JP3194720B2 - Pc板の連結装置 - Google Patents
Pc板の連結装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PC板を並置して
床面を構築する際に、隣接するPC板を連結するPC板
の連結装置に関し、特にPC板の板厚製作誤差、ねじれ
製作誤差により発生する連結部の目違いを解消するため
のPC板の連結装置に関する。
床面を構築する際に、隣接するPC板を連結するPC板
の連結装置に関し、特にPC板の板厚製作誤差、ねじれ
製作誤差により発生する連結部の目違いを解消するため
のPC板の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート製のプレキャスト版
(以下、これをPC板という)を工事現場で、梁上に敷
き並べ、その上に仕上げモルタル、または鉄筋を配して
コンクリートを打設し、床を構成する方法は広く行われ
ている。
(以下、これをPC板という)を工事現場で、梁上に敷
き並べ、その上に仕上げモルタル、または鉄筋を配して
コンクリートを打設し、床を構成する方法は広く行われ
ている。
【0003】従来、この工法に用いるPC板は、図22
ないし図24に示すようなリブ3を有する断面形状で、
隣接する梁間に架け渡すので、リブ3中にピアノ線、ま
たは鉄筋4を配筋することによって、床に加わる曲げモ
ーメント、せん断力を負荷させている。
ないし図24に示すようなリブ3を有する断面形状で、
隣接する梁間に架け渡すので、リブ3中にピアノ線、ま
たは鉄筋4を配筋することによって、床に加わる曲げモ
ーメント、せん断力を負荷させている。
【0004】PC板1は前記リブ3と平板部2とからな
り、平板部2は板厚さが3cm〜9cm程度で、図22
に示すPC板1AはシングルT版(下面リブ付)、図2
3及び図24に示すPC板1B、1CはダブルT版(下
面リブ付及び下面フラット仕上)と呼ばれ、一般に、長
さ方向の曲げ剛性は大きいが、ねじり剛性は比較的小さ
い。図22ないし図24において、Cは現場打コンクリ
ートを示し、Aは相隣るPC板の接合部を示す。
り、平板部2は板厚さが3cm〜9cm程度で、図22
に示すPC板1AはシングルT版(下面リブ付)、図2
3及び図24に示すPC板1B、1CはダブルT版(下
面リブ付及び下面フラット仕上)と呼ばれ、一般に、長
さ方向の曲げ剛性は大きいが、ねじり剛性は比較的小さ
い。図22ないし図24において、Cは現場打コンクリ
ートを示し、Aは相隣るPC板の接合部を示す。
【0005】従って、図25に示すように、PC板を敷
き並べる際に、隣り合うPC板1、1の平面部2を互い
に段差なく連結するに当たり、図26及び図27に示す
ように、平面部2を切欠き、平板部内部の鉄筋5を露出
させ、相隣るPC板1、1の平板部2の切欠きの鉄筋
5、5を金物6等を介して溶接7等で連結固定する方法
等が用いられている。
き並べる際に、隣り合うPC板1、1の平面部2を互い
に段差なく連結するに当たり、図26及び図27に示す
ように、平面部2を切欠き、平板部内部の鉄筋5を露出
させ、相隣るPC板1、1の平板部2の切欠きの鉄筋
5、5を金物6等を介して溶接7等で連結固定する方法
等が用いられている。
【0006】従来の一般的な場合では、図28ないし図
30に示すように、相隣るPC板1、1の目違いBが生
じ易い。図28はねじれによる目違いの例であり、図2
9は板厚の製作誤差による目違いの例であり、図30は
ねじれと製作誤差の複合原因による目違いの例である。
30に示すように、相隣るPC板1、1の目違いBが生
じ易い。図28はねじれによる目違いの例であり、図2
9は板厚の製作誤差による目違いの例であり、図30は
ねじれと製作誤差の複合原因による目違いの例である。
【0007】PC板は、前述のように、ねじり剛性が小
さいため、敷き並べたPC板上で、大型バール等を用い
て相隣るPC板の平板部の段差を修正し、即座に前記の
溶接等の連結作業を行う。このようなPC板の製作誤差
に起因する現場作業に労力を要するが、PC板の下方か
ら見上げた時、PC板相互の目違いはさけられないこと
が多い。
さいため、敷き並べたPC板上で、大型バール等を用い
て相隣るPC板の平板部の段差を修正し、即座に前記の
溶接等の連結作業を行う。このようなPC板の製作誤差
に起因する現場作業に労力を要するが、PC板の下方か
ら見上げた時、PC板相互の目違いはさけられないこと
が多い。
【0008】特に、建築物で、天井を貼らずにPC板下
面に直接ペンキ塗装仕上、クロス貼仕上をする場合に
は、僅かな段差も無くするようなPC板相互の連結技術
が求められている。
面に直接ペンキ塗装仕上、クロス貼仕上をする場合に
は、僅かな段差も無くするようなPC板相互の連結技術
が求められている。
【0009】なお、本出願人は特願平9ー256716
号において、PC板の連結方法および装置を提案した。
その技術は有効であるが、その後の研究の結果改善の余
