JPS6360004A - 作業ロ−ルの撓み防止装置を有する圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多段式圧延機とりわけ小径の作業ロールを有す
る圧延機に関する。

〔従来の技術〕

作業ロールの後段に中間ロールやバックアップロールを
有する圧延機において、作業ロールを小径化することが
望まれる場合があるが、作業ロールが小径化すると圧延
作業に際して作業ロールに作用する水平力によって作業
ロール自体に水平方向の撓みが発生する問題が生ずる。

この問題に対処するために作業ロールに対して小径の中
間ロールを水平方向から接触させ、この中間ロールに対
して作業ロールの反対側から長手方向に複数個配列され
たサポートローラによって押圧支持することが行われて
いた（実用新案出願公開昭和６０年第１６６４０４号公
報）。

しかしながらこのようなやり方は構造が複雑で高価であ
り、かつ保守性の面で問題があった。たとえば中間ロー
ル径の変化によりサポートローラの支持部において軸心
がずれることにより種々の障害が生ずるが、その対策は
困難である。又、構造が複雑なためにローラ等の交換に
際して特殊な治具を必要とする等の問題があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、作業ロールの水平撓み防止効果が大きく、構
造が簡単で安価でありかつ保守性のよい作業ロールの水
平撓み防止装置を有する多段式圧延機を提供することを
目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は作業ロール及びこれを支持するバックアップロ
ールを有し、作業ロールの胴部を水平方向に支持するサ
ポートローラをそなえてなるものにおいて、作業ロール
にたいしてそのほぼ全長にわたって分割されたローラを
直接接触するように配置したことを特徴とするものであ
る。

〔作用〕

本発明においては、中間ロールを介することなく作業ロ
ールの全長に亘って分割されたサポートローラを直接接
触させて作業ロールの撓みを防止するので、構造が簡単
であり、かつ撓み防止効果が大きい。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図により説明する。

多段圧延機ハウジング１内にバックアップロール２．中
間ロール３及びその上下間に配置された一対の作業ロー
ル４より構成されており、これに本発明の要部ともいう
べき分割サポートローラユニットが、その日−ラ部を作
業ロール胴部に接触する状態で配置されている。分割サ
ポートローラユニットはサポートローラ５と軸受６をシ
ャフト７に交互に嵌合させその両端にスラスト軸受８に
て一体結合させた構造である。このサポートローラユニ
ットは、サポートローラ支持ブロック９の半円形状部で
軸受６が支持されている。又サポートローラ支持ブロッ
ク９の両端に結合されているスラスト受板１０の間にサ
ポートローラユニットを入れサポートローラユニットの
落下防止のため、クランププレート１１にてサポートロ
ーラ支持ブロック９に保持される。このことはクランプ
プレート１１を開閉することにより簡単にサポートロー
ラユニットが交換出来ることを意味している。

サポートローラ支持ブロック９の背面に撓み防止ビーム
１３があり、これと支持ブロック９の間にスライドベア
リング１２を介在させることによりビーム１３に対して
サポートローラユニットがローラ軸の方向に容易に移動
し得るようになっている。位置決めブロック１８にシリ
ンダー１９を内蔵させ、シリンダーロッド２０をスラス
トプレート１０に対向させシリンダー１９の動作により
サポートローラユニット及びサポートローラ支持ブロッ
ク１１．スラストプレート１０が作業ロール４と撓み防
止ビーム１３間で作業ローラとの水平力を支持しながら
ロール軸方向に移動する。このピストン１９の動作をサ
イクリックに動作させることにより作業ロール４とサポ
ートローラ５の接触面が移動する。これはローラによっ
てストリップに光沢むらが発生するのを防止するのに有
効である。

