JP3195203B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3195203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タを含む論理ゲートにより構成された半導体集積回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の集積度の向上は
著しく、G(ギガ)ビット級の半導体メモリでは、1チ
ップに数億個の半導体素子が集積されるようになってい
る。集積度の向上は素子の微細化によって達成され、1
GビットDRAMにおいては、ゲート長が0.15μm
程度の微細MOSトランジスタが用いられ、さらに集積
度が高まると、ゲート長が0.1μm以下のMOSトラ
ンジスタが用いられるようになる。
【0003】このような微細MOSトランジスタにおい
ては、ホットキャリア生成によるトランジスタ特性の劣
化や、TDDB(Time Dependent Dielectric Breakdow
n )による絶縁膜破壊が起こる。また、チャネル長が短
くなることによるしきい値電圧の低下を抑えるため、バ
ルク(基板領域)やチャネル部の不純物濃度が高められ
ると、ソース・ドレインの接合耐圧が低下する。
【0004】これら微細素子の信頼性を維持するために
は、電源電圧を下げることが有効である。即ち、ソース
・ドレイン間の横方向電界を弱めることによってホット
キャリアの発生を防ぎ、ゲート・バルク間の縦方向電界
を弱めることによってTDDBを防ぐ。さらに、電源電
圧を下げることによって、ソース・バルク間、ドレイン
・バルク間の接合に加わる逆バイアスを低下させ、耐圧
の低下に対応させる。
【0005】図31に、このような低電圧下で動作する
インバータ回路3段からなる従来のバッファ回路を示
す。各々のインバータ回路I1 ,I2 ,I3 は、電源端
(Vcc)と接地端(Vss)との間にpMOSトランジス
タとnMOSトランジスタを直列に挿入して構成されて
いる。そして、各pMOSトランジスタMp1,p2,p3のバ
ルクにはVccが接続され、各nMOSトランジスタMn
1,n2,n3のバルクにはVss又は負の電圧が印加されてい
る。
【0006】このようなバッファ回路の遅延時間を最小
にするためには、各インバータ回路の出力容量と入力容
量の比(ファンアウトf)が3であることが望ましい。
インバータ回路I1 の入力容量はMp1,Mn1のゲート容
量の和であり、出力容量はMp2,Mn2のゲート容量の和
である。MOSトランジスタのゲート容量はゲート長と
酸化膜厚が一定の時にはゲート幅に比例する。従って、
Mp1,Mn1のゲート幅をそれぞれWp1,Wn1とすると、
Mp2,Mn2のゲート幅はそれぞれ3×Wp1,3×Wn1と
なる。同様に、Mp3,Mn3のゲート幅はそれぞれ9×W
p1,9×Wn1となる。
【0007】次に、図31のバッファ回路の動作を図3
2の動作波形を用いて説明する。ここで、Iss1 ,Iss
2 ,Iss3 はMn1,Mn2,Mn3のそれぞれのソースから
Vssに流れる電流を表している。また、Issは、Iss1
〜Iss3 の和を表している。時刻t0 からt1 では入力
電圧Vinが“H”レベルであり、ノードN1 の電位Vn
1,出力電位Vout が“L”レベル、ノードN2 の電位
Vn2が“H”レベルとなる。このとき、Mn1,Mp2,M
n3は導通、Mp1,Mn2,Mp3は非導通となる。Mp1,M
n2,Mp3のしきい値電圧の絶対値が十分高ければサブス
レッショルド電流は十分小さく、Vn1,Vout はVss,
Vn2はVccとなる。
【0008】しかしながら、微細化によりVccが小さく
なると、回路の動作マージンを得るためにしきい値電圧
の絶対値を、低電源電圧化をしない場合より小さくする
必要がある。例えば、Vccが0.5Vの時には、しきい
値電圧の絶対値を0.1〜0.2V程度まで下げる必要
がある。このような低いしきい値電圧では、サブスレッ
ショルド電流が数十nA〜数百nAと大きくなる。従っ
て、Iss1 ,Iss2 ,Iss3 が無視できず、Vn1,Vou
t はVssよりも高い電位に、Vn2はVccよりも低い電位
になってしまう。
【0009】時刻t1 からt2 でVinがVccからVssに
遷移するとき、VinがVcc−Vtp1(Vtp1 :Mp1のし
きい値電圧の絶対値)以下になるとMp1が導通し、Vn1
が上昇する。また、Vn1がVtn2 (Vtn2 :Mn2のしき
い値電圧)以上になるとMn2が導通し、Vn2が低下す
る。また、Vn2がVcc−Vtp3 (Vtp3 :Mp3のしきい
値電圧の絶対値)以下になるとMp3が導通し、Vout が
上昇する。このとき、Mn1,Mp2,Mn3は非導通状態へ
と遷移する。
【0010】時刻t2 からt3 においてはVinは“L”
レベルとなるので、Vn1,Vout が“H”レベル、Vn2
が“L”レベルとなる。従って、Mn1,Mp2,Mn3は非
導通である。この場合、Mn1,Mp2,Mn3のしきい値電
圧の絶対値が十分高ければサブスレッショルド電流は十
分小さく、出力の電位Vout はVccに充電される。しか
しながら、前述のように低電圧下においてはしきい値電
圧の絶対値を下げる必要があるため、Vn1,Vout はV
ccよりも低い電位に、Vn2はVssよりも高い電位になっ
てしまい、スタンドバイ電流も大きくなる。
【0011】図33に、低電源電圧化に対応したMOS
トランジスタを用いた相補型論理ゲートの従来例を示
す。M3,M4はそれぞれゲートに相補型の信号IN,
/INが入力されるnMOSトランジスタであり、ソー
スは共通にVssに接続され、ドレインからそれぞれ相補
型の信号OUT,/OUTが出力される。そして、バル
クであるp型領域にはVss又は負の電圧が印加される。
M1,M2はそれぞれのゲートをOUT,/OUTに交
差接続したpMOSトランジスタであり、ソースは共通
にVccに接続され、ドレインはそれぞれOUT,/OU
Tに接続されている。そして、バルクであるn型領域は
Vccに接続されている。
【0012】この論理ゲートの動作を、図34(a)
(b)のタイミング図を用いて説明する。入力信号I
N,/INは電源電圧Vccと接地電圧Vssの間の振幅を
持つ相補型信号である。いま、INがVccからVssに、
/INがVssからVccにそれぞれ遷移した場合を考える
(時刻t1 〜t2 )。このとき、M3はオフ、M4はオ
ンするため、OUTはVccからVssに下がる。そうする
と、M1がオンするため、/OUTはVssからVccに上
がり、M2はオフする。従って、出力OUT,/OUT
は相補的に反転する。時刻t3 〜t4 のINがVssから
Vccに、/INがVccからVssにそれぞれ遷移する場合
も全く同様に動作する。
【0013】ここで、論理ゲートが低電圧で動作するた
めにはMOSトランジスタのしきい値電圧を下げる必要
がある。しきい値電圧が高いと、MOSトランジスタの
駆動電流が小さくなり、スイッチング速度の低下を招い
たり、電源電圧がしきい値電圧より小さくなるとMOS
トランジスタが動作しなくなるからである。
【0014】しかしながら、しきい値電圧を下げると、
ゲート・ソース間電圧を0Vにしたときのカットオフ特
性が悪くなる。即ち、MOSトランジスタのサブスレッ
ショルド電流が増加し、スタンドバイ電流が増加する。
図34(c)に相補型ゲートが動作しているときの電源
電圧に流れる電流Iccを示す。MOSトランジスタのし
きい値電圧が低く、サブスレッショルド電流が多い場
合、入力信号,出力信号が遷移しないで電位が確定して
いるスタンドバイ時(時刻t0 〜t1 ,t2 〜t3 )に
も電流Isbが流れてしまう。
【0015】図35に、nMOSトランジスタで構成さ
れた最も簡単な論理ゲートであるインバータ回路の従来
例を示す。nMOSトランジスタM11のゲートは電源端
(Vcc)に接続され、バルクは電源Eに接続され、接地
端(Vss)に対して0V又は負の電圧が印加されてい
る。M11はデプレッションタイプのnMOSトランジス
タであり、バルク・ソース間に電圧Eを与えたときのし
きい値電圧Vt は0Vであり、出力OUTがVo なる電
圧のときのVt はVtLである。nMOSトランジスタM
12のゲートには入力信号INが加えられ、バルクは電源
Eに接続されている。
【0016】このインバータの動作を、図36のタイミ
ング図を用いて説明する。時刻t0からt1 でINがVc
cのとき、M12はオン状態である。このとき、M11もオ
ン状態であるが、M12の電流駆動能力がM11のそれより
もずっと大きい場合、出力OUTはほぼVssになり、ス
タンドバイ電流Isb' が流れる。時刻t1 からt2 でI
NがVccからVssに遷移すると、M12はオフ状態に遷移
し、出力OUTが高レベルに充電される。このとき、M
11のゲート幅があまり小さいとOUTに接続される負荷
容量を高速に充電できなくなるため、負荷容量に応じて
ゲート幅を大きくする必要がある。
【0017】時刻t2 からt3 のスタンドバイ状態で
は、INはVssであるからM12はオフ状態である。M12
のしきい値電圧Vt が十分高ければ、オフ状態のリーク
電流(サブスレッショルド電流)は十分小さく、OUT
はVccまで充電される。しかしながら、微細化により電
源電圧Vccが小さくなると、回路の動作マージンを得る
ため、Vt をVccより小さくする必要がある。例えばV
ccが0.5Vのとき、VtHを0.1〜0.2V程度まで
下げる必要がある。このような低いしきい値電圧ではサ
ブスレッショルド電流が数十nA〜数百nAと大きくな
り、オフ状態のリーク電流が無視できない。その結果、
OUTはVo までしか充電されず、Vccにならない。ま
た、スタンドバイ電流Isbが流れてしまう。時刻t3 か
らt4 ではINはVssからVccに遷移し、OUTはほぼ
Vssになる。
【0018】また、一般に論理ゲートの消費電力PはP
=CVcc2 fで表される。ここで、Cは論理ゲートを構
成するMOSトランジスタの寄生容量と真性容量の和、
Vccは電源電圧、fは動作周波数である。いま、動作周
波数を一定とすると、消費電力を抑えるためには容量C
を減らすか又は電源電圧Vccを下げればよい。Cを減ら
すためには論理回路を構成するMOSトランジスタの数
或いはトランジスタのゲート幅を減らすことが有効であ
る。さらに、PはVccの2乗に比例するため、Vccを下
げることは低消費電力化により有効である。
【0019】最近、複雑な論理を比較的少ない素子数、
簡単な構成で実現する論理ゲートとして、パストランジ
スタ論理が注目されている。図37にパストランジスタ
論理で構成した2入力論理積(AND)及び否定論理積
(NAND)ゲートを示す。この論理ゲートは、2つの
nMOSトランジスタM1,M2でAND論理を構成
し、2つのnMOSトランジスタM3,M4でNAND
論理を構成している。また、その出力ノードN1,N2
に現れる信号Y,/YをpMOSトランジスタM5,M
7、nMOSトランジスタM6,M8で構成されたバッ
ファ回路で増幅する。また、出力ノードN1,N2のハ
イレベルを保持するため2つのpMOSトランジスタM
