JP3194984B2 - シソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス及び酸化防止組成物 - Google Patents
シソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス及び酸化防止組成物Info
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- A23L27/10—Natural spices, flavouring agents or condiments; Extracts thereof
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既知の抽出組成物と比
較して高い酸化防止能を示す天然シソ科ハーブ抽出組成
物に関する。
較して高い酸化防止能を示す天然シソ科ハーブ抽出組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】動物性及び植物性の油脂(及びこれらを
含む食品、化粧品及びヘルスケア製品)は、貯蔵中に酸
化腐敗臭を発生し易い。このような酸化劣化は、調理の
際に促進され、悪臭又は”残り物の”風味を発生する好
ましくない状態になる。酸化プロセスは一度開始する
と、酸化副生成物の存在レベルに比例した速度で進行す
る。すなわち、指数関数的に進行する。カロチノイド色
素のような食品及び化粧品用の天然着色料でも同様のプ
ロセスが起こり、好ましくない芳香及び風味を発生する
と共に色強度が低下する。風味、芳香及び色は、食品品
質を判断するための重要な因子である。従って、食品に
混入するのに適した酸化防止剤は、破壊的酸化プロセス
を起こり難くして長期間の保存を可能にするので価値が
高い。
含む食品、化粧品及びヘルスケア製品)は、貯蔵中に酸
化腐敗臭を発生し易い。このような酸化劣化は、調理の
際に促進され、悪臭又は”残り物の”風味を発生する好
ましくない状態になる。酸化プロセスは一度開始する
と、酸化副生成物の存在レベルに比例した速度で進行す
る。すなわち、指数関数的に進行する。カロチノイド色
素のような食品及び化粧品用の天然着色料でも同様のプ
ロセスが起こり、好ましくない芳香及び風味を発生する
と共に色強度が低下する。風味、芳香及び色は、食品品
質を判断するための重要な因子である。従って、食品に
混入するのに適した酸化防止剤は、破壊的酸化プロセス
を起こり難くして長期間の保存を可能にするので価値が
高い。
【0003】多数の合成化合物が、食品及び化粧品産業
で酸化防止剤として使用されている。これらの化合物
は、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT
(ブチル化ヒドロキシトルエン)、プロピルガレート
(propyl gallate)及びTBHQ(ターシャリーブチル
ハイドロキノン)を含むフェノール誘導体グループから
主に成る。これらの酸化防止剤は合成化学プロセスで生
産されるので、食品への包含は、使用レベル及び食品へ
の適用に関する規則によって厳格に制限されている。多
くの適用が完全に禁止されている。この種の化合物につ
いての他の問題は、熱感度、変色及び蒸気蒸留によって
損失し易いことなどである。最近日本の研究員が、ねず
みの室内実験でBHAと癌との関連性を発見した。
で酸化防止剤として使用されている。これらの化合物
は、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT
(ブチル化ヒドロキシトルエン)、プロピルガレート
(propyl gallate)及びTBHQ(ターシャリーブチル
ハイドロキノン)を含むフェノール誘導体グループから
主に成る。これらの酸化防止剤は合成化学プロセスで生
産されるので、食品への包含は、使用レベル及び食品へ
の適用に関する規則によって厳格に制限されている。多
くの適用が完全に禁止されている。この種の化合物につ
いての他の問題は、熱感度、変色及び蒸気蒸留によって
損失し易いことなどである。最近日本の研究員が、ねず
みの室内実験でBHAと癌との関連性を発見した。
【0004】今日の食品産業において最も重要な消費者
傾向の1つは、化学添加物を含まない”完全に自然な”
食品に対する要求である。この要求は、植物から得られ
る天然酸化防止剤に注意が集中している。この分野にお
けるほとんどの研究は、クローブ、ジンジャー、メー
ス、ナツメグ及びシソ科ハーブ(ローズマリー、セー
ジ、タイム及びオレガノ)等の天然ハーブ及びスパイス
の酸化防止能に集中している。残念ながら現存の天然抽
出酸化防止剤は、置換えようとする合成化学的酸化防止
剤と等しい充分な酸化防止能レベルを示さない。また、
合成化学的酸化防止剤を天然抽出酸化防止剤で置換える
と、使用量が通常多くなるのでコストが上昇する。例え
ば、現在入手可能な市販の天然抽出食品酸化防止剤の推
奨使用率は以下の通りである。これはBHA/BHT
(1:1)が、脂肪又は油の0.02%使用された場合
に等しい。 ローズマリーディオドライズド(CAL/ファイザー)
0.10% スパイスエキストラクトAR(ネッスル)
0.05% フレーバーガードI(OMイングレディエント社)
0.02%〜0.06% ハーバロクスタイプ”O”(カルセック社)
0.05%〜0.10%
傾向の1つは、化学添加物を含まない”完全に自然な”
食品に対する要求である。この要求は、植物から得られ
る天然酸化防止剤に注意が集中している。この分野にお
けるほとんどの研究は、クローブ、ジンジャー、メー
ス、ナツメグ及びシソ科ハーブ(ローズマリー、セー
ジ、タイム及びオレガノ)等の天然ハーブ及びスパイス
の酸化防止能に集中している。残念ながら現存の天然抽
出酸化防止剤は、置換えようとする合成化学的酸化防止
剤と等しい充分な酸化防止能レベルを示さない。また、
合成化学的酸化防止剤を天然抽出酸化防止剤で置換える
と、使用量が通常多くなるのでコストが上昇する。例え
ば、現在入手可能な市販の天然抽出食品酸化防止剤の推
奨使用率は以下の通りである。これはBHA/BHT
(1:1)が、脂肪又は油の0.02%使用された場合
に等しい。 ローズマリーディオドライズド(CAL/ファイザー)
0.10% スパイスエキストラクトAR(ネッスル)
0.05% フレーバーガードI(OMイングレディエント社)
0.02%〜0.06% ハーバロクスタイプ”O”(カルセック社)
0.05%〜0.10%
【0005】更にこのような製品は、例えば有機溶媒
(ヘキサン、メタノール、アセトン及びメチルエチルケ
トン)などの望ましくない化学薬品と通常接触され、完
全自然製品の好ましい概念と矛盾する。
(ヘキサン、メタノール、アセトン及びメチルエチルケ
トン)などの望ましくない化学薬品と通常接触され、完
全自然製品の好ましい概念と矛盾する。
【0006】有機溶媒又は他の望ましくない化学薬品と
接触することがなく、且つ合成化学的酸化防止剤BHA
及びBHTと1対1の基準で完全に置き換えることがで
きるよう酸化防止能が充分濃縮された天然抽出酸化防止
剤が明らかに必要である。
接触することがなく、且つ合成化学的酸化防止剤BHA
及びBHTと1対1の基準で完全に置き換えることがで
きるよう酸化防止能が充分濃縮された天然抽出酸化防止
剤が明らかに必要である。
【0007】例えばローズマリーから抽出酸化防止剤を
得るための種々のプロセスが開示されている。解決すべ
き主要な問題は、合成化学的酸化防止剤と同等レベルの
使用量(脂肪/油の0 .01〜0 .05%)を可能にす
るのに充分な酸化防止能を有する抽出物を得ること、及
び、要求される使用レベルで処理された食品で検出され
るような風味、芳香及び色の成分を除去することであ
る。先行技術を検討したところ、シソ科ハーブから抽出
酸化防止剤を得るために概して以下の方法が教示されて
いた:溶媒抽出(極性及び非極性)、アルカリ水抽出、
植物油又はモノ及びジグリセライドもしくは両方を用い
る抽出、蒸気蒸留及び分子蒸留。これらのプロセスは多
数の不都合な問題を有している。使用される溶媒が活性
酸化防止化合物に対して効果的な選択性を持たないの
で、得られた抽出物は合成化学的酸化防止剤ほど強力で
はない。使用される溶媒はヘキサン、アセトン及びメチ
ルクロライド等の化合物を含み、これらは、食品中に好
ましくない残留物を残すと共に、場合によっては規則に
よって食品での使用が禁止されている。活性留分を濃縮
するため及び色、芳香及び風味成分を除去するために分
子蒸留を用いるプロセスは、抽出物の油脂に対する溶解
性に有害な影響を与える蒸留キャリアが存在するため、
異なるタイプの希釈効果を生じる。
得るための種々のプロセスが開示されている。解決すべ
き主要な問題は、合成化学的酸化防止剤と同等レベルの
使用量(脂肪/油の0 .01〜0 .05%)を可能にす
るのに充分な酸化防止能を有する抽出物を得ること、及
び、要求される使用レベルで処理された食品で検出され
るような風味、芳香及び色の成分を除去することであ
る。先行技術を検討したところ、シソ科ハーブから抽出
酸化防止剤を得るために概して以下の方法が教示されて
いた:溶媒抽出(極性及び非極性)、アルカリ水抽出、
植物油又はモノ及びジグリセライドもしくは両方を用い
る抽出、蒸気蒸留及び分子蒸留。これらのプロセスは多
数の不都合な問題を有している。使用される溶媒が活性
酸化防止化合物に対して効果的な選択性を持たないの
で、得られた抽出物は合成化学的酸化防止剤ほど強力で
はない。使用される溶媒はヘキサン、アセトン及びメチ
ルクロライド等の化合物を含み、これらは、食品中に好
ましくない残留物を残すと共に、場合によっては規則に
よって食品での使用が禁止されている。活性留分を濃縮
するため及び色、芳香及び風味成分を除去するために分
子蒸留を用いるプロセスは、抽出物の油脂に対する溶解
性に有害な影響を与える蒸留キャリアが存在するため、
異なるタイプの希釈効果を生じる。
【0008】超臨界二酸化炭素流体の抽出への応用及び
疎水性物質の分留法が、”抽出及び精製のための濃縮ガ
ス(Dense Gases For Extraction and Refining )19
87”でスタール(Stahl )らによって検討された。タ
テオ(Tateo )及びフェリン(Fellin)は”Perfumer a
nd Flavorist、13:48(1988)”で、粉末にさ
れたローズマリーの葉が、300バールの圧力下35℃
で超臨界二酸化炭素によって抽出され、精油を含むロー
ズマリーオレオレジンを除去するような手順について記
載している。次に、抽出後に残る粉末葉の残留物は、エ
チルアルコールで再蒸留、濾過、蒸発及び乾燥されて、
酸化防止剤分留物が得られる。分留物の酸化防止能(1
00℃、18時間でのプライム・スチーム・ラードの過
酸化物価(meq/kg))は、精油を取り除くために蒸気蒸
留の後残存した粉末葉残留物を同様のエタノール抽出す
ることによって得られた抽出物と同等であった。また、
より複雑な溶媒技術によって生産される市販の抽出酸化
防止剤(ローズマリーエキストラクトAR)とも等しい
が、同一レベル(0.03%脂肪/油)で使用されたB
HAよりは低かった。ファイザー社(1988頃)が生
産している市販の製品(ローズマリーディオドライズ
ド)は、ローズマリーを超臨界二酸化炭素で抽出して得
られたオレオレジン分留物を分子分留することによって
色及び風味が改良されている。得られた生成物は、約8
0%のカプリン酸及びカプリル酸トリグリセリド(蒸留
キャリア)を含み、油に対する溶解性が低く、比較的弱
い酸化防止能を有する。
疎水性物質の分留法が、”抽出及び精製のための濃縮ガ
ス(Dense Gases For Extraction and Refining )19
87”でスタール(Stahl )らによって検討された。タ
テオ(Tateo )及びフェリン(Fellin)は”Perfumer a
nd Flavorist、13:48(1988)”で、粉末にさ
れたローズマリーの葉が、300バールの圧力下35℃
で超臨界二酸化炭素によって抽出され、精油を含むロー
ズマリーオレオレジンを除去するような手順について記
載している。次に、抽出後に残る粉末葉の残留物は、エ
チルアルコールで再蒸留、濾過、蒸発及び乾燥されて、
酸化防止剤分留物が得られる。分留物の酸化防止能(1
00℃、18時間でのプライム・スチーム・ラードの過
酸化物価(meq/kg))は、精油を取り除くために蒸気蒸
留の後残存した粉末葉残留物を同様のエタノール抽出す
ることによって得られた抽出物と同等であった。また、
より複雑な溶媒技術によって生産される市販の抽出酸化
防止剤(ローズマリーエキストラクトAR)とも等しい
が、同一レベル(0.03%脂肪/油)で使用されたB
HAよりは低かった。ファイザー社(1988頃)が生
産している市販の製品(ローズマリーディオドライズ
