JP3195443B2 - 赤外線検出素子 - Google Patents

赤外線検出素子

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JP3195443B2 JP28638492A JP28638492A JP3195443B2 JP 3195443 B2 JP3195443 B2 JP 3195443B2 JP 28638492 A JP28638492 A JP 28638492A JP 28638492 A JP28638492 A JP 28638492A JP 3195443 B2 JP3195443 B2 JP 3195443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温度変化に伴い抵抗
値が変化する薄膜抵抗体を備え赤外線吸収により生じた
熱で前記薄膜に温度変化が起こる赤外線検出部で赤外線
の検出を行う赤外線検出素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の赤外線検出素子60をあ
らわす。赤外線検出素子60では、赤外線検出部61が
基板62の上に設けられている。赤外線検出部61は、
入射する赤外線を吸収する赤外線吸収膜65と温度変化
に伴い抵抗値が変化する薄膜抵抗体66とを備え、赤外
線吸収により生じた熱で薄膜抵抗体66に温度変化が起
こるようになっている。そして、抵抗体薄膜66の表面
と裏面には一対の電極67,68が設けられている。赤
外線入射により起こる温度変化に伴う電極67,68の
間の抵抗変化から赤外線が感知できるのである。
【0003】基板62における赤外線検出部61の設置
域は裏側に空間(熱分離空間)71のある熱絶縁膜(熱
抵抗の大きな膜)62aだけとなっており、この熱絶縁
膜62aの表側に赤外線検出部61が設けられている。
基板62である半導体基板をエッチング等により堀り込
み、熱分離空間71を形成するのである。この熱分離空
間71があるため、非常に微弱な赤外線入力に対して
も、薄膜抵抗体66に大きな温度変化(温度上昇)が起
こり、赤外線を超高感度で検出でき、人体感知用などと
しの実用化も考えられている。
【0004】また、赤外線検出部61には赤外線フィル
ター73が被せてある。検出対象の赤外線は赤外領域外
の光と混在していることも多く、この場合、赤外領域外
の光はいわばノイズである。そのため、赤外以外の波長
帯の光を除去する赤外線フィルタを装着し、赤外線のみ
が赤外線検出部61に入射するようにするのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
赤外線検出素子60は、以下のような問題点がある。 赤外線吸収膜には金黒あるいは炭素が使用されてい
る。しかし、金黒や炭素は半導体装置の製造などで用い
られる微細加工技術(例えば、フォトリソグラフィ)の
適用が困難であり、製造し難い。
【0006】 製造過程では、熱絶縁膜62aの上に
赤外線吸収膜65と薄膜抵抗体66電極67,68を積
層しておいて、裏側から削り込み熱分離空間71を形成
するのであるが、削り込みの際、膜間の内部応力の差に
起因する膜破壊が起こり易く、製造の歩留りは良くな
い。この発明は、上記事情に鑑み、微細加工技術が適用
し易く、製造上の歩留りのよい赤外線検出素子を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明にかかる赤外線検出素子は、温度変化に伴
い抵抗値が変化する薄膜抵抗体を備え赤外線吸収により
生じた熱で前記薄膜に温度変化が起こるようになってい
る赤外線検出部が基板に設けられている構成において、
前記薄膜抵抗体に、酸化シリコン膜、窒素を含む酸化シ
リコン膜および窒化シリコン膜のうちの一つであって
外線吸収機能と熱絶縁機能の両機能をも有する半導体薄
膜を用いるようにしている。
【0008】つまり、薄膜抵抗体用の半導体薄膜は、赤
