JP3196557B2 - 自動車用シート - Google Patents
自動車用シートInfo
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- JP3196557B2 JP3196557B2 JP05265495A JP5265495A JP3196557B2 JP 3196557 B2 JP3196557 B2 JP 3196557B2 JP 05265495 A JP05265495 A JP 05265495A JP 5265495 A JP5265495 A JP 5265495A JP 3196557 B2 JP3196557 B2 JP 3196557B2
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- belts
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用シートに関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】自動車用シートとしては、例えば図５及
び図６に示すように、自動車用シート１は、シートクッ
ション２とシートバック３とよりなり、該シートクッシ
ョン２とシートバック３との間隙４より車体としてのフ
ロアパネル（図示省略）にアンカ（図示省略）が支持さ
れたベルト５のバックル６が挿通されて前記シートクッ
ション２上に載置されてなる。そして、シートバック３
の表面７側に突出されたフック８にバックル６の凹部９
を支持している。かかる従来技術の自動車用シートによ
れば、座り心地の点から改善が望まれている。即ち、前
記自動車用シートに着座した乗員の背中にフック８が干
渉するおそれがあり、かかる場合、同乗員の背中に異物
感として感じることになる。このため、実開平２−４３
７５１号、実開昭６４−１６９５２号及び実開昭６４−
１６９５３号公報などに示すように、シートバックの表
面側に配設した凹部内にバックルを挿脱自在としてな
る。
び図６に示すように、自動車用シート１は、シートクッ
ション２とシートバック３とよりなり、該シートクッシ
ョン２とシートバック３との間隙４より車体としてのフ
ロアパネル（図示省略）にアンカ（図示省略）が支持さ
れたベルト５のバックル６が挿通されて前記シートクッ
ション２上に載置されてなる。そして、シートバック３
の表面７側に突出されたフック８にバックル６の凹部９
を支持している。かかる従来技術の自動車用シートによ
れば、座り心地の点から改善が望まれている。即ち、前
記自動車用シートに着座した乗員の背中にフック８が干
渉するおそれがあり、かかる場合、同乗員の背中に異物
感として感じることになる。このため、実開平２−４３
７５１号、実開昭６４−１６９５２号及び実開昭６４−
１６９５３号公報などに示すように、シートバックの表
面側に配設した凹部内にバックルを挿脱自在としてな
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記従来
の自動車用シートでは、かかる凹部を形成しているボッ
クス部材の縁部に背中が干渉した時の背中への異物感を
感じさせることになる。また、図５及び図６に示した自
動車用シート１の場合、前記シートクッション２の後部
を跳ね上げて、前記シートバック３を前倒しするダブル
フォールディングシートとした場合に、前記シートバッ
ク３の表面７側に配設したフック８が床に干渉すること
で折損するおそれがある。そこで、本発明は、以上のよ
うな点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、シートクッションに着座した乗員の背中に異物感を
与えず、シートバックの表面側に配設したフックが床に
干渉しても折損しない自動車用シートを提供することに
ある。
の自動車用シートでは、かかる凹部を形成しているボッ
クス部材の縁部に背中が干渉した時の背中への異物感を
感じさせることになる。また、図５及び図６に示した自
動車用シート１の場合、前記シートクッション２の後部
を跳ね上げて、前記シートバック３を前倒しするダブル
フォールディングシートとした場合に、前記シートバッ
ク３の表面７側に配設したフック８が床に干渉すること
で折損するおそれがある。そこで、本発明は、以上のよ
うな点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、シートクッションに着座した乗員の背中に異物感を
与えず、シートバックの表面側に配設したフックが床に
干渉しても折損しない自動車用シートを提供することに
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の自動
車用シートとしては、シートクッションとシートバック
とよりなり、該シートクッション上にベルトの一方が配
設され且つ前記シートバックに該ベルトの一方に係合離