9,M10からなるハイレベル保持回路が設けられてい
る。
【0020】即ち、nMOSトランジスタM1のソース
はノードN1に接続され、ドレインには信号XAが入力
し、ゲートには信号XBが入力し、nMOSトランジス
タM2のソースはノードN2に接続され、ドレインには
信号XBが入力し、ゲートには信号XBの相補信号/X
Bが入力している。いま、入出力信号が接地電位Vssの
とき論理0、電源電圧Vccのとき論理1と定義する。入
力信号XBが論理1のとき、nMOSトランジスタM1
は導通、nMOSトランジスタM2は非導通である。そ
の結果、出力ノードN1は信号XAと同じ論理になり、
XAが論理0の時は論理0に、XAが論理1の時は論理
1になる。一方、入力信号XBが論理0のとき、nMO
SトランジスタM1は非導通、nMOSトランジスタM
2は導通である。その結果、出力ノードN1は信号XB
と同じ論理0になる。
【0021】また、nMOSトランジスタM3のソース
はノード2に接続され、ドレインには信号/XBが入力
し、ゲートには信号/XBが入力し、nMOSトランジ
スタM4のソースはノードN2に接続され、ドレインに
は信号XAの相補信号/XAが入力し、ゲートには信号
XBが入力している。入力信号XBが論理1のとき、n
MOSトランジスタM3は非導通、nMOSトランジス
タM4は導通である。その結果、出力ノードN2は信号
XAと反対の論理になり、XAが論理0の時は論理1
に、XAが論理1の時は論理0になる。一方、入力信号
XBが論理0のとき、nMOSトランジスタM3は導
通、nMOSトランジスタM4は非導通である。その結
果、出力ノードN1は信号XBと反対の論理1になる。
【0022】ところで、信号Y,/Yは入力信号がnM
OSトランジスタM1〜M4を通ったものであるため、
トランジスタの抵抗により駆動能力が低下している。ま
た、nMOSトランジスタM1〜M4のしきい値電圧を
Vt とすると、これらトランジスタからの論理1出力は
電源電圧よりVt だけ低くなっている。従って、信号
Y,/Yで次段のパストランジスタ論理回路を駆動する
と、その出力信号の駆動能力がさらに小さくなり速度の
低下や誤動作を招く。そこで、信号YはpMOSトラン
ジスタM5とnMOSトランジスタM6で構成されたC
MOSインバータで反転増幅し、信号/YはpMOSト
ランジスタM7とnMOSトランジスタM8で構成され
たCMOSインバータで反転増幅する。その結果、出力
OUTには駆動能力のあるAND出力が、出力/OUT
には駆動能力のあるNAND出力が得られる。
【0023】しかしながら、ノードN1,N2の論理1
出力は電源電圧よりVt だけ低くなるため、この出力が
ゲートに入力するnMOSトランジスタM6又はM7の
駆動能力が低下したり、この出力がゲートに入力するp
MOSトランジスタM5又はM7のカットオフ特性が悪
くなる。その結果、駆動能力が思うように得られなかっ
たり、貫通電流による消費電力の増加を招く。そこで、
ソースが電源電圧Vccに接続され、ゲートがノードN2
に接続され、ドレインがノードN1に接続されたpMO
SトランジスタM9と、ソースがVccに接続され、ゲー
トがノードN1に接続され、ドレインがノードN2に接
続されたpMOSトランジスタM10で構成されたハイ
レベル保持回路により、ノードN1,N2の論理1側の
電位をVccに保持する。
【0024】以上のように、従来のパストランジスタ論
理で構成されたゲート回路では、駆動能力のある2入力
のAND/NANDゲートを構成するために、4つのn
MOSトランジスタと、2つのCMOSインバータから
なるバッファ回路と、2つのpMOSトランジスタから
なるハイレベル保持回路とから構成されていた。
【0025】ここで、素子の信頼性を確保し低消費電力
化のため電源電圧Vccを下げたときでも論理ゲートが動
作するためには、MOSトランジスタのしきい値電圧を
下げる必要がある。しきい値電圧が高いと、MOSトラ
ンジスタの駆動能力が小さくなり動作速度が低下した
り、電源電圧がしきい値電圧より小さくなるとMOSト
ランジスタが動作しなくなるからである。しかしなが
ら、しきい値電圧を下げると、非導通トランジスタのカ
ットオフ特性が悪くなる。即ち、論理0がゲートに入力
されたトランジスタが非導通にならず、回路が誤動作す
る可能性がある。
【0026】また、配線容量を無視すると、ノードN1
の負荷容量は、nMOSトランジスタM6のゲート容
量,pMOSトランジスタM5のゲート容量,pMOS
トランジスタM9のドレイン接合容量,pMOSトラン
ジスタM10のゲート容量の和となり、ノードN2の負
荷容量は、nMOSトランジスタM8のゲート容量,p
MOSトランジスタM7のゲート容量,pMOSトラン
ジスタM10のドレイン接合容量,pMOSトランジス
タM9のゲート容量の和となり、ノードN1,N2は大
きな容量を駆動する必要がある。その結果、パストラン
ジスタ論理を構成するnMOSトランジスタM1〜M
4、及びハイレベル保持回路を構成するpMOSトラン
ジスタM9,M10のゲート幅を大きくする必要があ
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、微細
なMOSトランジスタを用いた半導体集積回路において
は、素子の信頼性を維持するため低電圧化し、かつ回路
動作マージンを得るためしきい値電圧を下げると、スタ
ンドバイ時の電流が増加し低消費電力化が難しくなると
いう問題や、MOSトランジスタのカットオフ特性が悪
くなり回路が誤動作するという問題があった。
【0028】また、従来のパストランジスタ論理回路に
おいては、バッファ回路としてCMOSインバータを用
いていたため、パストランジスタ論理回路の出力負荷が
大きくなり、パストランジスタ論理回路を構成するトラ
ンジスタとハイレベル保持回路を構成するトランジスタ
のゲート幅を大きくする必要があった。その結果、素子
面積の増大に伴うチップコストの上昇、容量の増加に伴
う消費電力の増加という問題があった。
【0029】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、低電源電圧化した場合
でも回路動作マージンを損なうことなく、かつスタンド
バイ電流を低減することができ、より高速動作に適した
半導体集積回路を提供することにある。
【0030】また、本発明の別の目的は、しきい値電圧
を下げなくても十分な動作マージンを持って低電圧化で
き、駆動能力を低下させることなくパストランジスタ論
理回路の出力負荷を小さくできる半導体集積回路を提供
することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】 (概要)本発明の骨子は、MOSトランジスタをSOI
(Silicon On Insulator)基板等の上に形成し、各MO
Sトランジスタのバルク電位を動作状態に応じて変化さ
せることにある。さらに本発明は、パストランジスタ論
理回路を構成するMOSトランジスタの基板領域をゲー
トに与えられる入力信号で制御し、パストランジスタ論
理回路の出力をnMOSトランジスタだけで受け、pM
OSトランジスタでラッチする2線入力のバッファ回路
で増幅することにある。
【0032】即ち、本発明(請求項1)は、ゲートが共
通接続され、電源と接地間にpMOSトランジスタとn
MOSトランジスタが直列接続されたインバータ回路
を、n段(n≧3)接続してなる回路列を有する半導体
集積回路において、前記回路列のk段目(k≧3)のイ
ンバータ回路を構成する各MOSトランジスタの基板領
域に、前記回路列のk−2m(m=1,2,…、但し2
m≦k−1)段目のインバータ回路の入力端子を接続し
てなることを特徴とする。
【0033】また、本発明(請求項5)は、MOSトラ
ンジスタからなる半導体集積回路において、ソースが電
源端に接続され、ゲートが第1の出力ノードに接続さ
れ、ドレインが第2の出力ノードに接続され、基板領域
に第1の信号が入力される第1のpMOSトランジスタ
と、ソースが前記電源端に接続され、ゲートが第2の出
力ノードに接続され、ドレインが第1の出力ノードに接
続され、基板領域に第1の信号の相補信号である第2の
信号が入力される第2のpMOSトランジスタと、ソー
スが接地端に接続され、ドレインが第2の出力ノードに
接続され、ゲート及び基板領域に第1の信号が入力され
る第1のnMOSトランジスタと、ソースが前記接地端
に接続され、ドレインが第1の出力ノードに接続され、
ゲート及び基板領域に第2の信号が入力される第2のn
MOSトランジスタと、を具備してなることを特徴とす
る。
【0034】また、本発明(請求項6)は、MOSトラ
ンジスタからなる半導体集積回路において、ソースが電
源端に接続され、ゲート及び基板領域が第1の出力ノー
ドに接続され、ドレインが第2の出力ノードに接続され
た第1のpMOSトランジスタと、ソースが前記電源端
に接続され、ゲート及び基板領域が第2の出力ノードに
接続され、ドレインが第1の出力ノードに接続された第
2のpMOSトランジスタと、第1の出力ノードと接地
端との間に接続され、複数の信号が入力される第1の入
力回路と、第2の出力ノードと前記接地端との間に接続
され、第1の入力回路の入力信号の相補信号が入力され
る第2の入力回路と、を具備してなることを特徴とす
る。
【0035】また、本発明(請求項11)は、MOSト
ランジスタからなる半導体集積回路において、ドレイン
とゲートが電源端に接続され、ソースと基板領域が第1
のノードに接続された第1のnMOSトランジスタと、
ドレインとゲートが前記電源端に接続され、ソースが第
2のノードに接続され、基板領域が第1のノードに接続
された第2のnMOSトランジスタと、第1のノードと
接地端との間に接続され、複数の信号が入力される第1
の入力回路と、第2のノードと前記接地端との間に接続
され、前記複数の信号が入力される第2の入力回路と、
を具備してなることを特徴とする。
【0036】また、本発明(請求項12)は、MOSト
ランジスタからなる半導体集積回路において、ドレイン
とゲートが電源端に接続され、ソースが第1のノードに
接続され、基板領域が第2のノードに接続された第1の
nMOSトランジスタと、ドレインとゲートが前記電源
端に接続され、ソースが第2のノードに接続され、基板
領域が第1のノードに接続された第2のnMOSトラン
ジスタと、第1のノードと接地端との間に接続され、複
数の信号が入力される第1の入力回路と、第2のノード
と前記接地端との間に接続され、前記複数の信号が入力
される第2の入力回路と、を具備してなることを特徴と
する。
【0037】また、本発明(請求項13)は、MOSト
ランジスタからなる半導体集積回路において、電源端と
第1のノードの間に接続された抵抗素子と、ドレインと
ゲートが前記電源端に接続され、ソースが第2のノード
に接続され、基板領域が第1のノードに接続されたnM
OSトランジスタと、第1のノードと接地端との間に接
続され、複数の信号が入力される第1の入力回路と、第
2のノードと前記接地端との間に接続され、前記複数の
信号が入力される第2の入力回路と、を具備してなるこ
とを特徴とする。
