JP3773364B2 - 流体圧シリンダ装置及び連結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピストンのストローク位置を検出するためのセンサーの位置を調整可能に構成された流体圧シリンダ装置、及び特にセンサーと調整ロッドとの連結のために好適に用いられる連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、製造工場の加工工程又は組み立て工程などにおいて、ワークをクランプする(固定する)ために、油圧シリンダ又は空気圧シリンダなどの流体圧シリンダ装置がしばしば用いられている。
【0003】
例えば、図9に示すように、クランプ用の流体圧シリンダ装置80は、加工ステーションのテーブルTBに、そのピストンロッド81が上方に突出するように取り付けられる。ピストンロッド81が伸長した状態で、テーブルTB上にワークWKが搬入されると、ピストンロッド81が収縮し、クランプ爪82によってワークWKをクランプする。
【0004】
流体圧シリンダ装置80には、ピストンのストローク位置を検出するためのセンサーが設けられており、ワークWKのクランプによってピストンが特定のストローク位置に達したことがそのセンサーによって検出されたときに、クランプが正常に行われたものと判断するようになっている。
【0005】
ワークWKのクランプ部分の高さ寸法、すなわちクランプ時におけるクランプ爪82の高さH1は、ワークWKの種類に応じて変動する。また、ワークWKが同じ種類であっても、製造誤差によって多少の変動がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、従来において、1つのセンサーによってワークWKが正常にクランプされたことを確認するためには、センサーの検出幅を広くしておく必要があった。
【0007】
しかし、センサーの検出幅を広くした場合には、正常であると見做す範囲を広げることとなり、それだけ誤判断の生じる可能性が高くなる。
また、センサーの検出幅を広げるには限界があるので、ワークWKの種類が変わる毎に、センサーの取り付け位置を移動調整したり、予め複数のセンサーを取り付けておいてそれらの信号を切り換えて用いるなど、煩わしい作業を行う必要があった。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、センサーの検出位置を容易に調整可能とし、1つのセンサーによって種々のワークについてのクランプ状態を検出することのできる流体圧シリンダ装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、請求項5乃至請求項7の発明は、センサーなどの部品と調整ロッドとの連結のために好適な連結装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る装置は、シリンダチューブ11内を摺動するピストン12に連結されたピストンロッド13がシリンダチューブ11の両端に設けられたシリンダカバー14,15の少なくとも一方を貫通して外部に突出し、前記ピストン12に装着されたマグネットMGの磁気に感応するセンサーSEによって前記ピストン12のストローク位置を検出するように構成された流体圧シリンダ装置であって、前記センサーSEを挿入するために前記シリンダチューブ11の外周面に軸方向に設けられたセンサー溝21aと、前記センサー溝21aに挿入された前記センサーSEの軸方向の位置を調整するために前記センサー溝21a内に挿入される調整ロッド31と、前記調整ロッド31の軸方向の移動とともに前記センサーSEが軸方向に一体的に移動するように前記調整ロッド31の一端部と前記センサーSEとを連結するための連結部材32と、を有し、前記調整ロッド31は、前記センサーSEに連結される側と反対側の一端部が前記シリンダカバー14の側において螺合し且つ前記シリンダカバー14の側の外方から回転することにより軸方向に移動するように構成され、前記連結部材32は、前記センサーSEに連結された取り付け金具54と、前記取り付け金具54に連結された係合爪部51とを有し、前記係合爪部51は、前記調整ロッド31の前記センサーSEに連結される側の一端部に設けられた周溝31cに前記調整ロッド31の軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで前記センサー溝21aの幅方向における前記調整ロッド31の軸芯を含む線上の2カ所において軸方向に係合する2つの曲げ爪部51bを有し、2つの前記曲げ爪部51bは、前記センサー溝21aの幅方向に前記周溝31cの径より大きな間隙を隔てており、前記曲げ爪部51bと前記周溝31cとは、前記センサー溝21aの幅方向に直交し且つ軸方向に直交する方向に移動して離脱が可能なように構成されてなり前記センサー溝21aには前記開口部を覆うカバー23が設けられており、前記センサー溝21aの前記センサーSEのリード線SECが引き出される側の端部に詰め物22が装着されてなり、前記カバー23と前記詰め物22とにより前記センサー溝21a内にゴミ等が入りにくいように構成されている
【0012】
請求項の発明に係る装置では、前記センサー溝21aには、その開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部41が設けられ、前記センサーSEは、前記突出縁部41に裏側から当接することによって外方へ抜け出ないように前記センサー溝21aに挿入されてなる。
【0013】
請求項3の発明に係る装置では、前記両側の突出縁部41には互いに対向する位置に軸方向のスライド溝42が設けられ、前記カバー23は、透明であって、且つ前記開口部を前記シリンダチューブ11の外周面より内側で覆うように前記スライド溝42に挿入されてなる。
請求項4の発明に係る装置は、シリンダチューブ11内を摺動するピストン12に連結されたピストンロッド13がシリンダチューブ11の両端に設けられたシリンダカバー14,15の少なくとも一方を貫通して外部に突出し、前記ピストン12に装着されたマグネットMGの磁気に感応するセンサーSEによって前記ピストン12のストローク位置を検出するように構成された流体圧シリンダ装置であって、前記センサーSEを挿入するために前記シリンダチューブ11の外周面に軸方向に設けられたセンサー溝21aと、前記センサー溝21aに挿入された前記センサーSEの軸方向の位置を調整するために前記センサー溝21a内に挿入される調整ロッド31と、前記調整ロッド31の軸方向の移動とともに前記センサーSEが軸方向に一体的に移動するように前記調整ロッド31の一端部と前記センサーSEとを連結するための連結部材32と、を有し、前記センサー溝21aには、その開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部41が設けられ、前記調整ロッド31は、前記センサーSEに連結される側と反対側の一端部が前記シリンダカバー14の側において螺合し且つ前記シリンダカバー14の側の外方から回転することにより軸方向に移動するように構成され、前記連結部材32は、前記センサーSEに連結された取り付け金具54と、前記取り付け金具54に設けられた穴54cに若干の自由度を有して挿通されたバネ受け部材52と、前記バネ受け部材52に一体的に連結され前記調整ロッド31の前記センサーSEに連結される側の一端部に設けられた周溝31cに前記調整ロッド31の軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで軸方向に係合する係合爪部51と、前記バネ受け部材52と前記取り付け金具54との間に渡って設けられ且つその附勢力によって前記バネ受け部材52の下面を前記センサー溝21aの底面に押しつけるとともに前記取り付け金具54を前記突出縁部41の裏側に押しつけるバネ部材53と、を有してなる。
【0015】
請求項の発明に係る装置は、開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部41が設けられた部品溝21aに挿入される部品SEの位置を調整するために前記部品SEと前記部品溝21a内に挿入される調整ロッド31とを連結するための連結装置32であって、前記部品SEに連結された取り付け金具54と、前記取り付け金具54に設けられた穴に若干の自由度を有して挿通されたバネ受け部材52と、前記バネ受け部材52に一体的に連結され前記調整ロッド31の前記部品SEに連結される側の一端部に設けられた周溝31cに前記調整ロッド31の軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで軸方向に係合する係合爪部51と、前記バネ受け部材52と前記取り付け金具54との間に渡って設けられ且つその附勢力によって前記バネ受け部材52の下面を前記部品溝21aの底面に押しつけるとともに前記取り付け金具54を前記突出縁部41の裏側に押しつけるバネ部材53と、を有してなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る流体圧シリンダ装置1の断面正面図、図2は流体圧シリンダ装置1の右側面図、図3は流体圧シリンダ装置1の要部を拡大して示す断面図、図4はセンサーSEの斜視図、図5は連結装置32の正面図、図6は連結装置32の平面図、図7は連結装置32の左側面図である。
