとも移動したり倒れたりすることを回避できる。つまり、家具81の移動防止や転倒防止を好適に実現できる。
見切り材25〜27は上下に複数段となるように配置されており、それら見切り材25〜27の間のスペースごとに内壁材33がそれぞれ取り付けられている。この場合、各内壁材33を取り扱いの容易な大きさとすることが可能となり、内壁材33が過剰に大きい場合に比べて、内壁材33の着脱作業を容易化することができる。また、床見切り材25と中間見切り材27との間の内壁材33だけを部分的に取り替えるといったことも可能となるため、内壁材33の着脱作業の容易化をより一層図ることができる。したがって、内装変更を容易に行ったり、居室11における内壁面21の装飾性を高めたりすることができる。
見切り材25〜27において内壁材33の背面側に設けられている奥側凹部52は、側方溝部57から上方へ凹んでいるため、居室11側から電線ケーブル等の物品を奥側凹部52へ収納することができる。この場合、奥側凹部52に収納した物品が居室11側に露出しないようにすることができるため、内壁面21における装飾性が低下することを回避できる。しかも、この場合、内壁材33を取り外す必要がないため、内壁材33の背面側への物品の収納を容易に行うことができる。
内壁材33においては、その下端部分が見切り本体41の一対の上側起立部51a,51bの間に挟まれて支持され、その上端部分が、見切り本体41の下側起立部53と支持状態にある可動支持板42の壁当接部62との間に挟まれて支持されている。この場合、可動支持板42を非支持状態に移行させるだけで内壁材33の上端部分の支持を解除することができ、その後、一対の上側起立部51の間から内壁材33の下端部分を抜き取ることにより内壁材33を取り外すことができる。
これに対して、例えば、内壁材33の上下両端部がともに見切り本体41の一対の上側起立部51の間に挟まれて支持される構成では、固定されている見切り本体41に対して内壁材33を取り付けることができない。つまり、内壁材33の着脱に伴って見切り材25〜27も着脱させる必要が生じてしまう。また、内壁材33の上下両端部がともに支持状態にある可動支持板42により支持される構成では、内壁材33の上下に配置された見切り材25〜27のそれぞれに対して可動支持板42の状態移行作業を行う必要がある。つまり、内壁材33を着脱させる作業の困難性が高まってしまう。
見切り材25〜27において、可動支持板42が支持状態にある場合、壁当接部62が内壁材33とそれよりも居室11側にて重なっている。この場合、壁当接部62が内壁材33に引っ掛かった状態となっているため、内壁材33が居室11側へ向けて見切り材25〜27から外れてしまうことを規制できる。また、可動支持板42が非支持状態に移動された場合、壁当接部62による内壁材33との引っ掛かりが解除されるため、内壁材33を見切り材25〜27から容易に取り外すことができる。つまり、内壁材33の着脱作業を容易としつつ内壁材33を好適に固定する構成を実現できる。
可動支持板42において、重ね板部61は見切り本体41の側方溝部57内を上下方向に移動可能となっているとともに、側方溝部57に沿って延びる板状となっている。したがって、側方溝部57の一部にアタッチメント71の差込部73が差し込まれるだけで、重ね板部61を上下方向に移動させることができない。つまり、側方溝部57の長手方向全体にアタッチメント71を差し込まなくても、可動支持板42を支持状態にて容易に状態保持することができる。
可動支持板42は下方に向けて回動することにより支持状態に移行する。つまり、可動支持板42は自重により支持状態に移行する。したがって、見切り材25〜27に対して内壁材33を一旦取り付けてしまえば、可動支持板42の回動先端側を持ち上げない限りはその内壁材33が見切り材25〜27から離脱してしまうことがない。つまり、内壁材33を好適に固定することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、見切り材25〜27において内壁材33の下端部を溝状支持部としての見切り本体41により支持し、内壁材33の上端部を可動支持部としての可動支持板42により支持する構成としたが、第2の実施形態では、内壁材33の上下端部両方を可動支持部により支持する構成とする。この構成について図5を参照しつつ説明する。なお、ここでは中間見切り材の構成について説明するが、床見切り材及び天井見切り材についても同様の構成となっている。
図5に示すように、柱31には中間見切り材100が取り付けられており、中間見切り材100は内壁材33の背面側に設けられた見切り本体101を有している。見切り本体101は断面略矩形状の長尺材となっており、その外形は内側に中空部を有する周面部102により形成されている。見切り本体101は周面部102の奥面部102aを柱31に当接させた状態でその柱31に対して取り付け固定されており、周面部102において、奥面部102aと対向する手前面部102bには居室11側に開放された周面開口部103が形成されている。
