JP3196077B2 - デファレンシャル装置の支持構造 - Google Patents

デファレンシャル装置の支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のデファレン
シャル装置をリアサブフレームに取り付ける場合のデフ
ァレンシャル装置の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、比較的大型車両用の車体の構造と
して、静粛性、サスペンション剛性の向上を目的として
サブフレーム付き構造が再認識されている。本構造の長
所としては、 1)路面からの入力がボディに直接的には伝わりにくい
ため振動・騒音面で一体ボディ構造やシャシ・フレーム
構造に比較して有利であること。同様に、サスペンショ
ンフィッティングの範囲を大きくとれること 2)衝突時のエネルギ吸収性能をフレームに分担できる
ため、一体構造に比べてより安全な車両にできること 3)ボディ側の設計変更が比較的容易であること 等がある。従来、車両のエンジンやサスペンションなど
大きな外力が加わる部分には、メンバーやサブフレーム
と呼ばれる部分的な補強フレームが使われている。図5
に示すように、車両の後部に設けられるリアサブフレー
ム100には、リアサスペンション101A,101B
やデファレンシャル装置102が取り付けられている。
このリアサブフレーム100には大きな外力が加わるの
で、車体とリアサブフレーム100の間およびリアサブ
フレーム100とデファレンシャル装置102の間に、
図5に示すような弾性体(例えば弾性材料としてゴム)
103A,103B,103C,103Dを設けて、車
体へ伝わる振動や騒音を小さくしている。しかし、リア
サスペンション101A,101Bに大きな外力が入力
されると、リアサブフレーム100が弾性体で支持され
ているため、弾性体の支持部が変形してしまい、リアサ
スペンション101A,101Bの剛性が悪くなるとい
う問題があった。また、デファレンシャル装置102
も、リアサスペンション101A,101Bと同様に、
図5に示すような弾性体(例えば弾性材料としてはゴ
ム)105A,105B,105Cを介してリアサブフ
レーム100に支持されていたが、リアドライブシャフ
ト104A,104Bからデファレンシャル装置102
へ伝わってくる回転振動は、デファレンシャル装置10
2の前後方向の支持間隔L1,L2が狭いため、どうしても
振動が大きくなってしまい、支持する弾性体の中に用い
る弾性材料としては、例えば、たわみの少ない硬質のゴ
ムしか使用できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、リアサブフレー
ムの支持剛性を強くし、かつ、前記リアサブフレームに
支持されるデファレンシャル装置に発生する振動が車体
に伝わるのを少なくすることができるリアサブフレーム
にデファレンシャル装置を取り付ける場合の支持構造を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載された発明の要旨とするところは、車
体に支持されるリアサブフレームにさらに弾性体を介し
て支持されるデファレンシャル装置の支持構造におい
て、前記車体には前フレームと後フレームと側フレーム
とから形成される井形形状の前記リアサブフレームを直
接取り付け、そして、次のaの手段により前記リアサブ
フレームの車長方向の前記前フレーム及び前記フレー
前記弾性体を介して前記デファレンシャル装置全
体を支持するようにしたことを特徴とするものである。
a)前記デファレンシャル装置の前部は、前記デファレ
ンシャル装置の側フランジに前方に延びるステーを設け
て、前記ステーの先端部を前記リアサブフレームの前記
前フレームに吊設された支持部材の前記弾性体を介して
支持し、前記デファレンシャル装置の後部は、前記デフ
ァレンシャル装置の後部に締着したブラケットの両端に
前記弾性体を螺着した支持部材の前記弾性体を前記リア
サブフレームの前記後フレームに嵌め合わせて前記支持
部材を車幅方向に取り付け2点間で支持するようにした
手段。リアサブフレームを直接車体に取り付けることに
よりリアサブフレームが車体にしっかりと固定されるの
でリアサブフレームの支持剛性を強くすることができ
る。デファレンシャル装置の側フランジには、前方に延
びるステーを設けて、前記ステーの先端部を、前記リア
