JP3194758B2 - 鉄道信号機用電球の断芯検知装置 - Google Patents
鉄道信号機用電球の断芯検知装置Info
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Description
断芯検知装置に関するものである。
置を図3に示す。この検知装置は信号機の電球が片断芯
又は両断芯すると、電球回路の電流が半減するか、無電
流になることを利用してフィラメントの断芯を検知する
ようになっている。すなわち、この検知装置の検知器31
を各電球G,Y,Rの共通線35,36間に直列に接続し、い
ずれかの電球が片断芯又は両断芯すると、検知リレーA
Rが復旧して現示が変化しても復旧状態を継続して断芯
を検知する。そして保守員が断芯した電球をさがして交
換すると復帰し、押しボタン38を押すと、リレーBRが
復旧してリレーARが動作し、平常状態にもどる。ま
た、電球の交換は電球を取付けてからの経過時間により
一定の決められた時間内に行っている。
断芯検知装置は信号機単位の検知であって、いずれかの
信号機の電球の断芯検知であるため、現場に行って各電
球を点検しないとどの電球が断芯したのか判定できな
い。また、片断芯か両断芯かも判定できないので、片断
芯であっても重故障として現場に急行しなければならな
いなどの問題があった。そこでこの発明は、前記のよう
な従来の装置のもつ問題点を排除し、信号機のどの電球
が断芯したのか、および断芯が片断芯か両断芯かを判定
して検知することができる断芯検知装置を提供すること
を目的とする。
め、この発明の断芯検知装置は、複数の電球を有する鉄
道信号機の電球共通線に設けられた電球電流検知用の電
流トランスと、各電球毎にそれぞれ異なる抵抗値をもっ
て各電球回路に並列に接続され、いずれの電球が点灯さ
れているかを検知するための抵抗と、この抵抗を経由し
て各電球電圧を測定する電圧計と、電源からの電源電
圧、電流トランスからの電球電流、電圧計からの各電球
電圧をメモリする記憶部及び演算部を有する判定手段と
を具え、この判定手段は、前記電源からの電源電圧、電
流トランスからの電球電流、電圧計からの各電球電圧を
入力し、この測定した電圧計からの各電球電圧と記憶部
に記憶されている値とを演算部で比較することによって
どの電球が断芯したかを判定するとともに、該演算部で
電流トランスからの電球電流と電源電圧との演算から電
球のフィラメント抵抗を計算し、片断芯か両断芯かを判
定するように構成されている。判定手段の演算部は割算
演算部と、比較演算部とからなっている。前記装置には
判定手段により判定される各電球の断芯の有無、および
断芯していた場合にその断芯が片断芯か両断芯かを表示
する表示部を設けている。また、両断芯の場合に自動列
車停止装置用地上子制御リレーを復旧させて自動列車停
止装置を動作させる断芯出力リレーを設けている。さら
に、各電球の点灯時間を積算表示する表示部を設けてい
る。
知装置の回路構成図である。図1でG,Y,Rはそれぞ
れ1つの鉄道信号機に設けられた緑、橙黄、赤の色灯電
球で、これら電球の共通線1には電球電流Is検知用の
電流トランス2が電源3と直列に設けられている。4は
電圧計で、各電球回路5,6,7と並列に接続されてい
る。電圧計4には電球Gの端子8から抵抗R1、電球Y
の端子9から抵抗R2、電球Rの端子10から抵抗R3がそ
れぞれ接続されている。抵抗R1〜R3はそれぞれ異なっ
た抵抗値をもっている。TRは軌道リレー、SlRは緩
放リレーである。
源電圧VI、電流トランス2からの電球電流Is、電圧
計4からの各電球電圧V1をメモリするCPUの記憶部1
3と、CPUの割算演算部14および比較演算部15と、断
芯用の表示部17と、断芯出力リレー18と、積算時間用の
表示部20とからなっている。断芯検知部12は信号機のあ
る現場に設置されているが、この断芯検知部12の表示部
17,20と同様な表示部が伝送部を介して保守区内の図示
しない集中監視装置にも設けられ、該集中監視装置でも
検知できるようになっている。CPUの割算演算部14は
記憶部13からの信号を受けて電源電圧VIと電球電流I
sの比を計算し、電球フィラメント抵抗RFを求めるよ
うになっている。
していない)は、一般に、測定用にいれた抵抗R1、
R2、R3よりはるかに高抵抗である。このため各々の抵
抗に流れる電流は、その測定用にいれた抵抗値に係ら
ず、略同一となり、それをiとすれば、電圧計4の指示
値である各電球電圧V1は、電球の点灯が切替えられる
毎に、電源電圧VIよりそれぞれ電球に対応して、iR
1、iR2、iR3だけ降下した低い値となる。各電球電
圧V1は測定点が、電球より電源3に近い側にあるた
め、電球が断芯しているか否かには関係せず一定に測定
され、点灯制御されている電球が特定できる。一方、電
源電圧VIと電球電流Isから計算されるフィラメント
抵抗RFは、片側で定格値40Ωで、両フィラメントが正
