JP2728013B2 - BiCMOS論理ゲート回路 - Google Patents

BiCMOS論理ゲート回路

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    • H03K3/021Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of more than one type of element or means, e.g. BIMOS, composite devices such as IGBT

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
し、特にバイポーラトランジスタとMOSトランジスタ
を同一半導体基板上に集積してなるいわゆるBi−CM
OS技術を用いた論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来のECL(Emitter Coupled
Logic)ゲート回路にてバッファ/インバータを構成し
た回路図を示す。
【0003】エミッタを共通接続し、ベースを入力端子
81、基準電圧VREFにそれぞれ接続してなり差動対
を構成する第1のNPNバイポーラトランジスタ(「N
PNトランジスタ」という)69、第2のNPNトラン
ジスタ70と、NPNトランジスタ69、70のコレク
タ端子と高電位側電源線(接地線であり「GND」とい
う)1との間にそれぞれ接続された第1、第2の抵抗素
子71、72と、コレクタをNPNトランジスタ71、
72のエミッタの共通接続点に接続し、ベースを定電圧
VCSに接続した第3のNPNトランジスタ73と、第
3のNPNトランジスタ73のエミッタと低電位側電源
線(「VEE」という)2との間に接続された第3の抵
抗素子74と、コレクタを共にGND1に接続し、ベー
スをそれぞれ第1、第2のNPNトランジスタ69、7
0のコレクタに接続し、エミッタを第1の出力端子7
9、第2の出力端子80に接続した第4、第5のNPN
トランジスタ75、76と、第1の出力端子79と終端
電源線VT16との間、第2の出力端子80と終端電源
線VT16との間にそれぞれ接続した終端抵抗77、7
8を備えている。
【0004】次に、図9のECLゲート回路の動作につ
いて説明する。
【0005】第1、第2の抵抗素子71、72の抵抗値
を共にR1とし、第3の抵抗素子74の抵抗値をR2と
する。
【0006】まず、入力端子81に入力される信号の論
理レベルが低電位から高電位に遷移した場合を考える。
【0007】入力信号の電位が基準電圧VREFより高
くなると第1のNPNトランジスタ69がオンし、コレ
クタ電流によって第1の抵抗素子71の端子間に電圧降
下が生じる。これと同時に第2のNPNトランジスタ7
0はオフする。
【0008】第1の抵抗素子71の端子間の電圧降下量
は以下のようになる。
【0009】GND1の電位を0V、定電圧源VCSの
電位をVEE+VCS、第3のNPNトランジスタ73
のベース・エミッタ間順方向バイアスをVFとすると、
第3のNPNトランジスタ73に流れる電流値Iは、次
式(1)で与えられる。
【0010】I=(VCS−VF)/R2 …(1)
【0011】すなわち、電流値Iは、定電圧VCSと、
第3のNPNトランジスタ73のベース・エミッタ間順
方向バイアスVFと、第3の抵抗素子74の抵抗値R2
で決定される一定値とされる。
【0012】第1のNPNトランジスタ73に流れるコ
レクタ電流と、第3のNPNトランジスタ73に流れる
コレクタ電流は等しいため、第1の抵抗素子71の両端
に現われる電圧降下量Vは次式(2)で与えられる。
【0013】 V=(VCS−VF)×(R1/R2) …(2)
【0014】従って、第1の出力端子79に出力される
電位VOUT1は、第4のNPNトランジスタ75のベ
ース・エミッタ間順方向バイアス電圧をVFとして、次
式(3)で与えられる。
【0015】 VOUT1=−(VCS−VF)×(R1/R2)−VF …(3)
【0016】この時、第2のNPNトランジスタ70は
オフ状態にあるため、第2の出力端子80に出力される
電位VOUT2は、第5のNPNトランジスタ76のベ
ース・エミッタ間順方向バイアス電圧をVFとして次式
(4)のようになる。
【0017】VOUT2=−VF …(4)
【0018】出力電位の引き上げは、第4、第5のNP
Nトランジスタ75、76によって行われるため高速と
される。
【0019】次に、このECLゲート回路の動作速度を
決定する要因について説明する。
【0020】図10は図9のECLゲート回路の各ノー
ドに付加される寄生容量を模式的に示している。図中C
1はベース−コレクタ間容量、C2はコレクタ−基板間
容量、C3はベース−エミッタ間容量をそれぞれ示す。
【0021】第1のNPNトランジスタ69のベース電
位が上昇してオンするとコレクタの電位が下降する。こ
の時、C1、C2、C3の各容量の充放電が行われる。
ベース−コレクタ間容量C1の両電極の電位は互いに逆
方向に変化するため、ベース−コレクタ間容量C1の容
量は対固定電位容量の2倍の容量として働く。
【0022】一方、第1のNPNトランジスタ69がオ
ンした後はベースの電位変化に追従してエミッタの電位
が変化するため、ベース−エミッタ間容量C3が回路動
作速度を劣化させる影響は小さい。
【0023】C1、C2、C3の各容量値はエミッタサ
イズが0.6×1.8μm2のNPNトランジスタの場
合、それぞれ12fF、27fF、7fF程度である。
【0024】また、同じエミッタサイズのNPNトラン
ジスタをベース、エミッタセルフアライン形成技術、及
びトレンチ素子分離技術を用いて形成した場合には、C
1、C2、C3の各容量値をそれぞれ、2.5fF、8
fF、3fF程度に低減することが可能である。
【0025】これら2種類のデバイスを用いてECLゲ
ート回路の基本遅延時間(ファンアウト1、配線長0)
をシミュレーションしたところ、いずれのデバイスも1
5GHz〜20GHz程度の遮断周波数fTを有するに
も拘らず、遅延時間は前者の場合30ps、後者では7
0psと、両者の間に大きな開きがあった。
【0026】この遅延時間の差は特にベース−コレクタ
間容量C1、コレクタ−基板間容量C2の寄生容量の差
によるものとして説明される。
【0027】このように、ECLゲート回路の動作速度
を決定する要因のうち大きなものはトランジスタの寄生
容量であることがわかる。
【0028】図11に、ECLゲート回路の入出力伝達
特性を示す。
【0029】バイポーラトランジスタは大きな相互コン
ダクタンスgmを有するため、ECLゲート回路の入力
ダイナミックレンジは100mV程度と極めて小さい。
従って、例えば論理信号振幅を600mVに設定した場
合、そのうち500mVはノイズマージンに当てられて
いることになり、入力信号の電圧変化に対して直ちに出
力電位が変化することはない。
【0030】次に、ECLゲート回路の動作に必要な電
源電圧の大きさについて説明する。
【0031】ECLゲート回路に入力される信号のハイ
レベルは、前段のエミッタフォロワ回路に用いられるN
PNトランジスタ75、76のベース・エミッタ間順方
向バイアスVFで決定され、例えば−900mVとされ
る。
【0032】論理振幅を600mVとすると、参照電位
VREFは−1200mVに設定するのが適当である。
【0033】従って、NPNトランジスタ69、70の
エミッタ同士を接続した点の最低電位は、第2のNPN
トランジスタ70のベース・エミッタ間順方向バイアス
VF900mVと、参照電位VREFで決定され、−2
100mVとなる。
【0034】定電流源のNPNトランジスタが飽和しな
いために必要なコレクタ・エミッタ間電圧VCEを300
mV、第3の抵抗素子74の両端に印加する電圧を0.