中間見切り材100は、内壁材33を屋内側から支持するための2つの可動支持板105,106と、その2つの支持板105,106の間に配置されてこれら可動支持板105,106が動くことを規制する2つの規制部材108,109とを有している。2つの支持板105,106は、上側の内壁材33を支持する上側可動支持板105と、下側の内壁材33を支持する下側可動支持板106とであり、2つの規制部材108,109は、可動支持板105,106の水平方向への移動を規制する水平方向規制部材108と、可動支持板105,106の鉛直方向への移動を規制する鉛直方向規制部材109とである。
上側可動支持板105は、縦断面略コ字状に形成された板部材となっており、周面部102内から周面開口部103を通じて上側の内壁材33の下方へ延びるように配置された上側板部111と、上側板部111における奥側及び手前側の各端部にて上方へ起立する一対の上方起立部112a,112bとを有している。一対の上方起立部112a,112bは、内壁材33と見切り本体101の手前面部102bとの各厚みの和と同寸法の間隔だけ離れている。
下側可動支持板106は、全体として板部材となっており、周面部102内から周面開口部103を通じて下側の内壁材33の上方へ延びるように配置された下側板部114と、下側板部114における奥側の端部にてその下側板部114と直交する方向へ起立した奥側起立部115と、下側板部114の手前側の端部にて奥側起立部115とは反対方向へ起立した手前側起立部116とを有している。下側可動支持板106は、奥側起立部115を上方へ突出させつつ見切り本体101の奥面部102aに当接させるように配置されている。下側可動支持板106において、手前側起立部116が見切り本体101における周面部102の下面部102cよりも居室11側にて下方に向けて突出しており、下面部102cとは内壁材33の厚みと同寸法の間隔だけ離れている。
水平方向規制部材108は、下側可動支持板106の奥側起立部115と重なる下側規制部121と、上側可動支持板105における奥側の上方起立部112aと重なる上側規制部122とを有している。水平方向規制部材108は、上側規制部122が周面部102の奥面部102aに当接した状態で見切り本体101の内部に設置されており、奥面部102aに対して係止された状態で上下方向へのスライド移動が可能となっている。水平方向規制部材108は、上側規制部122は、上側可動支持板105と奥面部102aとの離間距離と同寸法の厚みを有しており、下側規制部121は奥面部102aとの間に下側可動支持板106の奥側起立部115を挟んでいる。
鉛直方向規制部材109は、上側可動支持板105と下側可動支持板106との間に嵌合する嵌合部124と、それら支持板105,106を居室11側から覆うカバー部125とを有している。嵌合部124は、上側可動支持板105と下側可動支持板106との離間距離と同寸法の高さを有している。
中間見切り材100において、上側の内壁材33は、見切り本体101の手前面部102bと重なった状態で、その手前面部102bとともに上側可動支持板105における一対の上方起立部112a,112bの間に挟まれ、且つその下端面が上側板部111に当接した状態で設置されるようになっている。一方、下側の内壁材33は、その上端部が見切り本体101の下面部102cと下側可動支持板106の手前側起立部116との間に挟まれ、且つその上端面が下側板部114に当接した状態で設置されるようになっている。
次に、中間見切り材100により内壁材33を支持させる手順について、図7を参照しつつ説明する。
ここで、図6に示すように、下側可動支持板106における奥側起立部115の高さ寸法H1は、水平方向規制部材108が上方へ移動した状態においてその水平方向規制部材108と見切り本体101の下面部102cとの離間距離H2より小さくなっている。この場合、水平方向規制部材108を上方へ移動させることにより、下側可動支持板106を見切り本体101内から取り外すことが可能となっている。また、上側可動支持板105における奥側の上方起立部112aの高さ寸法は、水平方向規制部材108により下側可動支持板106の移動が規制されている状態において、見切り本体101の周面開口部103を通過可能な大きさとなっており、上側可動支持板105を見切り本体101内から取り外すことが可能となっている。
さらに、水平方向規制部材108の高さ寸法H3は、見切り本体101における周面開口部103の開口高さ寸法H4より大きくなっている。この場合、水平方向規制部材108の見切り本体101内からの離脱が規制されていることになる。