地を見出した。
号において、PC板の連結方法および装置を提案した。
その技術は有効であるが、その後の研究の結果改善の余
地を見出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたもので、相隣るPC板の連結に際して生じる目
違い即ち段差をなくすPC板の連結装置の提供を目的と
している。
なされたもので、相隣るPC板の連結に際して生じる目
違い即ち段差をなくすPC板の連結装置の提供を目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、PC板
を並置して床面を構築する際に互いに隣接するPC板を
連結するPC板の連結装置において、該PC板の縁部に
接合部に沿って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通す
る支圧板を軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有して
その軸部側面に互いに平行な切欠を設けた支圧板付ボル
トと、該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座
と、前記支圧板付ボルトのねじ部に螺合されるナットと
で構成されている。
を並置して床面を構築する際に互いに隣接するPC板を
連結するPC板の連結装置において、該PC板の縁部に
接合部に沿って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通す
る支圧板を軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有して
その軸部側面に互いに平行な切欠を設けた支圧板付ボル
トと、該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座
と、前記支圧板付ボルトのねじ部に螺合されるナットと
で構成されている。
【0012】上記支圧板付ボルトは、鋼板からT字状に
切り取り、軸部に4側面または2側面の平行な切欠を残
し、ねじを加工して製作することができる。
切り取り、軸部に4側面または2側面の平行な切欠を残
し、ねじを加工して製作することができる。
【0013】上記の発明によれば、隣接するPC板の縁
部に切欠部を設け、その切欠部に支圧板付ボルトを挿
入、装着して支圧板とバネ台座との間で相互のPC板を
ナットを用いてバネ台座を締め付け、PC板下面を段差
なく揃えて連結させる。ねじ部側面の平行な切欠は支圧
板付ボルトをレンチで回転させ位置決めするための面で
ある。
部に切欠部を設け、その切欠部に支圧板付ボルトを挿
入、装着して支圧板とバネ台座との間で相互のPC板を
ナットを用いてバネ台座を締め付け、PC板下面を段差
なく揃えて連結させる。ねじ部側面の平行な切欠は支圧
板付ボルトをレンチで回転させ位置決めするための面で
ある。
【0014】また、本発明によれば、PC板を並置して
床面を構築する際に互いに隣接するPC板を連結するP
C板の連結装置において、該PC板の縁部に接合部に沿
って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通する支圧板を
軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有し頂部に支圧板
の方向を認識させる直線状の溝を設けた支圧板付ボルト
と、該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座
と、前記支圧板付ボルトのねじ部に螺合されるナットと
で構成されている。
床面を構築する際に互いに隣接するPC板を連結するP
C板の連結装置において、該PC板の縁部に接合部に沿
って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通する支圧板を
軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有し頂部に支圧板
の方向を認識させる直線状の溝を設けた支圧板付ボルト
と、該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座
と、前記支圧板付ボルトのねじ部に螺合されるナットと
で構成されている。
【0015】この発明によれば、隣接するPC板を連結
するときに縁部の切欠部に挿入した支圧板を、軸部頂部
の溝にドライバーをかけ、切欠部と直角方向に回転させ
て位置決めができ、また目印とすることができる。
するときに縁部の切欠部に挿入した支圧板を、軸部頂部
の溝にドライバーをかけ、切欠部と直角方向に回転させ
て位置決めができ、また目印とすることができる。
【0016】そして、本発明によれば、PC板を並置し
て床面を構築する際に互いに隣接するPC板を連結する
PC板の連結装置において、該PC板の縁部に接合部に
