JP3197175B2 - 圧延機のロールクロス装置 - Google Patents

圧延機のロールクロス装置

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JP3197175B2
JP3197175B2 JP28780594A JP28780594A JP3197175B2 JP 3197175 B2 JP3197175 B2 JP 3197175B2 JP 28780594 A JP28780594 A JP 28780594A JP 28780594 A JP28780594 A JP 28780594A JP 3197175 B2 JP3197175 B2 JP 3197175B2
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cross
roll
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久良 荒神
一彦 堀江
裕 松田
隆文 宮本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下ワークロールだ
け、または上下ワークロール及びバックアップロールを
互いにクロスさせる圧延機のロールクロス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の一般的なワークロールクロ
ス圧延機の作業側要部を破断した側面図である。図5に
おいて、51は上ワークロールであり、作業側のハウジ
ング60及び図示しない駆動側のハウジング内の上ワー
クロールチョック55に軸着されている。52は下ワー
クロールであり、作業側のハウジング60及び図示しな
い駆動側のハウジング内の下ワークロールチョック56
に軸着されている。
【0003】43は上クロスシリンダであり、作業側の
ハウジング60に圧延方向に摺動自在に内装され、その
ヘッド側(圧延機中心側)には上かまぼこ形ライナ41
が装着されており、その上ロッド45の先端部はハウジ
ング60に固着されている。
【0004】44は下クロスシリンダであり、作業側の
ハウジング60に圧延方向に摺動自在に内装され、その
ヘッド側にはかまぼこ形ライナ42が装着されており、
その下ロッド46の先端部はハウジング60に固着され
ている。
【0005】53は上バックアップロール、54は下バ
ックアップロール、57は上バックアップロールチョッ
ク、58は下バックアップロールチョックである。圧延
材50の圧延に際し、その圧延条件に応じて、上下クロ
スシリンダ43,44を作動させて上下ワークロールチ
ョック55,56を移動することにより、上下ワークロ
ール51,52の圧延機中心に対するクロス角θを設定
する。
【0006】そして、所要のロールギャップを形成して
回転する上下ワークロール51,52間に圧延材50を
高速で送給して噛込ませ、所定の板厚に圧延する。複数
の圧延機が列設されたタンデム圧延設備の場合は、この
圧延材50を次段の圧延機の上下ワークロールに次々と
高速で噛込ませ、最終的に目的の板厚に圧延する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のロールクロス装
置では、上下ワークロール51,52が圧延材50を噛
込んだとき、駆動側または作業側の上下クロスシリンダ
43,44に過大な荷重(水平力)が作用し、その内部
の作動油の圧縮によって図6に示すような各条件に応じ
た沈み込みが発生してクロス角θが設定値から変動す
る。従って、圧延材50の先端部から或る長さまでのク
ロス角θの制御が困難になり、その板形状が悪化する。
【0008】また、前記荷重が駆動側と作業側のどちら
かに偏っている場合は、上下ワークロール51,52の
クロス点が、圧延材50の幅方向中心からずれるので、
圧延材50の断面形状がウエッジ状になり、圧延方向の
曲りが発生する。
【0009】本発明は、上下ワークロールが、圧延材を
噛込んで生ずる過大な荷重により、クロス角が変動した
りクロス点がずれるのを防止可能に構成した圧延機のロ
ールクロス装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による圧延機のロ
ールクロス装置は、圧延機の上下ワークロール及びバッ
クアップロールのうち少くとも上下ワークロールをロー
ル軸心が圧延材表面に平行な面内で互いにクロスするよ
うに変位させるクロスシリンダを具備したロールクロス
装置における前記課題を解決するため、前記クロスシリ
ンダにシリンダストロークの変化を阻止するクランプ手
段を設けた構成を採用する。