ド)は、ローズマリーを超臨界二酸化炭素で抽出して得
られたオレオレジン分留物を分子分留することによって
色及び風味が改良されている。得られた生成物は、約8
0%のカプリン酸及びカプリル酸トリグリセリド(蒸留
キャリア)を含み、油に対する溶解性が低く、比較的弱
い酸化防止能を有する。
【0009】現在の商業的な国際標準物は、米国特許第
3、950、266号、第4、283、429号、第
4、285、981号、第4、315、947号、第
4、343、823号及び第4、877、635号の下
で生産されるハーバロクスシーズニングタイプ”O”及
び誘導される変性物である。この生成物は、使用率を高
くすると明白なローズマリー風味を示す。
3、950、266号、第4、283、429号、第
4、285、981号、第4、315、947号、第
4、343、823号及び第4、877、635号の下
で生産されるハーバロクスシーズニングタイプ”O”及
び誘導される変性物である。この生成物は、使用率を高
くすると明白なローズマリー風味を示す。
【0010】本発明は、特定の操作条件下で二酸化炭素
を用いる超臨界抽出及び分留を行い、シソ科の家庭用
(domestic)ハーブから改良化天然抽出酸化防止剤を生
産することに関するものである。本発明の新規な点は、
得られた抽出酸化防止剤が、同一原材料から先行技術の
プロセスで生産された抽出物よりも高い酸化防止能を示
すことであるが、これは予期しなかったことである。ロ
ーズマリー及びセージからの抽出物の最適使用レベルは
脂肪/油の0.02%であり、これは少なくとも合成酸
化防止剤BHA/BHT(1:1)と同等の酸化防止保
護をもたらす。抽出物は、脂肪/油に対して充分な溶解
性を示すと共に、推奨レベルでの使用では色、芳香及び
風味に対する寄与が少ない。更に、使用レベルが低いの
で、先行技術のプロセスによって生産される現在利用可
能な製品よりも費用効果が高い。抽出物は有機溶媒を使
用せずに得られる。このプロセスは、好ましい形式で実
行されると、副生成物として高価な精油を同時に提供す
る。これによって、プロセスの経済性が高まる。
を用いる超臨界抽出及び分留を行い、シソ科の家庭用
(domestic)ハーブから改良化天然抽出酸化防止剤を生
産することに関するものである。本発明の新規な点は、
得られた抽出酸化防止剤が、同一原材料から先行技術の
プロセスで生産された抽出物よりも高い酸化防止能を示
すことであるが、これは予期しなかったことである。ロ
ーズマリー及びセージからの抽出物の最適使用レベルは
脂肪/油の0.02%であり、これは少なくとも合成酸
化防止剤BHA/BHT(1:1)と同等の酸化防止保
護をもたらす。抽出物は、脂肪/油に対して充分な溶解
性を示すと共に、推奨レベルでの使用では色、芳香及び
風味に対する寄与が少ない。更に、使用レベルが低いの
で、先行技術のプロセスによって生産される現在利用可
能な製品よりも費用効果が高い。抽出物は有機溶媒を使
用せずに得られる。このプロセスは、好ましい形式で実
行されると、副生成物として高価な精油を同時に提供す
る。これによって、プロセスの経済性が高まる。
【0011】シポー(Chipault)らは、”Food Researc
h 17:46(1952)”及び”Food Technology1
0(5):209(1956)”で、多数の粉末スパイ
ス及びその有機溶媒抽出物が酸化防止能を示し、シソ科
のローズマリー及びセージが最も強い防止能を示すと述
べている。
h 17:46(1952)”及び”Food Technology1
0(5):209(1956)”で、多数の粉末スパイ
ス及びその有機溶媒抽出物が酸化防止能を示し、シソ科
のローズマリー及びセージが最も強い防止能を示すと述
べている。
【0012】ブリースコーン(Brieskorn )らは”J. O
rg. Chem. 29:2293(1964)”で、フェルギ
ノール型のフェノリック・ジテルペニック・ラクトンを
ローズマリー薬草及びサルビア薬草の葉から分離し、カ
ルノソール(carnosol)であると示した。しかしながら後
に、ウェンカート(Wenkert )らが”J. Org. Chem. 3
0:2931(1965)”で、ローズマリー葉の主要
なテルペン構造はカルノシン酸(carnosic acid) であ
り、カルノソールは容易な酸化転化によってカルノシン
酸から人工的に生成された誘導体であると明らかにし
た。1969年、ブリースコーン(Brieskorn )及びド
ムリング(Domling )は”Zeitschrift furLebensmitte
luntersuchung und -forschung 141(1):10
(1969)”で、カルノシン酸及びカルノソールが優
秀な酸化防止剤であること、及びローズマリー及びセー
ジの酸化防止特性は、これらの植物の葉にカルノシン酸
が存在することによって生じるものであることを明らか
にした。カルノシン酸及びカルノソールの酸化防止能
は、合成酸化防止剤BHTと同等であると示された。
rg. Chem. 29:2293(1964)”で、フェルギ
ノール型のフェノリック・ジテルペニック・ラクトンを
ローズマリー薬草及びサルビア薬草の葉から分離し、カ
ルノソール(carnosol)であると示した。しかしながら後
に、ウェンカート(Wenkert )らが”J. Org. Chem. 3
0:2931(1965)”で、ローズマリー葉の主要
なテルペン構造はカルノシン酸(carnosic acid) であ
り、カルノソールは容易な酸化転化によってカルノシン
酸から人工的に生成された誘導体であると明らかにし
た。1969年、ブリースコーン(Brieskorn )及びド
ムリング(Domling )は”Zeitschrift furLebensmitte
luntersuchung und -forschung 141(1):10
(1969)”で、カルノシン酸及びカルノソールが優
秀な酸化防止剤であること、及びローズマリー及びセー
ジの酸化防止特性は、これらの植物の葉にカルノシン酸
が存在することによって生じるものであることを明らか
にした。カルノシン酸及びカルノソールの酸化防止能
は、合成酸化防止剤BHTと同等であると示された。
【0013】重要ではないが構造的に関係のあるさらに
2つの酸化防止剤がローズマリー葉から分離され、同定
された。これらはロスマノール(rosmanol)(ナカタニ
及びイナタニの”Agric. Biol. Chem.45(10):2
385(1981)”、イナタニらの”Agric. Biol. C
hem.46(6):1661(1982)”及びイナタニ
らの”Agric. Biol. Chem.47(3):521(198
3)”)及びロスマリジフェノール(rosmaridiphenol
)(ホーリハン(Houlihan)らの”JOACS 61
(6):1036(1984)”)である。ロスマリジ
フェノールは合成酸化防止剤BHA及びBHTと同等の
酸化防止能を示したが、ロスマノールは4倍の防止能を
示した。
2つの酸化防止剤がローズマリー葉から分離され、同定
された。これらはロスマノール(rosmanol)(ナカタニ
及びイナタニの”Agric. Biol. Chem.45(10):2
385(1981)”、イナタニらの”Agric. Biol. C
hem.46(6):1661(1982)”及びイナタニ
らの”Agric. Biol. Chem.47(3):521(198
3)”)及びロスマリジフェノール(rosmaridiphenol
)(ホーリハン(Houlihan)らの”JOACS 61
(6):1036(1984)”)である。ロスマリジ
フェノールは合成酸化防止剤BHA及びBHTと同等の
酸化防止能を示したが、ロスマノールは4倍の防止能を
示した。
【0014】カルノシン酸、カルノソール、ロスマノー
ル、ロスマリジフェノール、更にカルノシン酸のメチル
エステル化合物(メチルカルノセート)の化学構造は以
下の通りである。
ル、ロスマリジフェノール、更にカルノシン酸のメチル
エステル化合物(メチルカルノセート)の化学構造は以
下の通りである。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0015】好ましい酸化防止特性を有する天然シソ科
ハーブ抽出物とは、天然酸化防止化合物のカルノシン酸
を最高濃度で含有するものである。更に切望されるの
は、食品及び化粧品産業での使用が予定される抽出物
は、例えば有機溶媒(ヘキサン、メタノール及びアセト
ン)のような有害合成化学薬品との前記作用が行われて
はならない。適用の便宜上、好ましい抽出物とは油脂に
可溶なものであり、場合によっては食品用グレードのグ
レーンアルコールに可溶なものである。最も重要なの
は、好ましい抽出物が精油に溶けにくいことである。精
油は、望ましくない風味及び芳香特性をハーブから最終
生成物へ分け与える。
ハーブ抽出物とは、天然酸化防止化合物のカルノシン酸
を最高濃度で含有するものである。更に切望されるの
は、食品及び化粧品産業での使用が予定される抽出物
は、例えば有機溶媒(ヘキサン、メタノール及びアセト
ン)のような有害合成化学薬品との前記作用が行われて
はならない。適用の便宜上、好ましい抽出物とは油脂に
可溶なものであり、場合によっては食品用グレードのグ
レーンアルコールに可溶なものである。最も重要なの
は、好ましい抽出物が精油に溶けにくいことである。精
油は、望ましくない風味及び芳香特性をハーブから最終
生成物へ分け与える。
【0016】先行技術の検討によって、酸化防止特性を
有する現存のシソ化ハーブ抽出物には、多くの欠点があ
ることが明らかになった。その欠点とは以下を含む:望
ましくない有機溶媒との接触、抽出物中の酸化防止化合
物が低濃度になる原因となるシソ科バーブの非選択的抽
出、付加的な処理工程で除去しなければならない望まし
くない精油成分の存在、化学的調製方法の結果としてカ
ルノシン酸から酸化誘導体のカルノソールが形成される
こと、及び、溶解性を高めるため又は蒸留又は分子蒸留
用のキャリアとして作用するため抽出の間にモノ−、ジ
−、及びトリグリセリドが添加されることによって、抽
出物中の酸化防止剤濃度が更に希釈されること。この後
者の希釈は、食品用及び化粧品用グレードのグレーンエ
タノールに対する溶解性を更に抑制する。
有する現存のシソ化ハーブ抽出物には、多くの欠点があ
ることが明らかになった。その欠点とは以下を含む:望
ましくない有機溶媒との接触、抽出物中の酸化防止化合
物が低濃度になる原因となるシソ科バーブの非選択的抽
出、付加的な処理工程で除去しなければならない望まし
くない精油成分の存在、化学的調製方法の結果としてカ
ルノシン酸から酸化誘導体のカルノソールが形成される
こと、及び、溶解性を高めるため又は蒸留又は分子蒸留
用のキャリアとして作用するため抽出の間にモノ−、ジ
−、及びトリグリセリドが添加されることによって、抽
出物中の酸化防止剤濃度が更に希釈されること。この後
者の希釈は、食品用及び化粧品用グレードのグレーンエ
タノールに対する溶解性を更に抑制する。
【0017】米国特許第3、950、266号でチャン
(Chang )は、ローズマリー及びセージの葉を抽出する
ためにエチルエーテル及びメタノールのような有機溶媒
の使用を開示している。抽出物は次に、風味及び芳香成
分である精油を除去するために真空又は分子蒸留を行う
前に、植物油で更に希釈する必要がある。チャンの変形
方法に続いてウー(Wu)らは”JAOCS 59(8):33
9(1982)”で、抽出物中の主要な酸化防止化合物
はカルノソールであり、これは既知のローズマリー及び
セージの抽出酸化防止剤の苦みと比較して味がないこと
を証明した。天然カルノシン酸がプロセスの結果とし
て、誘導カルノソールへ酸化されることが明らかになっ
た。
(Chang )は、ローズマリー及びセージの葉を抽出する
ためにエチルエーテル及びメタノールのような有機溶媒
の使用を開示している。抽出物は次に、風味及び芳香成
分である精油を除去するために真空又は分子蒸留を行う
前に、植物油で更に希釈する必要がある。チャンの変形
方法に続いてウー(Wu)らは”JAOCS 59(8):33
9(1982)”で、抽出物中の主要な酸化防止化合物
はカルノソールであり、これは既知のローズマリー及び
セージの抽出酸化防止剤の苦みと比較して味がないこと
を証明した。天然カルノシン酸がプロセスの結果とし
て、誘導カルノソールへ酸化されることが明らかになっ
た。
【0018】米国特許第4、380、586号でキムラ
は、エタノール/ヘキサン混合物の使用を開示し、一方
スイス特許第672、048、A5号でエスバッチ(Ae
sbach )及びフィリッポシアン(Philippossian )は、
ヘキサンを使用した後残留物のエタノール抽出を行うこ
とについて記載している。イナタニら(同文献198