本発明においてはサポートローラを直接作業ローラに接
触させることを特徴としているが、そのために、サポー
トローラユニットは充分に小型化されて且つ小型であり
ながら充分なサポート機能が発揮される構造になってい
る。充分なサポート機能をもたせるためにはサポートロ
ーラユニット自体が充分なサポート力を保持しうろこと
及び作業ロールに生ずる水平力が過大にならないような
工夫が必要である。

本発明は圧延作業において作業ロールに発生する水平力
を可及的に減少させるための工夫がなされている。即ち
、作業ロールの水平力を減少させるため作業ロールの垂
直軸線の移動が可能なる様サポートローラを圧延材のパ
ス方向に移動する機能をそなえている。又ロール径の変
化に対応すべく撓み防止ビームが微小量移動する機能を
具備させている。撓み防止ブロック１３は固定支持フレ
ーム１５内をロール対向方向に移動可能に構成されてお
り、移動のための駆動源として両端にシリンダー１４を
内蔵させている。撓み防止ビーム１３の移動に際して、
サポートローラユニットをかかえたサポートローラ支持
ブロック９を連動させるべく第２図に示す如く固定支持
フレーム１５に抱込係合されている。固定支持フレーム
１５はハウジング１に固定されている。液圧シリンダ１
４の対向位置に微少位置調整可能なウオームジヤツキ１
６をそなえ、ジヤツキ１６のスクリウ先端をシリンダ１
４のロッドに連結ピン１７により連結する。作業ロール
４の水平力はサポートローラユニット、サポートローラ
支持ブロック９．スライドベアリング１２を介して撓み
防止ビーム１３にて受け、この力はシリンダー１４のヘ
ッド側の液圧を介してピストンロッドより、又はシリン
ダ液圧を介さず直接ピストンエンドより、ウオームジヤ
ツキ１６を介して固定支持フレームで支持される。シリ
ンダー１４を加圧することによりシリンダロッドが固定
されているので撓み防止ビーム１３がシリンダーエンド
ストップで定量作業ロール４に対向方向で移動する。ま
たシリンダエンド状態でウオームジヤツキ１６の動作に
よっても撓み防止ビーム１３は作業ロール４の対向方向
に指定量だけ動作することができる。次に上記実施例の
構造によって作業ロールの水平力を減少させる作用を第
５図及び第６図を用いて説明する。

この場合の圧延機はパスの方向が交互に変化するリバー
シブル圧延機を想定している。即ちパス方向は第５図の
状態では矢印のように左側から右側に向っており、次に
は第６図のようにパス方向は反対となる。そしてこれら
の場合、作業ロールは中間ロール垂直軸線に対して右側
にオフセットされておりその量は第５図の場合はδ１で
ある。この第５図の状態では中間ロールによって作業ロ
ールに与えられる駆動接線力はパス方向とは反対の右あ
−ら左に作用し、中間ロールを介して作業ロールに加え
られる圧延荷重によって作業ロールに及ぼされる圧延荷
重水平分力はオフセットの関係から左から右に作用する
。従って駆動接線力と圧延荷重水平分力はお互いに相殺
し合うことになる。

この場合駆動接線力に対抗するのに適当な圧延荷重水平
分力は圧延圧力のほぼ１０％が目安とされており、従っ
てオフセット量δ、はそのような水平分力を生ずる程度
のものであれば良いことになる。このオフセット量は第
２図における液圧シリンダ１４による撓み防止ビーム１
３の後退位置によって与えられる。次に第６図の場合は
作業ロールに与えられる駆動接線力は左から右に作用す
るので圧延荷重水平分力と同方向となり、作業ロールに
働く水平力は増加する。従ってこの状態で水平力を出来
るだけ小さくするためには圧延荷重水平分力が小さくな
るようにオフセット量を少なくしてやれば良い。その際
のオフセット量はδ２であり、これは液圧シリンダ１４
によって撓み防止ビームを前進させることによって与え
られる。これらのようにして圧延パスの方向に応じて圧
延シリンダ１４を操作することにより、撓み防止ビーム
１３を介してサポートローラが作業ロールに対して前進
後退し１作業ロールのオフセット量を調節して、作業ロ
ールに作用する水平力を小さくすることが出来、従って
サポートローラユニットの支持力を小さくすることがで
きる。これによってサポートローラユニットを小型化し
ても尚充分なサポート機能を発揮させることが出来る。