サブフレームの前フレームに吊設された支持部材の一部
材である弾性体を介して支持し、前記デファレンシャル
装置の後部には、ブラケットの両端に前記弾性体を螺着
した支持部材を締着して、リアサブフレームの後フレー
ムの孔に前記弾性体を嵌め合わせて前記支持部材を車幅
方向に取り付け2点間で支持できるようにし、デファレ
ンシャル装置全体を弾性体で支持することにより、デフ
ァレンシャル装置の振動を少なくすることができる。
【0005】請求項2に記載された発明の要旨とすると
ころは、前記支持部材のうちの少なくとも一つは液体が
封入されていることを特徴とする請求項1に記載のデフ
ァレンシャル装置の支持構造である。弾性材料であるゴ
ムに液体を封入した弾性体を使用することにより、デフ
ァレンシャル装置に振動が加わったときに、後方支持部
材の一部材である弾性体内に設けられた弾性材料の形が
変形し、その結果、弾性体内の周囲に設けられた幅の狭
いオリフィス流路を封入した液が流れて液流路に圧力損
失が発生する。前記液流路を通った液は、力の加わった
方向の反対方向から変形した弾性材料を押し返すように
作用する。弾性材料は外力がなくなると元の形に戻る。
このようにして、デファレンシャル装置に加わる振動エ
ネルギーを液体の圧力損失のエネルギーに変えることに
より、デファレンシャル装置の振動を減衰させることが
できる。
【0006】請求項3に記載された発明の要旨とすると
ころは、前記デファレンシャル装置の支持間隔前記
デファレンシャル装置の前記側フランジから略真ん前に
延びる前記ステーの先端部を支持した前記弾性体から前
記デファレンシャル装置の後部を支持した前記弾性体ま
での前後の支持間隔が、前記リアサブフレームの前後の
支持間隔と等しく、かつ、前記デファレンシャル装置
後部の車幅方向の支持間隔が、前記デファレンシャル装
置の幅よりも広く、前記側フレーム間の支持間隔よりも
狭いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
デファレンシャル装置の支持構造である。前記デファレ
ンシャル装置の支持間隔を略リアサブフレーム前後の間
隔と同じになるように広くすることにより、支持系の固
有振動数を大きくできるので、デファレンシャル装置を
支持する支持部材の一部材である弾性体は、ばね定数の
小さい柔らかいものが使用できる。ばね定数の小さいも
のを使用した場合、大きくなる上下方向の振動は弾性体
により効果的に減衰される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るデファレンシャル装
置の支持構造について図面を参照して説明する。図1は
本発明に係るデファレンシャル装置の支持構造を備える
車両の内部構造を示す全体平面図、図2は本発明に係る
デファレンシャル装置の支持構造を示す斜視図、図3は
本発明に係るデファレンシャル装置の支持構造を示す側
面図、図4(a)は本発明に係るデファレンシャル装置
の前方向に設けられるステーの支持構造図、図4(b)
は本発明に係るデファレンシャル装置後部のブラケット
に設けられる弾性体のリアサブフレームの後フレームに
おける支持構造を示す図である。
【0008】図1に示すように、車両は、フロントサブ
フレーム1と、トランスミッションマウント2およびリ
アサブフレーム3とを備えている。フロントサブフレー
ム1には、図示しないエンジンやトランスミッションが
取り付けられている。また、トランスミッションマウン
ト2には、図示しないトランスミッションの後端部が載
置されて取り付けられる。さらに、リアサブフレーム3
には、デファレンシャル装置4が取り付けられるととも
に、このデファレンシャル装置4に左右のリアドライブ
シャフト6A,6Bの内端が取り付けられている。ま
た、トランスミッションとデファレンシャル装置4はプ
ロペラシャフト5で連結されており、フロントサブフレ
ーム1に取り付けられたエンジンの駆動力が、プロペラ
シャフト5を介してデファレンシャル装置4に伝達され
る。この駆動力は、デファレンシャル装置4からリアド
ライブシャフト6A,6Bに伝達される。
【0009】次に、本発明に係るデファレンシャル装置
の支持構造について図2を参照して説明する。本発明に
係るデファレンシャル装置4の支持構造は、車体に直接
取り付けられるリアサブフレーム3と、前記リアサブフ
レーム3にデファレンシャル装置4を支持するために、