外線を吸収し熱を膜内に生じる赤外線機能と、熱抵抗が
高くて生じた熱を他に逃がさない熱絶縁機能の両方を有
する膜なのである。この発明の赤外線検出素子として
は、基板における赤外線検出部の設置域は裏側が空間と
なっており、赤外線検出部が前記空間に渡される形で設
けられている形態が好ましい。
【0009】以下、この発明にかかる赤外線検出素子を
図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、この発
明の赤外線検出素子の第1構成例をあらわす。図1の赤
外線検出素子1は、赤外線検出部2がシリコン基板3に
設けられている。赤外線検出部2は、温度変化に伴い抵
抗値が変化するアモルファス半導体薄膜(アモルファス
半導体薄膜A)11の上側に緩衝用のアモルファス半導
体薄膜(アモルファス半導体薄膜C)12と単一元素半
導体薄膜であるアモルファス半導体薄膜(アモルファス
半導体薄膜B)14がこの順に設けられていて、アモル
ファス半導体薄膜14の上には赤外線をほぼ透過する材
料の電極17が設けられられている。引き出し用の電極
17は、例えば、電極17a,17bを片方の電極と
し、電極17cでもう片方の電極として、両電極の間の
抵抗変化で赤外線の検出を行うのである。勿論、電極1
7のある側が赤外線入射側である。普通、アモルファス
半導体薄膜14はアモルファス半導体薄膜11よりもバ
ンドギャップが小さく、加えて、アモルファス半導体薄
膜11,12,14はドーピングなどで同一導電型とな
っている。
【0010】図2は、この発明の赤外線検出素子の第2
構成例をあらわす。図2の赤外線検出素子1は、緩衝用
のアモルファス半導体薄膜(アモルファス半導体薄膜
C)12が省略されているとともに、アモルファス半導
体薄膜11とアモルファス半導体薄膜14が逆導電型で
ある他は、図1の赤外線検出素子と同じ構成である。図
3は、この発明の赤外線検出素子の第3構成例をあらわ
す。図3の赤外線検出素子1も、赤外線検出部2がシリ
コン基板3に設けられている。赤外線検出部2は、温度
変化に伴い抵抗値が変化するアモルファス半導体薄膜
(アモルファス半導体薄膜A)11の上側と下側に緩衝
用のアモルファス半導体薄膜(アモルファス半導体薄膜
C)12,13と単一元素半導体薄膜であるアモルファ
ス半導体薄膜(アモルファス半導体薄膜B)14,15
が図のように設けられていて、アモルファス半導体薄膜
14の上に赤外線をほぼ透過する材料の電極17が設け
られられ、アモルファス半導体薄膜15の下に金属製
(赤外線反射性の高いNi−Crなど)の電極18が設
けられている。これら両電極17,18の間の抵抗変化
で赤外線の検出を行うのである。勿論、電極17のある
側が赤外線入射側である。普通、アモルファス半導体薄
膜14はアモルファス半導体薄膜11よりもバンドギャ
ップが小さく、加えて、アモルファス半導体薄膜11〜
15はドーピングなどで同一導電型となっている。
【0011】図4は、この発明の赤外線検出素子の第4
構成例をあらわす。図4の赤外線検出素子1は、緩衝用
のアモルファス半導体薄膜(アモルファス半導体薄膜
C)12,13が省略されているとともに、アモルファ
ス半導体薄膜11とアモルファス半導体薄膜14,15
が逆導電型である他は、図3の赤外線検出素子と同じ構
成である。
【0012】図1〜4の各赤外線検出素子1でのアモル
ファス半導体薄膜11は、赤外線吸収機能と熱絶縁機能
の両機能をも有する半導体薄膜であることは言うまでも
ない。各赤外線検出素子1のシリコン基板3における赤
外線検出部2の設置域は裏側が空間(熱分離空間)7に
なっていて、この空間7に赤外線検出部2が渡される形
で設けられており、アモルファス半導体薄膜11の熱絶
縁機能が充分に活かされる構成になっている。また、図
1〜4にみるように、アモルファス半導体薄膜11の上
方にあるアモルファス半導体薄膜B,Cは検出部2の設
置域以外にはない形態がよい。
【0013】アモルファス半導体薄膜Aは、普通、0.