3Vに設定すると、縦積み論理を構成しない場合のEC
Lゲート回路に必要な最低電源電圧は2.7Vになる。
【0035】縦積み段数を2段とした場合、下段のNP
Nトランジスタ対に入力される信号は上段のNPNトラ
ンジスタ対に入力される信号と比較してさらにベース・
エミッタ間順方向バイアスVF一段分低い。従って、同
様の考察により最低電源電圧は3.6Vになる。縦積み
論理段数が一段増加する毎に最低電源電圧は0.9Vず
つ増加する。
【0036】図12は従来のCML(Current Mode Log
ic)論理ゲート回路である。
【0037】CML論理ゲート回路は、ECL論理ゲー
ト回路のエミッタフォロワ回路を省略し、論理出力振幅
をノード82、83から取り出す回路構成からなる。従
って、負荷が重い場合にその動作速度が著しく低下する
という欠点がある。一方、出力する論理振幅がECL論
理ゲート回路よりベース・エミッタ間順方向バイアスV
F一段分高いため、ECLゲート回路に比較してVF一
段分低電圧化が容易であるという利点がある。
【0038】次に、従来のMOS電流切り換え型論理ゲ
ート回路を図13に示し、その動作を説明する。
【0039】MOS電流切り換え型論理ゲート回路は特
開平6−291616号公報に開示され、あるいは特願
平6−55775号に提案されている。
【0040】このMOS電流切り換え型論理ゲート回路
は、相補信号を入力してMOSトランジスタ84、85
のオン、オフを切り換え制御し、基準電圧VCSをゲー
トに入力するNチャネルMOSトランジスタ(「NMO
Sトランジスタ」という)88のドレイン電流を定電流
源電流として、抵抗素子86、87に論理信号振幅を発
生する。
【0041】従来のMOS電流切り換え型論理ゲート回
路は、電流源を構成するNMOSトランジスタ88によ
って定電流源電流が決定されるため、例えばチップ外部
から供給される基準電圧(定電圧)VCSを一定に保っ
ても、NMOSトランジスタのしきい値電圧VTHのバラ
ツキや、温度変化等に依存して定電流源に流れる電流値
が変動し、出力振幅が変動するという問題がある。
【0042】MOS電流切り換え論理ゲート回路は、M
OSトランジスタの相互コンダクタンスgmが低いた
め、アンプとしての電圧ゲインは1に近い。従って最悪
の場合、多数のゲート段数を通過する際に論理振幅が減
衰し、論理回路が機能せず誤動作を引き起こしてしまう
ことがある。
【0043】また、MOS電流切り換え型論理ゲート回
路は、CMLゲート回路と同様に、出力に接続される負
荷容量を、抵抗86、87、および定電流源電流と等し
いMOSトランジスタ84、85のドレイン電流で駆動
しなければならず、駆動するファンアウトが多い場合、
あるいは配線が長い場合には、その動作速度は大幅に劣
化する。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】従来のECLゲート回
路は、その動作速度がNPNトランジスタの遮断周波数
fTのみならずその寄生容量に大きく依存するため、エ
ミッタ、ベースセルフアライン形成技術、トレンチ素子
分離技術等を用いたコスト高いプロセスを必要とする。
すなわち、プロセスが単純でコストの低いバイポーラプ
ロセスでは、サブミクロンプロセスを用いたCMOSゲ
ート回路に対して十分な速度優位性を持つECLゲート
回路が実現できなかった。
【0045】またECLゲート回路は、バイポーラトラ
ンジスタの持つベース・エミッタ間順方向バイアス電圧
が縮小できないこと、および飽和動作を回避するのに十
分なコレクタ・エミッタ間電圧等を確保する必要がある
こと等により低電源電圧化が困難であった。
【0046】そして、従来のCMLゲート回路はエミッ
タフォロワ回路を備えないため、低電源電圧化に対して
はECLゲート回路より有利であるが、負荷駆動能力が
低く、ファンアウトや配線負荷が接続された場合その動
作速度が劣化するという問題があった。
【0047】また、従来のMOS電流切り換え型回路は
高精度な電流源回路を実現できないため、その動作安定
性の点でECL、CMLゲート回路に劣り、また負荷駆
動能力も低いという欠点があった。
【0048】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解消し、低コストなBiCOMSプロセスで、
低電源電圧で安定、高速に動作する論理ゲート回路を提
供することにある。
【0049】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ソースを共通接続し、ゲートを入力端子
とし、互いに相補の論理入力信号がそれぞれ入力され差
動対を構成するMOSトランジスタ対を少なくとも一つ
備え、前記MOSトランジスタ対の少なくとも一つの
中のMOSトランジスタのドレインと第1の電源との間
に挿入され負荷素子と、前記MOSトランジスタの
なくとも一つの対のソースの共通接続点と第2の電源の
間に接続され、ベースに所定の基準電圧を入力するバイ
ポーラトランジスタを含む定電流源回路と、を有し、前
記負荷素子に現れる電圧を相補の論理出力信号の出力電
圧として出力端子に取り出すように構成された論理ゲー
ト回路であって、該論理ゲート回路の入力端子は、他の
前記論理ゲート回路の少なくとも一つの出力端子に接続
可能とされる、ことを特徴とするBiCMOS論理ゲー
ト回路を提供する。
【0050】本発明においては、前記定電流源回路が電
流ミラー回路を含む構成としてもよい。また、本発明に
おいては、好ましくは、前記定電流源回路に含まれる前
記バイポーラトランジスタがNPN型で構成され、前記
バイポーラトランジスタのエミッタが抵抗を介して第2
の電源に接続され、前記負荷素子に現われる電圧振幅が
前記抵抗と前記負荷素子の抵抗値との比で制御されるこ
とを特徴とする。
【0051】さらに、本発明においては、好ましくは、
前記負荷素子に現われる電圧をエミッタフォロワ出力と
して取り出すことを特徴とする。この場合、前記エミッ
タフォロワを構成するトランジスタのエミッタと、前記
第1の電源と前記第2の電源の間の所定電位に設定され
た終端電源線と、の間に出力負荷容量放電手段を備えた
構成としてもよい。すなわち、本発明において、好まし
くは、第1の電源は高電位側電源に、第2の電源は低電
位側電源に設定される。
【0052】そして、本発明は、好ましい態様として、
ソース端子を共通接続し、ゲートに互いに相補型の論理
信号をそれぞれ入力するNチャネルMOSトランジスタ
対と、前記NチャネルMOSトランジスタ対のうちの少
なくとも一のNチャネルMOSトランジスタのドレイン
端子と高電位電源線との間に接続された抵抗素子と、前
記NチャネルMOSトランジスタ対のソースの共通接続
点と低電位電源線間に接続され、ベースに基準電圧を入
力するNPN型バイポーラトランジスタを含む定電流源
回路と、を備え、前記抵抗素子とNチャネルMOSトラ
ンジスタのドレイン端子との接続点を論理信号出力端子
とし、前記相補型の論理信号の電圧レベルによって前記
NチャネルMOSトランジスタのオン・オフを制御し、
前記NチャネルMOSトランジスタ対の一方がオンし、
オン状態時のドレイン電流が前記定電流源回路の定電流
値で決定され、前記抵抗素子の電圧降下量で決定される
出力論理振幅が、入力論理振幅と等しくなるように、前
記定電流源回路の電流値と、前記NチャネルMOSトラ
ンジスタのサイズ、及び前記抵抗素子の抵抗値を含む回
路定数を設定したことを特徴とするBiCMOS論理ゲ
ート回路を提供する。
【0053】本発明の好ましい態様は請求項6以降に記
載された通りである。
【0054】
【作用】本発明によれば、論理ゲート回路内にソース同
士を接続した差動NMOSトランジスタ対を1または複
数備え、それらのNMOSトランジスタのゲートに相補
