JP3195464B2 - E型止め輪取付け装置 - Google Patents

E型止め輪取付け装置

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JP3195464B2
JP3195464B2 JP15254693A JP15254693A JP3195464B2 JP 3195464 B2 JP3195464 B2 JP 3195464B2 JP 15254693 A JP15254693 A JP 15254693A JP 15254693 A JP15254693 A JP 15254693A JP 3195464 B2 JP3195464 B2 JP 3195464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、E型止め輪取付け装置
に関し、詳しくは、複写機、ファクシミリ、プリンタ等
に用いられる軸やギヤ等を相手部材に対して位置決め固
定するE型止め輪取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸の円周方向に沿って形成された
環状凹溝に対してラジアル方向からE型止め輪を挿入す
る場合、人がE型止め輪を1つ1つ把持しながら目視に
よって行なっていたため、挿入作業の作業性が悪く、多
大な時間を要してしまっていた。
【0003】そこで、近時は挿入作業を容易に行なうた
めの工具が種々開発されており、以下に示すようなもの
がある。 先端部に先端および側面に開口する収容凹部を有する
嵌め込み器本体の前記側面に、先端にE型止め輪の当接
部を形成した止め輪支持部材を固着し、前記収容凹部に
摺動可能に嵌挿され先端方向に付勢されたスライドベー
スにE型止め輪の外周面を挟持する挟持突起を設け、前
記スライドベースの後退時において前記挟持突起に挟持
されたE型止め輪が前記止め輪支持部材の当接部に支持
されるように構成することにより、嵌め込み器を軸の外
周面に当てたときに、E型止め輪に殆ど外力が加わらな
いようにして、E型止め輪の脱落を抑制するようにした
もの(特開平2−236012号公報参照)。 E型止め輪を1個ずつ取り出す機構およびE型止め輪
を押し広げる機構を設けることにより、E型止め輪の挿
入作業の作業性を能率的に行なうようにしたもの(特開
平4−322975号公報参照)。 ステープラのようにE型止め輪を結束したものをリン
グケースに挿入し、このリングケース内のE型止め輪を
1枚ずつ排出機構と押圧機構によって連続的に挿入する
ことにより、挿入作業の向上を図ったもの(特開昭64
−52665号公報参照)。 上記と同様にE型止め輪を結束したものを本体に挿
入するようにしたものであり、対象となる軸を本体の受
穴に挿入して固定した状態でプレートで止め輪を1枚だ
け下から上に押上げるようにして挿入することにより、
挿入作業の向上を図ったもの(特開昭56−15797
2号公報参)。 人手によって使用されている市販工具をピックアンド
プレース機により所定の位置にある止め輪のストッカか
ら1枚取り出して工具に装着させ、所定箇所に位置決め
された軸に取付ける作業を繰り返すもの。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜に記載されたE型止め輪取付け装置にあっては、何
れも軸に嵌合される相手部材側に何等かの部分が突出し
てしまうため、E型止め輪の取付け作業が非常に困難な
ものになってしまった。具体的には、E型止め輪は、軸
の環状凹溝に挿入されて軸に取付けられた相手側部材が
軸のスラスト方向に移動するのを防止するものであるた
め、E型止め輪の軸への取付け前に相手側部材の軸方向
端面が環状凹溝に位置するようにして軸と相手側部材に
ガタが発生するのを防止する必要がある。
【0005】ところが、上記〜に記載されたものに
あっては、嵌め込み器本体やリングケース等のように
型リングを収容する部材を有するため、これら収容部分
が相手側部材に突出してしまい、軸にE型止め輪を容易
に取付けることができないという問題があった。また、
E型止め輪を軸に取付ける際に、環状凹溝の位置が明確
になるように軸を固定したり、環状凹溝を目視によって
確認した後、人手または自動機器で取付け作業を行なう
だけで、全自動取付けを行なうことができず、仮に行な
うとすれば、定められた寸法形状の軸にしか対応するこ
とができなかった。したがって、ロボットまたはそれに
類するものに装着して使用しても部品や位置決めのばら
つきが相違した場合、すなわち、多種形態の軸構成には