【0018】
図1乃至図3において、流体圧シリンダ装置1は、シリンダチューブ11、ピストン12、ピストンロッド13、カバー14,15、フランジ16、及び4本のタイボルト17などから構成される。
【0019】
ヘッド側のカバー15、シリンダチューブ11、フランジ16、及びロッド側のカバー14は、この順に配列され、且つ、カバー15、シリンダチューブ11、及びフランジ16に貫通穴が、カバー14にネジ穴がそれぞれ設けられ、カバー15の側から挿入されたタイボルト17がカバー14に設けられたネジ穴に螺合することによって、これらが一体的に締結されている。フランジ16に設けられた4つの取り付け穴29を利用して、流体圧シリンダ装置1が他の機械装置のフレームなどに固定される。
【0020】
ピストン12は、シリンダチューブ11の内周面を摺動する。ピストンロッド13は、ピストン12と連結されて一体的に移動する。ピストンロッド13は、カバー14及びフランジ16を貫通して外部に突出する。カバー14はブシュとしての役目をも果たす。ピストン12、カバー14,15、フランジ16などには、適所にパッキン、ダストワイパ、又はウエアリングなどが設けられる。
【0021】
フランジ16には、ピストンロッド13の外周面に設けられたカム溝13aに嵌まり込むカムピン18が設けられている。したがって、ピストンロッド13が軸方向に移動すると、ピストンロッド13はカム溝13aの形状に沿って回転する。これによって、ピストンロッド13のストローク間において、ピストンロッド13を、30度、45度、90度など、任意の角度だけ回転させることが可能となっている。回転させない場合には、カム溝13aを直線状としておけばよい。
【0022】
さて、シリンダチューブ11には、その外周面に、センサーSEを挿入して取り付けるための4つのセンサー溝21a〜dが軸方向に形成されている。これらセンサー溝21a〜dは、いずれもその断面形状が互いに同一であるが、これらのうちの1つのセンサー溝21aには、センサーSEをカバー14の側から位置調整することが可能に取り付けることができる。他の3つのセンサー溝21b〜dは、センサー溝21aの場合のようにカバー14の側から位置調整することはできないが、各センサー溝21b〜dの開口部から取り付けネジを回転させて緩めることによってセンサーSEの位置調整が可能である。
【0023】
なお、センサー溝21a〜dのカバー15側の端部には、合成ゴムなどからなる詰め物22が、その弾性力を利用して押し込まれている。詰め物22の中央には穴が設けられ、ここにセンサーSEのリード線SECが挿通されている。
【0024】
カバー15の表面には、センサーSEのリード線SECを嵌め込んで這わせるための配線溝24が設けられており、各センサー溝21a〜dに挿入されたセンサーSEは、それぞれのリード線SECがカバー15の一か所から集中的に引き出される。
【0025】
ピストン12には、環状のマグネットMGが装着されており、センサーSEはこのマグネットMGの磁気に感応して動作する。つまり、センサーSEの感応位置にマグネットMGがきたときに、センサーSEはそれに応じた検出信号又はオン信号を出力し、これによってピストン12のストローク位置が検出される。
【0026】
図3によく示されるように、シリンダチューブ11に設けられたセンサー溝21aに対して、フランジ16にはその延長上にネジ穴25が設けられ、カバー14には凹所26が設けられる。これら、凹所26、ネジ穴25、及びセンサー溝21aにわたって、調整ロッド31が装着されている。なお、図1に示すように、フランジ16には貫通穴25aを設け、カバー14の一部にネジ穴26aを設けておいてもよい。
【0027】