信号を入力させ、NPNトランジスタと抵抗素子からな
る電流源に流れる電流パスを切り換えることによって、
NMOSトランジスタのドレインと高電位側電源間に接
続された出力振幅決定用抵抗素子において出力信号の電
圧振幅を得るものであり、必要に応じてNPNトランジ
スタと電流放電手段を備えたエミッタフォロワ回路によ
ってその出力信号電圧を電流増幅して、同じ論理ゲート
内の他のトランジスタ対のゲート、または、他の論理ゲ
ート内の差動トランジスタ対に伝達することにより、低
電源電圧、低消費電力で高速に動作する論理LSIを、
安価なBiCMOSプロセスで実現できるという効果を
有する。
【0055】また、本発明によれば、出力信号の振幅が
電流源内抵抗素子の抵抗値と、出力振幅決定用抵抗素子
の抵抗値の比で決定されるため、NMOSトランジスタ
の製造プロセスの変動(バラツキ)等に影響されること
なく安定動作するという効果を有する。さらに、本発明
のBiCMOS論理ゲート回路は、その入出力信号レベ
ルがECLゲート回路やCMLゲート回路と等しいた
め、それらのゲート回路と混載することも容易である。
【0056】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0057】
【実施例1】図1は、本発明の一実施例に係るBiCM
OS論理ゲート回路の構成を示す図である。図1にはバ
ッファ/インバータの回路構成が示されている。
【0058】このインバータ回路は、ソースを共通接続
し、ゲートを入力端子14、15にそれぞれ接続し差動
トランジスタ対を構成する第1及び第2のNMOSトラ
ンジスタ6、7と、一側の端子を共にGND1に接続
し、他側の端子を第1及び第2のNMOSトランジスタ
6、7のドレインにそれぞれ接続した抵抗素子3、4
と、コレクタを第1及び第2NMOSトランジスタ6、
7の共通接続されたソースに接続し、ベースを基準電圧
VCSに、エミッタを第3の抵抗素子8を介してVEE
2に接続した第1のNPNトランジスタ5と、コレクタ
をGND1に、エミッタを第1の出力端子21に、ベー
スを第1のNMOSトランジスタ6のドレインに接続し
た第2のNPNトランジスタ10と、第1の出力端子2
1と終端電源VT16間に接続された抵抗素子12と、
コレクタをGND1に、エミッタを第2の出力端子80
に、ベースを第2のNMOSトランジスタ7のドレイン
に接続した第3のNPNトランジスタ11と、第2の出
力端子22と終端電源VT16との間に接続された抵抗
素子13と、を備えている。
【0059】次に、本実施例のバッファ/インバータの
動作原理を説明する。
【0060】相補型論理信号が第1のNMOSトランジ
スタ6及び第2のNMOSトランジスタ7のゲートに入
力されると、相対的にハイレベルが入力された第1のN
MOSトランジスタ6がオンし、相対的にローレベルが
入力された第2のNMOSトランジスタ7がオフする。
第1および第2のNMOSトランジスタ6、7のゲート
幅は、入力信号振幅で十分オン、オフの電流差が得られ
るよう設定しておく。
【0061】第1のNMOSトランジスタ6がオンする
と、その時のドレイン電流は定電流源の電流値と等し
い。
【0062】第1のNMOSトランジスタ6のドレイン
の電位は引き下げられ、その電位はGND1から抵抗素
子3の抵抗値R2と定電流源の電流値ICSの積に等し
い電圧だけGND電位より低下した電位となる。
【0063】一方、第2のNMOSトランジスタ6はオ
フし、第2のNMOSトランジスタ7のドレインの電位
はGND電位に等しくなる。GND1の電位を0Vとす
る。エミッタフォロワ回路を経て出力される出力電位の
ハイレベルVOHは次式(5)で与えられる。
【0064】 VOH=−VF …(5)
【0065】また、出力電位のローレベルVOLは次式
(6)で与えられる。
【0066】 VOL=−VF−R1×ICS …(6)
【0067】ここで、定電流源の電流値ICSは基準定
電圧VCSからベース・エミッタ間順方向バイアス電圧
VFを減じた電圧が抵抗値R2を有する第3の抵抗8に
印加されて決定される電流に等しいことから、ICSは
次式(7)で与えられる。
【0068】 ICS=(VCS−VF)/R2 …(7)
【0069】従って、上式(6)、(7)よりローレベ
ル出力電圧VOLは次式(8)で表わされる。
【0070】 VOL=−VF−(R1/R2)×(VCS−VF) …(8)
【0071】上式(5)、(8)より出力振幅Vswing
は次式(9)で表わされる。
【0072】 Vswing=(R1/R2)×(VCS−VF) …(9)
【0073】基準電圧VCSをバンドギャップリファレ
ンス回路で発生させた場合、VCS−VFの値は温度変
化、電源電圧変動に対して常に一定となる。
【0074】ここで、抵抗素子1および抵抗素子2、3
を、所望の抵抗値を基準抵抗と組み合わせて合成抵抗値
で実現するいわゆるディジタル抵抗で実現すれば、それ
らの抵抗値の比はプロセスバラツキ等によって抵抗値の
絶対値が変動しても一定となる。
【0075】すなわち、出力振幅VswingがECLゲー
ト回路と同様にR2とR1の抵抗比と基準電圧VCS、
ベース・エミッタ間順方向バイアス電圧VFによって決
定される本実施例のBiCMOS論理ゲート回路は、電
源電圧変動、プロセス変動に対して極めて安定に動作す
る。
【0076】次に、このBiCMOS論理ゲート回路の
動作速度を決定する要因について説明する。
【0077】図2は、本実施例のBiCMOS論理ゲー
ト回路の寄生容量を示す回路図である。図2において、
C1′はゲート−ドレイン間オーバーラップ容量、C
2′はドレイン−基板間容量、C3′はゲート−ソース
間オーバーラップ容量をそれぞれ示す。
【0078】図2を参照して、第1のNMOSトランジ
スタ6のゲート電位が上昇し、第1のNMOSトランジ
スタ6がオンするとドレインの電位が下降する。この
時、容量C1′、C2′、C3′の充放電が行われる。
【0079】ゲート−ドレイン間オーバーラップ容量C
1′の両電極の電位は互いに逆相で変化するため、C
1′の容量は対固定電位容量の2倍の容量として働く
が、MOSトランジスタにおいてゲート−ドレイン間オ
ーバーラップ容量は小さい。
【0080】C1′、C2′、C3′の各容量値は、例
えばゲート長0.4μm、ゲート幅20μmのNチャネ
ルMOSトランジスタでそれぞれ4.5fF、8.5f
F、4.5fF程度であり、これらの値は、ECLゲー
ト回路において回路動作上対応するNPNバイポーラト
ランジスタのC1、C2、C3と比較すると、セルフア
ライン技術を用いたNPNバイポーラトランジスタの寄
生容量に迫る。また、0.5μmプロセスのNチャネル
MOSトランジスタの遮断周波数fTは10GHzを超
える。
【0081】また、図3に、本実施例のBiCMOS論
理ゲート回路の入出力伝達特性を示す。
【0082】本実施例のBiCMOS論理ゲート回路で
は、差動トランジスタとして、バイポーラトランジスタ
に比べて相互コンダクタンスgmの小さなMOSトラン
ジスタを用いているため、入力ダイナミックレンジと出
力ダイナミックレンジの差が小さい。
【0083】従って、入力信号の変化に対して直ちにN
MOSトランジスタ6、7が応答し、各トランジスタの
ドレイン端子回りの寄生容量の充放電が開始される。
【0084】NMOSトランジスタ6、7のゲート幅を
大きく設定すると、入力信号の変化に対する電圧ゲイン
は高くなるが、入力信号の変化に対して直ちにNMOS
トランジスタが応答できないということに加え、入力端
子容量と、C1′、C2′、C3′の各トランジスタ寄
生容量が大きくなるため、動作速度が劣化する。
【0085】このため、本実施例のBiCMOS論理ゲ
ートの入力ダイナミックレンジは出力ダイナミックレン