前記デファレンシャル装置4の側フランジ12A,12
Bから前方に設けられたステー7A,7Bと、前記ステ
ー7A,7Bの先端部を支持する前方支持部材8A、8
Bと、前記デファレンシャル装置4の後部に締着され、
両端に弾性体9A,9Bを螺着したブラケット9Cとか
ら形成される後方支持部材9と、前記後方支持部材9を
前記リアサブフレーム3の後フレーム3Bの孔に嵌め合
わせて支持するようにした後フレーム3Bとから主要部
が構成される。
【0010】尚、本発明者は、上記のようにリアサブフ
レームを車体に直接取り付けることにより、弾性体を介
して車体に取り付けていた場合と比較して、リアサスペ
ンションの剛性の低下が防止できることを見い出した。
しかしながら、デファレンシャル装置の振動が以前より
も車体に伝わりやすくなってしまうので、リアサブフレ
ームから車体に振動・騒音を今まで以上に伝えないよう
にする必要が生じ、このような問題を解決するため本発
明をするに至った。
【0011】リアサスペンション13A,13Bおよび
デファレンシャル装置4が取り付けられるリアサブフレ
ーム3は、図1および図2に示すように、平面から見た
全体の形状が前フレーム3Aと、後フレーム3Bと、側
フレーム3C,3Dとから形成される井形状(建築でい
うラーメン構造)をしており、車体に直接取り付けられ
る。車体に直接取り付けることにより、リアサブフレー
ム3が車体にしっかりと固定されるので、サスペンショ
ンアームの支持剛性が強くなる。リアサブフレーム3の
前フレーム3Aには、2個の前方支持部材8A,8Bが
吊設されている。また、リアサブフレーム3の後フレー
ム3Bには、ブラケット9Cの両端に螺着した円筒形の
弾性体9A,9Bを嵌め合わせるための円形の孔が2個
設けられている。
【0012】デファレンシャル装置4の前側に設けられ
るステー7A,7Bは、図3に示すように、平面から見
た形状が略三日月で、側面から見た形状が略山形の形を
している部材であり、長短2個のステーが使われる。ス
テー7A,7Bは、一端をデファレンシャル装置4の側
フランジ12A,12Bにボルト・ナットで螺着し、他
端をリアサブフレーム3の前フレーム3Aに吊設された
前方支持部材8A,8Bの弾性体11A,11Bに固設
している。次に、前記ステー7A,7Bの他端である先
端部の構造について図4(a)を参照して説明する。ス
テー7Aの先端部は、ナット7aと、座金7bと、両端
に螺子部を有するフランジ付きスタッドボルト7cとか
ら形成される。前方支持部材8Aのブッシュを挿通した
フランジ付きスタッドボルト7cの先端部に設けられた
螺子部を、座金7bを介して、ナット7aにより前方支
持部材8Aを基準にして車両の前方側で螺着されてい
る。尚、前記フランジ付きスタッドボルト7cのフラン
ジの位置は、前方支持部材8Aのブッシュにフランジ付
きスタッドボルト7cを挿通したときに、前方支持部材
8Aを基準にして車両の後方側にくるように設けられ
る。もう一方のステー7Bの先端部もステー7Aと同様
に、ナット、座金、フランジ付きスタッドボルトで構成
されている。
【0013】リアサブフレーム3の前フレーム3Aに吊
設される前方支持部材8A,8Bの一部材であるブラケ
ット10A,10Bは、共に正面の形状は逆台形の底辺
に前記底辺を直径とする半円を連接した形状であり、側
断面は下辺のない縦長の矩形をしている。ブラケット1
0A,10Bは中心部に円筒形の弾性体11A,11B
を装着している。(図2参照)。
【0014】次に、弾性体について説明する。リアサブ
フレーム3の前フレーム3Aに吊設される前方支持部材
8A,8Bの一部材であるブラケット10A,10Bに
装着される弾性体11A,11Bは、それぞれのブッシ
ュを介して、デファレンシャル装置4のステー7A,7
Bの先端部を固設することができる円筒形の弾性体であ
る。(図4(a)等参照)。
【0015】デファレンシャル装置4は、図1および図
3に示すように、平面から見た形状は十字架で、側面か
ら見た形状は卵形の楕円形をしている。図3に示すよう
に、デファレンシャル装置4の中間より前側に設けられ
る側フランジ12A,12Bに一端を螺着されるステー
7A,7Bと、デファレンシャル装置4後部の上部に締
着されるブラケット9Cとを介して、デファレンシャル
装置4全体が弾性体11A,11B,9A,9Bでリア
サブフレーム3に支持されるようになっている。また、