3)は、同様の手順(ヘキサン/エタノール)を用いて
重要な活性酸化防止成分を発見した。これは、酸化誘導
体カルノソールである
は、エタノール/ヘキサン混合物の使用を開示し、一方
スイス特許第672、048、A5号でエスバッチ(Ae
sbach )及びフィリッポシアン(Philippossian )は、
ヘキサンを使用した後残留物のエタノール抽出を行うこ
とについて記載している。イナタニら(同文献198
3)は、同様の手順(ヘキサン/エタノール)を用いて
重要な活性酸化防止成分を発見した。これは、酸化誘導
体カルノソールである
【0019】米国特許第4、877、635号でトッド
(Todd)は、アセトン又は他の有機溶媒を使用した後、
アセトン不溶性酸化促進剤を除去するために沈澱工程で
アセトンを使用することについて開示している。好適実
施例において、抽出物は処理の間にモノ−、ジ−及びト
リ−グリセリドで50%に希釈される。精油成分を除去
するために、従来通り蒸気蒸留が提唱されている。
(Todd)は、アセトン又は他の有機溶媒を使用した後、
アセトン不溶性酸化促進剤を除去するために沈澱工程で
アセトンを使用することについて開示している。好適実
施例において、抽出物は処理の間にモノ−、ジ−及びト
リ−グリセリドで50%に希釈される。精油成分を除去
するために、従来通り蒸気蒸留が提唱されている。
【0020】米国特許第4、363、823号でキムラ
は、新鮮なハーブ又は予め蒸気蒸留されたハーブをアル
コールで抽出し、次にアルコールを蒸発させてペースト
状の生成物を形成させた。更に沸騰水で処理することに
よって、水に不溶な沈澱物が凝縮され、乾燥される。ア
ルコール溶媒の選択性が低いため、得られた生成物の酸
化防止能は低い。
は、新鮮なハーブ又は予め蒸気蒸留されたハーブをアル
コールで抽出し、次にアルコールを蒸発させてペースト
状の生成物を形成させた。更に沸騰水で処理することに
よって、水に不溶な沈澱物が凝縮され、乾燥される。ア
ルコール溶媒の選択性が低いため、得られた生成物の酸
化防止能は低い。
【0021】米国特許第3、732、111号でバーナ
ー(Berner)は、粉末乾燥スパイスを高温食用油で抽出
し、真空下蒸気によって精油を除去する。その結果、濃
縮することのできない、酸化防止化合物の希釈抽出物が
得られる。生成物はエタノールに不溶である。
ー(Berner)は、粉末乾燥スパイスを高温食用油で抽出
し、真空下蒸気によって精油を除去する。その結果、濃
縮することのできない、酸化防止化合物の希釈抽出物が
得られる。生成物はエタノールに不溶である。
【0022】タテオ(Tateo )及びフェリン(Fellin)
は”Perfumer and Flavorist13:48(1988)”
で、ローズマリー葉から精油を除去するための超臨界二
酸化炭素の使用について記載している。その後残留物は
エタノールで抽出される。抽出物の有効性は、有機溶媒
を用いて調製された市販の抽出物と同等であったが、同
じ使用レベル(0.03%)ではBHTよりも効果が低
かった。
は”Perfumer and Flavorist13:48(1988)”
で、ローズマリー葉から精油を除去するための超臨界二
酸化炭素の使用について記載している。その後残留物は
エタノールで抽出される。抽出物の有効性は、有機溶媒
を用いて調製された市販の抽出物と同等であったが、同
じ使用レベル(0.03%)ではBHTよりも効果が低
かった。
【0023】CAL/ファイザー(Pfizer)(1988
頃)が広告している市販製品(ローズマリーディオドラ
イズド)は、ローズマリーを超臨界二酸化炭素で抽出し
て得られたオレオレジン留分を、次に分子蒸留すること
によって、精油を除去すると共に色及び風味を改良した
ものである。得られた生成物は、約80%のカプリン酸
及びカプリル酸トリグリセリド(蒸留キャリア)を含
み、油に対する溶解性が低く、比較的弱い酸化防止能を
有する。
頃)が広告している市販製品(ローズマリーディオドラ
イズド)は、ローズマリーを超臨界二酸化炭素で抽出し
て得られたオレオレジン留分を、次に分子蒸留すること
によって、精油を除去すると共に色及び風味を改良した
ものである。得られた生成物は、約80%のカプリン酸
及びカプリル酸トリグリセリド(蒸留キャリア)を含
み、油に対する溶解性が低く、比較的弱い酸化防止能を
有する。
【0024】
【発明の概要】本発明のある観点によると、乾燥された
家庭用シソ科ハーブの葉(ローズマリー種、サルビア
種、オレガノ種又はタイム種)が以下の工程に処され
る。 1.葉は、20メッシュよりも細かく粉砕される。好ま
しくは、75%が45メッシュよりも細かくされる。 2.粉末にされた葉は、次に以下の条件下、超臨界流体
二酸化炭素で抽出される: 圧力 : 500〜1000バール 温度 : 90〜110℃ 流体密度: 0.80〜1.00kg/l 3.以下の条件下で、抽出物の約70%から75%が超
臨界流体から沈澱する(酸化防止剤留分): 圧力 : 100〜150バール(好ましくは110〜125バー
ル) 温度 : 40〜100℃(好ましくは75〜85℃) 流体密度: 0.20〜0.40kg/l(好ましくは0.25〜0.35kg
/l) 4.以下の非超臨界条件で、残りの抽出物が沈澱する
(精油留分): 圧力 : 20〜50バール(好ましくは30〜35バール) 温度 : -10〜25℃(好ましくは5〜20℃) 気体密度: <0.15kg/l(好ましくは0.05〜0.10kg/
l)。
家庭用シソ科ハーブの葉(ローズマリー種、サルビア
種、オレガノ種又はタイム種)が以下の工程に処され
る。 1.葉は、20メッシュよりも細かく粉砕される。好ま
しくは、75%が45メッシュよりも細かくされる。 2.粉末にされた葉は、次に以下の条件下、超臨界流体
二酸化炭素で抽出される: 圧力 : 500〜1000バール 温度 : 90〜110℃ 流体密度: 0.80〜1.00kg/l 3.以下の条件下で、抽出物の約70%から75%が超
臨界流体から沈澱する(酸化防止剤留分): 圧力 : 100〜150バール(好ましくは110〜125バー
ル) 温度 : 40〜100℃(好ましくは75〜85℃) 流体密度: 0.20〜0.40kg/l(好ましくは0.25〜0.35kg
/l) 4.以下の非超臨界条件で、残りの抽出物が沈澱する
(精油留分): 圧力 : 20〜50バール(好ましくは30〜35バール) 温度 : -10〜25℃(好ましくは5〜20℃) 気体密度: <0.15kg/l(好ましくは0.05〜0.10kg/
l)。
【0025】プロセスは便宜上、少なくとも1つの抽出
容器と少なくとも2つの分離容器とを有する入手可能な
市販の超臨界流体抽出装置で実行される。例えば、Udhe
GMBH 及びNova Werke AG によって製造された装置であ
る。抽出容器は、350バールの圧力又はそれ以上の圧
力で操作されるように設計されていなければならない。
容器と少なくとも2つの分離容器とを有する入手可能な
市販の超臨界流体抽出装置で実行される。例えば、Udhe
GMBH 及びNova Werke AG によって製造された装置であ
る。抽出容器は、350バールの圧力又はそれ以上の圧
力で操作されるように設計されていなければならない。
【0026】本発明は、上記プロセスで製造することに
よって、性質が改良された家庭用シソ科ハーブ誘導酸化
防止組成物を提供するものである。組成物は有機溶媒と
接触することがなく、且つ、水で蒸留可能な精油の10
0グラム当たりの含有量が5mlよりも少ない。組成物
は、現存のシソ科植物抽出物と比較して酸化防止能が向
上されており、自然に生じる化合物であるカルノシン酸
を30重量%以上含む。組成物は、意図される用途のた
め、食品用グレードの油脂及びグレーンエタノールに可
溶である。
よって、性質が改良された家庭用シソ科ハーブ誘導酸化
防止組成物を提供するものである。組成物は有機溶媒と
接触することがなく、且つ、水で蒸留可能な精油の10
0グラム当たりの含有量が5mlよりも少ない。組成物
は、現存のシソ科植物抽出物と比較して酸化防止能が向
上されており、自然に生じる化合物であるカルノシン酸
を30重量%以上含む。組成物は、意図される用途のた
め、食品用グレードの油脂及びグレーンエタノールに可
溶である。
【0027】組成物は、食品、化粧品及び薬剤製品での
使用に適する。脂肪又は油の0.02〜0.03%のレ
ベルで含有させることによって酸化プロセスが阻止さ
れ、これによって製品の味、香り及び色の存続期間を長
くすることができる。
使用に適する。脂肪又は油の0.02〜0.03%のレ
ベルで含有させることによって酸化プロセスが阻止さ
れ、これによって製品の味、香り及び色の存続期間を長
くすることができる。
【0028】組成物は、直接使用することも出来るし、
満足できるグレードの脂肪、油又はグレーンエタノール
に予め溶解させて使用することも可能である。あるい
は、食用の液体に溶解又は分散して用いてもよい。組成
物は部分的に色抜きされた形で使用することもできる。
満足できるグレードの脂肪、油又はグレーンエタノール
に予め溶解させて使用することも可能である。あるい
は、食用の液体に溶解又は分散して用いてもよい。組成
物は部分的に色抜きされた形で使用することもできる。
【0029】組成物がプライム・スチーム・ラードに
0.02%のレベルで溶解され、ゆるく蓋をされた容器
内で100℃で18時間定温に保たれると、ラードの過
酸化物価は、本発明の組成物の代わりに0.02%のB
HA/BHT(1:1)を含む試料を同一条件で処理し
た場合の過酸化物価よりも典型的に大きくはならない。
0.02%のレベルで溶解され、ゆるく蓋をされた容器
内で100℃で18時間定温に保たれると、ラードの過
酸化物価は、本発明の組成物の代わりに0.02%のB
HA/BHT(1:1)を含む試料を同一条件で処理し
た場合の過酸化物価よりも典型的に大きくはならない。
【0030】組成物は、異種のシソ科植物の抽出物から
処方され、上述の酸化防止能を満足する天然酸化防止剤
含有量に関して規格化されることができる。
処方され、上述の酸化防止能を満足する天然酸化防止剤
含有量に関して規格化されることができる。
【0031】
【実施例】本発明はハーブから酸化防止物質を抽出する
ためのプロセスであり、物質を有害かもしれない溶媒、
蒸留キャリア又は他の添加剤で汚染することなく物質の
酸化防止力を保持するように行われる。本発明のプロセ
スで得られた酸化防止剤は、満足できる酸化防止効果を
与えるために必要とされる0.01〜0.05%のレベ
ルで、油脂に容易に溶解する。またプロセスは、処理さ
れた油脂へ風味、芳香又は色を加えない物質を生成す
る。
ためのプロセスであり、物質を有害かもしれない溶媒、
蒸留キャリア又は他の添加剤で汚染することなく物質の
酸化防止力を保持するように行われる。本発明のプロセ
スで得られた酸化防止剤は、満足できる酸化防止効果を
与えるために必要とされる0.01〜0.05%のレベ
ルで、油脂に容易に溶解する。またプロセスは、処理さ
れた油脂へ風味、芳香又は色を加えない物質を生成す
る。
【0032】商業上有用な抽出酸化防止剤は、シソ科の
家庭用ハーブから得られることが判っている。このハー
ブは、ローズマリー(ローズマリー種)、セージ(サル
ビア種)、オレガノ(オレガノ種)及びタイム(タイム
種)を含む。本発明によると、乾燥されたシソ科ハーブ
の葉は粉砕され、少なくとも約350バールの高圧下3
1℃から120℃の温度で、超臨界流体二酸化炭素によ
って抽出される。好ましくは最適量の酸化防止剤が約1
時間以内に抽出されるような速度で、抽出は進行する。
家庭用ハーブから得られることが判っている。このハー
ブは、ローズマリー(ローズマリー種)、セージ(サル
ビア種)、オレガノ(オレガノ種)及びタイム(タイム
種)を含む。本発明によると、乾燥されたシソ科ハーブ
の葉は粉砕され、少なくとも約350バールの高圧下3
1℃から120℃の温度で、超臨界流体二酸化炭素によ
って抽出される。好ましくは最適量の酸化防止剤が約1
時間以内に抽出されるような速度で、抽出は進行する。
【0033】気体はそれぞれ、臨界圧力(Pc )及び臨
界温度(Tc )を有し、それより上では超臨界流体状態
が達成される。このような超臨界流体の溶媒特性は、流
体密度の複合関数、また温度及び圧力の複合関数である
ことが判っている。従って、超臨界流体の温度及び圧力
を変化させることによって、抽出及び沈澱が実行され
る。二酸化炭素は優れた溶媒特性を有すると共に、化学
反応性及び毒性が低く、可燃性でない、また安価であり
容易にリサイクル可能である、更に沈澱物中に望ましく
ない残留物を残さない等の理由から、超臨界流体抽出に
おいて使用するのに特に有利な気体であることが証明さ
れている。二酸化炭素は、Pc が73.8バール、Tc
が31.1℃、並びにPc 及びTc における密度が0.