ジの1/2以上に設定することが望ましい。
【0086】0.5μmBiCMOSプロセスのデバイ
スパラメータを使用し、回路シミュレータであるSPI
CEを用いてバッファ/インバータ回路の遅延時間を測
定したところ、負荷容量がない条件において40psと
いう極めて良好な値が確認できた。なお、NMOSトラ
ンジスタ6、7のゲート幅を20μm、定電流源の電流
値を0.4μA、電源電圧を3.3Vとした。
【0087】次に、本実施例のBiCMOS論理ゲート
回路を使って大規模な論理集積回路を構成するために必
要な条件について説明する。
【0088】図1に示したバッファ/インバータ回路を
複数接続した場合の回路の一例を図4に示す。このよう
な回路構成の場合、入力された論理信号が各段のBiC
MOS論理ゲート回路を高速に、しかも電圧振幅が減衰
せずに通過するための条件は、本実施例に係るBiCM
OS論理ゲート回路の入力振幅と出力振幅とが等しく、
しかも論理振幅を小さく設定することが必要である。
【0089】すなわち、BiCMOS論理ゲート回路の
差動アンプとしての電圧ゲインが1以上であること、換
言すれば、入力ダイナミックレンジが出力ダイナミック
レンジ以下であることが必要である。しかも、論理信号
振幅を決定する抵抗素子3、4の抵抗値と定電流源電流
の積が、電源電圧に比べて十分小さく設定されていなけ
ればならない。
【0090】本実施例のBiCMOS論理ゲート回路の
回路定数をエミッタフォロワ回路に備えた状態で上記条
件を満たすよう設定した場合、同じ回路定数を持つBi
CMOS論理ゲート回路においてエミッタフォロワ回路
が不要である場合でも上記条件を満たすことができる。
この点は、予め一定のサイズのトランジスタが半導体基
板面に複数用意されており、配線工程のみで所望の論理
機能を実現するマスタースライス方式の半導体集積回路
のトランジスタサイズを決定する際に特に有効である。
【0091】図5に、本実施例のBiCMOS論理ゲー
ト回路を用いて2入力OR/NORを構成した回路図を
示す。
【0092】本実施例のBiCMOS論理回路はバイポ
ーラトランジスタに比べて相互コンダクタンスgmの小
さいMOSトランジスタをスイッチング素子として用い
ているため、前述のごとく相補信号を論理信号に用いる
のが望ましい。このため、ECL、CMLゲート回路の
ように、OR/NOR論理を、ソース、ドレインを並列
に接続したNMOSトランジスタで実現することができ
ない。
【0093】本実施例のBiCMOS論理ゲート回路に
よるOR/NOR等の論理は、図5に示すように、トラ
ンジスタの縦積みで実現することができる。
【0094】MOSトランジスタは、バイポーラトラン
ジスタに比較して、しきい値電圧の減少が可能であり、
また飽和による動作速度の極端な劣化がないという特性
を有するため、このような縦積み論理を多用することが
可能である。
【0095】図5を参照して、第1のNMOSトランジ
スタ17と、第2のNMOSトランジスタ18をソース
を共通に接続し、第1のNMOSトランジスタ17のド
レインとGND1間には第2の抵抗素子4を、第2のN
MOSトランジスタ18のドレインとGND1間には第
1の抵抗素子3を接続する。
【0096】また、第3のNMOSトランジスタ19
と、第4のNMOSトランジスタ20のソースを共に第
1のNPNトランジスタ5のコレクタに接続し、第3の
NMOSトランジスタ19のドレインを、第1、第2の
NMOSトランジスタ17、18の共通ソース端子に接
続し、第4のNMOSトランジスタ20のドレインは第
1のNMOSトランジスタ17のドレインに接続する。
第1のNPNトランジスタ5のエミッタとVEE2の間
には第3の抵抗素子8を接続する。
【0097】さらに、第2のNPNトランジスタ10の
コレクタをGND1に、ベースを第1、第4のNMOS
トランジスタ17、20のドレインに、エミッタを第1
の出力端子21に接続する。第3のNPNトランジスタ
11のコレクタをGND1に、ベースを第2のNMOS
トランジスタ18のドレインに、エミッタを第2の出力
端子22に接続する。第4の抵抗素子12を第1の出力
端子21と終端電源VT16の間に、第5の抵抗素子1
3を第2の出力端子22と終端電源VT16の間に接続
する。
【0098】第1の入力端子23は第1のNMOSトラ
ンジスタ17のゲートに、第2の入力端子24は第2の
NMOSトランジスタ18のゲートに、第3の入力端子
25は第3のNMOSトランジスタ19のゲートに、第
4の入力端子26は第4のNMOSトランジスタ20の
ゲートにそれぞれ接続する。
【0099】次に、本実施例のOR/NORゲート回路
の動作について説明する。
【0100】第1の入力端子23に入力されるデータを
A、第2の入力端子24に入力されるデータをA ̄、第
3の入力端子25に入力されるデータをB ̄、第4の入
力端子26に入力されるデータをBとする。
【0101】まず、第2の出力端子22に出力される信
号の論理レベルがローレベルとなるのは第1の抵抗素子
3に電流が流れる時であり、これは、第2、第3のNM
OSトランジスタ18、19が導通する時のみである。
これは、A ̄、B ̄が共にハイレベル、すなわちA、B
が共にローレベルの時のみである。従って、第2の出力
端子22に出力される論理はAとBのOR論理である。
【0102】また、第1の出力端子21に出力される電
位がハイレベルとなるのは、第2の抵抗4に電流が流れ
ない時、すなわち第4のNMOSトランジスタ20がオ
フし、しかも第1のNMOSトランジスタ17と第3の
NMOSトランジスタ19の直列パスが導通しない時で
ある。
【0103】第4のNMOSトランジスタ20がオフす
るのはBがローレベルの時で、この時第3のNMOSト
ランジスタ19はハイレベルであるB ̄によってオンし
ているから、第1のNMOSトランジスタ17はオフし
なければならない。従って、Aはローレベルである。従
って、第1の出力端子21に出力される論理はA ̄とB
 ̄のAND(論理積)、すなわちAとBのNOR論理
(否定論理和)となる。
【0104】出力電圧振幅は、上述したバッファ/イン
バータの場合と同じく抵抗比R1/R2と、バンドギャ
ップリファレンス回路で発生される基準電圧VCSで決
定されるため、MOSトランジスタの特性バラツキによ
らず論理ゲート回路の動作は安定している。
【0105】図6に、本実施例のBiCMOS論理ゲー
ト回路を用いてAND/NANDゲートを構成した回路
図を示す。
【0106】図6を参照して、第1のNMOSトランジ
スタ17と、第2のNMOSトランジスタ18のソース
同士を接続し、第1のNMOSトランジスタ17のドレ
インとGND1との間には第2の抵抗素子4を接続し、
第2のNMOSトランジスタ18のドレインとGND1
との間には第1の抵抗素子3を接続する。
【0107】また、第3のNMOSトランジスタ19と
第4のNMOSトランジスタ20の共通ソース端子に第
1のNPNトランジスタ5のコレクタを接続し、第3の
NMOSトランジスタ19のドレインを、第1、第2の
NMOSトランジスタ17、18の共通ソース端子に接
続し、第4のNMOSトランジスタ20のドレインは第
1のNMOS17トランジスタのドレインに接続する。
第1のNPNトランジスタ5のエミッタとVEE2の間
には第3の抵抗素子8を接続する。
【0108】さらに、第2のNPNトランジスタ10の
コレクタをGND1に、ベースを第1、第4のNMOS
トランジスタ17、20のドレインに、エミッタを第1
の出力端子21に接続する。第3のNPNトランジスタ
11のコレクタをGND1に、ベースを第2のNMOS
18のドレインに、エミッタを第2の出力端子22に接
続する。
【0109】そして、第4の抵抗素子12を第1の出力
端子27と終端電源VT16の間に、第5の抵抗素子1