常であれば20Ωである。片断芯をすると、電源電圧VI
と電球電流Isから計算されるフィラメント抵抗RFは
約倍となる。両断芯が起ればフィラメント電流はほぼ無
くなり、大きな値となる。
I、電球電流Isは、記憶部13に入力され、電圧計4の
各電球電圧V1は、この記憶部13で、どの電球が測定さ
れているかが電球毎の電圧降下分から特定されるととも
に、各電球の点灯積算時間が計数される。さらに電源電
圧VI、電球電流Isは、割算演算部14で計算されてフ
ィラメント抵抗RFが算出され、比較演算部15で、片断
芯と判断できる限界値の100Ωとそれぞれ比較さる。片
断芯と正常の場合の中間値30Ωを超えてフィラメント抵
抗RFが大きく、100Ω以下であるとき、片断芯と判断
する。100Ωを超えたとき、両断芯と判定する。この判
定結果は記憶部13で特定されたどの電球を測定している
かのデータとともに表示部17に出力され、両断芯とか片
断芯の区別と電球が特定されて発光表示される。表示部
20はLED表示器などで構成し、各電球の点灯積算時間
を表示する。
が断芯しており、かつ断芯が片断芯か両断芯かが容易に
わかる。両断芯のときは断芯出力リレー18が復旧し、そ
の接点により図示しない自動列車停止装置(ATS)の
地上子制御リレーを復旧させて、自動列車停止装置を動
作させる。また、記憶部13内では各電球の点灯時間が積
算され、その積算時間が表示部20に発光表示される。
抗の所定値を100Ωに設定したが、これは一例であっ
て、JIS規格のほかの電球を用いれば、ほかの値に設
定することも可能である。また、判定手段としてのCP
U等も一例であつて、この実施例以外の設計としてもよ
いことは言うまでもない。
からなるので、鉄道信号機のどの電球が断芯している
か、また断芯が片断芯か両断芯かを容易に判定して検知
することができる。したがって、従来のものは片断芯か
両断芯か判定できなかったので、片断芯でも重故障とし
て保守員が直ちに現場に急行して復旧しなければならな
かったが、この発明は片断芯が検知できるので、その必
要がなくなった。請求項3の発明は表示部に前記検知が
表示されるので、復旧が容易で迅速にできる。請求項4
の発明は自動列車停止装置の安全性をさらに高めること
ができる。請求項5の発明は各電球ごとの点灯時間積算
値が表示部に表示されるので、各電球ごとの寿命予測が
できる。
部の回路構成図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の電球を有する鉄道信号機の電球共
通線に設けられた電球電流検知用の電流トランスと、各
電球毎にそれぞれ異なる抵抗値をもって各電球回路に並
列に接続され、いずれの電球が点灯されているかを検知
するための抵抗と、この抵抗を経由して各電球電圧を測
定する電圧計と、電源からの電源電圧、電流トランスか
らの電球電流、電圧計からの各電球電圧をメモリする記
憶部及び演算部を有する判定手段とを具え、この判定手
段は、前記電源からの電源電圧、電流トランスからの電
球電流、電圧計からの各電球電圧を入力し、この測定し
た電圧計からの各電球電圧と記憶部に記憶されている値
とを演算部で比較することによってどの電球が断芯した
かを判定するとともに、該演算部で電流トランスからの
電球電流と電源電圧との演算から電球のフィラメント抵
抗を計算し、片断芯か両断芯かを判定するように構成さ
れていることを特徴とする鉄道信号機用電球の断芯検知
装置。 - 【請求項2】 判定手段の演算部が割算演算部と、比較
演算部とからなっている請求項1記載の鉄道信号機用電
球の断芯検知装置。 - 【請求項3】 判定手段により判定される各電球の断芯
の有無、および断芯していた場合にその断芯が片断芯か
両断芯かを表示する表示部を設けた請求項1又は2記載
の鉄道信号機用電球の断芯検知装置。 - 【請求項4】 両断芯の場合に自動列車停止装置用地上
子制御リレーを復旧させて自動列車停止装置を動作させ
る断芯出力リレーを設けた請求項1,2又は3記載の鉄
道信号機用電球の断芯検知装置。 - 【請求項5】 各電球の点灯時間を積算表示する表示部
を設けた請求項1,2,3,又は4記載の鉄道信号機用
電球の断芯検知装置。
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JP18919091A JP3194758B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 鉄道信号機用電球の断芯検知装置 |
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- 1991-07-03 JP JP18919091A patent/JP3194758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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