468 g/cc である。
界温度(Tc )を有し、それより上では超臨界流体状態
が達成される。このような超臨界流体の溶媒特性は、流
体密度の複合関数、また温度及び圧力の複合関数である
ことが判っている。従って、超臨界流体の温度及び圧力
を変化させることによって、抽出及び沈澱が実行され
る。二酸化炭素は優れた溶媒特性を有すると共に、化学
反応性及び毒性が低く、可燃性でない、また安価であり
容易にリサイクル可能である、更に沈澱物中に望ましく
ない残留物を残さない等の理由から、超臨界流体抽出に
おいて使用するのに特に有利な気体であることが証明さ
れている。二酸化炭素は、Pc が73.8バール、Tc
が31.1℃、並びにPc 及びTc における密度が0.
468 g/cc である。
【0034】抽出された酸化防止剤及び他の物質を含む
超臨界流体二酸化炭素は、酸化防止物質を凝縮する第1
沈澱工程が行われる。第1の沈澱は、抽出工程と比べて
減圧条件、例えば100〜150バールの条件下で生じ
る。ただし、二酸化炭素がその超臨界流体状態を保持す
ることのできる条件でなければならない。
超臨界流体二酸化炭素は、酸化防止物質を凝縮する第1
沈澱工程が行われる。第1の沈澱は、抽出工程と比べて
減圧条件、例えば100〜150バールの条件下で生じ
る。ただし、二酸化炭素がその超臨界流体状態を保持す
ることのできる条件でなければならない。
【0035】精油のような商業上高価な物質が、第2沈
澱工程で付加的に凝縮される。ここで二酸化炭素の圧力
及び温度は、超臨界でない条件まで低減される。第2沈
澱工程で気化した二酸化炭素ガスは、好ましくは本発明
のプロセスの抽出工程へリサイクルされる。
澱工程で付加的に凝縮される。ここで二酸化炭素の圧力
及び温度は、超臨界でない条件まで低減される。第2沈
澱工程で気化した二酸化炭素ガスは、好ましくは本発明
のプロセスの抽出工程へリサイクルされる。
【0036】好ましくは本発明のプロセスは、入手可能
な市販の加圧抽出装置で実行される。超臨界流体抽出の
基本技術は周知である。実はこの技術は、望ましい抽出
効率を達成するためにはプロパン又はエタノールのよう
な共溶媒又はエントレイナーが通常必要とされ、超臨界
二酸化炭素は純粋な状態では充分優れた溶媒ではないと
教示している。
な市販の加圧抽出装置で実行される。超臨界流体抽出の
基本技術は周知である。実はこの技術は、望ましい抽出
効率を達成するためにはプロパン又はエタノールのよう
な共溶媒又はエントレイナーが通常必要とされ、超臨界
二酸化炭素は純粋な状態では充分優れた溶媒ではないと
教示している。
【0037】好ましい出発物質は乾燥されたシソ科植物
の粉末葉であるが、原材料は、蒸気蒸留、臨界以下の二
酸化炭素又は350バールより低い圧力条件下での超臨
界二酸化炭素によって、シソ科植物の粉末葉から精油を
先に抽出した残留物も含む。抽出圧力が350バールか
ら1000バールへ高くなるにつれて、超臨界流体二酸
化炭素による酸化防止剤抽出の収量及び速度は、抽出物
の酸化防止能を低減することなく増大する。350バー
ル以下の圧力での抽出の収量及び速度は減少し、プロセ
スは経済的ではなくなる。抽出圧力の好ましい範囲は5
00〜1000バールであり、抽出の最適な収量及び速
度を得ることができる。
の粉末葉であるが、原材料は、蒸気蒸留、臨界以下の二
酸化炭素又は350バールより低い圧力条件下での超臨
界二酸化炭素によって、シソ科植物の粉末葉から精油を
先に抽出した残留物も含む。抽出圧力が350バールか
ら1000バールへ高くなるにつれて、超臨界流体二酸
化炭素による酸化防止剤抽出の収量及び速度は、抽出物
の酸化防止能を低減することなく増大する。350バー
ル以下の圧力での抽出の収量及び速度は減少し、プロセ
スは経済的ではなくなる。抽出圧力の好ましい範囲は5
00〜1000バールであり、抽出の最適な収量及び速
度を得ることができる。
【0038】本発明に従う酸化防止剤抽出の収量及び速
度は、抽出温度が31℃から120℃の範囲で上昇する
につれて、酸化防止能を低減することなく増大する。し
かしながら抽出温度が110℃よりも遙かに高いと、抽
出された成分及び残留物の両方が熱によってダメージを
受ける。好ましい抽出温度範囲は90〜110℃であ
り、最適な抽出収量及び速度はこの範囲で得られること
が明らかになった。
度は、抽出温度が31℃から120℃の範囲で上昇する
につれて、酸化防止能を低減することなく増大する。し
かしながら抽出温度が110℃よりも遙かに高いと、抽
出された成分及び残留物の両方が熱によってダメージを
受ける。好ましい抽出温度範囲は90〜110℃であ
り、最適な抽出収量及び速度はこの範囲で得られること
が明らかになった。
【0039】好ましくは、本発明のプロセスで使用され
る超臨界流体は、エタノール又はプロパン等の共溶媒を
添加しない二酸化炭素である。このような共溶媒は抽出
酸化防止剤の収量を増大するが非選択的なので、得られ
た抽出物の酸化防止能は純粋な二酸化炭素で抽出された
酸化防止剤と比較して低減する。
る超臨界流体は、エタノール又はプロパン等の共溶媒を
添加しない二酸化炭素である。このような共溶媒は抽出
酸化防止剤の収量を増大するが非選択的なので、得られ
た抽出物の酸化防止能は純粋な二酸化炭素で抽出された
酸化防止剤と比較して低減する。
【0040】本発明の驚くべき結果は、このプロセスの
条件下で純粋な二酸化炭素を使用した結果、合成酸化防
止剤BHA及びBHTに匹敵する酸化防止能を有する酸
化防止物質が抽出されたことである。本プロセスでは純
粋な二酸化炭素が使用されるので、得られた抽出酸化防
止剤には望ましくない汚染物質が存在しない。
条件下で純粋な二酸化炭素を使用した結果、合成酸化防
止剤BHA及びBHTに匹敵する酸化防止能を有する酸
化防止物質が抽出されたことである。本プロセスでは純
粋な二酸化炭素が使用されるので、得られた抽出酸化防
止剤には望ましくない汚染物質が存在しない。
【0041】その上に、酸化防止剤の沈澱条件によっ
て、酸化防止成分を精油から実質的に分離することがで
きる。従って本発明によって得られた酸化防止剤は、望
ましくない風味または芳香を与えることなく、食品及び
化粧品へ添加することができる。
て、酸化防止成分を精油から実質的に分離することがで
きる。従って本発明によって得られた酸化防止剤は、望
ましくない風味または芳香を与えることなく、食品及び
化粧品へ添加することができる。
【0042】本発明に準じて得られた抽出酸化防止剤
は、周囲温度で樹脂特性を示し、−18℃又はそれより
低い温度で細粉へ粉砕されて、食品、化粧品及びヘルス
ケア製品へ混入するために、食品用グレードの動物性又
は植物性油脂に溶解又は分散される。代わりに、このよ
うな粉体が製品へ直接混入されてもよい。
は、周囲温度で樹脂特性を示し、−18℃又はそれより
低い温度で細粉へ粉砕されて、食品、化粧品及びヘルス
ケア製品へ混入するために、食品用グレードの動物性又
は植物性油脂に溶解又は分散される。代わりに、このよ
うな粉体が製品へ直接混入されてもよい。
【0043】本発明のプロセスによって得られた抽出酸
化防止剤の油でない溶液は、抽出物をエタノール(例え
ば95%エチルアルコール)に溶解し、不溶性残査を濾
過して取り除くことによって調製される。このエタノー
ル臭は、ある適用例では油又は脂肪キャリアよりも好ま
れる。
化防止剤の油でない溶液は、抽出物をエタノール(例え
ば95%エチルアルコール)に溶解し、不溶性残査を濾
過して取り除くことによって調製される。このエタノー
ル臭は、ある適用例では油又は脂肪キャリアよりも好ま
れる。
【0044】本発明のプロセスによってローズマリー薬
草及びサルビア薬草から得られた抽出酸化防止剤は、油
脂の0.02%で使用されたとき、少なくとも合成酸化
防止剤BHA/BHT(1:1)と同等の酸化防止能を
示す。また、他の市販の天然酸化防止剤よりも酸化防止
強度が優れている。
草及びサルビア薬草から得られた抽出酸化防止剤は、油
脂の0.02%で使用されたとき、少なくとも合成酸化
防止剤BHA/BHT(1:1)と同等の酸化防止能を
示す。また、他の市販の天然酸化防止剤よりも酸化防止
強度が優れている。
【0045】本発明は、以下の実例を参照することによ
ってより完全に理解することができるであろう。しかし
ながら、これらの実例は単に本発明の具体例を説明する
ためのものに過ぎず、発明の範囲を制限するものと解釈
されてはならない。
ってより完全に理解することができるであろう。しかし
ながら、これらの実例は単に本発明の具体例を説明する
ためのものに過ぎず、発明の範囲を制限するものと解釈
されてはならない。
【0046】 例1 実例で使用された原材料は以下の家庭用バーブの市販試
料を含む: ローズマリー(スペイン産) R.officinali
s セージ(アルバニア産) S.officinali
s セージ(ギリシャ産) S.triloba オレガノ(ギリシャ産) O.vulgare タイム(フランス産) T.vulgaris
料を含む: ローズマリー(スペイン産) R.officinali
s セージ(アルバニア産) S.officinali
s セージ(ギリシャ産) S.triloba オレガノ(ギリシャ産) O.vulgare タイム(フランス産) T.vulgaris
【0047】これらの材料は、25kgから100kg
の単位量で、”完全な葉(ホールリーフ)”の状態で、
通常のスパイス通商手段によって購入した。葉を抽出す
る前に、ハンマミル(フィッツミルモデルD−6)で0
030番のスクリーンを一度通過させた。粉砕の間、得
られた粉末葉が−20℃よりも低い温度に保たれるのに
充分な速度で液体窒素を粉砕チャンバへ注入した。ミル
から出てきた粉末葉は、表1に示される粒子サイズ分布
特性を有する非常に細かい粉末であった。
の単位量で、”完全な葉(ホールリーフ)”の状態で、
通常のスパイス通商手段によって購入した。葉を抽出す
る前に、ハンマミル(フィッツミルモデルD−6)で0
030番のスクリーンを一度通過させた。粉砕の間、得
られた粉末葉が−20℃よりも低い温度に保たれるのに
充分な速度で液体窒素を粉砕チャンバへ注入した。ミル
から出てきた粉末葉は、表1に示される粒子サイズ分布
特性を有する非常に細かい粉末であった。
【0048】表1の数値は、粒子の約75%が45メッ
シュスクリーンを通過できる細粉を生産するためにこの
粉砕手順が充分であることを示している。これによっ
て、超臨界流体溶媒での抽出効率を高めることができ
る。次に粉末葉材料の試料について、全エーテル抽出、
(AOCS公定法Bc3−49)、精油(ASTA公定
法5.0)及び水分(AOCS公定法Fla−44)の
実験室分析を行った。分析結果を表2に示す。数値は、
全ての原材料が平均品質の市販ハーブと一致する組成特
性を有することを示している。特に精油レベルは、液体
窒素下での粉砕が粉砕プロセスの間に発生する熱によっ
て揮発性物質を損失しないことを示している。
シュスクリーンを通過できる細粉を生産するためにこの
粉砕手順が充分であることを示している。これによっ
て、超臨界流体溶媒での抽出効率を高めることができ
る。次に粉末葉材料の試料について、全エーテル抽出、
(AOCS公定法Bc3−49)、精油(ASTA公定
法5.0)及び水分(AOCS公定法Fla−44)の
実験室分析を行った。分析結果を表2に示す。数値は、
全ての原材料が平均品質の市販ハーブと一致する組成特
性を有することを示している。特に精油レベルは、液体
窒素下での粉砕が粉砕プロセスの間に発生する熱によっ
て揮発性物質を損失しないことを示している。
【0049】 例2 例1の手順に従って粉砕された5つの原材料のそれぞれ
約1.25 kg の試料を、Udhe GMBH 製造のパイロット
超臨界装置で抽出した。この装置は各容量が4リットル
である2つの抽出容器と1つの分離容器を含み、選択に
よって1つの抽出器と2つの分離器としての系を構成す
ることができる。始めに試料を、タテオらの”Perfumer
and Flavorist、13:48(1988)”に従って、
流速45kg/hr の二酸化炭素によって300〜350バ
ール、35〜40℃で、CO2 :原料比が24:1(ロ
ーズマリー及びセージ)又は12:1(オレガノ及びタ
イム)となるのに充分な時間(通常30〜60分)抽出
した。抽出物は30バール、5℃で分離容器内に沈澱
し、抽出物100 gm 当たり50mlより多い精油を含有
する緑茶色系の液状抽出物として回収された。この抽出
物は、”300バール抽出物”である。300バール抽