3を第2の出力端子28と終端電源VT16の間に接続
する。第1の入力端子29は第1のNMOS17のゲー
トに、第2の入力端子30は第2のNMOS18のゲー
トに、第3の入力端子31は第3のNMOS19のゲー
トに、第4の入力端子32は第4のNMOS20のゲー
トにそれぞれ接続する。
【0110】次に、本実施例のAND/NANDゲート
回路の動作について説明する。
【0111】第1の入力端子29に入力されるデータを
A ̄、第2の入力端子30に入力されるデータをA、第
3の入力端子31に入力されるデータをB、第4の入力
端子32に入力されるデータをB ̄とする。
【0112】まず、第2の出力端子22に出力される信
号の論理レベルがローレベルとなるのは第1の抵抗素子
3に電流が流れる時であり、これは、第2、第3のNM
OSトランジスタ18、19が共に導通する時のみであ
る。これは、A、Bがハイレベルの時に対応する。従っ
て、第2の出力端子22に出力される論理はAとBのN
AND論理である。
【0113】また、第1の出力端子21に出力される電
位がハイレベルとなるのは、第2の抵抗素子4に電流が
流れない時、すなわち第4のNMOSトランジスタ20
がオフし、しかも第1のNMOSトランジスタ17と第
3のNMOSトランジスタ19の直列パスが導通しない
時である。第4のNMOSトランジスタ20がオフする
のはB ̄がローレベルの時で、この時第3のNMOSト
ランジスタ19はハイレベルであるBによってオン状態
にあるため、第1のNMOSトランジスタ17はオフし
なければならない。従って、A ̄はローレベルである。
すなわち、第1の出力端子21に出力される論理はAと
BのAND論理となる。
【0114】出力電圧振幅は上述したバッファ/インバ
ータの場合と同じく抵抗比R1/R2と、バンドギャッ
プリファレンス電源回路で発生されるVCSで決定され
るため、MOSの特性バラツキによらず論理ゲート回路
の動作は安定している。
【0115】図7に、本発明のBiCMOS論理ゲート
回路でフリップフロップを構成した回路図を示す。
【0116】図7を参照して、ソース同士を接続した第
1、第2のNMOSトランジスタ33、36のトランジ
スタ対と、同様にソース同士を接続した第2、第4のN
MOSトランジスタ34、35のトランジスタ対を備
え、第1のNMOSトランジスタ33と第2のNMOS
トランジスタ34のドレインを共通接続し、その共通接
続点とGND1との間に第1の抵抗素子39を接続し、
第3のNMOSトランジスタ35と第4のNMOSトラ
ンジスタ36のドレインを共通接続し、その共通接続点
とGND1との間に第2の抵抗素子40を接続する。
【0117】また、第5のNMOSトランジスタ37
と、第6のNMOSトランジスタ38のソース同士を接
続し、第5のNMOSトランジスタ37のドレインを第
2、第3のNMOSトランジスタ34、35のソースに
接続し、第6のNMOSトランジスタ38のドレインを
第1、第4のNMOSトランジスタ33、36のソース
に接続する。
【0118】さらに、定電流源を構成する第1のNPN
トランジスタ41のコレクタをNMOSトランジスタ3
7、38のソースに、ベースを定電圧源にそれぞれ接続
し、第3の抵抗素子42を第1のNPNトランジスタ4
1のエミッタとVEE2の間に接続し、マスター側ラッ
チ回路とする。相補型データ入力端子を第1、第4のN
MOSトランジスタ33、36のゲートに接続し、相補
型クロック入力端子は第5、第6のNMOSトランジス
タ37、38のゲートに接続する。
【0119】また、NMOSトランジスタ43から4
8、抵抗素子49、50、52、NPNトランジスタ5
1をマスター側ラッチと同様に接続してスレーブ側ラッ
チ回路とする。
【0120】マスター側ラッチ回路の相補型データ出力
端子であるNMOSトランジスタ33、34の共通ドレ
イン端子、NMOSトランジスタ35、36の共通ドレ
イン端子をそれぞれスレーブ側ラッチ回路の相補型入力
端子であるNMOSトランジスタ43のゲート、および
NMOSトランジスタ46のゲートに接続する。
【0121】また、第3のNPNトランジスタ53と第
7の抵抗素子55から構成されるエミッタフォロワ回路
と、第4のNPNトランジスタ54と第8の抵抗素子5
6から構成されるエミッタフォロワ回路をそれぞれNM
OSトランジスタ45、46の共通ドレイン端子、およ
びNMOSトランジスタ43、44の共通ドレイン端子
に接続し、NMOSトランジスタ53、54のエミッタ
をそれぞれ第1の出力端子61、第2の出力端子62に
接続する。第7、第8の抵抗素子は終端電源線VT16
に終端する。
【0122】次に、このフリップフロップの動作を説明
する。
【0123】入力端子57に入力されるデータをD、入
力端子58に入力されるDの反転データをD ̄、入力端
子59に入力されるクロック信号をC、入力端子60に
入力される反転クロック信号をC ̄とする。また、出力
端子61に出力される信号をQ、出力端子62に出力さ
れる信号をQ ̄(Qの反転信号)とする。
【0124】D、D ̄の相補信号、C、C ̄の相補信号
の信号振幅、およびハイレベル、ローレベルの電位はす
べて同じでよく、例えばそれぞれ−0.9V、−1.5
Vに設定される。
【0125】まず、入力データDがハイレベルの時、ク
ロック信号Cがハイレベルからローレベルに立ち下がる
とNMOSトランジスタ33、38がオンするため、第
1の抵抗素子39に電圧降下が生じ、その電位がゲート
に入力されるNMOSトランジスタ35がオフする。
【0126】また、NMOSトランジスタ36もローレ
ベルである反転データD ̄によってオフするため、NM
OSトランジスタ35、36の共通ドレイン端子は第2
の抵抗素子40によってGNDレベルに充電される。
【0127】NMOSトランジスタ37はローレベルの
クロック信号Cによってオフするため、NMOSトラン
ジスタ34はソース端子を充電した後にオフする。
【0128】次に、クロック信号Cのみが反転し、ロー
レベルからハイレベルに立ち上がると、NMOSトラン
ジスタ38がオフするため、NMOSトランジスタ3
3、38の電流パスは非導通となるが、同時にNMOS
トランジスタ34、37が共にオンするため抵抗素子3
9の電圧降下はそのまま維持される。従って、マスター
側ラッチ回路の出力信号は変化しない。
【0129】さらに、データDがハイレベルからローレ
ベルに遷移してもD、D ̄が直接入力されるNMOSト
ランジスタ33、36が、ローレベルのクロック信号
(反転)C ̄が入力されオフ状態にあるNMOSトラン
ジスタ38に接続されているため、マスター側ラッチ回
路の出力信号レベルに変化はない。すなわち、入力され
たデータはクロック信号の立ち下がりによってマスター
側ラッチ回路にラッチされたことになる。
【0130】さて、クロック信号Cがローレベルからハ
イレベルに立ち上がると同時にスレーブ側ラッチ回路の
NMOSトランジスタ48がオンするため、マスター側
ラッチ回路の出力信号に応じてNMOSトランジスタ4
3がオンし、NMOS4トランジスタ6がオフする。
【0131】NMOSトランジスタ47がクロック信号
(反転)C ̄が立ち下がると同時にオフするため、NM
OSトランジスタ44、45の状態はスレーブ側ラッチ
回路の出力信号レベルに影響しない。従って、第1、第
2の出力端子61、62にはそれぞれハイレベル、ロー
レベルが出力される。
【0132】次に、再びクロック信号Cがハイレベルか
らローレベルに立ち下がる時を考える。この時入力デー
タは以前の状態から反転しているから、マスター側ラッ
チ回路はこの新しい入力データを取り込み出力信号を反
転する。
【0133】スレーブ側ラッチ回路は、NMOSトラン
ジスタ48がローレベルのクロック信号Cによりオフし