脱自在なベルトの他方が配設されてなり、前記ベルトの
他方は、前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位が係
合時に変形しないだけの剛性を有し且つ前記シートバッ
クに配設される側の部位が可撓性を有する自動車用シー
トにおいて、前記ベルトの他方の、前記ベルトの一方に
係合離脱自在なる部位には、該ベルトの一方に係合離脱
し得る閉ループ状の閉ループ部と、該閉ループ部の前記
シートバックに配設される側の部位側に前記シートバッ
クに配設される側の部位側に延在した伸長部とが形成さ
れ、前記ベルトの他方の、前記シートバックに配設され
る側の部位と前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位
との間には曲折自在な薄肉部が形成されてなることを特
徴とするものである。
車用シートとしては、シートクッションとシートバック
とよりなり、該シートクッション上にベルトの一方が配
設され且つ前記シートバックに該ベルトの一方に係合離
脱自在なベルトの他方が配設されてなり、前記ベルトの
他方は、前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位が係
合時に変形しないだけの剛性を有し且つ前記シートバッ
クに配設される側の部位が可撓性を有する自動車用シー
トにおいて、前記ベルトの他方の、前記ベルトの一方に
係合離脱自在なる部位には、該ベルトの一方に係合離脱
し得る閉ループ状の閉ループ部と、該閉ループ部の前記
シートバックに配設される側の部位側に前記シートバッ
クに配設される側の部位側に延在した伸長部とが形成さ
れ、前記ベルトの他方の、前記シートバックに配設され
る側の部位と前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位
との間には曲折自在な薄肉部が形成されてなることを特
徴とするものである。
【０００５】本発明の請求項２の自動車用シートとして
は、請求項１において、前記閉ループ部には、該閉ルー
プ部を前記ベルトの一方側に係合押圧可能な押圧部が形
成されてなることを特徴とするものである。
は、請求項１において、前記閉ループ部には、該閉ルー
プ部を前記ベルトの一方側に係合押圧可能な押圧部が形
成されてなることを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】本発明の請求項１の自動車用シートによれば、
前記シートバックに配設されてなる前記ベルトの他方
の、前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位には、該
ベルトの一方に係合離脱し得る閉ループ状の閉ループ部
と、該閉ループ部の前記シートバックに配設される側の
部位側に前記シートバックに配設される側の部位側に延
在した伸長部とが形成されることで、前記ベルトの一方
に対する係合機能を維持する。また、前記シートバック
に配設される側の部位と前記ベルトの一方に係合離脱自
在なる部位との間には曲折自在な薄肉部が形成されてな
ることで、前記シートクッションに着座した乗員の背中
に干渉しても薄肉部で撓わむことにより、乗員の背中に
異物感を与えず、床にベルトの他方が干渉しても、ベル
トの他方が折損することを防止できる。
前記シートバックに配設されてなる前記ベルトの他方
の、前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位には、該
ベルトの一方に係合離脱し得る閉ループ状の閉ループ部
と、該閉ループ部の前記シートバックに配設される側の
部位側に前記シートバックに配設される側の部位側に延
在した伸長部とが形成されることで、前記ベルトの一方
に対する係合機能を維持する。また、前記シートバック
に配設される側の部位と前記ベルトの一方に係合離脱自
在なる部位との間には曲折自在な薄肉部が形成されてな
ることで、前記シートクッションに着座した乗員の背中
に干渉しても薄肉部で撓わむことにより、乗員の背中に
異物感を与えず、床にベルトの他方が干渉しても、ベル
トの他方が折損することを防止できる。
【０００７】本発明の請求項２の自動車用シートによれ
ば、前記閉ループ部には、押圧部が形成されてなること
で、該押圧部を押せば、閉ループ部を前記ベルトの一方
側に係合がより容易になる。
ば、前記閉ループ部には、押圧部が形成されてなること
で、該押圧部を押せば、閉ループ部を前記ベルトの一方
側に係合がより容易になる。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に説明す
る。図１及び図２を用いて、本発明の一実施例に係る自
動車用シートを説明する。図中、自動車用シート１は、
シートクッション２と，シートバック３とよりなる。該
シートクッション２とシートバック３との間の間隙より
フロアパネル（図示省略）にアンカ（図示省略）が支持