対応することができなかった。
【0006】さらに、上記〜に記載されたE型止め
輪取付け装置にあっては、E型止め輪の寸法に比して大
型であり、E型とめ輪の一般的な使用態様として以下の
ようなものには適用できなかった。すなわち、側板に軸
を通してギヤを嵌挿した後の移動止め輪として使用され
る場合、E型止め輪の取付け対象軸は、軸間距離が10〜
20mm程度が圧倒的に多いのにも拘わらず、この軸間にE
型止め輪取付け装置が進入できないという問題があっ
た。したがって、E型止め輪取付け装置の小型化を図る
ことが望まれる。
【0007】さらに、上記〜に記載のE型止め輪取
付け装置にあっては、嵌め込み器本体やリングケース等
によりE型止め輪を収納していたため、1つの呼びサイ
ズのE型止め輪の外径を保持することしかできず、少な
くとも2種類の呼びサイズのE型止め輪に対応すること
ができなかった。そこで請求項1記載の発明は、装置全
体を小型化するとともに軸に嵌挿された相手側部材に突
出する部分を除去して、環状凹溝と相手側部材の端面の
隙間が全くない場合にも環状凹溝にE型止め輪を容易に
取付けることができるとともに、2種類以上の呼びサイ
ズのE型止め輪を装着することができるE型止め輪取付
け装置を提供することを目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、環状凹溝を容易に
検出してその検出信号を出力することにより、ロボット
やそれに類する装置に装着できるようにして、環状凹溝
の位置決めを高精度に行なうのを不要にでき、多種の軸
にE型止め輪を自動的に取付けることができるE型止め
輪取付け装置を提供することを目的としている。請求項
3記載の発明は、レバーを用いて環状凹溝の位置を検出
することにより、検出の信頼性を向上させることができ
るとともに、環状凹溝の幅の検出を可能にして溝幅寸法
の規格不良を容易に判断することができるE型止め輪取
付け装置を提供することを目的としている。
【0009】請求項4記載の発明は、レバーを軸側に付
勢するレバー付勢部材およびレバーをレバー付勢部材の
付勢力に抗してレバーの先端部が軸から離隔する方向に
回動するように引張るワイヤを設けることにより、レバ
ーの押圧力をレバー付勢部材の付勢力のみで調整できる
ようにして、レバーがスライドホルダと共に上下動する
際の外乱に影響されるのを防止することができ、環状凹
溝を確実に検出することができるE型止め輪取付け装置
を提供することを目的としている。
【0010】請求項5記載の発明は、E型止め輪が吸引
部材に吸引されたことを検出する第1センサおよびE型
止め輪が吸引部材から離隔されたことを検出する第2セ
ンサを設けることにより、E型止め輪を吸引部材に吸引
したことおよび環状凹溝に取付けたことを容易に検出す
ることができ、E型止め輪の取付け作業の作業性を向上
させることができるE型止め輪取付け装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、軸の円周方向に沿って形成
された環状凹溝に対してラジアル方向からE型止め輪を
取付ける取付け装置であって、本体と、該本体に固定さ
れるとともに、下端部にE型止め輪の上部に当接する当
接部を有する押圧板と、本体に対して上下方向に摺動可
能に設けられ、押圧板の背面に配設されたスライドホル
ダと、該スライドホルダと本体の間に介装され、スライ
ドホルダを本体に対して下方に付勢する付勢部材と、前
記押圧板の当接部下方に位置するスライドホルダ部分に
設けられ、E型止め輪を吸引する吸引部材と、を備えた
ことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、環状凹溝の位
置および有無を検出する環状凹溝検出機構を有し、環状
凹溝を検出したときに出力信号を出力することを特徴と
している。請求項3記載の発明は、上記課題を解決する
ために、請求項2記載の発明において、環状凹溝検出機
構が、前記スライドホルダに回動自在に設けられ、先端
部がE型止め輪より下方で、かつE型止め輪と同一平面
内に位置して軸に当接離隔可能な1つ以上のレバーと、
レバーの回動を検出し、レバーの先端部が環状凹溝に挿
入されたときに信号を出力するセンサと、を備えたこと
を特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項3記載の発明において、前記環状凹溝
検出機構が、レバーの先端部が軸に所定の押圧力で当接
するように該レバーを付勢するレバー付勢部材と、レバ