【0038】また、本発明は、パストランジスタ論理回
路を構成した半導体集積回路において、ゲートと基板領
域に第1の信号が入力され、ドレインに第2の信号が入
力されるMOSトランジスタを少なくとも1つ含み、第
3の信号とその相補信号である第4の信号を出力する論
理回路と、ソースが電源端に接続され、ゲートが第1の
出力ノードに接続され、ドレインが第2の出力ノードに
接続され、基板領域に第3の信号が入力される第1のp
MOSトランジスタと、ソースが前記電源端に接続さ
れ、ゲートが第2の出力ノードに接続され、ドレインが
第1の出力ノードに接続され、基板領域に第4の信号が
入力される第2のpMOSトランジスタと、ソースが接
地端に接続され、ドレインが第2の出力ノードに接続さ
れ、ゲート及び基板領域に第3の信号が入力される第1
のnMOSトランジスタと、ソースが前記接地端に接続
され、ドレインが第1の出力ノードに接続され、ゲート
及び基板領域に第4の信号が入力される第2のnMOS
トランジスタと、を具備してなることを特徴とする。 (作用)本発明によれば、MOSトランジスタをSOI
基板等の上に形成することにより、トランジスタのバル
ク(基板領域)がトランジスタ毎に分離される。また、
それぞれのバルクに動作状態に応じた電位を与えること
で、トランジスタのしきい値電圧が制御される。
【0039】本発明(請求項1〜4)によれば、k段目
のインバータ回路におけるMOSトランジスタが導通す
る時に、予めしきい値電圧を下げて電流駆動能力が高い
状態に設定しておくことができるため、回路が高速に動
作する。また、カットオフするときにはしきい値電圧を
上げておくことができるため、スタンドバイ電流が小さ
くなり、低電源電圧化された場合でも全振幅動作が可能
となる。これにより、ゲート長0.1μm以下の極微細
デバイスの信頼性を損なうことなく、高速,低消費電流
の回路を実現することが可能となる。
【0040】本発明(請求項5〜10)によれば、相補
型論理ゲートにおけるMOSトランジスタがオンする時
にしきい値電圧が下がるため、電流駆動能力が高まる効
果がある。また、カットオフする時にしきい値電圧が上
がるため、スタンドバイ電流が小さくなる効果がある。
従って、電源電圧をカットオフしたときのしきい値電圧
の絶対値以下にすることが可能であり、ゲート長0.1
μm以下の極微細デバイスの信頼性を損なうことなく、
高速、低消費電流の回路を実現することが可能となる。
【0041】本発明(請求項11〜20)によれば、出
力負荷容量を充電するとき、充電MOSトランジスタの
しきい値電圧を下げることができ、高速動作が可能とな
る。このとき、放電MOSトランジスタのしきい値電圧
を上げることができるため、スタンドバイ電流が低減で
きる。また、出力負荷容量を放電するとき、放電MOS
トランジスタのしきい値電圧を下げることができ、高速
動作が可能となる。このとき、充電MOSトランジスタ
のしきい値電圧を上げることができるため、スタンドバ
イ電流が低減できる。
【0042】本発明(請求項21,22)によれば、パ
ストランジスタ論理回路を構成するMOSトランジスタ
の基板領域をゲートに与えられる入力信号で制御するこ
とにより、導通トランジスタのしきい値電圧が下がり、
非導通トランジスタのしきい値が上がる。さらに、パス
トランジスタ論理回路の出力をnMOSトランジスタだ
けで受け、pMOSトランジスタでラッチする2線入力
のバッファ回路で増幅することにより、パストランジス
タ論理回路の出力容量が小さくなる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。 (実施形態1)図1は、本発明の第1の実施形態に係わ
るバッファ回路を示す図である。
【0044】pMOSトランジスタMp1とnMOSトラ
ンジスタMn1から1段目のインバータ回路I1 が構成さ
れている。同様に、Mp2とMn2から2段目のインバータ
回路I2 が構成され、Mp3とMn3から3段目のインバー
タ回路が構成されている。
【0045】Mp1〜Mp3の各ソースは電源端(Vcc)に
接続され、Mn1〜Mn3の各ソースは接地端(Vss)に接
続されている。Mp1,Mn1の各ゲートは入力端子に共通
接続され、各ドレインはノードN1 に共通接続される。
Mp2,Mn2の各ゲートはノードN1 に共通接続され、各
ドレインはノードN2 に共通接続される。Mp3,Mn3の
各ゲートはノードN2 に共通接続され、各ドレインは出
力端子に共通接続される。なお、図中のCL は負荷容量
を示している。
【0046】ここまでの基本構成は前記図31に示した
従来例と同様であるが、本実施形態では、インバータI
3 の各MOSトランジスタのバルクに与える電位を変え
ている。即ち、バッファ回路を構成する各MOSトラン
ジスタは公知のSOI技術を用いてSOI基板上に形成
されており、従って各トランジスタのバルク領域は全て
分離されている。そして、Mp3のバルクであるn型領域
及びMn3のバルクであるp型領域には、インバータ回路
I1 の入力端子が接続されている。
【0047】なお、Mp1,Mp2のバルクであるn型領域
には従来と同様に電源電圧Vccが与えられ、Mn1,Mn2
のバルクであるp型領域には従来と同様に接地電圧Vss
或いは負の電圧が印加されるものとなっている。
【0048】次に、この回路の動作を図2の動作波形を
用いて説明する。Mn1,Mn2,Mp1,Mp2,Vn1,Vn2
については前記図32の場合と基本的に同じなので、そ
の詳しい説明は省略する。
【0049】いま、電源電圧Vccを0.5V、接地電圧
Vssを0Vとする。時刻t0 からt1 までは入力電圧V
inは0.5Vであるから、Vout は“L”レベルとな
る。このとき、Mn3のバルク・ソース間には順バイアス
がかかるため、Mn3のしきい値電圧が下がる。このとき
のしきい値電圧VtnL を例えば0.1Vとする。また、
Mp3のバルク・ソース間電圧は0Vであり、このときの
Mp3のしきい値電圧の絶対値VtpH を例えば0.5Vと
する。この場合、Mn3は導通し、Mp3は完全にカットオ
フする。従って、Iss3 は殆ど流れず、出力電圧Vout
は0Vとなる。
【0050】このとき、インバータI1 に流れるリーク
電流(サブスレッショルド電流)をIsb1 とするとIss
1 =Isb1 であり、サブスレッショルド電流はゲート幅
に比例するのでIss2 =3×Isb1 となる。従来はイン
バータI3 に流れるリーク電流がIss3 =9×Isb1 と
大きく、このため低消費電力化に対応できなかったが、
本実施形態を用いればMp3が完全にカットオフするた
め、Iss3 はほぼ0となり、このとき流れるスタンドバ
イ電流Isbは従来の4/13に低減できる。
【0051】時刻t1 からt2 においてVinが低下し始
めると、Mp3のバルク・ソース間には順バイアスがかか
るためしきい値電圧の絶対値は小さくなる。このときの
しきい値電圧の絶対値VtpL を例えば0.1Vとする。
また、Mn3のバルク・ソース間電圧は0Vに近づくた
め、しきい値電圧は大きくなる。このときのしきい値電
圧VtnH を例えば0.5Vとする。この場合、Mn3は非
導通状態へと遷移し、Vn2が0.4V以下になるとMp3
は導通する。従って、Vout は“H”レベルへと遷移す
る。
【0052】時刻t2 からt3 ではVinはスタンドバイ
状態であり、0V一定である。Vn2は“L”レベルとな
り、このとき、Mp3のしきい値電圧の絶対値は0.1
V、Mn3のしきい値電圧の絶対値は0.5Vとなる。こ
の場合、Mp3は導通し、Mn3は完全にカットオフする。
従って、このとき流れるスタンドバイ電流IsbもIss
1,Iss2 の和のみであり、従来の4/13に低減でき
る。
【0053】時刻t3 からt4 でVinが0Vから0.5
Vへと遷移すると、Mp3のバルク・ソース間電圧は0V
となり、しきい値電圧の絶対値が0.1Vから0.5V
へと上昇する。また、Mn3のバルクソース間には順バイ
アスがかかるためしきい値電圧は0.5Vから0.1V
に低下する。従って、Vn2が0Vから0.5Vへと遷移
するときには、Mp3は非導通となり、Vn2が0.1V以
上になるとMn3が導通するため、Vout は0Vとなる。
【0054】このように本実施形態では、3段目のイン
バータを構成するMn3,Mp3のバルクの電圧を制御する
ことによって、Mn3,Mp3がオンするときに予めしきい
値電圧を下げて電流駆動能力が高い状態に設定しておく
ことができるため、3段目のインバータを高速に動作さ
せることができる。また、カットオフ時にはしきい値電
圧を上げておくことができるため、Mn3,Mp3のサブス
レッショルド電流が殆ど0となり、スタンドバイ電流を
従来の4/13に低減することができる。 (実施形態2)図3は、本発明の第2の実施形態に係わ
るバッファ回路を示す図である。なお、図1と共通の部
分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0055】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、インバータI1 ,I2 ののMOSトラン
ジスタのバルクを各々の入力に接続したことにある。即
ち、I1 のMOSトランジスタMp1,Mn1のバルクは入
力端子に接続され、I2 のMOSトランジスタMp2,M
n2のバルクはノードN1 に接続されている。
【0056】このような構成であれば、図4の動作タイ
ミング図に示すようにMn1,Mn2,Mp1,Mp2のしきい
値電圧も入力電圧に応じて変化するようになる。このと
き、Vn1,Vn2も全振幅動作するようになるので、Mn
2,Mn3,Mp2,Mp3のゲートソース間電圧が大きくな
り、インバータI2 ,I3 の遅延時間の和tp が従来に
比べて小さくなる。また、スタンドバイ時にIss1 ,I
ss2 が殆ど流れなくなるため、スタンドバイ電流はさら
に小さくなることになる。 (実施形態3)図5は、本発明の第3の実施形態に係わ
るバッファ回路を示す図である。このバッファ回路は、
3段以上のインバータ回路から構成した例である。
【0057】このようにバッファ回路が3段以上のイン
バータ回路列となる場合には、図5に示すように、k
(≧3)段目のインバータIk を構成するMOSトラン
ジスタのバルクをインバータIk-2m(m=1,2,…、
但し2m≦k−1)の入力端子に接続すれば良い。この
場合も、k段目のインバータIk 以外のインバータ、例
えばIk-1 ,Ik-2 を構成するMOSトランジスタのバ
ルクを各々の入力に接続しても良い。 (実施形態4)図6(a)(b)は、本発明の第4の実
施形態に係わるバッファ回路を示す回路構成図である。
【0058】図6(a)の回路は、3段以上のインバー
タ回路列の入力側にNAND回路10を接続した例であ
る。なお、NAND回路10の代わりに、NOR回路等
の他の論理回路を用いても良い。また、図6(b)の回
路は、3段以上のインバータ回路列の出力側にNAND
回路20を接続した例である。この場合も(a)の場合
と同様に、NAND回路20の代わりにNOR回路等の
他の論理回路を用いても良い。
【0059】また、入力側、出力側両方に論理回路を接