【0011】本発明によるロールクロス装置で採用する
クランプ手段としては、加圧された作動油の出し入れに
よって生ずる変形でクロスシリンダをクランプしたりク
ランプを解放するクランプシリンダ、その他、クロスシ
リンダのストロークの変化を阻止するようクロスシリン
ダを拘束可能なものであれば、適宜の構成のものを採用
してよい。
【0012】
【作用】本発明による圧延機のロールクロス装置は前記
した構成を有しているので、圧延機を稼働させるに当
り、クロスシリンダによって、圧延材の圧延条件に対応
する上下ワークロールのクロス角をそれぞれ設定し、ク
ランプ手段によってクロスシリンダをクランプし、クロ
スシリンダのシリンダストロークの変化を阻止する。
【0013】そして送給された圧延材の先端部を上下ワ
ークロール間に噛込ませる。このとき、圧延荷重が上昇
すると共にクロスシリンダにクロス角方向の過大な荷重
(水平力)が作用するが、クロスシリンダはクランプ手
段でクランプされているので、このクロス角方向の異常
な水平力によって発生するクロスシリンダの作動油圧縮
による沈み込みを無くする。
【0014】この圧延荷重が正常値になると、クロスシ
リンダには過大な荷重が作用していないので、クロスシ
リンダのクランプを直ちに解除し、その板形状に応じて
クロスシリンダを作動させ、前記クロス角を調整する。
【0015】
【実施例】以下、本発明による圧延機のロールクロス装
置を図1〜図4に示した実施例に基づいて具体的に説明
する。なお、図5に示した従来の装置と同一の部材には
同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】(第1実施例)まず図1、図2に示す第1
実施例について説明する。図1及び図2において、43
は上クロスシリンダであり、作業側のハウジング60に
圧延方向に摺動自在に内装され、そのロッド側には本発
明にいうクランプ手段としての上クランプシリンダ1が
装着されている。上クロスシリンダ43の上ロッド5の
先端部はハウジング60に固着されている。
【0017】44は下クロスシリンダであり、作業側の
ハウジング60に圧延方向に摺動自在に内装され、その
ロッド側には本発明にいうクランプ手段としての下クラ
ンプシリンダ2が装着されている。下クロスシリンダ4
4の下ロッド6の先端部はハウジング60に固着されて
いる。10は圧延材検出器であり、上下ワークロール5
1,52の入側に配設されている。
【0018】図2に示すように、上下クランプシリンダ
1,2の内周面には両端部が封止された螺旋溝1a,2
aが刻設されている。そして、この螺旋溝1a,2aに
作動油を出し入れする給排油孔1b,2bが穿設され、
油圧ホース13、分配器12、切換弁11、油圧管14
及び排油管15を介して図示しない油圧装置に連結され
ている。
【0019】上下ロッド5,6はこの上下クランプシリ
ンダ1,2によってそれぞれクランプされ、螺旋溝1
a,2aに加圧された作動油を供給し螺旋溝1a,2a
内を昇圧すると上下クランプシリンダ1,2が膨らんで
上下ロッド5,6に対するそのクランプを解除するよう
になっている。なお、図示しない駆動側も前述と同様に
構成されている。
【0020】次に、本装置の作用について説明する。圧
延材50の圧延に際し、その圧延条件に応じて、上下ク
ロスシリンダ43,44によって上下ワークロールチョ
ック55,56を移動することによって上下ワークロー
ル51,52のクロス角θを設定する。
【0021】圧延材50が送給されると圧延材検出器1
0がその先端部を検出し、切換弁11を作動して螺旋溝
1a,2aを加圧している作動油を、給排油孔1b,2
b、油圧ホース13、分配器12、切換弁11、及び排
油管15から排出し、上下クランプシリンダ1,2によ
って上下ロッド5,6をクランプさせる。
【0022】こうして上下クロスシリンダ43,44、
上下かまぼこ形ライナ41,42及び上下ワークロール
チョック55,56を固定し、前記クロス角θをブロッ
クする。圧延材50の先端部を上下ワークロール51,
52が噛込むと、上流側または下流側の上下クロスシリ
ンダ43,44にクロス角方向の過大な荷重(水平力)
が作用する。
【0023】しかしながら、本装置においては、上下ク
ランプシリンダ1,2によってこの上下クロスシリンダ
43,44をクランプすることで、前記水平力によって
発生する上下クロスシリンダ43,44の作動油圧縮に
よる沈み込みを無くする。
【0024】また、圧延材50の噛込み時には圧延荷重
が上昇するが、この圧延荷重がやがて通常の値になる
と、上下クロスシリンダ43,44には異常な荷重は作
用していないので、この圧延荷重を図示していないロー