まず、図6(a)に示すように、中間見切り材100を、上側可動支持板105、下側可動支持板106及び鉛直方向規制部材109が取り付けられていない状態で、つまり水平方向規制部材108を備えた状態の見切り本体101を柱31に対して取り付ける。次に、図6(b)に示すように水平方向規制部材108を上方にスライド移動させる。その状態で、下側可動支持板106の奥側起立部115を周面開口部103から見切り本体101内に入れ込み、水平方向規制部材108を下方にスライド移動させつつ水平方向規制部材108の下側規制部121と見切り本体101の奥面部102aとの間に下側可動支持板106の奥側起立部115を差し込み、図6(c)に示すように、下側の内壁材33の上端部を、見切り本体101の下面部102cと下側可動支持板106の手前側起立部116との間に挟み込む。
そして、上側可動支持板105の奥側の上方起立部112aを周面開口部103から見切り本体101内に入れ込み、図6(d)に示すように、上側の内壁材33の下端部を、見切り本体101の手前面部102bと上側可動支持板105の手前側の上方起立部112bとの間に挟み込む。その後、図6に示すように、鉛直方向規制部材109の嵌合部124を上側可動支持板105と下側可動支持板106との間に嵌合させる。
以上詳述した第2の実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
中間見切り材100から鉛直方向規制部材109を取り外すことにより、上側可動支持板105及び下側可動支持板106の両方を鉛直方向へ移動させることが可能となり、中間見切り材100の上下両端側にある各内壁材33の支持状態を同時に解除することができる。つまり、内壁材33の取り外し作業を容易化することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)見切り材25〜27において、見切り本体41の下面部46が下方に向けて凹んでいてもよい。例えば、図7に示すように、中間見切り材27の見切り本体41に、上面部45の一部が上方に凹んだ上面奥側凹部52aと、下面部46の一部が下方に凹んだ下面奥側凹部52bとが設けられた構成とする。この構成では、例えば下面奥側凹部52bの内部空間を配線スペースとして使用する場合に、電線Dを下面奥側凹部52b内に入れ込めば自重により電線Dが収納状態で維持される。この場合、例えば上面奥側凹部52aの内部空間を配線スペースとして使用する場合とは異なり、電線Dを固定しなくても下面奥側凹部52b内にて電線Dの配設状態が維持されるため、配線作業の容易化を図ることができる。
また、下面奥側凹部52bは、可動支持板42が支持状態にある場合に可動支持板42の重ね板部61により閉鎖されており、可動支持板42が非支持状態にある場合に側方溝部57側へ開放される。したがって、可動支持板42を非支持状態に移行させることにより下面奥側凹部52b内に電線Dを配設することが可能となり、可動支持板42を支持状態に移行させることにより下面奥側凹部52bから電線Dが側方溝部57側へはみ出すことを規制できる。
なお、上記各構成は、中間見切り材27だけでなく床見切り材25や天井見切り材26に適用されてもよい。
(2)壁13において、外壁材32と内壁材33との間に加えて見切り材25〜27の内部に断熱材が設けられていてもよい。この場合、外壁材32と内壁材33との間の断熱材と見切り材25〜27の内部の断熱材とによりつながるように断熱効果が発揮されるため、壁13の断熱性能をより一層高めることができる。
(3)見切り材25〜27は、鉛直方向に延びるように設置されていてもよい。この場合でも、見切り材25〜27により内壁材33の側端部を支持することが可能となるため、内壁材33の着脱作業を容易化することが可能となる。
(4)見切り材25〜27は壁13を構成する縦架材としてのスタッドに対して固定されていてもよい。また、見切り材25〜27は、梁や、隣り合う柱31を連結して補強する補強材などに固定されていてもよい。さらに、見切り材25〜27は、柱31における居室11側の面ではなく、隣り合う柱31の対向面に当接した状態で取り付けられていてもよい。
(5)壁13において、内壁材33と柱31との間に石膏ボード等の壁下地材が設けられていてもよい。この場合、内壁材33を見切り材25〜27から取り外しても居室11側に柱31や断熱材が露出することを回避できる。したがって、内壁材33を部分的に取り付けることにより居室11の装飾性を高めたり腰壁を形成したりすることができる。
(6)建物10は、建物ユニットが複数組み合わされることで構築されたユニット式建物であってもよい。