サポートローラユニットを小型化しなから尚充分なサポ
ート力を担持し得るために、本実施例においては、−本
のシャフト７にソリッドローラ５とベアリング６を交互
に配置する構造をそなえる。

従来のサポートローラにおいて、ベアリングの外周にロ
ーラを形成していたのに較べ、ローラの強度を大きくす
ることが出来ると共に、ソリッドローラの材質を比較的
やわらかなものとすることが出来るので本発明のように
ローラを作業ロールに直接接触させてもストリップに光
沢ムラを生じさせる欠点が回避出来る。又本実施例にお
いてはベアリングの外側にローラを形成する必要がない
のでその分だけベアリング乃至シャフトの寸法を大きく
することが出来、全体的に小型なサポートローラユニッ
トでありながら、強度や剛性の高いものが得られそれだ
け本発明のような作業ローラに対する直接ローラ支持方
式の実現を容易にする。

又本実施例においてはサポートローラ支持ブロック９の
ベアリング支持部を半円形状とすることにより、サポー
トローラの脱着が容易となり、それだけサポートローラ
の交換つまりメインテナンスが容易となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば１作業ロールのほぼ全長に亘つて分割さ
れたローラを直接接触させてこれを支持し１作業ロール
の水平方向の撓みを防止することが出来るので、構造が
簡単で安価であり、かつ保守性が良くしかも水平撓み防
止効果の大きいものが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例になる多段圧延機の側方断面図
、第２図は同実施例の主要部分の構造を示す側方詳細断
面図、第３図は第１図Ｘ−Ｘ断面図、第４図は第１図Ｙ
部断面詳細図、第５図及び第６図は本発明の実施例にお
ける異なった状態におけるロール配列図である。 ４・・・作業ロール、５・・・分割サポートローラ、６
・・・軸受、７・・・シャフト、９・・・サポートロー
ラ支持ブロック、１３・・・撓み防止支持ビーム、１４
・・・シリンダー、１５・・・固定支持フレーム、１６
・・・位置設定装置、１７・・・連結ピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、作業ロール及びこれを支持するバックアップロール
   などを有し、作業ロールの胴部を水平方向に支持するサ
   ポートローラをそなえてなるものにおいて、作業ローラ
   にたいして、そのほぼ全長にわたつて、直接分割サポー
   トローラを接触するように配置したことを特徴とする、
   作業ロールの撓み防止装置を有する圧延機。 ２、特許請求の範囲第１項において、作業ロールの軸心
   をバックアップロールなどの軸心垂直線にたいして、適
   宜の距離オフセットして配置し、かつバックアップロー
   ルの軸心垂直線を越えない範囲内において、作業ロール
   をバックアップロールの軸心垂直線方向に対して移動し
   てオフセット量を変更し得るようにしたことを特徴とす
   る、作業ロールの撓み防止装置を有する圧延機。 ３、特許請求の範囲第２項において、圧延作業における
   パス方向がオフセット側の反対であるときに、オフセッ
   ト量を減少させるようにしたことを特徴とする、作業ロ
   ールの撓み防止装置を有する圧延機。 ４、特許請求の範囲第１項において、サポートローラを
   ロールの軸方向に伸長された一本のシャフトにシャフト
   の軸受と交互に配列して取り付け、これらの軸受を一つ
   のブロックによつて支持するようにしたことを特徴する
   、作業ロールの撓み防止装置を有する圧延機。 ５、特許請求の範囲第１項において、サポートローラを
   ロールの軸方向に往復動させるようにしたことを特徴と
   する、作業ロールの撓み防止装置を有する圧延機。