1〜10μm程度である。アモルファス半導体薄膜B
は、普通、100Å〜1μm程度である。また、アモル
ファス半導体薄膜Cは、2000Å前後である。図1〜
4に示す赤外線検出部2ではアモルファス半導体薄膜A
はサーミスタ層であるとともに、アモルファス半導体薄
膜A自体が赤外線検出機能と熱絶縁機能の両機能を有し
ているのであるが、このようなアモルファス半導体薄膜
Aの具体的なものとしては、アモルファス酸化シリコン
(SiO)膜、窒素を含むアモルファス酸化シリコン
(SiON)膜およびアモルファス窒化シリコン(Si
N)膜が挙げられる。赤外線透明性を必要とされる電極
17の材料としては、ITO、ZnO、SnO2 などが
挙げられる。
【0014】サーミスタ層としてのアモルファス半導体
薄膜Aは、B定数に関しては5000以上、膜抵抗特性
に関しては10-7〜10-10 Scm-1となる程度が望ま
しい。図5はアモルファスSiN膜にB2 6 、PH3
をドーピングした時のドーピング量と膜抵抗特性(導電
率)ないし活性化エネルギーEa の関係をあらわす。な
お、活性化エネルギーEa はフェルミレベルEF と価電
子帯Ev間のエネルギー差であらわされる。B定数と活
性化エネルギーEa は、B=(Ea /k)なる関係にあ
る。kはボルツマン定数である。
【0015】図5にみるように、アモルファスSiN膜
の膜抵抗特性はドーピングで10-4〜10-14 Scm-1
まで変化させることができるし、また、B定数に関して
も活性化エネルギーEa を0.4〜0.9eVまで変化
させることが出来、SiCサーミスタのB定数を越す特
性が実現可能である。勿論、アモルファスSiN膜は、
図6にみるように、温度変化に対してきれいな負特性の
抵抗変化を示す。
【0016】以上のことは組成の類似するアモルファス
酸化シリコン(SiO)膜やアモルファス酸化シリコン
(SiON)膜についても同様である。次に、上の3つ
のアモルファス半導体薄膜11の赤外線吸収特性につい
て説明する。図7は、プラズマCVD法により形成され
たSiO,SiON,SiNの各アモルファス半導体薄
膜の赤外線吸収特性を示す。最上の曲線がSiOの特性
を,最下の曲線がSiNの特性を、中間の曲線がSiO
Nの特性を、それぞれ示している。膜組成の変化に伴い
赤外線の吸収特性が約1100cm-1付近から約900
cm-1付近へと変化しているが十分な赤外線吸収機能の
あることが分かる。
【0017】アモルファス半導体薄膜Aは、化学量論的
な規制を余り受けることなく、プラズマCVD法などに
より、図に示すようにガスの組成比を変えることで容易
にSiO,SiON,SiNの各アモルファス半導体薄
膜を形成することが出来るのである。これらSiO,S
iON,SiNの各アモルファス半導体薄膜は、内部応
力も非常に小さいものが可能であることも有利である。
これらのSiO,SiON,SiNの各アモルファス半
導体薄膜では、図8にみるように、内部応力の小さな膜
が低い温度で得られるのである。膜の組成あるいは形成
条件(周波数)などで内部応力の軽減が図れる(著しい
場合は0に出来る)。
【0018】単一元素半導体薄膜であるアモルファス半
導体薄膜Bは、ドーピングされたp型またはn型のアモ
ルファスシリコン膜などの単一元素のアモルファス半導
体薄膜が挙げられる。このアモルファス半導体薄膜Bに
より電極17,18との間の接触は良好なオーミック特
性となる。単一元素半導体薄膜は、アモルファス半導体
薄に限らず、多結晶や微結晶の半導体薄膜であってもよ
い。
【0019】アモルファス半導体薄膜A,Bの間には再
結合電流によりバリヤ障壁が生じるが、アモルファス半
導体薄膜Aとアモルファス半導体薄膜Bとが逆導電型の
場合は、このバリヤ障壁の影響を受け難い。また、アモ
ルファス半導体薄膜A,Bが同じ導電型の場合には、両
薄膜A,Bの間に両薄膜A,Bの組成の中間の組成を有
する緩衝用のアモルファス半導体薄膜C、例えば、アモ
ルファス半導体薄膜Aの組成からアモルファス半導体薄
膜Bの組成に連続的に変化する組成のアモルファス半導
体薄膜Cを介在させることにより、バリヤ障壁の影響を
受け難くすることが出来る。緩衝用のアモルファス半導
体薄膜Cは複数層で構成し段階的に組成が変化してゆく
ようにしてもよい。勿論、緩衝用のアモルファス半導体
薄膜Cはアモルファス半導体薄膜Aに近い側は薄膜Aに
近い組成であるようにする。
【0020】なお、この発明の赤外線検出素子の場合
も、図9のように、赤外線フィルタを装着することが多
い。
【0021】
【作用】この発明の赤外線検出素子は、赤外線吸収層が
金黒や炭素でない半導体薄膜であるため、必要なパター