出後に残存した粉末ハーブ残留物を次に、流速45kg/h
r の二酸化炭素によって500バール、40℃でC
O2 :原料比が32:1(ローズマリー及びセージ)又
は12:1(オレガノ及びタイム)となるのに充分な時
間(30〜60分)再抽出した。抽出物は50バール、
35℃で分離容器内に沈澱し、明るい緑がかった茶色系
の固体から半固体状の樹脂材料として回収された。これ
は、80℃で溶解して粘性液体になる。この抽出物は”
500バール抽出物”である。300バール及び500
バール抽出後に残存した残留物試料を、次に実験室で9
5%エチルアルコールによって抽出した(ソックスレー
抽出)。次に、全ての抽出物の酸化防止能を促進貯蔵試
験によって測定した。この試験では、抽出物をプライム
・スチーム・ラードに0.03%のレベルで溶解し、ゆ
るく蓋をされたびん内で実験室オーブンで100℃、1
8時間定温に保った。酸化防止剤を添加しないラードと
0.03%のBHA/BHT(1:1)を加えたラード
から成る2つのコントロール試料を同様の条件下に置い
た。温置期間の完了後、試料の過酸化物価(meq/kg)を
測定した(AOAC法28.025/28.026 )。酸化防止能試験の
結果を表3に示す。 コントロール ラード前処理 = 0.5 コントロールラード = 27.2 BHA/BHT(1:1)= 1.8
約1.25 kg の試料を、Udhe GMBH 製造のパイロット
超臨界装置で抽出した。この装置は各容量が4リットル
である2つの抽出容器と1つの分離容器を含み、選択に
よって1つの抽出器と2つの分離器としての系を構成す
ることができる。始めに試料を、タテオらの”Perfumer
and Flavorist、13:48(1988)”に従って、
流速45kg/hr の二酸化炭素によって300〜350バ
ール、35〜40℃で、CO2 :原料比が24:1(ロ
ーズマリー及びセージ)又は12:1(オレガノ及びタ
イム)となるのに充分な時間(通常30〜60分)抽出
した。抽出物は30バール、5℃で分離容器内に沈澱
し、抽出物100 gm 当たり50mlより多い精油を含有
する緑茶色系の液状抽出物として回収された。この抽出
物は、”300バール抽出物”である。300バール抽
出後に残存した粉末ハーブ残留物を次に、流速45kg/h
r の二酸化炭素によって500バール、40℃でC
O2 :原料比が32:1(ローズマリー及びセージ)又
は12:1(オレガノ及びタイム)となるのに充分な時
間(30〜60分)再抽出した。抽出物は50バール、
35℃で分離容器内に沈澱し、明るい緑がかった茶色系
の固体から半固体状の樹脂材料として回収された。これ
は、80℃で溶解して粘性液体になる。この抽出物は”
500バール抽出物”である。300バール及び500
バール抽出後に残存した残留物試料を、次に実験室で9
5%エチルアルコールによって抽出した(ソックスレー
抽出)。次に、全ての抽出物の酸化防止能を促進貯蔵試
験によって測定した。この試験では、抽出物をプライム
・スチーム・ラードに0.03%のレベルで溶解し、ゆ
るく蓋をされたびん内で実験室オーブンで100℃、1
8時間定温に保った。酸化防止剤を添加しないラードと
0.03%のBHA/BHT(1:1)を加えたラード
から成る2つのコントロール試料を同様の条件下に置い
た。温置期間の完了後、試料の過酸化物価(meq/kg)を
測定した(AOAC法28.025/28.026 )。酸化防止能試験の
結果を表3に示す。 コントロール ラード前処理 = 0.5 コントロールラード = 27.2 BHA/BHT(1:1)= 1.8
【0050】300バール残留物のエタノール抽出物
(EE 300 RES. )は、タテオら(1988)によってロ
ーズマリーとして示されたように、適度に優れた酸化防
止特性を有するが、同一レベルで使用されたときに合成
酸化防止剤BHA/BHTほど強い酸化防止能は示さな
い。500バールでの超臨界抽出物(500 EXT.)がエタ
ノール抽出物よりも優れた特性を有するものであったこ
とは、新規な且つ予期しなかった結果である。R.offi
cinalis 及びS.officinalis の場合、500バール抽
出物は少なくともBHA/BHT(1:1)と同等の酸
化防止能を示す。S.triloba 、O.vulgare 及びT.
vulgarisの場合はやや劣る。500バール残留物のエタ
ノール抽出物(EE 500 RES. )の酸化防止能は低減して
おり、これは、500バール抽出物が活性酸化防止化合
物の多くを取り除いたことを示す。350から500バ
ールの間での超臨界二酸化炭素抽出によって得られた抽
出物の酸化防止能の最高レベルは、すばらしいものであ
る。500バール抽出物の酸化防止強度の相対順位は、
セージ>ローズマリー>タイム>オレガノであり、既知
の粉末ハーブの相対酸化防止強度を反映している(シポ
ー(Chipault)ら、1956)。
(EE 300 RES. )は、タテオら(1988)によってロ
ーズマリーとして示されたように、適度に優れた酸化防
止特性を有するが、同一レベルで使用されたときに合成
酸化防止剤BHA/BHTほど強い酸化防止能は示さな
い。500バールでの超臨界抽出物(500 EXT.)がエタ
ノール抽出物よりも優れた特性を有するものであったこ
とは、新規な且つ予期しなかった結果である。R.offi
cinalis 及びS.officinalis の場合、500バール抽
出物は少なくともBHA/BHT(1:1)と同等の酸
化防止能を示す。S.triloba 、O.vulgare 及びT.
vulgarisの場合はやや劣る。500バール残留物のエタ
ノール抽出物(EE 500 RES. )の酸化防止能は低減して
おり、これは、500バール抽出物が活性酸化防止化合
物の多くを取り除いたことを示す。350から500バ
ールの間での超臨界二酸化炭素抽出によって得られた抽
出物の酸化防止能の最高レベルは、すばらしいものであ
る。500バール抽出物の酸化防止強度の相対順位は、
セージ>ローズマリー>タイム>オレガノであり、既知
の粉末ハーブの相対酸化防止強度を反映している(シポ
ー(Chipault)ら、1956)。
【0051】 例3 5つの原材料それぞれ約1.25 kg の試料を例1の手
順に従って粉砕し、例2に記載された1つの抽出器/2
つの分離器構成を有する装置で抽出した。これら3つの
容器の圧力及び温度パラメータを表4に示す。
順に従って粉砕し、例2に記載された1つの抽出器/2
つの分離器構成を有する装置で抽出した。これら3つの
容器の圧力及び温度パラメータを表4に示す。
【0052】二酸化炭素の流速は45 kg/hrであり、C
O2 :原料比を32:1(ローズマリー及びセージ)又
は12:1(オレガノ及びタイム)とした。抽出酸化防
止剤は、明るい緑がかった茶色の固体から半固体状の残
留物質として第1分離器から回収された。精油抽出物
は、緑がかった茶色の芳香族液状油と水との混合物とし
て第2分離器から回収された。次にこの混合物を遠心分
離によって水と油を分離させた後、デカンテーションに
よって油分を取り出した。分留物の精油含有量を例1の
方法によって測定し、0.03%使用における抽出酸化
防止剤の活性を例2の方法によって測定した。測定結果
を表5に示す。これは、好適なプロセス能力によって、
揮発性油の含有量が80ml/100gmより多い高品質な
精油と、酸化防止能において合成酸化防止剤BHA及び
BHTに匹敵する(ローズマリー及びセージの場合)と
共に揮発性の芳香及び風味成分の含有量が5ml/100
gmより少ない天然抽出酸化防止剤とを同時に生成できる
ことが証明される。表4で与えられた好適な操作パラメ
ータの結果、両生成物の収率が経済的に採算の取れるも
のとなった。 コントロール ラード前処理 = 0.5 コントロールラード = 33.7 BHA/BHT(1:1)= 1.9
O2 :原料比を32:1(ローズマリー及びセージ)又
は12:1(オレガノ及びタイム)とした。抽出酸化防
止剤は、明るい緑がかった茶色の固体から半固体状の残
留物質として第1分離器から回収された。精油抽出物
は、緑がかった茶色の芳香族液状油と水との混合物とし
て第2分離器から回収された。次にこの混合物を遠心分
離によって水と油を分離させた後、デカンテーションに
よって油分を取り出した。分留物の精油含有量を例1の
方法によって測定し、0.03%使用における抽出酸化
防止剤の活性を例2の方法によって測定した。測定結果
を表5に示す。これは、好適なプロセス能力によって、
揮発性油の含有量が80ml/100gmより多い高品質な
精油と、酸化防止能において合成酸化防止剤BHA及び
BHTに匹敵する(ローズマリー及びセージの場合)と
共に揮発性の芳香及び風味成分の含有量が5ml/100
gmより少ない天然抽出酸化防止剤とを同時に生成できる
ことが証明される。表4で与えられた好適な操作パラメ
ータの結果、両生成物の収率が経済的に採算の取れるも
のとなった。 コントロール ラード前処理 = 0.5 コントロールラード = 33.7 BHA/BHT(1:1)= 1.9
【0053】 例4 例3の方法によって調製されたそれぞれ5グラムのロー
ズマリー及びセージの抽出酸化防止剤を、溶解性を促進
するために85℃に加熱された精製カノーラ油(Canola
oil)90グラムに溶解した。抽出物は油にたやすく溶
解し、シソ科酸化防止剤の10%油溶液(”ラベックス
(Labex )”)を得ることができた。次に3つ市販の天
然酸化防止剤(ハーバロクスタイプ”O”、スパイスエ
キストラクトAR、フレーバーガードI)及び合成酸化
防止混合物BHA/BHT(1:1)と酸化防止能を比
較するために、ラベックス溶液の試験を行った。試験方
法は例2の方法であり、使用レベル0.01%、0.0
2%、0.03%及び0.05%で試験した。この使用
レベルは活性成分(ラベックス、BHA/BHT(1:
1))に基づくもの、又は”そのままの状態”(市販酸
化防止剤)に基づくものである。結果を図1に示す。図
1から明らかなように、ローズマリー及びセージ抽出物
の1:1混合物は、0.02%(10%油溶液の0.0
2%)の使用率で最適な活性を示した。これは、BHA
/BHT(1:1)と同等であり、全てのレベルで市販
の酸化防止剤より優れている。
ズマリー及びセージの抽出酸化防止剤を、溶解性を促進
するために85℃に加熱された精製カノーラ油(Canola
oil)90グラムに溶解した。抽出物は油にたやすく溶
解し、シソ科酸化防止剤の10%油溶液(”ラベックス
(Labex )”)を得ることができた。次に3つ市販の天
然酸化防止剤(ハーバロクスタイプ”O”、スパイスエ
キストラクトAR、フレーバーガードI)及び合成酸化
防止混合物BHA/BHT(1:1)と酸化防止能を比
較するために、ラベックス溶液の試験を行った。試験方
法は例2の方法であり、使用レベル0.01%、0.0
2%、0.03%及び0.05%で試験した。この使用
レベルは活性成分(ラベックス、BHA/BHT(1:
1))に基づくもの、又は”そのままの状態”(市販酸
化防止剤)に基づくものである。結果を図1に示す。図
1から明らかなように、ローズマリー及びセージ抽出物
の1:1混合物は、0.02%(10%油溶液の0.0
2%)の使用率で最適な活性を示した。これは、BHA
/BHT(1:1)と同等であり、全てのレベルで市販
の酸化防止剤より優れている。
【0054】 例5 例2の手順の変形によって、例4で調製されたラベック
ス溶液を市販の天然酸化防止標準物(ハーバロクスタイ
プ”O”)及び市販の合成酸化防止剤標準物(テノック
ス(Tenox )4)と比較して相対酸化防止強度の試験を
行った。全ての試料が過酸化物価20 meq/kg に達する
まで、オーブン処理時間を延長した。この値は、ラード
の官能検出可能な酸敗レベルとして容認できる値であ
る。20 meq/kg レベルを超えるまで、毎日1回過酸化
物価を測定した。使用レベルは、0.05%(テノック
ス4)、0.03、0.05及び0.10%(ハーバロ
クス)及び0.30、0.50及び1.00%(ラベッ
クス、0.03、0.05及び0.10%の活性成分に
等しい)である。結果を図2に示す。これは明らかに、
ローズマリー/セージ天然抽出酸化防止剤が優れている
ことを証明している。0.30%(0.03%の活性成
分)のラベックスの油溶液は、0.03%のハーバロク
スと比較して、過酸化物価20 meq/kg へ達するのに長
い温置時間を示した。0.50%及び1.00%(0.