されたベルト５のバックル６（ベルトの一方）が挿通さ
れて、前記シートクッション２上に載置されてなる。該
シートバック３の表面７側には、前記バックル６に挿脱
自在なる関係にあるフックタング１１（ベルトの他方）
が前記シートバック３に支持されている。該フックタン
グ１１は、前記「ベルトの一方」であるバックル６に係
合離脱自在なる部位としてのタング部１３が係合時に変
形しないだけの剛性を有する金属板より形成され、前記
シートバック３に配設される側の部位としてのウエビン
グ部１７が可撓性を有する布などにより形成されてな
る。
る。図１及び図２を用いて、本発明の一実施例に係る自
動車用シートを説明する。図中、自動車用シート１は、
シートクッション２と，シートバック３とよりなる。該
シートクッション２とシートバック３との間の間隙より
フロアパネル（図示省略）にアンカ（図示省略）が支持
されたベルト５のバックル６（ベルトの一方）が挿通さ
れて、前記シートクッション２上に載置されてなる。該
シートバック３の表面７側には、前記バックル６に挿脱
自在なる関係にあるフックタング１１（ベルトの他方）
が前記シートバック３に支持されている。該フックタン
グ１１は、前記「ベルトの一方」であるバックル６に係
合離脱自在なる部位としてのタング部１３が係合時に変
形しないだけの剛性を有する金属板より形成され、前記
シートバック３に配設される側の部位としてのウエビン
グ部１７が可撓性を有する布などにより形成されてな
る。
【０００９】より詳細に説明すると、前記タング部１３
は、バックル６に係合するだけの大きさと、前記ウエビ
ング部１７を支持する部分だけを有する大きさよりなる
金属板で、比較的小片である。そして、このタング部１
３には、前記バックル６の内部に配設された周知のロッ
ク部（図示省略）に係合される状態で、該バックル６か
ら離脱されないよう係合する係合穴１４及び一枚の前記
ウエビング部１７を折り返した部位１８に該タング部１
３が支持される支持用穴１５が夫々形成されてなる。
は、バックル６に係合するだけの大きさと、前記ウエビ
ング部１７を支持する部分だけを有する大きさよりなる
金属板で、比較的小片である。そして、このタング部１
３には、前記バックル６の内部に配設された周知のロッ
ク部（図示省略）に係合される状態で、該バックル６か
ら離脱されないよう係合する係合穴１４及び一枚の前記
ウエビング部１７を折り返した部位１８に該タング部１
３が支持される支持用穴１５が夫々形成されてなる。
【００１０】また、前記ウエビング部１７は、所定の幅
を有する布地よりなり、その一方が前記タング部１３の
支持用穴１５で折り返された部位１８を有し、他方が前
記シートバック３の表面７側に形成された凹部１０を介
してシートバック３の裏面（図示省略）で止着された糸
２０により支持されたキャップ１９によって支持されて
なる。尚、図２に示す糸２０は、キャップ１９を支持す
る前の弛んだ状態を示している。また、キャップ１９と
凹部１０との寸法関係は、該キャップ１９が凹部１０内
に没入する関係にあることは勿論である。従って、この
実施例によれば、前記シートバック３に配設されてなる
前記「ベルトの他方」としてのフックタング１１は、前
記「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在
なる部位が係合時に変形しないだけの剛性を有する金属
板よりなるので、前記バックル６に対する係合機能を維
持する。
を有する布地よりなり、その一方が前記タング部１３の
支持用穴１５で折り返された部位１８を有し、他方が前
記シートバック３の表面７側に形成された凹部１０を介
してシートバック３の裏面（図示省略）で止着された糸
２０により支持されたキャップ１９によって支持されて
なる。尚、図２に示す糸２０は、キャップ１９を支持す
る前の弛んだ状態を示している。また、キャップ１９と
凹部１０との寸法関係は、該キャップ１９が凹部１０内
に没入する関係にあることは勿論である。従って、この
実施例によれば、前記シートバック３に配設されてなる
前記「ベルトの他方」としてのフックタング１１は、前
記「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在
なる部位が係合時に変形しないだけの剛性を有する金属
板よりなるので、前記バックル６に対する係合機能を維
持する。
【００１１】また、前記シートバック３に配設される側
のフックタング１１の前記ウエビング部１７が布などの
可撓性を有する材料より形成されているので、前記シー
トクッション２に着座した乗員の背中に前記シートバッ
ク３のフックタング１１が干渉しても、可撓性を有する
ウエビング部１７で撓わむことにより、タング部１３が
乗員の背中に干渉しない位置に移動することで、乗員の
背中に異物感を与えることがない快適な着座感を得れる
のである。また、前記シートクッション２を白抜き矢印