ン加工等に微細加工技術が容易に適用できる。この発明
の赤外線検出素子は、サーミスタ用の半導体薄膜が赤外
線吸収層およじ熱絶縁層の両方を兼ねているため、赤外
線吸収層および熱絶縁層の重ね合わせが必要がなくなる
ため、膜同士の内部応力の差に起因する膜損壊を充分に
抑えられる。
【0022】膜形成回数の減少の点でも製造は容易とな
るし、その上、赤外線吸収に伴って発生する熱の伝達遅
れも事実上なく迅速な検出が可能である。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この発
明は、下記の実施例に限らない。 −実施例1− 実施例1は、図1に示す構成の赤外線検出素子である。
まず、(空間7のない)シリコン基板3の上に、前述の
ように、SiO、SiON、SiNなどのアモルファス
半導体薄膜(厚み1μm)11、バッファ用のアモルフ
ァス半導体薄膜(厚み2000Å)12、ドーピングさ
れたp型又はn型のアモルファスシリコン膜(厚み50
0Å)14を積層形成した。これら薄膜には、プラズマ
CVD法等によるSiH4 、H2 、N2 O、N2 、NH
3 などの分解で形成できる。必要とするサーミスタ特性
に合わせるためにB2 6 、PH 3 等の不純物をドーピ
ングするようにしてもよい。最後のアモルファスシリコ
ン薄膜14はSiH4 分解により形成することが出来
る。各アモルファス半導体薄膜は同一導電型である。
【0024】そして、アモルファス半導体薄膜14の上
に透明導電性薄膜(例えば、ITO膜)を蒸着し、図1
にみるようにパターン化することで電極17を形成し、
その後、シリコン基板3を赤外線検出部搭載側とは反対
側から異方性エッチングにより掘り込みダイアフラム構
造とし、熱分離空間7を形成すれば、赤外線検出素子1
が得られる。
【0025】−実施例2− 実施例2は、図2に示す構成の赤外線検出素子である。
実施例1において、緩衝用のアモルファス半導体薄膜1
2を形成せず、アモルファス半導体薄膜11とアモルフ
ァス半導体薄膜14を逆導電型とした他は、実施例1と
同様にして赤外線検出素子1を得た。アモルファス半導
体薄膜14の逆導電型は、例えば、PH3 /SiH4
約2%程度のドーピングなどで得ることが出来る。
【0026】−実施例3− 実施例3は、図3に示す構成の赤外線検出素子である。
まず、(空間7のない)シリコン基板3の上に、上にド
ーピングされたp型又はn型のアモルファスシリコン膜
(厚み500Å)15、バッファ用のアモルファス半導
体薄膜(厚み2000Å)13、SiO、SiON、S
iNなどのアモルファス半導体薄膜(厚み1μm)1
1、バッファ用のアモルファス半導体薄膜(厚み200
0Å)12、ドーピングされたp型又はn型のアモルフ
ァスシリコン(厚み500Å)膜14を積層形成した。
すなわち、プラズマCVD法等によるSiH4 分解によ
りアモルファスシリコン薄膜を形成し、その後、N
2 O、N 2 、NH3 などのガスを導入するとともに適当
量のドーピングを行いながらアモルファス半導体薄膜1
1,12,13用のSiO、SiON、SiNなどのア
モルファス半導体薄膜を形成し、最後に再び、SiH4
分解によりアモルファスシリコン薄膜を形成するように
する。各アモルファス半導体薄膜は同一導電型である。
【0027】そして、アモルファス半導体薄膜の積層体
をパターン化した後、透明導電性薄膜(例えば、ITO
膜)を蒸着し、パターン化することで赤外線に対して透
明な電極17を形成する。その後、シリコン基板3を赤
外線検出部搭載側とは反対側から異方性エッチングによ
り掘り込みダイアフラム構造とし、熱分離空間7を形成
し、ついで、ITO膜やNi−Cr膜などを形成してパ
ターン化することで下電極18を形成するば、赤外線検
出素子1の完成である。電極18には赤外線の反射率が
高いNi−Cr膜が良い。
【0028】−実施例4− 実施例4は、図4に示す構成の赤外線検出素子である。
実施例3において、緩衝用のアモルファス半導体薄膜1
2,13を形成せず、アモルファス半導体薄膜11とア
モルファス半導体薄膜14,15を逆導電型とした他
は、実施例3と同様にして赤外線検出素子1を得た。ア
モルファス半導体薄膜14,15の逆導電型は、例え
ば、PH3 /SiH4 =約2%程度のドーピングなどで
得ることが出来る。
【0029】この発明は、上記実施例に限らない。例え
ば、シリコン基板が他の基板である赤外線検出素子であ
ってもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明の赤外線検出素子は、必要なパ
ターン加工等に微細加工技術が容易に適用できるため、