05及び0.10%の活性成分)のラベックスは、0.
05及び0.10%のハーバロクス並びに0.05%の
テノックスよりも明らかに長期間の保護を与える結果と
なった。
ス溶液を市販の天然酸化防止標準物(ハーバロクスタイ
プ”O”)及び市販の合成酸化防止剤標準物(テノック
ス(Tenox )4)と比較して相対酸化防止強度の試験を
行った。全ての試料が過酸化物価20 meq/kg に達する
まで、オーブン処理時間を延長した。この値は、ラード
の官能検出可能な酸敗レベルとして容認できる値であ
る。20 meq/kg レベルを超えるまで、毎日1回過酸化
物価を測定した。使用レベルは、0.05%(テノック
ス4)、0.03、0.05及び0.10%(ハーバロ
クス)及び0.30、0.50及び1.00%(ラベッ
クス、0.03、0.05及び0.10%の活性成分に
等しい)である。結果を図2に示す。これは明らかに、
ローズマリー/セージ天然抽出酸化防止剤が優れている
ことを証明している。0.30%(0.03%の活性成
分)のラベックスの油溶液は、0.03%のハーバロク
スと比較して、過酸化物価20 meq/kg へ達するのに長
い温置時間を示した。0.50%及び1.00%(0.
05及び0.10%の活性成分)のラベックスは、0.
05及び0.10%のハーバロクス並びに0.05%の
テノックスよりも明らかに長期間の保護を与える結果と
なった。
【0055】3つの50ポンド(約23キログラム)バ
ッチの牛肉/豚肉ソーセージを商業的設備で製造した。
バインダーの添加物は、各バッチ毎に以下のように処方
した。 バッチ1:コントロール −−− 標準的な市販のバイ
ンダー(酸化防止剤を含まない) バッチ2:エリソベイト −−− 最終製品の0.03
%でエリソベイトナトリウム(sodium erythorbate)を
含む標準的なバインダー バッチ3:処理 −−− 最終製品の0.03
%で、例2のプロセスによって生産されたローズマリー
酸化防止剤を含む標準的なバインダー
ッチの牛肉/豚肉ソーセージを商業的設備で製造した。
バインダーの添加物は、各バッチ毎に以下のように処方
した。 バッチ1:コントロール −−− 標準的な市販のバイ
ンダー(酸化防止剤を含まない) バッチ2:エリソベイト −−− 最終製品の0.03
%でエリソベイトナトリウム(sodium erythorbate)を
含む標準的なバインダー バッチ3:処理 −−− 最終製品の0.03
%で、例2のプロセスによって生産されたローズマリー
酸化防止剤を含む標準的なバインダー
【0056】ローズマリー抽出酸化防止剤は容易にバイ
ンダーの塩含有物上に被覆され、他のバインダー成分と
混合される。ソーセージを4℃で7日間貯蔵した後、試
料のソーセージから脂肪をジクロロメタンで抽出し、例
2の方法に従って、100℃で18時間促進貯蔵を行っ
た。その結果の過酸化物価を表6に示す。これは明らか
に、抽出酸化防止剤を食品へ混入して、貯蔵の間、活性
を保持することが可能であると証明している。
ンダーの塩含有物上に被覆され、他のバインダー成分と
混合される。ソーセージを4℃で7日間貯蔵した後、試
料のソーセージから脂肪をジクロロメタンで抽出し、例
2の方法に従って、100℃で18時間促進貯蔵を行っ
た。その結果の過酸化物価を表6に示す。これは明らか
に、抽出酸化防止剤を食品へ混入して、貯蔵の間、活性
を保持することが可能であると証明している。
【0057】 例7 例2の方法によって生成されたローズマリー抽出酸化防
止剤を、市販の精製カノーラ植物油及び市販のマーガリ
ン(キャンブラ(Canbra)の”ウェスト(West)”ブラ
ンド)へ、温度85℃、0.03及び0.10%のレベ
ルで混合した。酸化防止剤を含まないコントロール試料
及び0.03及び0.10%でBHA/BHT(1:
1)を含む試料も調製した。例2の方法に従って、試料
を100℃で18時間温置した。その結果の過酸化物価
を表7に示す。これは、両方のレベルにおいて、ローズ
マリー抽出酸化防止剤がBHA/BHT(1:1)より
も酸化から製品を保護することに関して効果的であるこ
とを証明している。
止剤を、市販の精製カノーラ植物油及び市販のマーガリ
ン(キャンブラ(Canbra)の”ウェスト(West)”ブラ
ンド)へ、温度85℃、0.03及び0.10%のレベ
ルで混合した。酸化防止剤を含まないコントロール試料
及び0.03及び0.10%でBHA/BHT(1:
1)を含む試料も調製した。例2の方法に従って、試料
を100℃で18時間温置した。その結果の過酸化物価
を表7に示す。これは、両方のレベルにおいて、ローズ
マリー抽出酸化防止剤がBHA/BHT(1:1)より
も酸化から製品を保護することに関して効果的であるこ
とを証明している。
【0058】 例8 例3の方法によって生成されたセージ(S. officinali
s)抽出酸化防止剤40グラムと、例3の方法によって
生成されたローズマリー抽出酸化防止剤15グラムとを
加えたものを、抽出酸化防止剤の溶解性を促進するため
に85℃へ加熱された精製カノーラ油100グラムに拡
散させた。次に油溶液を調理済冷凍チキンカツレツの生
産で使用される市販の調味肉バインダー(UFL 食品番号
EE820 )へ添加した。脂肪含有量20%の骨無しチキン
550kgをそれぞれ使用して2バッチのカツレツを製造
した。一方のバッチは標準のバインダーを含み(コント
ロール)、他方のバッチ(処理)は、酸化防止剤の油溶
液がバインダーの塩成分上へ被覆されることによって添
加された標準バインダーを含む。肉の0.01%又は脂
肪の0.05%の比率でローズマリー/セージ抽出酸化
防止剤を製品へ添加した。得られた調理済カツレツを気
密ラップにパックし、4℃で貯蔵した。週1回の基準で
各バッチから2つの試料を無作為に取り出し、カクダ
(Kakuda)らのTBA方法(JAOCS July:773、1981)に
よって各試料の酸化腐敗臭で成される測定を行った。結
果を図3に示す。14日迄は2つのグループ間のTBA
価(TBA value )の平均差異は、5%レベル及びその後
は1%レベルであった。4週間の貯蔵の後、処理カツレ
ツは2より小さいTBA価(満足できる値である)を示
したが、コントロール品の値は6より大きかった(容認
できない値である)。酸化防止剤留分を肉の0.01%
含有させると、これらの製品を充分長期間貯蔵すること
かでき、冷凍状態よりも新鮮な状態でのマーケッティン
グが可能になる。
s)抽出酸化防止剤40グラムと、例3の方法によって
生成されたローズマリー抽出酸化防止剤15グラムとを
加えたものを、抽出酸化防止剤の溶解性を促進するため
に85℃へ加熱された精製カノーラ油100グラムに拡
散させた。次に油溶液を調理済冷凍チキンカツレツの生
産で使用される市販の調味肉バインダー(UFL 食品番号
EE820 )へ添加した。脂肪含有量20%の骨無しチキン
550kgをそれぞれ使用して2バッチのカツレツを製造
した。一方のバッチは標準のバインダーを含み(コント
ロール)、他方のバッチ(処理)は、酸化防止剤の油溶
液がバインダーの塩成分上へ被覆されることによって添
加された標準バインダーを含む。肉の0.01%又は脂
肪の0.05%の比率でローズマリー/セージ抽出酸化
防止剤を製品へ添加した。得られた調理済カツレツを気
密ラップにパックし、4℃で貯蔵した。週1回の基準で
各バッチから2つの試料を無作為に取り出し、カクダ
(Kakuda)らのTBA方法(JAOCS July:773、1981)に
よって各試料の酸化腐敗臭で成される測定を行った。結
果を図3に示す。14日迄は2つのグループ間のTBA
価(TBA value )の平均差異は、5%レベル及びその後
は1%レベルであった。4週間の貯蔵の後、処理カツレ
ツは2より小さいTBA価(満足できる値である)を示
したが、コントロール品の値は6より大きかった(容認
できない値である)。酸化防止剤留分を肉の0.01%
含有させると、これらの製品を充分長期間貯蔵すること
かでき、冷凍状態よりも新鮮な状態でのマーケッティン
グが可能になる。
【0059】 例9 例3の方法によって生産したローズマリー抽出酸化防止
剤をパプリカオレオレジン(paprika oleoresin )に
0.03%の割合で攪拌しながら溶解した。ローズマリ
ー抽出酸化防止剤を含むオレオレジンとローズマリー抽
出酸化防止剤を含まないオレオレジンとを、例2の方法
に従って100℃で54時間温置した。分光光度計を用
いて、18時間間隔でオレオレジン試料の色価(colour
value)測定( ASTA 公定法 20.1 )を行った。結果を
図4に示す。これは、カロチノイド色素の酸化色損失を
防ぐために、ローズマリー酸化防止剤留分が有効である
ことを証明している。18時間の促進貯蔵の後、処理オ
レオレジンでは色損失がなかったが、未処理品では12
%の損失があった。
剤をパプリカオレオレジン(paprika oleoresin )に
0.03%の割合で攪拌しながら溶解した。ローズマリ
ー抽出酸化防止剤を含むオレオレジンとローズマリー抽
出酸化防止剤を含まないオレオレジンとを、例2の方法
に従って100℃で54時間温置した。分光光度計を用
いて、18時間間隔でオレオレジン試料の色価(colour
value)測定( ASTA 公定法 20.1 )を行った。結果を
図4に示す。これは、カロチノイド色素の酸化色損失を
防ぐために、ローズマリー酸化防止剤留分が有効である
ことを証明している。18時間の促進貯蔵の後、処理オ
レオレジンでは色損失がなかったが、未処理品では12
%の損失があった。
【0060】上述のように、本発明の好ましい組成物
は、例3のプロセスに従ってローズマリー及びセージか
ら抽出することによって得られる。このローズマリー及
びセージ抽出物を、GC、GC/MS及び高分解能GC
/MSを用いて以下の手順によって分析した。
は、例3のプロセスに従ってローズマリー及びセージか
ら抽出することによって得られる。このローズマリー及
びセージ抽出物を、GC、GC/MS及び高分解能GC
/MSを用いて以下の手順によって分析した。
【0061】(a)1ステージ誘導化 0.1gの試料を1mlのピリジンに溶解した。この溶
液に0.03gの硫酸ナトリウムを乾燥剤として混合し
た。0.5mlの乾燥溶液を5mlの反応びんに移し、
スペルコ(Supelco )のサイロン(Sylon )BFT(9
9%BSTFA及び1%TMCSを含む)0.5mlを
混合した。この混合物を60℃で20分間加熱した後、
注入する前に20分間室温で冷却した。サイロンBFT
は強力なトリメチルシリコン(TMS)供与体(donor
)である。これは全てのOH基の水素(H)を置換す
るのに有効である。上記BSTFAはビス(トリメチル
シリル)−トリフルオロアセトアミドであり、上記TM
CSはトリメチルクロロシランである。
液に0.03gの硫酸ナトリウムを乾燥剤として混合し
た。0.5mlの乾燥溶液を5mlの反応びんに移し、
スペルコ(Supelco )のサイロン(Sylon )BFT(9
9%BSTFA及び1%TMCSを含む)0.5mlを
混合した。この混合物を60℃で20分間加熱した後、
注入する前に20分間室温で冷却した。サイロンBFT
は強力なトリメチルシリコン(TMS)供与体(donor
)である。これは全てのOH基の水素(H)を置換す
るのに有効である。上記BSTFAはビス(トリメチル
シリル)−トリフルオロアセトアミドであり、上記TM
CSはトリメチルクロロシランである。
【0062】(b)2ステージ誘導化 0.05gの試料をまず2mlのベンゼンに溶解し、三
フッ化ホウ素の12%メタノール溶液を2ml混合し
た。次に80℃で15分間加熱し、室温へ冷却した。1
mlの水を加えて相分離させた後、ベンゼンに溶解した
メチル化試料を上層(疎水層)から取り出した。このプ
ロセスはカルボン酸(COOH)構造における水素
(H)のみをメチル基(CH3 )で置換するのに有効で
ある。これは、”Supelco GC Bulletin No. GC 721I.