調整ロッド31は、これを回転することによってセンサーSEのストローク位置の調整を行うためのものである。調整ロッド31は、その一端部が、センサー溝21a内において、連結装置32を介してセンサーSEと連結されている。なお、連結装置32との連結のために、その一端部には後述する周溝31cが設けられている。
【0028】
また、調整ロッド31の他端部には、雄ネジ31a及び六角穴31bが形成されている。雄ネジ31aはネジ穴25に螺合している。六角穴31bにレンチを挿入して回転させることにより、調整ロッド31が回転し、軸方向に移動する。六角穴31bに代えて、横一文字溝又は十字溝などを設けてもよい。また、フランジ16には、調整ロッド31が回転しないように固定するためのセットネジ33が設けられている。
【0029】
図4に示すように、センサーSEは、略直方体を呈しており、一端面からリード線SECが引き出されている。側面には、段部SEDが設けられ、後述するように、この段部SEDがセンサー溝21a〜dに設けられた突出縁部41の下面に下方から当接することによって、センサーSEがセンサー溝21a〜d内から抜け出ないようになっている。また、センサーSEの側面に凹所SEUが設けられ、その縁部に凹点SEVが設けられている。凹所SEU及び凹点SEVに、後述する連結装置32の取り付け金具54の一部が嵌まり込むことにより、センサーSEのストローク位置の位置決めが行われる。
【0030】
図5乃至図7を参照して、センサー溝21aには、その開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部41が設けられている。両側の突出縁部41には、互いに対向する位置に軸方向のスライド溝42が設けられている。スライド溝42には、センサー溝21の開口部を覆う透明アクリルからなるカバー23が挿入されている。
【0031】
さて、連結装置32は、係合爪部51、バネ受け部材52、バネ部材53、及び取り付け金具54からなっている。
係合爪部51は、平面部51a、曲げ爪部51b、及び掛け爪部51cからなり、金属板材を板金加工で打ち抜いた後、曲げ爪部51bを直角に折り曲げることによって形成されている。
【0032】
平面部51aには、バネ受け部材52の上端の円柱状軸部52cが、そこに設けられた穴に嵌入した後にかしめられて取り付けられている。これにより、平面部51aにおいて、係合爪部51とバネ受け部材52とが一体に連結されている。
【0033】
曲げ爪部51bは、常時において、調整ロッド31の一端部に設けられた周溝31cに嵌まり込む。これが係合爪部51の係合位置である。係合位置において、調整ロッド31と係合爪部51とが軸方向に互いに係合する。
【0034】
掛け爪部51cは、その下側面に指又はドライバーの先端部などを差し込んで上方に引き上げることにより、係合爪部51を離脱位置に移動させるためのものである。
【0035】
取り付け金具54は、センサーSEの凹所SEUに丁度嵌まり込むような形状に形成された2つの脚部54a、及び2つの脚部54aを一体に連結する平板部54bからなり、金属板材を板金加工によって打ち抜いた後、脚部54aを直角に折り曲げることによって形成されている。なお、平板部54bには、脚部54aに連続する部分よりも先端部分において両側に曲げられずに張り出した張出部54eが設けられる。
【0036】
脚部54aには、センサーSEの凹点SEVに嵌まり込んで抜け止めを行う突起54dが設けられている。平板部54bには、バネ受け部材52の主軸部52bが移動可能に挿通する穴54cが設けられており、バネ受け部材52が若干の自由度を有してその穴54cに挿通されている。
【0037】
バネ部材53は、圧縮コイルバネであり、取り付け金具54の平板部54bの下面とバネ受け部材52の鍔部52aの上面との間に装着されている。バネ部材53の弾性力によって、バネ受け部材52の下面が、センサー溝21aの底面に向かって押しつけられている。また、その反力によって、平板部54bの張出部54eが突出縁部41の下面に押しつけられている。つまり、この状態において、平面部51aと平板部54bとの間には間隙が生じるようになっている。これによって、連結装置32は、それ自体の作用で、センサー溝21aの内部においてガタツキなく装着されることとなり、連結装置32に連結されたセンサーSEのガタツキも防止されている。なお、平板部54bの脚部54aとの連結部分においても、その一部が突出縁部41の下面に当接する。
【0038】