ドセルによって検出し、圧延荷重が通常の値になったら
螺旋溝1a,2aを加圧して上下クランプシリンダ1,
2を膨らませ、そのクランプを解除する。以上の圧延材
噛込み前後のロールクロスクランプ手順の要約を図3の
フロー図に示す。
【0025】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図4に基づいて説明する。この第2実施例においてシ
リンダストロークの変化を阻止するクランプ手段は、第
1実施例のクランプ時に油圧を低下させる上下クランプ
シリンダ1,2に替えて、上下ロッド5,6をクランプ
するクランプ溝3a,4aの外側に油圧室3c,4cを
設け、この油圧室3c,4cの油圧を上昇させるとクラ
ンプ溝3a,4aの内径が縮小して上下ロッド5,6の
ストロークをクランプするように構成したものである。
その他の構成は第1実施例のロールクロス装置と同じで
ある。
【0026】なお、以上説明した実施例では上下ワーク
ロールをクロスさせているが、上下ワークロールとバッ
クアップロールを共にクロスさせる圧延機に対しても本
発明が同様に適用できることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明で
は、ロールクロス装置のクロスシリンダにシリンダスト
ロークの変化を阻止するクランプ手段を設けたことによ
り、ワークロールの圧延材噛込み時にクロスシリンダに
過大な荷重が作用しても、クロスシリンダにおける移動
するロッドまたは移動するシリンダをクランプ手段によ
って直接クランプするので、作動油の圧縮によるクロス
シリンダの沈み込みが発生するのを防止することができ
る。
【0028】従って、本発明のロールクロス装置によれ
ば、圧延材噛込み時におけるクロスシリンダの沈み込み
に起因したロールクロス角の変動による圧延材の板形状
悪化や、クロス点の板幅方向のずれによる圧延材の曲り
を無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるロールクロス装置を
採用したワークロールクロス圧延機の作業側要部を破断
した側面図。
【図2】図1の要部を拡大した側面図。
【図3】圧延材噛込み前後のロールクロスクランプ手順
の要約を示すフロー図。
【図4】本発明の第2実施例によるロールクロス装置を
破断した図2と同様の側面図。
【図5】従来の一般的なワークロールクロス圧延機の作
業側要部を破断した側面図。
【図6】従来のロールクロス装置における圧延材噛込み
時の沈み込み量を示すグラフ。
【符号の説明】
1,3 上クランプシリンダ 2,4 下クランプシリンダ 1a,2a 螺旋溝 3a,4a 螺旋クランプ溝 3c,4c 油圧室 5 上ロッド 6 下ロッド 10 圧延材検出器 41 上かまぼこ形ライナ 42 下かまぼこ形ライナ 43 上クロスシリンダ 44 下クロスシリンダ 50 圧延材 51 上ワークロール 52 下ワークロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 隆文 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 特開 平5−337525(JP,A) 特開 平5−305313(JP,A) 特開 平5−269511(JP,A) 特開 昭59−47003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 13/14 B21B 31/32 B21B 1/22 B21B 37/00 116

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機の上下ワークロール及びバックア
    ップロールのうち少くとも上下ワークロールをそのロー
    ル軸心が圧延材表面に平行な面内で互いにクロスするよ
    う変位させるクロスシリンダを具えたロールクロス装置
    であって、前記クロスシリンダにシリンダストロークの
    変化を阻止するクランプ手段を設けたことを特徴とする
    圧延機のロールクロス装置。
JP28780594A 1994-11-22 1994-11-22 圧延機のロールクロス装置 Expired - Lifetime JP3197175B2 (ja)

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JPH08141611A JPH08141611A (ja) 1996-06-04
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