で示すように後ろ側を立てて、前記シートバック３を同
じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる所謂ダブルフ
ォールディングシートとしての機能をさせたときに、前
記シートバック３の表面７側に配設したフックタング１
１が床（図示省略）に干渉しても可撓性を有するウエビ
ング部１７で撓わむことにより、タング部１３が床に干
渉しない位置に移動することで、フックタング１１が折
損しないことになる。
のフックタング１１の前記ウエビング部１７が布などの
可撓性を有する材料より形成されているので、前記シー
トクッション２に着座した乗員の背中に前記シートバッ
ク３のフックタング１１が干渉しても、可撓性を有する
ウエビング部１７で撓わむことにより、タング部１３が
乗員の背中に干渉しない位置に移動することで、乗員の
背中に異物感を与えることがない快適な着座感を得れる
のである。また、前記シートクッション２を白抜き矢印
で示すように後ろ側を立てて、前記シートバック３を同
じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる所謂ダブルフ
ォールディングシートとしての機能をさせたときに、前
記シートバック３の表面７側に配設したフックタング１
１が床（図示省略）に干渉しても可撓性を有するウエビ
ング部１７で撓わむことにより、タング部１３が床に干
渉しない位置に移動することで、フックタング１１が折
損しないことになる。
【００１２】図３は、本発明の他の実施例で、前記実施
例との相違は、ベルトの他方の構造のみである。即ち、
「ベルトの他方」としてのフックタング２１は、前記
「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在な
る部位としてのタング部２３と、可撓性を有するポリプ
ロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）などの合成樹
脂材料よりなるウエビング部２４とよりなる。即ち、タ
ング部２３は、ワイヤ材により該バックル６に係合離脱
し得る閉ループ状に形成された芯材２５（閉ループ部）
と、該芯材２５を覆うカバー２６とよりなる。より詳細
に説明すると、該芯材２５の前記ウエビング部２４側の
端末には、前記ウエビング部２４側に延在した伸長部２
７が形成されている。この伸長部２７の長さは、前記タ
ング部２３と前記ウエビング部２４との間に形成されて
なる曲折自在な薄肉部２８を越えて延在されている。前
記カバー２６と前記ウエビング部２４とは、同質材料よ
り一体に形成されていることが好ましい。符号２９は、
前記バックル６の内部に配設された周知のロック部（図
示省略）に係合される状態で、該バックル６から離脱さ
れないよう係合するように前記芯材２５に囲撓されて前
記カバー２６に形成された係合穴である。
例との相違は、ベルトの他方の構造のみである。即ち、
「ベルトの他方」としてのフックタング２１は、前記
「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在な
る部位としてのタング部２３と、可撓性を有するポリプ
ロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）などの合成樹
脂材料よりなるウエビング部２４とよりなる。即ち、タ
ング部２３は、ワイヤ材により該バックル６に係合離脱
し得る閉ループ状に形成された芯材２５（閉ループ部）
と、該芯材２５を覆うカバー２６とよりなる。より詳細
に説明すると、該芯材２５の前記ウエビング部２４側の
端末には、前記ウエビング部２４側に延在した伸長部２
７が形成されている。この伸長部２７の長さは、前記タ
ング部２３と前記ウエビング部２４との間に形成されて
なる曲折自在な薄肉部２８を越えて延在されている。前
記カバー２６と前記ウエビング部２４とは、同質材料よ
り一体に形成されていることが好ましい。符号２９は、
前記バックル６の内部に配設された周知のロック部（図
示省略）に係合される状態で、該バックル６から離脱さ
れないよう係合するように前記芯材２５に囲撓されて前
記カバー２６に形成された係合穴である。
【００１３】従って、この実施例によれば、前記「ベル
トの他方」としてのフックタング２１の、前記「ベルト
の一方」としてのバックル６に係合離脱自在なるタング
部２３は、該バックル６に係合離脱し得る閉ループ状に
形成された芯材２５及び伸長部２７が形成されること
で、前記バックル６に係合される荷重がフックタング２
１に加わると、薄肉部２８での曲折が無い分前記バック
ル６への係合機能が維持される。また、前記タング部２
３と前記ウエビング部２４との間には曲折自在な薄肉部
２８が形成されてなるので、前記シートクッション２に
着座した乗員の背中に干渉しても、薄肉部２８が図３の
白抜き矢印で示すように撓わむことにより、タング部２
３が乗員の背中に干渉しない位置に移動することで、乗