別のデファレンシャル装置4の支持方法として、前記ス
テー7A、7Bをデファレンシャル装置4の中間より後
側に設けられる側フランジ12A,12Bから後方に延
ばして、前方支持部材8A,8Bを吊設したリアサブフ
レーム3の前フレーム3Aを後フレーム3B側に、後方
支持部材9を支持するリアサブフレーム3の後フレーム
3Bを前フレーム3A側に設けてデファレンシャル装置
4を支持してもよい。
【0016】一方、デファレンシャル装置4の後部に設
けられる後方支持部材9の一部材であるブラケット9C
は、平面から見た形状が弓形で、正面から見た形状は、
逆台形の底部を円弧状に切り欠いた形状の部材である。
前記ブラケット9Cはデファレンシャル装置4後部の上
部に締着される。前記ブラケット9Cの後側両端には弾
性体9A,9Bが螺着されており、リアサブフレーム3
の後フレーム3Bに設けられた2個の孔に前記弾性体9
A,9Bが嵌め合わせられ備え付けられる。前記ブラケ
ット9Cを前記デファレンシャル装置4に取り付ける場
合は、デファレンシャル装置4の長軸方向に対して直角
方向(車幅方向)にブラケット9Cの長手方向がくるよ
うに取り付けられる。
【0017】前記リアサブフレーム3の後フレーム3B
に嵌め合わせて取り付けられる2個の弾性体9A,9B
は、弾性材料であるゴムとその内部に液体を封入した円
筒形をした弾性体である。前記弾性体9Aのブラケット
9Cへの取り付け構造は、図4(b)に示すように、弾
性体9Aのブッシュに両端に螺子を切ったフランジ付き
スタッドボルト9cを挿通して、前記弾性体9Aを挟ん
で車両前方側では、ブラケット9Cに固設されていて、
かつ、内部に雌螺子を設けたキャップ9eをフランジ付
きスタッドボルト9cの長螺子部9dで螺着し、車両後
方側では座金9bを介してナット9aでフランジ付きス
タッドボルト9cを螺着している。尚、前記フランジ付
きスタッドボルト9cのフランジの位置は、弾性体9A
のブッシュにフランジ付きスタッドボルト9cを挿通し
たときに、弾性体9Aを基準にして車両の前方側にくる
ように取り付けられる。もう一方の弾性体9Bも弾性体
9Aと同様に、ナット、座金、フランジ付きスタッドボ
ルトで取り付けられる。弾性体9A,9Bは、ブラケッ
ト9Cの両端に設けられ、デファレンシャル装置4に振
動が加わったときに、弾性体内に設けられた液室を構成
する弾性材料(例えばゴム)の形が変形し、その結果、
弾性体内の上部および下部に設けられた液室間を連通す
る前記弾性体の外筒内面と弾性体外周との間の狭いオリ
フィス流路を液が流れて、液流路に圧力損失が発生す
る。デファレンシャル装置4の振動エネルギーを液体の
圧力損失のエネルギーに変えることにより、デファレン
シャル装置4の振動を減衰させることができる。
【0018】このようにデファレンシャル装置4全体
を、ステー7A,7Bと前方支持部材8A、8Bおよび
後方支持部材9を嵌め合わせて取り付けるリアサブフレ
ーム3の後フレーム3Bで支持し、図2に示すようなリ
アサブフレーム3のデファレンシャル装置4の支持間隔
Lをリアサブフレーム3の前後の間隔と略同じになるま
で広くすることにより、デファレンシャル装置4からリ
アサブフレーム3に伝わってくる回転振動を少なくする
ことができるので、リアサブフレーム3から車体へ伝わ
る振動・騒音を少なくすることができる。
【0019】以上の構成からなる本発明に係るデファレ
ンシャルの支持構造を用いたときの作用・効果について
以下に説明する。 1)リアサスペンションに大きな外力が加わっても、リ
アサブフレームが車体に直接付けてあるため剛性が強く
なり、リアサブフレームと車体との間に弾性体支持部を
設けていないため、リアサスペンションの剛性の低下が
なくなる。 2)デファレンシャル装置の支持間隔を広くし、かつ、
デファレンシャル装置全体を弾性体によりリアサブフレ
ームに支持するようにしたため、リアドライブシャフト
廻りのデファレンシャル装置の回転振動を効果的に減衰
することができる。 3)デファレンシャル装置の支持間隔を、リアサブフレ
ームの前後方向の間隔と略同じ間隔になるように広くし
たので、支持系の固有振動数は大きくなる。固有振動数
が大きくなると回転振動の共振が通常走行時に発生して
しまう。この共振振動は、液体を封入した弾性体を使用
することにより抑制することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の構成と作用から明らかなように、