”に記載されたBF3 −メタノール(12% w/w)を
用いるミクロ−エステル化手順に従うものである。
フッ化ホウ素の12%メタノール溶液を2ml混合し
た。次に80℃で15分間加熱し、室温へ冷却した。1
mlの水を加えて相分離させた後、ベンゼンに溶解した
メチル化試料を上層(疎水層)から取り出した。このプ
ロセスはカルボン酸(COOH)構造における水素
(H)のみをメチル基(CH3 )で置換するのに有効で
ある。これは、”Supelco GC Bulletin No. GC 721I.
”に記載されたBF3 −メタノール(12% w/w)を
用いるミクロ−エステル化手順に従うものである。
【0063】取り出したメチル化試料1.2mlへサイ
ロンBFT1mlを混合し、60℃で20分間加熱した
後、注入の前に20分室温で冷却した。こうして、全て
の残存OH基のHのTMS置換を行った。
ロンBFT1mlを混合し、60℃で20分間加熱した
後、注入の前に20分室温で冷却した。こうして、全て
の残存OH基のHのTMS置換を行った。
【0064】(c)装置 GC分析は、ヒューレットパッカードのガスクロマトグ
ラフ(モデルHP5890、及びHP3396インテグ
レータ)で実行した。カラムは60m×0.2mm、S
P−2100を使用し、温度範囲は60℃から280℃
とした。
ラフ(モデルHP5890、及びHP3396インテグ
レータ)で実行した。カラムは60m×0.2mm、S
P−2100を使用し、温度範囲は60℃から280℃
とした。
【0065】GC/MS分析は、2つの異なるシステム
を用いて重複して実行した。第1のシステムは上記GC
と同一のカラム及び温度範囲であるが、ヴァリアン−ヴ
ィスタ(Varian-Vista)ガスクロマトグラフ、VG ANALY
TICAL 二重収束磁気質量分析計を VG データシステム1
1−250と連結して使用した。第2のシステムは、3
0m×0.25mmのSP−1カラムを90℃から32
0℃の温度範囲で、 CARLO-ERBA 高分解能ガスクロマト
グラフモデル5160、フィネガンマット四重極質量分
析計、SUPER INCOS データシステムを使用した。
を用いて重複して実行した。第1のシステムは上記GC
と同一のカラム及び温度範囲であるが、ヴァリアン−ヴ
ィスタ(Varian-Vista)ガスクロマトグラフ、VG ANALY
TICAL 二重収束磁気質量分析計を VG データシステム1
1−250と連結して使用した。第2のシステムは、3
0m×0.25mmのSP−1カラムを90℃から32
0℃の温度範囲で、 CARLO-ERBA 高分解能ガスクロマト
グラフモデル5160、フィネガンマット四重極質量分
析計、SUPER INCOS データシステムを使用した。
【0066】高分解能MS分析は、 KRATOS MS-50 高分
解能二重収束磁気質量分析計、 KRATOS DS-55 データシ
ステムを用いて、誘導化試料及び非誘導化試料について
実行した。
解能二重収束磁気質量分析計、 KRATOS DS-55 データシ
ステムを用いて、誘導化試料及び非誘導化試料について
実行した。
【0067】(d)標準物 例3の手順によって調製したセージ抽出酸化防止剤を6
0℃でメタノールに溶解した。この溶液を家庭用冷凍庫
で冷却し、抽出物の低溶解性部分を沈澱させた。残存溶
液を水で希釈(10倍)し、不溶性物質をさらに沈澱さ
せた。次に残存溶液をヘキサンで抽出し、真空蒸留によ
って溶媒を除去した。残留物を上記(a)及び(c)の
方法でGC分析を行い、標準物として使用した。GC分
析(後でGC/MSによって同定)によって、80.3
2%のカルノシン酸、9.82%のカルノソール及び
0.39%のメチルカルノソールの組成物であることが
判った。
0℃でメタノールに溶解した。この溶液を家庭用冷凍庫
で冷却し、抽出物の低溶解性部分を沈澱させた。残存溶
液を水で希釈(10倍)し、不溶性物質をさらに沈澱さ
せた。次に残存溶液をヘキサンで抽出し、真空蒸留によ
って溶媒を除去した。残留物を上記(a)及び(c)の
方法でGC分析を行い、標準物として使用した。GC分
析(後でGC/MSによって同定)によって、80.3
2%のカルノシン酸、9.82%のカルノソール及び
0.39%のメチルカルノソールの組成物であることが
判った。
【0068】1ステージ、2ステージ及び非誘導化試料
における3つ全てのMS分析からのデータによって、ロ
ーズマリー及びセージからの両抽出物中のカルノシン
酸、カルノソール、ロスマリジフェノール及びロスマノ
ールの定性的同定が可能となり、抽出物中に既知の重要
な酸化防止化合物が実際に存在することが確認された。
更に、未だ報告されていない化合物が、カルノシン酸の
メチルエステル(メチルカルノセート)であると同定さ
れ、両抽出物中で発見された。この化合物のジフェノー
ル構造は酸化防止能を示す。
における3つ全てのMS分析からのデータによって、ロ
ーズマリー及びセージからの両抽出物中のカルノシン
酸、カルノソール、ロスマリジフェノール及びロスマノ
ールの定性的同定が可能となり、抽出物中に既知の重要
な酸化防止化合物が実際に存在することが確認された。
更に、未だ報告されていない化合物が、カルノシン酸の
メチルエステル(メチルカルノセート)であると同定さ
れ、両抽出物中で発見された。この化合物のジフェノー
ル構造は酸化防止能を示す。
【0069】GC及びGC/MSデータを比較すること
によって、ローズマリー及びセージからの両抽出物中の
カルノシン酸、メチルカルノセート及びカルノソールの
定量的同定が可能となった。この結果を表8に示す。ロ
スマリジフェノール及びロスマノールは、仮に1.5%
より少ないと定量した。
によって、ローズマリー及びセージからの両抽出物中の
カルノシン酸、メチルカルノセート及びカルノソールの
定量的同定が可能となった。この結果を表8に示す。ロ
スマリジフェノール及びロスマノールは、仮に1.5%
より少ないと定量した。
【0070】表8は、両抽出物が思いがけなく高レベル
の酸化防止化合物を含むことを示しており、例3及び例
4で認められたその新規な酸化防止強度を確かなものと
している。表8からわかるのは、ローズマリー及びセー
ジ両抽出物が30重量%より多い酸化防止化合物、カル
ノシン酸及びメチルカルノセートを含むが、カルノソー
ルの含有量は5%より少ないということである。主要な
酸化防止化合物、カルノシン酸は、両抽出物中に25重
量%より多く存在する。
の酸化防止化合物を含むことを示しており、例3及び例
4で認められたその新規な酸化防止強度を確かなものと
している。表8からわかるのは、ローズマリー及びセー
ジ両抽出物が30重量%より多い酸化防止化合物、カル
ノシン酸及びメチルカルノセートを含むが、カルノソー
ルの含有量は5%より少ないということである。主要な
酸化防止化合物、カルノシン酸は、両抽出物中に25重
量%より多く存在する。
【0071】カルノシン酸は、酸化防止剤であると共に
優れた還元剤なので、本発明の組成物は酸化防止特性及
び優れた還元性を有し、特に飲料での適用に効果的であ
る。
優れた還元剤なので、本発明の組成物は酸化防止特性及
び優れた還元性を有し、特に飲料での適用に効果的であ
る。
【0072】カルノシン酸の同定は、7〜10日間空気
にされたメタノール溶液中でカルノソールへ容易に酸化
されることによって確認できる( Brieskorn pers. co
m. 1990)。例3によるローズマリー抽出物の試料をメ
タノールに溶解し、室温で10日間空気中に放置した。
メタノールを蒸発させ、上記の方法によって残査のGC
分析を行った。処理の結果、予想通りカルノシン酸の比
率は26.5%(表8)から4.1%へ減少し、カルノ
ソールは1.8%(表8)から6.9%へ増加した。
にされたメタノール溶液中でカルノソールへ容易に酸化
されることによって確認できる( Brieskorn pers. co
m. 1990)。例3によるローズマリー抽出物の試料をメ
タノールに溶解し、室温で10日間空気中に放置した。
メタノールを蒸発させ、上記の方法によって残査のGC
分析を行った。処理の結果、予想通りカルノシン酸の比
率は26.5%(表8)から4.1%へ減少し、カルノ
ソールは1.8%(表8)から6.9%へ増加した。
【0073】例3の方法によって超臨界二酸化炭素を用
いて調製されたシソ科ローズマリー及びセージ抽出物、
及び3つの入手可能な市販の天然ローズマリー酸化防止
剤試料を、上述の手順に従う1ステージ誘導化の後、G
C分析した。
いて調製されたシソ科ローズマリー及びセージ抽出物、
及び3つの入手可能な市販の天然ローズマリー酸化防止
剤試料を、上述の手順に従う1ステージ誘導化の後、G
C分析した。
【0074】表9は、市販製品と比較して、本発明の試
料中のカルノシン酸及びメチルカルノセート濃度が明ら
かに高いこと、及びカルノソールの比率が比較的低いこ
とを証明している。本発明の試料ではカルノシン酸及び
メチルカルノセートの総計が30%を超えるが、市販試
料は約5%に過ぎない。ローズマリー及びセージ試料で
は、カルノシン酸含有量は25%を超える。更に、測定
された酸化防止剤の総含有量は、市販試料と比較して本
発明の試料の方が約4倍高い。例4で証明されたように
この比率は、市販製品が本発明のシソ科抽出物の0.0
2%と同一レベルの酸化防止保護を提供するのに必要で
あると観察された使用率の増大比に近接している。
料中のカルノシン酸及びメチルカルノセート濃度が明ら
かに高いこと、及びカルノソールの比率が比較的低いこ
とを証明している。本発明の試料ではカルノシン酸及び
メチルカルノセートの総計が30%を超えるが、市販試
料は約5%に過ぎない。ローズマリー及びセージ試料で
は、カルノシン酸含有量は25%を超える。更に、測定
された酸化防止剤の総含有量は、市販試料と比較して本
発明の試料の方が約4倍高い。例4で証明されたように
この比率は、市販製品が本発明のシソ科抽出物の0.0
2%と同一レベルの酸化防止保護を提供するのに必要で
あると観察された使用率の増大比に近接している。
【0075】シソ科のタイム(T.vulgaris)抽出物を
例3の方法によって超臨界二酸化炭素を使用して調製
し、上述の1ステージ誘導化の後GC分析を行った。組
成結果を表10に示す。 表10 例3によるタイム抽出物のGC分析組成 (重量%、非誘導体基準) 抽出物 カルノシン酸 メチルカルノセート カルノソール 総計 タイム 4.8 0.3 0.8 5.9
例3の方法によって超臨界二酸化炭素を使用して調製
し、上述の1ステージ誘導化の後GC分析を行った。組
成結果を表10に示す。 表10 例3によるタイム抽出物のGC分析組成 (重量%、非誘導体基準) 抽出物 カルノシン酸 メチルカルノセート カルノソール 総計 タイム 4.8 0.3 0.8 5.9
【0076】表10に示されるように、タイム組成物
は、ローズマリー及びセージ組成物と比較して、酸化防
止化合物の含有量が明らかに少ない。しかしながら、最
低25%のカルノシン酸を含有する望ましい組成物は、
セージ組成物80%とタイム組成物20%とをブレンド
することによって得られる。当業者にとって明らかであ
ろうが、本発明のシソ科抽出物のこのようなブレンドに
よって本発明の組成物が好ましい酸化防止強度を有する
ことが可能であると共に、既知の酸化防止強度の組成物
を規格化することが可能である。
は、ローズマリー及びセージ組成物と比較して、酸化防
止化合物の含有量が明らかに少ない。しかしながら、最
低25%のカルノシン酸を含有する望ましい組成物は、
セージ組成物80%とタイム組成物20%とをブレンド
することによって得られる。当業者にとって明らかであ
ろうが、本発明のシソ科抽出物のこのようなブレンドに
よって本発明の組成物が好ましい酸化防止強度を有する
ことが可能であると共に、既知の酸化防止強度の組成物
を規格化することが可能である。
【0077】例3の方法によって生産されたローズマリ
ー及びセージ抽出物各2.5gを、活性炭5gを添加し
た95%グレーンエタノールに混合し溶解させた。一晩
混ぜ合わせた後、混合物を濾過し、溶液を回収した。真
空蒸発によって溶液からエタノールを除去し、3.85
グラムの明るい茶色の結晶を回収することができた。
ー及びセージ抽出物各2.5gを、活性炭5gを添加し
た95%グレーンエタノールに混合し溶解させた。一晩
混ぜ合わせた後、混合物を濾過し、溶液を回収した。真
空蒸発によって溶液からエタノールを除去し、3.85
グラムの明るい茶色の結晶を回収することができた。
【0078】オリジナル材料及び得られた結晶の両試料
を、例2の方法に従って0.02%の使用量でプライム
・スチーム・ラード中で酸化防止能を測定した。結果を
表11に示す。明るい緑がかった茶色から明るい茶色へ
77%の回収率で色が改良されたが、部分的に色抜きさ
れた製品の酸化防止能は、オリジナル製品と比較して減
少していないことがわかった。
を、例2の方法に従って0.02%の使用量でプライム