員の背中に異物感を与えない快適な着座感を得れるので
ある。また、前記シートクッション２を図１に白抜き矢
印で示すように後ろ側を立てて、前記シートバック３を
同じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる所謂ダブル
フォールディングシートとしての機能をさせたときに、
前記シートバック３の表面７側に配設したフックタング
２１が床（図示省略）に干渉しても薄肉部２８が撓わむ
ことにより、タング部２３が床に干渉しない位置に移動
することで、フックタング２１が折損しないことにな
る。
トの他方」としてのフックタング２１の、前記「ベルト
の一方」としてのバックル６に係合離脱自在なるタング
部２３は、該バックル６に係合離脱し得る閉ループ状に
形成された芯材２５及び伸長部２７が形成されること
で、前記バックル６に係合される荷重がフックタング２
１に加わると、薄肉部２８での曲折が無い分前記バック
ル６への係合機能が維持される。また、前記タング部２
３と前記ウエビング部２４との間には曲折自在な薄肉部
２８が形成されてなるので、前記シートクッション２に
着座した乗員の背中に干渉しても、薄肉部２８が図３の
白抜き矢印で示すように撓わむことにより、タング部２
３が乗員の背中に干渉しない位置に移動することで、乗
員の背中に異物感を与えない快適な着座感を得れるので
ある。また、前記シートクッション２を図１に白抜き矢
印で示すように後ろ側を立てて、前記シートバック３を
同じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる所謂ダブル
フォールディングシートとしての機能をさせたときに、
前記シートバック３の表面７側に配設したフックタング
２１が床（図示省略）に干渉しても薄肉部２８が撓わむ
ことにより、タング部２３が床に干渉しない位置に移動
することで、フックタング２１が折損しないことにな
る。
【００１４】図４は、本発明の更に他の実施例で、前記
実施例との相違は、ベルトの他方の構造のみである。即
ち、「ベルトの他方」としてのフックタング３１は、前
記「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在
なる部位としてのタング部３３と、可撓性を有するポリ
プロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）などの合成
樹脂材料よりなるウエビング部３４とよりなる。即ち、
タング部３３は、ワイヤ材により該バックル６に係合離
脱し得る閉ループ状に形成された芯材３５（閉ループ
部）と、該芯材３５を覆うカバー３６とよりなる。より
詳細に説明すると、該芯材３５の前記ウエビング部３４
側の端末には、前記ウエビング部３４側に延在した伸長
部３７が形成されている。この伸長部３７の長さは、前
記タング部３３と前記ウエビング部３４との間に形成さ
れてなる曲折自在な薄肉部３８を越えて延在されてい
る。前記カバー３６と前記ウエビング部３４とは、同質
材料より一体に形成されていることが好ましい。
実施例との相違は、ベルトの他方の構造のみである。即
ち、「ベルトの他方」としてのフックタング３１は、前
記「ベルトの一方」としてのバックル６に係合離脱自在
なる部位としてのタング部３３と、可撓性を有するポリ
プロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）などの合成
樹脂材料よりなるウエビング部３４とよりなる。即ち、
タング部３３は、ワイヤ材により該バックル６に係合離
脱し得る閉ループ状に形成された芯材３５（閉ループ
部）と、該芯材３５を覆うカバー３６とよりなる。より
詳細に説明すると、該芯材３５の前記ウエビング部３４
側の端末には、前記ウエビング部３４側に延在した伸長
部３７が形成されている。この伸長部３７の長さは、前
記タング部３３と前記ウエビング部３４との間に形成さ
れてなる曲折自在な薄肉部３８を越えて延在されてい
る。前記カバー３６と前記ウエビング部３４とは、同質
材料より一体に形成されていることが好ましい。
【００１５】符号３９は、前記バックル６の内部に配設
された周知のロック部（図示省略）に係合される状態
で、該バックル６から離脱されないよう係合するように
前記芯材３５に囲繞されて前記カバー３６に形成された
係合穴である。符号４０は、前記芯材３５の伸長部３７
の自由端部をカバー３６の外側に曲折することで形成さ
れた押圧部であり、該押圧部４０は、前記バックル６に
フックタング３１を容易に係合押圧可能な機能を有す
る。符号４１は、図２に示したような前記シートバック
３の表面７側の凹部１０に支持された前記糸１８が挿通
される糸穴４２を有するベース部である。
された周知のロック部（図示省略）に係合される状態
で、該バックル６から離脱されないよう係合するように
前記芯材３５に囲繞されて前記カバー３６に形成された