ーと本体の間に介装され、レバーをレバー付勢部材の付
勢力に抗してレバーの先端部が軸から離隔する方向に回
動するように引張るワイヤと、を備えたことを特徴とし
ている。
【0014】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1〜4何れかに記載の発明において、
E型止め輪が吸引部材に吸引されたことを検出する第1
センサと、E型止め輪が吸引部材から離隔されたことを
検出する第2センサと、を備えたことを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、本体に固定され、下
端部にE型止め輪の上部に当接する当接部を有する押圧
板と、該押圧板の当接部下方に位置するスライドホルダ
に設けられ、E型止め輪を吸引する吸引部材と、が備え
られる。このように構成されるので、E型止め輪を環状
凹溝に取付けるために、本体を下降させると、先ずスラ
イドホルダが軸に当接する。さらにスライドホルダを本
体と共に下降させると、スライドホルダが付勢部材の付
勢力に抗して吸引部材と共に本体に対して上方に移動す
るため、E型止め輪が押圧板の当接部によって環状凹溝
に進入する。このとき、押圧板と吸引部材の相対変位に
よってE型止め輪が吸引部材から徐々から滑り落ちるた
め、環状凹溝に取付けられる。
【0016】したがって、E型止め輪が吸引部材によっ
て吸引されるだけであるので、取付け装置全体が小型化
される。これに加えて、押圧板に対してスライダホルダ
が吸引部材と共に上方に移動して押圧板の当接部の押圧
によってE型止め輪が環状凹溝に取付けられるので、軸
に嵌挿された相手側部材に突出する部分がなくなり、環
状凹溝と相手側部材の端面の間に隙間が全くない場合に
も環状凹溝にE型止め輪が容易に取付けられる。さら
に、E型止め輪が吸引されるだけであるので2種類以上
の呼びサイズのE型止め輪が容易に装着される。
【0017】請求項2記載の発明では、環状凹溝の位置
および有無を検出する環状凹溝検出機構を有し、環状凹
溝を検出したときに出力信号が出力されるようになって
いる。したがって、ロボットやそれに類する装置に本取
付け装置を装着したときに、環状凹溝が自動的に検出さ
れて、ロボットにこの検出情報が容易に出力される。こ
の結果、環状凹溝の位置決めを高精度に行なうことが不
要になり、多種の軸にロボット等によりE型止め輪が自
動的に取付けられる。
【0018】請求項3記載の発明では、環状凹溝検出機
構が、スライドホルダに回動自在に設けられ、先端部が
E型止め輪より下方で、かつE型止め輪と同一平面内に
位置して軸に当接離隔可能な1つ以上のレバーと、レバ
ーの回動を検出し、レバーの先端部が環状凹溝に挿入さ
れたときに信号を出力するセンサと、から構成される。
【0019】このように構成されるので、本体を軸に向
かって下降させ、スライドホルダを軸外周に当接させた
後、この状態で本体を軸のスラスト方向に沿って移動さ
せて環状凹溝上にE型止め輪が位置したときに、レバー
の先端が環状凹溝内に嵌入される。これをセンサが検出
すると、レバー介して環状凹溝の位置および有無が検出
される。
【0020】したがって、レバー比に応じてS/N比を
大きくすることができ、環状凹溝の検出の信頼度が向上
される。これに加えて、レバーの先端部の幅を調整する
ことで、環状凹溝の幅の検出が可能になり、このレバー
の先端部の幅と環状凹溝の幅を同じにすることで溝幅寸
法の規格不良が容易に判断される。請求項4記載の発明
では、環状凹溝検出機構が、レバーの先端部が軸に所定
の押圧力で当接するように該レバーを付勢するレバー付
勢部材と、レバーと本体の間に介装され、レバーをレバ
ー付勢部材の付勢力に抗してレバーの先端部が軸から離
隔する方向に回動するように引張るワイヤと、から構成
される。
【0021】このように構成されるので、予めレバーを
レバー付勢部材の付勢力に抗してレバーの先端部が軸か
ら離隔する方向に回動させた状態で吸引部材にE型止め
輪を吸引し、本体を下降させてスライドホルダを軸外周
に当接させてさらに下降させると、スライドホルダが付
勢部材の付勢力に抗して上方に移動する。このとき、ワ
イヤの引張り力がなくなり、レバーの先端部がレバー付
勢部材の付勢力によって軸の外周部を所定の押圧力で押
圧する。
【0022】したがって、環状凹溝の検出時にワイヤの
引張り力がキャンセルされ、レバーの押圧力がレバー付
勢部材の付勢力のみで容易に調整される。この結果、レ
バーがスライドホルダと共に上下動する際の外乱に影響