続しても良い。さらに、これらの組み合わせによって種
々の回路が実現できる。 (実施形態5)図7は、本発明の第5の実施形態に係わ
る相補型論理ゲートを示す回路構成図である。
【0060】M3,M4はそれぞれゲートに相補型の信
号IN,/INが入力されるnMOSトランジスタであ
り、ソースは共通に接地端(Vss)に接続され、ドレイ
ンからそれぞれ相補型の信号OUT,/OUTが出力さ
れる。M1,M2はそれぞれのゲートをOUT,/OU
Tに交差接続したpMOSトランジスタであり、ソース
は共通に電源端(Vcc)に接続され、ドレインはそれぞ
れOUT,/OUTに接続されている。
【0061】ここまでの基本構成は前記図33に示した
従来例と同様であるが、本実施形態では、各トランジス
タのバルクに与える電位を変えている。即ち、MOSト
ランジスタM1〜M4は公知のSOI技術を用いて、S
OI基板上に形成されており、バルク領域は全て分離さ
れている。そして、M1,M3のバルクは信号INが入
力される入力端に接続され、M2,M4は信号/INが
入力される入力端に接続されている。
【0062】図8を用いて、本実施形態の相補型論理ゲ
ートの動作を説明する。入力信号IN,/INは電源電
圧Vccと接地電圧Vssの間の振幅を持つ相補型信号であ
る。電源電圧Vccは0.5V、接地電圧Vssは0Vとす
る。
【0063】時刻t0 からt1 の間、INは0.5V、
/INは0Vであるから、基板バイアス効果によりnM
OSトランジスタM3のしきい値電圧VtnL はnMOS
トランジスタM4のしきい値電圧の絶対値VtnH より低
くなる。いま、VtnL =0.1V,VtnH =0.5Vと
すると、M3はオン、M4はオフであり、M4のサブス
レッショルド電流は殆ど流れない。
【0064】一方、pMOSトランジスタM1のしきい
値電圧の絶対値VtpH はpMOSトランジスタM2のし
きい値電圧の絶対値VtpL より大きい。従って、M1の
サブスレッショルド電流は殆ど流れない。その結果、貫
通電流は殆ど流れず、Isbは小さくなる。
【0065】時刻t1 からt2 ではIN,/INが遷移
するため、全てのMOSトランジスタがオンし、Iccが
流れる。時刻t2 からt3 の間、INは0V、/INは
0.5VであるからM1のしきい値電圧の絶対値はVtp
H に、M2のしきい値電圧の絶対値はVtpL 、M3のし
きい値電圧はVtnL 、M4のしきい値電圧はVtnH にな
る。従って、M1はオン、M2はオフ、M3はオフ、M
4はオンし、M2,M3のサブスレッショルド電流は小
さくなる。
【0066】時刻t3 からt4 ではIN,/INが遷移
するため、全てのMOSトランジスタがオンし、Iccが
流れる。このように本実施形態によれば、M1,M3の
バルクをINの入力端に接続し、M2,M4のバルクを
/INの入力端に接続することにより、オンするMOS
トランジスタのしきい値電圧を下げ、オフするMOSト
ランジスタのしきい値電圧を上げることができる。そし
て、オンするMOSトランジスタのしきい値電圧を下げ
ることにより電流駆動能力を高めることができ、オフす
るMOSトランジスタのしきい値電圧を上げることによ
りスタンドバイ電流を小さくすることができる。これに
より、高速,低消費電流の回路を実現することが可能と
なる。 (実施形態6)図9は、本発明の第6の実施形態に係わ
るn入力の相補型ゲートを示す回路構成図である。
【0067】第1のpMOSトランジスタM1のソース
は電源端(Vcc)に接続され、ゲートとバルク(基板領
域)は第1の出力ノード(OUT)に接続され、ソース
は第2の出力ノード(/OUT)に接続されている。第
2のpMOSトランジスタM2のソースはVccに接続さ
れ、ゲートとバルクは第2の出力ノードに接続され、ソ
ースは第1の出力ノードに接続されている。そして、第
1の出力ノードとVssとの間に、複数の信号IN(1,2,
…,n)が入力される第1の入力回路30が挿入され、第
2の出力ノードとVssとの間に、入力信号INの相補信
号/INが入力される第2の入力回路40が挿入されて
いる。
【0068】このように、pMOSトランジスタM1,
M2のバルク電位はそれぞれのゲートに接続されてい
る。M1がカットオフしているとき、OUTはVcc=
0.5V、/OUTはVss=0Vである。このとき、M
1のバルク・ソース間電圧Vbsは0Vであるため、しき
い値電圧は−VtpH となり、サブスレッショルド電流は
小さい。一方、M2のバルク・ソース間電圧Vbsは−
0.5Vであるため、しきい値電圧は−VtpL となり、
M2はオンする。
【0069】入力回路30,40の例を図10に示す。
図10(a)は1つのnMOSトランジスタM5から構
成された1入力の回路である。M5のバルクは入力であ
るゲートに接続され、カットオフ時のしきい値電圧をV
tnH に、オン時のしきい値電圧をVtnL に制御する。
【0070】図10(c)は2つのnMOSトランジス
タM8,M9を並列に接続し、2入力のOR回路構成に
した例である。この場合もM8,M9のバルクをそれぞ
れのゲートに接続し、カットオフ時のしきい値電圧をV
tnH に、オン時のしきい値電圧をVtnL に制御する。
【0071】以上1入力、2入力の場合を示したが、3
入力以上の多入力のOR回路構成、或いはこれらを組合
せた回路構成でも同様に、バルクをそれぞれのゲートに
接続することによって、しきい値電圧を制御することが
できる。 (実施形態7)図11は、本発明の第7の実施形態に係
わる論理ゲート回路を示す回路構成図である。MOSト
ランジスタは公知のSOI技術を用いてSOI基板上に
形成されている。従って、各トランジスタのバルク領域
は全て分離されている。
【0072】デプレッションタイプのnMOSトランジ
スタM3のゲートは電源端(Vcc)に接続され、バルク
はソースであるノードAに接続されている。また、nM
OSトランジスタM4のゲートはVccに接続され、バル
クはノードAに接続されている。そして、M3のソース
(ノードA)と接地端(Vss)の間に、複数の信号IN
(1,2,…,n)が入力される第1の入力回路50が挿入さ
れ、同様にM4のソースとVssの間に、上記信号INが
入力される第2の入力回路60が挿入されている。
【0073】入力回路50,60は前記図10に示すよ
うに構成されている。図10(a)はn=1の場合であ
り、MOSトランジスタM5のバルクがゲートに接続さ
れている。図10(b)は2つのMOSトランジスタM
6,M7を直列に接続し、2入力のAND回路構成にし
た場合であり、M6のバルクはM6のゲートに、M7の
バルクはM7のゲートにそれぞれ接続されている。図1
0(c)は2つのMOSトランジスタM8,M9を並列
に接続し、2入力のOR回路構成にした場合であり、M
8のバルクはM8のゲートに、M9のバルクはM9のゲ
ートにそれぞれ接続されている。50,60の入力回路
は全く同じ構成であるが、トランジスタのゲート幅は異
なるものであってもよい。
【0074】図10(a)の入力IN1 がハイレベルの
場合と、図10(b)のIN1 とIN2 の両方がハイレ
ベルの場合と、図10(c)のIN1 とIN2 の少くと
も一方がハイレベルの場合とでは、図11の論理ゲート
は全く同じ動作をする。また、図10(a)の入力IN
1 がロウレベルの場合と、図10(b)のIN1 とIN
2 の少くとも一方がロウレベルの場合と、図10(c)
のIN1 とIN2 の両方がロウレベルの場合とでは、図
11の論理ゲートは全く同じ動作をする。
【0075】次に、図12のタイミング図を用いて図1
1の回路を用いた場合の論理ゲートの動作を説明する。
電源電圧Vccは0.5V、接地電圧Vssは0Vとする。
また、入力回路50,60は図10(a)に示す構成と
する。
【0076】時刻t0 からt1 の間、INは0.5Vで
あるから、入力回路50のMOSトランジスタM5のバ
ルク・ソース間は0.5Vの順方向バイアスがかかり、
バルク・ソース間が0Vのときに比べ、しきい値電圧が
低くなる。このときのしきい値電圧を0Vとする。デプ
レッションタイプのトランジスタM3のバルク・ソース
間電圧は常に0Vであり、このときのしきい値電圧を0
Vとする。M5がオン状態であり、このときM3もオン
状態であるが、M5の電流駆動能力がM3のそれよりも
ずっと大きい場合、ノードAはほぼVssになる。
【0077】入力回路60のMOSトランジスタM5も
同様オン状態であるため、出力OUTはVssになる。こ
のとき、M4のバルク・ソース間電圧はM3と同様0V
であり、このときのしきい値電圧をVccとする。このよ
うにすることで、M4は完全にカットオフし、サブスレ
ッショルド電流は殆ど流れない。
【0078】時刻t1 からt2 でINがVccからVssに
遷移すると、M5のバルク・ソース間電圧が0Vになる
ため、しきい値電圧が上昇し、0.5Vになる。従っ
て、M5は完全にカットオフする。このとき、ノードA
はM3により充電され、電位が上昇する。そうすると、
M4のバルク・ソース間電圧が順バイアスになりM4の
しきい値電圧が低下し、M4がオン状態になる。そし
て、出力OUTがほぼVccまで充電される。
【0079】時刻t2 からt3 のスタンドバイ状態では
M5が完全にカットオフしているため、スタンドバイ電
流は流れない。時刻t3 からt4 では、INがVssから
Vccに遷移し、M5がオン状態になるため、電流が流
れ、ノードA,出力OUTがVssになる。
【0080】本実施形態の論理ゲートにおいては、デプ
レッションタイプトランジスタM3を常にオン状態に
し、さらにM3のゲート幅をM4,M5よりずっと小さ
くすることでスタンドバイ電流を小さくすることができ
る。これは負荷容量が大きくなってもM3のゲート幅を
大きくする必要はない。
【0081】また、図10(b)(c)には2入力の場
合を示したが、3入力以上の多入力AND,OR回路構
成、或いはこれらを組合せた回路構成でも同様に本発明
は有効である。 (実施形態8,9)図13は本発明の第8の実施形態を
示す回路構成図であり、図14は本発明の第9の実施形
態を示す回路構成図である。
【0082】図13の実施形態が図11の実施形態と異
なるのは、デプレッションタイプのnMOSトランジス
タM3のバルクが出力OUTに接続されている点であ
る。この論理ゲートにおいても、動作マージンを低下さ
せることなくスタンドバイ電流を低減することが可能で
ある。
【0083】図14の実施形態が図11の実施形態と異
なるのは、デプレッションタイプのnMOSトランジス
タM3を抵抗R1に置き換えた点である。この論理ゲー
トにおいても、動作マージンを低下させることなくスタ
ンドバイ電流を低減することが可能である。
【0084】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施することができる。例えば、第5の実施
形態の変形例として、図15に示すように、入力信号I
N,/INと基板との間に遅延回路70を入れ、ゲート
と基板電位の動作タイミングをずらすようにしてもよ
い。この場合、入力IN,/INは遅延回路70により
に遅延時間τだけ遅れてMOSトランジスタM3,M4