上に説明したように、バネ受け部材52がバネ部材53によってセンサー溝21aの底面に押しつけられることにより、係合爪部51が係合位置で安定している。そして、掛け爪部51cを引っぱることにより、バネ部材53が撓み、主軸部52bと穴54cとの遊びによって離脱位置に変位させることが可能である。掛け爪部51cを引っぱって係合爪部51を傾けたときに、それによって取り付け金具54を傾けようとする力が作用するが、その力の殆どが張出部54eと突出縁部41の下面との当接によって受け止められ、センサーSEには無理な力がかからないようになっている。
【0039】
このように、取り付け金具54の穴54cとバネ部材53とによって、本発明の保持部が構成されている。また、取り付け金具54及びその穴54cとバネ受け部材52とによって本発明の支持部が構成されている。
【0040】
なお、他のセンサー溝21b〜dには、必要に応じてそれぞれのセンサーSEを取り付けることができる。例えば、ピストン12の両ストローク端を検出するために、2つのセンサーSEが取り付けられる。また、さらに中間位置を検出するために、他の1つのセンサーSEが取り付けられる。
【0041】
また、センサー溝21b〜dに取り付けるセンサーSEを、センサー溝21aの場合と同様に位置調整可能としてもよい。その場合には、例えば、カバー14及びフランジ16のセンサー溝21b〜dに対応する位置に、貫通穴又はネジ穴などを設け、調整ロッド31及び連結装置32を取り付ければよい。
【0042】
次に、流体圧シリンダ装置1の動作及び作用について説明する。
図示しないポートに圧流体を供給することによって、ピストン12つまりピストンロッド13は軸方向に駆動される。
【0043】
ピストン12のストローク位置は、センサー溝21aに設けられたセンサーSEによって、その中間ストローク位置が検出される。また、例えばセンサー溝21b〜dに設けられた他の2つのセンサーSEによって、その両ストローク端が検出される。なお、1つのセンサー溝21a〜dに取り付けるセンサーSEの個数を複数としたりセンサー溝の本数を増やすことにより、合計で4つ以上のセンサーSEを設けることも可能である。
【0044】
センサー溝21aに設けられたセンサーSEは、調整ロッド31をカバー14の側から回転させることによって、その検出位置を調整することができる。したがって、例えばフランジ16から上方のみが突出し、センサーSEの部分がテーブルの下方にあって手を入れることができない場合、又はセンサーSEが装置の奥の方にあって手が届かない場合でも、センサーSEの検出位置の調整を容易に行うことができる。
【0045】
また、センサー溝21a内へのセンサーSEの着脱は、係合爪部51を操作して容易に行うことができる。すなわち、センサーSEをセンサー溝21aから取り出すときには、カバー23及び詰め物22を取り外した状態で、掛け爪部51cを引っぱることによって調整ロッド31との係合を外し、センサーSEをセンサー溝21a内でスライドさせてカバー15側の端部から取り出す。
【0046】
これとは逆に、センサーSEを調整ロッド31に連結するときには、センサーSEと連結装置32とを連結したものをセンサー溝21aに挿入した後、掛け爪部51cを引っぱった状態で、曲げ爪部51bが周溝31cに係合する位置となるように合わせ、その状態で掛け爪部51cを元に戻す。
【0047】
これらの作業中において、連結装置32は一体的であり、ばらばらにならないので、部品を落下させたりする恐れがなく、作業が容易である。
センサー溝21a〜dの開口部にはカバー23が装着され、また端部には詰め物22が装着されているので、センサー溝21a〜d内に切り粉やゴミなどが入りにくい。カバー23が透明であるので、センサーSEの取り付け状態や動作状態を確認するのに何らの差し支えがない。
【0048】
上に述べた実施形態においては、調整ロッド31の回転防止のために、フランジ16にセットネジ33を設けた。しかし、これに代えて、調整ロッド31の雄ネジ31aに螺合するロックナットを用いてもよい。また、調整ロッド31の外周面の一部を例えば六角形にし、その外周面に硬球をバネによって押し当ててもよい。この場合には、平面である外周面に硬球が押し付けられるため、適度な保持力のラッチが掛かることになる。また、そのようなラッチを掛けるために、板バネを用いてもよい。
【0049】
図8は調整ロッド31Aの回転防止のために板バネ34を用いた例を示す図である。