されることがなくなり、環状凹溝が確実に検出される。
請求項5記載の発明では、E型止め輪が吸引部材に吸引
されたことを検出する第1センサと、E型止め輪が吸引
部材から離隔されたことを検出する第2センサと、が設
けられる。したがって、E型止め輪が吸引部材に吸引さ
れたことおよび環状凹溝に取付けられたことが容易に検
出され、E型止め輪の取付け作業の作業性が向上する。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜3は請求項1〜6何れかに記載の発明に係るE型
止め輪取付け装置の一実施例を示す図である。なお、本
実施例の軸には環状凹溝に相手側部材の軸方向端面が位
置するようになっているが、この相手側部材は図示略し
て説明する。
【0024】まず、構成を説明する。図1〜3におい
て、1はロボットやその他の自動機器に装着されてロボ
ット等によって3次元方向に移動可能な本体であり、本
体1の図1中、左端部には押圧板2がねじ3によって固
定されている。この押圧板2は本体1から上下方向に延
在しており、この押圧板2の下端部にはE型止め輪4の
上部に当接する当接部2aが形成されている。
【0025】また、本体1の上部にはガイドレール1a
が形成されており、このガイドレールには前後用リニア
スライダ5が図示しないねじによって取付けられ、この
スライダ5は本体1が軸51のスラスト方向に走査されて
軸51に嵌合されたベアリング等の相手側部材に衝突した
とき、本体1と相対移動してクッションの機能を果すよ
うになっている。また、スライダ5の上部にはRCCモ
ジュールを構成する弾性体7が取付けられており、この
弾性体7はロボット等のハンドに取付けられ、ロボット
等によって本体1を移動させて軸51の環状凹溝51aにE
型止め輪4を挿入する際に公知のRCC制御を行なうも
のである。
【0026】また、本体1の図1中、右端部には上下用
リニアスライダ8が図示しないねじによって取付けられ
ており、このスライダ8には押圧板2の背面に位置する
ようスライドホルダ9が摺動自在に設けられている。ま
た、本体1の中央部には案内部材10が設けられており、
スライドホルダ9はこの案内部材10にも嵌挿されて上下
方向に摺動自在になっている。
【0027】また、スライドホルダ9の上部には一対の
ばね上ポスト11が設けられており、このポスト11には付
勢部材としての一対の引張りばね12の一端部が取付けら
れている。また、本体1の下端部には一対のばね下ポス
ト13が取付けられており、このポスト13には引張りばね
12の他端部が取付けられている。この引張りばね12はス
ライドホルダ9と本体1の間に介装され、スライドホル
ダ9を本体1に対して下方に付勢している。
【0028】また、スライドホルダ9には一対のスイン
グ軸14が設けられており、このスイング軸14には一対の
レバー15が回動自在に設けられている。このレバー15の
先端部15aはE型リンク4より下方で、かつE型リンク
と同一平面内に位置しており、レバー15はこの先端部15
aが軸51に当接離隔するような回動範囲で回動し、先端
部15aで軸51の外周を挟持するようになっている。そし
て、レバー15の先端部15aは互いの対向面に傾斜面Tが
形成されている。
【0029】また、レバー15と本体1の間にはレバー付
勢部材としての一対のばね16が介装されており、このば
ね16はレバー15の先端部15aが軸51に400gf・mm程度の押
圧力で当接するようにレバー15を矢印A方向に付勢して
いる。また、レバー15と本体1の間には一対のワイヤ17
が介装されており、このワイヤ17の所定箇所はスライド
ホルダ9に設けられたローラ18に摺接している。
【0030】このワイヤ15は、引張りばね12によってス
ライドホルダ9が本体1に対して下方に付勢された状態
のとき張設されており、レバー15の先端部15aがばね16
の付勢力に抗して軸51から離隔する方向(矢印A方向と
反対方向)に回動するようにレバー15を引張っている。
また、スライドホルダ9には一対のファイバセンサ19が
設けられており、このセンサ19の上部には検出部19aが
設けられている。この検出部19aはレバー15の回動に伴
いレバー15によって遮蔽・開放されるようになってお
り、遮蔽時にレバー15を検出してロボットに信号を出力
するようになっている。
【0031】一方、押圧板2の当接部2a下方部分のス
ライドホルダ9には吸引部材としてのマグネット20が設
けられており、このマグネット20はE型止め輪4を吸引
してスライドホルダ9に保持させるようになっている。