にそれぞれ入力される。これにより、MOSトランジス
タM3又はM4が動作するより前に、MOSトランジス
タM1,M2,M3,M4の基板電位が制御される。
【0085】また、前記図10(a)〜(c)に示した
第6〜第9の実施形態における入力回路の変形例とし
て、図16(a)〜(c)に示すように、入力回路1,
2を構成するnMOSトランジスタの入力と基板との間
に遅延回路70を入れるようにしてもよい。
【0086】図16(a)においては、入力IN1が遅
延回路70により遅延時間τだけ遅れてMOSトランジ
スタM5に入力される。これにより、M5が動作するよ
り前に基板電位が制御される。図16(b)において
は、入力IN1,IN2が遅延回路70により遅延時間
τだけ遅れてMOSトランジスタM6,M7にそれぞれ
入力される。これにより、M6,M7が動作するより前
にM6,M7の基板電位が制御される。図16(c)に
おいては、入力IN1,IN2が遅延回路70によりM
OSトランジスタM8,M9にそれぞれ入力される。こ
れにより、M6,M7が動作するより前にM6,M7の
基板電位が制御される。 (実施形態10)図17は、本発明の第10の実施形態
に係わるパストランジスタ論理回路とバッファ回路を示
す回路構成図である。
【0087】1は2n個の相補信号IN1,/IN1,
…,INn,/INnが入力され、2つの相補信号Y,
/Yが出力されるパストランジスタ論理回路である。M
11は、ソースが電源電圧Vccに接続され、ゲートが出
力端子OUTに接続され、ドレインが出力端子/OUT
に接続され、基板領域がパストランジスタ論理回路1の
出力Yに接続されたpMOSトランジスタである。M1
2は、ソースがVccに接続され、ゲートが/OUTに接
続され、ドレインがOUTに接続され、基板領域がパス
トランジスタ論理回路1の出力/Yに接続されたpMO
Sトランジスタである。M13は、ソースが接地電位V
ssに接続され、ゲートと基板領域が出力Yが接続され、
ドレインが/OUTに接続されたnMOSトランジスタ
である。M14は、ソースがVssに接続され、ゲートと
基板領域が出力/Yに接続され、ドレインがOUTに接
続されたnMOSトランジスタである。ここで、各トラ
ンジスタM11〜M14はSOI基板上に形成されてい
る。
【0088】MOSトランジスタM11〜M14で構成
される回路は、パストランジスタ論理回路1の相補出力
信号Y,/Yを入力し、相補信号OUT,/OUTを出
力する2線入力バッファ回路である。
【0089】この2線入力バッファ回路の入力容量はn
MOSトランジスタM13又はM14のゲート容量及び
基板容量と、pMOSトランジスタM11又はM12の
基板容量である。しかしながら、SOI基板上に形成さ
れたMOSトランジスタはソース・ドレイン接合容量が
殆どないため、基板容量もほぼゼロである。従って、こ
の2線入力バッファ回路の入力容量はnMOSトランジ
スタM13又はM14のゲート容量だけになる。このよ
うにパストランジスタ論理回路1の出力負荷容量は、従
来のCMOSインバータで構成されたバッファ回路に比
べ小さくなる。このため、パストランジスタ論理回路1
を構成するトランジスタのゲート幅を大きくする必要は
なく、素子面積の低減及び消費電力の低減に寄与するこ
とができる。
【0090】図18〜29は、それぞれパストランジス
タ論理回路1の例を示す回路構成図である。図18
(a)は、2入力論理積(AND)である。即ち、nM
OSトランジスタM15のドレインには信号XAが入力
され、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、ソ
ースは出力Yに接続され、nMOSトランジスタM16
のドレインには信号XBが入力され、ゲート及び基板領
域には信号XBの相補信号/XBが入力され、ソースは
出力Yに接続されている。
【0091】入力信号XBが論理1のとき、nMOSト
ランジスタM15は導通、nMOSトランジスタM16
は非導通である。その結果、出力Yは信号XAと同じ論
理になり、XAが論理0の時は論理0に、XAが論理1
の時は論理1になる。このとき、MOSトランジスタM
15の基板領域には論理1の信号XBが入力されている
ため、MOSトランジスタM15のしきい値電圧が低下
する。このときのしきい値電圧を0Vとすると、論理1
出力時のしきい値落ちはない。
【0092】一方、入力信号XBが論理0のとき、nM
OSトランジスタM15は非導通、nMOSトランジス
タM16は導通である。その結果、出力ノードN1は信
号XBと同じ論理0になる。即ち、このAND回路にお
いては、入力信号XA,XBが共に論理1の時、出力Y
はしきい値落ちのない論理1が出力され、それ以外の組
み合わせでは論理0が出力される。
【0093】図18(b)は、2入力否定論理積(NA
ND)である。即ち、nMOSトランジスタM17のド
レインには信号/XAが入力され、ゲート及び基板領域
には信号XBが入力され、ソースは出力/Yに接続さ
れ、nMOSトランジスタM18のドレインには信号/
XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号/XBが
入力され、ソースは出力/Yに接続されている。この場
合も同様に考えると、入力信号XA,XBが共に論理1
の時、出力Yは論理0が出力され、それ以外の組み合わ
せではしきい値落ちのない論理1が出力される。
【0094】図19(a)は、2入力論理和(OR)で
ある。即ち、nMOSトランジスタM19のドレインに
は信号XAが入力され、ゲート及び基板領域には信号/
XBが入力され、ソースは出力Yに接続され、nMOS
トランジスタM20のドレインには信号XBが入力さ
れ、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、ソー
スは出力Yに接続されている。この場合も同様に考える
と、入力信号XA,XBが共に論理0の時、出力Yは論
理0が出力され、それ以外の組み合わせではしきい値落
ちのない論理1が出力される。
【0095】図19(b)は、2入力否定論理和(NO
R)である。即ち、nMOSトランジスタM21のドレ
インには信号/XAが入力され、ゲート及び基板領域に
は信号/XBが入力され、ソースは出力/Yに接続さ
れ、nMOSトランジスタM22のドレインには信号/
XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号XBが入
力され、ソースは出力/Yに接続されている。この場合
も同様に考えると、入力信号XA,XBが共に論理0の
時、出力Yはしきい値落ちのない論理1が出力され、そ
れ以外の組み合わせでは論理0が出力される。
【0096】図20(a)は、2入力排他的論理和(E
XOR)である。即ち、nMOSトランジスタM23の
ドレインには信号XAが入力され、ゲート及び基板領域
には信号/XBが入力され、ソースは出力Yに接続さ
れ、nMOSトランジスタM24のドレインには信号/
XAが入力され、ゲート及び基板領域には信号XBが入
力され、ソースは出力Yに接続されている。この場合も
同様に考えると、入力信号XA,XBが共に論理0又は
論理1の時、出力Yは論理0が出力され、それ以外の組
み合わせではしきい値落ちのない論理1が出力される。
【0097】図20(b)は、2入力排他的否定論理和
(EXNOR)である。即ち、nMOSトランジスタM
25のドレインには信号/XAが入力され、ゲート及び
基板領域には信号/XBが入力され、ソースは出力/Y
に接続され、nMOSトランジスタM26のドレインに
は信号XAが入力され、ゲート及び基板領域には信号X
Bが入力し、ソースは出力/Yに接続されている。この
場合も同様に考えると、入力信号XA,XBが共に論理
0又は論理1の時、出力Yはしきい値落ちのない論理1
が出力され、それ以外の組み合わせでは論理0が出力さ
れる。
【0098】図21(a)は、3入力ANDである。即
ち、nMOSトランジスタM27のドレインには信号X
Cが入力され、ゲート及び基板領域には信号XAが入力
され、ソースはノードN1に接続され、nMOSトラン
ジスタM28のドレインはノードN1に接続され、ゲー
ト及び基板領域には信号XBが入力され、ソースは出力
Yに接続されている。さらに、nMOSトランジスタM
29のドレインには信号XAが入力され、ゲート及び基
板領域には信号/XAが入力され、ソースは出力Yに接
続され、nMOSトランジスタM30のドレインには信
号XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号/XB
が入力され、ソースは出力Yに接続されている。
【0099】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理1の時、出力Yはしきい値落
ちのない論理1が出力され、それ以外の組み合わせでは
論理0が出力される。
【0100】図21(b)は、3入力NANDである。
即ち、nMOSトランジスタM31のドレインには信号
/XCが入力され、ゲート及び基板領域には信号XAが
入力され、ソースはノードN2に接続され、nMOSト
ランジスタM32のドレインにはノードN2に接続さ
れ、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、ソー
スは出力/Yに接続されている。さらに、nMOSトラ
ンジスタM33のドレインには信号/XAが入力され、
ゲート及び基板領域には信号/XAが入力され、ソース
は出力/Yに接続され、nMOSトランジスタM34の
ドレインには信号/XBが入力され、ゲート及び基板領
域には信号/XBが入力され、ソースは出力/Yに接続
されている。
【0101】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理1の時、出力Yは論理0が出
力され、それ以外の組み合わせではしきい値落ちのない
論理1が出力される。
【0102】図22(a)は3入力ORである。即ち、
nMOSトランジスタM35のドレインには信号XCが
入力され、ゲート及び基板領域には信号/XAが入力さ
れ、ソースはノードN3に接続され、nMOSトランジ
スタM36のドレインはノードN3に接続され、ゲート
及び基板領域には信号/XBが入力され、ソースは出力
Yに接続されている。さらに、nMOSトランジスタM
37のドレインには信号XAが入力され、ゲート及び基
板領域には信号XAが入力され、ソースは出力Yに接続
され、nMOSトランジスタM38のドレインには信号
XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号XBが入
力され、ソースは出力Yに接続されている。
【0103】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理0の時、出力Yは論理0が出
力され、それ以外の組み合わせではしきい値落ちのない
論理1が出力される。
【0104】図22(b)は、3入力NORである。即
ち、nMOSトランジスタM39のドレインには信号/
XCが入力され、ゲート及び基板領域には信号/XAが
入力され、ソースはノードN4に接続され、nMOSト