沿って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通する支圧板
を軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有してそのねじ
部の両側面には互いに平行な切欠を設けており前記支圧
板は軸部の軸線に対して直角方向に延びる板状であり軸
心に対して偏心して固着されている支圧板付ボルトと、
該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座と、前
記ボルトのねじ部に螺合されるナットとで構成されてい
る。
て床面を構築する際に互いに隣接するPC板を連結する
PC板の連結装置において、該PC板の縁部に接合部に
沿って延びる切欠部を設け、該切欠部に挿通する支圧板
を軸部下端に固着し軸部上部にねじ部を有してそのねじ
部の両側面には互いに平行な切欠を設けており前記支圧
板は軸部の軸線に対して直角方向に延びる板状であり軸
心に対して偏心して固着されている支圧板付ボルトと、
該支圧板付ボルトに係合される円弧状のバネ台座と、前
記ボルトのねじ部に螺合されるナットとで構成されてい
る。
【0017】また、PC板を並置して床面を構築する際
に互いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置に
おいて、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部
を設け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し
軸部上部にねじ部を有し頂部に支圧板の方向を認識させ
る直線状の溝を設け前記支圧板は軸部の軸線に対して直
角方向に延びる板状であり軸心に対して偏心して固着さ
れている支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルトに係合さ
れる円弧状のバネ台座と、前記ボルトのねじ部に螺合さ
れるナットとで構成されている。
に互いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置に
おいて、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部
を設け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し
軸部上部にねじ部を有し頂部に支圧板の方向を認識させ
る直線状の溝を設け前記支圧板は軸部の軸線に対して直
角方向に延びる板状であり軸心に対して偏心して固着さ
れている支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルトに係合さ
れる円弧状のバネ台座と、前記ボルトのねじ部に螺合さ
れるナットとで構成されている。
【0018】上記の発明によれば、隣接するPC板の縁
部に切欠部を設け、その切欠部に支圧板付ボルトを挿入
して装着し、支圧板とバネ台座の間で相互のPC板をナ
ットを用いてバネ台座を締め付けて連結させる。支圧板
付ボルトの切欠または上部の溝をレンチまたはドライバ
ーで回転させ位置決めする。また、支圧板が軸部の軸心
に対し偏心していることで、PC板の切欠部の形状と相
俟って挿通位置を容易に決定でき、特に、軸部の一方の
側面が支圧板から突出しないように形成すれば、他方側
のPC板の切欠部を無くすことができ好都合である。
部に切欠部を設け、その切欠部に支圧板付ボルトを挿入
して装着し、支圧板とバネ台座の間で相互のPC板をナ
ットを用いてバネ台座を締め付けて連結させる。支圧板
付ボルトの切欠または上部の溝をレンチまたはドライバ
ーで回転させ位置決めする。また、支圧板が軸部の軸心
に対し偏心していることで、PC板の切欠部の形状と相
俟って挿通位置を容易に決定でき、特に、軸部の一方の
側面が支圧板から突出しないように形成すれば、他方側
のPC板の切欠部を無くすことができ好都合である。
【0019】また、別の発明によれば、前記PC板の切
欠部を隣接するPC板の一方側に設けている。
欠部を隣接するPC板の一方側に設けている。
【0020】これにより、切欠部はPC板の片方だけな
ので、PC板の敷き並べが容易であり、また、PC板製
造時の切欠部形成が容易である。
ので、PC板の敷き並べが容易であり、また、PC板製
造時の切欠部形成が容易である。
【0021】さらに本発明によれば、前記PC板に設け
る切欠部が矩形状である第1の切欠部と該第1の切欠部
の中心に設けられる円弧状の第2の切欠部とで形成され
ている。
る切欠部が矩形状である第1の切欠部と該第1の切欠部
の中心に設けられる円弧状の第2の切欠部とで形成され
ている。
【0022】これにより、支圧板がボルトの軸線中心に
ない製造容易な形状の支圧板付ボルトを使用できる。ま
た、第1の切欠部の幅を支圧板の厚さと同程度に狭くで