・スチーム・ラード中で酸化防止能を測定した。結果を
表11に示す。明るい緑がかった茶色から明るい茶色へ
77%の回収率で色が改良されたが、部分的に色抜きさ
れた製品の酸化防止能は、オリジナル製品と比較して減
少していないことがわかった。
【0079】本発明の種々の変形例及び同等例は当業者
にとって明らかであり、本発明の組成及び方法におい
て、本発明の精神と範囲から逸脱することなく成される
であろう。従って、本発明は法律的に特許請求の範囲に
帰する全ての範囲によってのみ制限されるものと理解さ
れるべきである。
にとって明らかであり、本発明の組成及び方法におい
て、本発明の精神と範囲から逸脱することなく成される
であろう。従って、本発明は法律的に特許請求の範囲に
帰する全ての範囲によってのみ制限されるものと理解さ
れるべきである。
【0080】
【発明の効果】本発明の組成物は、食品、化粧品及び薬
剤製品の酸化防止剤として使用するための新規且つ改良
されたシソ科植物抽出物である。組成物は超臨界二酸化
炭素を使用して製造され、有機溶媒との接触がなく、且
つ100グラム当たりの精油含有量が5mlよりも少な
い。組成物は、意図される用途のため、油及びエタノー
ルに可溶であり、且つ貯蔵寿命及び品質を促進するため
に最終製品に容易に混入することができる。組成物の酸
化防止能は、0.02%の使用レベルにおいて合成酸化
防止剤BHA/BHT(1:1)よりも典型的に小さく
はない。また先行技術のプロセスによって生産された、
いくつかの入手可能な市販シソ科ハーブ抽出酸化防止剤
よりも優れている。本発明の組成物は、天然のシソ科酸
化防止化合物であるカルノシン酸を25重量%より多く
含むという素晴らしい特徴を有するものである。
剤製品の酸化防止剤として使用するための新規且つ改良
されたシソ科植物抽出物である。組成物は超臨界二酸化
炭素を使用して製造され、有機溶媒との接触がなく、且
つ100グラム当たりの精油含有量が5mlよりも少な
い。組成物は、意図される用途のため、油及びエタノー
ルに可溶であり、且つ貯蔵寿命及び品質を促進するため
に最終製品に容易に混入することができる。組成物の酸
化防止能は、0.02%の使用レベルにおいて合成酸化
防止剤BHA/BHT(1:1)よりも典型的に小さく
はない。また先行技術のプロセスによって生産された、
いくつかの入手可能な市販シソ科ハーブ抽出酸化防止剤
よりも優れている。本発明の組成物は、天然のシソ科酸
化防止化合物であるカルノシン酸を25重量%より多く
含むという素晴らしい特徴を有するものである。
【図1】ラードで試験されたときの、本発明によって得
られた酸化防止剤の最適濃度を市販の酸化防止剤に対し
て示すグラフである。
られた酸化防止剤の最適濃度を市販の酸化防止剤に対し
て示すグラフである。
【図2】ラードで試験されたときの、本発明によって得
られた抽出物の相対酸化防止強度を市販の酸化防止剤に
対して示す。
られた抽出物の相対酸化防止強度を市販の酸化防止剤に
対して示す。
【図3】本発明によって得られた抽出物をチキンカツレ
ツ用のバインダーへ加えたときの酸化防止力を、標準の
バインダーを使用したチキンカツレツに対して示す。
ツ用のバインダーへ加えたときの酸化防止力を、標準の
バインダーを使用したチキンカツレツに対して示す。
【図4】カロチノイド色素の色損失を防ぐための酸化防
止力を未処理材料に対して示す。
止力を未処理材料に対して示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グリゴリー フラックマン カナダ国 ティー6エム 1エックス1 アルバータ エドモントン ストリー ト 5504−179 (72)発明者 デイビッド エイ. エバンス カナダ国 ティー6ジェイ 3アール4 アルバータ エドモントン ストリー ト 2428−117 (56)参考文献 特開 平3−9985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 15/34 A23L 3/3472 C11B 5/00 EPAT(QUESTEL)
Claims (18)
- 【請求項1】 シソ科の家庭用ハーブから酸化防止剤を
抽出するためのプロセスであって、 乾燥したハーブの葉を細粉へ粉砕する工程と、5 00バールから1000バールの圧力、90℃から1
10℃の温度、及び0.8kg/lから1.0kg/lの流体密
度で、粉末葉を超臨界流体二酸化炭素で抽出する工程
と、1 00バールから150バールの圧力、40℃から10
0℃の温度、及び0.2kg/lから0.4kg/lの流体密度
で、第1の沈澱物中に超臨界流体から酸化防止剤を沈澱
させる工程と、 を含むシソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス。 - 【請求項2】 前記葉が−20℃を超えない温度で粉砕
される請求項1記載のシソ科ハーブの酸化防止剤抽出プ
ロセス。 - 【請求項3】 前記酸化防止剤が、110バールから1
25バールの圧力、65℃から85℃の温度、及び0.
25kg/lから0.35kg/lの流体密度で、超臨界流体か
ら沈澱される請求項1記載のシソ科ハーブの酸化防止剤
抽出プロセス。 - 【請求項4】 20バールから50バールの圧力及び−
10℃から25℃の温度の超臨界でない条件下、0.1
5kg/lよりも小さい気体密度で、第2の沈澱物中に二酸
化炭素から精油を沈澱させる工程を、更に含む請求項1
記載のシソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス。 - 【請求項5】 超臨界流体二酸化炭素に溶解した抽出物
の70%から75%が前記第1の沈澱物中に沈澱し、材
料の残りが前記第2の沈澱物中に沈澱する請求項4記載
のシソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス。 - 【請求項6】 前記ハーブがローズマリー又はセージも
しくは両方である請求項1記載のシソ科ハーブの酸化防
止剤抽出プロセス。 - 【請求項7】 前記ハーブがローズマリー、セージ、オ
レガノ又はタイムの何れかである請求項1記載のシソ科
ハーブの酸化防止剤抽出プロセス。 - 【請求項8】 請求項1記載のシソ科ハーブの酸化防止
剤抽出プロセスから得られる酸化防止組成物であって、 0.03%の濃度でプライム・スチーム・ラードへ添加
されてゆるく蓋をされた容器内で100℃で18時間定
温に保たれたときに、4meq/kg又はそれ以下の過酸化物
価をもたらすと共に、 少なくとも25重量%のカルノシン酸と、100グラム
当たり5mlより少ない水蒸留可能な精油とを含み、C1
からC6の有機溶媒を実質的に含まない、酸化防止組成
物。 - 【請求項9】 食品用グレードの動物性又は植物性の油
又は脂肪に溶解又は分散された請求項8記載の酸化防止
組成物。 - 【請求項10】 食品用グレードのグレーンアルコール
に溶解された請求項8記載の酸化防止組成物。 - 【請求項11】 前記ハーブがローズマリー、セージ又
はその混合物を含む請求項8記載の酸化防止組成物。 - 【請求項12】 請求項1記載のシソ科ハーブの酸化防
止剤抽出プロセスから得られ、食品、薬品及び化粧品で
使用するための酸化防止組成物であって、 25から40重量%のカルノシン酸と、1から10重量
%のカルノシン酸のC1からC3エステルと、0から5重
量%のカルノソールとを含むと共に、 100グラム当たり5mlより少ない水蒸留可能な精油を
有し、C1からC6の有機溶媒を実質的に含まない、 酸化防止組成物。 - 【請求項13】 前記カルノシン酸及びそのエステルの
総和が25から40重量%の範囲内である請求項12記
載の酸化防止組成物。 - 【請求項14】 ローズマリー又はセージのうち少なく
とも1つを含むシソ科ハーブを用いて請求項1記載のシ
ソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセスから得られる酸化
防止組成物であって、 25から45重量%のカルノシン酸と、0から10重量
%のカルノシン酸のC1からC3エステルとを含み、 100グラム当たり5mlより少ない水蒸留可能な精油を
有し、 0.02%の濃度でプライム・スチーム・ラードへ添加
されてゆるく蓋をされた容器内で100℃で18時間定
温に保たれたときに、4meq/kgを超えない過酸化物価を
もたらす、 酸化防止組成物。 - 【請求項15】 食品用グレードのグレーンアルコール
に溶解して、周囲温度で活性炭と共に処理することによ
って、少なくとも部分的に色抜きされた請求項14記載
の酸化防止組成物。 - 【請求項16】 エタノール以外の有機溶媒を実質的に
含まない請求項15記載の酸化防止組成物。 - 【請求項17】 食品用グレードの動物性又は植物性油
又は脂肪に溶解又は分散された請求項16記載の酸化防
止組成物。 - 【請求項18】 人間が使用する薬品又は化粧品で使用
するために、油、グリース、ワックス又は脂肪に溶解又
は分散された請求項16記載の酸化防止組成物。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/514,311 US5017397A (en) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | Process for extracting antioxidants from Labiatae herbs |
US07/514311 | 1990-04-25 | ||
US68520091A | 1991-04-15 | 1991-04-15 | |
US07/685200 | 1991-04-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04227680A JPH04227680A (ja) | 1992-08-17 |
JP3194984B2 true JP3194984B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=27058165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12274791A Expired - Fee Related JP3194984B2 (ja) | 1990-04-25 | 1991-04-25 | シソ科ハーブの酸化防止剤抽出プロセス及び酸化防止組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0454097B1 (ja) |
JP (1) | JP3194984B2 (ja) |
AT (1) | ATE112141T1 (ja) |
DE (1) | DE69104257T2 (ja) |
DK (1) | DK0454097T3 (ja) |
ES (1) | ES2064798T3 (ja) |
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DE4303823C2 (de) * | 1993-02-10 | 1997-08-07 | Isernhagen Heilmittelbetr Gmbh | Verwendung eines Extraktes aus Blüten von Salvia officinalis bei der Bekämpfung von Durchblutungsstörungen |
AU4287596A (en) * | 1994-11-21 | 1996-06-17 | Eastman Chemical Company | A natural antioxidant solution |
FR2728138A1 (fr) * | 1994-12-20 | 1996-06-21 | Nestle Sa | Matiere vegetale issue d'epices a haute teneur en antioxydants |
FR2745977B1 (fr) * | 1996-03-12 | 1998-05-29 | Procede de traitement de fruits et legumes | |
JPH09308402A (ja) * | 1996-05-23 | 1997-12-02 | Pola Chem Ind Inc | 新規ブロードリーフセージ及びそのエッセンスを含有する組成物 |
EP0875250A1 (de) * | 1997-04-29 | 1998-11-04 | Heilmittelbetrieb Isernhagen GmbH | Verwendung eines Extraktes aus Salvia officinalis bei der Bekämpfung der Dupuytren-Kontraktur |
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