ランジスタM40のドレインはノードN4に接続され、
ゲート及び基板領域には信号/XBが入力され、ソース
は出力/Yに接続されている。さらに、nMOSトラン
ジスタM41のドレインには信号/XAが入力され、ゲ
ート及び基板領域には信号XAが入力され、ソースは出
力/Yに接続され、nMOSトランジスタM42のドレ
インには信号/XBが入力され、ゲート及び基板領域に
は信号XBが入力され、ソースは出力/Yに接続されて
いる。
【0105】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理0の時、出力Yはしきい値落
ちのない論理1が出力され、それ以外の組み合わせでは
論理0が出力される。
【0106】図23は、3入力EXOR/EXNORで
ある。即ち、nMOSトランジスタM43のドレインに
は信号XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号X
Aが入力され、ソースはノードN5に接続され、nMO
SトランジスタM44のドレインには信号/XBが入力
され、ゲート及び基板領域には信号/XAが入力され、
ソースはノードN5に接続されている。さらに、nMO
SトランジスタM45のドレインには信号XBが入力さ
れ、ゲート及び基板領域には信号/XAが入力され、ソ
ースはノードN6に接続され、nMOSトランジスタM
46のドレインには信号/XBが入力され、ゲート及び
基板領域には信号XAが入力され、ソースはノードN6
に接続されている。
【0107】また、nMOSトランジスタM47のドレ
インはノードN5に接続され、ゲート及び基板領域には
信号/XCが入力され、ソースは出力Yに接続され、n
MOSトランジスタM48のドレインはノードN5に接
続され、ゲート及び基板領域には信号XCが入力され、
ソースは出力Yに接続されている。さらに、nMOSト
ランジスタM49のドレインはノードN6に接続され、
ゲート及び基板領域には信号XCが入力され、ソースは
出力/Yに接続され、nMOSトランジスタM50のド
レインはノードN6に接続され、ゲート及び基板領域に
は信号/XCが入力され、ソースは出力/Yに接続され
ている。
【0108】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理0又は論理1の時、出力Yは
しきい値落ちのない論理1が出力され、出力/Yは論理
0が出力され、それ以外の組み合わせでは出力Yは論理
0が出力され、出力/Yはしきい値落ちのない論理1が
出力される。この出力はまた、全加算器の和信号SU
M,/SUMでもある。
【0109】図24(a)は、全加算器のキャリー信号
C0 発生回路である。即ち、nMOSトランジスタM5
1のドレインには信号/XAが入力され、ゲート及び基
板領域には信号XBが入力され、ソースはノードN7に
接続され、nMOSトランジスタM52のドレインには
信号/XCが入力され、ゲート及び基板領域には信号/
XBが入力され、ソースはノードN7に接続され、nM
OSトランジスタM53のドレインには信号/XAが入
力され、ゲート及び基板領域には信号/XBが入力さ
れ、ソースはノードN8に接続され、nMOSトランジ
スタM54のドレインには信号/XCが入力され、ゲー
ト及び基板領域には信号XBが入力され、ソースはノー
ドN8に接続されている。
【0110】さらに、nMOSトランジスタM55のド
レインはノードN7に接続され、ゲート及び基板領域に
は信号XAが入力され、ソースは出力C0に接続され、
nMOSトランジスタM56のドレインはノードN8に
接続され、ゲート及び基板領域には信号/XAが入力さ
れ、ソースは出力C0 に接続されている。
【0111】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCのうちの少なくとも2つが共に論理1の
時、出力C0はしきい値落ちのない論理1が出力され、
それ以外の組み合わせでは論理0が出力される。
【0112】図24(b)は、キャリー信号の補信号/
C0 発生回路である。即ち、nMOSトランジスタM5
7のドレインには信号XAが入力され、ゲート及び基板
領域には信号XBが入力され、ソースはノードN9に接
続され、nMOSトランジスタM58のドレインには信
号XCが入力され、ゲート及び基板領域には信号/XB
が入力され、ソースはノードN9に接続され、nMOS
トランジスタM59のドレインには信号XAが入力さ
れ、ゲート及び基板領域には信号/XBが入力され、ソ
ースはノードN10に接続され、nMOSトランジスタ
M60のドレインには信号XCが入力され、ゲート及び
基板領域には信号XBが入力され、ソースはノードN1
0に接続されている。
【0113】さらに、nMOSトランジスタM61のド
レインはノードN9に接続され、ゲート及び基板領域に
は信号XAが入力され、ソースは出力/C0に接続さ
れ、nMOSトランジスタM62のドレインはノードN
10に接続され、ゲート及び基板領域には信号/XAが
入力され、ソースは出力/C0に接続されている。
【0114】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCのうち少なくとも2つが共に論理1の
時、出力/C0は論理0が出力され、それ以外の組み合
わせではしきい値落ちのない論理1が出力される。
【0115】図25(a)は、2入力ANDの他の例で
ある。即ち、pMOSトランジスタM63のソースには
信号XAが入力され、ゲート及び基板領域には信号/X
Bが入力され、ドレインは出力Yに接続され、nMOS
トランジスタM64のドレインは出力Yに接続され、ゲ
ート及び基板領域には信号/XBが入力され、ソースは
接地電位Vssに接続されている。さらに、pMOSトラ
ンジスタM65のソースには信号XBが入力され、ゲー
ト及び基板領域には信号/XAが入力され、ドレインは
出力Yに接続され、nMOSトランジスタM66のドレ
インは出力Yに接続され、ゲート及び基板領域には信号
/XAが入力され、ソースは接地電位Vssに接続されて
いる。
【0116】入力信号XA,XBが共に論理0のとき、
pMOSトランジスタM63,M65は共に非導通、n
MOSトランジスタM64,M66は共に導通である。
その結果、出力Yは論理0が出力される。入力信号XA
が論理1,XBが論理0のとき、nMOSトランジスタ
M64,pMOSトランジスタM65は導通、pMOS
トランジスタM63,nMOSトランジスタM66は非
導通である。その結果、出力Yは論理0が出力される。
【0117】入力信号XAが論理0、XBが論理1のと
き、nMOSトランジスタM64,pMOSトランジス
タM65は非導通、pMOSトランジスタM63,nM
OSトランジスタM66は導通である。その結果、出力
Yは論理0が出力される。入力信号XA,XBが共に論
理1のとき、pMOSトランジスタM63,M65は共
に導通、nMOSトランジスタM64,M66は共に非
導通である。その結果、出力Yは論理1が出力される。
即ち、このAND回路においては、入力信号XA,XB
が共に論理1の時、出力Yは論理1が出力され、それ以
外の組み合わせでは論理0が出力される。
【0118】図25(b)は、2入力NANDの他の例
である。即ち、pMOSトランジスタM67のソースは
電源電圧Vccに接続され、ゲート及び基板領域には信号
XBが入力され、ドレインは出力/Yに接続され、nM
OSトランジスタM68のドレインは出力/Yに接続さ
れ、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、ソー
スには信号/XAが入力されている。そして、pMOS
トランジスタM69のソースはVccに接続され、ゲート
及び基板領域には信号XAが入力され、ドレインは出力
/Yに接続され、nMOSトランジスタM70のドレイ
ンは出力/Yに接続され、ゲート及び基板領域には信号
XAが入力され、ソースには信号/XBが入力されてい
る。
【0119】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XBが共に論理1の時、出力Yは論理0が出力さ
れ、それ以外の組み合わせでは論理1が出力される。図
26(a)は、2入力ORの他の例である。即ち、pM
OSトランジスタM71のソースは電源電圧Vccに接続
され、ゲート及び基板領域には信号/XBが入力され、
ドレインは出力Yに接続され、nMOSトランジスタM
72のドレインは出力Yに接続され、ゲート及び基板領
域には信号/XBが入力され、ソースには信号XAが入
力されている。そして、pMOSトランジスタM73の
ソースはVccに接続され、ゲート及び基板領域には信号
/XAが入力され、ドレインは出力Yに接続され、nM
OSトランジスタM74のドレインは出力Yに接続さ
れ、ゲート及び基板領域には信号/XAが入力され、ソ
ースには信号XBが入力されている。
【0120】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XBが共に論理0の時、出力Yは論理0が出力さ
れ、それ以外の組み合わせでは論理1が出力される。図
26(b)は、2入力NORの他の例である。即ち、p
MOSトランジスタM75のソースには信号/XAが入
力され、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、
ドレインは出力/Yに接続され、nMOSトランジスタ
M76のドレインは出力/Yに接続され、ゲート及び基
板領域には信号XBが入力され、ソースは接地電位Vss
に接続されている。さらに、pMOSトランジスタM7
7のソースには信号/XBが入力され、ゲート及び基板
領域には信号XAが入力され、ドレインは出力/Yに接
続され、nMOSトランジスタM78のドレインは出力
/Yに接続され、ゲート及び基板領域には信号XAが入
力され、ソースは接地電位Vssに接続されている。
【0121】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XBが共に論理0の時、出力Yは論理1が出力さ
れ、それ以外の組み合わせでは論理0が出力される。図
27(a)は、2入力EXORの他の例である。即ち、
pMOSトランジスタM79のソースには信号XAが入
力され、ゲート及び基板領域には信号XBが入力され、
ドレインは出力Yに接続され、nMOSトランジスタM
80のドレインには信号/XBが入力され、ゲート及び
基板領域には信号XAが入力され、ソースは出力Yに接
続されている。そして、pMOSトランジスタM81の
ソースには信号/XAが入力され、ゲート及び基板領域
には信号/XBが入力され、ドレインは出力Yに接続さ
れ、nMOSトランジスタM82のドレインには信号X
Bが入力され、ゲート及び基板領域には信号/XAが入
力され、ソースは出力Yに接続されている。
【0122】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XBが共に論理0又は論理1の時、出力Yは論理0
が出力され、その以外の組み合わせでは論理1が出力さ
れる。図27(b)は、2入力EXNORの他の例であ