このマグネット20の近傍にはそれぞれファイバセンサか
らなる第1センサとしての上確認センサ21および第2セ
ンサとしての下確認センサ22が配設されており、上確認
センサ2はマグネット20にE型止め輪4が吸引されたこ
とを検出してロボットに信号を出力し、また、下確認セ
ンサ22は上確認センサ21の下方に配設されてE型止め輪
4がマグネット20から離れる直前にこれを検出してロボ
ットに信号を出力するようになっている。本実施例で
は、上述したレバー15、ばね16、ワイヤ17、ファイバセ
ンサ19が環状凹溝検出機構23を構成している。なお、図
3ではセンサを省略している。
【0032】次に、E型止め輪4を環状凹溝51aに取付
ける方法を説明する。まず、E型止め輪4を所定の手段
によって自動的にマグネット20に吸引すると、上確認セ
ンサ21によって吸引されたことが検出される。このと
き、スライドホルダ9は引張りばね12によって本体1に
対して下方に引張られているため、レバー15はワイヤ17
によって引張られ、ばね16によって軸51から離隔する方
向に付勢されることから、レバー15の先端部15aは図2
の右側のようになっている。
【0033】次いで、ロボットによって本体1を下降さ
せ、スライドホルダ9を軸51に上方から当接させた後さ
らに下降を続ける。このとき、E型止め輪6は未だ軸51
に当接せずに本体1のみが下降し続けるため、スライド
ホルダ9が引張りばね12の付勢力に抗して上方に移動す
る。このとき、ワイヤ17が緩むため、ばね16の付勢力に
よってレバー15の先端部15aが軸51の外周に400gf・mm程
度の押圧力で当接する。さらに、本体1と共に押圧板2
を下降させ、E型止め輪6が軸51に当接する直前(1〜
2mm程度)で下降を終了する。
【0034】次いで、ロボットにより本体1を軸51のス
ラスト方向に沿い環状凹溝51aに向かって移動させる。
そして、移動させて行くと、レバー15の先端部15aが環
状凹溝51aに到達した時点でレバー15がばね16の押圧力
によって環状凹溝51aに嵌入される(図2の左側にその
状態を示す)。このとき、レバー15の基端部側がファイ
バセンサ19の検出部19aを遮蔽するため、先端部15aが
環状凹溝51aに嵌入されたことを検出し、ロボットに信
号を出力する。次いで、この状態でロボットにより再び
本体1を下降させると、スライドホルダ9が引張りばね
12の付勢力に抗してマグネット20と共に本体1に対して
上方に移動するため、E型止め輪4が押圧板2の当接部
2aによって押し下げられて環状凹溝51aに進入する。
このとき、押圧板2とマグネット20の相対変位によって
E型止め輪4がマグネット20から徐々から滑り落ちるた
め、環状凹溝51に取付けられる。このとき、レバー15の
先端部15aには傾斜面Tが成形されるため、先端部15a
が傾斜面Tに沿ってE型止め輪4によって先端部15aが
押し広げられるため、先端部15によってE型止め輪4の
進入が妨げられることがない。
【0035】取付け後、下確認センサ22によってE型止
め輪4がマグネット20から離隔したことが検出され、セ
ンサ22からロボットに信号が出力されると、ロボットは
本体1を上昇させて次の作業を行なう。このように本実
施例では、本体1に固定され、下端部にE型止め輪4の
上部に当接する当接部2aを有する押圧板2と、該押圧
板2の当接部2a下方に位置するスライドホルダ9に設
けられ、E型止め輪4を吸引するマグネット20と、を備
えているため、取付け装置全体を小型化することができ
る。これに加えて、押圧板2に対してスライダホルダ9
をマグネット20と共に上方に移動させて押圧板2の当接
部2aの押圧によってE型止め輪4を環状凹溝51aに取
付けているため、軸51に嵌挿された相手側部材に突出す
る部分がなくなり、環状凹溝51aと相手側部材の端面の
間に隙間が全くない場合にも環状凹溝51aにE型止め輪
4を容易に取付けることができる。さらに、E型止め輪
4をマグネット20によって吸引しているため、2種類以
上の呼びサイズのE型止め輪を容易に装着することがで
きる。
【0036】また、環状凹溝51aの位置および有無を検
出する環状凹溝検出機構23を設け、環状凹溝51aを検出
したときに出力信号を出力していたるめ、ロボットやそ
れに類する装置に本取付け装置を装着したときに、環状
凹溝51aを自動的に検出して、ロボットにこの検出情報
を容易に出力することができる。この結果、環状凹溝51
aの位置決めを高精度に行なう必要がなくなり、多種の
軸にロボット等によりE型止め輪を自動的に取付けるこ