係合穴である。符号４０は、前記芯材３５の伸長部３７
の自由端部をカバー３６の外側に曲折することで形成さ
れた押圧部であり、該押圧部４０は、前記バックル６に
フックタング３１を容易に係合押圧可能な機能を有す
る。符号４１は、図２に示したような前記シートバック
３の表面７側の凹部１０に支持された前記糸１８が挿通
される糸穴４２を有するベース部である。
【００１６】従って、この実施例によれば、前記「ベル
トの他方」としてのフックタング３１の、前記「ベルト
の一方」としてのバックル６に係合離脱自在なるタング
部３３は、該バックル６に係合離脱し得る閉ループ状に
形成された芯材３５及び伸長部３７が形成され且つ該伸
長部３７に押圧部４０が形成されたことで、前記バック
ル６に係合される荷重が図４の白抜き矢印で示すよう
に、押圧部４０に加わると、薄肉部３８での曲折が伸長
部３７によって阻止されて芯材３５に加わるので、係合
力が確実に伝達され且つ曲折が無い分前記バックル６へ
のフックタング３１の係合が容易になる。また、前記タ
ング部３３と前記ウエビング部３４との間には曲折自在
な薄肉部３８が形成されてなるので、前記シートクッシ
ョン２に着座した乗員の背中に干渉しても、薄肉部３８
が図３の白抜き矢印で示すように撓わむことにより、タ
ング部３３が乗員の背中に干渉しない位置に移動するこ
とで、乗員の背中に異物感を与えない快適な着座感を得
られるのである。また、前記シートクッション２を図１
に白抜き矢印で示すように後ろ側を立てて、前記シート
バック３を同じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる
所謂ダブルフォールディングシートとしての機能をさせ
たときに、前記シートバック３の表面７側に配設したフ
ックタング３１が床（図示省略）に干渉しても薄肉部３
８が撓わむことにより、タング部３３が床に干渉しない
位置に移動することで、フックタング３１が折損しない
ことになる。
トの他方」としてのフックタング３１の、前記「ベルト
の一方」としてのバックル６に係合離脱自在なるタング
部３３は、該バックル６に係合離脱し得る閉ループ状に
形成された芯材３５及び伸長部３７が形成され且つ該伸
長部３７に押圧部４０が形成されたことで、前記バック
ル６に係合される荷重が図４の白抜き矢印で示すよう
に、押圧部４０に加わると、薄肉部３８での曲折が伸長
部３７によって阻止されて芯材３５に加わるので、係合
力が確実に伝達され且つ曲折が無い分前記バックル６へ
のフックタング３１の係合が容易になる。また、前記タ
ング部３３と前記ウエビング部３４との間には曲折自在
な薄肉部３８が形成されてなるので、前記シートクッシ
ョン２に着座した乗員の背中に干渉しても、薄肉部３８
が図３の白抜き矢印で示すように撓わむことにより、タ
ング部３３が乗員の背中に干渉しない位置に移動するこ
とで、乗員の背中に異物感を与えない快適な着座感を得
られるのである。また、前記シートクッション２を図１
に白抜き矢印で示すように後ろ側を立てて、前記シート
バック３を同じく白抜き矢印で示すように前倒しさせる
所謂ダブルフォールディングシートとしての機能をさせ
たときに、前記シートバック３の表面７側に配設したフ
ックタング３１が床（図示省略）に干渉しても薄肉部３
８が撓わむことにより、タング部３３が床に干渉しない
位置に移動することで、フックタング３１が折損しない
ことになる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項１の自動
車用シートによれば、前記シートバックに配設されてな
る前記ベルトの他方の、前記ベルトの一方に係合離脱自
在なる部位には、該ベルトの一方に係合離脱し得る閉ル
ープ状の閉ループ部と、該閉ループ部の前記シートバッ
クに配設される側の部位側に前記シートバックに配設さ
れる側の部位側に延在した伸長部とが形成されること
で、前記ベルトの一方に対する係合機能を維持すること
ができ、また、前記シートバックに配設される側の部位
と前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位との間には
曲折自在な薄肉部が形成されてなることで、前記シート
クッションに着座した乗員の背中に干渉しても薄肉部で
撓わむことにより、乗員の背中に異物感を与えず、ベル
トの他方が床に干渉しても、ベルトの他方が折損するこ
とを防止できる、という実益的効果を有する。
車用シートによれば、前記シートバックに配設されてな
る前記ベルトの他方の、前記ベルトの一方に係合離脱自
在なる部位には、該ベルトの一方に係合離脱し得る閉ル
ープ状の閉ループ部と、該閉ループ部の前記シートバッ
クに配設される側の部位側に前記シートバックに配設さ
れる側の部位側に延在した伸長部とが形成されること
で、前記ベルトの一方に対する係合機能を維持すること
ができ、また、前記シートバックに配設される側の部位