製造が容易であり、膜同士の内部応力の差に起因する損
壊が充分に抑制されるために素子製造の歩留りがよく、
加えて、膜形成回数の減少の点でも製造は容易となり、
その上、赤外線吸収に伴って発生する熱の伝達遅れも事
実上なく迅速な検出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の赤外線検出素子の第1構成例をあら
わす断面図である。
【図2】この発明の赤外線検出素子の第2構成例をあら
わす断面図である。
【図3】この発明の赤外線検出素子の第3構成例をあら
わす断面図である。
【図4】この発明の赤外線検出素子の第4構成例をあら
わす断面図である。
【図5】アモルファスSi:Hのドーピング量と活性化
エネルギーと導電率の関係をあらわすグラフである。
【図6】アモルファスSi:Hの温度と導電率の関係を
あらわすグラフである。
【図7】アモルファス半導体薄膜の赤外線吸収特性例を
示すグラフである。
【図8】アモルファス半導体薄膜の内部応力例を示すグ
ラフである。
【図9】従来の赤外線検出素子をあらわす断面図であ
る。
【符号の説明】
1 赤外線検出素子 2 赤外線検出部 3 シリコン基板 7 空間(熱分離空間) 11 アモルファス半導体薄膜A 12 アモルファス半導体薄膜C 13 アモルファス半導体薄膜C 14 アモルファス半導体薄膜B 15 アモルファス半導体薄膜B 17 電極 18 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−96549(JP,A) 特開 平4−162683(JP,A) 特開 昭63−243817(JP,A) 特開 昭56−12521(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/02 G01J 5/02 G01J 5/12 G01J 5/20 - 5/24 G01K 7/22 H01C 7/02 - 7/22 H01L 31/00 - 31/02 H01L 31/08 H01L 37/00 - 37/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化に伴い抵抗値が変化する薄膜抵
    抗体を備え赤外線吸収により生じた熱で前記薄膜に温度
    変化が起こるようになっている赤外線検出部が基板に設
    けられている赤外線検出素子において、前記薄膜抵抗体
    、酸化シリコン膜、窒素を含む酸化シリコン膜および
    窒化シリコン膜のうちの一つであって赤外線吸収機能と
    熱絶縁機能の両機能をも有する半導体薄膜であることを
    特徴とする赤外線検出素子。
  2. 【請求項2】 基板における赤外線検出部の設置域は裏
    側が空間となっており、赤外線検出部が前記空間に渡さ
    れる形で設けられている請求項1記載の赤外線検出素
    子。
  3. 【請求項3】 半導体薄膜が、アモルファス半導体薄膜
    Aであって表面に一対の引き出し電極が設けられてお
    り、半導体薄膜と電極の間に単一元素半導体薄膜が設け
    られている請求項1からまでの何れかに記載の赤外線
    検出素子。
  4. 【請求項4】 単一元素半導体薄膜がアモルファス半導
    体薄膜Bである請求項記載の赤外線検出素子。
  5. 【請求項5】 一対の電極が半導体薄膜を上下に挟むよ
    うに設けられており、赤外線入射側に位置する電極が赤
    外線をほぼ透過する材料で形成されている請求項から
    までのいずれかに記載の赤外線検出素子。
  6. 【請求項6】 アモルファス半導体薄膜A,Bが不純物
    ドーピング薄膜であって逆の導電型である請求項また
    記載の赤外線検出素子。
  7. 【請求項7】 アモルファス半導体薄膜A,Bの間に緩
    衝用のアモルファス半導体薄膜Cが設けられている請求
    からまでのいずれかに記載の赤外線検出素子。
  8. 【請求項8】 緩衝用のアモルファス半導体薄膜Cがア
    モルファス半導体薄膜Aの組成とアモルファス半導体薄
    膜Bの組成の中間の化学的組成を有する請求項記載の
    赤外線検出素子。
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JP2016205913A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 セイコーエプソン株式会社 赤外センサー、赤外センサーの製造方法および電子機器

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