本発明によれば、 1)リアサスペンションに大きな外力が加わっても、リ
アサブフレームが車体に直接付けてあるため剛性が強く
なり、リアサスペンションの剛性が低下することがなく
なる。 2)デファレンシャル装置の支持間隔を広くし、かつ、
デファレンシャル装置全体を、弾性体によりリアサブフ
レームに支持するようにしたため、デファレンシャル装
置からリアサブフレームへ伝わってくる回転振動を効果
的に減衰することができる。 3)デファレンシャル装置の支持間隔を広くしたので支
持系の固有振動数は大きくなる。その結果、弾性体は、
ばね定数の小さい(柔らかい)ものが使用できるように
なる。従って省コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデファレンシャル装置の支持構造
を備える車両の内部構造を示す概略平面図である。
【図2】本発明に係るデファレンシャル装置の支持構造
を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るデファレンシャル装置の支持構造
を示す側面図である。
【図4】(a)本発明に係るデファレンシャル装置の前
側に設けられるステーの支持構造図である。 (b)本発明に係るデファレンシャル装置の後側のブラ
ケットに設けられる弾性体のリアサブフレームの後フレ
ームにおける支持構造を示す図である。
【図5】従来のデファレンシャル装置の支持構造を示す
斜視図である。
【符号の説明】
3 リアサブフレーム 3A 前フレーム 3B 後フレーム 4 デファレンシャル装置 6A,6B リアドライブシャフト 7A,7B ステー 8A,8B 前方支持部材 9 後方支持部材 9A,9B 弾性体 9C ブラケット 10A,10B ブラケット 11A,11B 弾性体 12A,12B 側フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/16 F16F 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持されるリアサブフレームにさ
    らに弾性体を介して支持されるデファレンシャル装置の
    支持構造において、 前記車体には前フレームと後フレームと側フレームとか
    ら形成される井形形状の前記リアサブフレームを直接取
    り付け、 そして、次のaの手段により前記リアサブフレームの車
    長方向の前記前フレーム及び前記フレーム前記弾
    性体を介して前記デファレンシャル装置全体を支持する
    ようにしたことを特徴とするデファレンシャル装置の支
    持構造。 a)前記デファレンシャル装置の前部は、前記デファレ
    ンシャル装置の側フランジに前方に延びるステーを設け
    て、前記ステーの先端部を前記リアサブフレームの前記
    前フレームに吊設された支持部材の前記弾性体を介して
    支持し、 前記デファレンシャル装置の後部は、前記デファレンシ
    ャル装置の後部に締着したブラケットの両端に前記弾性
    体を螺着した支持部材の前記弾性体を前記リアサブフレ
    ームの前記後フレームに嵌め合わせて前記支持部材を車
    幅方向に取り付け2点間で支持するようにした手段。
  2. 【請求項2】 前記弾性体のうちの少なくとも一つは液
    体が封入されていることを特徴とする請求項1に記載の
    デファレンシャル装置の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記デファレンシャル装置の支持間隔
    前記デファレンシャル装置の前記側フランジから略
    真ん前に延びる前記ステーの先端部を支持した前記弾性
    体から前記デファレンシャル装置の後部を支持した前記
    弾性体までの前後の支持間隔が、前記リアサブフレーム
    の前後の支持間隔と等しく、かつ、前記デファレンシ
    ャル装置後部の車幅方向の支持間隔が、前記デファレン
    シャル装置の幅よりも広く、前記側フレーム間の支持間
    隔よりも狭いことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のデファレンシャル装置の支持構造。
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