とができる。
【0037】また、検出機構23を、スライドホルダ9に
回動自在に設けられ、先端部15aがE型止め輪4より下
方で、かつE型止め輪4と同一平面内に位置して軸51に
当接離隔可能な一対のレバー15と、レバー15の回動を検
出し、レバー15の先端部15aが環状凹溝51aに挿入され
たときに信号を出力するファイバセンサ19と、から構成
しているため、レバー比に応じてS/N比を大きくする
ことができ、環状凹溝51aの検出の信頼度を向上させる
ことができる。これに加えて、レバー15の先端部15aの
幅を調整することで、環状凹溝51aの幅の検出を行なう
ことができ、レバー15の先端部15aの幅と環状凹溝51a
の幅を同じにすることで溝幅寸法の規格不良を容易に判
断することができる。
【0038】また、検出機構23を、レバー15の先端部15
aが軸51に所定の押圧力で当接するように該レバー15を
付勢するばね16と、レバー15と本体1の間に介装され、
レバー15をばね16の付勢力に抗してレバー15の先端部15
aが軸51から離隔する方向に回動するように引張るワイ
ヤ17と、から構成しているため、環状凹溝51aの検出時
にワイヤ17の引張り力をキャンセルさせ、レバー15の押
圧力をばね16の付勢力のみで容易に調整することができ
る。この結果、レバー15がスライドホルダ9と共に上下
動する際の外乱に影響されるの防止することができ、環
状凹溝51aを確実に検出することができる。
【0039】さらに、E型止め輪4がマグネット20に吸
引されたことを検出する上確認センサ21と、E型止め輪
4がマグネット20から離隔されたことを検出する下確認
センサ22と、を設けているため、E型止め輪4がマグネ
ット20に吸引されたことおよび環状凹溝51に取付けられ
たことを容易に検出することができ、E型止め輪4の取
付け作業の作業性を向上させることができる。
【0040】なお、本実施例では、ロボットによってE
型止め輪4を挿入する例を示しているが、これに限ら
ず、人手によって使用する場合には、軸51の位置を確認
した後、環状凹溝51aの位置を音、振動等で知らせるよ
うにすれば、目の不自由な人に環状凹溝51aの位置を容
易に知らせるようにすることもできる。また、本実施例
では、レバー15を一対設けているため、軸51の外径およ
びE型止め輪4の大きさが異なっても容易に対応するこ
とができる。また、このような態様に限らず、レバーを
1つだけ設けても環状凹溝51aを容易に検出することが
できる。
【0041】また、ファイバセンサ19の数を増大させ、
検出部19aを環状凹溝51aの大きさに応じた位置になる
ように設定するようにすれば、多種の軸に対応すること
ができる。また、環状凹溝51を検出する方法も、レーザ
変位計、光ファイバー等の検出手段を用いても良い。要
は、環状凹溝51aを電気信号として検出して環状凹溝51
aにE型止め輪4を取付けられれば良いのである。
【0042】また、E型止め輪4がマグネット20に装
着、離隔されたことを上、下確認センサ21、22によって
検出しているが、これに限らず、接触による通電を利用
したり、マイクロスイッチ等のセンサを使用しても良
い。これと同様にファイバーセンサ19の代わりにマイク
ロスイッチを使用しても構わない。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、吸引部材
によってE型止め輪を保持しているので、取付け装置全
体を小型化することができる。これに加えて、押圧板に
対してスライダホルダを吸引部材と共に上方に移動させ
て押圧板の当接部の押圧によってE型止め輪を環状凹溝
に取付けているため、軸に嵌挿された相手側部材に突出
する部分がなくなり、環状凹溝と相手側部材の端面の間
に隙間が全くない場合にも環状凹溝にE型止め輪を容易
に取付けることができる。さらに、E型止め輪を吸引部
材によって吸引しているため、2種類以上の呼びサイズ
のE型止め輪を容易に装着することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、ロボットや
それに類する装置に本取付け装置を装着したときに、環
状凹溝を自動的に検出して、ロボットにこの検出情報を
容易に出力することができる。この結果、環状凹溝の位
置決めを高精度に行なう必要がなくなり、多種の軸にロ
ボット等によりE型止め輪を自動的に取付けることがで
きる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、レバー比に