10…建物、11…建物内空間としての居室、13…壁、21…壁面としての内壁面、25…見切り材及び幅木としての床見切り材、26…見切り材としての天井見切り材、27…見切り材としての中間見切り材、31…構造体としての柱、33…壁面材としての内壁材、41…溝状支持部としての見切り本体、42…可動支持部としての可動支持板、45…一対の対向部を構成する上面部、46…一対の対向部を構成する下面部、52…凹部としての奥側凹部、57…見切り溝部としての側方溝部、61…可動板部としての重ね板部、62…壁当接部、71…嵌め込み部材としてのアタッチメント、105…可動支持部としての上側可動支持板、106…可動支持部としての下側可動支持板、109…嵌め込み部材としての鉛直方向規制部材、111…可動板部としての上側板部、112a…壁当接部としての上方起立部、114…可動板部としての下側板部、116…突出部としての手前側起立部。

Claims (8)

  1. 建物内に壁面を形成する壁面材と、
    前記壁面材の端部に沿って設けられている見切り材と
    を備えている建物の壁構造であって、
    前記見切り材は、建物内空間側に開放され且つ前記見切り材の長手方向に延びる見切り溝部を有しており、前記見切り溝部には、前記壁面材の端部を支持する支持状態及び支持しない非支持状態に移行可能な可動支持部が設けられており、
    前記見切り材において、前記見切り溝部を挟んで対向する一対の対向部のうち少なくとも一方は、前記壁面材を挟んで前記建物内空間とは反対側において上下方向に向けて凹んだ凹部を有しており、
    前記凹部は、当該凹部の内部空間が前記見切り溝部に連通した状態で、前記壁面材に対して壁厚み方向に並べられていることを特徴とする建物の壁構造。
  2. 前記見切り材は、当該見切り材の上方に配置された前記壁面材を下方から支持するものであり、
    前記凹部として、前記見切り溝部から上方に向けて凹んだ上面凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物の壁構造。
  3. 前記凹部として、前記見切り溝部から下方に向けて凹んだ下面凹部が設けられており、
    前記可動支持部は、前記支持状態にある場合に前記下面凹部を閉鎖し、前記非支持状態に移行することで前記下面凹部を開放するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の壁構造。
  4. 前記可動支持部は、当該可動支持部が前記支持状態にある場合に前記壁面材の前記建物内空間側の側面に当接する壁当接部を有し、前記見切り溝部の内部に設けられた軸を回動軸とし且つ前記壁当接部を回動先端側として回動可能に設けられており、前記壁当接部が上方に移動する方向に回動することで前記支持状態から前記非支持状態に移行するものであり、
    前記回動軸は、前記見切り溝部の内部において前記壁面材よりも奥側の位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物の壁構造。
  5. 前記見切り材は、水平方向に延びるように且つ上下に離間して複数配置されており、
    前記壁面材は、その上端部及び下端部が上下の見切り材にそれぞれ支持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の壁構造。
  6. 前記見切り材は、前記可動支持部に加えて、前記壁面材の端部を該壁面材の表裏両側から挟んで支持するように設けられた溝状支持部を有しており、
    前記壁面材の両端側に配置された各見切り材のうち、一方は前記壁面材の一端を前記溝状支持部により支持し、他方は該壁面材の他端を前記可動支持部により支持することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物の壁構造。
  7. 前記可動支持部は、前記見切り溝部から前記建物内空間側に延びるとともに前記壁面材の前記建物内空間側の側面に当接する壁当接部を有し、
    前記壁当接部は、前記可動支持部が前記支持状態にある場合に前記壁面材に当接する位置に保持され、前記可動支持部が前記非支持状態にある場合に前記壁面材に当接しないものとなっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物の壁構造。
  8. 前記可動支持部は、前記見切り溝部を挟んで対向する一対の対向部のうち一方の対向部に重ねて設けられる可動板部を有しており、他方の対向部と前記可動板部との間に嵌め込み部材が嵌め込まれるようになっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物の壁構造。
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