きて、切欠部によって生じるスリットを埋めるモルタル
またはパテ止め等の下地処理が容易である。
ない製造容易な形状の支圧板付ボルトを使用できる。ま
た、第1の切欠部の幅を支圧板の厚さと同程度に狭くで
きて、切欠部によって生じるスリットを埋めるモルタル
またはパテ止め等の下地処理が容易である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0024】PC板の連結装置は、図1ないし図6に示
すように、上からナット10、バネ台座11、及び軸部
13bの下端に支圧板14を固着した支圧板付ボルト1
2の3部材で構成されている。
すように、上からナット10、バネ台座11、及び軸部
13bの下端に支圧板14を固着した支圧板付ボルト1
2の3部材で構成されている。
【0025】バネ台座11は、鋼板を緩く曲げた円弧状
のプレートからなり、相隣るPC板の板厚の差を吸収す
る。
のプレートからなり、相隣るPC板の板厚の差を吸収す
る。
【0026】支圧板付ボルト12の軸部13bは、支圧
板14をPC板上から回転させるため4側面が四角断面
に切欠かれていて、4つの平面部13aが形成されてお
り、その上部の角隅部にはねじが切られてねじ部13c
が形成されている。また、支圧板14は平板状の鋼板か
らなり、軸部13bの下端部に固着されている。なお、
軸部13bへの支圧板14の固着は溶接でも削り出しに
よる一体成形でもよい。支圧板14の中心部分は、PC
板の接合部のエッジを破損させないために低い段部14
aが形成されている。また、段部14aを除く支圧板1
4の上面には支圧板付ボルト12の着脱に際してPC板
を傷つけぬように面取り14bが形成されている。な
お、面取り14bの代わりに図7に示すテフロンキャッ
プ19等の軟質材で上面を覆っても良い。
板14をPC板上から回転させるため4側面が四角断面
に切欠かれていて、4つの平面部13aが形成されてお
り、その上部の角隅部にはねじが切られてねじ部13c
が形成されている。また、支圧板14は平板状の鋼板か
らなり、軸部13bの下端部に固着されている。なお、
軸部13bへの支圧板14の固着は溶接でも削り出しに
よる一体成形でもよい。支圧板14の中心部分は、PC
板の接合部のエッジを破損させないために低い段部14
aが形成されている。また、段部14aを除く支圧板1
4の上面には支圧板付ボルト12の着脱に際してPC板
を傷つけぬように面取り14bが形成されている。な
お、面取り14bの代わりに図7に示すテフロンキャッ
プ19等の軟質材で上面を覆っても良い。
【0027】図8及び図9に接合部に沿って延びる連結
用の切欠部15を縁部に設けたPC板1a、1bを示
す。切欠部15は接合部Aに沿ってPC板1aの一方側
のみに支圧ボルト軸部13bの外径と支圧板14の長さ
寸法が挿通可能に設けられている。符号2は平板部を、
符号3はリブを示す。
用の切欠部15を縁部に設けたPC板1a、1bを示
す。切欠部15は接合部Aに沿ってPC板1aの一方側
のみに支圧ボルト軸部13bの外径と支圧板14の長さ
寸法が挿通可能に設けられている。符号2は平板部を、
符号3はリブを示す。
【0028】上記装置でPC板1a、1bを連結した状
態を図10に示す。符号17は軸部13bへのコンクリ
ート付着を防ぐ塗膜または薄肉のシースを示している。
態を図10に示す。符号17は軸部13bへのコンクリ
ート付着を防ぐ塗膜または薄肉のシースを示している。
【0029】図10及び図18ないし図21において、
PC板1a、1bの連結作用を説明する。
PC板1a、1bの連結作用を説明する。
【0030】PC板1a、1bを敷き込む。PC板1
a、1bの下面には目違いSがある(図18)。PC板
1a、1bの上方から連結装置の支圧板付ボルト12を
切欠部15に挿入する(図19)。軸部の平面部13a
にレンチを掛けて直角に回転し、支圧板14を相隣るP
C板1a、1bの裏面に亘って対峠させ、バネ台座11
を介してナット10を締め付けて、PC板1a、1bの
下面を揃える。支圧板付ボルト12のねじ部13cに
は、ねじを保護するために例えば、内面に油脂を塗布し
たビニールチューブ16をかぶせる(図20)。なお、
チューブでなくキャップ状のカバーでも良い。
a、1bの下面には目違いSがある(図18)。PC板
1a、1bの上方から連結装置の支圧板付ボルト12を
切欠部15に挿入する(図19)。軸部の平面部13a
にレンチを掛けて直角に回転し、支圧板14を相隣るP
C板1a、1bの裏面に亘って対峠させ、バネ台座11
を介してナット10を締め付けて、PC板1a、1bの
下面を揃える。支圧板付ボルト12のねじ部13cに
は、ねじを保護するために例えば、内面に油脂を塗布し
たビニールチューブ16をかぶせる(図20)。なお、
チューブでなくキャップ状のカバーでも良い。
【0031】コンクリート打設前にPC板1a、1bの
下面から検査し、PC板1a、1b上からコンクリート
Cを打設する。