る。即ち、pMOSトランジスタM83のソースには信
号/XBが入力され、ゲート及び基板領域には信号XA
が入力され、ドレインは出力/Yに接続され、nMOS
トランジスタM84のドレインには信号XAが入力さ
れ、ゲート及び基板領域には信号XBが入力されけ、ソ
ースは出力/Yに接続されている。さらに、pMOSト
ランジスタM85のソースには信号XBが入力され、ゲ
ート及び基板領域には信号/XAが入力され、ドレイン
は出力/Yに接続され、nMOSトランジスタM86の
ドレインには信号/XAが入力され、ゲート及び基板領
域には信号/XBが入力され、ソースは出力Yに接続さ
れている。
【0123】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XBが共に論理0又は論理1の時、出力Yは論理1
が出力され、その以外の組み合わせでは論理0が出力さ
れる。図28は、3入力EXOR/EXNORの他の例
である。2は図27(a)に示した2入力EXORであ
り、信号XA,XBを入力し、出力がノードN11に現
れる。3は図27(b)に示した2入力EXNORであ
り、信号XA、XBを入力し、出力がノードN12に現
れる。
【0124】nMOSトランジスタM87のドレインは
ノードN11に接続され、ゲート及び基板領域には信号
/XCが入力され、ソースは出力Yに接続され、pMO
SトランジスタM88のソースはノードN11に接続さ
れ、ゲート及び基板領域には信号XCが入力され、ドレ
インは出力Yに接続されている。さらに、nMOSトラ
ンジスタM89のドレインはノードN11に接続され、
ゲート及び基板領域には信号XCが入力され、ソースは
出力/Yに接続され、pMOSトランジスタM90のソ
ースはノードN11に接続され、ゲート及び基板領域に
は信号/XCが入力され、ドレインは出力/Yに接続さ
れている。
【0125】また、nMOSトランジスタM91のドレ
インはノードN12に接続され、ゲート及び基板領域に
は信号XCが入力され、ソースは出力Yに接続され、p
MOSトランジスタM92のソースはノードN12に接
続され、ゲート及び基板領域には信号/XCが入力さ
れ、ドレインは出力Yに接続されている。さらに、nM
OSトランジスタM93のドレインはノードN12に接
続され、ゲート及び基板領域には信号/XCが入力さ
れ、ソースは出力/Yに接続され、pMOSトランジス
タM94のソースはノードN12に接続され、ゲート及
び基板領域には信号XCが入力され、ドレインは出力/
Yに接続されている。
【0126】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCが共に論理0又は論理1の時、出力Yは
論理1が出力され、出力/Yは論理0が出力され、それ
以外の組み合わせでは出力Yは論理0が出力され、出力
/Yは論理1が出力される。この出力はまた、全加算器
の和信号SUM,/SUMでもある。
【0127】図29はキャリー信号C0 及びその補信号
/C0発生回路である。4は図25(a)に示した2入
力ANDであり、信号XA,XBを入力し、出力がノー
ドN13に現れる。5は図25(b)に示した2入力N
ANDであり、信号XA,XBを入力し、出力がノード
N14に現れる。6は図26(a)に示した2入力OR
であり、信号XA,XBを入力し、出力がノードN15
に現れる。7は図26(b)に示した2入力NORであ
り、信号XA,XBを入力し、出力がノードN16に現
れる。
【0128】nMOSトランジスタM95のドレインは
ノードN13に接続され、ゲート及び基板領域には信号
/XCが入力され、ソースは出力C0に接続され、pM
OSトランジスタM96のソースはノードN13に接続
され、ゲート及び基板領域には信号XCが入力され、ド
レインは出力C0に接続されている。nMOSトランジ
スタM97のドレインはノードN14に接続され、ゲー
ト及び基板領域には信号XCが入力され、ソースは出力
/C0に接続され、pMOSトランジスタM98のソー
スはノードN14に接続され、ゲート及び基板領域には
信号/XCが入力され、ドレインは出力/C0に接続さ
れている。
【0129】nMOSトランジスタM99のドレインは
ノードN15に接続され、ゲート及び基板領域には信号
XCが入力され、ソースは出力C0に接続され、pMO
SトランジスタM100のソースはノードN15に接続
され、ゲート及び基板領域には信号/XCが入力され、
ドレインは出力C0に接続されている。nMOSトラン
ジスタM101のドレインはノードN16に接続され、
ゲート及び基板領域には信号/XCが入力され、ソース
は出力/C0に接続され、pMOSトランジスタM10
2のソースはノードN16に接続され、ゲート及び基板
領域には信号XCが入力され、ドレインは出力/C0に
接続されている。
【0130】この場合も同様に考えると、入力信号X
A,XB,XCのうち少なくとも2つが共に論理1の
時、出力C0は論理1が出力され、出力/C0は論理0
が出力され、それ以外の組み合わせでは出力C0は論理
0が出力され、出力/C0は論理1が出力される。
【0131】このように本実施形態では、パストランジ
スタ論理回路1を構成するMOSトランジスタの基板領
域をゲートに与えられる入力信号で制御することによ
り、導通トランジスタのしきい値電圧が下がり、非導通
トランジスタのしきい値が上がる。さらに、パストラン
ジスタ論理回路1の出力をnMOSトランジスタM1
3,M14だけで受け、pMOSトランジスタM11,
M12でラッチする2線入力のバッファ回路2で増幅す
ることにより、パストランジスタ論理回路1の出力容量
が小さくなる。
【0132】従って、MOSトランジスタのしきい値電
圧を下げなくても十分な動作マージンを持って低電圧化
できるパストランジスタ論理回路1を実現できる。しか
も、パストランジスタ論理回路1の出力負荷を小さくで
きるため、十分な駆動能力を持たせることができ、結果
として素子面積の低減及び消費電力の低減に寄与するこ
とができる。
【0133】なお、以上の説明では、パストランジスタ
論理回路1として2入力、3入力ゲートについて示した
が、これをn入力(nは5以上の自然数)に拡張するこ
とは容易である。また、これらを組み合わせて様々なパ
ストランジスタ論理回路を作ることができる。 (実施形態11)図30は、本発明の第11の実施形態
に係わるパストランジスタ論理回路とバッファ回路を示
す回路構成図である。先に説明した第10の実施形態と
異なるのは、ハイレベル保持回路を構成するpMOSト
ランジスタM103,M104が加えられていることで
ある。
【0134】この場合、パストランジスタ論理回路1を
構成するMOSトランジスタのしきい値電圧が高くな
り、論理1出力がしきい値落ちしてもハイレベルを十分
に保持でき、駆動能力の低下を防ぐことができる。
【0135】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、M
OSトランジスタを例えばSOI基板等の上に形成し、
各MOSトランジスタのバルク電位を動作状態に応じて
変化させることにより、低電源電圧化した場合でも回路
動作マージンを損なうことなく、かつスタンドバイ電流
を低減することができ、より高速動作に適した半導体集
積回路を実現することが可能となる。
【0136】また本発明によれば、低電圧化してもしき
い値電圧を下げずに十分な動作マージンを持つパストラ
ンジスタ論理回路ができる。さらに、バッファ回路の入
力容量を小さくできるため、パストランジスタ論理回路
の負荷容量が小さくなる。その結果、パストランジスタ
論理回路を構成するトランジスタのゲート幅を小さくす
ることができ、素子面積を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるバッファ回路を示す回
路構成図。
【図2】図1の回路の動作を説明するための動作波形
図。
【図3】第2の実施形態に係わるバッファ回路を示す回
路構成図。
【図4】図3の回路の動作を説明するための動作波形
図。
【図5】第3の実施形態に係わるバッファ回路を示す回
路構成図。
【図6】第4の実施形態に係わるバッファ回路を示す回
路構成図。
【図7】第5の実施形態に係わる相補型論理ゲートを示
す回路構成図。
【図8】図7の回路の動作を説明するための動作波形
図。
【図9】第6の実施形態に係わるn入力の相補型ゲート
を示す回路構成図。
【図10】入力回路の例を示す回路構成図。
【図11】第7の実施形態に係わる論理ゲート回路を示
す回路構成図。
【図12】図11の回路の動作を説明するための動作波
形図。
【図13】第8の実施形態を示す回路構成図。
【図14】第9の実施形態を示す回路構成図。
【図15】第5の実施形態の変形例を示す回路構成図。
【図16】第6〜第9の実施形態の変形例を示す回路構
成図。
【図17】第10の実施形態に係わるパストランジスタ
論理回路とバッファ回路を示す回路構成図。
【図18】パストランジスタ論理による2入力AND/
NANDの例を示す回路構成図。
【図19】パストランジスタ論理による2入力OR/N
ORの例を示す回路構成図。
【図20】パストランジスタ論理による2入力EXOR
/EXNORの例を示す回路構成図。
【図21】パストランジスタ論理による3入力AND/
NANDの例を示す回路構成図。
【図22】パストランジスタ論理よる3入力OR/NO
Rの例を示す回路構成図。
【図23】パストランジスタ論理による3入力EXOR
/EXNORの例を示す回路構成図。
【図24】パストランジスタ論理で構成された全加算器
のキャリー信号発生回路を示す回路構成図。
【図25】2入力AND/NANDの他の例を示す回路
構成図。
【図26】2入力OR/NORの他の例を示す回路構成
図。
【図27】2入力EXOR/EXNORの他の例を示す
回路構成図。
【図28】3入力EXOR/EXNORの他の例を示す
回路構成図。
【図29】全加算器のキャリー信号発生回路の他の例を
示す回路構成図。
【図30】第11の実施形態に係わるパストランジスタ
論理回路とバッファ回路を示す回路構成図。
【図31】インバータ回路3段からなるバッファ回路の
従来例を示す図。
【図32】図31のバッファ回路の動作を説明するため
の動作波形図。
【図33】MOSトランジスタを用いた相補型論理ゲー
トの従来例を示す図。
【図34】図33の回路の動作を説明するための動作波
形図。
【図35】nMOSトランジスタで構成されたインバー
タ回路の従来例を示す図。
【図36】図35の回路の動作を説明するための動作波
形図。
【図37】従来のパストランジスタ論理による2入力A
ND/NANDゲートを示す回路構成図。
【符号の説明】
Mp1,Mp2,Mp3,M1,M2…pMOSトランジスタ Mn1,Mn2,Mn3,M3,M4…nMOSトランジスタ I1 ,I2 ,I3 …インバータ回路 N1 ,N2 ,A…ノード 30,50…第1の入力回路 40,60…第2の入力回路 70…遅延回路 1…パストランジスタ論理回路 2…2入力EXORゲート 3…2入力EXNORゲート 4…2入力ANDゲート 5…2入力NANDゲート 6…2入力ORゲート 7…2入力NORゲート N1〜N16…ノード M1〜M104…MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/0948