ているため、マスター側ラッチ回路の出力信号の変化の
影響を受けることなく、以前の状態を保持する。
【0134】すなわち、第1、第2の出力端子61、6
2にはそれぞれハイレベル、ローレベルが出力されたま
まである。
【0135】クロック信号Cがローレベルからハイレベ
ルに立ち上がると、スレーブ側ラッチ回路が、新しいマ
スター側ラッチ回路の出力信号を取り込み、以前の出力
信号に対して反転した信号を出力する。
【0136】このように本実施例に係る回路は、クロッ
ク信号の立ち下がりによってデータを取り込み、クロッ
ク信号の立ち上がりによってそのデータを出力し、次に
クロックが立ち上がるまでそのデータを保持するとい
う、フリップフロップの論理を実現することになる。
【0137】出力される信号の振幅は、前述した他の論
理構成と同じ様に、基準電圧VCS、ベース・エミッタ
間順方向バイアス電圧VFの値と、R1/R2の抵抗比
で決定されることから、プロセス変動、電源電圧変動、
動作温度条件等によらず安定している。
【0138】本実施例のBiCMOS論理ゲート回路に
必要な電源電圧について説明する。
【0139】前段のゲート回路が出力した論理ハイレベ
ルと論理ローレベルが、差動トランジスタ対を構成する
NMOSトランジスタのオン、オフを十分に切り換え制
御できるかどうかで決定される。
【0140】差動トランジスタ対のNMOSトランジス
タのドレイン電流は、ゲート、ドレイン間電圧(VG
S)中に占めるしきい値電圧VTHの割合が小さいほど多
いことは次式(10)より明らかである。
【0141】 ID=K×(W/L)×(VGS−VTH2 …(10)
【0142】ここで、Kは使用するデバイスで決定され
る係数、Wはゲート幅、Lはゲート長を示す。
【0143】従って、GNDの電位を0Vとして、前段
のエミッタフォロワ出力のハイレベルが−0.9Vであ
るとすると、この電位から基準VGS分低下した電位が
差動対を構成するNMOSトランジスタの共通ソース端
子の電位となる。
【0144】ゲート幅Wを大きく設定すれば基準電圧V
GSを小さくすることができるが、しきい値電圧VTH
下回ることはできない。定電流源回路に必要な電圧を、
前述した従来のECLゲート回路と同じ0.6Vとする
と、必要最低電源電圧は、次式(11)で与えられる。
【0145】 0.9+0.6+VTH=1.5+VTH …(11)
【0146】従って、ゲート幅Wを十分な大きさに設定
すれば、本実施例のBiCMOS論理ゲート回路を動作
させるのに必要な電源電圧はしきい値電圧VTHが小さい
程低くなることになる。
【0147】MOSトランジスタにはバイポーラトラン
ジスタの飽和動作による急激な動作速度の劣化に相当す
る現象がないため、ソース、ドレイン間電圧を非常に小
さく設定することが可能である。さらに、このことによ
ってAND/OR回路等、縦積み論理を用いる論理ゲー
トにおいても、各段の差動NMOS対に異なる論理信号
レベルを入力させる必要がなく、ゲート幅さえ適当に設
定すれば縦積み段数によって動作電源電圧が大きく変化
することがない。
【0148】また、特にNMOSトランジスタをデプレ
ッション型トランジスタとした場合には、エミッタフォ
ロワ回路、バイポーラトランジスタを用いた定電流源を
備えるにもかかわらず、上式(11)より1.5Vを下
回る低電源電圧化が可能であるのがわかる。
【0149】さらに、本実施例のBiCMOS論理ゲー
ト回路では、ECLゲート回路やCMLゲート回路のよ
うに、バイポーラトランジスタの飽和を防ぐために各段
の差動トランジスタ対にそれぞれ異なった適当な電位の
論理信号を与える必要がないため、レベルシフト回路等
も不要であるから、素子数の削減、消費電力の削減が可
能である。
【0150】
【実施例2】図8は、本発明の別の実施例を説明する図
であり、BiCMOS論理ゲート回路にてバッファ/イ
ンバータを構成した図を示している。
【0151】図8を参照して、第1のNPNトランジス
タ65のベースに定電圧VCSを入力し、エミッタとV
EE2との間に抵抗素子66を接続し、第1のPMOS
トランジスタ63のドレインをNPNトランジスタ65
のコレクタに、ソースをGND1に接続し、さらに第2
のPMOSトランジスタ64のソースをGND1に接続
し、第1、第2のNMOSトランジスタ67、68のゲ
ートを共に第1のPMOSトランジスタ64のドレイン
に接続し、ソースを共にVEE2に接続する。そして、
第2のNMOSトランジスタ68のドレインをNMOS
トランジスタ6、7の共通ソース端子に接続し、第1の
NMOSトランジスタ67のドレインを第2のPMOS
トランジスタ64のドレインに接続している。
【0152】本実施例では、NPNトランジスタ65と
抵抗素子66で構成された、図1に示したものと同様の
定電流源に流れる電流を、PMOSトランジスタ63、
64、NMOSトランジスタ67、68で構成されたカ
レントミラー回路で折り返すことにより、バッファ/イ
ンバータ論理ゲートの定電流としている。
【0153】本実施例では、差動NMOSトランジスタ
対の共通ソース端子とVEE2間に接続されるデバイス
がNMOSトランジスタ68のみであるから、図1に示
した第1の実施例に比べてさらに低電源電圧化が可能と
なる特徴を有する。
【0154】本実施例においても、論理ゲート回路の出
力振幅が定電圧(基準電圧)VCSと抵抗3と抵抗66
の抵抗比R1/R2で決定されるため、プロセス変動、
動作環境変動等に対して安定に動作する。本実施例で使
用した定電流源が、他の論理構成においても同様に使用
できることは言うまでもない。また、NMOSトランジ
スタ67、68をNPNトランジスタに置き換えること
も可能である。
【0155】上記各実施例では抵抗素子を負荷容量放電
手段としたエミッタフォロワ回路を用いたが、負荷容量
放電手段として、高電位側電源線または逆相の論理信号
を出力する出力端子に接続したNチャネルMOSトラン
ジスタを用いることも可能である。この場合、Nチャネ
ルMOSトランジスタを飽和領域で作動させれば、出力
信号レベルが立ち下がる時の放電電流を抵抗素子の場合
より大きくすることが可能とされ、より高速なBiCM
OS論理ゲート回路が実現できる。
【0156】本実施例のBiCMOS論理ゲート回路
は、差動NMOSトランジスタ対の接続を変更すること
によって種々の論理が実現できる。
【0157】さらに、一つの定電流源を備えるBiCM
OS論理ゲート回路を組み合わせて、複数の定電流源を
備えるさらに複雑なBiCMOS論理ゲート回路を実現
することができる。
【0158】また、必要に応じて適当なレベル変換回路
を介することで、CMOS論理ゲート、BiCMOS論
理ゲート、BiNMOS論理ゲート、ECL論理ゲー
ト、CML論理ゲート等と共に電源電圧を共有してBi
CMOS半導体集積回路内に混載することができる。
【0159】そして、本実施例のBiCMOS論理ゲー
ト回路は、差動トランジスタ部がMOSトランジスタで
構成されており、ソース、ドレイン間電圧が、過大な入
力電圧振幅に対して一時的に極めて小さくなることによ
る速度劣化がないため、CMOS論理ゲート回路、Bi
CMOS論理ゲート回路、BiNMOS論理ゲート回路
と直接接続することが可能である。
【0160】以上、本発明を上記各実施例に即して説明
したが、本発明は上記態様に限定されるものでなく、本
発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、論理
ゲート回路内にソース同士を接続した差動NMOSトラ
ンジスタ対を1または複数備え、それらのNMOSトラ
ンジスタのゲートに相補信号を入力させ、NPNトラン
ジスタと抵抗素子からなる電流源に流れる電流パスを切
り換えることによって、NMOSトランジスタのドレイ