下面から検査し、PC板1a、1b上からコンクリート
Cを打設する。
【0032】コンクリートCの硬化後、PC板1a、1
bの下面下の支圧板14を廻して支圧板付ボルト12を
引き抜き回収し、前記ナット10及びバネ台座11はコ
ンクリートC中に残す(図21)。
bの下面下の支圧板14を廻して支圧板付ボルト12を
引き抜き回収し、前記ナット10及びバネ台座11はコ
ンクリートC中に残す(図21)。
【0033】図4において、ボルト12の頂部に付けた
マーク13dは、ボルト12の改良例を示し、支圧板1
4を挿入位置に対しレンチで直角に回転させる際の基準
にする。このマーク13dによって、容易に接合部Aに
対して支圧板14を直角に設定できる。
マーク13dは、ボルト12の改良例を示し、支圧板1
4を挿入位置に対しレンチで直角に回転させる際の基準
にする。このマーク13dによって、容易に接合部Aに
対して支圧板14を直角に設定できる。
【0034】図11ないし図16は、別の連結装置の実
施形態を示す図である。前記実施形態と実質的に異なる
部分について説明する。
施形態を示す図である。前記実施形態と実質的に異なる
部分について説明する。
【0035】支圧板付ボルト22の軸23のねじ部23
cには、支圧板24をPC板上から回転させるため両側
面が互いに平行に切欠かれていて、2つの平面部23a
が形成されている。また、支圧板24は平板状の鋼板か
らなり、軸部23bの下端部に軸23の軸線に対して直
角方向に延びる板状で軸部23bの外径部に取付けられ
ている(図13及び図14)。なお、図15及び図16
に示すように、PC板の切欠部幅を小にするために軸3
3を切欠くか、あるいはスリット35を設けて支圧板3
4を固着してもよい。
cには、支圧板24をPC板上から回転させるため両側
面が互いに平行に切欠かれていて、2つの平面部23a
が形成されている。また、支圧板24は平板状の鋼板か
らなり、軸部23bの下端部に軸23の軸線に対して直
角方向に延びる板状で軸部23bの外径部に取付けられ
ている(図13及び図14)。なお、図15及び図16
に示すように、PC板の切欠部幅を小にするために軸3
3を切欠くか、あるいはスリット35を設けて支圧板3
4を固着してもよい。
【0036】図17に接合部に沿って連結用の切欠部2
5を縁部に設けたPC板21a、21bを示す。切欠部
25は接合部Aに沿ってPC板1aの一方側のみに矩形
状に第1の切欠部25aが設けられ、第1の切欠部25
aの中心に円弧状の第2の切欠部25bが設けられてい
る。
5を縁部に設けたPC板21a、21bを示す。切欠部
25は接合部Aに沿ってPC板1aの一方側のみに矩形
状に第1の切欠部25aが設けられ、第1の切欠部25
aの中心に円弧状の第2の切欠部25bが設けられてい
る。
【0037】上記連結装置によるPC板の連結要領は、
第2の切欠部25bに軸23または33が、第1の切欠
部25aに支圧板24または34が挿通される以外は、
前記実施形態と同様である。
第2の切欠部25bに軸23または33が、第1の切欠
部25aに支圧板24または34が挿通される以外は、
前記実施形態と同様である。
【0038】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に記す。 (1) PC板の縁部に切欠部を設け、上方から支圧板
付ボルトを挿入し上下から挟んだ2枚のPC板をバネ台
座を介して締め付けるので、PC板に厚さの差やねじれ
があっても下面を平面に揃えて連結できる。また、ねじ
部の側面に切欠を有するので、レンチによって支圧板付
ボルトを回転させ所定の位置に容易に設定できる。 (2) 敷き並べたPC板の上方から支圧板付ボルトを
挿入し、設定できるので作業性が良い。 (3) 支圧板付ボルトをナットで締めてあるので、床
板の施工後にPC板の下面から回収できて下面に支圧板
を残さない。従って発錆がない。また、支圧板付ボルト
は再使用できる。 (4)ボルト頂部にマークを付ければ、支圧板付ボルト
のレンチによる回転を正確にできる。また、溝状に切削
しておけば、ドライバー等で回転させることもできる。 (5)支圧板を軸線に対して直角方向に延びるように取
付けるのでPC板の連結を段差なく平面度を良くでき
る。 (6)PC板の連結を段差なく平面度がよいので天井と
して直接にペンキ、クロス貼り等の仕上げができ、新た
に天井を貼らなくてよい。 (7)PC板の縁部の切欠部をPC板の一方側のみに設
けるので、切欠部形成が容易である。 (8)PC板の切欠部を矩形状の第1の切欠部とその中
心に円弧状の第2の切欠部を設けたので、支圧板が軸線
中心にない製造容易な支圧板付ボルトを使用できる。ま
た、第1の切欠部の幅を支圧板の厚さと同程度に狭くで
きモルタル、パテ止め等の下地処理が容易である。
付ボルトを挿入し上下から挟んだ2枚のPC板をバネ台
座を介して締め付けるので、PC板に厚さの差やねじれ
があっても下面を平面に揃えて連結できる。また、ねじ