と前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位との間には
曲折自在な薄肉部が形成されてなることで、前記シート
クッションに着座した乗員の背中に干渉しても薄肉部で
撓わむことにより、乗員の背中に異物感を与えず、ベル
トの他方が床に干渉しても、ベルトの他方が折損するこ
とを防止できる、という実益的効果を有する。
【００１８】本発明の請求項２の自動車用シートによれ
ば、請求項１の効果に加え、前記押圧部を押せば、閉ル
ープ部を前記ベルトの一方側に係合がより容易になる、
という実益的効果を有する。
ば、請求項１の効果に加え、前記押圧部を押せば、閉ル
ープ部を前記ベルトの一方側に係合がより容易になる、
という実益的効果を有する。
【００１９】
【００２０】
【図１】本発明の一実施例にかかる自動車用シートの斜
視説明図である。
視説明図である。
【図２】図１の要部拡大断面図である。
【図３】本発明の他の実施例にかかる図２相当斜視説明
図である。
図である。
【図４】本発明の更に他の実施例にかかる側面説明図で
ある。
ある。
【図５】従来例の自動車用シートの課題を説明する斜視
説明図である。
説明図である。
【図６】図５の要部拡大斜視説明図である。
１ 自動車用シート ２ シートクッション ３ シートバック ５ ベルト ６ バックル（ベルトの一方） ７ シートバックの表面 １１ フックタング（ベルトの他方） ２１ フックタング（ベルトの他方） ３１ フックタング（ベルトの他方） １３ タング部 ２３ タング部 ３３ タング部 １７ ウエビング部 ２４ ウエビング部 ３４ ウエビング部 ２５ 芯材（閉ループ部） ３５ 芯材（閉ループ部） ２７ 伸長部 ３７ 伸長部 ２８ 薄肉部 ３８ 薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60R 22/26
Claims (2)
- 【請求項１】 シートクッションとシートバックとより
なり、該シートクッション上にベルトの一方が配設され
且つ前記シートバックに該ベルトの一方に係合離脱自在
なベルトの他方が配設されてなり、前記ベルトの他方
は、前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位が係合時
に変形しないだけの剛性を有し且つ前記シートバックに
配設される側の部位が可撓性を有する自動車用シートに
おいて、 前記ベルトの他方の、前記ベルトの一方に係合離脱自在
なる部位には、該ベルトの一方に係合離脱し得る閉ルー
プ状の閉ループ部と、該閉ループ部の前記シートバック
に配設される側の部位側に前記シートバックに配設され
る側の部位側に延在した伸長部とが形成され、前記ベル
トの他方の、前記シートバックに配設される側の部位と
前記ベルトの一方に係合離脱自在なる部位との間には曲
折自在な薄肉部が形成されてなることを特徴とする自動
車用シート。 - 【請求項２】 請求項１記載の自動車用シートであっ
て、 前記閉ループ部には、該閉ループ部を前記ベルトの一方
側に係合押圧可能な押圧部が形成されてなることを特徴
とする自動車用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05265495A JP3196557B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05265495A JP3196557B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 自動車用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08244557A JPH08244557A (ja) | 1996-09-24 |
| JP3196557B2 true JP3196557B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=12920853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05265495A Expired - Fee Related JP3196557B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 自動車用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3196557B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP05265495A patent/JP3196557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08244557A (ja) | 1996-09-24 |
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