ンと高電位側電源間に接続された出力振幅決定用抵抗素
子において出力信号の電圧振幅を得るものであり、必要
に応じてNPNトランジスタと電流放電手段を備えたエ
ミッタフォロワ回路によってその出力信号電圧を電流増
幅して、同じ論理ゲート内の他のトランジスタ対のゲー
ト、または他の論理ゲート内の差動トランジスタ対に伝
達することにより、低電源電圧、低消費電力で高速に動
作する論理LSIを安価なBiCMOSプロセスで実現
できるという効果を有する。
【0162】また、本発明によれば、出力信号の振幅が
電流源内抵抗素子の抵抗値と、出力振幅決定用抵抗素子
の抵抗値の比で決定されるため、NMOSトランジスタ
の製造プロセス変動等に影響されることなく安定動作す
るという効果を有する。
【0163】さらに、本発明のBiCMOS論理ゲート
回路は、その入出力信号レベルがECLゲート回路やC
MLゲート回路と等しいため、それらのゲート回路と混
載することも容易である。
【0164】そして、本発明のBiCMOS論理ゲート
回路は、ECL論理ゲート回路やCML論理ゲート回路
に比較して低電源電圧化が容易であるため、CMOS論
理ゲート回路や、BiCMOS論理ゲート回路、BiN
MOS論理ゲート回路等、低電源電圧化が可能であり、
しかも微細MOSトランジスタを使用した場合に問題と
なるホットエレクトロンによるトランジスタ特性劣化を
避けるために低電源電圧化が必須である論理ゲート回路
と同一チップ上に混載する場合、外部から供給する電源
電圧を複数用意する必要がなく統一化することができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るBiCMOS論理ゲー
ト回路を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係るBiCMOS論理ゲー
ト回路の寄生容量を説明する模式図である。
【図3】本発明の一実施例に係るBiCMOS論理ゲー
ト回路の入出力伝達特性を説明する図である。
【図4】本発明の一実施例に係るBiCMOS論理ゲー
トを2段接続した構成を示す回図である。
【図5】本発明の一実施例によるOR/NOR機能を有
するBiCMOS論理ゲートの構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施例によるAND/NAND機能
を有するBiCMOS論理ゲートの構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の一実施例によるフリップフロップ機能
を有するBiCMOS論理ゲートの構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の別の実施例を示す図である。
【図9】従来のECLゲート回路を説明する図である。
【図10】従来のECLゲート回路の寄生容量を説明す
る模式図である。
【図11】従来のECLゲート回路の入出力伝達特性を
説明する図である。
【図12】従来のCMLゲート回路を説明する図であ
る。
【図13】従来のMOS電流切り換え型ゲート回路を説
明する図である。
【符号の説明】
1 高電位側電源(GND) 2 低電位側電源(VEE) 16 終端電源線(VT) 3、4、12、13、39、40、42、49、50、
52、55、56、66、71、72、74、77、7
8、86、87 抵抗素子 5、10、11、41、51、53、54、65、6
9、70、73、75、76 NPNバイポーラトラン
ジスタ 6、7、17、18、19、20、33、34、35、
36、37、38、43、44、45、46、47、4
8、67、68、84、85、88 NチャネルMOS
トランジスタ 63、64 PチャネルMOSトランジスタ 14、15、23、24、25、26、29、30、3
1、32、57、58、59、60、81 入力端子 8、9、21、22、27、28、61、62、79、
80、82、83 出力端子

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソースを共通接続し、ゲートを入力端子と
    し、互いに相補の論理入力信号がそれぞれ入力され差動
    対を構成するMOSトランジスタ対を少なくとも一つ
    え、 前記MOSトランジスタ対の少なくとも一つの対中のM
    OSトランジスタのドレインと第1の電源との間に挿入
    された負荷素子と、 前記MOSトランジスタ対の少なくとも一つの対のソー
    スの共通接続点と第2の電源の間に接続され、ベースに
    所定の基準電圧を入力するバイポーラトランジスタを含
    む定電流源回路と、を含み、 前記負荷素子に現れる電圧を相補の論理出力信号の出力
    電圧として出力端子に取り出すように構成された論理ゲ
    ート回路であって該論理ゲート回路の入力端子は、他
    の前記論理ゲート回路の少なくとも一つの出力端子に接
    続可能とされる、ことを特徴とするBiCMOS論理ゲ
    ート回路。
  2. 【請求項2】ソースを共通接続し、ゲートを入力端子と
    し、互いに相補の論理入力信号がそれぞれ入力され差動
    対を構成するMOSトランジスタ対を少なくとも一つ備
    え、 前記MOSトランジスタ対の少なくとも一つの対のMO
    Sトランジスタのドレインと第1の電源との間に挿入さ
    れた負荷素子と、前記MOSトランジスタ対の少なくと
    も一つの対のソースの共通接続点と第2の電源の間に接
    続された定電流源回路が、ベースに所定の基準電圧を入
    力するバイポーラトランジスタを含む 電流ミラー回路で
    構成され、 前記負荷素子に現れる電圧を相補の論理出力信号の出力
    電圧として出力端子に取り出すように構成された論理ゲ
    ート回路であって、該論理ゲート回路の入力端子は、他
    の前記論理ゲート回路の少なくとも一つの出力端子に接
    続可能とされる、ことを特徴としたBiCMOS論理ゲ
    ート回路。
  3. 【請求項3】前記バイポーラトランジスタがNPN型で
    構成され、前記バイポーラトランジスタのエミッタが抵
    抗を介して第2の電源に接続され、前記負荷素子に現わ
    れる電圧振幅が前記抵抗と前記負荷素子の抵抗値との比
    で制御されることを特徴とする請求項1又は2記載のB
    iCMOS論理ゲート回路。
  4. 【請求項4】前記負荷素子に現われる電圧をエミッタフ
    ォロワ出力として取り出すことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか一に記載のBiCMOS論理ゲート回
    路。
  5. 【請求項5】前記MOSトランジスタがNチャネルMO
    Sトランジスタであり、 前記バイポーラトランジスタが NPN型トランジスタで
    あり、前記MOSトランジスタ対が一組であり、 前記負荷素子 とNチャネルMOSトランジスタのドレイ
    ン端子との接続点を論理信号出力端子とし、 前記相補型の論理信号の電圧レベルによって前記Nチャ
    ネルMOSトランジスタのオン・オフを制御し、 前記NチャネルMOSトランジスタ対の一方がオンし、
    オン状態時のドレイン電流が前記定電流源回路の定電流
    値で決定され、前記抵抗素子の電圧降下量で決定される
    出力論理振幅が、入力論理振幅と等しくなるように、前
    記定電流源回路の電流値と、前記NチャネルMOSトラ
    ンジスタのサイズ、及び前記抵抗素子の抵抗値を含む回
    路定数を設定したことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一に記載のBiCMOS論理ゲート回路。
  6. 【請求項6】ソースを共通接続し、ゲートに互いに第1