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートが共通接続され、電源と接地間にp
    MOSトランジスタとnMOSトランジスタが直列接続
    されたインバータ回路を、n段(n≧3)接続してなる
    回路列を有する半導体集積回路において、 前記回路列のk段目(k≧3)のインバータ回路を構成
    する各MOSトランジスタの基板領域に、前記回路列の
    k−2m(m=1,2,…、但し2m≦k−1)段目の
    インバータ回路の入力端子を接続してなることを特徴と
    する半導体集積回路。
  2. 【請求項2】前記回路列の複数のnMOSトランジスタ
    及びpMOSトランジスタは、絶縁膜上のシリコン基板
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路。
  3. 【請求項3】前記回路列の複数のnMOSトランジスタ
    及びpMOSトランジスタの各基板領域は、全て電気的
    に分離されていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】前記回路列のk段目のインバータ回路以外
    の各インバータ回路は、各MOSトランジスタの基板領
    域に、該MOSトランジスタからなるインバータ回路の
    入力端子が接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】ソースが電源端に接続され、ゲートが第1
    の出力ノードに接続され、ドレインが第2の出力ノード
    に接続され、基板領域に第1の信号が入力される第1の
    pMOSトランジスタと、 ソースが前記電源端に接続され、ゲートが第2の出力ノ
    ードに接続され、ドレインが第1の出力ノードに接続さ
    れ、基板領域に第1の信号の相補信号である第2の信号
    が入力される第2のpMOSトランジスタと、 ソースが接地端に接続され、ドレインが第2の出力ノー
    ドに接続され、ゲート及び基板領域に第1の信号が入力
    される第1のnMOSトランジスタと、 ソースが前記接地端に接続され、ドレインが第1の出力
    ノードに接続され、ゲート及び基板領域に第2の信号が
    入力される第2のnMOSトランジスタと、を具備して
    なることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 【請求項6】ソースが電源端に接続され、ゲートが第1
    の出力ノードに接続され、ドレインが第2の出力ノード
    に接続され、基板領域に第1の信号が入力される第1の
    pMOSトランジスタと、 ソースが前記電源端に接続され、ゲートが第2の出力ノ
    ードに接続され、ドレインが第1の出力ノードに接続さ
    れ、基板領域に第1の信号の相補信号である第2の信号
    が入力される第2のpMOSトランジスタと、 第1の信号が入力され、第3の信号を出力する第1の遅
    延回路と、 第2の信号が入力され、第4の信号を出力する第2の遅
    延回路と、 ソースが接地端に接続され、ドレインが第2の出力ノー
    ドに接続され、ゲートに第3の信号が入力され、基板領
    域に第1の信号が入力される第1のnMOSトランジス
    タと、 ソースが前記接地端に接続され、ドレインが第2の出力
    ノードに接続され、ゲートに第4の信号が入力され、基
    板領域に第2の信号が入力される第2のnMOSトラン
    ジスタと、を具備してなることを特徴とする半導体集積
    回路。
  7. 【請求項7】ソースが電源端に接続され、ゲート及び基
    板領域が第1の出力ノードに接続され、ドレインが第2
    の出力ノードに接続された第1のpMOSトランジスタ
    と、 ソースが前記電源端に接続され、ゲート及び基板領域が
    第2の出力ノードに接続され、ドレインが第1の出力ノ
    ードに接続された第2のpMOSトランジスタと、 第1の出力ノードと接地端との間に接続され、1つ又は
    複数の信号が入力される第1の入力回路と、 第2の出力ノードと前記接地端との間に接続され、第1
    の入力回路の入力信号の相補信号が入力される第2の入
    力回路と、を具備してなることを特徴とする半導体集積
    回路。
  8. 【請求項8】前記各MOSトランジスタは、絶縁膜上の
    シリコン基板に形成されていることを特徴とする請求項
    5〜7のいずれかに記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】前記各MOSトランジスタの基板領域は全
    て電気的に分離されていることを特徴とする請求項5〜
    7のいずれかに記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】第1及び第2の入力回路は、基板領域が
    ゲートに接続された1つのnMOSトランジスタ又は複
    数の並列接続されたnMOSトランジスタで構成されて
    いることを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】第1及び第2の入力回路は、ゲートと基
    板領域の間に遅延回路が接続された1つのnMOSトラ
    ンジスタ又は複数の並列接続されたnMOSトランジス
    タで構成されていることを特徴とする請求項7記載の半
    導体集積回路。
  12. 【請求項12】第1及び第2の入力回路の各MOSトラ
    ンジスタの基板領域は全て電気的に分離されていること
    を特徴とする請求項10又は11記載の半導体集積回
    路。
  13. 【請求項13】ドレインとゲートが電源端に接続され、
    ソースと基板領域が第1のノードに接続された第1のn
    MOSトランジスタと、 ドレインとゲートが前記電源端に接続され、ソースが第
    2のノードに接続され、基板領域が第1のノードに接続
    された第2のnMOSトランジスタと、 第1のノードと接地端との間に接続され、1つ又は複数
    の信号が入力される第1の入力回路と、 第2のノードと前記接地端との間に接続され、前記1つ
    又は複数の信号が入力される第2の入力回路と、を具備
    してなることを特徴とする半導体集積回路。
  14. 【請求項14】ドレインとゲートが電源端に接続され、
    ソースが第1のノードに接続され、基板領域が第2のノ
    ードに接続された第1のnMOSトランジスタと、 ドレインとゲートが前記電源端に接続され、ソースが第
    2のノードに接続され、基板領域が第1のノードに接続
    された第2のnMOSトランジスタと、 第1のノードと接地端との間に接続され、1つ又は複数
    の信号が入力される第1の入力回路と、 第2のノードと前記接地端との間に接続され、前記1つ
    又は複数の信号が入力される第2の入力回路と、を具備
    してなることを特徴とする半導体集積回路。
  15. 【請求項15】電源端と第1のノードの間に接続された
    抵抗素子と、 ドレインとゲートが前記電源端に接続され、ソースが第
    2のノードに接続され、基板領域が第1のノードに接続
    されたnMOSトランジスタと、 第1のノードと接地端との間に接続され、1つ又は複数
    の信号が入力される第1の入力回路と、 第2のノードと前記接地端との間に接続され、前記1つ
    又は複数の信号が入力される第2の入力回路と、を具備
    してなることを特徴とする半導体集積回路。
  16. 【請求項16】第1及び第2の入力回路は、基板領域が
    ゲートに接続された1つのnMOSトランジスタ又は複
    数の直列接続されたnMOSトランジスタで構成されて
    いることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記
    載の半導体集積回路。
  17. 【請求項17】第1及び第2の入力回路は、ゲートと基
    板領域の間に遅延回路が接続された1つのnMOSトラ
    ンジスタ又は複数の直列接続されたnMOSトランジス
    タで構成されていることを特徴とする請求項13〜15
    のいずれかに記載の半導体集積回路。
  18. 【請求項18】第1及び第2の入力回路は、基板領域が
    ゲートに接続された1つのnMOSトランジスタ又は複
    数の並列接続されたnMOSトランジスタで構成されて
    いることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記
    載の半導体集積回路。
  19. 【請求項19】第1及び第2の入力回路は、ゲートと基
    板領域の間に遅延回路が接続された1つのnMOSトラ
    ンジスタ又は複数の並列接続されたnMOSトランジス
    タで構成されていることを特徴とする請求項13〜15
    のいずれかに記載の半導体集積回路。
  20. 【請求項20】前記各MOSトランジスタは、絶縁膜上
    のシリコン基板に形成されていることを特徴とする請求
    項13〜19のいずれかに記載の半導体集積回路。
  21. 【請求項21】ゲートと基板領域に第1の信号が入力さ
    れ、ドレインに第2の信号が入力されるMOSトランジ
    スタを少なくとも1つ含み、第3の信号とその相補信号
    である第4の信号を出力する論理回路と、 ソースが電源端に接続され、ゲートが第1の出力ノード
    に接続され、ドレインが第2の出力ノードに接続され、
    基板領域に第3の信号が入力される第1のpMOSトラ
    ンジスタと、 ソースが前記電源端に接続され、ゲートが第2の出力ノ
    ードに接続され、ドレインが第1の出力ノードに接続さ
    れ、基板領域に第4の信号が入力される第2のpMOS
    トランジスタと、 ソースが接地端に接続され、ドレインが第2の出力ノー
    ドに接続され、ゲート及び基板領域に第3の信号が入力
    される第1のnMOSトランジスタと、 ソースが前記接地端に接続され、ドレインが第1の出力
    ノードに接続され、ゲート及び基板領域に第4の信号が
    入力される第2のnMOSトランジスタと、を具備して
    なることを特徴とする半導体集積回路。
  22. 【請求項22】ソースが前記電源端に接続され、ゲート
    及び基板領域が第2の出力ノードに接続され、ドレイン
    に第3の信号が入力される第3のpMOSトランジスタ
    と、ソースが前記電源端に接続され、ゲート及び基板領
    域が第1の出力ノードに接続され、ドレインに第4の信
    号が入力される第4のpMOSトランジスタと、を付加
    してなることを特徴とする請求項21記載の半導体集積
    回路。
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