応じてS/N比を大きくすることができ、環状凹溝の検
出の信頼度を向上させることができる。これに加えて、
レバーの先端部の幅を調整することで、環状凹溝の幅の
検出を行なうことができ、レバーの先端部の幅と環状凹
溝の幅を同じにすることで溝幅寸法の規格不良を容易に
判断することができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、環状凹溝の
検出時にワイヤの引張り力をキャンセルさせ、レバーの
押圧力をレバー付勢部材の付勢力のみで容易に調整する
ことができる。この結果、レバーがスライドホルダと共
に上下動する際の外乱に影響されるの防止することがで
き、環状凹溝を確実に検出することができる。請求項5
記載の発明によれば、E型止め輪が吸引部材に吸引され
たことおよび環状凹溝に取付けられたことを容易に検出
することができ、E型止め輪の取付け作業の作業性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜5何れかに記載の発明に係るE型止
め輪取付け装置の一実施例を示すその側面図である。
【図2】一実施例のE型止め輪取付け装置の正面図であ
る。
【図3】一実施例のE型止め輪取付け装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 押圧板 2a 当接部 4 E型止め輪 12 引張りばね(付勢部材) 15 レバー 15a 先端部 16 ばね(レバー付勢部材) 17 ワイヤ 19 ファイバセンサ 20 マグネット(吸引部材) 21 上確認センサ(第1センサ) 22 下確認センサ(第2センサ) 23 環状凹溝検出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−116040(JP,A) 特開 昭62−251026(JP,A) 特開 昭61−142029(JP,A) 特開 平1−205941(JP,A) 実開 昭53−9578(JP,U) 実開 昭55−107931(JP,U) 実開 平5−20829(JP,U) 実開 平2−110433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 307

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の円周方向に沿って形成された環状凹溝
    に対してラジアル方向からE型止め輪を取付ける取付け
    装置であって、 本体と、 該本体に固定されるとともに、下端部にE型止め輪の上
    部に当接する当接部を有する押圧板と、 本体に対して上下方向に摺動可能に設けられ、押圧板の
    背面に配設されたスライドホルダと、 該スライドホルダと本体の間に介装され、スライドホル
    ダを本体に対して下方に付勢する付勢部材と、 前記押圧板の当接部下方に位置するスライドホルダ部分
    に設けられ、E型止め輪を吸引する吸引部材と、を備え
    たことを特徴とするE型止め輪取付け装置。
  2. 【請求項2】環状凹溝の位置および有無を検出する環状
    凹溝検出機構を有し、環状凹溝を検出したときに出力信
    号を出力することを特徴とする請求項1記載のE型止め
    輪取付け装置。
  3. 【請求項3】前記環状凹溝検出機構が、 前記スライドホルダに回動自在に設けられ、先端部がE
    型止め輪より下方で、かつE型止め輪と同一平面内に位
    置して軸に当接離隔可能な1つ以上のレバーと、 レバーの回動を検出し、レバーの先端部が環状凹溝に挿
    入されたときに信号を出力するセンサと、を備えたこと
    を特徴とする請求項2記載のE型止め輪取付け装置。
  4. 【請求項4】前記環状凹溝検出機構が、 レバーの先端部が軸に所定の押圧力で当接するように該
    レバーを付勢するレバー付勢部材と、 レバーと本体の間に介装され、レバーをレバー付勢部材
    の付勢力に抗してレバーの先端部が軸から離隔する方向
    に回動するように引張るワイヤと、を備えたことを特徴
    とする請求項3記載のE型止め輪取付け装置。
  5. 【請求項5】E型止め輪が吸引部材に吸引されたことを
    検出する第1センサと、 E型止め輪が吸引部材から離隔されたことを検出する第
    2センサと、を備えたことを特徴とする請求項1〜4何
    れかに記載のE型止め輪取付け装置。
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