部の側面に切欠を有するので、レンチによって支圧板付
ボルトを回転させ所定の位置に容易に設定できる。 (2) 敷き並べたPC板の上方から支圧板付ボルトを
挿入し、設定できるので作業性が良い。 (3) 支圧板付ボルトをナットで締めてあるので、床
板の施工後にPC板の下面から回収できて下面に支圧板
を残さない。従って発錆がない。また、支圧板付ボルト
は再使用できる。 (4)ボルト頂部にマークを付ければ、支圧板付ボルト
のレンチによる回転を正確にできる。また、溝状に切削
しておけば、ドライバー等で回転させることもできる。 (5)支圧板を軸線に対して直角方向に延びるように取
付けるのでPC板の連結を段差なく平面度を良くでき
る。 (6)PC板の連結を段差なく平面度がよいので天井と
して直接にペンキ、クロス貼り等の仕上げができ、新た
に天井を貼らなくてよい。 (7)PC板の縁部の切欠部をPC板の一方側のみに設
けるので、切欠部形成が容易である。 (8)PC板の切欠部を矩形状の第1の切欠部とその中
心に円弧状の第2の切欠部を設けたので、支圧板が軸線
中心にない製造容易な支圧板付ボルトを使用できる。ま
た、第1の切欠部の幅を支圧板の厚さと同程度に狭くで
きモルタル、パテ止め等の下地処理が容易である。
【図1】本発明の実施例に係わる連結装置の構成部品の
側面図。
側面図。
【図2】図1のA−A矢視平面図。
【図3】図1のB−B矢視平面図。
【図4】図1のC−C矢視平面図。
【図5】図1のD−D矢視平面図。
【図6】図5のX方向側面図。
【図7】図5の別の実施形態の側面図。
【図8】PC板連結のための平板部に形成した支圧板付
ボルトの挿通用切欠きを示す平面図。
ボルトの挿通用切欠きを示す平面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図1の構成による連結装置でPC板を連結し
た状態を示す側面図。
た状態を示す側面図。
【図11】別の実施形態による連結装置でPC板を連結
した状態を示す側面図。
した状態を示す側面図。
【図12】図11の軸部の上面図。
【図13】図11の軸部と支圧板の固着状態を示す上面
図。
図。
【図14】図13のX方向側面図。
【図15】図11の軸部と支圧板の別の固着状態を示す
上面図。
上面図。
【図16】図15のX方向側面図。
【図17】PC板連結のための平板部に形成した支圧板
付ボルトの挿通用切欠きの別の実施形態を示す平面図。
付ボルトの挿通用切欠きの別の実施形態を示す平面図。
【図18】連結装置の使用手順におけるPC板の敷込み
を示す側面図。
を示す側面図。
【図19】連結装置の使用手順における連結装置の挿通
を示す側面図。
を示す側面図。
【図20】連結装置の使用手順における連結装置の締付
けを示す側面図。
けを示す側面図。
【図21】連結装置の使用手順における支圧板付ボルト
の引抜きを示す側面図。
の引抜きを示す側面図。
【図22】従来のPC板を用いた床を示し、下面リブ付
のシングルT版の側面図。
のシングルT版の側面図。
【図23】従来のPC板を用いた床を示し、下面リブ付
のダブルT版の側面図。
のダブルT版の側面図。
【図24】従来のPC板を用いた床を示し、下面フラッ
ト仕上げのダブルT版の側面図。
ト仕上げのダブルT版の側面図。
【図25】従来のPC板の接合例におけるPC板の配置
を示す平面図。
を示す平面図。
【図26】従来のPC板の接合例におけるPC板の切欠
部の平面図。
部の平面図。
【図27】従来のPC板の接合例におけるPC板の切欠
部の断面図。
部の断面図。
【図28】従来のPC板の目違いのパターンのねじれに
よる目違いの例の側面図。
よる目違いの例の側面図。
【図29】従来の板厚の製作誤差による目違いの例の側
面図。
面図。
【図30】従来のねじれと製作誤差の複合原因による目
違いの例の側面図。
違いの例の側面図。
A・・・接合部 C・・・コンクリート 1a、1b・・・PC板 10・・・ナット 11・・・バネ台座 12・・・支圧板付ボルト 13a、23a・・・平面部 13b、23・・・軸部 13c、23c・・・ねじ部 13d・・・マーク 14、24・・・支圧板 14a・・・段部 14c・・・面取り 15・・・切欠部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−126599(JP,U) 実開 昭54−52161(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/02 - 5/38 E04B 1/60
Claims (6)
- 【請求項1】 PC板を並置して床面を構築する際に互
いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置におい
て、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部を設