図8において、フランジ16には凹所16aが設けられており、そこに板バネ34が嵌まり込んでいる。板バネ34は、調整ロッド31Aが貫通する平面部とその両側の脚部とからなり、脚部によって、調整ロッド31Aの六角面を弾性的に挟み、これによってラッチを掛ける。調整ロッド31の断面形状は、六角形以外に、四角形、八角形などとすることができる。
【0050】
上述の実施形態において、連結装置32の構造は種々変更することができる。調整ロッド31の雄ネジ31aを螺合させるために、フランジ16又はカバー14のいずれにネジ穴を設けてもよい。また、フランジ16及びカバー14以外の部材を用い、それにネジ穴を設けてもよい。
【0051】
上述の実施形態においては、調整ロッド31をロッド側において螺合させたが、ヘッド側のカバー15において螺合させ、ヘッド側から調整するようにしてもよい。その場合には、例えば、ロッド側のカバー14及びフランジ16には適当な切り欠き部を設け、ヘッド側のカバー15にネジ穴を設ければよい。また、ヘッド側にフランジを設けてそこにネジ穴を設けてもよい。
【0052】
その他、流体圧シリンダ装置1の各部又は全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。本発明の連結装置32は、センサー以外の種々の部品の位置調整に用いることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によると、センサーの検出位置を容易に調整することができる。
したがって、例えば1つのセンサーによって種々のワークについてのクランプ状態を検出することが可能となる。
【0054】
また、請求項5の発明によると、センサーなどの部品と調整ロッドとの連結のための好適な連結装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体圧シリンダ装置の断面正面図である。
【図2】流体圧シリンダ装置の右側面図である。
【図3】流体圧シリンダ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】センサーの斜視図である。
【図5】連結装置の正面図である。
【図6】連結装置の平面図である。
【図7】連結装置の左側面図である。
【図8】調整ロッドの回転防止のために板バネを用いた例を示す図である。
【図9】クランプ用の流体圧シリンダ装置の取り付け例を示す図である。
【符号の説明】
1 流体圧シリンダ装置
11 シリンダチューブ
12 ピストン
13 ピストンロッド
14 カバー(シリンダカバー)
21a〜d センサー溝(部品溝)
22 詰め物
23 カバー
31 調整ロッド
31c 周溝
32 連結装置(連結部材)
41 突出縁部
42 スライド溝
51 係合爪部
51b 曲げ爪部
52 バネ受け部材
53 バネ部材
54 取り付け金具
54c 穴
SE センサー(部品)
SEC センサーのリード線
MG マグネット

Claims (5)

  1. シリンダチューブ内を摺動するピストンに連結されたピストンロッドがシリンダチューブの両端に設けられたシリンダカバーの少なくとも一方を貫通して外部に突出し、前記ピストンに装着されたマグネットの磁気に感応するセンサーによって前記ピストンのストローク位置を検出するように構成された流体圧シリンダ装置であって、
    前記センサーを挿入するために前記シリンダチューブの外周面に軸方向に設けられたセンサー溝と、
    前記センサー溝に挿入された前記センサーの軸方向の位置を調整するために前記センサー溝内に挿入される調整ロッドと、
    前記調整ロッドの軸方向の移動とともに前記センサーが軸方向に一体的に移動するように前記調整ロッドの一端部と前記センサーとを連結するための連結部材と、を有し、
    前記調整ロッドは、前記センサーに連結される側と反対側の一端部が前記シリンダカバーの側において螺合し且つ前記シリンダカバーの側の外方から回転することにより軸方向に移動するように構成され、
    前記連結部材は、前記センサーに連結された取り付け金具と、前記取り付け金具に連結された係合爪部とを有し、
    前記係合爪部は、前記調整ロッドの前記センサーに連結される側の一端部に設けられた周溝に前記調整ロッドの軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで前記センサー溝の幅方向における前記調整ロッドの軸芯を含む線上の2カ所において軸方向に係合する2つの曲げ爪部を有し、