    の相補型の論理信号をそれぞれ入力する第1のNチャネ
    ルMOSトランジスタ対と、 ソースを共通接続し、ゲートに互いに第2の相補型の論
    理信号をそれぞれ入力する第2のNチャネルMOSトラ
    ンジスタ対と、を備え、 前記第2のNチャネルMOSトランジスタ対の一のNチ
    ャネルMOSトランジスタのドレインが前記第1のNチ
    ャネルMOSトランジスタ対の共通接続されたソースに
    接続され、他のNチャネルMOSトランジスタのドレイ
    ンと第1の電源との間に第1の負荷素子が接続され、 前記第1のNチャネルMOSトランジスタ対の一のNチ
    ャネルMOSトランジスタのドレインが第2の負荷素子
    を介して第1の電源に接続され、他のNチャネルMOS
    トランジスタのドレインが前記第1の負荷素子と前記第
    2のNチャネルMOSトランジスタ対の前記他のNチャ
    ネルMOSトランジスタのドレインとの接続点に接続さ
    れ、更に、 前記第2のNチャネルMOSトランジスタ対のソースの
    共通接続点と第2の電源との間に接続され、ベースに所
    定の基準電圧を入力するバイポーラトランジスタを含む
    定電流源回路を含み、前記相補型の論理信号の電圧レベルによって前記Nチャ
    ネルMOSトランジスタのオン、オフを制御 し、前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタ対のそ
    れぞれの対の一方のNチャネルMOSトランジスタがオ
    ンし、オン状態時のドレイン電流が前記定電流源回路の
    定電流値で決定され、前記負荷素子の電圧降下量で決定
    される出力論理振幅が、入力論理振幅と等しくなるよう
    に、前記定電流源回路の電流値と、前記NチャネルMO
    Sトランジスタのサイズ、及び前記負荷素子の抵抗値を
    含む回路定数を設定し、 前記第1、第2の負荷素子に現われる電圧を相補型の論
    理信号の出力電圧として取り出すように構成されたこと
    を特徴とするBiCMOS論理ゲート回路。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載の前記BiCMOS論
    理ゲート回路を組み合わせて所定の論理機能を実現した
    BiCMOS論理ゲート回路。
  8. 【請求項8】前記定電流源回路にソースが共に接続さ
    れ、ゲートに相補型クロック信号をそれぞれ入力する第
    1、第2のNチャネルMOSトランジスタからなる第1
    のNチャネルMOSトランジスタ対と、 前記第1のNチャネルMOSトランジスタのドレインに
    ソースが共に接続された第3、第4のNチャネルMOS
    トランジスタからなる第2のNチャネルMOSトランジ
    スタ対と、 前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインに
    ソースが共に接続した第5、第6のNチャネルMOSト
    ランジスタからなる第3のNチャネルMOSトランジス
    タ対と、 前記第3、第5のNチャネルMOSトランジスタのドレ
    インの共通接続点と高電位側電源線間に接続した第2の
    素子(負荷素子)と、 前記第4、第6のNチャネルMO,Sトランジスタのド
    レインの共通接続点と前記高電位側電源線間に接続した
    第3の抵抗素子(負荷素子)を備え、 前記第3、第4のNチャネルMOSトランジスタのゲー
    トに相補型データ信号をそれぞれ入力し、 前記第2、第3の抵抗素子の前記低電位側端子をそれぞ
    れ第1、第2の出力端子とし、相補型の出力信号を取り
    出し、前記相補型の論理信号の電圧レベルによって前記Nチャ
    ネルMOSトランジスタのオン、オフを制御し、前記第
    2または第3、及び前記第1のNチャネルMOSトラン
    ジスタ対のそれぞれの対の一方のNチャネルMOSトラ
    ンジスタがオンし、オン状態時のドレイン電流が前記定
    電流源回路の定電流値で決定され、前記抵抗素子の電圧
    降下量で決定される出力論理振幅が、入力論理振幅と等
    しくなるように、前記定電流源回路の電流値と、前記N
    チャネルMOSトランジスタのサイズ、及び前記抵抗素
    子の抵抗値を含む回路定数を設定し、 前記データのラッチ回路として動作することを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか一に記載のBiCMOS論
    理ゲート回路。
  9. 【請求項9】請求項8記載のラッチ回路として動作する
    BiCMOS論理ゲート回路(「ラッチ回路」という)
    を2段配設し、前段の前記ラッチ回路の出力を後段のラ
    ッチ回路の前記第3、第4のNチャネルMOSトランジ
    スタのゲートにそれぞれ入力してなるマスタースレーブ
    方式のフリップフロップ回路。
  10. 【請求項10】前記抵抗素子に現われる電圧をエミッタ
    フォロワ出力として取り出し、前記エミッタフォロワを
    構成するNPNトランジスタのエミッタと、前記高電位
    側電源線電圧と前記低電位側電源線電圧との間の所定電
    位に設定された終端電源線と、の間に出力負荷容量放電
    手段を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいず
    れか一に記載のBiCMOS論理ゲート回路。
  11. 【請求項11】負荷放電手段が、該負荷放電手段が接続
    される出力端子とは反転した信号を出力する出力端子、
    または、高電位側電源線にゲートを接続したNチャネル
    MOSトランジスタであることを特徴とした請求項10
    のBiCMOS論理ゲート回路。
  12. 【請求項12】前記負荷素子が、共通の基準抵抗素子を
    複数直列、並列、または直並列形態に組み合わせて構成
    された抵抗素子からなることを特徴とした請求項1ない
    11のいずれか一に記載のBiCMOS論理ゲート回
    路。
  13. 【請求項13】前記NチャネルMOSトランジスタ対が
    デプレッション型NチャネルMOSトランジスタで構成
    されたことを特徴とした請求項1ないし12のいずれか
    一に記載のBiCMOS論理ゲート回路。
  14. 【請求項14】入力ダイナミックレンジが出力ダイナミ
    ックレンジの1/2以上1以下であることを特徴とする
    請求項1ないし13のいずれか一に記載のBiCMOS
    論理ゲート回路。
  15. 【請求項15】前記相補型の入力論理信号の振幅、論理
    高レベル、論理低レベルがそれぞれ予め定めた値に等し
    いことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一に
    記載のBiCMOS論理ゲート回路。
  16. 【請求項16】同一半導体チップ上にCMOS論理ゲー
    ト回路、BiCMOS論理ゲート回路、BiNMOS論
    理ゲート回路と混載し、電源電圧をそれらの論理ゲート
    回路と等しく設定したことを特徴とする請求項1ないし
    15のいずれか一に記載のBiCMOS論理ゲート回
    路。
  17. 【請求項17】CMOS論理ゲート回路、BiCMOS
    論理ゲート回路、BiNMOS論理ゲート回路と、直接
    入力端子、または出力端子を接続した請求項1ないし
    のいずれか一に記載のBiCMOS論理ゲート回路。
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