け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し軸部
上部にねじ部を有してその軸部側面に互いに平行な切欠
を設けた支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルトに係合さ
れる円弧状のバネ台座と、前記支圧板付ボルトのねじ部
に螺合されるナットとで構成されていることを特徴とす
るPC板の連結装置。 - 【請求項2】 PC板を並置して床面を構築する際に互
いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置におい
て、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部を設
け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し軸部
上部にねじ部を有し頂部に支圧板の方向を認識させる直
線状の溝を設けた支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルト
に係合される円弧状のバネ台座と、前記支圧板付ボルト
のねじ部に螺合されるナットとで構成されていることを
特徴とするPC板の連結装置。 - 【請求項3】 PC板を並置して床面を構築する際に互
いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置におい
て、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部を設
け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し軸部
上部にねじ部を有してそのねじ部の両側面には互いに平
行な切欠を設けており前記支圧板は軸部の軸線に対して
直角方向に延びる板状であり軸心に対して偏心して固着
されている支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルトに係合
される円弧状のバネ台座と、前記ボルトのねじ部に螺合
されるナットとで構成されていることを特徴とするPC
板の連結装置。 - 【請求項4】 PC板を並置して床面を構築する際に互
いに隣接するPC板を連結するPC板の連結装置におい
て、該PC板の縁部に接合部に沿って延びる切欠部を設
け、該切欠部に挿通する支圧板を軸部下端に固着し軸部
上部にねじ部を有し頂部に支圧板の方向を認識させる直
線状の溝を設け前記支圧板は軸部の軸線に対して直角方
向に延びる板状であり軸心に対して偏心して固着されて
いる支圧板付ボルトと、該支圧板付ボルトに係合される
円弧状のバネ台座と、前記ボルトのねじ部に螺合される
ナットとで構成されていることを特徴とするPC板の連
結装置。 - 【請求項5】 前記PC板の切欠部を隣接するPC板の
一方側に設けた請求項1ないし4のいずれかに記載のP
C板の連結装置。 - 【請求項6】 前記PC板に設ける切欠部が矩形状であ
る第1の切欠部と該第1の切欠部の中心に設けられる円
弧状の第2の切欠部とで形成される請求項3ないし5の
いずれかに記載のPC板の連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22252698A JP3194720B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | Pc板の連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22252698A JP3194720B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | Pc板の連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000054539A JP2000054539A (ja) | 2000-02-22 |
JP3194720B2 true JP3194720B2 (ja) | 2001-08-06 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3194720B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102031421B1 (ko) * | 2017-10-23 | 2019-10-11 | 주식회사 포스코 | 프로파일유닛 및 프로파일 구조체 |
-
1998
- 1998-08-06 JP JP22252698A patent/JP3194720B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000054539A (ja) | 2000-02-22 |
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