    2つの前記曲げ爪部は、前記センサー溝の幅方向に前記周溝の径より大きな間隙を隔てており、
    前記曲げ爪部と前記周溝とは、前記センサー溝の幅方向に直交し且つ軸方向に直交する方向に移動して離脱が可能なように構成されてなり、
    前記センサー溝には前記開口部を覆うカバーが設けられており、
    前記センサー溝の前記センサーのリード線が引き出される側の端部に詰め物が 装着されてなり、
    前記カバーと前記詰め物とにより前記センサー溝内にゴミ等が入りにくいように構成されている、
    ことを特徴とする流体圧シリンダ装置。
  2. 前記センサー溝には、その開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部が設けられ、
    前記センサーは、前記突出縁部に裏側から当接することによって外方へ抜け出ないように前記センサー溝に挿入されてなる、
    請求項1記載の流体圧シリンダ装置。
  3. 前記両側の突出縁部には互いに対向する位置に軸方向のスライド溝が設けられ、
    前記カバーは、透明であって、且つ前記開口部を前記シリンダチューブの外周面より内側で覆うように前記スライド溝に挿入されてなる、
    請求項2記載の流体圧シリンダ装置。
  4. シリンダチューブ内を摺動するピストンに連結されたピストンロッドがシリンダチューブの両端に設けられたシリンダカバーの少なくとも一方を貫通して外部に突出し、前記ピストンに装着されたマグネットの磁気に感応するセンサーによって前記ピストンのストローク位置を検出するように構成された流体圧シリンダ装置であって、
    前記センサーを挿入するために前記シリンダチューブの外周面に軸方向に設けられたセンサー溝と、
    前記センサー溝に挿入された前記センサーの軸方向の位置を調整するために前記センサー溝内に挿入される調整ロッドと、
    前記調整ロッドの軸方向の移動とともに前記センサーが軸方向に一体的に移動するように前記調整ロッドの一端部と前記センサーとを連結するための連結部材と、を有し、
    前記センサー溝には、その開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部が設けられ、
    前記調整ロッドは、前記センサーに連結される側と反対側の一端部が前記シリンダカバーの側において螺合し且つ前記シリンダカバーの側の外方から回転することにより軸方向に移動するように構成され、
    前記連結部材は、前記センサーに連結された取り付け金具と、前記取り付け金具に設けられた穴に若干の自由度を有して挿通されたバネ受け部材と、前記バネ受け部材に一体的に連結され前記調整ロッドの前記センサーに連結される側の一端部に設けられた周溝に前記調整ロッドの軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで軸方向に係合する係合爪部と、前記バネ受け部材と前記取り付け金具との間に渡って設けられ且つその附勢力によって前記バネ受け部材の下面を前記センサー溝の底面に押しつけるとともに前記取り付け金具を前記突出縁部の裏側に押しつけるバネ部材と、を有してなる、
    ことを特徴とする流体圧シリンダ装置。
  5. 開口部において幅方向の両側から内方に突出する突出縁部が設けられた部品溝に挿入される部品の位置を調整するために前記部品と前記部品溝内に挿入される調整ロッドとを連結するための連結装置であって、
    前記部品に連結された取り付け金具と、
    前記取り付け金具に設けられた穴に若干の自由度を有して挿通されたバネ受け部材と、
    前記バネ受け部材に一体的に連結され前記調整ロッドの前記部品に連結される側の一端部に設けられた周溝に前記調整ロッドの軸芯周りに回動可能に嵌まり込んで軸方向に係合する係合爪部と、
    前記バネ受け部材と前記取り付け金具との間に渡って設けられ且つその附勢力によって前記バネ受け部材の下面を前記部品溝の底面に押しつけるとともに前記取り付け金具を前記突出縁部の裏側に押しつけるバネ部材と、
    を有してなることを特徴とする連結装置。
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